JP3085212B2 - タンデム圧延機における圧延材の蛇行防止方法 - Google Patents

タンデム圧延機における圧延材の蛇行防止方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の圧延スタン
ドからなるタンデム圧延機において、被圧延材の蛇行に
よる絞り込み破断を防止するための圧延材の蛇行防止方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に板材のタンデム圧延においては、
しばしば圧延機および被圧延材の作業側と駆動側におけ
る種々の非対称に起因して、被圧延材に蛇行現象が発生
することがある。例えば、圧延材に板ウエッジがある場
合は、板厚の厚い側で圧下率が大きくなり、板は圧下率
の小さい側へ蛇行する。この蛇行の程度が大きい場合に
は、被圧延材がサイドガイドに接触し、圧延トラブルの
原因となる。
【0003】連続圧延機における圧延材の蛇行防止は、
圧延機ハウジングやサイドガイドへの突掛け等によるミ
スロールの防止、絞り込みによって発生するロール疵に
よるロール損傷、ロール替え時間損失の防止、あるいは
後工程におけるトリミングトラブルや製品歩留低下の防
止等の観点から重要な技術である。
【0004】連続圧延機における圧延材の蛇行防止技術
としては、従来から種々の方法が知られている。例え
ば、圧延材の蛇行による圧延機左右の荷重差を検出し、
その荷重差に応じて左右のロールギャップを制御する方
法(特公昭63−32525号公報)、圧延機入側およ
び/または出側に設けた圧延材の蛇行検出手段と、圧延
機におけるロールギャップの制御方向が蛇行検出手段に
より検出された圧延材蛇行方向と矛盾しない場合には、
圧延機への制御出力を「入」とする一方、圧延機におけ
るロールギャップの制御方向が蛇行検出手段により検出
された圧延材蛇行方向と矛盾する場合には、圧延機への
制御出力を「切」とする論理スイッチを設けた装置(特
開平4−266414号公報)、複数の圧延スタンドか
らなるタンデム圧延機の各圧延スタンドについて、当該
圧延スタンドの前段の圧延スタンドにおけるレベリング
操作量を記憶し、記憶した該レベリング操作量に基づい
て、前記前段圧延スタンド出側の板ウエッジ変化量を求
め、該板ウエッジ変化量に基づいて、当該圧延スタンド
での蛇行発生方向を推定してから、当該圧延スタンドで
の蛇行を修正し得るレベリング補正量を求め、該レベリ
ング補正量を蛇行制御によるレベリング操作量に加算す
る方法(特開平4−300010号公報)が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭63−32
525号公報に開示の方法は、入側板厚にウエッジがあ
った場合、板厚の厚い側の荷重が高くなると同時に、圧
延材は板厚の薄い側へ蛇行しようとするにも拘わらず、
制御としては荷重の高い板厚の厚い側のロールギャップ
を締め込むべく作用するため、制御としては誤動作を生
じることとなり、かえって蛇行を助長する結果となる。
【0006】また、特開平4−266414号公報、特
開平4−300010号公報に開示の方法は、当該圧延
スタンドの圧延直後の蛇行量を修正すべくレベリング量
を変更するものであり、板ウエッジ部では蛇行修正が不
十分になると共に、前段の圧延スタンドのフィードフォ
ワードの場合、そのタイミングに関して制御系が検出し
た信号(例えば、圧延材速度やミル先後進率など)が実
圧延材の移動タイミングと必ずしも一致するとの保証が
なく、蛇行を助長する場合があり、かつ、後段へこれら
の制御誤差の履歴が引き継がれて行くという問題があ
る。しかも、蛇行修正量には、各圧延スタンドで制御オ
フセットが生じ、偏差の過大なスタンドではレベリング
量を制限しなければ、異常な片圧下によって圧延材の形
状を悪化させたり、板エッジ部に割れが生じるなどして
板破断を誘発することがある。いずれにしても、従来の
方法では、下流側スタンドほど蛇行修正が不十分とな
り、絞り込みにより板破断に至ることも少なくない。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解
消し、各圧延スタンドの蛇行修正を各圧延スタンド単独
でなく、最も蛇行量の大きい部位、通常は圧延機出側に
おいて安定通板可能となるように、各圧延スタンドのレ
ベリング量と圧延機入側の圧延材中心位置を修正するこ
とによって、絞り込みによる板破断を防止できるタンデ
ム圧延機における圧延材の蛇行防止方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の圧延材の蛇行防
止方法は、入側に中心位置制御装置が設けられた複数の
圧延スタンドからなるタンデム圧延機における圧延材の
蛇行防止方法において、圧延機入側および任意のスタン
ド出側で圧延材の蛇行量を検出し、該検出した各蛇行量
に基づいて前記中心位置制御装置の板中心目標値と各ス
タンドの圧下レベリング設定値に対して蛇行を修正し得
る補正量を求め、該補正量を前記中心位置制御装置の板
中心目標値および各スタンドの圧下レベリング設定値に
加算することとしている。このように、圧延機入側およ
び任意のスタンド出側で圧延材の蛇行量を検出し、該検
出した各蛇行量に基づいて中心位置制御装置の板中心目
標値と各スタンドの圧下レベリング設定値に対して蛇行
を修正し得る補正量を求め、該補正量を前記板中心位置
制御装置の板中心目標値および各スタンドの圧下レベリ
ング設定値に加算することによって、スタンド出側の蛇
行が修正され、圧延材の蛇行に起因する絞り込みによる
板破断を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において圧延機入側の中心
位置制御装置は、一般的に用いられているもので、エッ
ジ検出器を被圧延材の幅方向両側に設置し、被圧延材の
幅方向中心位置を検出し、ミルセンターとの偏差を求め
てセンタリングローラ位置を自動制御し、被圧延材の幅
方向中心位置を一定に保つものであればよい。
【0010】本発明において圧延機入側および任意のス
タンド出側における被圧延材の蛇行量検出は、被圧延材
の両エッジ位置に、リミットスイッチ式、投受光式、放
射光式、電磁式、マイクロ波式等の端面位置検出器から
なる蛇行量検出器を設置し、両端面位置から被圧延材の
中心位置を演算してミルセンターとの偏差を求めること
により検出することができる。
【0011】本発明のタンデム圧延機における蛇行制御
方法は、例えば、タンデム圧延機下流の最終段スタンド
出側で生じる被圧延材の蛇行量を検出し、最終段スタン
ドの圧下レベリング量が被圧延材の形状(平坦度)、割
れなどの品質悪化を招かないよう、予め設定された範囲
内に収束するように、タンデム圧延機入側の被圧延材の
蛇行量が予め設定された安定通板域内に収まる範囲で、
タンデム圧延機入側の中心位置制御装置の板中心目標値
を前記最終段スタンド出側の蛇行方向と逆方向に修正さ
せる。この場合の修正量を決定する制御ゲインは、各段
スタンド速度(圧下率)を考慮するものとする。さら
に、制御ゲインには、被圧延材の表面粗さや材質による
蛇行特性(蛇行のし易さまたは蛇行修正のし易さ)を考
慮してもよい。
【0012】また、本発明においては、同時に各段スタ
ンドの作業側および駆動側のレベリング設定値を、その
適正使用範囲内で、かつ、蛇行の許容量のあるスタンド
から変更し、前記最終段スタンド出側の蛇行を修正する
ように作用させる。すなわち、本発明においては、最終
段スタンド出側の被圧延材の蛇行を修正するように、圧
延機入側の板中心目標値の修正と各段スタンドの作業側
および駆動側のレベリング設定値とを変更することによ
って、従来の下流側スタンドほど蛇行修正が不十分とな
り、絞り込みにより板破断に至るという問題を解決する
ことができる。なお、圧延機入側の中心位置制御装置の
板中心目標値や各段スタンドの作業側および駆動側のレ
ベリング量の補正の配分やゲインについては、圧延機お
よび圧延条件によって最適となるよう、予め過去の実績
等に基づいて決定してある。
【0013】さらに、本発明の方法によれば、ミル内に
蛇行検出器が設置されていない場合であっても、ミル内
で絞り込み破断が生じる前に、出側の被圧延材の蛇行が
修正されるように、中心位置制御装置の板中心目標値の
変更や各段スタンドの作業側および駆動側のレベリング
設定値を適正使用範囲内で変更することによって、絞り
込みによる板破断を防止することができる。
【0014】
【実施例】
実施例1 以下に本発明の詳細を実施の一例を示す図1ないし図3
に基づいて説明する。図1は、本発明の蛇行制御機構の
一例を示す系統図、図2は蛇行修正演算部の一例を示す
制御ブロック図、図3は蛇行修正演算部の他の一例を示
す制御ブロック図である。
【0015】図1において、1はタンデム圧延機の第1
段スタンド、2は同じく第2段スタンド、3は最終段ス
タンドで、圧延材4は図の左から右に移動しながら加工
される。5は最終段スタンド3の出側に設置した蛇行検
出器、6は第1段スタンド1の入側に設置した蛇行検出
器で、蛇行検出器5、6で検出された圧延材4の蛇行方
向と蛇行量は、蛇行修正演算部7に入力される。8はタ
ンデム圧延機の前段に設けた中心位置制御装置で、圧延
材4の幅方向中心位置を検出し、ミルセンターとの偏差
を求めてセンタリングローラ9の位置を自動調節し、圧
延材4の幅方向中心位置がミルセンターに合致するよう
制御する。
【0016】10は第1段スタンド1の圧下レベリング
設定器、11は第2段スタンド2の圧下レベリング設定
器、12は最終段スタンド3の圧下レベリング設定器
で、各圧下レベリング設定器10、11、12は、各段
スタンド1、2、3の図示しないロードセルから入力さ
れる作業側および駆動側の圧延荷重と、上位のコンピー
タから入力される板厚に基づいて、各段スタンド1、
2、3の作業側および駆動側のレベリング設定値13、
14、15を演算すると共に、各段スタンド1、2、3
のレベリング設定値13、14、15を蛇行修正演算部
7に出力する。16、17、18は各段スタンド1、
2、3のレベリング制御器で、各圧下レベリング設定器
10、11、12から入力される各段スタンド1、2、
3の作業側および駆動側のレベリング設定値に基づい
て、図示しない圧下機構を操作して各段スタンド1、
2、3の作業側および駆動側の圧下量の差として演算し
たレベリング量がレベリング設定値と一致するように調
整する。また、蛇行修正演算部7には、中心位置制御装
置8から圧延材4の中心目標値が入力される。
【0017】蛇行修正演算部7は、図2に示すとおり、
蛇行検出器5から入力される圧延材4の蛇行量5aと記
憶部21に記憶した予め設定した設定値21aとを比較
器22で比較し、その偏差が一定値以上、例えば、±1
0mm以上に達すると、最終段スタンド3の圧下レベリ
ング設定器12から入力されるレベリング設定値15と
記憶部23に記憶した予め設定したレベリング量の設定
許容量23aとを比較器24で比較し、レベリング設定
値14がレベリング量の設定許容量23aを超え、か
つ、蛇行検出器6から入力される圧延材4の蛇行量6a
と記憶部25に記憶した予め設定した中心位置制御装置
の制御許容範囲25aとを比較器26で比較し、圧延材
4の蛇行量6aが制御許容範囲25a以内である場合
は、演算部27で圧延材4の板中心目標値の変更量を演
算し、中心位置制御装置8に設定変更量27aを出力す
る。中心位置制御装置8は、蛇行修正演算部7から設定
変更量27aが入力されると、板中心目標値を修正して
センタリングローラ9を操作して圧延機出側の蛇行を修
正するよう構成されている。
【0018】上記のとおり構成したことによって、最終
段スタンド3の出側で圧延材4が記憶部21に記憶した
予め設定した設定値21aとの偏差が一定値以上、例え
ば、±10mm以上に達すると、蛇行修正演算部7は、
最終段スタンド3の圧下レベリング設定器12から入力
されるレベリング設定値15と記憶部23に記憶した予
め設定したレベリング量の設定許容量23aとを比較器
24で比較し、レベリング設定値14がレベリング量の
設定許容量23aを超え、かつ、蛇行検出器6から入力
される圧延材4の蛇行量6aと記憶部25に記憶した予
め設定した中心位置制御装置の制御許容範囲25aとを
比較器26で比較し、圧延材4の蛇行量6aが制御許容
範囲25a以内である場合は、演算部27で圧延材4の
板中心目標値の変更量を演算し、中心位置制御装置8に
設定変更量27aを出力して板中心目標値を修正し、セ
ンタリングローラ9を介して圧延機出側の蛇行を修正す
る方向に圧延材4の板中心位置を移動させ、最終段スタ
ンド3出側における圧延材4の蛇行を修正する。
【0019】また、蛇行修正演算部7としては、図3に
示すとおり、蛇行検出器5から入力される圧延材4の蛇
行量5aと記憶部21に記憶した予め設定した設定値2
1aとを比較器22で比較し、その偏差が一定値以上に
達すると、演算部28で圧延材4の板中心目標値の変更
量を演算し、中心位置制御装置8に設定変更量28aを
出力して板中心目標値を修正し、センタリングローラ9
を介して圧延機出側の蛇行を修正する方向に圧延材4の
板中心位置を移動させ、最終段スタンド3出側における
圧延材4の蛇行を修正するよう構成することもできる。
【0020】以上の説明においては、各段スタンド1、
2、3のレベリング量変更を省略したが、従来技術で説
明されているとおり、レベリング量変更によって当該ス
タンドの蛇行量が変化し、下流側へと移行する。その結
果、前記したのと同様に出側蛇行量を修正する効果があ
る。また、このレベリング量変更は、上記圧延機入側の
圧延材4の中心位置を変更するのと同時に実施すること
ができる。なお、この場合は、圧延機および圧延条件に
よって最適となるよう、圧延機入側の板中心位置制御装
置8による圧延材4の中心位置変更、各段スタンド1、
2、3のレベリング量変更の各ゲインを決めておけばよ
い。例えば、各段スタンド1、2、3のレベリングによ
る蛇行修正は、±5mm未満の小範囲とし、入側の板中
心位置変更による蛇行修正は、最も蛇行の大きい(±5
mm以上)スタンドの蛇行を修正するように制御範囲を
区分する方法もある。
【0021】実施例2 ワークロールバレル長:1440mm、ワークロール
径:450mmの5スタンドからなる4重式冷間タンデ
ムミルにおいて、母材板厚:2.3mm、製品板厚:
0.5mm、板幅:1215mmの低炭素鋼冷延鋼帯
を、出側圧延速度:1200m/minで圧延するに際
し、第5スタンド出側の蛇行検出器で検出された蛇行量
と予め設定した設定値を比較し、その偏差が+10mm
となった時点で、ミル前段の中心位置制御装置の板中心
目標値を−10mm変更して圧延した本発明法実施の場
合と、第5スタンド出側の蛇行検出器で検出された蛇行
量と予め設定した設定値を比較し、その偏差が+10m
mとなった時点で、ミル前段の中心位置制御装置の板中
心目標値はそのままで、第5スタンドのレベリング量を
変更して蛇行量を修正した従来例の場合のそれぞれにつ
いて、最終スタンド出側の蛇行量、圧延機入側の蛇行
量、ミル前段の中心位置制御装置(CPC)の板中心目
標値の経時変化を測定した。その結果を図4に本発明法
実施の場合を実線で、従来例の場合を一点鎖線で示す。
【0022】図4(a)に示すとおり、第5スタンド出
側の蛇行量と予め設定した設定値との偏差が+10mm
となった時点で、図4(c)に示すとおり、ミル前段の
中心位置制御装置の板中心目標値を−10mm変更した
実線で示す本発明法実施の場合は、図4(a)に示すと
おり、ミル前段で板中心目標値を−10mm変更したA
部の時点から10秒後のB部で第5スタンド出側の蛇行
が修正され始め、15秒後には第5スタンド出側の蛇行
量が予め設定した設定値に近い値に修正されている。
【0023】これに対し、第5スタンド出側の蛇行検出
器で検出された蛇行量と予め設定した設定値を比較し、
その偏差が+10mmとなった時点で、ミル前段の中心
位置制御装置の板中心目標値はそのままで、第5スタン
ドのレベリング量を変更して蛇行量を修正した一点鎖線
で示す従来例の場合は、第5スタンドのレベリング量変
更による蛇行量修正がままならず、第5スタンドのレベ
リング量変更から24秒後に板の絞り込みが発生した。
【0024】
【発明の効果】本発明の圧延材の蛇行防止方法は、圧延
機出側での蛇行検出量に基づいて、圧延機入側の中心位
置制御装置の板中心目標値の変更、各段スタンドのレベ
リング量変更を実施するので、圧延機出側の蛇行量が修
正され、その結果、絞り込みによる板破断を防止するこ
とができる。また、上記実施例においては、圧延機出側
での蛇行修正について説明したが、ミル内の蛇行につい
ても、各段スタンドに蛇行検出器を設置すれば、当該ス
タンドより上流のスタンドおよび中心位置制御装置にお
いて蛇行修正操作を行うことによって、同様に当該スタ
ンドの蛇行修正効果を得ることができる。すなわち、本
発明のタンデム圧延機内の蛇行修正手段は、当該スタン
ドのみのレベリング量修正のみでなく、上流スタンドの
レベリング量ならびに中心位置制御装置の板中心目標値
の変更によって実施することができるので、当該スタン
ドの異常な片圧下やエッジ割れ、形状悪化等の不具合を
防止し、安定した蛇行修正(板破断防止)機能を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛇行制御機構の一例を示す系統図であ
る。
【図2】本発明の蛇行修正演算部の一例を示す制御ブロ
ック図である。
【図3】本発明の蛇行修正演算部の他の一例を示す制御
ブロック図である。
【図4】実施例2における蛇行制御実施時のタイミング
チャートで、(a)図は最終スタンド出側の蛇行量の設
定値との偏差、(b)図は圧延機入側の蛇行量、(c)
図は圧延機前段の中心位置制御装置(CPC)の板中心
目標値を示す。
【符号の説明】
1 第1段スタンド 2 第2段スタンド 3 最終段スタンド 4 圧延材 5、6 蛇行検出器 5a、6a 蛇行量 7 蛇行修正演算部 8 中心位置制御装置 9 センタリングローラ 10、11、12 圧下レベリング設定器 13、14、15 レベリング設定値 16、17、18 レベリング制御器 21、23、25 記憶部 21a 設定値 22、24、26 比較器 23a 設定許容量 25a 制御許容範囲 27、28 演算部 27a、28a 設定変更量
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入側に中心位置制御装置が設けられた複
    数の圧延スタンドからなるタンデム圧延機における圧延
    材の蛇行防止方法において、圧延機入側および任意のス
    タンド出側で被圧延材の蛇行量を検出し、該検出した各
    蛇行量に基づいて前記中心位置制御装置の板中心目標値
    と各スタンドの圧下レベリング設定値に対して蛇行を修
    正し得る補正量を求め、該補正量を前記中心位置制御装
    置の板中心目標値および各スタンドの圧下レベリング設
    定値に加算することを特徴とするタンデム圧延機におけ
    る圧延材の蛇行防止方法。
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