JPH07124620A - 冷間圧延機におけるストリップの蛇行制御装置 - Google Patents
冷間圧延機におけるストリップの蛇行制御装置Info
- Publication number
- JPH07124620A JPH07124620A JP5275355A JP27535593A JPH07124620A JP H07124620 A JPH07124620 A JP H07124620A JP 5275355 A JP5275355 A JP 5275355A JP 27535593 A JP27535593 A JP 27535593A JP H07124620 A JPH07124620 A JP H07124620A
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- strip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】特別な計測機器を用いることなく、ストリップ
の形状不良に起因する蛇行、および圧下位置不良に起因
する蛇行の双方を制御する。 【構成】張力検出装置3、4、5、6によって圧延スタ
ンド2の入側および出側におけるワークサイドとドライ
ブサイドとの張力を検出する。検出された張力より、圧
延スタンド2の入側におけるワークサイドとドライブサ
イドとの張力差を演算器7、8によって算出する。この
張力差に基づいて、制御レベリング量演算器11によっ
て、ワークサイド圧下制御量およびドライブサイド圧下
制御量を算出し、それぞれワークサイド圧下位置制御器
12、ドライブサイド圧下位置制御器13に出力し、圧
延スタンド2の圧下位置制御を行う。
の形状不良に起因する蛇行、および圧下位置不良に起因
する蛇行の双方を制御する。 【構成】張力検出装置3、4、5、6によって圧延スタ
ンド2の入側および出側におけるワークサイドとドライ
ブサイドとの張力を検出する。検出された張力より、圧
延スタンド2の入側におけるワークサイドとドライブサ
イドとの張力差を演算器7、8によって算出する。この
張力差に基づいて、制御レベリング量演算器11によっ
て、ワークサイド圧下制御量およびドライブサイド圧下
制御量を算出し、それぞれワークサイド圧下位置制御器
12、ドライブサイド圧下位置制御器13に出力し、圧
延スタンド2の圧下位置制御を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間圧延機、特に好適
には、連続式の冷間圧延機におけるストリップの蛇行を
制御するための装置に関する。
には、連続式の冷間圧延機におけるストリップの蛇行を
制御するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延機において発生するストリップ
の蛇行を制御する装置としては、従来より、たとえば次
の各公報に開示されているような装置がある。特開平4
−118108号公報;圧延スタンドの入側におけるストリッ
プのワークサイドとドライブサイドとの間の張力差、お
よび圧延スタンドのワークサイドとドライブサイドとの
圧延荷重差を検出し、これら張力差および圧延荷重差に
基づいて、圧延機の圧下位置レベリング量をファジー推
論によって算出して、圧延スタンドのワークサイドおよ
びドライブサイドの圧下位置を、算出された圧下位置レ
ベリング量だけ、個々に調整する圧延材の蛇行制御装
置。特開平4−4914号公報;圧延スタンドの入側または
出側において、ストリップ幅方向位置検出器でストリッ
プ幅方向位置を検出するとともに、圧延スタンドの出側
においてストリップ両端側の張力差を検出し、検出され
たストリップ幅方向位置およびストリップ両端側の張力
差に基づいて、圧延スタンドの圧下位置レベリング量を
調整する蛇行制御装置。
の蛇行を制御する装置としては、従来より、たとえば次
の各公報に開示されているような装置がある。特開平4
−118108号公報;圧延スタンドの入側におけるストリッ
プのワークサイドとドライブサイドとの間の張力差、お
よび圧延スタンドのワークサイドとドライブサイドとの
圧延荷重差を検出し、これら張力差および圧延荷重差に
基づいて、圧延機の圧下位置レベリング量をファジー推
論によって算出して、圧延スタンドのワークサイドおよ
びドライブサイドの圧下位置を、算出された圧下位置レ
ベリング量だけ、個々に調整する圧延材の蛇行制御装
置。特開平4−4914号公報;圧延スタンドの入側または
出側において、ストリップ幅方向位置検出器でストリッ
プ幅方向位置を検出するとともに、圧延スタンドの出側
においてストリップ両端側の張力差を検出し、検出され
たストリップ幅方向位置およびストリップ両端側の張力
差に基づいて、圧延スタンドの圧下位置レベリング量を
調整する蛇行制御装置。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】圧延中にストリップが
蛇行する原因としては、ストリップのクラウン、ウェッ
ジ不良による場合と、圧延スタンドの圧下位置不良によ
る場合の2つが挙げられる。したがって、ストリップの
蛇行を最も効果的に制御するためには、上記2つの原因
を考慮した制御が必要となる。
蛇行する原因としては、ストリップのクラウン、ウェッ
ジ不良による場合と、圧延スタンドの圧下位置不良によ
る場合の2つが挙げられる。したがって、ストリップの
蛇行を最も効果的に制御するためには、上記2つの原因
を考慮した制御が必要となる。
【0004】しかし、上記特開平4−118108号公報に開
示されている装置の場合、張力差を検出した位置より後
方の圧延スタンドにおいて、張力偏差および圧延荷重偏
差に基づいて蛇行を制御するものであるため、発生した
蛇行が、圧下位置不良に起因する蛇行であるか、あるい
はストリップの形状不良に起因する蛇行であるか、判断
できない状態のままでフィードフォワード制御を行って
いる。したがって、特に、ストリップの形状不良に起因
する蛇行が圧延スタンドの入側で発生した場合に、圧延
スタンドの圧下位置を修正すると、逆にその修正が、蛇
行を増大させる方向に行われるおそれがある。
示されている装置の場合、張力差を検出した位置より後
方の圧延スタンドにおいて、張力偏差および圧延荷重偏
差に基づいて蛇行を制御するものであるため、発生した
蛇行が、圧下位置不良に起因する蛇行であるか、あるい
はストリップの形状不良に起因する蛇行であるか、判断
できない状態のままでフィードフォワード制御を行って
いる。したがって、特に、ストリップの形状不良に起因
する蛇行が圧延スタンドの入側で発生した場合に、圧延
スタンドの圧下位置を修正すると、逆にその修正が、蛇
行を増大させる方向に行われるおそれがある。
【0005】一方、特開平4−4914号公報に開示されて
いる装置の場合は、ストリップ左右張力差とともに、ス
トリップ幅方向位置検出器で検出されたストリップ幅方
向位置を蛇行修正の要素にしている。したがって、上記
2つの原因を考慮したうえで制御を行っているものの、
幅方向位置検出器を改めて設ける必要があり、その手間
が掛かるとともに費用も嵩む。また、幅方向位置検出器
は、クーラント等の影響により雰囲気が悪い場所での使
用は困難であるため、スタンド間に位置検出器を設けて
使用するのは非常に困難である。
いる装置の場合は、ストリップ左右張力差とともに、ス
トリップ幅方向位置検出器で検出されたストリップ幅方
向位置を蛇行修正の要素にしている。したがって、上記
2つの原因を考慮したうえで制御を行っているものの、
幅方向位置検出器を改めて設ける必要があり、その手間
が掛かるとともに費用も嵩む。また、幅方向位置検出器
は、クーラント等の影響により雰囲気が悪い場所での使
用は困難であるため、スタンド間に位置検出器を設けて
使用するのは非常に困難である。
【0006】したがって、本発明の課題は、特別な計測
機器を用いることなく、ストリップの形状不良に起因す
る蛇行、および圧下位置不良に起因する蛇行の双方を制
御し得る蛇行制御装置を得ることにある。
機器を用いることなく、ストリップの形状不良に起因す
る蛇行、および圧下位置不良に起因する蛇行の双方を制
御し得る蛇行制御装置を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、冷間圧延機の圧延スタンド入側における
ストリップのワークサイドとドライブサイド位置、およ
び圧延スタンド出側におけるストリップのワークサイド
とドライブサイド位置とのそれぞれに設けられたストリ
ップ張力の測定手段と、前記張力測定手段によって測定
された各位置におけるストリップ張力に基づいて、ワー
クサイド側張力とドライブサイド側張力との張力偏差
を、スタンド入側および出側のそれぞれについて求め、
この2つの張力偏差に基づいて、前記圧延スタンドの圧
下位置レベリング量を算出する演算手段と、前記演算器
によって算出された圧下位置レベリング量に基づいて、
前記圧延スタンドの圧下位置を制御する手段とを有する
点を、その構成とするものである。
め、本発明は、冷間圧延機の圧延スタンド入側における
ストリップのワークサイドとドライブサイド位置、およ
び圧延スタンド出側におけるストリップのワークサイド
とドライブサイド位置とのそれぞれに設けられたストリ
ップ張力の測定手段と、前記張力測定手段によって測定
された各位置におけるストリップ張力に基づいて、ワー
クサイド側張力とドライブサイド側張力との張力偏差
を、スタンド入側および出側のそれぞれについて求め、
この2つの張力偏差に基づいて、前記圧延スタンドの圧
下位置レベリング量を算出する演算手段と、前記演算器
によって算出された圧下位置レベリング量に基づいて、
前記圧延スタンドの圧下位置を制御する手段とを有する
点を、その構成とするものである。
【0008】
【作用】冷間圧延においては、スタンド間張力は高すぎ
ると板破断が起こり、低すぎると絞り込みの危険が増す
という理由から、スタンド間張力を適性な値に制御する
ことが必要とされている。本発明における蛇行制御装置
は、既設の各スタンド間に設けられている張力検出手段
を用いて、蛇行制御を行うものであるため、蛇行制御の
ために特別な計測機器を設ける必要はない。
ると板破断が起こり、低すぎると絞り込みの危険が増す
という理由から、スタンド間張力を適性な値に制御する
ことが必要とされている。本発明における蛇行制御装置
は、既設の各スタンド間に設けられている張力検出手段
を用いて、蛇行制御を行うものであるため、蛇行制御の
ために特別な計測機器を設ける必要はない。
【0009】また、本発明においては、圧延スタンドの
入側、出側に設けられた張力検出手段を一組として、入
側と出側の双方において、ストリップのワークサイドと
ドライブサイドとの張力差を検出している。したがっ
て、圧延スタンド入側における張力差によって、ストリ
ップの形状不良に起因する蛇行が制御され、圧延スタン
ド出側における張力差によって、圧延スタンドの圧下位
置不良に起因する蛇行が制御される。このため、最適な
蛇行制御を行うことが可能となる。
入側、出側に設けられた張力検出手段を一組として、入
側と出側の双方において、ストリップのワークサイドと
ドライブサイドとの張力差を検出している。したがっ
て、圧延スタンド入側における張力差によって、ストリ
ップの形状不良に起因する蛇行が制御され、圧延スタン
ド出側における張力差によって、圧延スタンドの圧下位
置不良に起因する蛇行が制御される。このため、最適な
蛇行制御を行うことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら、具体的に説明する。図1は、本発明に係る蛇行制御
装置の系統図である。1はストリップであり、矢印で示
す方向に流されながら圧延されている。圧延スタンド2
の入側ワークサイド、入側ドライブサイド、出側ワーク
サイド、出側ドライブサイドには、それぞれ張力検出器
3、4、5、6が設けられている。前記張力検出器とし
ては、たとえば、ワークサイドおよびドライブサイドに
設けられたロードセルにより垂直荷重を測定し、さらに
ストリップ1の固定された接触角に基づき、ストリップ
張力を検出する、従来より公知の装置が用いられる。
ら、具体的に説明する。図1は、本発明に係る蛇行制御
装置の系統図である。1はストリップであり、矢印で示
す方向に流されながら圧延されている。圧延スタンド2
の入側ワークサイド、入側ドライブサイド、出側ワーク
サイド、出側ドライブサイドには、それぞれ張力検出器
3、4、5、6が設けられている。前記張力検出器とし
ては、たとえば、ワークサイドおよびドライブサイドに
設けられたロードセルにより垂直荷重を測定し、さらに
ストリップ1の固定された接触角に基づき、ストリップ
張力を検出する、従来より公知の装置が用いられる。
【0011】前記張力検出器3、4、5、6は、スタン
ド間張力を適切に保つために設けられているものである
が、本発明においては、この張力検出器3、4、5、6
をストリップ1の蛇行制御にも利用する。ストリップ圧
延中に、圧延スタンド2の入側においては、張力検出器
3によって入側ワークサイド張力T0WS を検出し、張力
検出器4によって入側ドライブサイド張力T0DS を検出
している。一方、圧延スタンド2の出側においては、張
力検出器5によって出側ワークサイド張力T1W S を検出
し、張力検出器6によって出側ドライブサイド張力T
1DS を検出している。以下、これらの各張力を蛇行制御
に利用する場合について説明する。
ド間張力を適切に保つために設けられているものである
が、本発明においては、この張力検出器3、4、5、6
をストリップ1の蛇行制御にも利用する。ストリップ圧
延中に、圧延スタンド2の入側においては、張力検出器
3によって入側ワークサイド張力T0WS を検出し、張力
検出器4によって入側ドライブサイド張力T0DS を検出
している。一方、圧延スタンド2の出側においては、張
力検出器5によって出側ワークサイド張力T1W S を検出
し、張力検出器6によって出側ドライブサイド張力T
1DS を検出している。以下、これらの各張力を蛇行制御
に利用する場合について説明する。
【0012】前記張力検出器3、4によって検出された
張力T0WS およびT0DS は、入側張力偏差演算器7に出
力される。入側張力偏差演算器7においては、張力T
0WS およびT0DS に基づいて入側張力偏差ΔT0 (=T
0WS −T0DS )を算出する。算出された入側張力偏差Δ
T0 は、入側張力偏差演算器7より入側レベリング量演
算器9に出力され、入側レベリング量演算器9におい
て、入側張力偏差ΔT0 に基づいて、図示される相関図
に従って圧下位置制御量が算出される。この圧下位置制
御量を算出するにあたっては、基準値0の前後にデッド
バンド(不感帯)を設ける。そして、ΔT0 がデッドバ
ンドの範囲を上回ったときは、圧下位置制御量としてワ
ークサイド締め込み量GOWS を算出し、ΔT0 がデッド
バンドの範囲を下回ったときは、圧下位置制御量として
ドライブサイド締め込み量GODS を算出する。また、Δ
T0 がデッドバンドの範囲内にあるときは、圧下位置制
御量を0とする。このようにして決定されたワークサイ
ド締め込み量GOWS あるいはドライブサイド締め込み量
GODS が制御レベリング演算器11に出力される。
張力T0WS およびT0DS は、入側張力偏差演算器7に出
力される。入側張力偏差演算器7においては、張力T
0WS およびT0DS に基づいて入側張力偏差ΔT0 (=T
0WS −T0DS )を算出する。算出された入側張力偏差Δ
T0 は、入側張力偏差演算器7より入側レベリング量演
算器9に出力され、入側レベリング量演算器9におい
て、入側張力偏差ΔT0 に基づいて、図示される相関図
に従って圧下位置制御量が算出される。この圧下位置制
御量を算出するにあたっては、基準値0の前後にデッド
バンド(不感帯)を設ける。そして、ΔT0 がデッドバ
ンドの範囲を上回ったときは、圧下位置制御量としてワ
ークサイド締め込み量GOWS を算出し、ΔT0 がデッド
バンドの範囲を下回ったときは、圧下位置制御量として
ドライブサイド締め込み量GODS を算出する。また、Δ
T0 がデッドバンドの範囲内にあるときは、圧下位置制
御量を0とする。このようにして決定されたワークサイ
ド締め込み量GOWS あるいはドライブサイド締め込み量
GODS が制御レベリング演算器11に出力される。
【0013】一方、前記張力検出器5、6によって検出
された張力T1WS およびT1DS は、張力検出器5、6よ
り出側張力偏差演算器8に出力される。出側張力偏差演
算器8においては、張力T1WS およびT1DS に基づいて
出側張力偏差ΔT1 (=T1W S −T1DS )を算出する。
算出された出側張力偏差ΔT1 は、出側張力偏差演算器
8より出側レベリング量演算器10に出力され、出側レ
ベリング量演算器10において、出側張力偏差ΔT1 に
基づいて、図示される相関図に従って圧下位置制御量が
算出される。この圧下位置制御量は、前記入側圧下位置
制御量と同様に、基準値0の前後にデッドバンドを設け
る。そして、ΔT1 がデッドバンドの範囲を上回ったと
きは、圧下位置制御量としてワークサイド締め込み量G
1WS を算出し、ΔT1 がデッドバンドの範囲を下回った
ときは、圧下位置制御量としてドライブサイド締め込み
量G1DS を算出する。また、ΔT1 がデッドバンドの範
囲内にあるときは、圧下位置制御量を0とする。このよ
うにして決定されたワークサイド締め込み量G1WS およ
びドライブサイド締め込み量G1DS が制御レベリング演
算器11に出力される。
された張力T1WS およびT1DS は、張力検出器5、6よ
り出側張力偏差演算器8に出力される。出側張力偏差演
算器8においては、張力T1WS およびT1DS に基づいて
出側張力偏差ΔT1 (=T1W S −T1DS )を算出する。
算出された出側張力偏差ΔT1 は、出側張力偏差演算器
8より出側レベリング量演算器10に出力され、出側レ
ベリング量演算器10において、出側張力偏差ΔT1 に
基づいて、図示される相関図に従って圧下位置制御量が
算出される。この圧下位置制御量は、前記入側圧下位置
制御量と同様に、基準値0の前後にデッドバンドを設け
る。そして、ΔT1 がデッドバンドの範囲を上回ったと
きは、圧下位置制御量としてワークサイド締め込み量G
1WS を算出し、ΔT1 がデッドバンドの範囲を下回った
ときは、圧下位置制御量としてドライブサイド締め込み
量G1DS を算出する。また、ΔT1 がデッドバンドの範
囲内にあるときは、圧下位置制御量を0とする。このよ
うにして決定されたワークサイド締め込み量G1WS およ
びドライブサイド締め込み量G1DS が制御レベリング演
算器11に出力される。
【0014】なお、前記入側レベリング量演算器9およ
び出側レベリング量演算器10において、通常、ストリ
ップの形状不良に起因する蛇行量の方が、圧下位置不良
に起因する蛇行量よりも大きいため、入側レベリング量
演算器9における相関線の勾配の方が大きくなってい
る。したがって、仮に入側と出側の張力偏差が同一であ
れば、入側の圧下位置制御量の方が大きいものとなる。
び出側レベリング量演算器10において、通常、ストリ
ップの形状不良に起因する蛇行量の方が、圧下位置不良
に起因する蛇行量よりも大きいため、入側レベリング量
演算器9における相関線の勾配の方が大きくなってい
る。したがって、仮に入側と出側の張力偏差が同一であ
れば、入側の圧下位置制御量の方が大きいものとなる。
【0015】入側および出側の圧下位置制御量が入力さ
れた制御レベリング量演算器11においては、下記の式
に基づいて、最終的にワークサイドレベリング量Δ
SWS、ドライブサイドレベリング量ΔSDSが算出され
る。なお、ΔT0 およびΔT1 は、それぞれデッドバン
ドの範囲外にあるものとする。
れた制御レベリング量演算器11においては、下記の式
に基づいて、最終的にワークサイドレベリング量Δ
SWS、ドライブサイドレベリング量ΔSDSが算出され
る。なお、ΔT0 およびΔT1 は、それぞれデッドバン
ドの範囲外にあるものとする。
【0016】ΔT0 >0、ΔT1 >0の場合 ΔSWS=G0WS +G1WS ΔSDS=0 ΔT0 >0、ΔT1 <0の場合 ΔSWS=G0WS ΔSDS=G1DS ΔT0 <0、ΔT1 >0の場合 ΔSWS=G1WS ΔSDS=G0DS ΔT0 <0、ΔT1 <0の場合 ΔSWS=0 ΔSDS=G0DS +G1WS 上記のように、制御レベリング量演算器11によって算
出されたワークサイドレベリング量ΔSWSおよびドライ
ブサイドレベリング量ΔSDSを、圧延スタンド2に設け
られているワークサイド圧下位置制御器12およびドラ
イブサイド圧下位置制御器13にそれぞれ出力され、圧
延スタンド2の圧下位置が制御されることよって、最適
な蛇行制御が実現される。
出されたワークサイドレベリング量ΔSWSおよびドライ
ブサイドレベリング量ΔSDSを、圧延スタンド2に設け
られているワークサイド圧下位置制御器12およびドラ
イブサイド圧下位置制御器13にそれぞれ出力され、圧
延スタンド2の圧下位置が制御されることよって、最適
な蛇行制御が実現される。
【0017】なお、本実施例においては、張力偏差演算
器、レベリング量演算器、制御レベリング量演算器を別
途設けているが、1つの演算器によって圧延スタンドの
圧下位置を制御するようにしてもよい。
器、レベリング量演算器、制御レベリング量演算器を別
途設けているが、1つの演算器によって圧延スタンドの
圧下位置を制御するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よれば、特別な計測機器を用いることなく、ストリップ
の形状不良に起因する蛇行、および圧下位置不良に起因
する蛇行の双方を制御し得る最適な蛇行制御装置を得る
ことができる。
よれば、特別な計測機器を用いることなく、ストリップ
の形状不良に起因する蛇行、および圧下位置不良に起因
する蛇行の双方を制御し得る最適な蛇行制御装置を得る
ことができる。
【図1】本発明にかかる蛇行制御装置の系統図である。
1…ストリップ、2…圧延スタンド、3・4・5・6…
張力検出器、7・8…張力偏差演算器、9・10…レベ
リング量演算器、11…制御レベリング量演算器、12
…ワークサイド圧下位置制御器、13…ドライブサイド
圧下位置制御器
張力検出器、7・8…張力偏差演算器、9・10…レベ
リング量演算器、11…制御レベリング量演算器、12
…ワークサイド圧下位置制御器、13…ドライブサイド
圧下位置制御器
Claims (1)
- 【請求項1】冷間圧延機の圧延スタンド入側におけるス
トリップのワークサイドとドライブサイド位置、および
圧延スタンド出側におけるストリップのワークサイドと
ドライブサイド位置とのそれぞれに設けられたストリッ
プ張力の測定手段と、 前記張力測定手段によって測定された各位置におけるス
トリップ張力に基づいて、ワークサイド側張力とドライ
ブサイド側張力との張力偏差を、スタンド入側および出
側のそれぞれについて求め、この2つの張力偏差に基づ
いて、前記圧延スタンドの圧下位置レベリング量を算出
する演算手段と、 前記演算器によって算出された圧下位置レベリング量に
基づいて、前記圧延スタンドの圧下位置を制御する手段
とを有することを特徴とする冷間圧延機における蛇行制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5275355A JPH07124620A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 冷間圧延機におけるストリップの蛇行制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5275355A JPH07124620A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 冷間圧延機におけるストリップの蛇行制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07124620A true JPH07124620A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17554322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5275355A Pending JPH07124620A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 冷間圧延機におけるストリップの蛇行制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07124620A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10175010A (ja) * | 1996-12-13 | 1998-06-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 |
WO2008083880A1 (de) * | 2007-01-10 | 2008-07-17 | Siemens Aktiengesellschaft | Steuerverfahren für ein walzgerüst zum walzen eines bandes |
JP2020011297A (ja) * | 2018-07-06 | 2020-01-23 | Jfeスチール株式会社 | 圧延材の蛇行制御方法、圧延材の蛇行制御装置、及び圧延材の製造方法 |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP5275355A patent/JPH07124620A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10175010A (ja) * | 1996-12-13 | 1998-06-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 |
WO2008083880A1 (de) * | 2007-01-10 | 2008-07-17 | Siemens Aktiengesellschaft | Steuerverfahren für ein walzgerüst zum walzen eines bandes |
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US8806909B2 (en) | 2007-01-10 | 2014-08-19 | Siemens Aktiengesellschaft | Control method for a rolling stand for rolling a strip |
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