JP3084629B1 - ズボンの裾を三つ巻縫いするミシンの裾落し機構 - Google Patents
ズボンの裾を三つ巻縫いするミシンの裾落し機構Info
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- JP3084629B1 JP3084629B1 JP11107006A JP10700699A JP3084629B1 JP 3084629 B1 JP3084629 B1 JP 3084629B1 JP 11107006 A JP11107006 A JP 11107006A JP 10700699 A JP10700699 A JP 10700699A JP 3084629 B1 JP3084629 B1 JP 3084629B1
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Abstract
【要約】
【課題】 ズボンの裾を三つ巻縫いするミシンにおい
て、ミシン縫いした後のズボンの裾落としを安全に行
い、又、作業者に手待ち時間を生ずる事なく効果的に次
の新たな裾がミシンにセット可能な裾落し手段の提供。 【解決手段】 三つ巻縫いミシン20の縫針22の側部
後方に、L字状の鉤型金具10の下端水平部11を縫製
時のズボンの裾端内に臨ませて配置すると共に、この鉤
型金具10を上下及び前後動可能となし、ズボンの裾3
0の三つ巻縫いが終了した時点で該鉤型金具10を作動
させることにより、ズボンの裾端の上部を斜め前方へ押
し出し、ズボンの裾30をミシン20の縫合部から外し
て落すようする。
て、ミシン縫いした後のズボンの裾落としを安全に行
い、又、作業者に手待ち時間を生ずる事なく効果的に次
の新たな裾がミシンにセット可能な裾落し手段の提供。 【解決手段】 三つ巻縫いミシン20の縫針22の側部
後方に、L字状の鉤型金具10の下端水平部11を縫製
時のズボンの裾端内に臨ませて配置すると共に、この鉤
型金具10を上下及び前後動可能となし、ズボンの裾3
0の三つ巻縫いが終了した時点で該鉤型金具10を作動
させることにより、ズボンの裾端の上部を斜め前方へ押
し出し、ズボンの裾30をミシン20の縫合部から外し
て落すようする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ズボンの裾を三
つ巻縫いするミシンにおいて、三つ巻縫いが終了したズ
ボンの裾をミシンの縫合部より自動的に外して落すよう
にした裾落し機構に関するものである。
つ巻縫いするミシンにおいて、三つ巻縫いが終了したズ
ボンの裾をミシンの縫合部より自動的に外して落すよう
にした裾落し機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、ズボンの裾を三つ巻縫いするミ
シンの裾落し機構としては次のようなものがある。 a)特開昭58−138480号公報に記載された、繰
り出しローラ8、9とガイドシリンダ10及び張力シリ
ンダ12との間に配置されたエアーチューブ33から圧
縮空気を吹き出し、ズボンの裾を吹き飛ばして落すよう
にしたもの(特開昭58−138480号公報のFig
1、2参照)
シンの裾落し機構としては次のようなものがある。 a)特開昭58−138480号公報に記載された、繰
り出しローラ8、9とガイドシリンダ10及び張力シリ
ンダ12との間に配置されたエアーチューブ33から圧
縮空気を吹き出し、ズボンの裾を吹き飛ばして落すよう
にしたもの(特開昭58−138480号公報のFig
1、2参照)
【0003】b)特許第1640300号(特公平3−
78号公報本件出願人の発明)に記載された、湾曲腕1
10を下方へ回動させ、その先端の水平部115でズボ
ンの裾105を上部より押し下げて、縫製部から外すと
同時に落すようにしたもの(特許第1640300号の
第7図参照)
78号公報本件出願人の発明)に記載された、湾曲腕1
10を下方へ回動させ、その先端の水平部115でズボ
ンの裾105を上部より押し下げて、縫製部から外すと
同時に落すようにしたもの(特許第1640300号の
第7図参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 上記した裾落し機構
には次のような欠点があった。前記a)の方法は、筒状
の裾の内部方向に約8バール(気圧)の高圧空気を一気
に吹き出して、裾をミシンの前方へ、すなわち作業者側
に吹き飛ばすので、圧縮空気を大量に消費すると共に、
その噴出音も大きくて作業者にとってはうるさくて苦痛
であった。
には次のような欠点があった。前記a)の方法は、筒状
の裾の内部方向に約8バール(気圧)の高圧空気を一気
に吹き出して、裾をミシンの前方へ、すなわち作業者側
に吹き飛ばすので、圧縮空気を大量に消費すると共に、
その噴出音も大きくて作業者にとってはうるさくて苦痛
であった。
【0005】前記b)の方法は、裾105を上部より押
し下げて落した後、湾曲腕110が上がって、その先端
の水平部115が元の上部待機位置まで戻らないと、作
業者は次の新たな裾をミシンの縫合部に差し込んでセッ
トすることができない。すなわち、作業者にとって水平
部115が元の待機位置まで戻るための待ち時間が発生
し、作業能率が悪くなると共に、セットする次のセット
タイミングを誤ると上下する水平部115が作業者の手
に当ってしまう場合がある。又、このb)の方法は、湾
曲腕110の水平部115で裾105を上部より押し下
げて外す際、三つ巻縫いされた筒状の裾端の上部の縫代
が、ミシンの縫合部に配置された折り曲げガイド14の
上端に引掛って裾105が縫合部より外れない場合があ
った。
し下げて落した後、湾曲腕110が上がって、その先端
の水平部115が元の上部待機位置まで戻らないと、作
業者は次の新たな裾をミシンの縫合部に差し込んでセッ
トすることができない。すなわち、作業者にとって水平
部115が元の待機位置まで戻るための待ち時間が発生
し、作業能率が悪くなると共に、セットする次のセット
タイミングを誤ると上下する水平部115が作業者の手
に当ってしまう場合がある。又、このb)の方法は、湾
曲腕110の水平部115で裾105を上部より押し下
げて外す際、三つ巻縫いされた筒状の裾端の上部の縫代
が、ミシンの縫合部に配置された折り曲げガイド14の
上端に引掛って裾105が縫合部より外れない場合があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明は、上記の課題
を解決したもので、ズボンの裾をミシン20の縫合部へ
差し込む方向、すなわち前後方向に進退可能な裾落し用
金具をミシン20の縫合部の側部後方に設け、この裾落
し用金具の前進により、三つ巻縫いが終了したズボンの
裾端を前方へ押し出してズボンの裾30をミシン20の
縫合部より外して落すようになし、後退と同時に新たな
ズボンの裾を差し込むことにより、作業者の待ち時間、
すなわち裾落し用金具が元の待機位置まで戻るのを待つ
時間を無くすようにしたものである。
を解決したもので、ズボンの裾をミシン20の縫合部へ
差し込む方向、すなわち前後方向に進退可能な裾落し用
金具をミシン20の縫合部の側部後方に設け、この裾落
し用金具の前進により、三つ巻縫いが終了したズボンの
裾端を前方へ押し出してズボンの裾30をミシン20の
縫合部より外して落すようになし、後退と同時に新たな
ズボンの裾を差し込むことにより、作業者の待ち時間、
すなわち裾落し用金具が元の待機位置まで戻るのを待つ
時間を無くすようにしたものである。
【0007】すなわち、本発明は、三つ巻縫いミシン2
0の縫針22の下方にセットされるズボンの裾端の近傍
に、L字状の鉤型金具10の下端水平部11を縫製時の
ズボンの裾端内に臨ませて配置すると共に、この鉤型金
具10を上下及びズボンの裾をミシン20の縫合部へ差
し込む方向に進退可能となし、ズボンの裾30の三つ巻
縫いが終了した時点で該鉤型金具10を作動させること
により、ズボンの裾端の上部を前記ズボンの裾の差し込
み方向と逆方向に斜め上方へ押し出し、ズボンの裾30
をミシン20の縫合部から外して落すように構成したズ
ボンの裾を三つ巻縫いするミシンにおける裾落し機構で
ある。
0の縫針22の下方にセットされるズボンの裾端の近傍
に、L字状の鉤型金具10の下端水平部11を縫製時の
ズボンの裾端内に臨ませて配置すると共に、この鉤型金
具10を上下及びズボンの裾をミシン20の縫合部へ差
し込む方向に進退可能となし、ズボンの裾30の三つ巻
縫いが終了した時点で該鉤型金具10を作動させること
により、ズボンの裾端の上部を前記ズボンの裾の差し込
み方向と逆方向に斜め上方へ押し出し、ズボンの裾30
をミシン20の縫合部から外して落すように構成したズ
ボンの裾を三つ巻縫いするミシンにおける裾落し機構で
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の代表的な実施の
形態を図面に基づき説明する。図1は、本発明に係るズ
ボンの裾を三つ巻縫いするミシンの裾落し機構1を簡略
的に図示した右側面図である。
形態を図面に基づき説明する。図1は、本発明に係るズ
ボンの裾を三つ巻縫いするミシンの裾落し機構1を簡略
的に図示した右側面図である。
【0009】図2は、本発明の裾落し機構1を簡略的に
示す正面図で、図中の20は代表的なズボンの裾を三つ
巻縫いするミシン(以下、単に「ミシン」という)であ
る。そして、このミシン20は内側に二つ折りされた筒
状のズボンの裾30(一点鎖線で示す)を裾ガイドロー
ラ27により内側から張った状態にて折り曲げガイド2
8を裾30の内側に係合させ、先づ、上下の送りローラ
25と26を回転させて裾の布地を挾圧しながら左方向
(Q矢印方向)へ移送させることにより、縫製に先立っ
て、裾周りに最初の三つ巻を形成し、次いで、押え金2
3を下げて縫針22を上下動させると共に、前記上下の
送りローラ25と26を再度回転させることにより、裾
周りの布地を左方向(Q矢印方向)へ移送して三つ巻縫
いするように構成されている。
示す正面図で、図中の20は代表的なズボンの裾を三つ
巻縫いするミシン(以下、単に「ミシン」という)であ
る。そして、このミシン20は内側に二つ折りされた筒
状のズボンの裾30(一点鎖線で示す)を裾ガイドロー
ラ27により内側から張った状態にて折り曲げガイド2
8を裾30の内側に係合させ、先づ、上下の送りローラ
25と26を回転させて裾の布地を挾圧しながら左方向
(Q矢印方向)へ移送させることにより、縫製に先立っ
て、裾周りに最初の三つ巻を形成し、次いで、押え金2
3を下げて縫針22を上下動させると共に、前記上下の
送りローラ25と26を再度回転させることにより、裾
周りの布地を左方向(Q矢印方向)へ移送して三つ巻縫
いするように構成されている。
【0010】又、図1、2中の16は、裾端を内側へ二
つ折りしたズボンの裾30をミシン20に差し込んだ
際、その裾端を当接させる定規板で、この定規板16
は、図1に示すように縫針22の後方に配置されてミシ
ン20の縫合板24に対して垂直に、かつ図2に示すよ
うにミシン20の縫合方向(Q矢印方向)に平行に、折
り曲げガイド28の右側部から下送りローラ26の左側
部まで連続的に形成されている。
つ折りしたズボンの裾30をミシン20に差し込んだ
際、その裾端を当接させる定規板で、この定規板16
は、図1に示すように縫針22の後方に配置されてミシ
ン20の縫合板24に対して垂直に、かつ図2に示すよ
うにミシン20の縫合方向(Q矢印方向)に平行に、折
り曲げガイド28の右側部から下送りローラ26の左側
部まで連続的に形成されている。
【0011】そして、この定規板16の右部後方すなわ
ち、縫針22の右側部後方には本発明の裾落し機構1が
設けられており、この裾落し機構1は図1に示すように
ミシンベッド21上に軸受台2を設け、この軸受台2の
後端部に水平ピン3を介して、その前端部が前記定規板
16の後部上方まで張り出した板状の揺動レバー4の後
端部を装着し、この揺動レバー4の前端部を前記水平ピ
ン3を中心に上下に揺動可能に設けられている。
ち、縫針22の右側部後方には本発明の裾落し機構1が
設けられており、この裾落し機構1は図1に示すように
ミシンベッド21上に軸受台2を設け、この軸受台2の
後端部に水平ピン3を介して、その前端部が前記定規板
16の後部上方まで張り出した板状の揺動レバー4の後
端部を装着し、この揺動レバー4の前端部を前記水平ピ
ン3を中心に上下に揺動可能に設けられている。
【0012】そして、この揺動レバー4には、ガイドレ
ール5を介してスライダ6が前後に移動可能に設けら
れ、このスライダ6の上部には前記揺動レバー4の後端
部に、その後端を軸支8された空気圧シリンダ7の先端
がピン連結9されている。
ール5を介してスライダ6が前後に移動可能に設けら
れ、このスライダ6の上部には前記揺動レバー4の後端
部に、その後端を軸支8された空気圧シリンダ7の先端
がピン連結9されている。
【0013】そして、このスライダ6には保持部材15
を介して丸棒で形成されたL字状の鉤型金具10が垂直
状に設けられており、この鉤型金具10は前記定規板1
6の前面に形成された垂直溝17内に入り込むと共に、
その下端の水平部11は定規板16の前面より前方へ水
平状に張り出している。
を介して丸棒で形成されたL字状の鉤型金具10が垂直
状に設けられており、この鉤型金具10は前記定規板1
6の前面に形成された垂直溝17内に入り込むと共に、
その下端の水平部11は定規板16の前面より前方へ水
平状に張り出している。
【0014】又、この鉤型金具10の水平部11は図1
に示すように前記折り曲げガイド28の底面29より下
方に配置されており、図2に示すようにズボンの裾30
をミシン20の縫合部に差し込む際、水平部11が裾3
0の内側に臨ませてある。
に示すように前記折り曲げガイド28の底面29より下
方に配置されており、図2に示すようにズボンの裾30
をミシン20の縫合部に差し込む際、水平部11が裾3
0の内側に臨ませてある。
【0015】一方、前記揺動レバー4の前端部には、図
1に示すように前記軸受台2の下面に固定されたブラケ
ット13を介して垂直状に配置された空気圧シリンダ1
2の先端がピン連結14されており、この空気圧シリン
ダ12の作動により揺動レバー4が上がり、その前端に
設けられた鉤型金具10を前記定規板16の垂直溝17
内の待機位置から折り曲げガイド28の上面より約5ミ
リ上方の位置まで上昇させてズボンの裾端の上部を引き
上けるようになっている。
1に示すように前記軸受台2の下面に固定されたブラケ
ット13を介して垂直状に配置された空気圧シリンダ1
2の先端がピン連結14されており、この空気圧シリン
ダ12の作動により揺動レバー4が上がり、その前端に
設けられた鉤型金具10を前記定規板16の垂直溝17
内の待機位置から折り曲げガイド28の上面より約5ミ
リ上方の位置まで上昇させてズボンの裾端の上部を引き
上けるようになっている。
【0016】尚、本実施例においては、裾落し機構1を
ミシン20の右側に装備したものについて説明したが、
ズボンの裾径が約250ミリ以上のものを三つ巻縫いす
る時には、図4に示すように裾落し機構1をミシン20
の左右に各々対称的に装備してミシン20が三つ巻縫い
を終了した後それらの両裾落し機構1、1を同時に作動
させて裾30をミシン20の縫合部から外して落すよう
にしても良い。
ミシン20の右側に装備したものについて説明したが、
ズボンの裾径が約250ミリ以上のものを三つ巻縫いす
る時には、図4に示すように裾落し機構1をミシン20
の左右に各々対称的に装備してミシン20が三つ巻縫い
を終了した後それらの両裾落し機構1、1を同時に作動
させて裾30をミシン20の縫合部から外して落すよう
にしても良い。
【0017】又、本発明の実施例においては、前記した
構造の動作順序はマイクロコンピュータ制御あるいは、
シーケンス制御によりコントロールして行なうものであ
る。
構造の動作順序はマイクロコンピュータ制御あるいは、
シーケンス制御によりコントロールして行なうものであ
る。
【0018】
【作用】 次に、上記のように構成されたズボンの裾を
三つ巻縫いするミシン20の裾落し機構1の作用を説明
する。図3に示すようにミシン20がズボンの裾30を
三つ巻縫いして、縫糸切りを行い、押え金23と上送り
ローラ25を上げると同時に裾ガイドローラ27を左方
に移動して裾周りを張り状態から解放すると、前記裾落
し機構1の空気圧シリンダ12が作動して揺動レバー4
を上げ、その先端に設けられた鉤型金具10でズボンの
裾端の上部を折り曲げガイド28の上面より上方に引き
上げる。
三つ巻縫いするミシン20の裾落し機構1の作用を説明
する。図3に示すようにミシン20がズボンの裾30を
三つ巻縫いして、縫糸切りを行い、押え金23と上送り
ローラ25を上げると同時に裾ガイドローラ27を左方
に移動して裾周りを張り状態から解放すると、前記裾落
し機構1の空気圧シリンダ12が作動して揺動レバー4
を上げ、その先端に設けられた鉤型金具10でズボンの
裾端の上部を折り曲げガイド28の上面より上方に引き
上げる。
【0019】同時に、前記裾落し機構1の空気圧シリン
ダ7を作動させてスライダ6を前進させると共に、その
先端に設けられた鉤型金具10で図1の二点鎖線で示す
ようにズボンの裾端をミシン20の前端より前方へ押し
出して、ズボンの裾30をミシン20の縫合板24と折
り曲げガイド28上から外す。
ダ7を作動させてスライダ6を前進させると共に、その
先端に設けられた鉤型金具10で図1の二点鎖線で示す
ようにズボンの裾端をミシン20の前端より前方へ押し
出して、ズボンの裾30をミシン20の縫合板24と折
り曲げガイド28上から外す。
【0020】次いで、前記空気圧シリンダー7が作動し
て鉤型金具10を後退させると同時に、ズボンの裾30
は落下し、作業者は他方の裾端を内側に二つ折りにして
両手で保持していたズボンの裾30をミシン20の縫合
部に差し込む。この裾30を作業者が差し込む間に前記
鉤型金具10は完全に後退し、それと同時に前記空気圧
シリンダ12が作動して鉤型金具10を元の待機位置に
戻す。
て鉤型金具10を後退させると同時に、ズボンの裾30
は落下し、作業者は他方の裾端を内側に二つ折りにして
両手で保持していたズボンの裾30をミシン20の縫合
部に差し込む。この裾30を作業者が差し込む間に前記
鉤型金具10は完全に後退し、それと同時に前記空気圧
シリンダ12が作動して鉤型金具10を元の待機位置に
戻す。
【0021】次いで、作業者は前記の新たに差し込んだ
裾端を定規板16に当接させて位置決めした後、ミシン
始動用のフートスイッチ(図示せず)を踏むことにより
ミシン20は自動的にズボンの裾30を三つ巻縫いす
る。
裾端を定規板16に当接させて位置決めした後、ミシン
始動用のフートスイッチ(図示せず)を踏むことにより
ミシン20は自動的にズボンの裾30を三つ巻縫いす
る。
【0022】以下、ズボンの裾30の三つ巻縫いが終了
する毎に裾落し機構1が作動し、上述した裾落し動作が
くり返し自動的に行われる。
する毎に裾落し機構1が作動し、上述した裾落し動作が
くり返し自動的に行われる。
【0023】尚、本実施例においては、鉤型金具10を
進退させる手段として、揺動レバー4とスライダ6を介
して2本の空気圧シリンダ7と12を作用させる構造の
ものについて説明したが、図5に示すように、鉤型金具
10を先端に備えた保持部材36の側面に斜め上方へ傾
斜させてカム溝37を設けると共に、このカム溝37に
軸受台32の側面前部に固定されたカムローラ33を係
合させ、保持部材36の後端に前記軸受台32の後部に
軸支35された空気圧シリンダ34の先端を連結し、こ
の空気圧シリンダ34を作動させることにより、保持部
材36を介して鉤型金具10を傾斜に沿って進退させる
ように構成しても良い。
進退させる手段として、揺動レバー4とスライダ6を介
して2本の空気圧シリンダ7と12を作用させる構造の
ものについて説明したが、図5に示すように、鉤型金具
10を先端に備えた保持部材36の側面に斜め上方へ傾
斜させてカム溝37を設けると共に、このカム溝37に
軸受台32の側面前部に固定されたカムローラ33を係
合させ、保持部材36の後端に前記軸受台32の後部に
軸支35された空気圧シリンダ34の先端を連結し、こ
の空気圧シリンダ34を作動させることにより、保持部
材36を介して鉤型金具10を傾斜に沿って進退させる
ように構成しても良い。
【0024】この図5に示す構造を採用すれば、鉤型金
具10を進退させる空気圧シリンダは一本設けるだけで
良く、しかも、鉤型金具10の移動経路も正確にコント
ロールできる。
具10を進退させる空気圧シリンダは一本設けるだけで
良く、しかも、鉤型金具10の移動経路も正確にコント
ロールできる。
【0025】
【発明の効果】 本発明によれば、空気圧シリンダ7、
12と鉤型金具10を用いて三つ巻縫いが終了したズボ
ンの裾端をミシン20の前方へ押し出すことにより、ズ
ボンの裾30をミシン20の縫合部より外して落すよう
にしたので、圧縮空気で裾を吹き飛ばす方法に比べ圧縮
空気の消費を極端に少なくできると共に、圧縮空気の大
きな噴出音と作業者への圧縮空気の吹き付けがなくな
り、作業環境が大幅に良くなる。
12と鉤型金具10を用いて三つ巻縫いが終了したズボ
ンの裾端をミシン20の前方へ押し出すことにより、ズ
ボンの裾30をミシン20の縫合部より外して落すよう
にしたので、圧縮空気で裾を吹き飛ばす方法に比べ圧縮
空気の消費を極端に少なくできると共に、圧縮空気の大
きな噴出音と作業者への圧縮空気の吹き付けがなくな
り、作業環境が大幅に良くなる。
【0026】又、本発明によれば、裾落し完了後、鉤型
金具10を作業者が裾30を差し込む方向(後方)へ後
退させるように構成したので、鉤型金具10が後退する
と同時に次の裾端を内側に二つ折りしたズボンの裾30
をミシン20の縫合部へ差し込むことができ、従って作
業者は手待ちする必要がないので作業能率がより一層向
上する。又、従来のようにズボンの裾を落とす際に水平
部が作業者の手に当ることもないので安全に作業ができ
る。
金具10を作業者が裾30を差し込む方向(後方)へ後
退させるように構成したので、鉤型金具10が後退する
と同時に次の裾端を内側に二つ折りしたズボンの裾30
をミシン20の縫合部へ差し込むことができ、従って作
業者は手待ちする必要がないので作業能率がより一層向
上する。又、従来のようにズボンの裾を落とす際に水平
部が作業者の手に当ることもないので安全に作業ができ
る。
【0027】又、本発明によれば、三つ巻縫い終了後、
鉤型金具10を用いてズボンの裾端の上部を折り曲げガ
イド28の上面より上方に引き上げて、その裾端をミシ
ン20の前方へ押し出すことにより、ズボンの裾30を
ミシン20の縫合部より外すようにしたので、従来のよ
うに裾を上部より押し下げる際に裾端の上部の縫代が折
り曲げガイドの上端に引掛っかかることがなくなり、裾
30をミシン20の縫合部から確実に外して落とすこと
ができる。
鉤型金具10を用いてズボンの裾端の上部を折り曲げガ
イド28の上面より上方に引き上げて、その裾端をミシ
ン20の前方へ押し出すことにより、ズボンの裾30を
ミシン20の縫合部より外すようにしたので、従来のよ
うに裾を上部より押し下げる際に裾端の上部の縫代が折
り曲げガイドの上端に引掛っかかることがなくなり、裾
30をミシン20の縫合部から確実に外して落とすこと
ができる。
【図 1】本発明の裾落し機構を簡略的に示す右側面図
である。
である。
【図 2】本発明の裾落し機構を簡略的に示す正面図で
ある。
ある。
【図 3】本発明の裾落し機構の縫製時における作動状
態を簡略的に示す正面図である。
態を簡略的に示す正面図である。
【図 4】本発明の裾落し機構をミシンの左右に対称的
に装備した状態を簡略的に示す正面図である。
に装備した状態を簡略的に示す正面図である。
【図 5】本発明の裾落し機構の別の実施例を簡略的に
示す右側面図である。
示す右側面図である。
1 裾落し機構 10 鉤型金具 11 水平部 16 定規板 20 三つ巻縫いミシン 30 裾
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 27/00 - 27/26 D05B 33/00 D05B 35/02
Claims (1)
- 【請求項1】 三つ巻縫いミシン(20)の縫針(2
2)の下方にセットされるズボンの裾端の近傍に、L字
状の鉤型金具(10)の下端水平部(11)を縫製時の
ズボンの裾端内に臨ませて配置すると共に、この鉤型金
具(10)を上下及びズボンの裾をミシン(20)の縫
合部へ差し込む方向に進退可能となし、ズボンの裾(3
0)の三つ巻縫いが終了した時点で該鉤型金具(10)
を作動させることにより、ズボンの裾端の上部を前記ズ
ボンの裾の差し込み方向と逆方向に斜め上方へ押し出
し、ズボンの裾(30)をミシン(20)の縫合部から
外して落すように構成したズボンの裾を三つ巻縫いする
ミシンにおける裾落し機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11107006A JP3084629B1 (ja) | 1999-03-09 | 1999-03-09 | ズボンの裾を三つ巻縫いするミシンの裾落し機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11107006A JP3084629B1 (ja) | 1999-03-09 | 1999-03-09 | ズボンの裾を三つ巻縫いするミシンの裾落し機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3084629B1 true JP3084629B1 (ja) | 2000-09-04 |
JP2000254377A JP2000254377A (ja) | 2000-09-19 |
Family
ID=14448115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11107006A Expired - Fee Related JP3084629B1 (ja) | 1999-03-09 | 1999-03-09 | ズボンの裾を三つ巻縫いするミシンの裾落し機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3084629B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103320981A (zh) * | 2013-06-26 | 2013-09-25 | 苏州巨康缝制机器人有限公司 | 一种自动防卷导片器 |
CN105506870B (zh) * | 2016-02-02 | 2018-07-03 | 苏州翰德利机电科技有限公司 | 一种自动挽边缝制装置 |
-
1999
- 1999-03-09 JP JP11107006A patent/JP3084629B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000254377A (ja) | 2000-09-19 |
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JPH024316B2 (ja) |
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