JP3083308B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP3083308B2
JP3083308B2 JP7783190A JP7783190A JP3083308B2 JP 3083308 B2 JP3083308 B2 JP 3083308B2 JP 7783190 A JP7783190 A JP 7783190A JP 7783190 A JP7783190 A JP 7783190A JP 3083308 B2 JP3083308 B2 JP 3083308B2
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哲郎 青木
勝久 柴田
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は専用鍋を有する誘導加熱調理器に関するもの
である。
従来の技術 近年、調理用として誘導加熱調理器が普及されてきて
いる。
従来この種の誘導加熱調理器について第10図を参照し
ながら説明する。図に示すように平板状の結晶化ガラス
よりなるトッププレート1上に載置された鍋体2を、加
熱コイル3から発せられる高周波交番磁界により加熱
し、また鍋体2の温度を一定に保つために、トッププレ
ート1裏面に接してサーミスタ等の温度センサー4を設
け、このサーミスタでの検知レベルと予め定められた設
定レベルとを比較して高周波交番磁界出力を制御するも
のが、ケース本体5内に設けられていた。
発明が解決しようとする課題 このような従来の誘導加熱調理器の構成ではトッププ
レート1に載置した鍋体2がすべりやすいという問題を
有しており、テーブルを動かしたり調理の際、鍋に触っ
て鍋が動き火傷をするおそれがあった。またトッププレ
ート1を介してサーミスタ等の温度センサー4が設けら
れている構造では、トッププレート1を形成する結晶化
ガラスと鍋体2を形成する各種磁性金属との熱伝導率が
異なるため鍋体2の正確な温度が検出できず、特に通電
初期においては鍋体2の設定温度よりも極めて高い温度
まで鍋体2が温度上昇して、このために鍋体2表面に加
工された、たとえば弗素樹脂層の熱劣化を促進したり、
鍋体2の熱変形が生じる等の要因になっていた。また、
このような理由で鍋体2からの熱伝導によりトッププレ
ート1も高温になり、耐熱強度を必要とするが、この種
の材料は成型性が悪く高価なものであった。
本発明は上記課題を解決するもので、鍋体の温度を正
確に検出し、鍋体のオーバヒートを防止するとともに、
鍋体およびトッププレートの熱変形が防止される安全性
が高く使用勝手の良い誘導加熱調理器を提供することを
目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、底部に環状のフ
ランジ部を有する鍋体と、中央に透孔を有する耐熱性樹
脂からなるトッププレートと、このトッププレートを支
持する環状の段部の周囲に複数個の凸部を一体に形成し
たケース本体と、このケース本体に内蔵され、前記鍋体
を加熱する加熱コイルと、この加熱コイルを支持する支
持体と、前記加熱コイルによる加熱状態を検出する温度
センサーを内蔵した円筒状のセンサーケースと、このセ
ンサーケースを上方向に付勢するスプリングとを備え、
前記センサーケース上面を前記鍋体裏面に圧接するとと
もに鍋体のフランジ部が前記凸部に支持されてなる誘導
加熱調理器とする。
また、ケース本体をポリフェニレンサルファイド樹脂
で成形するとともにトッププレート部表面に弗素樹脂層
を形成したものとする。
また、トッププレート部裏面に、冷却ファンの送風方
向に複数個のリブを一体に形成したものとする。
さらに、トッププレート部上面を、中央部が凸なる球
面状にしてなるものとする。
作用 本発明の第1の作用は、上記構成により、鍋体の裏面
温度を直接温度センサーで検出するため鍋体が設定温度
以上に加熱される、すなわちオーバーヒートすることが
なく、正確に温度制御される。また鍋体は裏面に設けた
フランジ部で支持され、また鍋体裏面とトッププレート
間には外部に連通する隙間が形成されるようにしたた
め、鍋体からトッププレート部への熱伝導がなく輻射熱
のみであるため温度センサーはトッププレート部の温度
の影響をほとんど受けずに鍋体の温度を検出する。第2
の作用は第1の作用で明らかなようにトッププレートの
温度上昇が防止され、また比較的高温となるトッププレ
ート上には鍋体の荷重が加わらないため、PPS樹脂でケ
ース本体およびトッププレート部を一体に成型したもの
である。またトッププレート部表面に形成した弗素樹脂
層は高温時の熱変色を隠ぺいし、手入れが簡単になりい
つまでも清潔で美しい外観を保つ。第3の作用は作用は
トッププレート裏面に設けた複数個のリブが冷却ファン
により冷却されこの放熱作用によりトッププレート部の
温度上昇が防止される。第4の作用はトッププレート部
表面を中央部が凸なる球面状に形成したため高温時の反
りが防止されるものである。
実 施 例 以下、本発明の第1実施例を第1図〜第3図を参照し
ながら説明する。図に示すように、鍋体11はアルミニュ
ーム鋳物製で、表面には四弗化エチレン樹脂層を形成
し、裏面には環状のフランジ部12が一体に形成されこの
フランジ部12に囲まれる範囲には鉄等の磁性金属を主成
分とする溶射層(図示せず)が形成してある。そして、
ケース本体13の上面に環状の段部14を設け、この上に耐
熱樹脂製のトッププレート15が溶着固定され、このトッ
ププレート15は円形平板にして中央に透孔16を設け、17
はこのトッププレート15の周囲には複数個の凸部17が配
設されるように前記ケース本体13に一体に形成されてい
る。また、加熱コイル18は高周波交番電流を流してこれ
に交番磁界を発生させ前記鍋体11を誘導加熱するもの
で、この加熱コイル18は支持体19に接着され、この加熱
コイル18の上下面を冷却する冷却ファン20が設けられて
いる。そして、サーミスタ等の温度センサー21は縁付き
センサーケース22に内蔵され第2図に示すように受け板
23を介してスプリング24により上方に付勢され、前記セ
ンサーケース22は前記支持体19およびホルダー25により
その縁部が所定量上下可動自在に保持されている。ま
た、ケース本体13には操作基板26,操作パネル,27が設け
られ、28には吸気孔29が形成されている。
上記構成において、鍋体11はケース本体13に設けた凸
部17にフランジ部12が載置され、この内周面で鍋体11の
動きが規制されるもので、この時鍋体11裏面とトッププ
レート15間には約2mmの隙間が形成されるようにフラン
ジ部12の高さを設定してこの隙間を外部に連通し、また
センサーケース22上面は第2図に示すように鍋体11が載
置されていない状態ではトッププレート15上面より約4m
m突出するようになっているので、温度センサー21が鍋
体11裏面の温度を直接検出し、さらに鍋体11裏面とトッ
ププレート15が接触しない構成のためトッププレート15
の熱影響を受けずに鍋体11の正確な温度が検出されるも
のである。
第2実施例について第4図を参照しながら説明する。
図に示すように、ケース本体30にトッププレート部31お
よび凸部32を一体に形成したもので、その他の構成は第
1実施例と同じであるので同一番号を付けて詳細は説明
は省略する。本発明ではケース本体30をPPS樹脂で成型
し、トッププレート部31の表面には四弗化エチレン樹脂
層(図示せず)を形成しているものである。上記構成に
おいて、鍋体11の最高温度は焼き物調理を可能にするた
め約240℃になるように設定されている。また鍋体11裏
面とトッププレート部31間には外部と連通する隙間が形
成されるのは上述した第1実施例と同様である。また鍋
体11の荷重は比較的温度の低いトッププレート部31の外
周で支持されトッププレート部31には鍋体11の荷重が加
わらずしたがってケース本体30は十分鍋体11からの輻射
熱に耐える。またこの種の樹脂は200℃を越えると表面
が熱変色する恐れがあるが、本発明では表面に四弗化エ
チレン樹脂が形成されているため変色部が隠ぺいされ外
観を損なうことはない。言うまでもなくトッププレート
部31裏面と加熱コイル18間には必要な空間距離を設けて
ある。本発明ではこのケース本体30にPPS樹脂を使用し
たが要はこの水準以上の熱時の外郭強度を有する樹脂で
あればよい。
第3実施例について、第5図および第6図を参照しな
がら説明する。図に示すようにケース本体30に設けた凸
部32の直下位置に複数個のL型突起33を一体に形成し加
熱コイル18を接着固定した支持体19を前記L型突起33に
取付ねじ34で固定してある。その他の構成は第2実施例
と同じであるので同一番号を付けて詳細な説明は省略す
る。この構成では鍋体11と加熱コイル18間の距離はケー
ス本体30の寸法のみで決定され、また凸部32の直下にL
型突起33を設けたためケース本体30の成型時に若干の反
りやねじれが生じても上記した距離には影響せず、した
がって鍋体11には安定した出力が供給されるものであ
る。
第4実施例について、第7図および第8図を参照しな
がら説明する。図に示すようにトッププレート部31裏面
に複数個のリブ35を一体に設け、このリブ35方向に送風
されるように冷却ファン20が配設されている。その他の
構成は第2の実施例と同じである。トッププレート部31
はこのリブ35の放熱効果により温度上昇が防止され、反
りが防止されるものである。
第5実施例について、第9図を参照しながら説明す
る。図に示すようにトッププレート部36の中央部が凸な
る球面状に形成したもので、その他の構成は第2の実施
例と同じである。この構成では、鍋体11裏面とトッププ
レート部36上面間に外周部が大なる隙間が外部と連通し
て形成され、鍋体11の輻射熱を受けてもトッププレート
部3bは容易に反ったり熱変形することがないものであ
る。
このように本発明の第1実施例の誘導加熱調理器によ
れば、温度センサー21が鍋体11裏面の温度を直接検出
し、さらに鍋体11裏面とトッププレート15が接触しない
ように鍋体11が載置されるように構成したため、トップ
プレート15の熱影響をうけずに鍋体11の正確な温度が検
出される。このため簡単な制御手段にて鍋体11のオーバ
ーヒートが防止されて、鍋体11の表面に加工された弗素
樹脂等の寿命が向上する。また鍋体11はケース本体13に
設けた凸部17によりこのフランジ部12が規制され鍋体の
すべりが防止され安全性が高まるものである。
また、第2実施例によれば、トッププレート部31は鍋
体11からの熱伝導の影響を受けないこと、および鍋体11
の荷重が加わらないことにより安価で成型性に優れた樹
脂材料が選択できる。さらにケース本体13と一体にトッ
ププレート部31を成型することにより組立が簡単になり
大幅なコストダウンが可能となる。またこのケース本体
30のトッププレート部31表面に弗素樹脂層を形成するこ
とにより熱時変色が隠ぺいされ、手入れ性がよく、いつ
までも清潔で美しい外観を保てるものである。
さらに第3の実施例によればトッププレート部31裏面
にL型突起33を一体に設け、これに加熱コイル18を支持
した支持体19を固定することにより、加熱コイル18と鍋
体11間の寸法精度が向上し安定した出力が得られるもの
である。
また、第4実施例によれば、トッププレート部31裏面
に送風方向にリブ35を一体に設けているので、特に熱可
塑性樹脂で成型したとき問題となるトッププレート部31
の熱サイクルによる反りの発生が防止されることであ
る。また第5実施例のように、トッププレート部36表面
を球面状に形成しても同様の効果が得られるものであ
る。
発明の効果 以上の実施例から明らかなように、鍋体の温度を正確
に検出し、鍋体のオーバヒートを防止するとともに、鍋
体およびトッププレートの熱変形が防止される安全性が
高く使用勝手の良い誘導加熱調理器を提供できる。ま
た、トッププレートに載置した鍋体がすべりにくいとい
う効果も奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の誘導加熱調理器を示す要
部断面図、第2図は同第1実施例のセンサーケースの要
部断面図、第3図は同第1実施例の誘導加熱調理器の上
面図、第4図は同第2実施例の誘導加熱調理器を示す要
部断面図、第5図は同第3実施例の誘導加熱調理器を示
す要部断面図、第6図は同第3実施例の誘導加熱調理器
の加熱コイルの支持状態を示す内部構造図、第7図は同
第4実施例の誘導加熱調理器を示す要部断面図、第8図
は同第4実施例のケース本体裏面図、第9図は同第5実
施例の誘導加熱調理器を示す要部断面図、第10図は従来
の誘導加熱調理器の断面図である。 11……鍋体、12……フランジ部、13,30……ケース本
体、15……トッププレート、16……透孔、17,32……凸
部、18……加熱コイル、19……支持体、20……冷却ファ
ン、21……温度センサー、22……センサーケース、24…
…スプリング、31,36……トッププレート部、33……L
型突起、35……リブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 勝久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−70241(JP,A) 実開 昭61−23292(JP,U) 実開 昭62−53593(JP,U) 実開 昭58−27896(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部に環状のフランジ部を有する鍋体と、
    中央に透孔を有する耐熱性樹脂からなるトッププレート
    と、このトッププレートを支持する環状の段部の周囲に
    複数個の凸部を一体に形成したケース本体と、このケー
    ス本体に内蔵され、前記鍋体を加熱する加熱コイルと、
    この加熱コイルを支持する支持体と、前記加熱コイルに
    よる加熱状態を検出する温度センサーを内蔵した円筒状
    のセンサーケースと、このセンサーケースを上方向に付
    勢するスプリングとを備え、前記センサーケース上面を
    前記鍋体裏面に圧接するとともに鍋体のフランジ部が前
    記凸部に支持されてなる誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】ケース本体をポリフェニレンサルファイド
    樹脂で一体に成形するとともに、トッププレート表面に
    フッ素樹脂層を設けた請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】ケース本体内に加熱コイルを冷却する冷却
    ファンを設け、前記トッププレートの裏面に、前記冷却
    ファンの送風方向に複数個のリブを一体に形成してなる
    請求項1記載の誘導加熱調理器。
  4. 【請求項4】トッププレート部上面を、中央部が凸なる
    球面状にしてなる請求項1記載の誘導加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20220129234A (ko) * 2021-03-16 2022-09-23 (주)쿠첸 조리 장치 및 이의 제조 방법

Cited By (2)

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KR20220129234A (ko) * 2021-03-16 2022-09-23 (주)쿠첸 조리 장치 및 이의 제조 방법
KR102453255B1 (ko) * 2021-03-16 2022-10-12 (주)쿠첸 조리 장치 및 이의 제조 방법

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