JP3080896U - キャリヤ型電動リフト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体構成が簡単で，製作及び維持の費用が低
廉であり，必要かつ十分な出力が得られ，使用上の便利
性及び安全性を向上させることができるキャリヤ型電動
リフトを提供すること。 【解決手段】 第１駆動モータ３３に電源を印加すると
移動ユニット３０に回転力が伝達され，キャリヤ形状を
有するフレーム１０のスクリュー軸３１の外周面上で回
転運動とともに直線運動を行い，荷物移動棚２０が昇降
する。また内部には棚移動装置が制御装置により制御可
能に設けられる。垂直に立てると支持部１２が地面に密
着して直立状態が維持され，上部の取っ手１３を後方に
引き寄せると支持部１２が地面から分離し，フレーム１
０の後方下端部の車輪１１が地面で回転して移動できる
状態となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はキャリヤ型電動リフトに係り，特に，キャリヤにリフト装置を電動装 置により駆動されるように構成して，その製作及び維持の費用を低廉にし，使用 上の便利性及び安全性を向上させるようにしたキャリヤ型電動リフトに関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に，嵩高く重い荷物を運搬したり，積載したり，荷下ろししたりする場合 ，予め工場に支柱とレールを設け，このレールに沿って移動するホイスト装置を 設備しなければならなかったが，このような設備は費用が高く，比較的嵩の小さ い物品を運搬する場合，瞬発力が低下し，その作業が面倒な欠点があった。さら にレールの領域を外れると，別個の運搬手段とリフト手段を使用しなければなら ない問題点があった。

【０００３】 一方，このようなホイストで作業が容易でない運搬や積載及び荷下ろし作業の ためには小型のキャリヤ型リフト手段が使用された。その構造は，フレームの下 端部両側に車輪が回転可能に結合されており，フレームの下端には積載プレート が前方に折曲され，その上端部には取っ手が設けられたキャリヤにリフト装置が 設けられたものであった。

【０００４】 ここで，従来のキャリヤ型リフト手段は，フレームに荷物を載せて上げるため のフォーク手段アセンブリが上下方に移動可能に装着され，このフォーク手段ア センブリが油圧装置と電気的制御装置により駆動可能に連結され，電気制御に応 じて，油圧装置の油圧によりフォーク手段アセンブリがフレームに沿って上下方 に移動して荷物を上げ下げするようになっている。

【０００５】 しかし，このような従来のキャリヤ型リフト手段は油圧装置及びその制御装置 のため高価で重くなり，そのため生産性が低く，しかも油圧装置の設置空間が大 きいため，荷物をリフトするフォーク手段アセンブリが底面に密着できず，別途 に支持手段を要するという不便があった。

【０００６】 一方，ほかの構造のキャリヤ型リフト手段では，フレームに上下方に断面四角 のネジが形成されたスクリュー軸が回転可能に支持され，このスクリュー軸に連 結される駆動モータがフレームの下端部に装着されたものがあるが，これはスク リュー軸に螺合され連結されるフォーク手段アセンブリが，駆動モータによりフ レームに沿って荷物を上下するようになっている。

【０００７】 しかし，このようなリフト手段は，回転するスクリュー軸が露出しているため ，安全性が低く，荷下ろしの際に急降下を制御するための制御装置及び駆動装置 が不可欠であるが高価なため，全体として価格が高くなる欠点があった。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は，このような問題点に鑑みてなされたもので，その目的とするところ は，全体構成が簡単で，製作及び維持の費用が低廉であり，必要かつ十分な出力 が得られ，使用上の便利性及び安全性を向上させることができるキャリヤ型電動 リフトを提供することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

前述した課題を達成するために本考案は，フレームの上端及び下端の中間部に スクリュー軸が設けられ，スクリュー軸に沿って荷物移動棚が第１駆動モータに より昇降するリフトにおいて，フレームは，左右両側に案内レールと，下端部の 前方に支持部と，下端部の後方に車輪とを備え，荷物移動棚は，両側が一方向に だけ回転できるクラッチベアリングにより案内レールに移動可能に支持されるケ ースで構成され，前面に荷物積載板が結合され，荷物移動棚の内部にブラケット が結合され，移動ユニットが第１駆動モータにより回転駆動できるように装着さ れ前記スクリュー軸に沿って移動し，第１駆動モータ及び電源の作動を制御する 制御装置が設けられることを特徴とするキャリヤ型電動リフトである。

【００１０】 また，フレームは，後面に補助車輪を備える補助支持部が結合され，所定角度 内で回転することができる。

【００１１】 支持部は，パイプの底面が軸方向に管中心側に湾曲され，両側下端の内外部に 曲面のビードが形成され，上向に湾曲された底面に曲面のビードが形成されるの が好ましい。

【００１２】 さらに，フレームの上端部と前記荷物移動棚の後部に引張スプリングを連結し てもよい。

【００１３】 また，両側車輪に駆動軸の両端部が結合され，フレームの後部に支持される第 ２駆動モータを駆動軸に一方向に回転駆動可能に連結してもよい。

【００１４】 さらに，フレームの後部両側に後方上向に傾いて支持される支持部が設けられ ，この両側支持部にそれぞれ補助車輪をが回転可能に結合されるようにしてもよ い。

【００１５】 移動ユニットは，ギヤが外周面に形成された円筒形に構成され，内周面がボー ルスクリューで構成され，内蔵されるボールがスクリュー軸の螺線に沿って移動 可能に結合され，上下両端部がブラケットに回転可能に支持されるのが望ましい 。

【００１６】 駆動軸の両端部外周面に連動スプロケットが結合され，補助車輪を支持する回 転軸に補助スプロケットが結合され，連動スプロケットと補助スプロケットが連 動チェーンにより連動可能に連結されるのがよい。

【００１７】

【考案の実施の形態】 以下，図面に基づいて，本考案の実施の形態を詳細に説明する。 本考案の一実施の形態は，図１及び図２に示すように，車輪１１が両側下端部 に回転可能に結合されてキャリヤ形状を有するフレーム１０に，荷物を上下に乗 降させ得る荷物移動棚２０が上下方に移動可能に結合され，荷物移動棚２０の内 部に棚移動装置が制御装置により制御可能に設けられる。

【００１８】 スイッチを操作すると，制御装置が棚移動装置に印加される電源を制御して荷 物移動棚２０を上昇または下降させ，荷物移動棚２０はフレーム１０の両側に沿 って上下に移動して積載の荷物を移動させることになる。

【００１９】 ここで，フレーム１０は，図１ないし図３に示すように，一定の高さを有する 二つの支持軸１０ａが所定の間隔を置き，上下両端部で連結部１０ｂに結合され る。下端部には地面を支持するための支持部１２が前記支持軸に対し鈍角（９５ °程度）に前方へ折曲，延長され，上端部には後方に取っ手１３が折曲，延長さ れる。また，両支持軸はそれぞれ内側に案内レール１４が設けられ，これらに荷 物移動棚２０の両側部が移動可能に支持される。さらに上下側の両連結部の中間 にスクリュー軸３１の上下両端が支持され，下端部の一側に蓄電池トレー１５が 結合される。

【００２０】 このようなフレーム１０は，地面に垂直に立てておくと，支持部１２が地面に 密着して直立状態が維持され，また，上部の取っ手１３を後方に引き寄せると， 支持部１２が地面から分離され，車輪１１が地面で回転して移動できる状態とな る。したがって，荷物の積載や荷下ろしの作業時は直立状態にし，積載された荷 物の運搬時は取っ手１３を後方に引き寄せて傾け，支持部１２を地面から上げて 離し，車輪１１のみが地面に接触した状態にする。

【００２１】 一方，支持部１２は，図７に示すように，所定直径の管の下側部が管軸方向に 押し込まれて管の内側に湾曲されることにより，両側下端に曲面のビードが形成 されるようにし，両側から内側及び上向に湾曲された底面部にも曲面のビードが 形成されるようにして，その断面構造が多重のビードを有する曲面構造を有する ようにしてその断面係数を増大させることにより，その支持剛性を向上させるこ とが好ましい。

【００２２】 荷物移動棚２０は，図１から図３に示すように，一定以上の剛性を有する鋼板 が折曲構成されて後方側が開放されたケースからなり，前面に荷物積載用荷物積 載板２１が結合される。上下両側部がそれぞれローラ２２を介してフレーム１０ の両側案内レール１４に移動可能に支持される棚本体２３と，棚本体２３の後方 側に着脱可能に結合される第１カバー２４と，棚本体２３の上端部に下端部が結 合され，上方に延長されて積載荷物の一面を支持する荷物支持部２５とからなる 。

【００２３】 このような荷物移動棚２０は，棚本体２３の前面に結合される荷物積載板２１ に荷物が積載され，積載された荷物が荷物支持部２５に支持され，両側のローラ ２２により案内レール１４に沿って上下方に移動する。

【００２４】 また，荷物積載板２１は，一定以上の剛性を有する鉄板の下端部が前方に折曲 されて積載部が形成され，外郭及び積載部の底面に補強リブが設けられ，上端部 が棚本体２３にネジで結合される。

【００２５】 また，ローラ２２は，図５に示すように，内周面に一方向にだけ回転するクラ ッチベアリング２２ａが結合される。クラッチベアリング２２ａは棚本体２３の 側面に固定され，棚本体２３の上昇時には回転し，下降時には回転が停止して案 内レール１４の側面に摩擦接触する。したがって，下降運動に際し，制動機能に より徐々に下降するようになるので，第１駆動モータ３３及び駆動部品が損傷す ることを防止する。

【００２６】 また，荷物支持部２５は，パイプが所定の曲率で屈曲されて上端部が形成され ，両端部が下方に平行に延長されて棚本体２３の上面に固定され，両側中間部に 結束リング２５ａが設けられて，荷物を固定するための固定紐が結束リング２５ ａに結束される。

【００２７】 一方，図９及び図１０は荷物移動棚２０のほかの実施例を示すものである。一 定以上の剛性を有する鉄板の下端部が前方に折曲されて積載部が形成され，外郭 及び積載部の底面に補強リブが設けられた荷物積載板２１の前面両側にスライド 孔が形成され，２枚のスライド板が支持用棒に固定されてなる四角パネルの補助 積載板２１ａがスライド孔を通して前後方に移動可能に結合されるものである。

【００２８】 また，前記荷物移動棚２０の後部には，図８に示すように，フレーム１０の上 端部に連結される引張スプリング２８の下端が連結され，これにより，荷物を上 方に上昇させる場合，引張スプリング２８の復元力が作用して，内部に装着され た第１駆動モータ３３の負荷を低減することができる。さらに図１０に示すよう に，フレーム１０の後部には第２カバー２９が着脱可能に付着されて，スクリュ ー軸３１及び荷物移動棚２０などが隠蔽されるようにすることにより，安全性が 向上し，外観が更に美麗になる。

【００２９】 また，本考案の一実施の形態によれば，図３に示すように，荷物移動棚２０の 第１カバー２４の後面に，下向に折曲され突出される掛けフック２７が着脱可能 に結合されて一緒に上下方に移動するようになっている。

【００３０】 このような掛けフック２７は，その折曲突出部を車両の荷台部位に掛けた状態 で下降スイッチボタン４２を操作すると，荷物移動棚２０が動かずフレーム１０ 及び車輪１１が上昇するようになり，これを利用して，容易に車両の荷台に載せ ることができる。

【００３１】 棚移動装置は，図２及び図３に示すように，棚本体２３と第１カバー２４との 間で棚本体２３の後面にブラケット３２が結合され，ブラケット３２の一側に正 ／逆回転の可能な第１駆動モータ３３が固定される。さらにスクリュー軸３１の 外周面に回転可能に螺合される移動ユニット３０がブラケット３２の他側に回転 可能に支持され，第１駆動モータ３３のピニオンギヤ３４がアイドルギヤ３５を 介して移動ユニット３０に回転駆動可能に連結される。

【００３２】 一方，移動ユニット３０はギヤ３０ａが外周面に形成された円筒形に形成され ，内周面がボールスクリュー構造に形成され，内部に内蔵されるボールがスクリ ュー軸３１の螺線に沿って移動可能に結合される。さらに上下両端部が棚本体２ ３に固定されたブラケット３２に回転可能に支持され，ギヤ３０ａがブラケット ３２に支持されたアイドルギヤ３５を介して第１駆動モータ３３に駆動可能に連 結される。

【００３３】 このような棚移動装置は，第１駆動モータ３３に電源を印加すると，一体に回 転するピニオンギヤ３４によりアイドルギヤ３５が回転し，アイドルギヤ３５と 噛み合ったギヤ３０ａを通して移動ユニット３０に回転力が伝達され，スクリュ ー軸３１の外周面上で移動ユニット３０が回転運動とともに直線運動を行う。し たがって，移動ユニット３０を支持するブラケット３２が移動ユニット３０とと もにスクリュー軸３１に沿って直線運動して，荷物移動棚２０の荷物積載板２１ に積載された荷物を上下方に乗降させることになる。

【００３４】 また，制御装置は，フレーム１０に結合される蓄電池１５に蓄電池が安着され ，第１駆動モータ３３がこの蓄電池に連結され，棚本体２３の後面一側に取り付 けられる制御スイッチボックス４０が前記蓄電池及び第１駆動モータ３３に電気 的に制御可能に連結される。また，フレーム１０の上端一側には，荷物移動棚２ ０を上方に上昇させるための上昇スイッチボタン４１が取り付けられ，他側には 荷物移動棚２０を下方に下降させるための下降スイッチボタン４２が取り付けら れる。さらに棚本体２３の上端と下端にそれぞれリミットスイッチ４３が設けら れ，上昇スイッチボタン４１と下降スイッチボタン４２及びリミットスイッチ４ ３が制御スイッチボックス４０に制御可能に連結される。一方，制御スイッチボ ックス４０は正／逆リレー回路により第１駆動モータ３３を操作し，上／下端の リミットスイッチ４３により棚本体２３の垂直方向運動を制御するようにする。

【００３５】 このような制御装置は，上昇スイッチボタン４１を押すと，制御スイッチボッ クス４０で蓄電池の電源が第１駆動モータ３３に印加されて第１駆動モータ３３ が正回転するようにし，下降スイッチボタン４２を押すと，制御スイッチボック ス４０で第１駆動モータ３３に逆方向電源が印加されて第１駆動モータ３３が逆 回転するようにし，上昇スイッチボタン４１及び下降スイッチボタン４２から手 を離すと，制御スイッチボックス４０が電源を遮断して第１駆動モータ３３の回 転が停止するようにする。また，棚本体２３が上昇又は下降しているうちに，リ ミットスイッチ４３がフレーム１０の上端部又は下端部に接触するか障害物にか かると，制御スイッチボックス４０が第１駆動モータ３３に印加される蓄電池電 源を遮断して回転を停止させるようにする。

【００３６】 すなわち，このような制御装置は，一側の上昇スイッチボタン４１を押すと， 棚本体２３及び荷物の積載された荷物積載板２１がフレーム１０の案内レール１ ４及びスクリュー軸３１に沿って上方に上昇し，スイッチから手を離すと，荷物 積載板２１が上方に上昇した状態で停止する。また，他側の下降スイッチボタン ４２を押すと，棚本体２３及び荷物積載板２１がフレーム１０の案内レール１４ に沿って下降し，スイッチから手を離すと，棚本体２３及び荷物積載板２１が停 止する。また，上昇又は下降中にリミットスイッチ４３がフレーム１０の上端部 又は下端部に接触すると移動が停止する。

【００３７】 一方，本考案の一実施の形態によれば，図６に示すように，棚本体２３の第１ カバー２４にアイボルト２６が結合され，蓄電池に連結されるプラスチック皺管 ４４の中間部がアイボルト２６の孔に貫通，支持され，皺管４４の上端部が弾力 的にベンディングされた状態で棚本体２３に連結され，棚移動装置に連結される 電線がこの皺管４４の内部を通して配管される。

【００３８】 したがって棚本体２３が上下方に移動すると，皺管４４の上端とアイボルト２ ６も一緒に移動して皺管４４のベンディング部位が変動し，アイボルト２６の孔 により，ベンディングされる皺管４４が案内される。

【００３９】 また，本考案の一実施の形態によれば，フレーム１０が中空のパイプで構成さ れ，そのフレーム１０の内部に制御装置用電線が配管され，棚移動装置に連結さ れる電線が皺管４４の内部に配管されるので，電気的事故を防止することができ ，安全であり，しかも外観が美麗である。

【００４０】 また，本考案の一実施の形態によれば，別の電線ケーブルを通して自動車の蓄 電池に連結できるコネクタを蓄電池トレー１５の一側に設けることにより，自動 車があるところであればどこでも長時間作業できるようにすることができる。

【００４１】 また，本考案の一実施の形態によれば，図１から図４及び図６に示すように， 下端部に補助車輪５１が回転可能に結合された補助支持部５０がフレーム１０の 後面に回転可能に支持されているので，比較的重い荷物を積載して移動する場合 にも，補助支持部５０がフレーム１０に対して所定の角度をなして，補助車輪５ １により地面に支持されるようにすることができる。

【００４２】 ここで，補助支持部５０は，中間部の外周面にストッパ５２が突出した横軸５ ３の両端部がフレーム１０の後面に固定され，横軸５３の一側外周面に，縦軸５ ４の上端部がその係止突起５５のストッパ５２により制限的回転可能に結合され る。さらに補助車輪５１が結合される縦軸５４の下端部が支持具５６によりフレ ーム１０の下端部の一側に支持されて回転が制限される。

【００４３】 このような補助支持部５０は通常支持具５６によりフレーム１０に密着して支 持される状態にあるが，重い荷物を積載する場合，支持具５６から解除させると ，縦軸５４が回転可能になり，上端部が横軸５３の外周面で回転し，続いて一定 角度回転すると，係止突起５５がストッパー５２にかかって回転が制限され，補 助車輪５１がフレーム１０に対して所定角度を維持したままで地面に支持される 。これにより，荷物の積載状態が更に安定され，この状態で取っ手１３を押すと ，補助車輪５１がフレーム１０の下端の車輪１１と一緒に転がって移動すること になる。

【００４４】 一方，本考案のさらにほかの実施例として，図８及び図１０から図１２に示す ように，両側車輪１１に両端が結合される駆動軸６０と第２駆動モータ７０がフ レーム１０の下端後部にブラケットにより支持され，フレーム１０の後部両側に 補助車輪５１が後方上向に一定角度で間隔を置きそれぞれ回転可能に支持され， 第２駆動モータ７０が駆動軸６０に，一方向に回転駆動できるように連結され， 駆動軸６０の両端部がそれぞれ両側の補助車輪５１に連動可能に連結される。

【００４５】 このように構成される本考案のほかの実施例は，車輪１１と駆動軸６０が一緒 に回転して，フレーム１０に作用する力の方向に両側の車輪１１が転がって移動 し，第２駆動モータ７０に電源を印加すると，第２駆動モータ７０の駆動力が駆 動軸６０を強制的に回転駆動させて車輪１１を一緒に回転させ，両側の補助車輪 ５１が駆動軸６０に連動するので，使用者がフレーム１０の取っ手１３を引き寄 せなくても移動することになる。

【００４６】 ここで，駆動軸６０は，フレーム１０の後部にブラケット６５により支持され た貫通パイプ６６の内周面に回転可能に貫通されて支持され，その両端部外周面 に従動スプロケット６２が一方向クラッチにより一方向に回転できるように結合 され，両側の受動スプロケット６２の内側外周面に連動スプロケット６３が結合 される。

【００４７】 このような駆動軸６０は，受動スプロケット６２が第２駆動モータ７０に駆動 可能に連結され，第２駆動モータ７０から駆動力が伝達されると，強制的に回転 される受動スプロケット６２により第２駆動モータ７０の駆動方向に回転駆動さ れ，駆動力が伝達されていない場合には，受動スプロケット６２がクラッチの役 割をして空回転可能になる。

【００４８】 第２駆動モータ７０は，そのハウジングの外周面がブラケットによりフレーム １０の後部及び貫通パイプ６６の外周面に固定され，一側に突出したアマチュア 回転軸の先端に駆動スプロケット７１が一体に回転可能に結合され，駆動スプロ ケット７１が駆動チェーン７２により駆動軸６０の受動スプロケット６２に駆動 可能に連結される。フレーム１０の上端の取っ手１３の側部に操作スイッチ７３ が設けられ，この操作スイッチ７３が第２駆動モータ７０に通電可能に連結され る電源を制御するように連結される。

【００４９】 このような第２駆動モータ７０は，操作スイッチ７３を操作すると，第２駆動 モータ７０に電源が印加されて駆動スプロケット７１が回転し，駆動チェーン７ ２により回転力が伝達されて従動スプロケット６２を駆動するので，駆動軸６０ が一方向に回転される。

【００５０】 一方，駆動チェーン７２は，軌道の一側に空回転するアイドルスプロケットが 弾支して，チェーンの緩みを防止することが好ましい。

【００５１】 補助車輪５１は，それぞれフレーム１０の後部又は貫通パイプ６６の外周面に ，支持部８１の一端部が傾斜調節及び制限回転できるように支持され，支持部８ １の他端部で回転軸により回転可能に支持される。さらにこの回転軸の一端部の 外周面に補助スプロケット８２が一緒に回転できるように結合され，補助スプロ ケット８２と駆動軸６０の連動スプロケット６３が連動チェーン８３により連動 可能に連結される。

【００５２】 このような補助車輪５１は，支持部８１の一端部の締結位置を調節することに より後方上向に一定の傾斜及び間隔をなし得るので，荷物を積載し取っ手１３を 後方に傾けると，平地あるいは階段での車輪６１とともに地面に接触し，車輪６ １が回転すると，駆動軸６０の連動スプロケット６３と連動チェーン８３により 連動される補助スプロケット８２が回転することにより，地面で回転移動するこ とになる。

【００５３】 ここで，支持部８１は，他端部に軸方向に所定長の締結溝を形成し，回転軸の 中間部をこの締結溝に着脱可能に固定することにより，連動チェーン８３が緩ん だ場合も，回転軸を支持部８１の端部側に移動して締結位置を再設定することに より，連動チェーン８３をぴんと張っている締結状態で維持することができる。 一方，取っ手１３は両側が折曲されて一体的に連結される。

【００５４】 このような本考案のほかの実施例は，図１１及び図１２に示すように，車輪１ １と補助車輪５１が所定の間隔及び傾斜を置いて配置されているため，平地を移 動するとき，自由に地面で回転移動して荷物の運搬を容易にする。さらに地面が 上り坂又は階段である場合，使用者がフレーム１０の上端取っ手１３を握って所 定角度だけ傾いた状態で第２駆動モータ７０を駆動させると，第２駆動モータ７ ０の駆動力が車輪１１から所定距離を維持している補助車輪５１を強制的に回転 させて地面で回転移動するようにするので，荷物の運搬が容易になる。

【００５５】 以上，添付図面を参照しながら本考案にかかるキャリヤ型電動リフトの好適な 実施形態について説明したが，本考案はかかる例に限定されない。当業者であれ ば，実用新案登録請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変 更例または修正例に想到し得ることは明らかでありそれについても当然に本考案 の技術的範囲に属するものと了解される。

【００５６】

【考案の効果】

以上，詳細に説明したように本考案によれば，全体構成が簡単で，製作及び維 持の費用が低廉であり，必要かつ十分な出力が得られ，使用上の便利性及び安全 性を向上させることができるキャリヤ型電動リフトを提供することができる。

【００５７】 荷物移動棚がフレームに上下方に移動可能に支持され，棚移動装置により回転 運動が直線運動に転換されて荷物移動棚が上下に乗降する構造になっているので ，既存の同一出力を発生するものに比べてその全体構造が簡単である。

【００５８】 また，車輪と補助車輪がフレームの後部に所定の傾斜及び距離を置いて支持さ れ，駆動モータにより強制的に回転駆動可能に装着されるので，荷物を積載した 状態で上り坂，急な階段などを容易に上り下りすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施の形態による電動リフトを示
す斜視図である。

【図２】 本考案の一実施の形態による電動リフトから
荷物移動棚のカバーを分離した状態を示す背面図であ
る。

【図３】 本考案の一実施の形態による電動リフトに掛
けフックが取り付けられた状態を示す側面図である。

【図４】 本考案の一実施の形態による補助支持部の使
用状態を示す側面図である。

【図５】 本考案の一実施の形態による荷物移動棚のロ
ーラ装着構造を示す断面図である。

【図６】 本考案の一実施の形態による電動リフトを示
す背面図である。

【図７】 本考案の一実施の形態による支持部を示す断
面図である。

【図８】 本考案の実施例を示す背面図である。

【図９】 本考案の一実施の形態による荷物移動棚の補
助部材を示す斜視図である。

【図１０】 本考案のほかの実施例を示す側面図であ
る。

【図１１】 本考案のほかの実施例の平地での使用状態
を示す側面図である。

【図１２】 本考案のほかの実施例の階段での使用状態
を示す側面図である。

【符号の説明】

１０ フレーム １１ 車輪 １２ 支持部 １３ 取っ手 １４ 案内レール １５ 蓄電池トレー ２０ 荷物移動棚 ２１ 荷物積載板 ２２ ローラ ２３ 棚本体 ２４ 第１カバー ２５ 荷物支持部 ２８ 引張スプリング ２９ 第１カバー ３０ 移動ユニット ３１ スクリュー軸 ３３ 第１駆動モータ ３５ アイドルギヤ ４０ 制御スイッチボックス ４１ 上昇スイッチボタン ４２ 下降スイッチボタン ４３ リミットスイッチ ４４ 皺管 ５０ 補助支持部 ５１ 補助車輪 ５２ ストッパ ６０ 駆動軸 ６２ 従動スプロケット ６３ 連動スプロケット ６６ 貫通パイプ ７０ 第２駆動モータ ７１ 駆動スプロケット ７２ 駆動チェーン ８１ 支持部 ８２ 補助スプロケット ８３ 連動チェーン

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレームの上端及び下端の中間部にスク
   リュー軸が設けられ，前記スクリュー軸に沿って荷物移
   動棚が第１駆動モータにより昇降するリフトにおいて，
   前記フレームは，左右両側に案内レールと，下端部の前
   方に支持部と，下端部の後方に車輪とを備え，前記荷物
   移動棚は，両側が一方向にだけ回転できるクラッチベア
   リングにより前記案内レールに移動可能に支持されるケ
   ースで構成され，前面に荷物積載板が結合され，前記荷
   物移動棚の内部にブラケットが結合され，移動ユニット
   が第１駆動モータにより回転駆動できるように装着され
   前記スクリュー軸に沿って移動し，前記第１駆動モータ
   及び電源の作動を制御する制御装置が設けられることを
   特徴とするキャリヤ型電動リフト。
2. 【請求項２】 前記フレームは，後面に補助車輪を備え
   る補助支持部が所定角度内で回転可能に結合されること
   を特徴とする請求項１記載のキャリヤ型電動リフト。
3. 【請求項３】 前記支持部は，パイプの底面が軸方向に
   管中心側に湾曲され，両側下端の内外部に曲面のビード
   が形成され，上向に湾曲された底面に曲面のビードが形
   成されることを特徴とする請求項１または２記載のキャ
   リヤ型電動リフト。
4. 【請求項４】 前記フレームの上端部と前記荷物移動棚
   の後部に連結される引張スプリングをさらに含むことを
   特徴とする請求項１または２または３記載のキャリヤ型
   電動リフト。
5. 【請求項５】 前記両側車輪に駆動軸の両端部が結合さ
   れ，フレームの後部に支持される第２駆動モータが前記
   駆動軸に一方向に回転駆動可能に連結されることを特徴
   とする請求項１または２記載のキャリヤ型電動リフト。
6. 【請求項６】 前記フレームの後部両側に後方上向に傾
   いて支持される支持部が設けられ，前記両側支持部にそ
   れぞれ補助車輪が回転可能に結合されることを特徴とす
   る請求項１または２記載のキャリヤ型電動リフト。
7. 【請求項７】 前記移動ユニットは，ギヤが外周面に形
   成された円筒形に構成され，内周面がボールスクリュー
   で構成され，内蔵されるボールが前記スクリュー軸の螺
   線に沿って移動可能に結合され，上下両端部がブラケッ
   トに回転可能に支持されることを特徴とする請求項１ま
   たは２記載のキャリヤ型電動リフト。
8. 【請求項８】 前記駆動軸の両端部外周面に連動スプロ
   ケットが結合され，補助車輪を支持する回転軸に補助ス
   プロケットが結合され，前記連動スプロケットと補助ス
   プロケットが連動チェーンにより連動可能に連結される
   ことを特徴とする請求項５又は６記載のキャリヤ型電動
   リフト。