JP3079088B2 - 小魚等の煮沸加工装置 - Google Patents

小魚等の煮沸加工装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小魚等の自動煮沸装
置に関し、特にはカエリ,シラス,イリコ,チリメンジ
ャコ等の小魚を食用或いはダシ取り用の干物として煮沸
加工したり、佃煮用の煮釜として使用する煮沸加工装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている小魚等の煮沸加工
を工程別に説明すると、原料の供給工程、洗浄装置への
移送工程、洗浄工程、煮沸釜への移送工程、煮沸工程、
乾燥工程及び製品梱包工程とから成る。原料としての小
魚は原料槽からバケット等を利用した移送機構を介して
洗浄装置に送り込まれ、水パイプからの放水によって小
魚に万遍なく注水されて十分な洗浄が行われてから前記
煮沸釜に供給されて所定の温度及び時間で煮沸された後
に乾燥加工が行われて製品として完成する。
【0003】具体的な煮沸加工装置として、図10,図
11に示したように並列に設けた2槽の煮沸釜1,2内
にスクリューフィーダ3,4を通し、該スクリューフィ
ーダ3,4の下方に熱交換用の配管5,5を長手方向に
沿って収納し、煮沸釜1,2内に煮汁を入れて加熱沸騰
させてから水槽6内の原料小魚をコンベア7,8を介し
て煮沸釜1内に投入し、開口部9から煮沸釜2内に導い
て、逆方向に回転するスクリューフィーダ4によりコン
ベア10方向に搬送し、更に該コンベア10により上昇
させながら汁を切り、他のコンベア14上で送風機13
により空冷用エアを吹き付けてから受箱15に収納する
(図10,図11の構成に関しては実公平7−3558
0号公報を参照)。また、スクリューフィーダ3,4を
除去して単に水流だけで原料の小魚を煮沸しながら搬送
する装置例も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】小魚等の煮沸加工装置
は、上記したようにスクリューフィーダを用いて搬送す
る方式と水流だけで搬送する方式とがある。スクリュー
フィーダ方式は、スクリューフィーダを回転させること
によって煮沸装置内に水流を発生して原料を煮沸しなが
ら出口方向へ送り出している。
【0005】このスクリューフィーダ方式は、スクリュ
ーフィーダで煮汁の水路に水流を起こしながら煮沸して
いるため、水路に淀みを作ることなく確実に原料を送る
事ができるとともに、水路内の底部に原料が沈下して溜
まることがないという利点があり、他方の水流方式はポ
ンプを回転駆動させることによって水路に水流を起こ
し、この水流により原料を煮沸しながら送る方式であ
る。
【0006】ポンプより作り出される水流には、投入さ
れた原料を混合するための水源がなく、内部の水路を出
口方向に移動させるだけであるため、魚体の少し大きな
かえり等はあまり煮崩れしないで取り出すことができる
という利点があるが、魚体の小さな小魚とか鮮度落ちし
た原料小魚は投入後に団子状に固まり、内部まで完全に
煮ることができずに生煮え状態になってしまうという難
点がある。
【0007】特に魚体の小さな小魚は、水路へ投入した
後に2〜3cmほどの団子状に固まる習性があり、魚体
が小さければ小さいほど、又、鮮度が落ちた小魚ほど固
まる現象が多く見られる。従ってこれらの小魚の団子状
態をほぐしてから煮沸することが製品の品質を高める上
で肝要である。
【0008】チリメン等の小魚も数日で体長が大きくな
り、3〜5センチほどの魚体を持つかえりと呼ばれる魚
に成長する。このかえりは著しく魚体が弱く、早朝水揚
げされる原料のほとんどがエサのプランクトンを多く食
べているため、水揚げ時に腹部が自然に割れており、こ
のような原料をスクリューフィーダで煮汁を煮沸しなが
ら搬送すると、腹部割れとか首及び胴体の切断、ウロコ
の剥離現象が生じたり、煮汁中にアクが発生して原料小
魚に付着して製品の外観を低下させて商品価値を低下さ
せてしまうという課題がある。
【0009】他方の水流方式は、ポンプと遠く離れた部
分に多くの製品が沈殿するため、この部分に直接スチー
ムを吹き付けて製品を上部に吹き上げる手段も用いられ
ているが、製品に高温のスチームがあたると該製品が破
断もしくは変色するケースが多く、商品価値を著しく低
下させる問題が生じる。
【0010】上記スクリューフィーダ方式と水流方式
は、何れも鮮度維持のために予め冷凍された原料を投入
する部分と、煮上げた製品を取り上げる部分とがエンド
レス式に連結されており、槽内の煮汁が循環することに
より冷たい部分の煮汁と暖かい部分の煮汁がつながって
いるため、投入部から出口部へと製品を煮沸しながら送
る際に、原料投入部よりも投入された原料の方が冷たい
ため、投入部から原料周辺の煮汁が下方の加熱器により
温められるまでに数分間の時間がかかってしまうという
問題がある。
【0011】また、連続に投入される原料が少ない場合
には、加熱器の熱量を大きくすることによって短時間で
周辺の温度を上げることができるものの、原料が大量に
水揚げされる時期にはこの投入量も大量となるのが通例
であるため、必要とする水路の長さと煮沸時間が不足す
るという問題が生じる。特に大量に原料を煮沸装置に投
入した場合には、100℃で煮沸する水路の長さと時間
が著しく不足してしまい、釜揚げされた製品が生煮え状
態であったり、小魚の煮沸時に生じるアクが煮汁内に流
れ出して雑菌の温床となり、かつ、魚体の色と艶が失わ
れ、商品価値が低下するという問題も生じる。
【0012】そこで本発明はこのような従来の小魚等の
煮沸装置が有している課題を解消して、夫々独立したス
クリューフィーダ方式と水流方式の煮沸装置を組み合わ
せることにより、原料小魚の投入量が大量であっても煮
沸時間が不足して生煮えが生じることなく、煮沸搬送時
の製品の損壊とかアクの付着を防止して商品価値を高く
維持することができる小魚等の煮沸加工装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、小魚を煮沸加工するための煮沸釜を、
側と二次側に独立させるとともに、原料小魚が釜変え用
コンベアを介して一次側の煮沸釜から二次側の煮沸釜に
流入可能なように配置し、一次側の煮沸釜を原料小魚が
連続的に投入されるスクリューフィーダ槽とし、二次側
の煮沸釜を製品取出し用の釜揚げ部を有する水流槽とか
ら構成したことを基本手段とする。また、一次側の煮沸
に原料小魚が連続的に投入される水流槽を配置し、二
次側の煮沸釜に製品取出し用の釜揚げ部を有する水流槽
を配置した構成と、一次側の煮沸釜に原料小魚が連続的
に投入されるスクリューフィーダ槽を配置し、二次側
煮沸釜に製品取出し用の釜揚げ部を有するスクリューフ
ィーダ槽を配置した構成と、一次側の煮沸釜に原料小魚
が連続的に投入される水流槽を配置し、二次側の煮沸釜
に製品取出し用の釜揚げ部を有するスクリューフィーダ
槽を配置した構成を提供する。
【0014】一次側の煮沸釜と二次側の煮沸釜に各々煮
汁加熱用の配管を別々に配備してある。
【0015】かかる小魚等の煮沸加工装置によれば、煮
沸釜が一次側と二次側とに独立して配置されているた
め、一次側の煮沸釜で原料小魚を下茹でし、二次側の煮
沸釜で完全に茹でる等の煮沸行程に変化を持たせて製品
の品質を良好に維持することができる。
【0016】また、煮沸加工時に一次側の煮沸釜で発生
したアクは二次側の煮沸釜で洗い落としながら煮沸を行
うことができて、仕上がりが良好になる。原料小魚はス
クリューフィーダ槽内でバラバラにされた状態で煮沸さ
れ、水流槽では水流だけで搬送されるため、魚体の損壊
が発生しないという利点があり、魚体の損壊が発生しや
すい小魚は、水流槽だけで煮沸することによって魚体の
損壊は最小限となる。
【0017】一次側の煮沸釜と二次側の煮沸釜に夫々煮
汁加熱用配管を別々に配備したことにより、原料小魚の
投入量が大量である場合及び冷凍された原料小魚を投入
した際でも湯温の低下による小魚の生煮え状態が生じる
ことがないという作用が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明にかか
る小魚等の煮沸加工装置の実施形態を説明する。図1は
本発明の第1の実施形態を示す平面図であって、図中の
21は一次側の煮沸釜である原料小魚投入用のスクリュ
ーフィーダ槽であり、このスクリューフィーダ槽21内
にスクリューフィーダ21aが配置され、このスクリュ
ーフィーダ21aの端部には釜変え用コンベア22が配
備されている。このスクリューフィーダ槽21内には、
必要に応じて熱交換用の配管21bが長手方向に沿って
配備されている。
【0019】23はスクリューフィーダ槽21とは独立
して配置され、釜変え用コンベア22の端部が上方に臨
む位置に配置された二次側の煮沸釜としての水流槽であ
り、この水流槽23は複数個の隔壁24,24によりU
字状に迂回する水路25により構成されている。水路2
5内の適宜位置には、複数個の煮汁加熱用配管26が配
備されている。27は製品取出し用の釜上げ部、28は
水路25内に配置された循環用の水ポンプである。
【0020】図2は水流槽23と製品取出し用の釜上げ
部27、循環用の水ポンプ28のみを取出して示す平面
図、図3は原料小魚投入用のスクリューフィーダ槽21
とスクリューフィーダ21a、釜変え用コンベア22の
みを取出して示す平面図である。
【0021】かかる構成によれば、先ずスクリューフィ
ーダ槽21内に煮汁とともに原料小魚を投入し、煮汁を
熱交換用の配管21bを用いて加熱しながら釜変え用コ
ンベア22を介して水流槽23に流入する。
【0022】予め水流槽23の水路25に配置した循環
用の水ポンプ28を起動しておくことにより、原料小魚
と煮汁は水流槽23のU字状に迂回する水路25に沿っ
て図2の矢印Aのように流れる間に煮汁加熱用配管26
により煮汁が煮沸され、製品取出し用の釜上げ部27に
達する。
【0023】本発明の第1の実施形態によれば、スクリ
ューフィーダ21aによって原料小魚が移送された後、
このスクリューフィーダ槽21とは独立して配置された
水流槽23内で煮沸されることになるため、スクリュー
フィーダ21a内で下茹でされた原料小魚を水流槽23
で完全に煮てから釜上げ部27に取り出すことができ
る。従って小魚の生煮え状態が生じる惧れがない。
【0024】図4は本発明の第2の実施形態を示す平面
図であって、図中の31は原料小魚投入用の一次側の煮
沸釜としての水流槽であり、この一次側水流槽31は
複数個の隔壁24,24によりU字状に迂回する水路3
2により構成されている。この一次側水流槽31の端
部には、釜変え用コンベア22が配備されている。35
は原料小魚の一次側投入部である。一次側水流槽31
内には、必要に応じて熱交換用の配管が長手方向に沿っ
て配備されている。
【0025】33は一次側水流槽31とは独立して配
置された二次側の煮沸釜としての水流槽であり、この二
次側水流槽33内は、同様に複数個の隔壁24,24
によりU字状に迂回する水路34が構成されている。水
路34内の適宜位置にも複数個の煮汁加熱用配管が配備
されている。27は製品取出し用の釜上げ部、28aは
水路32内に配置された一次側水ポンプ、28bは水路
34内に配置された二次側水ポンプである。
【0026】図5は第2の実施形態の変形例を示す平面
図、図6は図5の要部拡大図、図7は同側面図である。
基本的な構成は図4と略一致しているため、同一の符号
を付して表示してある。この変形例では、一次側水ポン
プ28aと二次側水ポンプ28bとの配置を変えて、二
次側の水路34に二次側投入部36を設けてある。
【0027】37は釜変え用コンベア22の駆動モータ
である。図7に示したように釜変え用コンベア22は所
定角度傾斜した状態に配置されており、原料小魚が落下
部38から二次側水流槽33内に落下するように構成
されている。
【0028】図4の構成によれば、煮汁とともに原料小
魚を一次側投入部35に投入し、一次側水流槽31内
で煮汁を熱交換用の配管を用いて加熱しながら、一次側
水ポンプ28aの駆動による水流のみを用いて移送し、
釜変え用コンベア22から二次側水流槽33に流入す
る。
【0029】この二次側水流槽33の水路34に配置
した循環用の二次側水ポンプ28bの駆動により、原料
小魚と煮汁はU字状に迂回する水路34に沿って煮沸さ
れながら、製品取出し用の釜上げ部27に達する。
【0030】第2の実施形態によれば、先ず一次側
流槽31によって原料小魚が水流で移送された後、この
一次側水流槽31から独立して配置された二次側
流槽33内で煮沸されることになるため、一次側水流
槽31で下茹でされた原料小魚を二次側水流槽33内
で完全に煮てから釜上げ部27に取り出すことができ
る。従って小魚の生煮え状態が生じる惧れがない。
【0031】また、図5,図6に示したように二次側の
水路34に二次側投入部36を設けたことにより、原料
小魚の大きさ等に応じて一次側水流槽31を使用せず
に二次側水流槽33だけを使用して原料小魚を煮て、
釜上げ部27に取り出すようにすることができる。
【0032】図8は本発明の第3の実施形態を示す平面
図、図9は要部拡大図であって、図1に示す第1の実施
形態の変形例に相当する。21は一次側の煮沸釜として
スクリューフィーダ槽、35は原料小魚の一次側投入
部、33はスクリューフィーダ槽21とは独立して配置
された二次側の煮沸釜としての水流槽、36は二次側投
入部である。スクリューフィーダ槽21内にスクリュー
フィーダ21aと熱交換用の配管21bが長手方向に沿
って配備されている。
【0033】スクリューフィーダ21aの一端には、釜
変え用コンベア22が配置されている。この釜変え用コ
ンベア22の端部22aは二次側水流槽33の上方に
臨む位置にある。37は釜変え用コンベア22の駆動モ
ータである。
【0034】二次側水流槽33は複数個の隔壁24,
24によりU字状に迂回する水路34により構成されて
いる。27は製品取出し用の釜上げ部、28bは水路3
4内に配置された二次側水ポンプである。
【0035】かかる構成によれば、一次側投入部35か
らスクリューフィーダ槽21内に煮汁とともに原料小魚
を投入し、煮汁を熱交換用の配管21bを用いて加熱、
煮沸しながら釜変え用コンベア22を介して二次側
流槽33に流入する。そして二次側水流槽33の水路
34に配置した二次側水ポンプ28bの駆動により、原
料小魚と煮汁は二次側水流槽33のU字状に迂回する
水路34に沿って水流のみによって製品取出し用の釜上
げ部27に達する。
【0036】また、二次側の水路34に二次側投入部3
6を設けたことにより、原料小魚の大きさ等に応じてス
クリューフィーダ槽21を使用せずに二次側水流槽3
3だけを使用して原料小魚を煮て、釜上げ部27に取り
出すようにすることができる。
【0037】以上本発明にかかる小魚等の煮沸加工装置
の各種実施形態について説明したが、他の実施形態とし
て、一次側に原料小魚が連続的に投入されるスクリュー
フィーダ槽を配置し、二次側に該スクリューフィーダ槽
に対して独立してスクリューフィーダ槽を配置した実施
形態と、一次側に原料小魚が連続的に投入される水流槽
を配置し、二次側に該水流槽に対して独立してスクリュ
ーフィーダ槽を配置した実施形態とした構成も本発明の
技術範囲に含まれることを付記する。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる小魚等の煮沸加工装置によれば、小魚を煮沸加工す
るための煮沸釜を、一次側と二次側に独立させるととも
に、原料小魚が釜変え用コンベアを介して一次側の煮沸
釜から二次側の煮沸釜に流入可能なように配置し、一次
側の煮沸釜を原料小魚が連続的に投入されるスクリュー
フィーダ槽とし、二次側の煮沸釜を原料小魚を煮沸する
加熱源を有する水流槽とから構成したことを基本手段と
する。また、一次側の煮沸釜に原料小魚が連続的に投入
される水流槽を配置し、二次側の煮沸釜に水流槽を配置
した構成と、一次側の煮沸釜にスクリューフィーダ槽を
配置し、二次側の煮沸釜にもスクリューフィーダ槽を配
置した構成と、一次側の煮沸釜に水流槽を配置し、二次
側の煮沸釜にスクリューフィーダ槽を配置した構成を提
供するものであり、以下の各種効果を発揮する。
【0039】即ち、小魚を煮沸加工するための煮沸釜が
一次側と二次側とに独立して配置されているため、一次
側の煮沸釜で原料小魚を下茹でしてから二次側の煮沸釜
で完全に茹でることができて、生煮えをなくして完全に
煮ることが可能となり、魚質により煮沸行程に変化を持
たせて製品の品質を良好に維持することができる。
【0040】また、煮沸加工時に原料小魚からアクが発
生するが、このアクは主として一次側の煮沸釜で発生す
るため、二次側の煮沸釜でこれらのアクを洗い落としな
がら煮沸を行うことができて、仕上がりが良好になると
いう効果がある。更に一次側の煮沸釜で充分に塩を利か
せて日持ちのよい状態とし、二次側の煮沸釜で塩分を調
整しながら製品にするという使用形態を採ることも可能
となる。
【0041】原料小魚はスクリューフィーダ槽内で1匹
1匹バラバラにされた状態で煮沸されるとともに、水流
槽では水路に沿って水流だけで搬送されて煮沸加工が進
行するため、煮沸加工時に魚体の損壊が発生せずに煮沸
行程が行えるという利点がある。特に魚体の損壊が発生
しやすい魚体がやや大き目の小魚は、スクリューフィー
ダ槽に投入せずに直接水流槽に投入することにより、魚
体の損壊は最小限となる。
【0042】一次側の煮沸釜と二次側の煮沸釜に夫々煮
汁加熱用配管を別々に配備したことにより、一次側の煮
沸釜に冷凍された原料小魚を投入した際に低温となった
煮汁が二次側の煮沸釜の水路で加熱されて短時間で煮沸
することができるため、原料小魚の投入量が大量である
場合でも湯温の低下による小魚の生煮え状態が生じるこ
とがないという効果が得られる。
【0043】従って本発明によれば、煮沸する魚種と鮮
度により、スクリューフィーダ槽と水流槽を選択して魚
種に最適な煮沸方式を採用することによって、商品価値
を高めた小魚等の煮沸加工装置を提供することができ
て、小魚を食用或いはダシ取り用の干物として加工する
工場等で採用して有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の煮沸加工装置の第1の実施形態を示す
平面図。
【図2】図1の煮沸加工装置の一部を取り出して示す平
面図。
【図3】図1の煮沸加工装置の他の一部を取り出して示
す平面図。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す平面図。
【図5】第2の実施形態の変形例を示す平面図。
【図6】図5の要部拡大図。
【図7】図5の側面図。
【図8】本発明の第3の実施形態を示す平面図。
【図9】図8の要部拡大図。
【図10】従来の小魚等の煮沸加工装置例を示す平面
図。
【図11】図10のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
21…スクリューフィーダ槽 21a,21c,21d…スクリューフィーダ 21b,21e,21f…配管 22…釜変え用コンベア 23…水流槽 24…隔壁 26…煮汁加熱用配管 28…水ポンプ 28a…一次側水ポンプ 28b…二次側水ポンプ 31…一次側水流槽 32,34…水路 33…二次側水流槽 35…一次側投入部 36…二次側投入部 37…駆動モータ 38…落下部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小魚を煮沸加工するための煮沸釜を、
    次側と二次側に独立させるとともに、原料小魚が釜変え
    用コンベアを介して一次側の煮沸釜から二次側の煮沸釜
    に流入可能なように配置し、一次側の煮沸釜を原料小魚
    が連続的に投入されるスクリューフィーダ槽とし、二次
    側の煮沸釜を製品取出し用の釜揚げ部を有する水流槽と
    から構成したことを特徴とする小魚等の煮沸加工装置。
  2. 【請求項2】 小魚を煮沸加工するための煮沸釜を、
    次側と二次側に独立させるとともに、原料小魚が釜変え
    用コンベアを介して一次側の煮沸釜から二次側の煮沸釜
    に流入可能なように配置し、一次側の煮沸釜を原料小魚
    が連続的に投入される水流槽とし、二次側の煮沸釜を製
    品取出し用の釜揚げ部を有する水流槽とから構成したこ
    とを特徴とする小魚等の煮沸加工装置。
  3. 【請求項3】 小魚を煮沸加工するための煮沸釜を、
    次側と二次側に独立させるとともに、原料小魚が釜変え
    用コンベアを介して一次側の煮沸釜から二次側の煮沸釜
    に流入可能なように配置し、一次側の煮沸釜を原料小魚
    が連続的に投入されるスクリューフィーダ槽とし、二次
    側の煮沸釜を製品取出し用の釜揚げ部を有するスクリュ
    ーフィーダ槽とから構成したことを特徴とする小魚等の
    煮沸加工装置。
  4. 【請求項4】 小魚を煮沸加工するための煮沸釜を、
    次側と二次側に独立させるとともに、原料小魚が釜変え
    用コンベアを介して一次側の煮沸釜から二次側の煮沸釜
    に流入可能なように配置し、一次側の煮沸釜を原料小魚
    が連続的に投入される水流槽とし、二次側の煮沸釜を製
    品取出し用の釜揚げ部を有するスクリューフィーダ槽と
    から構成したことを特徴とする小魚等の煮沸加工装置。
  5. 【請求項5】 一次側の煮沸釜と二次側の煮沸釜に各々
    煮汁加熱用の配管を別々に配備したことを特徴とする請
    求項1,2,3又は4に記載の小魚等の煮沸加工装置。
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