JP2000125812A - 小魚等の煮沸加工装置 - Google Patents

小魚等の煮沸加工装置

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JP2000125812A JP10301811A JP30181198A JP2000125812A JP 2000125812 A JP2000125812 A JP 2000125812A JP 10301811 A JP10301811 A JP 10301811A JP 30181198 A JP30181198 A JP 30181198A JP 2000125812 A JP2000125812 A JP 2000125812A
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Takeshi Kawakubo
武志 川久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煮沸時に原料小魚から出るアクとか油分に起
因する装置内部でのスケールの付着がなく、加熱器によ
る熱の伝導、放射性を良好に維持するとともに煮汁の汚
れによる製品の外観低下を防止し、商品価値を高めるこ
とができる小魚等の煮沸加工装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 小魚を煮沸加工するための煮沸釜を、熱
交換用の配管23が配備されて煮汁が連続的に流入され
るスクリューフィーダ槽21と、該スクリューフィーダ
槽21から煮汁が流入する水流槽22と、製品取出し用
の釜上げ部28から構成し、少なくとも熱交換用の配管
23の外壁面及び内壁面にフッ素樹脂加工処理を施した
小魚等の煮沸加工装置の構成にしてある。更にスクリュ
ーフィーダ槽21と水流槽22の内壁面、水流槽22を
隔成する隔壁26の外表面、水流槽22内の水路27の
内壁面にもフッ素樹脂加工処理を施してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小魚等の煮沸装置に
関し、特にはカエリ,シラス,イリコ,チリメンジャコ
等の小魚を食用或いはダシ取り用の干物として煮沸加工
したり、佃煮用の煮釜として使用する煮沸加工装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている小魚等の煮沸加工
を工程別に説明すると、原料の供給工程、洗浄装置への
移送工程、洗浄工程、煮沸釜への移送工程、煮沸工程、
乾燥工程及び製品梱包工程とから成る。原料としての小
魚は原料槽からバケット等を利用した移送機構を介して
洗浄装置に送り込まれ、水パイプからの放水によって小
魚に万遍なく注水されて十分な洗浄が行われてから前記
煮沸釜に供給されて所定の温度及び時間で煮沸された後
に乾燥加工が行われて製品として完成する。
【0003】具体的な煮沸加工装置として、図3,図4
に示したように並列に設けた2槽の煮沸釜1,2内にス
クリューフィーダ3,4を通し、該スクリューフィーダ
3,4の下方に熱交換用の配管5,5を長手方向に沿っ
て収納し、煮沸釜1,2内に煮汁を入れて加熱沸騰させ
てから水槽6内の原料小魚をコンベア7,8を介して煮
沸釜1内に投入し、開口部9から煮沸釜2内に導いて、
逆方向に回転するスクリューフィーダ4によりコンベア
10方向に搬送し、更に該コンベア10により上昇させ
ながら汁を切り、他のコンベア14上で送風機13によ
り空冷用エアを吹き付けてから受箱15に収納する(図
3,図4の構成に関しては実公平7−35580号公報
を参照)。
【0004】小魚等の煮沸加工装置は、上記したように
スクリューフィーダを用いて搬送する方式以外にも水流
だけで搬送する方式とがある。スクリューフィーダ方式
は、スクリューフィーダを回転させることによって煮沸
装置内に水流を発生して原料を煮沸しながら出口方向へ
送り出している。
【0005】他方の水流方式は、複数の水路の製品が通
過しない部分にポンプを設けて回転駆動させることによ
って水路に水流を起こし、この水流により原料を投入部
から取り出し部へ向けて煮沸しながら送る方式である。
従ってポンプより作り出される水流には投入された原料
を混合するための水源がなく、内部の水路を出口方向に
移動させるだけであるため、魚体の少し大きなかえり等
はあまり煮崩れしないで取り出すことができるという利
点がある。
【0006】煮汁の加熱器は間熱式と直熱式に分類する
ことができる。間熱式はパイプの内部に高温のスチーム
を流し、このスチームの温度をパイプの外回りより煮汁
に熱を伝導、放射させる方式であり、従って煮沸装置内
部の煮汁は、加熱器により大量の熱が放射されて伝導、
対流、放射が効率良く行われ、確実に原料小魚に煮えを
通す事が出来る。
【0007】他方の直熱式は、スチームを流すパイプ本
体に2〜3mm位の穴を開け、この穴より高温、高圧の
スチームを煮汁内に直接噴射する方式である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現在国内各地で多くの
小魚が水揚げされているが、外洋とよばれる外海は小魚
のエサになるプランクトンが若干少ないため、煮沸時に
原料小魚から出るアクとか油分が少なく、煮沸装置の内
部が汚れるという事態は少ないが、内海では小魚のエサ
のプランクトンも大量に発生するため、魚体に油分が大
量に含まれており、煮沸時に装置内部に油,カルシウ
ム,ニガリ等の所謂スケールが付着して加熱器による熱
の伝導、放射性が低下してしまい、最終的に煮汁の十分
な沸騰が出来なくなるという課題がある。
【0009】また、装置の内部にスケールが付着するこ
とにより、煮汁がすぐに汚れて製品の外観が低下した
り、スケールが製品加工時に装置から剥離して釜揚げさ
れた製品に混入して付着するという問題がある。製品加
工後に大量に付着したスケールを100パーセント取り
除くことは不可能であり、商品価値を低下させてしまう
という問題も生じている。
【0010】煮沸装置本体は、通常ステンレスを主材料
として製造されており、製品に味付けする塩分等による
腐食に対しても十分対応できるようになっているが、ス
テンレス自体の表面がザラザラしているため、煮沸時の
原料小魚から出る大量のスケールが装置内部に付着し、
前記した熱の伝導、放射が充分に行えずに半煮え状態の
製品が釜揚げされたり、時間当たりの処理能力が低下し
てしまうという問題が残存している。
【0011】装置の内部にスケールが大量に付着した場
合でも、直熱式の場合は150℃以上のスチームを煮汁
内に直接噴射しているため、若干熱効率が低下するもの
の間熱式とは異なって加熱温度が低下することは少ない
が、大量のスチームを直接煮釜内に噴射しなくてはなら
ないため、原料小魚を傷付けて商品価値を低下させてし
まう問題がある。
【0012】また、煮沸加工作業が終了した後に装置内
部に付着したスケールを洗浄により除去する作業が通常
行われており、この洗浄作業には一般に金タワシを用い
て手作業により装置内部をこすり落とす手段とか、高圧
の洗浄機で水洗いする手段がある。しかし大型の装置の
場合には、何れの手段を用いても製品加工後に数時間の
洗浄時間を要し、特に漁期になれば洗浄し終わるのが深
夜になることもあり、作業員に大きな肉体的負担を強い
ているのが現状である。
【0013】手作業時に使用する金タワシが細かくちぎ
れて残留して釜揚げ時の製品中に混入する問題があり、
更に装置内部に付着したスケールが剥離して製品に混入
した際にスケールが雑菌の温床になり、製品が腐食する
原因となる難点がある。このような雑菌の殺菌作用を持
たせるため、洗浄時に劇薬である薬品を使用することが
必要となることもある。
【0014】更に装置内部を洗浄するための高圧洗浄機
は、従来30kg程度の水圧を持つ洗浄機を使用してい
たが、洗浄効果を高めるため100kg〜200kgと
いう洗浄機を使用しなければならず、前記薬品の使用と
も相挨って作業に危険性が伴うとともに、高圧水によっ
ても焼付いたスケールは取り除くことが出来ないという
問題点がある。
【0015】そこで本発明はこのような従来の小魚等の
煮沸装置が有している課題を解消して、煮沸時に原料小
魚から出るアクとか油分に起因する装置内部でのスケー
ルの付着がなく、加熱器による熱の伝導、放射性を良好
に維持した煮汁を十分に沸騰するとともに煮汁の汚れに
よる製品の外観低下を防止し、商品価値を高めることが
できる小魚等の煮沸加工装置を提供することを目的とす
るものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1に記載したように、小魚を煮沸加
工するための煮沸釜を、熱交換用の配管が配備されて煮
汁が連続的に流入されるスクリューフィーダ槽と、該ス
クリューフィーダ槽から煮汁が流入する水流槽と、製品
取出し用の釜上げ部から構成し、少なくとも熱交換用の
配管の外壁面及び内壁面にフッ素樹脂加工処理を施した
小魚等の煮沸加工装置を基本構成としている。
【0017】更にスクリューフィーダ槽と水流槽の内壁
面、水流槽を隔成する隔壁の外表面、水流槽内の水路の
内壁面にフッ素樹脂加工処理を施した構成しと、スクリ
ューフィーダ槽内に配置したスクリューフィーダの外表
面と、製品取出し用の釜上げ部の外表面にフッ素樹脂加
工処理を施してある。
【0018】また、水流槽を構成する水路内に煮汁加熱
用配管を配備して、この煮汁加熱用配管の外表面にフッ
素樹脂加工処理を施してある。
【0019】かかる小魚等の煮沸加工装置によれば、煮
汁を加熱沸騰させてから原料小魚をスクリューフィーダ
槽内に投入すると、該原料小魚がスクリューフィーダ槽
内で煮沸されながら搬送されて水流槽に流入し、水流で
搬送されて煮沸加工が進行する。団子状になりやすい小
さな小魚はスクリューフィーダによりバラバラにされて
から水流槽の水路へ送り込まれて煮沸加工される。一
方、魚体がやや大き目の小魚は、スクリューフィーダに
投入せずに直接水流槽に投入することにより、水路に沿
って小魚が煮沸されながら水流だけで搬送されることに
より、魚体の損壊が発生せずに煮沸行程が進行する。
【0020】魚体に油分が大量に含まれていても、装置
内部に油,カルシウム,ニガリ等のスケールが付着する
ことがなく、特に熱交換用の配管による熱の伝導とか放
射性が低下せずに煮汁を十分に沸騰することができる
上、煮汁の汚れに起因する製品外観の低下とか、スケー
ルが製品に混入して雑菌の温床となったりすることによ
る商品価値の低下は生じない。
【0021】また、水流槽を構成する水路内にフッ素樹
脂加工処理を施した煮汁加熱用配管を配備したことによ
り、低温となった煮汁が循環する際に水流槽内で短時間
で煮沸され、湯温の低下による製品の品質低下は生じな
いという作用が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明にかか
る小魚等の煮沸加工装置の実施形態を説明する。図1は
本発明を適用した煮沸加工装置の第1の実施形態を示す
平面図であり、並列に配置されたスクリューフィーダ槽
21と水流槽22とによって煮沸釜が構成されている。
【0023】スクリューフィーダ槽21は、熱交換用の
配管23,23が長手方向に沿って配備された2本のス
クリューフィーダ24,25とにより構成され、水流槽
22は複数個の隔壁26,26によりU字状に迂回する
水路27により構成されている。28は製品取出し用の
釜上げ部、29は循環用の水ポンプである。
【0024】本実施形態によれば、少なくとも熱交換用
の配管23の外壁面及び内壁面にフッ素樹脂加工処理が
施されている。
【0025】また、必要に応じてスクリューフィーダ槽
21と水流槽22の内壁面、隔壁26の外表面、水路2
7の内壁面にもフッ素樹脂加工処理が施されており、更
にスクリューフィーダ24,25の外表面、製品取出し
用の釜上げ部28の外表面にもフッ素樹脂加工処理が施
されている。
【0026】フッ素樹脂加工はテフロンコーティングと
も呼称され、通常は煮物の焦付き防止剤として鍋とかフ
ライパンの内面にコーティング処理されているのが通例
であるが、本実施形態の場合は、少なくとも熱交換用の
配管23の外壁面及び内壁面にフッ素樹脂加工処理が施
され、必要に応じてスクリューフィーダ槽21と水流槽
22の内壁面、隔壁26の外表面、水路27の内壁面、
スクリューフィーダ24,25の外表面及び釜上げ部2
8の外表面にも同様の処理を施したことが特徴となって
いる。
【0027】かかる構成によれば、スクリューフィーダ
槽21と水流槽22内に煮汁を入れて熱交換用の配管2
3,23を用いて加熱沸騰させてから循環用の水ポンプ
29を起動し、原料小魚を投入部30からスクリューフ
ィーダ槽21内に投入する。原料小魚はスクリューフィ
ーダ24内で煮沸されながら矢印A方向に搬送され、更
に開口部20から逆方向に回転するスクリューフィーダ
25により搬送されて水流槽22に流入する。
【0028】水流槽22では、隔壁26,26により形
成されたU字状に迂回する水路27に沿って水流だけで
原料小魚が搬送され、矢印Bに示したように製品取出し
用の釜上げ部28に達する。
【0029】チリメン等の団子状になりやすい原料小魚
は、2本のスクリューフィーダ24,25により1匹1
匹バラバラにされ、確実に湯通しした後、半煮え状態の
原料小魚と煮汁とが水流槽22の水路27へ順次送り込
まれ、釜上げ部28に取り出すことができる。
【0030】また、かえり等のやや大き目の小魚は、ス
クリューフィーダ24,25に投入せずに直接水流槽2
2に投入することにより、U字状に迂回する水路27に
沿って該小魚が煮沸されながら水流だけで搬送され、釜
上げ部に達する。
【0031】各スクリューフィーダ槽21内の水路と水
流槽22内の水路27を分割したことにより、最初のス
クリューフィーダ槽21内の水路でチリメン等の魚体の
小さな小魚とか鮮度落ちした小魚を撹拌しながら十分煮
沸した後、一度釜変えコンベアを用いて半製品を取り出
し、エンドレスベルトにより次の水流槽22に送り込む
こともできる。この時、最初のスクリューフィーダ槽2
1内の水路には、鮮度維持のために冷凍された原料小魚
が投入されるが、ここでスクリューフィーダ24,25
をゆっくり回して原料小魚を確実に煮沸し、この煮汁は
そのままスクリューフィーダ槽21の水路内を循環させ
ることにより、スクリューフィーダ槽21の水路内で煮
沸された小魚のみを釜変えコンベアで順次水流槽22の
水路27へ送り込むことができる。
【0032】本実施形態によれば、少なくとも熱交換用
の配管23の外壁面及び内壁面にフッ素樹脂加工処理が
施され、必要に応じてスクリューフィーダ槽21と水流
槽22の内壁面、隔壁26の外表面、水路27の内壁
面、スクリューフィーダ24,25の外表面及び釜上げ
部28の外表面にも同様の処理を施したことにより、魚
体に油分が大量に含まれているケースであっても、装置
内部に油,カルシウム,ニガリ等のスケールが付着する
ことがなくなり、熱交換用の配管23による熱の伝導と
か放射性が低下することがなく、煮汁を十分に沸騰する
ことができる。
【0033】特に装置の内部にスケールが付着しないた
め、煮汁の汚れに起因する製品外観の低下とか、スケー
ルが製品に混入して雑菌の温床となったりすることによ
る商品価値の低下は生じない。
【0034】図2は本発明の第2の実施形態を説明する
ための平面図であり、基本的な構成は図1と一致してい
るため、同一の構成部分に同一の符号を付して表示して
ある。この例では水流槽22を構成する水路27内に複
数個の加熱用配管31が配備されている。この加熱用配
管31の外表面にもフッ素樹脂加工処理が施されてい
る。
【0035】かかる第2の実施形態によれば、団子状に
なりやすい原料小魚はスクリューフィーダ24,25に
よりバラバラにされてある程度煮沸した後、半煮え状態
の製品が水流槽22の水路27へ順次送り込まれ、加熱
用配管31により煮汁が加熱されることにより、完全に
煮えてから釜上げ部28に取り出すことができる。
【0036】また、かえり等のやや大き目の小魚は、直
接水流槽22に投入することにより、加熱用配管31に
より煮汁が加熱された迂回する水路27に沿って煮沸さ
れながら水流により搬送されて釜上げ部に達する。従っ
て魚体の小さな小魚を団子状とせずに素早く煮ることが
できる上、魚体がやや大き目の小魚でもスクリューフィ
ーダ24,25を使用せずに生煮えをなくして完全に煮
ることが可能となり、魚質により煮沸行程に変化を持た
せることができる。
【0037】加熱用配管31の外表面にもフッ素樹脂加
工処理が施されているため、加熱用配管31の表面にス
ケールが付着することがなく、熱の伝導性が低下せずに
煮汁を十分に沸騰することができる。また、煮汁の汚れ
に起因する製品外観の低下がなく、商品価値は高く保持
することができる。
【0038】尚、第2の実施形態の場合には、原料小魚
の鮮度維持のため、冷凍された原料をスクリューフィー
ダ24,25に投入した場合でも、低温となって煮汁が
循環する際に水流槽22の水路27で加熱用配管31に
より加熱されることによって短時間で容易に煮沸され、
湯温の低下による小魚の生煮え状態が生じる惧れがな
い。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる小魚等の煮沸加工装置によれば、魚体に油分が大量
に含まれていても、煮沸装置の内部に油,カルシウム,
ニガリ等のスケールが付着せず、特に熱交換用の配管に
よる熱の伝導とか放射性が低下せずに煮汁を十分に沸騰
することができる上、煮汁の汚れに起因する製品外観の
低下とか、スケールの混入に伴う商品価値の低下を防止
することができる。
【0040】更に水流槽を構成する水路内にフッ素樹脂
加工処理を施した煮汁加熱用配管を配備したことによ
り、スケールの付着防止効果とともに低温となった煮汁
が水流槽内で短時間で煮沸され、湯温の低下による製品
の品質低下は生じないという効果がある。
【0041】また、装置の洗浄作業に要する時間は大幅
に短縮され、水に含まれている酸素により装置の素材で
あるステンレスが水中の酸素に直接触れさせないことに
より、酸素による装置の腐食はなくなり、味付けのため
に入れる塩による装置全体の腐食が防止されて、装置の
長寿命化を可能とする効果がある。
【0042】従って本発明によれば、洗浄時に劇薬であ
る薬品に頼る必要がない上、最終的には人手に頼らない
自動洗浄化が可能であり、煮沸装置がスケールの付着に
より雑菌の温床になることがなくなり、常時清潔な小魚
煮沸装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した煮沸加工装置の第1の実施形
態を示す平面図。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す平面図。
【図3】従来の小魚等の煮沸加工装置例を示す平面図。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
21…スクリューフィーダ槽 22…水流槽 23…配管 24,25…スクリューフィーダ 26…隔壁 27…水路 28…釜上げ部 29…水ポンプ 30…投入部 31…加熱用配管 整理番号 P2838
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月1日(1999.10.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1に記載したように、小魚を煮沸加
工するための煮沸釜を、熱交換用の配管が配備されて煮
汁が連続的に流入されるスクリューフィーダ槽と、該ス
クリューフィーダ槽から煮汁が流入する水流槽と、製品
取出し用の釜上げ部から構成し、少なくとも熱交換用の
配管の外壁面及び内壁面にフッ素樹脂加工処理を施すこ
とにより、熱交換用の配管にスケールが付着して熱の伝
導とか放射性が低下することを防止した小魚等の煮沸加
工装置を基本構成としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】更にスクリューフィーダ槽と水流槽の内壁
面、水流槽を隔成する隔壁の外表面、水流槽内の水路の
内壁面にフッ素樹脂加工処理を施した構成とし、スクリ
ューフィーダ槽内に配置したスクリューフィーダの外表
面と、製品取出し用の釜上げ部の外表面にフッ素樹脂加
工処理を施すことにより、スケールが付着することを防
止してある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、水流槽を構成する水路内に煮汁
熱用配管を配備して、この煮汁加熱用配管の外表面に
フッ素樹脂加工処理を施すことにより、加熱用配管にス
ケールが付着して熱の伝導とか放射性が低下することを
防止してある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小魚を煮沸加工するための煮沸釜を、熱
    交換用の配管が配備されて煮汁が連続的に流入されるス
    クリューフィーダ槽と、該スクリューフィーダ槽から煮
    汁が流入する水流槽と、製品取出し用の釜上げ部から構
    成し、少なくとも熱交換用の配管の外壁面及び内壁面に
    フッ素樹脂加工処理を施したことを特徴とする小魚等の
    煮沸加工装置。
  2. 【請求項2】 スクリューフィーダ槽と水流槽の内壁
    面、水流槽を隔成する隔壁の外表面、水流槽内の水路の
    内壁面にフッ素樹脂加工処理を施したことを特徴とする
    請求項1記載の小魚等の煮沸加工装置。
  3. 【請求項3】 スクリューフィーダ槽内に配置したスク
    リューフィーダの外表面と、製品取出し用の釜上げ部の
    外表面にフッ素樹脂加工処理を施したことを特徴とする
    請求項1又は2記載の小魚等の煮沸加工装置。
  4. 【請求項4】 水流槽を構成する水路内に煮汁加熱用配
    管を配備して、この煮汁加熱用配管の外表面にフッ素樹
    脂加工処理を施したことを特徴とする請求項1,2又は
    3記載の小魚等の煮沸加工装置。
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