JP2931578B1 - 小魚等の煮沸加工装置 - Google Patents
小魚等の煮沸加工装置Info
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- JP2931578B1 JP2931578B1 JP10064108A JP6410898A JP2931578B1 JP 2931578 B1 JP2931578 B1 JP 2931578B1 JP 10064108 A JP10064108 A JP 10064108A JP 6410898 A JP6410898 A JP 6410898A JP 2931578 B1 JP2931578 B1 JP 2931578B1
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Abstract
着しても容易に除去できるとともに熱効率と作業能率を
高く維持し、作業者の労働環境を改善して管理面からも
好ましい小魚等の煮沸加工装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 熱交換用のパイプ22を略U字状又は半
円形状になるように多数本並べて液密状態に固着して煮
沸釜21の底壁を形成した煮沸加工装置を基本構成とす
る。この底壁の左右両端部にサイド板23を立設し、中
央部分に一枚の仕切板24を立設したことにより、断面
略U字型を有する一対の水槽21a,21bからなる煮
沸釜を形成した煮沸加工装置の構成にしてある。
Description
置に関し、特にはカエリ,シラス,イリコ,チリメンジ
ャコ等の小魚を食用或いはダシ取り用の干物として煮沸
加工したり、佃煮用の煮釜として使用する煮沸加工装置
に関するものである。
を工程別に説明すると、原料の供給工程、洗浄装置への
移送工程、洗浄工程、煮沸釜への移送工程、煮沸工程、
乾燥工程及び製品梱包工程とから成る。原料としての小
魚は原料槽からバケット等を利用した移送機構を介して
洗浄装置に送り込まれ、水パイプからの放水によって小
魚に万遍なく注水されて十分な洗浄が行われてから前記
煮沸釜に供給されて所定の温度及び時間で煮沸された後
に乾燥加工が行われて製品として完成する。
0に示されているように並列に設けた2槽の煮沸釜1,
2内にスパイルスクリュウー3,4を通して該スパイル
スクリュウー3,4の下方に熱交換用の配管5,5を長
手方向に沿って収納し、煮沸釜1,2内に煮汁を入れて
加熱沸騰させてから水槽6内の原料小魚をコンベア7,
8を介して煮沸釜1内に投入し、開口部9から煮沸釜2
内に導いて、逆方向に回転するスパイルスクリュウー4
によりコンベア10方向に搬送し、更に該コンベア10
により上昇させながら汁を切り、他のコンベア14上で
送風機13により空冷用エアを吹き付けてから受箱15
に収納する(図9,図10の構成に関しては実公平7−
35580号公報を参照)。
ように溶接止めもしくはボルト止めで煮沸釜1,2内に
取り付られている。直列接続の場合には水路と水路の仕
切り部にパイプを取付けて、そのパイプの左右でそれぞ
れの水路を煮沸する構造もある。熱交換器を下部に取付
けた型の例では、煮沸釜1内の下方部にL字型もしくは
U字型等に形成したパイプを配置して煮沸釜1内の水を
煮沸している。パイプでの加熱方式には2通りの加熱方
式があり、パイプに2〜3mmの穴を開けてスチームを
噴射させる直接方式と、パイプにスチームを通してパイ
プの外部よりスチームの熱を苛性ソーダで取る方式とが
ある。
うな従来の小魚等の煮沸加工装置は、加熱処理時に煮汁
の石灰とか小魚等の油汚れ等が熱交換用の配管5に付着
してしまい、短期間で熱効率が著しく低下して時間当り
の処理能力が大幅に低下してしまうという課題があっ
た。
の上面は洗浄作業ができても、配管5の側面とか下面は
上面ほどには十分に洗浄できず、更に煮沸釜1内の下方
部にU字型のパイプを用いた装置の場合でも上面部は十
分洗浄できるが、側面と下面はほとんど洗浄できずに汚
れ放題となってしまい、前記したように熱交換用の配管
5に付着した汚れを取ることができない。
る方法もあるが、この配管5は多数本であるとともに重
量も大きいため、洗浄作業が重労働を伴うことになって
作業者の負担が増大する難点がある。また、配管5とし
てL字型のパイプを用いた場合には、パイプの本数が少
なく、煮沸釜の側壁及び下壁から数cm離して取り付け
ることによって側面と下面も洗浄可能となるが、パイプ
に付着した汚れ(スケール)はパイプ自体が高温である
ため、スケールが焼き付いた状態で付着しており、へら
等を用いても削ぎ落とすことができないという問題があ
る。
℃であっても下部はそれ以下ということもあり、対流が
十分でないために煮沸釜の下面に製品が沈んでしまうと
いう問題も発生する。このような場合には、煮沸釜の下
面にスチームを吹き入れて製品が上部へ吹き上がるよう
にしているが、小魚等の製品に高温のスチームを直接吹
き付けると製品を傷つけることがあり、多用することは
できない。
上げる手段として、煮釜の台数を増したり1台の煮釜を
大型化したり二重釜にして処理能力を向上させる方法が
あるが、しかし大きな煮沸釜は伝熱面と原料中心部とが
遠くなり、十分に中心まで煮詰めることが困難となる
上、投入する原料が多くなった場合に仕上がりにムラが
生じるという問題がある。特に伝熱面積に対する原料の
量が増え過ぎると、20〜30分で仕上がる製品でもそ
の何倍もの時間がかかってしまい、かえって時間当たり
の処理能力が低下してしまうという問題が生じる。
10枚〜20枚重ねて煮沸釜に漬込んでから煮沸する方
法もあるが、漬込時に煮沸釜内の煮汁の温度が一時的に
低温になってしまい、それに伴って再加熱に要する時間
を必要として作業能率が低下したり、小魚の煮沸効果が
低くなるという問題点も生じる。
煮沸加工装置が有している課題を解消して、加熱処理時
に煮汁の汚れが付着しても容易に除去可能であり、熱効
率を高めて作業能率を高く維持し、しかも作業者の労働
環境を改善して管理面からも好ましい小魚等の煮沸加工
装置を提供することを目的とするものである。
するために、熱交換用のパイプを略U字状又は半円形状
となるように多数本並べて液密状態に固着し、該固着し
た熱交換用のパイプの内面を煮沸釜の底壁とするととも
に、その外面を外部に露出させてなる小魚等の煮沸加工
装置を基本として提供する。
略U字状又は半円形状となるように多数本並べて液密状
態に固着し、該固着した熱交換用のパイプの内面を煮沸
釜の底壁とするとともに、その外面を外部に露出させて
なり、前記底壁の左右両端部にサイド板を立設し、中央
部分に一枚の仕切板を立設した小魚等の煮沸加工装置を
提供する。
した化粧板の一部を切り欠いて略U字状又は半円形状の
スチームの入口を設け、このスチームの入口に沿って前
記熱交換用のパイプを液密状態に固着して煮沸釜を形成
した構成、及び煮汁用のブロータンクと、流体ポンプに
より煮汁が供給される予熱水路と、煮沸後の製品搬送用
のコンベア装置と、空冷用エアを吹き付けるブローとを
有する構成を提供する。
交換用のパイプ自体が煮汁の流通する水槽の一部として
構成されるため、小魚等の製品に対して十分な伝熱面積
を確保することができるとともにパイプ上部の伝熱部を
活用することで水槽内に流入する煮汁を容易に煮沸する
ことができる。伝熱部がパイプの上部側であるため、パ
イプにスケールが付着しても回転ブラシ等を用いて容易
に洗浄することができる。
換用のパイプの上面だけ使用して煮詰めることができる
ために焦げ付きは発生せず、更に予熱水路との併用によ
り、魚体の大きな製品でも加工できるとともに作業中の
熱量の低下がなく、作業能率を向上させることができ
る。
る小魚等の煮沸加工装置の各種実施形態を説明する。図
1は本実施形態の基本構成である煮沸釜21の要部縦断
面図、図2は同正面図、図3は同左側面図、図4は平面
図である。図中の22,22は熱交換用のパイプであ
り、このパイプ22,22を略U字状又は半円形状にな
るように多数本並べ、各パイプ22の間を液密状態に密
着させた状態で片方もしくは両方溶接で固着することに
より、該固着したパイプ22,22の内面を煮沸釜21
の底壁とするとともに、このパイプ22,22の外面を
外部に露出させておく。
3を立設し、中央部分に一枚の仕切板24を立設したこ
とにより、断面略U字型を有する水槽21a,21bが
形成される。
口25,25が配設されている。26,26は水槽21
a,21bの長手方向両端部に配備した化粧板である。
切り欠いて略半円形状のスチームの入口27が一対設け
てあり、このスチームの入口27に沿って前記熱交換用
のパイプ22,22が密着した状態に連結されている。
28,28はドレン出口である。
交換用のパイプ22,22自体の内面が煮汁の流通する
水槽21a,21bの一部として構成されていて、特に
多数本のパイプ22,22を用いたことにより、小魚等
の製品に対して十分な伝熱面積を確保することができ
る。
温のスチームを通してあり、このスチームの熱を水中に
放射している。パイプ22,22の内部ではスチームと
熱交換された高温の湯が生成し、熱交換によって生成さ
れたパイプ22,22内部の湯はスチームの圧力により
ドレンとしてドレン出口28から押し出されるように流
出する。
用することで水槽21a,21b内を流れる煮汁を煮沸
する。パイプ22,22の形状はスチームが大量にある
上部のパイプ面が煮汁側となり、ドレンの溜まる下部は
煮沸に使用しない形となっていて、パイプ22,22上
部の伝熱部を活用することで水槽21a,21b内の流
入する煮汁を容易に煮沸することができる。この伝熱部
をパイプ22,22の上部側としたことにより、製品加
工時にスケールが付いて洗浄作業が行いにくいパイプ2
2,22の下部側が水槽内部から排除される。
装置の平面図、図6は同動作説明図である。30は煮汁
用のブロータンクであり、このブロータンク30内にも
熱交換器31が配置されている。32は流体ポンプ、3
3は煮汁の予熱水路であって該予熱水路33内にも熱交
換器34,35が配置されている。21a,21bは図
1で説明した水槽、36はコンベア装置、37は該コン
ベア装置36の下部に配置された空冷用ブローである。
たようにブロータンク30内の煮汁は予め熱交換器31
により加熱され、小魚とともに流体ポンプ32により予
熱水路33に流入して熱交換器34,35により予熱さ
れてから水槽21a,21bに流入する。そして煮沸釜
21を構成する2槽の水槽21a,21bの下部にある
パイプ22,22内に高温のスチームを通すことによ
り、小魚に対して所望の加熱処理が行われる。
が並列に設けた2槽の水槽21a,21bを流れてコン
ベア装置36に達して、該コンベア装置36上を搬送さ
れる際に下部に配置されたブロー37から空冷用エアを
吹き付けてから図外の受箱に収納して作業が終了する。
の他の実施形態を示す平面図、図8は同動作説明図であ
る。この例では循環ポンプ38を用いてブロータンク3
0内の煮汁を小魚とともに水路39を通して水槽21
a,21bに流入させる。そして2槽の水槽21a,2
1bの下部にあるパイプ22,22内に高温のスチーム
を通すことによって小魚に対して所望の加熱処理が行わ
れる。
0に戻り、再度循環ポンプ38の駆動に伴って該煮汁が
水路39内に流入して上記の動作が繰り返される。小魚
等の製品はコンベア装置41により上昇させながら汁を
切り、該コンベア装置41上でブロー37により空冷用
エアを吹き付けてから図外の受箱に収納する。
する際には、回転するブラシを取り付けることによって
自動洗浄を行うことができる。特に熱交換用のパイプ2
2,22がそのまま煮沸釜の底壁を形成しているため、
従来のようにパイプ22,22の側面とか下面に付着し
たスケールを取り除くことができないという事態は発生
せず、熱交換用のパイプ22,22の洗浄作業は容易に
行うことができる。
り除くことにより、魚油のカスとか水の中に含まれるカ
ルシウム等のカスが製品とともに排出されたり、配管下
部に残留して変色した製品が出てくるという事態が生じ
る惧れがなく、製品の品質を高めることができる。
煮詰める製品に適用する際には、熱交換用のパイプの上
面だけ使用して煮詰めることができるため、効率良く作
業が進行して、装置内に製品が溜って焦げ付くという問
題は生じない。
併用することにより、魚体の大きな製品でも加工できる
とともに作業中の熱量の低下もなくなり、又煮汁を循環
させる装置と併用することによって煮汁の再加熱に要す
る時間を短縮して熱効率が高められ、作業能率を向上さ
せることができる。
かる小魚等の煮沸加工装置によれば、熱交換用のパイプ
自体の内面が煮汁の流通する水槽の一部となっているた
め、製品に対して伝熱面積を十分に確保して水槽内に流
入する煮汁の煮沸効果が高く、時間当りの処理能力を高
めることができる。
油汚れ等のスケールが熱交換用のパイプに付着しても、
伝熱部がパイプの上部側であるため、メンテナンス時に
回転ブラシ等を用いて伝熱部の汚れを容易に洗浄するこ
とができる。従って従来のように熱交換用の配管を煮沸
釜の外へ取り出して洗浄する等の操作は不要であり、作
業者の負担を軽減することができる。
沸釜の下面に製品が沈んでしまうという問題もなく、小
魚の煮沸効果を高めるとともに製品の変形とかウロコの
剥離等に起因する色合の変化を防止して製品の品質を向
上させることができる。また、予熱水路との併用によ
り、魚体の大きな製品でも加工できるとともに作業中の
熱量の低下がなく、作業能率を向上させることができ
る。
は、熱交換用のパイプの上面だけ使用して煮詰めること
ができるために焦げ付きは発生せず、製品の損傷をなく
すとともに熱効率は良好となる。
に伴う製品の品質及び作業能率の低下を防止し、作業者
の環境面からも好ましく、小魚の損傷に起因する煮汁の
劣化をなくして歩留まり及び商品価値を高めた小魚等の
煮沸加工装置を提供することができて、小魚を食用或い
はダシ取り用の干物として加工する工場等で採用して有
用である。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 熱交換用のパイプを略U字状又は半円形
状となるように多数本並べて液密状態に固着し、該固着
した熱交換用のパイプの内面を煮沸釜の底壁とするとと
もに、その外面を外部に露出させてなることを特徴とす
る小魚等の煮沸加工装置。 - 【請求項2】 熱交換用のパイプを並列して一対の略U
字状又は半円形状となるように多数本並べて液密状態に
固着し、該固着した熱交換用のパイプの内面を煮沸釜の
底壁とするとともに、その外面を外部に露出させてな
り、前記底壁の左右両端部にサイド板を立設し、中央部
分に一枚の仕切板を立設したことを特徴とする小魚等の
煮沸加工装置。 - 【請求項3】 前記煮沸釜の長手方向両端部に配備した
化粧板の一部を切り欠いて略U字状又は半円形状のスチ
ームの入口を設け、このスチームの入口に沿って前記熱
交換用のパイプを液密状態に固着して煮沸釜を形成した
請求項1又は2に記載の小魚等の煮沸加工装置。 - 【請求項4】 煮汁用のブロータンクと、流体ポンプに
より煮汁が供給される予熱水路と、煮沸後の製品搬送用
のコンベア装置と、空冷用エアを吹き付けるブローとを
有する請求項1,2又は3記載の小魚等の煮沸加工装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10064108A JP2931578B1 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 小魚等の煮沸加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10064108A JP2931578B1 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 小魚等の煮沸加工装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00363199A Division JP3714811B2 (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | 小魚等の煮沸加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2931578B1 true JP2931578B1 (ja) | 1999-08-09 |
JPH11243920A JPH11243920A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=13248562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10064108A Expired - Fee Related JP2931578B1 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 小魚等の煮沸加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2931578B1 (ja) |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP10064108A patent/JP2931578B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11243920A (ja) | 1999-09-14 |
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