JP3078416B2 - 焼却灰の溶融処理方法 - Google Patents

焼却灰の溶融処理方法

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JP3078416B2
JP3078416B2 JP05003044A JP304493A JP3078416B2 JP 3078416 B2 JP3078416 B2 JP 3078416B2 JP 05003044 A JP05003044 A JP 05003044A JP 304493 A JP304493 A JP 304493A JP 3078416 B2 JP3078416 B2 JP 3078416B2
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哲也 柳瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭灰や下水汚泥焼却
灰のような焼却灰の溶融処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下水汚泥焼却灰のような焼却灰を溶融し
てスラグ化し減容化する溶融処理方法としては、特公昭
60-56963号公報に示されるように、電気溶融された溶融
スラグの溶湯面上に焼却灰を供給しつつ溶融処理する方
法が知られている。ところが、この特公昭60-56963号の
方法では炉内を酸化雰囲気として未燃分を燃焼させてい
るため、スラグに直接通電して溶融させるための電極の
うち、溶湯面上に露出した部分が酸化されて消耗し易い
という欠点があった。
【0003】また特公昭57-55476号公報に示されるよう
に、溶融スラグの溶湯面上に厚い層ができるように焼却
灰を供給し、その表面温度を400 ℃以下に維持すること
により、溶融スラグから発生する未燃分の分解ガスを焼
却灰層に吸収させつつ溶融処理する方法も知られてい
る。ところが、この方法では液面が厚い焼却灰層に覆わ
れているために液面高さを検知して制御することが困難
であるうえ、焼却灰層が比較的低温に維持されているた
めに、焼却灰中の水分や未燃分がそのまま溶融スラグ中
に入り、溶融時にガスを発生して通電性が不安定となる
欠点があった。しかもこの焼却灰層はガス抜けが悪いた
めにその下面にガスが溜まり、突沸が生ずることもあっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、電極の消耗が少なく、また液面制御
が容易であるうえ、通電不安定や突沸等のトラブルを生
ずることのない焼却灰の溶融処理方法を提供するために
完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、電気溶融された溶融スラグの溶
湯面上に焼却灰を供給しつつ溶融処理する焼却灰の溶融
処理方法において、溶融スラグの上部空間を還元雰囲気
に保持するとともに、溶融スラグの溶湯面上の焼却灰の
表面温度分布を計測し、所定の温度以上になった部分に
順次焼却灰を供給して、その表面温度が450℃以上
維持されるように焼却灰を順次かつ部分的に分散供給す
ることを特徴とするものである。更に、炉内から発生す
る焼却灰中の未燃分の分解ガスを後燃焼装置に導いて燃
焼させることが好ましい。
【0006】
【作用】本発明の焼却灰の溶融処理方法は、電気溶融さ
れた溶融スラグの溶湯面上に焼却灰を供給しつつ溶融処
理することは従来と同様であるが、溶融スラグの上部空
間を還元雰囲気に保持しているために電極の溶湯面上に
露出した部分が消耗することがない。また、本発明では
溶融スラグの溶湯面上に供給される焼却灰の表面温度を
450 ℃以上に維持されるようにしたので、焼却灰中の水
分や未燃分はその表面層において雰囲気中へ飛ばされて
しまい、水分や未燃分が溶融スラグ中に入ってガス化し
通電性を不安定とすることがない。また本発明では焼却
灰層を薄くしたのでガス抜けがよく、突沸を生じない。
なお、本発明の方法では焼却灰中の未燃分の分解ガスが
排気ガスとして炉外へ放出されるおそれがあるが、これ
は後燃焼装置に導いて燃焼させるため大気汚染のおそれ
もない。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1及び図2において、1は炉内を還元
雰囲気とした円形の溶融炉本体、2は通電用の電極であ
る。実施例の電極2は図2に示すように3本が等間隔に
配置されている。各電極2の下端は図1のように溶融ス
ラグ3に浸漬されており、直接通電により焼却灰4の溶
融を行っている。
【0008】溶融炉本体1の天井部には、焼却灰供給用
ノズル5が設けられている。この焼却灰供給用ノズル5
は旋回が可能であるとともに、回転軸線に対する角度の
変更も可能なものであって、図2に示すように3本が等
間隔に配置されている。このため、焼却灰供給用ノズル
5は適宜スイングさせることによって、溶融スラグの全
面をカバーすることができる。
【0009】各焼却灰供給用ノズル5には、その上方の
定量供給装置6から石炭灰や下水汚泥焼却灰のような焼
却灰が供給される。これらの焼却灰供給用ノズル5は一
定の運動を行うのではなく、赤外線カメラ7により検知
された焼却灰4の表面温度が比較的高くなった部分にス
イングし、その部分に焼却灰4を投入することができる
ように構成されている。図3はそのための機器の構成を
示すもので、赤外線カメラ7の画像は画像処理装置8に
より処理され、制御装置9が焼却灰供給用ノズル5の動
作を制御している。
【0010】本発明においては、このように溶融スラグ
3の表面に供給された焼却灰4の表面温度が赤外線カメ
ラ7により常に監視されており、常に450 ℃以上になる
ように通電量が制御されている。このためには焼却灰4
の層の厚さは特公昭57-55476号の発明に比較してごく薄
くなり、液面の高さの制御も容易に行うことが可能とな
る。
【0011】上記のように本発明では炉内を還元性の雰
囲気としたうえ、焼却灰4の層の厚さもごく薄くしたた
め、焼却灰4に含まれている未燃分の分解ガスが排気ガ
スとして炉外へ放出されるおそれがある。しかし図1に
示すように、溶融炉本体1から出た排ガスは後燃焼装置
10に導かれ、焼却灰4中の未燃分の分解ガスが燃焼され
る。11はこの燃焼ガスの熱を回収し、炉内に供給される
還元性ガスを過熱するための熱交換器、12は集塵装置、
13は排気用のブロアである。
【0012】本発明では、このように構成された溶融炉
本体1に焼却灰供給用ノズル5から焼却灰4を供給しつ
つ、電極2によって直接通電を行って焼却灰4を溶融ス
ラグ3とし、流出口14から取り出す。また未燃分の分解
ガスは後燃焼装置10に導かれて燃焼されたうえ、燃焼ガ
スは熱交換器11、集塵装置12を通って大気中に放出され
る。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の焼却灰
の溶融処理方法によれば石炭灰や下水汚泥焼却灰のよう
な焼却灰を電気溶融して溶融スラグとすることができる
のであるが、炉内が還元性雰囲気とされているために電
極2が酸化により消耗することがない。また焼却灰4の
表面温度が450 ℃以上に維持されるよう制御しているの
で、焼却灰4中の水分や未燃分はその表面層において飛
ばされてしまい、溶融スラグ中に入っることがない。こ
のため、水分や未燃分のガス化による通電性の不安定を
防止することができる。
【0014】また本発明では焼却灰4の層を薄くしたの
でガス抜けがよく、従来のような突沸を生じることがな
く、液面高さも容易に検出できるので、運転制御が容易
となる。しかも焼却灰4中の未燃分の分解ガスは後燃焼
装置10に導いて燃焼させるので、大気汚染の心配もな
い。よって本発明は従来の問題点を解決した焼却灰の溶
融処理方法として、産業の発展に寄与するところはきわ
めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す炉内の平面図である。
【図3】焼却灰の供給制御システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 溶融炉本体 2 電極 3 溶融スラグ 4 焼却灰 5 焼却灰供給用ノズル 7 赤外線カメラ 10 後燃焼装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23J 1/00 ZAB F23G 5/50 ZAB

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気溶融された溶融スラグの溶湯面上に
    焼却灰を供給しつつ溶融処理する焼却灰の溶融処理方法
    において、溶融スラグの上部空間を還元雰囲気に保持す
    るとともに、溶融スラグの溶湯面上の焼却灰の表面温度
    分布を計測し、所定の温度以上になった部分に順次焼却
    灰を供給して、その表面温度が450℃以上に維持され
    るように焼却灰を順次かつ部分的に分散供給することを
    特徴とする焼却灰の溶融処理方法。
  2. 【請求項2】 焼却灰中の未燃分の分解ガスを後燃焼装
    置に導いて燃焼させる請求項1記載の焼却灰の溶融処理
    方法。
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