JPH02217788A - アーク電気炉におけるスクラップ溶解法およびスクラップ溶解用アーク電気炉 - Google Patents

アーク電気炉におけるスクラップ溶解法およびスクラップ溶解用アーク電気炉

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JPH02217788A
JPH02217788A JP1039122A JP3912289A JPH02217788A JP H02217788 A JPH02217788 A JP H02217788A JP 1039122 A JP1039122 A JP 1039122A JP 3912289 A JP3912289 A JP 3912289A JP H02217788 A JPH02217788 A JP H02217788A
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JP
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scrap
furnace
arc
scraps
melting
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JP1039122A
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Hisashi Mori
久 森
Kenichi Niifuku
新福 健一
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Godo Steel Ltd
GODO SEITETSU KK
Original Assignee
Godo Steel Ltd
GODO SEITETSU KK
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P10/20Recycling

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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアーク電気炉におけるスクラップ溶解法および
スクラップ溶解用アーク電気炉に係り、詳しくは、アー
ク電気炉の排ガスで予熱された後バッチ式に装入された
スクラップを電極のアークで溶解しているアーク電気炉
に、細かいスクラップもしくは予め細分化された常温の
スクラップを投入して、溶解させるようにしたアーク電
気炉における操業方法およびそれを実現するための電気
炉構造に関するものである。
〔従来の技術〕
製鉄所で採用されている種々の製鋼法の−っであるアー
ク電気炉による製鋼法にあっては、装入されるスクラッ
プの溶解や精錬に多くの電力が消費される。そのスクラ
ップの溶解に必要な電力原単位を低減するために、最近
では、アーク電気炉で発生した排ガスを導入し、その顕
熱でスクラップを予めバッチ式に加熱するスクランプ予
熱装置が設けられる。予熱されたスクラップは何回かに
分けて順次アーク電気炉に装入されるので、常温のスク
ラップをアー・り電気炉内で溶解する場合に比較して、
電力原単位は大幅に低減する。
一方、上記のようなバッチ式予熱法から一歩進んだスク
ラップの予熱方法として、コンスティール法(Cons
teel、 Process)が提案されている。この
方法はいまだ実用段階にないが、アーク電気炉の排ガス
が導出される(・ンネルなどの密閉通路の下部にコンベ
アを配置し、コンベアに乗載されたスクラップが高温の
排ガスと対向して移動する間に熱交換されながら、アー
ク電気炉へ搬送されるようになっている。スクラップは
搬送の間に所定温度に予熱され、そのまま終端位置でア
ーク電気炉へ連続的に投入されるので、予熱されたスク
ラップをアーク電気炉に装入するたびに炉殻を開(必要
がなく、出鋼まで炉内温度を低下させることなく操業す
ることができる利点があり、生産性の向上が期待される
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のスクラップ予熱法においては、製鋼コストの低廉
を図るため、安価なダライ粉などの油類やプラスチック
材の付着したスクラップを利用することが多い。そのよ
うなスクラップを予熱すると、昇温の際に油類などが不
完全燃焼し、悪臭や白煙を発生させ、環境汚染を引き起
こす。
そのため、廉価なスクラップを利用する場合に有効な予
熱方法や予熱済みガスの処理方法が種々実施されている
。例えば、スクラップ予熱装置に導入される電気炉の排
ガス温度を悪臭発生温度以下に抑制する方法、スクラッ
プから気化した油類の悪臭を伴う予熱済みガスをバーナ
で焼却する方法、予熱済みガスをアーク電気炉直後の燃
焼塔に再度帰還させて高温排ガスで燃焼する方法、さら
には、電気集塵機を設置して予熱済みガス中の油類をオ
イルミストとして除煙する方法などがある。
これらの方法では、予熱ガス温度の抑制にもとづくスク
ラップ予熱温度の低下、予熱済みガス処理過程でのエネ
ルギ消費による省エネ効果の低減、設備の複雑化に伴う
建設費の上昇などを招く問題がある。
また、コンスティール法が適用された連続予熱式のスク
ラップ溶解設備にあっては、搬送中に予熱されるスクラ
ップの嵩張りをなくしかつ均熱化を図るためのレヘリン
グ調整装置や、出鋼時の炉体傾動を許容しかつ予熱スク
ラップをアーク電気炉に連続投入する装入装置など、機
械的な構成部分に故障が生じやすく、いまだ幾多の解決
しなければならない点が残されている。
本発明は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的は
、アーク電気炉の製鋼用原料として、品質に支障をきた
すトランプエレメントの含有量は少ないが、悪臭や白煙
を発生させるもとになる油類などが付着しているダライ
粉などの安価なスクランプを使用することができること
、そのようなスクラップをアーク電気炉に投入するに際
し、規模の要する新たな付帯装置を使用することなく、
付着する油類などを焼却して無害化を図ることができる
こと、装入すべきスクラップの中に安価なスクラップの
配合比を高めてその使用量を増大させ、アーク電気炉に
おける製鋼コストを低減することができること、を実現
するアーク電気炉におけるスクラップ溶解法およびスク
ラップ溶解用アーク電気炉を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のアーク電気炉におけるスクラップ溶解法の特徴
は、第1図を参照して、アーク電気炉】の排ガスで予熱
した後バッチ式に装入されたスクラップを溶解させ、高
温酸化性雰囲気になっているアーク電気炉1内に、細か
いスクラップもしくは予め細分化されたスクラップ8を
、未予熱のまま連続的もしくは半連続的に投入すること
である。
その場合に、アーク電気炉1の排ガスで予熱されると悪
臭を発生するスクラップ8を、未予熱のままアーク電気
炉1に投入するようにしてもよい。
上記の細かいスクラップもしくは予め細分化された常温
のスクラップ8が落下している最中もしくは鋼浴3に落
下したばかりの時点で、火焔および酸素ガス流を当てる
ようにすることもできる。
さらに、投入されたスクラップ8の落下位置直下の鋼浴
3内に、酸素ガス、二酸化炭素ガス、不活性ガスもしく
は炭材を吹き込むようにしてもよい。
スクラップ溶解用アーク電気炉の特徴は、スクラップを
溶解するための電極2、その溶解を助長するために設け
られた酸素ガス吹込管5および助燃バーナ6、鋼浴3内
に酸素ガス、二酸化炭素ガス、不活性ガスもしくは炭材
などを吹き込む吹込ランス7を備え、細かいスクラップ
もしくは予め細分化された常温のスクラップ8を、炉天
井部IDから投入するスクラップ投入手段11を炉上方
に有し、落下しているスクラップ8もしくは鋼浴3に落
下したばかりのスクラップ8にそれぞれの先端5a、6
aが向けられた酸素ガス吹込管5A。
助燃バーナ6A、6Bが設置されていることである。
そして、投入されたスクラップ8の落下位置直下の鋼浴
3内に先端7aが臨む吹込ランス7Aをも設けてお(と
よい。
〔作   用〕
油類の付着していないスクラップが、アーク電気炉1か
らの排ガスで予熱された後、炉本体IA内に装入される
。炉内へ降ろされた電極2の通電でアークが飛ばされ、
装入スクランプが加熱溶解される。炉内が高温酸化性雰
囲気になるとスクラップ投入手段11から、細かいスク
ラップもしくは予め細分化された常温のスクラップ8が
連続的もしくは半連続的に投入される。スクラップ8は
落下の間に加熱され、鋼浴3に落ちるとアークによる加
熱を受けて溶解される。そのスクラップ8が、アーク電
気炉1の排ガスで予熱されると悪臭を発生するようなも
のである場合には、落下の間に酸化性雰囲気により加熱
され、付着している悪臭発生成分が焼却される。
電極2からのアークでスクラップを溶解している高温酸
化性雰囲気の中にスクラップ投入手段11から細かいス
クラップもしくは予め細分化された常温のスクラップ8
が投入されると、溶解を助長するために設けられている
酸素ガス吹込管5や助燃バーナ6のうち、落下している
スクラップもしくは鋼浴3に落下したばかりのスクラッ
プ8の位置にある酸素ガス吹込管5Aや助燃バーナ6A
6Bからの酸素ガスや火焔によって、スクラップ8が加
熱される。その間に投入されたスクラップ8に付着して
いる悪臭成分は、より一層完全に焼却される。
一方、鋼浴3内に挿入されている吹込ランス7から、ス
クラップ8の落下位置直下に、酸素ガス、二酸化炭素ガ
ス、不活性ガスもしくは炭材が吹き込まれると、そのガ
ス体の気泡で鋼浴3に浮かぶスラグ9が排除され、投入
されたスクラップ8は直接鋼浴3内に取り込まれ、スク
ラップ8の溶解が促進される。
〔発明の効果〕
本発明の溶解法によれば、挿入されているスクラップの
溶解過程での酸化性雰囲気内に、細かいスクラップもし
くは予め細分化された常温のスクラップが投入され、そ
れらのスクラップの加熱や溶解が高温の炉内で促進され
る。その投入されるスクラップが、アーク電気炉の排ガ
スで予熱すると悪臭を発生させるようなものである場合
には、それらに付着した悪臭成分を落下の間に焼却でき
、新たなエネルギや規模の要する装置を使用することな
く、スクラップから発生する悪臭や白煙を防止すること
ができる。
落下しているスクラップに酸素ガスや火焔を当てれば、
スクランプが細かいか予め細分化されているので、悪臭
の焼却はより確実になされ、環境汚染を効果的に回避で
きる。また、鋼浴に落下したスクラップの直下にガス体
を吹き込むようにしているので、投入されたスクラップ
の溶解も迅速になされる。このようにスクラップの溶解
と脱臭とが炉内で能率よく処理され、しかも、低廉なス
クラップの配合比を増加させることができ、従来の操業
に比べて、製鋼コストの大幅な低減が図られる。
〔実 施 例〕
以下に、図面を参照しながら、本発明の詳細な説明する
。第1図はスクラップ溶解用アーク電気炉の全体構成の
断面図で、アーク電気炉1の炉本体IAは、中心部に向
かって円弧状の傾斜面を備えた炉底Blaに耐火物1b
が裏張りされた炉底IBと、その炉底IBを円形に外囲
し必要に応して水冷構造とされた炉壁ICと、その炉壁
lC上に形成された炉天井部IDと、炉底IBの上方位
置で炉壁ICに開口されて外方へ延びる出鋼口IEとよ
りなる。
炉本体】Aの炉天井部IDの中央には、装入されたスク
ラップを溶解するための複数〔図示は三本〕の電極2が
昇降自在に設置されている。この電極2は、アーク電気
炉1の排ガスで予熱されたスクラップを装入するとき炉
1i1Fと共に上昇し必要に応じて旋回するなどして退
避され、その開口した部分から予熱スクラップが、例え
ば第−装、第二装、第三装に分けてバッチ式に装入され
る。
溶解を始めたり再開するときには、炉蓋IFが閉止され
ると送電を開始し、適宜量降下された電極2に通電され
る。電極2とスクラップもしくは鋼浴3との間にアーク
が飛ばされ、装入されたスクラップは約1600“Cの
溶鋼4とされる。
炉壁ICの外周には、炉本体IA内に酸素ガスを供給す
る例えば三〜四本〔図示は一本]の酸素ガス吹込管5と
、スクラップの溶解を助長する例えば三〜十個〔図示は
二個〕の助燃バーナ6とが設けられる。これらの助燃バ
ーナ6や酸素ガス吹込管5は、噴出される重油や微粉炭
などと酸素ガスとで、装入されている予熱スクラップの
大片を切断したり大きな隙間の生じている重なりを崩し
、また、電極2による炉本体IA内のスクラップの溶解
を助長するもので、最近の通常のアーク電気炉にはよく
採用されているものである。
そのような炉壁ICの下部外周には、炉底IBに貯留さ
れる鋼浴3内に酸素ガス、二酸化炭素ガス、不活性ガス
あるいはそれらと共に炭材を吹き込む例えば三〜四本〔
図示は一本〕の吹込ランス7が進退自在に備えられてい
る。なお、吹込ランス7は溶鋼4により浸食されて消耗
するが、内外面に特殊なセラミック処理が施された耐熱
パイプなどが使用される。
上記の助燃バ〜す6や酸素ガス吹込管5は、炉本体1.
 A内の雰囲気を、約1200〜1300°Cに昇温さ
せるように機能するが、後述するように、これらによっ
て高温酸化性雰囲気が醸成されたとき、細かいスクラッ
プもしくは予め細分化された常温のスクラップ8が炉天
井部IDから投入される。その投入スクラップ8が、ア
ーク電気炉1の排ガスで予熱した場合に悪臭を発する油
類を含むものであるとき、落下中のスクラップ8を加熱
したり油類が焼却されるようになっている。
そのために、上記した助燃バーナ6のうちスクラップ8
の落下通路の近傍に位置する助燃バーナ6A、6Bは、
それぞれの先端6aが落下しているスクラップ8もしく
は鋼浴3に落下したばかりのスクラップ8に向けられ、
仮想線で示す助燃バーナ6Aや実線で示す助燃バーナ6
Bの火焔が、スクラップ8に直接当てられるように配慮
されている。
一方、酸素ガス吹込管5のうちスクランプ8の落下通路
の近傍に位置する酸素ガス吹込管5Aも、その先端5a
が、落下しているスクラップ8もしくは鋼浴3に落下し
たばかりのスクラップ8に向けられ、助燃バーナ6の燃
焼を助長すると共に、炉本体IA内の酸化性雰囲気を作
り出している。
なお、この酸素ガス吹込管5は炉壁ICに首振り自在と
されていれば、炉本体IA内の状況に応じて吹き込み方
向を変えることができる。
吹込ランス7から鋼浴3内に供給される酸素ガスは溶鋼
4の昇温や脱炭を促進させ、二酸化炭素ガスは高温下で
分解され脱炭作用する。炭材が搬送ガスと共に鋼浴3内
へ吹き込まれると、加炭やスラグ9中に含まれる酸化鉄
を還元するように機能する。その吹き込まれたガス体は
、鋼浴3中で気泡となって上昇し、銅浴面3a上に浮か
んで溶鋼4とスクラップの接触を妨げているスラグ9を
排除するようにも機能する。したがって、スクラップ8
が落下する位置の近くに先端7aが臨むように挿入され
ている吹込ランス7Aの吹出口の直上では、スラグ9が
排除されて露出した溶鋼4にスクラップ8が取り込まれ
、上記した助燃バーナ6Aなどの火焔とあいまって、投
入されたスクラップ8を直ちに溶解することができる。
なお、製鋼に必要な副原料は、炉天井部IDを経て炉本
体IA内に挿入される二点鎖線で示す副原料供給ランス
10などから供給されるようになっている。
アーク電気炉1の上方には、細かいスクラップもしくは
予め細分化された常温のスクラップ8を、炉本体IAの
上部を構成する炉天井部IDから装入するスクラップ投
入手段11が設けられる。そのスクラップ投入手段11
は、スクラップ取入口(図示せず)から上昇し、炉天井
部IDの上方のスクラップ取出口12aで反転する複数
のバケ・ノド12bを備えたパケットエレヘータ−12
と、スクラップ8を炉本体IA内へ気密的に供給するた
め必要に応じて気密フィーダー13を備えたシュート1
4からなる。
シュート14は上部シュート14Aと下部シュー ) 
14.8とからなり、スクラップ取出口12aに接続さ
れた上部シュート14Aには気密フィーダー13が介在
され、下部シュート14Bの下端は、炉本体IAの炉天
井部IDに開口された投入口15に接続されている。な
お、アーク電気炉lにはその排ガスを誘引するための誘
引送風機が、図示しない排ガスダクトの下流に設置され
ている。
したがって、炉本体IA内の圧力は外部より低く、シュ
ート14に排ガスが逆流することはないが、気密フィー
ダー13が設けられていれば、炉本体IA内に外気が侵
入するのを防止したり、スクラップ8を定量的に投入す
ることが容易となる利点がある。
上記のようにして炉本体IAに投入されるスクラップは
、切削加工の廃材などであるダライ粉やプレスシュレッ
ダ−屑である。これらは、廉価であって人手しやすいが
、切削油などの油類が付着しており、予熱すると悪臭や
白煙の発生するものである。したがって、アーク電気炉
1の排ガスでスクラップを予熱する際には、油類やプラ
スチック材の付着したスクラップを含まないスクラップ
にしておき、予熱済みガスの処理工程の簡略化を図る一
方、悪臭などを発生させるスクラップを、悪臭成分を焼
却できる例えば1000°C以上の高温酸化性雰囲気中
へ未予熱のまま投入するようにしている。しかし、ダラ
イ粉などは嵩比重が小さくプレスシュレッダ−屑などは
嵩比重が大きいので、炉本体IA内での溶解を促進する
ために、平均嵩比重が0.7前後となるように、嵩比重
の小さいスクラップはプレス加工され、それを適宜裁断
してその中に分断されたプレスシュレッダ−屑などを加
える調整がなされる。
このような細かいスクラップもしくは予め細分化された
常温のスクラップが、シュート14から連続的もしくは
半連続的に投入され、悪臭成分を投入直後の高温酸化性
雰囲気で直ちに焼却する。
その際、助燃バーナ6A、6Bの火焔が当てられかつ酸
素ガス吹込管5Aからの酸素ガス流も当てられるので、
スクラップ8に付着した油類や塵芥が迅速に加熱および
気化され、発生した悪臭ガスや白煙などは燃焼される。
ちなみに、予熱済みのスクラップは、例えば第−装、第
二装、第三装といったようにバッチ式にある時間間隔で
炉本体IAへ装入される。そのような装入時期には炉蓋
IFが開かれるので、スクラップ投入手段itによるス
クラップ8の投入は中止され、溶解を再開した後炉本体
IA内が高温酸化性雰囲気に戻った時点で再度投入が開
始される。
以下に順をおって説明する。スクラップ予熱装置〔図示
せず〕内にある油類の付着のない第−装置のスクラップ
は、アーク電気炉lの前回の精錬時の排ガスで予熱され
ている。出鋼したあと出鋼口IEが閉止された炉本体I
Aへ、開口している炉天井部IDから、予熱パケット内
の予熱済みスクラップが第−装として装入される。炉i
1Fが閉止され、上昇および旋回するなどして退避して
いた電極2が挿入される。
電極2の先端が装入されたスクラップに近接もしくは接
触した時点で通電され、そのアークでスクラップを加熱
溶解し、昇温させる。これと同時に酸素ガス吹込管5か
ら酸素ガスが吹き込まれ、助燃バーナ6が点火される。
酸素ガスや火焔で堆積するスクラップの切断や山崩しが
なされ、加熱溶解の間に炉本体IA内が1000°C以
上の酸化性雰囲気となる。その時点でパケットエレベー
タ−12を運転し、シュート14からダライ粉などの油
類の付着した細かいスクラップ8が投入される。
炉天井部IDから落下するスクラップ8は、油類から発
生する悪臭を焼却するに十分な温度である1200〜1
300’cの高温酸化性雰囲気により焼却される一方、
スクラップ8の加熱もなされる。スクラップ8が落下し
ている間もしくは鋼浴3に落下したばかりの時点で助燃
バーナ6A、6Bの火焔や酸素ガス吹込管5Aからの酸
素ガス流で加熱される。
鋼浴3内に酸素ガス、二酸化炭素ガス、不活性ガスもし
くは炭材を吹き込んでいる吹込ランス7のうち、スクラ
ップ8の落下位置直下に位置する吹込ランス7Aから出
る気泡でスラグ9が排除され、落下したスクラップ8が
直ちに鋼浴3内に入ってt容鋼4とされる。このような
精錬中、予熱装置においては第二装置のスクラップが予
熱パケットに装入され、排ガスで予熱されている。
第−装置のスクラップの溶解が完了すると、スクラップ
投入手段11からのダライ粉などのスクラップ8の投入
も停止され、炉MIFが開口されて予熱された第二装置
のスクラップが装入される。
再度電極2が通電され、酸素ガス吹込管5、助燃バーナ
6、吹込ランス7が稼働される。炉本体IA内が高温酸
化性雰囲気に戻れば、直ちに投入口15からスクラップ
8が落下される。
このようにしてスクラップの溶解とアーク電気炉1の排
ガスによるスクラップの予熱とが同時に行われ、第三装
置のスクラップおよび落下されるスクラップ8も溶解さ
れる。その間には、副原料供給ランス10もしくはシュ
ート14を介して、製鋼に必要な副原料も供給される。
製鋼処理が終われば、開口された出鋼口】Eから炉本体
IAの傾動で溶鋼4がスラグ9と共に出鋼される。
従来のアーク電気炉では、油類や塵芥の付着した廉価な
スクラップの利用率が5〜15%程度であるが、本熔解
法によれば、油類や塵芥やプラスチックの付着した廉価
なスクラップの利用率を30〜40%まで高めることが
できる。その結果、スクラップの製鋼処理に要するコス
トが著しく低減される。なお、落下されるスクラップに
塩素ガスを発生させる塩化ビニール系のプラスチック材
が付着しているものは含めないようにしておくことが好
ましい。
ちなみに、常温のスクラップ8を助燃バーナ6A、、6
Bや酸素ガス吹込管5Aなどで加熱溶解するので、消費
エネルギの増加はあるが、その加熱の対象は細かいスク
ラップであり、スクラ・ノブ予熱装置を備えたアーク電
気炉における脱臭装置で消費されるエネルギと比較すれ
ば、少ないエネルギで達成される。
本発明のスクラップ溶解法は、二つのアーク電気炉から
なるツインベッセル方式にも適用することができる。一
方のアーク電気炉が助燃バーナによる加熱状態であり、
他方のアーク電気炉が溶解状態であるとき、後者の炉に
上記した細かいスクラップが未予熱のまますなわち常温
のまま投入される。
以上の説明では、油類の付着しないスクラップをスクラ
ップ予熱装置でバッチ式に予熱し、その予熱スクラップ
をバッチ式に装入したアーク電気炉に、細かい常温のス
クラップが投入されているが、油類の付着しない未予熱
のスクラップを連続的もしくは半連続的に投入すること
もできる。
そして、通常の交流アーク出鋼樋型電気炉のみならず、
直流アーク電気炉、偏心炉底出鋼電気炉(E、B、T)
 、スプレー水冷炉天井およびスプレー水冷炉壁炉、炉
殻・炉床分割炉などにも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の溶解法が適用されるスクラップ溶解用
アーク電気炉の一例の断面図である。 1−アーク電気炉、ID・−・炉天井部、2−電極、3
−鋼浴、5,5A−酸素ガス吹込管、5a−先端、6.
6A、、6B、−助燃バーナ、6a−先端、7.7A−
吹込ランス、7a−先端、8−細かいスクラップもしく
は予め細分化された常温のスクラップ、11・・・スク
ラップ投入手段。 特許出願人    合同製鐵株式会社

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アーク電気炉の排ガスで予熱した後バッチ式に装
    入されたスクラップを溶解させ、高温酸化性雰囲気にな
    っているアーク電気炉内に、細かいスクラップもしくは
    予め細分化されたスクラップを、未予熱のまま連続的も
    しくは半連続的に投入することを特徴とするアーク電気
    炉におけるスクラップ溶解法。
  2. (2)請求項1における未予熱のままアーク電気炉に投
    入されるスクラップは、アーク電気炉の徘ガスで予熱さ
    れると悪臭を発生するスクラップであることを特徴とす
    るアーク電気炉におけるスクラップ溶解法。
  3. (3)落下しているスクラップもしくは鋼浴に落下した
    ばかりのスクラップに、火焔および酸素ガス流を当てる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアー
    ク電気炉におけるスクラップ溶解法。
  4. (4)投入された前記スクラップの落下位置直下の鋼浴
    内に、酸素ガス、二酸化炭素ガス、不活性ガスもしくは
    炭材が吹き込まれることを特徴とする請求項1ないし請
    求項3のいずれかに記載のアーク電気炉におけるスクラ
    ップ溶解法。
  5. (5)スクラップを溶解するための電極、その溶解を助
    長するために設けられた酸素ガス吹込管および助燃バー
    ナ、鋼浴内に酸素ガス、二酸化炭素ガス、不活性ガスも
    しくは炭材などを吹き込む吹込ランスが備えられている
    アーク電気炉において、炉上方には、細かいスクラップ
    もしくは予め細分化された常温のスクラップを、炉天井
    部から投入するスクラップ投入手段が設けられ、 前記酸素ガス吹込管および助燃バーナの先端は、落下し
    ているスクラップもしくは鋼浴に落下したばかりのスク
    ラップに向けられていることを特徴とするスクラップ溶
    解用アーク電気炉。
  6. (6)請求項5において、前記吹込ランスの先端は、投
    入されたスクラップの落下位置直下の鋼浴内に臨んでい
    ることを特徴とするスクラップ溶解用アーク電気炉。
JP1039122A 1989-02-17 1989-02-17 アーク電気炉におけるスクラップ溶解法およびスクラップ溶解用アーク電気炉 Pending JPH02217788A (ja)

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