JP2988806B2 - 灰溶融炉 - Google Patents

灰溶融炉

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JP2988806B2
JP2988806B2 JP5154658A JP15465893A JP2988806B2 JP 2988806 B2 JP2988806 B2 JP 2988806B2 JP 5154658 A JP5154658 A JP 5154658A JP 15465893 A JP15465893 A JP 15465893A JP 2988806 B2 JP2988806 B2 JP 2988806B2
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善利 関口
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Hitachi Zosen Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばごみ焼却炉など
から排出される焼却灰を、プラズマを利用して加熱溶融
した後、冷却固化して容積の減容化および無害化を図る
ためのプラズマ式灰溶融炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプラズマ式灰溶融炉は、
図2に示すように、焼却灰を加熱するための溶融室62
を有する炉本体61と、この溶融室62内にごみ焼却炉
51から排出された焼却灰Aを供給するための灰供給装
置63と、溶融室62の上壁部61aおよび下壁部61
bを挿通して配置された上下一対のプラズマ電極棒64
A,64Bと、これら両電極棒64A,64B間に所定
電圧を印加するための電源部65とから構成されるとと
もに、また上側の電極棒64Aより、プラズマ用の作動
ガスとして不活性ガス(ArガスまたはN2ガス)を供給す
るためのガスボンベ66が具備されていた。
【0003】なお、一対の電極棒64A,64Bに電圧
を印加するための電源としては、例えばごみ焼却炉51
で発生される蒸気を利用して発電される電気が利用され
る。すなわち、蒸気タービン53が配置されるとともに
この蒸気タービン53に発電機54が接続され、そして
蒸気タービン53には、ごみ焼却炉51内のボイラ部5
2で発生した蒸気が蒸気取出管55を介して供給される
ようにしている。
【0004】したがって、上記構成において、ごみ焼却
炉51から排出される焼却灰Aは、灰供給装置63によ
り、灰溶融炉の炉本体61の溶融室62内に供給される
とともに、両電極棒64A,64B間に発生させられる
プラズマガスにより、加熱溶融された後、炉本体61の
側壁下部に形成された溶融灰取出口61cから取り出さ
れていた。
【0005】また、このようなプラズマ式溶融炉におい
て、電極棒に供給される作動ガスとして不活性ガスが供
給されているのは、高温による酸化雰囲気中での激しい
電極の消耗を防止するためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな灰溶融炉においては、高温による酸化雰囲気中での
激しい電極の消耗を防止するために、プラズマ用の作動
ガスとして、アルゴンガス、窒素ガスなどの不活性ガス
が使用されているが、これらの不活性ガスは、高価であ
り、ランニングコストが高くつくという問題があった。
【0007】そこで、本発明は上記問題を解消し得る灰
溶融炉を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の灰溶融炉は、灰を加熱溶融するための溶融
室を有する炉本体と、炉本体に挿通して取り付けられる
とともに溶融室内でプラズマを発生させる一対のプラズ
マ電極とを有し、その作動ガスの少なくとも一部として
焼却炉側で発生する蒸気を、蒸気取出分岐管によってプ
ラズマ電極側に供給して使用する灰溶融炉であって、前
記炉本体に設けられた排ガス取出用のガス取出口に、排
ガス中における酸素の量を計測する酸素濃度検出計が配
置され、前記蒸気取出分岐管の途中に、前記蒸気が分解
して発生する酸素の量を調節するための流量制御弁が設
けられ、前記酸素濃度検出計と流量制御弁の間に、酸素
濃度検出計からの検出信号を入力するとともに、この入
力信号に応じて流量制御弁の制御信号を出力するための
調節計が接続されたものである。
【0009】
【作用】上記の構成によると、プラズマ電極の酸化を防
止するための不活性ガスの一部として蒸気が使用されて
いるので、灰溶融炉のランニングコストが安くなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づき説明
する。図1において、11は例えばごみ焼却炉1から排
出される焼却灰Aを加熱溶融した後、冷却固化してその
減容化を図るためのプラズマ式灰溶融炉であり、またご
み焼却炉1はボイラ付きとされ、そのボイラ部(例えば
気水ドラム)2から蒸気取出管3を介して蒸気が取り出
されるようにしている。
【0011】このボイラ部2から取り出された蒸気は蒸
気タービン4に送られ、発電機5を駆動して、所定の電
力が得られるようにされており、この電力は灰溶融炉1
1の電源として利用される。また、上記蒸気取出管3途
中には、蒸気取出分岐管10が接続されて、残りの蒸気
が、やはり灰溶融炉11側に供給されるように構成され
ている。
【0012】上記灰溶融炉11は、焼却灰を加熱するた
めの溶融室13を有する炉本体12と、この溶融室13
内にごみ焼却炉1から排出された焼却灰Aを供給するた
めの灰供給装置(例えば、スクリュウフィーダが使用さ
れる)14と、溶融室13の上壁部12aおよび下壁部
12bを挿通して配置された上下一対のプラズマ電極棒
15A,15Bと、これら両プラズマ電極棒15A,1
5B間に所定電圧を印加するための電源部16とから構
成されている。
【0013】そして、この電源部16には、上記発電機
5で発電された電力の一部が供給されるようにしてい
る。また、上部プラズマ電極棒15A,15Bには、プ
ラズマ用の作動ガスが供給され、この作動ガスとして
は、ごみ焼却炉1側で発生した蒸気または蒸気と不活性
ガス(ArガスまたはN2ガス)との混合ガスが使用され
る。
【0014】すなわち、上記蒸気取出分岐管10の先端
部は、上部のプラズマ電極棒15A側に接続されるとと
もに、この蒸気取出分岐管10の途中には、不活性ガス
を供給するためのガスボンベ17が接続管18を介して
接続されている。
【0015】そして、さらに上記溶融室13内に供給さ
れた蒸気が分解して発生する酸素の量を調節するため
に、炉本体12の上部に設けられた排ガス取出用のガス
取出口21には、酸素濃度検出計22が設けられ、また
上記蒸気取出分岐管10途中には流量制御弁23が配置
され、さらに上記酸素濃度検出計22からの検出信号を
入力するとともに、この入力信号に応じて、上記流量制
御弁23の制御信号を出力するための調節計24が具備
されている。
【0016】なお、上記ガス取出口21から取り出され
る排ガスは、バグフィルター31を介して、煙突32に
送られて、大気に放出される。上記構成において、ごみ
焼却炉1から排出された焼却灰は、灰供給装置14よ
り、灰溶融炉11の炉本体12内の溶融室13内に供給
される。
【0017】そして、灰溶融炉11の炉本体12内にお
いては、電源部16より供給される電力が一対のプラズ
マ電極棒15A,15Bに印加されて、溶融室13内に
プラズマガスが発生され、焼却灰Aが加熱溶融される。
【0018】勿論、この時、上部の電極棒15A側から
は、その一部に蒸気が含まれた不活性ガスが供給され
て、電極棒自体が酸化するのが防止されている。また、
溶融室13内では、蒸気の一部が分解していくらかの酸
素が発生するが、焼却灰中に存在する未燃カーボン(通
常、3〜10%程度)量が、発生する酸素当量より多い場
合には、カーボンと反応してCO,CO2になり、電極と反応
して電極自体の消耗が防止される。
【0019】したがって、上記調節計24により、溶融
室13から排出される排ガス中における酸素の量が酸素
濃度検出計22により連続測定され、酸素の濃度が0.5
%以下になるように、流量制御弁23が制御されてい
る。
【0020】このように、不活性ガスの一部に、蒸気を
混入しているため、消費される不活性ガスの量が減少
し、しかもこの蒸気はごみ焼却炉で発生した蒸気が使用
されているため、非常に経済的となる。
【0021】また、上記実施例においては、蒸気を不活
性ガスの一部として混入させるようにしたが、場合によ
っては、不活性ガスの替わりとして、全て蒸気を供給
し、電極棒の酸化防止を行うようにすれば、よりランニ
ングコストが安くなる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、プ
ラズマ電極の酸化による消耗を防止するための不活性ガ
スの一部として蒸気を使用したので、ランニングコスト
の低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における灰溶融炉の概略全体
構成を示す図面である。
【図2】従来例における灰溶融炉の概略全体構成を示す
図面である。
【符号の説明】
1 ごみ焼却炉 2 ボイラ部 3 蒸気取出管 10 蒸気取出分岐管 11 灰溶融炉 12 炉本体 13 溶融室 15A,15B プラズマ電極棒 16 電源部 21 ガス取出口 22 酸素濃度検出計 23 流量制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−16612(JP,A) 特開 平2−107387(JP,A) 国際公開91/13532(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23J 1/00 F23G 5/00 115 H05B 7/00 H05B 7/12 B09B 3/00 303

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灰を加熱溶融するための溶融室を有する
    炉本体と、炉本体に挿通して取り付けられるとともに溶
    融室内でプラズマを発生させる一対のプラズマ電極とを
    有し、その作動ガスの少なくとも一部として焼却炉側で
    発生する蒸気を、蒸気取出分岐管によってプラズマ電極
    側に供給して使用する灰溶融炉であって、前記炉本体に
    設けられた排ガス取出用のガス取出口に、排ガス中にお
    ける酸素の量を計測する酸素濃度検出計が配置され、前
    記蒸気取出分岐管の途中に、前記蒸気が分解して発生す
    る酸素の量を調節するための流量制御弁が設けられ、前
    記酸素濃度検出計と流量制御弁の間に、酸素濃度検出計
    からの検出信号を入力するとともに、この入力信号に応
    じて流量制御弁の制御信号を出力するための調節計が接
    続されたことを特徴とする灰溶融炉。
JP5154658A 1993-06-25 1993-06-25 灰溶融炉 Expired - Fee Related JP2988806B2 (ja)

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