JP3105147B2 - 灰溶融炉および灰溶融炉における灰予熱方法 - Google Patents

灰溶融炉および灰溶融炉における灰予熱方法

Info

Publication number
JP3105147B2
JP3105147B2 JP07043338A JP4333895A JP3105147B2 JP 3105147 B2 JP3105147 B2 JP 3105147B2 JP 07043338 A JP07043338 A JP 07043338A JP 4333895 A JP4333895 A JP 4333895A JP 3105147 B2 JP3105147 B2 JP 3105147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ash
chamber
combustion
melting
exhaust gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07043338A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08240306A (ja
Inventor
善利 関口
邦夫 佐々木
詞郎 坂田
美智男 石田
努 桑原
英夫 佐藤
浩史 小坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP07043338A priority Critical patent/JP3105147B2/ja
Publication of JPH08240306A publication Critical patent/JPH08240306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3105147B2 publication Critical patent/JP3105147B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ焼却炉などから排
出される焼却灰、または燃焼排ガス中に含まれる集塵飛
灰を、電気エネルギー、例えばプラズマを使用して加熱
溶融し、その減容化を図るための灰溶融炉および灰溶融
炉における灰予熱方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなプラズマ式灰溶融炉
は、図2に示すように、溶融室52を有するとともに、
一端側壁部51aに灰の投入口53が、他端側壁部51
bに溶融灰の排出口54がそれぞれ形成された炉本体5
1と、上記溶融室52の上壁部51cから挿入された陽
極および陰極のカーボン製プラズマトーチ55と、上記
投入口53に設けられた灰供給ホッパー56および灰を
押し込むためのプッシャー装置57と、排出口54側に
設けられて排ガスを再燃焼させる加熱用バーナ58が配
置された再燃焼室59と、この再燃焼室59を構成する
壁体部60に設けられた二次空気の供給ノズル61と、
上記再燃焼室59の下方に形成された灰の抜出口62の
下方に配置された水砕ピット63とから構成されてい
る。
【0003】この構成によると、灰供給ホッパー56か
らプッシャー装置57を介して、溶融室52内に投入さ
れた灰は、プラズマアーク熱により溶融されて、排出口
54を経て抜出口62から水砕ピット63内に落下し、
減容化および水砕化されて細かくされる。
【0004】そして、このプラズマ式灰溶融炉において
は、炉本体51内が酸化雰囲気である場合、プラズマト
ーチ55の消耗を防止するために、プラズマの作動ガス
としてアルゴンガス、窒素ガスなどの不活性ガスを使用
し、炉本体51内を還元雰囲気下にして加熱溶融が行わ
れている。
【0005】このため、CO,H2 ,炭化水素などの可
燃性ガスを多量に含んだ排ガスが発生する。したがっ
て、図2に示すように、炉本体51の溶融室52から排
出口54を介して排出された排ガスを、その下流のガス
排出経路に設けた再燃焼室59内に導き、加熱用バーナ
58で加熱するとともに供給ノズル61から供給される
二次空気により完全燃焼が行われていた。
【0006】さらに、従来のプラズマ式灰溶融炉におい
ては、灰の前処理として、灰の乾燥機(図示せず)を設
けて、溶融室52内に投入される灰を乾燥させて、でき
るだけ電力消費量を節約するようにされていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の灰溶融炉の
構成によると、溶融室52内に投入する前に、乾燥機で
灰を乾燥させるようにしているため、灰の水分を除去す
るための電力が余分に必要になるという問題があり、ま
た乾燥機を別途設置する必要が生じ、そのコストおよび
設置のためのスペースが余分に必要とするなどの問題が
あった。
【0008】そこで、本発明は上記問題を解消し得る灰
溶融炉および灰溶融炉における灰予熱方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の灰溶融炉は、プラズマトーチが設けられた
溶融室を有する炉本体の一端側壁部に灰の投入口を形成
するとともに、他端側壁部に溶融灰の排出口が形成され
た炉本体の上記排出口に対応する位置に溶融灰の抜出室
を設け、この抜出室に上記排出口付近を加熱するための
加熱用バーナを設け、上記溶融室の灰の投入口寄り部分
に、二次空気の供給ノズルを有する乾燥兼再燃焼室を設
けるとともに排ガス出口を設け、かつ上記抜出室にて加
熱用バーナにより燃焼を行い、この燃焼による排ガスを
上記溶融室に導き還元燃焼を行い、さらに上記乾燥兼再
燃焼室にて、上記供給ノズルから供給される二次空気に
より完全燃焼させるようにしたものである。
【0010】また、上記課題を解決するため、本発明の
灰溶融炉における灰予熱方法は、溶融灰の排出口に対向
する位置に加熱用バーナを配置してこの排出口側に向か
って燃焼を行い、この燃焼による排ガスをプラズマトー
チが設けられた溶融室に導き還元燃焼を行った後、この
排ガスを灰の投入口側に設けられた排ガス出口から取り
出すとともにこの部分に二次空気を供給して燃焼を行わ
せることにより、炉本体内に投入された灰の予熱を行う
方法である。
【0011】
【作用】上記の灰溶融炉および灰の予熱方法によると、
溶融室より灰の投入口寄り位置に乾燥兼再燃焼室が設け
られているので、投入口より投入された灰が排ガスの持
つ熱により予熱乾燥され、溶融室内では還元雰囲気下で
の燃焼が行われるため、溶融室に設けられたプラズマト
ーチ自身の燃焼が防止され、かつこの還元燃焼が行われ
る溶融室では、NOxの発生が抑制される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づき説明
する。図1において、1は例えばごみ焼却炉より排出さ
れた灰を加熱溶融して、その減溶化を図るためのプラズ
マ式溶融炉である。
【0013】このプラズマ式灰溶融炉は、溶融ベースメ
タル2が充填された溶融室3が設けられた炉本体1と、
この炉本体1の前壁部(一端側壁部)1aに形成された
灰の投入口4および後壁部(他端側壁部)1bに形成さ
れた溶融灰の排出口5と、上記炉本体1の上壁部1cか
ら上記溶融室3内に挿入された陽極および陰極のカーボ
ン製プラズマトーチ(電極棒)6と、上記投入口4を介
して灰を溶融室3内に供給するための灰供給ホッパー7
および灰を溶融室3内に押し込むためのプッシャー装置
8と、上記溶融灰の排出口5を覆うように設けられると
ともに加熱用バーナ9が配置された溶融灰の抜出室10
と、この抜出室10の下方開口部10aに対応する位置
に配置された水砕ピット11とから構成されている。
【0014】そして、上記炉本体1の前壁部1a寄り位
置には、投入された灰を予熱して乾燥させるための乾燥
兼再燃焼室21が形成され、かつその上壁部1dには、
排ガス出口22が形成されるとともに、この排ガス出口
22と溶融室3との間の上壁部1dには、二次空気の供
給ノズル23が設けられている。
【0015】上記構成において、灰供給ホッパー7およ
びプッシャー装置8により、投入口4から溶融室3内に
投入された焼却灰(例えば、ごみ焼却炉から出たもの、
または飛灰)Aは、プラズマトーチ6によるプラズマア
ーク熱で加熱溶融され、そして排出口5より抜出室10
を経て水砕ピット11内に落下された後、コンベヤ装置
12などにより取り出される。
【0016】一方、溶融灰の抜出室10内に設けられた
加熱用バーナ9により、排出口5側に向かって燃焼加熱
が行われているため、その加熱された排ガスが、乾燥兼
再燃焼室21側に移動する。
【0017】この加熱用バーナ9においては、理論空気
比より少し多目の空気比(1.05〜1.30)で燃焼
(一次燃焼)が行われる。そして、この酸素を数%含ん
だ排ガスが溶融室3内に供給され、焼却灰から発生する
COなどの未燃分とこの残存酸素とにより弱い還元燃焼
が行われ、ここでの空気比を0.95〜1.0として、
燃焼熱を溶融室3内に与えるとともに、NOX の発生が
抑制される(二次燃焼)。
【0018】次に、この排ガスは乾燥兼再燃焼室21内
に供給されるが、ここで供給ノズル23から供給される
二次空気(出口空気比が1.25〜1.35)により再
燃焼、すなわち完全燃焼が行われる(三次燃焼)。この
燃焼熱により、炉本体1内に供給された焼却灰が予熱さ
れて乾燥される。
【0019】このように、三段燃焼により、低NOX
化、電極の燃焼防止、燃焼熱の利用による湿気を含んだ
灰の乾燥予熱が行われる。すなわち、従来のように、排
出口の下流側に再燃焼室が設けられて、その燃焼熱が利
用されないものに比べて、再燃焼した熱が、炉本体1内
に投入された焼却灰の乾燥予熱用として利用されるた
め、熱の有効利用が図られるとともに、従来、別途、必
要とした乾燥機などの機器を不要にすることができ、し
たがって設備コストの低下および設置スペースの節約を
図ることができる。
【0020】また、溶融室内で過剰の未燃分が燃焼され
ることにより、その燃焼熱を灰の溶融にも利用すること
ができる。また、再燃焼室での流入未燃分が少ないた
め、完全燃焼が容易となる。
【0021】さらに、溶融灰の抜出室に設けられた加熱
用バーナの空気比が完全燃焼に最適な状態に保持できる
ため、操業が容易となり灰の溶融灰の加熱効率も良い。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の灰溶融炉および灰
の予熱方法によると、溶融室より灰の投入口寄り位置に
乾燥兼再燃焼室が設けられているので、投入口より投入
された灰が排ガスの持つ熱により予熱乾燥され、したが
って従来のように、再燃焼室が利用されないものに比べ
て、熱の有効利用を図ることができるまた従来、別
途、必要とした乾燥機などの機器を不要にすることがで
きるので、設備コストの低下および設置スペースの節約
を図ることができる。さらに、溶融室内が還元雰囲気下
での燃焼が行われるため、溶融室に設けられたプラズマ
トーチ、すなわち電極棒自身の燃焼による消耗が防止さ
れるとともに、NOxの発生が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における灰溶融炉の概略構成
を示す断面図である。
【図2】従来例における灰溶融炉の概略構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 炉本体 3 溶融室 4 投入口 5 排出口 7 灰供給ホッパー 8 プッシャー装置 9 加熱用バーナ 10 抜出室 21 乾燥兼再燃焼室 22 排ガス出口 23 供給ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 美智男 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 桑原 努 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 佐藤 英夫 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 小坂 浩史 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−341631(JP,A) 特開 平6−174222(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/00 115 F23G 5/04 ZAB F23G 5/14 ZAB F23J 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマトーチが設けられた溶融室を有す
    る炉本体の一端側壁部に灰の投入口を形成するととも
    に、他端側壁部に溶融灰の排出口が形成された炉本体の
    上記排出口に対応する位置に溶融灰の抜出室を設け、こ
    の抜出室に上記排出口付近を加熱するための加熱用バー
    ナを設け、上記溶融室の灰の投入口寄り部分に、二次空
    気の供給ノズルを有する乾燥兼再燃焼室を設けるととも
    に排ガス出口を設け、かつ上記抜出室にて加熱用バーナ
    により燃焼を行い、この燃焼による排ガスを上記溶融室
    に導き還元燃焼を行い、さらに上記乾燥兼再燃焼室に
    て、上記供給ノズルから供給される二次空気により完全
    燃焼させるようにしたことを特徴とする灰溶融炉。
  2. 【請求項2】溶融灰の排出口に対向する位置に加熱用バ
    ーナを配置してこの排出口側に向かって燃焼を行い、
    の燃焼による排ガスをプラズマトーチが設けられた溶融
    室に導き還元燃焼を行った後、この排ガスを灰の投入口
    側に設けられた排ガス出口から取り出すとともにこの部
    分に二次空気を供給して燃焼を行わせることにより、炉
    本体内に投入された灰の予熱を行うことを特徴とする灰
    溶融炉における灰予熱方法。
JP07043338A 1995-03-03 1995-03-03 灰溶融炉および灰溶融炉における灰予熱方法 Expired - Fee Related JP3105147B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07043338A JP3105147B2 (ja) 1995-03-03 1995-03-03 灰溶融炉および灰溶融炉における灰予熱方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07043338A JP3105147B2 (ja) 1995-03-03 1995-03-03 灰溶融炉および灰溶融炉における灰予熱方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08240306A JPH08240306A (ja) 1996-09-17
JP3105147B2 true JP3105147B2 (ja) 2000-10-30

Family

ID=12661065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07043338A Expired - Fee Related JP3105147B2 (ja) 1995-03-03 1995-03-03 灰溶融炉および灰溶融炉における灰予熱方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3105147B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200197694Y1 (ko) * 2000-04-12 2000-09-15 한국기계연구원 폐기물의 용융 처리장치
CN103939920A (zh) * 2014-04-29 2014-07-23 河南中易环保科技有限公司 一种飞灰处理方法和系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08240306A (ja) 1996-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR890004291B1 (ko) 고철 금속으로 부터 금속을 재생시키는 방법 및 장치
KR100582753B1 (ko) 선회식 플라즈마 열분해/용융로
JP3105147B2 (ja) 灰溶融炉および灰溶融炉における灰予熱方法
JP3525077B2 (ja) 直結型焼却灰溶融設備及びその運転制御方法
JP2950754B2 (ja) ごみ焼却灰の溶融処理方法及び溶融処理設備
JP2991618B2 (ja) 灰溶融方法および灰溶融炉
JP2002267132A (ja) ストーカ式ごみ焼却炉の酸素富化燃焼方法
JPH0481692B2 (ja)
JP3120333B2 (ja) 二次燃焼炉
JP3052293U (ja) 燃焼炉
JPH09178152A (ja) 電気式灰溶融炉の排ガス燃焼部構造
KR100492742B1 (ko) 유동화 용융식 스토카 소각로
KR200313803Y1 (ko) 에너지를 절감할 수 있는 가열장치를 구비한 소각로
JPH08178238A (ja) 灰溶融炉
JP2002195519A (ja) 廃棄物ガス化溶融方法とその装置
JPH0828850A (ja) 灰溶融炉
JP3071172B2 (ja) 廃棄物の溶融装置
JPH08285245A (ja) 電気式灰溶融炉設備
JP2002013716A (ja) 廃棄物焼却炉
JPH0989226A (ja) 電気式灰溶融炉および電気式灰溶融炉における排ガスの燃焼方法
JPS6249988A (ja) 廃棄物の溶融処理方法
JPH09145040A (ja) 電気式灰溶融炉の排ガス燃焼部構造
JP3868138B2 (ja) 排ガスの二次燃焼方法および二次燃焼装置
JPH08285250A (ja) 廃棄物溶融炉の可燃性ダストの処理方法
JPH05187621A (ja) 廃棄物の焼却・溶融処理装置及び焼却・溶融処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees