JP3078164U - ツーポイントメガネの止着構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂製止着部品を使用したツーポイントメガネ
における、止着部の破損事故の防止。 【解決手段】樹脂製ヨロイ部品及び／又は樹脂製ブリッ
ジ部品のレンズ止着部裏面部分に金属製のパイプナット
の前端部が抜けない様に埋設され、該金属製のパイプナ
ット後端部はレンズ表面穴から嵌入され、そして、レン
ズ裏面穴から金属製のネジにて、該金属製パイプナット
とレンズとがネジ止めされ、該樹脂製ヨロイ部品及び／
又は樹脂製ブリッジ部品と該レンズとが止着固定された
事を特徴とする、ツーポイントメガネの止着構造及びそ
の構造を使用したツーポイントメガネを提供する事によ
り解決を図る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ツーポイントメガネのレンズと、特に樹脂製のメガネ部品との止着 構造に関する物である。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、ツーポイントメガネのレンズ面に樹脂製の螺子部品を使用し、レン ズと樹脂製ヨロイ部品又は樹脂製ブリッジ部品とを樹脂製ネジ部品で止着する物 は使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ツーポイントメガネにおける、レンズ面とレンズ止着部分は、 ヒンジ部と同様に常に動く事による応力が働くことにより、レンズ止着部品の全 部が樹脂部品である場合には、樹脂製ネジ部を中心とした部分に破損が生じる事 故が多発してくるようになり、ユーザーからのクレームも増えてきていた。

【０００４】 又、上記理由での破損を生じさせない為に樹脂部品を長く太くする様になり、 その事により、視界が狭くなり、且つレンズ表裏面から該樹脂部品が突出し、そ の為にレンズの表裏面の汚れを拭取る際に、突出部品に引っかかり拭き難くなり レンズ内外周縁部分の視野が悪くなりがちになるという問題が発生してきた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案に於いては、上記課題を解決する為に、樹脂製ヨロイ部品及び ／又は樹脂製ブリッジ部品のレンズ止着部裏面部分に金属製のパイプナットの前 端部が抜けない様に埋設され、該金属製のパイプナット後端部はレンズ表面穴か ら嵌入され、そして、レンズ裏面穴から金属製のネジにて、該金属製パイプナッ トとレンズとがネジ止めされ、該樹脂製ヨロイ部品及び／又は樹脂製ブリッジ部 品と該レンズとが止着固定された事を特徴とする、ツーポイントメガネの止着構 造及びその構造を使用したツーポイントメガネを提供する事により上記課題すな わち、樹脂製ネジ部を中心とした部分の破損を無くすという課題の解決を図った 。

【０００６】 又、レンズ裏面穴に、ネジ頭が嵌入可能な凹部を設けられ、前記金属製ネジが 、前記レンズ裏面穴から挿入され、レンズと止着部が組立てられた時に、金属製 パイプナット後端部又はネジ頭がレンズ裏面から突出しない様にした事により、 レンズ表裏面が拭き易くり、良好な視野が得られる様になってきた。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案のヨロイ部分の要部平面断面図であって、樹脂製ヨロイ部品１の レンズ止着部３裏面部分４に金属製のパイプナット５の前端部を抜けない様に埋 設し、該金属製のパイプナット後端部５ａはレンズ表面穴６ｈから嵌入され、そ して、レンズ裏面穴６ｇから金属製のネジ７にて、該金属製パイプナットとレン ズ６とがネジ止めされ、該樹脂製ヨロイ部品１と該レンズ６とが止着固定された 止着構造を表しており、樹脂製ヨロイ部品に一部金属製の部品を混合して使用す る事により、ヨロイ部品全体を補強すると共に、樹脂製部品の特質部分、すなわ ち、軽量で柔軟性に富んでいると言う利点も残せるので部品の破損が防げる事と なった。

【０００８】 図２は、本考案のブリッジ部分の要部断面図であり、樹脂製ブリッジ２のレン ズ止着部３１の裏面部４１に金属製パイプナット５１の前端部を抜けない様に埋 設し、該金属製パイプナット５ｂを、レンズ表面穴６ｊから挿入し、そして、レ ンズ裏面穴６ｋから、該金属製パイプナット後端部５ｂにネジ７１を挿入し、該 レンズとヨロイ部を固定する。

【０００９】 又、金属製パイプナットと金属製ネジを樹脂部品と混合して使用する事により 、強度が増すことにより部品を小さくできるので、図１，２にも示した如く、レ ンズ裏面穴（６ｇ，６ｋ）に同心円状にネジ頭（７ａ，７ｂ）が嵌入する凹部（ Ｈ、Ｈ‘）を設け、金属製ネジ（７，７１）を金属製パイプナットに締め終わっ たときに、該ネジ頭がレンズ裏面から突出しない様にする事も可能となる。

【００１０】 図３は本考案のヨロイ部の拡大斜視図であり、レンズ周面１０上の共廻り防止 片９は必要に応じて付けても良い。

【００１１】

【考案の効果】

以上の様に、本考案は、簡単な構造で、しっかりした結合ができるツーポイン トメガネが提供でき、部品の破損も少なくなり、且つ小型化でき、汚れの拭き落 しも楽に行え清潔に保て、視野がはっきり見えるので、ユーザーも安心してツー ポイントメガネの利用が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ヨロイ部品要部分解断面図

【図２】本考案ブリッジ部品要部分解断面図

【図３】本考案のヨロイ部付近斜視図

【符号の説明】

１ 樹脂製ヨロイ部品 ２ 樹脂製ブリッジ部品 ３ 樹脂製ヨロイ部品レンズ止着
部 ３１ 樹脂製ブリッジ部品レンズ止
着部 ４ 樹脂製ヨロイ部品レンズ止着
部裏面部 ４１ 樹脂製ブリッジ部品レンズ止
着部裏面部 ５、５１ 金属製パイプナット ５ａ、５ｂ 金属製パイプナット後端部 ６ レンズ ６ｈ、６ｊ レンズ表面穴 ６ｇ、６ｋ レンズ裏面穴 ７、７１ 金属製ネジ ７ａ，７ｂ ネジ頭 ８ パッド足部 ９ レンズ共廻り防止片 １０ レンズ周面 Ｈ，Ｈ‘ ネジ頭挿入用凹部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ツーポイントメガネの止着構造に於いて、
   樹脂製ヨロイ部品及び／又は樹脂製ブリッジ部品のレン
   ズ止着部裏面部分には金属製のパイプナットの前端部が
   抜けない様に埋設され、該金属製のパイプナット後端部
   はレンズ表面穴から嵌入され、そして、レンズ裏面穴か
   ら金属製のネジにて、該金属製パイプナットとレンズと
   がネジ止めされ、該樹脂製ヨロイ部品及び／又は樹脂製
   ブリッジ部品と該レンズとが止着固定された事を特徴と
   する、ツーポイントメガネの止着構造及びその構造を使
   用したツーポイントメガネ。
2. 【請求項２】前記レンズ裏面穴に、ネジ頭が嵌入可能な
   凹部が設けられ、前記金属製ネジが前記レンズ裏面穴か
   ら挿入され、レンズと止着部が組立てられた時に、金属
   製パイプナット後端部又はネジ頭がレンズ裏面から突出
   しない様にされた事を特徴とする請求項１に記載のツー
   ポイントメガネの止着構造及びその構造を使用したツー
   ポイントメガネ。