JP3001506U - 眼鏡フレーム - Google Patents

眼鏡フレーム

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JP3001506U
JP3001506U JP1994002586U JP258694U JP3001506U JP 3001506 U JP3001506 U JP 3001506U JP 1994002586 U JP1994002586 U JP 1994002586U JP 258694 U JP258694 U JP 258694U JP 3001506 U JP3001506 U JP 3001506U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保持強度と有効視野を向上させる。 【構成】 レンズ2の鼻側縁面を鼻側リム3と線材10
によって保持する。レンズ縁面には溝が形成されてお
り、この溝に鼻側リム3に突設した嵌合凸部と線材10
が嵌合される。またリム3の両端には線材係止孔が形成
されており、これらの係止孔によって線材10の端部を
係止する。智6に設けられた保持手段9は、レンズ2の
テンプル側端部裏面に密接するテンプル側リム30を有
し、このリム30にレンズ2がビス31によって固定さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は眼鏡フレーム、特に縁無しタイプの眼鏡フレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、視野の広さや軽量性の利点等から縁無しタイプの眼鏡フレームが注目さ れており、その構造は、一般的にリムを除いた、ブリッジ、パッド、智、テンプ ル、レンズ止め具等の部品で構成されている。そして、このような縁無しタイプ の眼鏡フレームにおいて、特に重要な構造部分は、眼鏡フレームの装用中や着脱 の取扱い時に、最も外力を受ける耳側と鼻側とのレンズとの連結構造の強度の問 題である。
【0003】 そこで、通常はレンズのブリッジ側とテンプル側端部寄りにそれぞれ締結孔を 形成し、この締結孔にビス、ナット等の連結部材を挿通してフレーム部品にレン ズを固定することにより強度アップを図っているが、有効視野という点で問題が あった。すなわち、鼻側部分では連結部材が直接レンズの有効視野に入った状態 で連結されているため、特に、近方視の使用頻度が高い、老視眼用処方レンズ( 例えば、累進レンズ、多焦点レンズ等)の場合、顔の中心部の近業目的視野内に この連結部分が入ってきて、視界の妨げになる。 一方、その他の固定構造としては、構造上完全に縁無しタイプとは分類できに くいが、特開昭59−23325号公報の「眼鏡フレーム」(以下、先行考案と いう)が知られている。この先行考案は、前記のビス、ナット等の連結部材によ る固定構造を用いず、金属リム片を、レンズのテンプル側縁面に沿って設けたテ ンプル要素と、レンズのブリッジ側縁面に沿って設けた鼻当て要素とで構成し、 これら両要素をレンズの上,下縁面に沿って設けられる柔軟な細い上部,下部連 結片からなる連結片によって連結したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記した先行考案においては、前述のようにレンズとフレーム 部品との固定構造が、鼻当て要素とテンプル要素をレンズ縁面に押えながら固定 していたため、上下方向の外力に対しては強いが、左右テンプルの開閉方向の支 持力が脆弱であるという問題があった。そのため、各要素を長く形成してレンズ の上下の隅角部を含む相当広い範囲のレンズ縁面を保持し、保持強度を増大させ る必要があった。 また、前記テンプル要素とテンプルと智とは、一体的に連結され、フレームを 頭部に支持する機能を有するものであるが、レンズ取付位置が一定となっている ため、テンプル位置の高さ調整が困難であり、耳の高さが一定の共通位置にある 人顔のみにしか適応できないという問題もあった。
【0005】 したがって、本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、 その目的とするところは、保持強度と有効視野に優れた縁無しタイプの眼鏡フレ ームを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の眼鏡フレームは、ブリッジによっ て互いに連結されそれぞれ左右のレンズの鼻側縁面を保持する左右一対の鼻側リ ムと、一端が智に連結され前記レンズのテンプル側端縁部を保持する左右一対の 保持手段と、前記レンズの縁面に形成された溝に嵌着されレンズ縁面を保持する 柔軟性を有する線材とを備え、前記鼻側リムは前記レンズの前記溝に嵌合する嵌 合凸部と、前記線材の両端を係止する係止部を有し、前記保持手段は、前記レン ズの裏面または表面に密接されるレンズ面押え部と、レンズのテンプル側端縁寄 りに設けられた締結孔および前記レンズ面押え部に形成された挿通孔に挿通され 前記レンズを前記レンズ面押え部に固定する固定手段とで構成されていることを 特徴とする。 請求項2に記載の眼鏡フレームは、ブリッジによって互いに連結されそれぞれ 左右のレンズの鼻側縁面を保持する左右一対の鼻側リムと、一端が智に連結され 前記レンズのテンプル側端縁部を保持する左右一対の保持手段と、前記レンズの 縁面に形成された溝に嵌着されレンズ縁面を保持する柔軟性を有する線材とを備 え、前記鼻側リムは前記レンズの前記溝に嵌合する嵌合凸部と、前記線材の両端 を係止する係止部を有し、前記保持手段は、智に連結固定されレンズのテンプル 側縁面に前記線材を介して密接される縁面押え部と、挿通孔を有して前記縁面押 え部に連接され、前記レンズの裏面に密接されるレンズ面押え部とからなるテン プル側リムと、前記レンズのテンプル側端縁寄りに設けられた締結孔および前記 レンズ面押え部に形成された挿通孔に挿通され前記レンズを前記レンズ面押え部 に固定する固定手段とで構成されていることを特徴とする。 請求項3に記載の眼鏡フレームは、ブリッジによって互いに連結されそれぞれ 左右の前記レンズの鼻側縁面を保持する左右一対の鼻側リムと、一端が智に連結 されレンズのテンプル側端縁部を保持する左右一対の保持手段と、前記レンズの 縁面に形成された溝に嵌着されレンズ縁面を保持する柔軟性を有する線材とを備 え、前記鼻側リムは前記レンズの前記溝に嵌合する嵌合凸部と、前記線材の両端 を係止する係止部を有し、前記保持手段は、先端部が二股状に分岐されてレンズ のテンプル側表面に密接されることによりそれぞれレンズ面押え部を形成する智 と、前記レンズのテンプル側端縁寄りに設けられた締結孔および前記智の各レン ズ面押え部に形成された挿通孔に挿通され前記レンズを前記レンズ面押え部に固 定する固定手段とで構成されていることを特徴とする。 請求項4に記載の眼鏡フレームは、上記請求項1,2,3のうちのいずれか1 つに記載の眼鏡フレームにおいて、前記鼻側リムの嵌合凸部は、先端面が凸型の 曲面に形成されていることを特徴とする。 請求項5に記載の眼鏡フレームは、請求項1,2,3のうちのいずれか1つに 記載の眼鏡フレームにおいて、前記鼻側リムの嵌合凸部は、断面形状がV字形も しくは台形であることを特徴とする。
【0007】
【作用】
本考案において、鼻側リムは嵌合凸部がレンズ縁面に形成された溝に嵌合する ことで、レンズを保持する。鼻側リムの係止部は、レンズ縁面を保持する線材の 端部を係止する。保持手段は、レンズのテンプル側端部を保持する。固定手段は レンズのテンプル側端部を保持手段に固定する。 鼻側リムの嵌合凸部は、先端面が曲面に形成されることにより、レンズ縁面に 形成される溝の底面を曲面とし、応力集中箇所をなくす。また、断面形状がV字 形もしくは台形に形成された場合は、前記溝の側壁部の厚みが溝の奥側にいたる ほど増大し、側壁部の強度を増大させる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案に係る眼鏡フレームの第1実施例を示す斜視図、図2は鼻側リム と線材との連結構造を示す断面図、図3は鼻側リムとパッドの分解斜視図、図4 は鼻側リムによるレンズの保持構造を示す要部断面図、図5は保持手段によるレ ンズの保持構造を示す断面図、図6は智の斜視図、図7は保持手段の背面図であ る。
【0009】 図1において、全体を符号1で示す眼鏡フレームは、左右のレンズ2の鼻側端 部をそれぞれ保持する左右一対の鼻側リム3,3と、これら一対の鼻側リム3を 互いに連結するブリッジ4と、各鼻側リム3の下端部にぞれぞれ取り付けられた 左右一対のパッド5,5と、前端がそれぞれ左右の智6,6に蝶番7を介して左 右方向に開閉自在に連結された左右一対のテンプル8,8と、各智6に連結され レンズ2のテンプル側端部を保持する左右一対の保持手段9,9と、前記鼻側リ ム3および保持手段9と共にレンズ2の縁面を保持する線材10等を備え、これ らによって縁無し眼鏡フレームを構成している。
【0010】 前記レンズ2は、ガラス、プラスチック等の通常使用されるレンズ材料によっ て製作され、縁面の幅方向中央に細い溝11(図2、図4、図5参照)が全周に わたって形成されている。溝11は矩形溝に形成されている。レンズ2の製造に 際しては、特に、好ましくは注型重合法もしくは特開平1−275111号公報 、特開平1−291915号公報等に開示されている射出成形方法及び成形装置 で製造することが好ましい。レンズ2の素材として熱可遡性樹脂でアクリル系素 材(MMA−メチルメタアクリレートを主成分とする)を用いて製作すると、透 明性、比重に優れ、また特に射出成形されたものは耐衝撃性に優れているため、 レンズ2の周縁が欠け易い縁無し眼鏡フレームに非常に有利である。
【0011】 図2〜図4において、前記鼻側リム3は、断面形状が凸形(T字形)で、正面 視略逆L字型に屈曲形成され、前記レンズ2の鼻側上隅角部の縁面を保持するも ので、レンズ2の上側縁面2aに沿って智5方向に延在する水平部3aと、レン ズ2の内側(鼻側)縁面2bに沿って下方に延在する垂直部3bとで構成されて いる。鼻側リム3の長さとしては、本実施例の場合、伸張状態で20mm〜30 mm程度とされるが、これに限らず両端が前記保持手段9の近傍にまで延在する 正面視C字形(コ字状)のものであってもよい。また、鼻側リム3の両端部には 前記線材10の端部を係止する係止部を形成する2つの線材係止孔12a,12 bが長手方向に適宜間隔をおいて並列形成されている。これらの係止孔12a, 12bは、鼻側リム3の、内側面(レンズ2と密接する面)および外側面に開口 するよう形成されている。また、鼻側リム3の内側面で前記係止孔12a,12 bが形成された両端部を除く部分には、前記レンズ2の溝11に嵌合する嵌合凸 部13が一体に突設されている。嵌合凸部13は、断面形状が前記溝11と略同 一の矩形に形成されている。但し、前記嵌合凸部13の断面形状としては、矩形 に限らず、例えば図8(a)〜(d)に示すように、断面半円形(a)、長円形 (U字形)(b)、三角形(V字形)(c)、台形(d)等種々の形状とするこ とが可能であり、その場合はレンズ2の溝11も嵌合凸部13の断面形状と略同 一形状の溝とすればよい。また、嵌合凸部13が設けられている鼻側リム3の本 体部3Aの断面形状も、矩形(もしくは板状)に限らず、半円形、V字状等に形 成されるものであってもよい。
【0012】 さらに、前記鼻側リム3の下端部にはパッド足14の上端がろう付け等によっ て接続されており、このパッド足14の下端に一体的に設けたパッド箱15に前 記パッド5のパッド箱芯16がビス(図示せず)によって傾動自在に連結されて いる。
【0013】 そして、このような構成からなる鼻側リム3は、溝11と嵌合凸部13との嵌 合によりレンズ2の鼻側上隅角部の縁面に密接固定されることで、レンズ2を安 定に保持する。このように鼻側リム3をレンズ2の鼻側上隅角部の縁面に直接嵌 合固定すると、縁面とリムとの間にクッション部材を介在させる場合に比べて、 リムの厚みを薄形化させることができる利点を有する。なお、鼻側リム3の材質 としては、銅合金、鉄系合金、洋白、モネル、ハイニッケル、ステンレス等のニ ッケル合金、またはブロンズ等の銅合金が用いられる。また、これら金属に限定 されることなく、樹脂に置き換えて製作されるものであってもよい。
【0014】 前記智6は、前記鼻側リム3と同一金属材料、またはポリアミド、PAS、P ES等の樹脂によって図1、図5および図6に示すように前後方向に長い板状体 に形成され、前端には内側に略直角に折り曲げられた折曲部6aが設けられ、後 端部内側面には前記蝶番7を構成する一対の蝶番片20a,20bが上下に対向 して一体に突設されている。また、蝶番片20a,20bの中央にはビスが挿通 されるビス孔21が同軸に形成されている。
【0015】 図1、図5〜図7において、前記保持手段9は、前記智6の前端部内側面に固 定されるテンプル側リム30、レンズ2をテンプル側リム30に固定する固定手 段としてのビス31、スペーサ32およびナット33等で構成されている(ビス 31およびナット33とレンズ2との間にはクッション材としてワッシャを用い ることもできる)。前記テンプル側リム30は、レンズ2とフレームとの接合部 であり、変形強度に耐える剛性を有するものが求められるが、本実施例において は、ハイニッケル材(ニッケル85%、クロム10%、その他銅)を使用し、平 面視略「レ」の字型で、正面視横向きT字型に形成されることにより、前後方向 に延在する基部30aと、基部30aの前端にこれと直交するよう上下方向に延 設された縁面押え部30bと、一端が基部30aの後端に連接されレンズ2の裏 面に沿って斜め前方に延在するレンズ面押え部30cとからなり、接合強度の強 化を図ると共に、ある程度の部分的変形を可能にしている。テンプル側リム30 の基部30aの外側面および縁面押え部30bの高さ方向中央部は、前記智6の 前端部内側面にろう付け等によって接合されている。レンズ面押え部30cの先 端部には挿通孔34が前記レンズ2のテンプル側端縁部寄りに貫通形成された締 結孔35に対応して形成されており、この挿通孔34にビス31を介して前記ナ ット33が後方から嵌合されている。そして、締結孔35の前方側開口部には前 記スペーサ32が嵌合されている。
【0016】 このような構成からなる保持手段9によりレンズ2を保持する際には、レンズ 面押え部30cをレンズ2の裏面に密接してテンプル側リム30の縁面押え部3 0bをレンズ2の外側(テンプル側)縁面2cに線材10を介して密接し、挿通 孔34と締結孔35を一致させ、しかる後この状態でビス31をレンズ前方から スペーサ32に挿入してナット33に螺合し、レンズ2をレンズ面押え部30c に強固に固定すればよい。つまり、保持手段9はレンズ2のテンプル側縁面2c とテンプル側端縁寄り表裏面の2箇所を保持するもので、これにより大きなレン ズ保持強度が得られ、テンプル8の開閉方向の外力に対して十分に耐え得る連結 構造を構成する。
【0017】 レンズ2を固定する時、縁面押え部30bは、外側縁面2cに密接して上下に 動かないことが望ましい。しかし、挿通孔34または締結孔35の穴加工が不正 確で、互いにずれている場合、特にレンズ外周方向に締結孔35がずれて形成さ れている場合は、図7に破線で示すように縁面押え部30bが外側縁面2cに密 接しなくなる虞れがある。その場合は、ペンチ等の適宜な工具を用いて縁面押え 部30bの上下端部を実線で示すように内側に折り曲げて外側縁面2cに密接さ せる。また、締結孔35が所定位置よりレンズ2の中心方向にずれ、挿通孔34 と一致しない場合は、レンズ2の外側縁面2cを玉摺り機等で部分的に削り落と し、挿通孔35の位置を調整する。
【0018】 前記線材10は、レンズ縁面に形成された前記溝11のうち前記鼻側リム3が 取付けられる内側上隅角部以外の溝部分に嵌着され、両端部が図2に示すように 鼻側リム3の係止孔12a,12bに挿通、止着されることにより、前記鼻側リ ム3およびテンプル側リム30の縁面押え部30bと共にレンズ縁面の保持とレ ンズ縁面を保護する機能を有している。線材10の止着に際しては、線材10を 係止孔12aにリム3の内側から挿通して外側に出し、さらに次の係止孔12b に外側上から挿通して内側に出し、その先端をリム3で溝11に押し付けること が望ましい。このようにすると、摩擦力が大きく、接着剤で固着することなく線 材10を確実に係止することができる。線材10の材質としては金属製の細線が 用いられるが、これに限らず柔軟性とある程度の引張強度を有するものであれば 樹脂製であってもよい。また、樹脂製の場合は、透明であっても、遮光効果を持 たせるため着色したものであってもよい。
【0019】 かくしてこのような構成からなる眼鏡フレームによれば、鼻側リム3によって レンズ2の鼻側縁面を保持し、保持手段9によってレンズ2のテンプル側端部表 裏面を保持するように構成したので、レンズ2を安定かつ確実に保持することが できる。また、リム3の嵌合凸部13をレンズ2の溝11に嵌合しているので、 リム3がガタついたりすることもない。この場合、嵌合凸部13の形状としては 単純で、リム3の製作が容易であり、また特に嵌合凸部13の断面形状を矩形に 形成した場合は、レンズ3の溝11を形成している側壁部の厚みが一定で、その 基部に応力が集中するおそれがあるが、図8に示したように円形、長円形、台形 、V字形等に形成すると、溝11を形成している側壁部の厚みが溝11の奥側に 至るほど増加するため、上記おそれが少なく、側壁部の破損を防止することがで きる。 さらにまた、レンズの鼻側端部についてはビス等の連結部材を用いずレンズ2 の鼻側縁面のみを保持しているので、鼻側部分の視野の妨げとならず、近方視使 用頻度が高い累進レンズや多焦点レンズに好適である。
【0020】 図9は本考案の第2実施例を示す眼鏡フレームの斜視図、図10は要部断面図 である。 この実施例は智6の前半部を、上下に二股状に分岐し、各分岐片6A、6Bの 先端部をレンズ2の表面に沿って内側に略直角に折り曲げて保持手段9のレンズ 面押え部40A,40Bとし、これらのレンズ面押え部40A,40Bを図5に 示したと同様、ビス31、スペーサ32およびナット33によってレンズ表面に 固定することで、レンズ2を保持すると共に、テンプル8を智6に一体に連接し たものである。つまり、智6自体にレンズ2の保持手段を兼用させ、また智6と テンプル8を一体化して構成したものである。その他の構成は上記第1実施例と 同様である。 このような構成においてはレンズ2のテンプル側端縁部を2点保持するため、 より一層大きなレンズ保持強度を得ることができ、また、分岐片6A,6Bとの 間の空間に宝飾品等を装着することができる利点を有する。 また、本実施例では保持手段9は図10に示すような構造を採用しているが、 ビス31をレンズ面押え部40A,40Bに予めロー付け加工し、一体化してお いてからレンズ凹面側からナット止めする方法も可能である。 また、保持手段9、智6およびテンプル8を一体化した構造を採用しているの で、構造が簡単で組立作業が容易であるばかりか、レンズ取付位置の調整により テンプル位置の高さ調整が容易で、異なる人顔のフィッティングにも対応可能で ある。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように請求項1〜3に記載の眼鏡フレームによれば、鼻側リムに よってレンズの鼻側縁面を保持し、保持手段によってレンズのテンプル側端部を 保持するように構成したので、レンズを安定かつ確実に保持することができる。 また、鼻側リムはレンズ縁面に形成された溝に嵌合する嵌合凸部を一体に有する ので、リムがガタついたりせず、レンズを安定に保持することができる。さらに また、レンズ縁面を保持する線材の端部を鼻側リムの線材係止孔に挿通し、鼻側 リムと保持手段によって溝内に押え込むだけでよいので、線材の取付作業も簡単 で、レンズが外れて脱落することもない。 また、鼻側リムについてはレンズ表裏面をビス等の固定手段で固定する代わり にレンズ縁面のみを保持しているので、鼻側部分の視野の妨げとならず、近方視 使用頻度が高い累進レンズや多焦点レンズに好適である。 また、請求項3に記載の眼鏡フレームは、保持手段と智およびテンプルを一体 的に連結した構造を採用しているので、構造簡易にして部品点数が少なく、レン ズ取付位置の調整によりテンプル位置の高さ調整が容易で、異なる人顔のフィッ ティングにも対応可能であるなど、その実用的効果は大である。 さらに、請求項4または5に記載の眼鏡フレームにおいては、レンズ縁面に形 成されている溝の側壁部の厚みを溝の奥側に向かうにしたがって増大させること ができるため、溝側壁部の強度が増大して応力が集中せず、破損を防止すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る眼鏡フレームの第1実施例を示す
斜視図である。
【図2】鼻側リムと線材との連結構造を示す断面図であ
る。
【図3】鼻側リムとパッドの分解斜視図である。
【図4】鼻側リムによるレンズの保持構造を示す要部断
面図である。
【図5】保持手段によるレンズの保持構造を示す断面図
である。
【図6】智とテンプル側リムの斜視図である。
【図7】保持手段の背面図である。
【図8】(a)〜(d)は嵌合凸部の他の実施例を示す
図である。
【図9】本考案の第2実施例を示す眼鏡フレームの斜視
図である。
【図10】要部断面図である。
【符号の説明】
1 眼鏡フレーム 2 レンズ 3 鼻側リム 4 ブリッジ 5 パッド 6 智 7 蝶番 8 テンプル 9 保持手段 10 線材 11 溝 12a,12b 線材係止孔 13 嵌合凸部 30 テンプル側リム 30b 縁面押え部 30c レンズ面押え部 31 ビス 34 挿通孔 35 締結孔 40A,40B レンズ面押え部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブリッジによって互いに連結されそれぞ
    れ左右のレンズの鼻側縁面を保持する左右一対の鼻側リ
    ムと、 一端が智に連結され前記レンズのテンプル側端縁部を保
    持する左右一対の保持手段と、 前記レンズの縁面に形成された溝に嵌着されレンズ縁面
    を保持する柔軟性を有する線材とを備え、 前記鼻側リムは前記レンズの前記溝に嵌合する嵌合凸部
    と、前記線材の両端を係止する係止部を有し、 前記保持手段は、前記レンズの裏面または表面に密接さ
    れるレンズ面押え部と、前記レンズのテンプル側端縁寄
    りに設けられた締結孔および前記レンズ面押え部に形成
    された挿通孔に挿通され前記レンズを前記レンズ面押え
    部に固定する固定手段とで構成されていることを特徴と
    する眼鏡フレーム。
  2. 【請求項2】 ブリッジによって互いに連結されそれぞ
    れ左右のレンズの鼻側縁面を保持する左右一対の鼻側リ
    ムと、 一端が智に連結され前記レンズのテンプル側端縁部を保
    持する左右一対の保持手段と、 前記レンズの縁面に形成された溝に嵌着されレンズ縁面
    を保持する柔軟性を有する線材とを備え、 前記鼻側リムは前記レンズの前記溝に嵌合する嵌合凸部
    と、前記線材の両端を係止する係止部を有し、 前記保持手段は、智に連結固定されレンズのテンプル側
    縁面に前記線材を介して密接される縁面押え部と、挿通
    孔を有して前記縁面押え部に連接され、前記レンズの裏
    面に密接されるレンズ面押え部とからなるテンプル側リ
    ムと、前記レンズのテンプル側端縁寄りに設けられた締
    結孔および前記レンズ面押え部に形成された挿通孔に挿
    通され前記レンズを前記レンズ面押え部に固定する固定
    手段とで構成されていることを特徴とする眼鏡フレー
    ム。
  3. 【請求項3】 ブリッジによって互いに連結されそれぞ
    れ左右のレンズの鼻側縁面を保持する左右一対の鼻側リ
    ムと、 一端が智に連結され前記レンズのテンプル側端縁部を保
    持する左右一対の保持手段と、 前記レンズの縁面に形成された溝に嵌着されレンズ縁面
    を保持する柔軟性を有する線材とを備え、 前記鼻側リムは前記レンズの前記溝に嵌合する嵌合凸部
    と、前記線材の両端を係止する係止部を有し、 前記保持手段は、先端部が二股状に分岐されてレンズの
    テンプル側表面に密接されることによりそれぞれレンズ
    面押え部を形成する智と、前記レンズのテンプル側端縁
    寄りに設けられた締結孔および前記智の各レンズ面押え
    部に形成された挿通孔に挿通され前記レンズを前記レン
    ズ面押え部に固定する固定手段とで構成されていること
    を特徴とする眼鏡フレーム。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3のうちのいずれか1つ
    に記載の眼鏡フレームにおいて、 前記鼻側リムの嵌合凸部は、先端面が凸型の曲面に形成
    されていることを特徴とする眼鏡フレーム。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3のうちのいずれか1つ
    に記載の眼鏡フレームにおいて、 前記鼻側リムの嵌合凸部は、断面形状がV字形もしくは
    台形であることを特徴とする眼鏡フレーム。
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