JP3077685U - 押入れ用襖 - Google Patents

押入れ用襖

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JP3077685U
JP3077685U JP2000008134U JP2000008134U JP3077685U JP 3077685 U JP3077685 U JP 3077685U JP 2000008134 U JP2000008134 U JP 2000008134U JP 2000008134 U JP2000008134 U JP 2000008134U JP 3077685 U JP3077685 U JP 3077685U
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sliding door
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忠明 安井
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忠明 安井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸湿性を保証し、通常の襖と同じスムースな
開け閉めを可能とする。 【解決手段】 襖の適宜箇所に吸湿ボードを組み込む。
吸湿ボードは、展開時に格子構造を呈する伸縮自在なコ
ア部材と、このコア部材の格子空間に充填した多孔性粒
状材と、コア部材の表面および裏面を被覆する硬質パネ
ル材とからなる。硬質パネル材は、所定数の通気用小孔
を備え、裏面に通気性のある薄膜シートを貼着して成
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、押入れの吸湿や防臭を図る襖の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
高気密性の最近の日本家屋では、外気と室内温度の差が大きくなる冬期におい て結露の問題が生ずる。特に押入れは、結露が生じやすい部分である。家屋外壁 に接する位置に設けられる場合が多く、襖によって一般居室と仕切られ、湿気を 含んだ寝具が狭い空間に収納されているためである。
【0003】 押入れの結露を防止するため、各種の吸湿材(化学品、活性炭など)を押入れ に配置することは広く知られている。しかし吸湿材の定期的な交換を要するとい う難点がある。
【0004】 一方、押入れの構造自体に吸湿性の部材を配する方式もいくつか提案されてい る。例えば特開平10−331298号公報に示される間仕切りは、図4に示す ように、板状体1の全体に縦横の仕切2を設け、この仕切2の中に炭などの吸湿 材3を配して、表面に襖紙4を貼る構造が示されている。また特開平10−21 2694号公報には、壁、天井、襖の表装に、炭粉末を含有した紙、不織布、織 布を用いる旨が開示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、特開平10−331298号公報記載の襖(間仕切り)は、襖全体 に炭を充填する構造であるため、重量が大きくなり開け閉めの支障となる。また 、仕切2によって炭の動きを規制してあるが、表裏面は襖紙4で抑えるだけなの で、襖紙4が破れた場合は炭が外に飛び出す可能性が高く、実用性という点では 疑問が残る。
【0006】 一方、壁、天井、襖の表装に、炭粉末を含有した紙、不織布、織布を用いる特 開平10−212694号公報記載の考案は、吸湿性を保証できるほどの炭の絶 対量を確保しにくく、また表装材のコストが割高になる等の問題がある。
【0007】 そこで本考案の目的は、吸湿性を保証し、通常と同じスムースな襖の開け閉め を可能とする点にある。また、破損に伴う吸湿材の流出を確実に防止する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案に係る押入れ用襖は、襖の適宜箇所に多孔性 粒状材を備える吸湿ボードを組み込むものであって、該吸湿ボードは、展開時に 格子構造を呈する伸縮自在なコア部材と、このコア部材の格子空間に充填した多 孔性粒状材と、コア部材の表面および裏面を被覆する硬質パネル材とからなり、 該硬質パネル材は、所定数の通気用小孔を備えるとともに、その裏面に通気性の ある薄膜シートを貼着して成る。
【0009】 吸湿ボードは略長方形として襖の上下両端部に配するものとし、その領域は、 横方向は襖の外枠材寸法の許容限度内で最大の寸法を確保するとともに、上下方 向を5〜25cmの範囲に設定し、多孔質粒状材として粒径6mm以下の木炭を 使用する場合があり、コア部材は、格子空間の最大寸法を10cm以下とする場 合がある。
【0010】
【作用】
本考案に係る襖は、襖本体とは別途成形した吸湿ボードを用いて、押入れの通 気性を高め、湿気と臭気成分を吸収させる。吸湿ボードは、表面パネル材に多数 の通気孔を設けてあり、その裏面に通気性のある薄いシートを貼着してあるので ボード全体の通気性は従来の襖以上に高まる。また襖の一般表装よりも硬質のパ ネル材を使用するので、パネル材が破損される可能性は格段に低下し、ボード内 部に充填してある多孔性粒状材の飛び出しはより確実に防止される。
【0011】 請求項2に記載したように、吸湿ボードは襖の上下に配することが望ましい。 押入れは通常上段と下段に区分されており、それぞれの通気性と吸湿/脱臭を図 るためである。吸湿ボードの形状は襖の外観品質を損なわないよう略長方形とし 、横幅を最大限にとって上下寸法は45cm以内に納める。但し、吸湿/脱臭効 果を保証するため、上下寸法は少なくとも5cm以上に設定する。またコア部材 の格子空間を小さくすることにより、多孔質粒状材の通気性を高く保持すること が出来る。
【0012】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案に係る押入用襖の一実施形態を示す図である。この襖10は、 外枠材11と襖本体12を備え、襖本体12の上下部分に略長方形の吸湿ボード 20を配してなる。14は、水平方向に配した仕切材であり、吸湿ボード20の 組付けの前後に配設する。この仕切材14は、例えば木製の角柱材あるいはH材 を使用する。断面形状がH字状となる部材は、襖本体12と吸湿ボード20の上 または下の端面を確実に支持できる点で効果がある。
【0013】 吸湿ボード20は、例えば図2および図3に示すように、表面パネル21と裏 面パネル22とによって挟み込んだコア部材24を備え、コア部材24の格子空 間26には多孔性粒状材、例えば粒径1〜6mm程度の小さな粒状の木炭28を 充填してある。
【0014】 表面パネル21および裏面パネル22は、例えば木板を使用し、適当数の通気 孔23を形成する。通気孔23は、一般居室と押入れ空間の空気流動を可能にす るものであるから、機能性の点では孔径は大きいほど好ましいのであるが、少な くとも一般居室側に配する表面パネル21側の通気孔23は、孔径が大きすぎる と外観品質を著しく低下させ実用に耐えない。従って、少なくとも表面パネル2 1側の通気孔23は、見栄え保持のために、例えば孔径1〜10mm程度とする ことが望ましい。
【0015】 表面パネル21および裏面パネル22の裏面(コア部材側)には、通気性のあ る薄膜シート27を貼着する。この薄膜シート27は、粒状の木炭28が通気孔 23からこぼれ出すのを防止する機能を果たすものである。従って、経年劣化が 少なく、通気性が高く、木炭粒子を透過させない程度の目の細かさをもった素材 、例えば目の粗い薄い和紙、麺布、麻布、不織布等を使用する。コストを度外視 すれば薄い絹地も使用可能である。
【0016】 コア部材24は、展開時の格子空間26が、最大の差し渡し径で例えば5〜7 0mmとなるものを使用することが望ましい。可能な限り、格子空間26に装填 する木炭28の移動が小空間内で収まるようにするためである。小さな空間によ って木炭28を仕切れば、襖の開け閉めに伴う振動に起因した木炭28の集約度 は低くなり、空気の流動は阻害されない。従来の襖構造のように、大きな仕切を もって木炭を納めると、木炭28が経年使用による振動で下方に集まり、木炭粒 子の空隙を通過できる空気量が必然的に少なくなって、吸湿/防臭の効果が著し く損なわれる。これに対し、木炭28の装填領域を小さく区切れば、密集できる 木炭の量も一定以下に抑えられ、通気性を損なうほどの塊にはならないから吸湿 /脱臭機能は初期状態の効率を保持できる。
【0017】 コア部材24は、襖10の重量軽減のため、厚紙製の展開格子材を用いる。ま た一定以上に広く展開した後は、原状態(収縮状態)に形状復帰しにくい連結片 構造をもったものを使用することが望ましい。このような目的に使用出来るコア 部材24としては、例えば特開平06−065984号公報記載の伸縮性構造体 がある。コア部材24として伸縮/展開可能なものを使用するのは、輸送コスト を低減し、製造時の取り扱いを容易にするためである。尚、伸縮状態から展開し て使用する格子状部材は公知であるから、必要に応じて適宜選択使用して構わな い。
【0018】 従って、かかる襖10によれば、襖10の上下に配した吸湿ボード20が、押 入れと一般居室との間で空気を自由に流動させる。流動する空気は、パネル材( 21,22)の通気孔23を通り、木炭28の空隙を通る。空気はその段階で、 木炭28の多孔空隙により吸湿/脱臭の作用を受ける。
【0019】 パネル材21,22は木板など硬質材を用いるので、簡単には破損しない。ま たパネル材21,22の裏面には通気性のある薄膜シート27を貼着してあるの で、通気孔23から木炭28が流れ出ることもない。
【0020】 木炭28の使用量は、押入れの吸湿/脱臭を保証する限度において最小限で良 く、従って襖10の重量は、一般の襖とほぼ同一の重量であり、開け閉めにおけ る違和感は感じない。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る押入れ用襖によれば、吸湿性を保証し、通 常の襖と同じスムースな開け閉めが可能となる。また、襖の破損に伴う吸湿材の 流失を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る襖の実施形態を示す図である。
【図2】本考案に係る吸湿ボードの実施形態を示す斜視
図である。
【図3】本考案に係る吸湿ボードの実施形態を示す断面
図である。
【図4】従来の間仕切りを例示する図である。
【符号の説明】
10 襖 11 外枠材 12 襖本体 14 仕切材 20 吸湿ボード 21 表面パネル 22 裏面パネル 23 通気孔 24 コア部材 26 格子空間 27 薄膜シート 28 木炭

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】襖の適宜箇所に、多孔性粒状材を備える吸
    湿ボードを組み込んだ押入れ用襖であって、該吸湿ボー
    ドは、展開時に格子構造を呈する伸縮自在なコア部材
    と、このコア部材の格子空間に充填した多孔性粒状材
    と、コア部材の表面および裏面を被覆する硬質パネル材
    とからなり、該硬質パネル材は、所定数の通気用小孔を
    備えるとともに、その裏面に通気性のある薄膜シートを
    貼着して成ることを特徴とする押入れ用襖。
  2. 【請求項2】吸湿ボードは略長方形として襖の上下両端
    部に配するものとし、その領域は、横方向は襖の外枠材
    寸法の許容限度内で最大の寸法を確保するとともに、上
    下方向を5〜25cmの範囲に設定し、多孔質粒状材と
    して粒径6mm以下の木炭を使用することを特徴とする
    請求項1記載の押入れ用襖。
  3. 【請求項3】コア部材は、格子空間の最大寸法を10c
    m以下とすることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の押入れ用襖。
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