JPH09328826A - 壁内への通気空間形成部材 - Google Patents

壁内への通気空間形成部材

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JPH09328826A
JPH09328826A JP14947696A JP14947696A JPH09328826A JP H09328826 A JPH09328826 A JP H09328826A JP 14947696 A JP14947696 A JP 14947696A JP 14947696 A JP14947696 A JP 14947696A JP H09328826 A JPH09328826 A JP H09328826A
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JP
Japan
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wall
vent
ventilation space
forming member
space forming
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Pending
Application number
JP14947696A
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English (en)
Inventor
Satoru Suzuki
哲 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断が容易であり、壁内のあらゆる方向に通
気空間を形成でき、壁内での結露を防止できる通気空間
形成部材を提供すること。 【解決手段】 壁体を構成する内壁材6と外壁材5との
間に配備され、この両壁材間に所定の通気空間Sを形成
するための壁内への通気空間形成部材1であって、亀甲
形状の枠体21が上下左右に連続した網状体2の片側に
多数の突起3が一体に突出して形成されている壁内への
通気空間形成部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁内への通気空間形
成部材に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば実開昭57−2918号公報に
おいては、外気との温度差により、壁体を構成するパネ
ル内に結露が生じるのを防止するために、壁体を構成す
る内側板と外側板との間に配備される通気空間形成部材
として、合成樹脂製の矩形シートの面内に、通気空間に
応じた適当な高さの円錐形の突起が縦横に一定間隔を存
して突出形成された特殊シート材が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の実開昭57−2918号公報に記載の通気空間形成
部材においては、、シートを所定寸法に切る際、シート
の片面に存在する円錐形の突起が邪魔になって切断しに
くいという問題があった。また、グラスウールなどの断
熱材との接触面積が大きくなるので、その接触部分で結
露が生じるという恐れがある。さらに、通気方向が上下
になるので、例えば窓などの開口部が存在する場合は、
この開口部の周囲は額縁にて覆われるので、特別な工夫
を施す必要がある。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、切断が容易であり、壁内のあらゆる方
向に通気空間を形成でき、壁内にて結露が生じない通気
空間形成部材を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、壁体を構成する内壁材と外壁材との間に配備され、
この両壁材間に所定の通気空間を形成するための壁内へ
の通気空間形成部材であって、網状体の少なくとも片側
に多数の突起が突設されているものである。
【0006】また、請求項2記載の本発明は、網状体の
片側に多数の突起が突設され、この突起と反対側の網状
体の片側に透湿性シートが設けられている請求項1記載
の壁内への通気空間形成部材である。
【0007】本発明における透湿性シートは、実質的に
空気や水滴を通さず、水蒸気のみを通す性質を有するも
のである。この透湿性シートとしては、JIS Z02
08−53の防湿包装材料の透湿度試験方法による透湿
度(g/m2 /24hr)が2000〜5000のもの
がよい。
【0008】また、請求項3記載の本発明は、網状体が
熱伝導性が低い合成樹脂製のものである請求項1または
2記載の壁内への通気空間形成部材である。
【0009】(作用)請求項1記載の本発明の壁内への
通気空間形成部材は、主要部が網状体であるので、切断
を容易に行える。また、網状体が接触するグラスウール
などの断熱材との接触面積も小さくなる。さらに、網状
体の片側に多数の突起が突設されているので、壁内のあ
らゆる方向に通気空間を形成できる。
【0010】また、請求項2記載の本発明の壁内への通
気空間形成部材は、突起と反対側の網状体の片側に透湿
性シートが設けられているので、この透湿性シートの存
在により室内側への冷気の侵入は防止される。一方、室
内側の水蒸気は透湿性シートを通して壁内へ流入し、通
気空間を通じて外部に排気される。
【0011】また、請求項3記載の本発明の壁内への通
気空間形成部材は、網状体が熱伝導性が低い合成樹脂製
のものであるので、結露防止効果はより高められる。な
お、発泡倍率が1.2〜2.0の低発泡合成樹脂製のも
のとすれば、形状保持性は低下せず、切断もし易くな
り、しかも、結露防止効果はさらに向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の通気空間形成部材
の第1実施例を一部省略して示す斜視図、図2は図1の
要部を示す拡大斜視図である。
【0013】図において、1は合成樹脂製の通気空間形
成部材であり、いわゆる亀甲形状の枠体が上下左右に連
続した網状体2と、この網状体2の片側に突設された多
数の突起3、・・・とから構成されている。
【0014】突起3は、図2に示すように、正六角形の
枠体21の各枠片部材(一辺の長さが約20mm)が互
いに連結した連結部22、・・・からほぼ垂直に一体に
突出して形成されている。各枠片部材の断面形状は四角
形であり、その一辺が約3mmである。突起3は外径が
約3mm、高さが約20mmの小円柱状のものである。
通気空間形成部材1はたとえば硬質塩化ビニル樹脂材料
を用いて射出成形にて得られた発泡倍率が約1.5の低
発泡のものである。
【0015】つぎに上記第1実施例の使用態様について
説明する。図3および図4は図1の通気空間形成部材の
使用状態を示す断面図およびである。まず、外壁材であ
る無機質板5の上下端に切欠部51aが形成された横桟
51を、左右端に縦桟52をそれぞれ取り付けて固定
し、所定寸法に切断した通気空間形成部材1をその突起
3の先端側が無機質板5に当接するようにして、適宜手
段にて吊り下げて固定する。つぎに、内壁材である石膏
ボード6の片面に断熱材であるグラスウール(厚みが約
100mm)7をタッカーにて固定する。そして、この
石膏ボード6をロックウール7側が通気空間形成部材1
に当接するようにして取り付けて壁体パネルを構成す
る。そして、図3に示すように、多数の突起3が突設さ
れていることにより、突起3の高さに対応した通気空間
Sが形成されて存在する。この通気空間Sは上下の横桟
51に形成された切欠部51aを通じて外部と連通して
いる。
【0016】このように、通気空間形成部材1は主要部
が低発泡合成樹脂製の網状体2であり、その連結部22
から多数の突起3が片側に突設されているので、突起3
が邪魔にならずに網状体2の切断を容易に行える。ま
た、網状体2が接触するグラスウールなどの断熱材7と
の接触面積も小さくなり、室内側から通気空間S内への
水蒸気の流入も阻害されない。さらに、通気空間S内へ
存在しているのは、多数の小円柱状の突起3であるの
で、壁内のあらゆる方向に連通している通気空間Sを形
成でき、壁内での結露を効果的に防止できる。
【0017】図5は本発明の通気空間形成部材の第2実
施例を一部省略して示す斜視図、図6は図5の通気空間
形成部材の使用状態を示す断面図である。通気空間形成
部材1Aは、突起3と反対側の網状体2の面に透湿性シ
ート4が接着剤にて貼り付けられている以外は、上記第
1実施例におけるものと基本的には同一である。透湿性
シート4はポリエチレン製の不織布であり、空気や水滴
は通しにくく、水蒸気は容易に通す性質を有している。
この透湿性シート4のJIS Z0208−53の試験
方法による透湿度(g/m2 /24hr)は約4000
である。この場合も、上記第1実施例と同様にして、図
5に示す壁体パネルを構成する。
【0018】このように、網状体2の片面に透湿性シー
ト4が存在していることにより、室内側への冷気の流入
が遮断され、かつ、室内側の水蒸気は透湿性シート4を
通して壁内へ流入し、形成された通気空間Sを通じて切
欠部51aから外部に排気され、壁内での結露を効果的
に防止できる。
【0019】上記第1実施例においては、網状体の片側
にのみ突起を突設したが、網状体の両側に突起を突設し
てもよい。また、網状体を構成する枠体の形状は六角形
のものに限定されず、三角形、四角形、五角形などの多
角形の他、菱形、格子形などでもよい。さらに、枠体の
枠片部材の断面形状も四角形のものに限定されず、これ
以外のものでもよい。たとえば断熱材に当接する側を曲
面状とすれば、その接触面積をより小さくできる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、網状体が主要
部であり、所定寸法に切断する際、突起が邪魔になら
ず、容易に切断できる。また、網状体の片側に突設され
た多数の突起の存在により、内壁材と外壁材との間の壁
内のあらゆる方向に通気空間が形成され、しかも、網状
体であるので、ロックウールなどの断熱材との接触面積
は小さく、ロックウールを通じての湿気の抜けは良好で
あり、壁内における結露防止効果は良好である。
【0021】また、請求項2記載の本発明は、網状体の
片側に突設された突起と反対側の網状体の片側に透湿性
シートが設けられているので、この透湿性シートの存在
により室外側から室内側、あるいは室内側から室外側へ
の冷気の流入を防止できる。
【0022】また、請求項3記載の本発明は、網状体が
熱伝導性が低い合成樹脂製のものであるので、結露防止
効果はより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を一部省略して示す斜視図
である。
【図2】図1の要部を示す拡大斜視図である。
【図3】図1の通気空間形成部材の使用状態を示す断面
図である。
【図4】図1の通気空間形成部材の使用状態を一部切り
欠いて示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例を一部省略して示す斜視図
である。
【図6】図5の通気空間形成部材の使用状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 通気空間形成部材 2 網状体 21 枠体 22 連結部 3 突起 1A 通気空間形成部材 4 透湿性シート 5 外壁材 6 内壁材 7 断熱材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁体を構成する内壁材と外壁材との間に
    配備され、この両壁材間に所定の通気空間を形成するた
    めの壁内への通気空間形成部材であって、網状体の少な
    くとも片側に多数の突起が突設されていることを特徴と
    する壁内への通気空間形成部材。
  2. 【請求項2】 片側に多数の突起が突設されている網状
    体のその突起と反対側に透湿性シートが設けられている
    請求項1記載の壁内への通気空間形成部材。
  3. 【請求項3】 網状体が熱伝導性が低い合成樹脂製のも
    のである請求項1または2記載の壁内への通気空間形成
    部材。
JP14947696A 1996-06-11 1996-06-11 壁内への通気空間形成部材 Pending JPH09328826A (ja)

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JPH09328826A true JPH09328826A (ja) 1997-12-22

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JP14947696A Pending JPH09328826A (ja) 1996-06-11 1996-06-11 壁内への通気空間形成部材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020063084A (ko) * 2001-01-26 2002-08-01 주식회사 에이치엔씨 외벽체와 인접한 슬라브의 코너부용 결로방지 단열재

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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