JP3077187U - 装飾品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 しなやかで、柔軟性があり、肌触りが良く、
透孔部を大きく設定でき、装飾収納体が外がわから良く
見え、より綺麗に見せられ、装飾品がより綺麗となり、
ネット筒体の両端部分に固定カップを確実に固定でき、
ネット筒体の端部開口を確実に閉塞でき、装飾収納体が
ネット筒体外に逸脱することがなく、構成簡素で、量産
に適し、比較的低廉な装飾品を提供する。 【解決手段】 金線等の貴金属線材１ａを袋編して構成
する柔軟な略細長筒状のネット筒体１と、ネット筒体１
両端部分に夫々固着する一対の固定カップ２と、この一
対の固定カップ２相互を接続分離自在な止具３と、ネッ
ト筒体１内に収納される複数の装飾収納体５とを備え、
ネット筒体１には比較的大きな透孔部１ｂを多数形成
し、装飾収納体５は、適宜貴石類や貴金属等によって構
成すると共に透孔部１ｂを通過しない大きさに構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主に、ネックレスやブレスレット等として使用されるの装飾品に係 り、例えば、ダイヤモンドや、ダイヤモンドのかけらや、宝石や、宝石のかけら や、その他貴石類や、貴金属等によって形成される複数の装飾収納体を、金線等 の貴金属線材を袋編したネット筒体内に収納（或いは、充填）し、ネット筒体の 複数の透孔部を介して装飾収納体が視認できて、全体が綺麗に見えるように工夫 した装飾品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の装飾品にあっては、種々のものが提供されており、例えば、特 許公報第２９５８８７９号公報に掲載されているようなアクセサリー用材料があ る。これは、貴金属で形成した複数のボールチェーンをピンで長さ方向に回動自 在に連結した貴金属製ボールチェーンの複数本を横方向に並べ、横に隣設するも ののボール同志をその連結箇所が千鳥状に配置され、該千鳥状位置の連結によっ て網目状に連結された状態となるように連結して、網目の隙間から内部のものが 看取できる貴金属製ネットを形成し、該貴金属製ネットで他の物体をくるんだも のである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前述の如きアクセサリー用材料にあっては、ボールチェーン自体が 比較的大きなものとなってしまうために、ボールチェーンによって内部のものが 隠れる部分が多くなり、内部のものを綺麗に見せ難い難点があった。また、ボー ルチェーンを千鳥状に配してピンで連結してあるために、貴金属製ネット自体の 柔軟性が十分で無いと共に、しなやかで比較的滑らかな肌触りが期待し難い等の 難点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 そこで、本考案は、前述の如き難点等を解消するのは勿論のこと、より綺麗な 装飾品を提供すると共に、構成簡素で、量産に適し、比較的低廉に提供できるよ うにすべく案出されたもので、請求項１記載の装飾品Ａにあっては、ネックレス やブレスレット等の装飾品Ａであって、金線等の貴金属線材１ａを袋編して構成 される柔軟な略細長筒状のネット筒体１と、このネット筒体１両端部分に夫々固 着される一対の固定カップ２と、この一対の固定カップ２相互を接続分離自在な 止具３と、ネット筒体１内に収納される複数の装飾収納体５とを備え、ネット筒 体１には比較的大きな透孔部１ｂが多数形成され、装飾収納体５は、適宜貴石類 や貴金属等によって構成すると共に透孔部１ｂを通過しない大きさに構成する手 段を採用した。

【０００５】 また、請求項２記載の装飾品Ａにあっては、装飾収納体５を、適宜貴金属によ って略中空球状に形成すると共に、その外表面に多数のカット面を設けて構成す る手段を採用した。

【０００６】 更に、請求項３記載の装飾品Ａにあっては、装飾収納体５を、その色彩が異な るもので構成し、ネット筒体１内に於いて、同じ色彩の複数の装飾収納体５から なる単位充填部が、間欠的に配されるように構成する手段を採用した。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図示例に基づいて説明すると、次の通りである。 図中Ａは、主に、ネックレスやブレスレット等として使用されるの本考案の装 飾品であって、この装飾品Ａは、適宜貴石類や、適宜貴金属や、その他の材料等 によって形成される装飾収納体５を複数形成しておき、この装飾収納体５を、適 宜貴金属線材（例えば、金線、銀線、プラチナ線、白金線、ホワイトゴールド線 等）を袋編して構成した柔軟な略細長筒状のネット筒体１内に収納（或いは、充 填）し、このネット筒体１両端部分に一対の固定カップ２を夫々固着し、この一 対の固定カップ２相互に止具３を固定して、一対の固定カップ２が接続分離自在 となるように構成したものである。更に、ネット筒体１には比較的大きな透孔部 １ｂを多数形成し、装飾収納体５は、透孔部１ｂを通過しない大きさに構成した ものである。すなわち、ネット筒体１の複数の透孔部１ｂを介して装飾収納体５ が視認できて、装飾収納体５及び装飾品Ａ全体が綺麗に見えるように構成されて いる。

【０００８】 ネット筒体１は、例えば、０．３ｍｍ程度の直径のかなり細い一本の貴金属線 材（例えば、金線、銀線、プラチナ線、白金線、ホワイトゴールド線等）を、図 ３に示すように適宜機械によって袋編して構成されており、ネット筒体１自身が しなやかで、柔軟性があり、比較的滑らかで肌触りの良いものとなるように構成 されている。しかも、極めて細い貴金属線材を袋編したので、ネット筒体１の透 孔部１ｂは、かなり大きく設定できるようになり、ネット筒体１内部の装飾収納 体５が外がわから良く見えるように構成されている。

【０００９】 固定カップ２は、例えば、適宜貴金属材（例えば、金、銀、プラチナ、白金、 ホワイトゴールド等）によって構成され、ネット筒体１の端部に外嵌されるよう な略逆有底筒状を呈する固定筒部と、この固定筒部の底板に連設される小環部と からなっており、ネット筒体１の両端部分に確実に固着されている。

【００１０】 止具３は、一対の固定カップ２相互を、確実に且つ簡単に接続分離できるよう に構成されたものが利用され、前記固定カップ２の小環部にその基端部分が装着 されている。

【００１１】 装飾収納体５は、適宜貴石類（例えば、ダイヤモンド、ダイヤモンドのかけら 、宝石や、宝石のかけら、ジュリコン等）や、適宜貴金属（例えば、プラチナ、 金、銀、白金、ホワイトゴールド等）や、その他の材料（例えば、人工ダイヤ、 ガラス等）等によって適宜形状、寸法に形成することができるもので、これらを ネット筒体１内に複数入れて（充填して）、装飾品Ａがより豪華で、綺麗となる ようにしたものである。ところで、装飾収納体５は、透孔部１ｂを通過してネッ ト筒体１外部に逸脱しないような寸法、形状に構成されるものである。また、図 示例では、装飾収納体５は球形を呈しているが、その一部がネット筒体１の透孔 部１ｂから大きく突出して肌を損傷することが無いように配慮したものであれば 良い。

【００１２】 更に、装飾収納体５は、適宜貴金属（或いは、適宜貴石類、或いは、その他の 材料）によって略中空球状（或いは、中実球状）に形成すると共に、その外表面 に多数のカット面を設けておき（図５参照）、このカット面に当った光があらゆ る向きに反射（或いは、乱反射）して、装飾品Ａ（装飾収納体５）をより綺麗に 見せることができるように構成してあっても良い。

【００１３】 加えて、装飾収納体５は、その色彩が異なるもの（或いは、適宜彩色を施して も良い）で構成し、ネット筒体１内に於いて、同じ色彩の複数の装飾収納体５か らなる単位充填部が、間欠的に配されるように構成しても良い（図６参照）。す なわち、装飾収納体５の色彩の違いを明瞭にし、カラフルでより綺麗な装飾品Ａ （装飾収納体５）が提供できるようにしても良い。

【００１４】 ところで、装飾品Ａの具体的構成、形状、寸法（太さ、長さ）、材質、利用範 囲、ネット筒体１の具体的構成、形状、寸法、材質、貴金属線材１ａの具体的構 成、形状、寸法、材質、具体的袋編手段、透孔部１ｂの具体的構成、形状、寸法 、固定カップ２の具体的構成、形状、寸法、材質、固着手段、止具３の具体的構 成、形状、寸法、材質、装飾収納体５の具体的構成、形状、寸法、材質、数、色 彩等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるもの である。

【００１５】

【考案の効果】

従って、請求項１記載の装飾品Ａは、ネックレスやブレスレット等の装飾品Ａ であって、金線等の貴金属線材１ａを袋編して構成される柔軟な略細長筒状のネ ット筒体１と、このネット筒体１両端部分に夫々固着される一対の固定カップ２ と、この一対の固定カップ２相互を接続分離自在な止具３と、ネット筒体１内に 収納される複数の装飾収納体５とを備え、ネット筒体１には比較的大きな透孔部 １ｂが多数形成され、装飾収納体５は、適宜貴石類や貴金属等によって構成する と共に透孔部１ｂを通過しない大きさに構成したので、ネット筒体１自身がしな やかで、柔軟性があり、比較的滑らかで肌触りの良いものとなると共に、ネット 筒体１の透孔部１ｂを大きく設定できるようになり、ネット筒体１内部の装飾収 納体５が外がわから良く見えるようになり、装飾収納体５をより綺麗に見せるこ とができると共に、装飾品Ａがより綺麗で豪華となる。しかも、構成が簡素で、 量産に適し、比較的低廉に提供できるようになる。 加えて、固定カップ２は、ネット筒体１の両端部分に確実に固定できるように なると共に、ネット筒体１の端部開口を確実に閉塞でき、装飾収納体５がネット 筒体１外に逸脱することがないものとなる。

【００１６】 また、請求項２記載の装飾品Ａは、装飾収納体５を、適宜貴金属によって略中 空球状に形成すると共に、その外表面に多数のカット面を設けて構成したので、 装飾収納体５のカット面に当った光があらゆる向きに反射して、装飾品Ａ（装飾 収納体５）をより綺麗に見せることができるようになる。

【００１７】 更に、請求項３記載の装飾品Ａは、装飾収納体５を、その色彩が異なるもので 構成し、ネット筒体１内に於いて、同じ色彩の複数の装飾収納体５からなる単位 充填部が、間欠的に配されるように構成したので、装飾収納体５の色彩の違いが 明瞭となり、カラフルでより綺麗な装飾品Ａ（装飾収納体５）となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の装飾品を例示する斜視図である。

【図２】本考案の装飾品を例示するネット筒体部分の横
断面図である。

【図３】本考案の装飾品を例示するネット筒体部分の部
分正面図である。

【図４】本考案の装飾品を例示するネット筒体部分の縦
断面図である。

【図５】本考案の他の装飾品を例示するネット筒体部分
の縦断面図である。

【図６】本考案の他の装飾品を例示するネット筒体部分
の縦断面図である。

【符号の説明】

Ａ 装飾品 １ ネット筒体 １ａ 貴金属線材 １ｂ 透孔
部 ２ 固定カップ ３ 止具 ５ 装飾収納体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネックレスやブレスレット等の装飾品で
   あって、金線等の貴金属線材を袋編して構成される柔軟
   な略細長筒状のネット筒体と、このネット筒体両端部分
   に夫々固着される一対の固定カップと、この一対の固定
   カップ相互を接続分離自在な止具と、ネット筒体内に収
   納される複数の装飾収納体とを備え、ネット筒体には比
   較的大きな透孔部が多数形成され、装飾収納体は、適宜
   貴石類や貴金属等によって構成すると共に透孔部を通過
   しない大きさに構成したことを特徴とする装飾品。
2. 【請求項２】 装飾収納体を、適宜貴金属によって略中
   空球状に形成すると共に、その外表面に多数のカット面
   を設けて構成したことを特徴とする請求項１記載の装飾
   品。
3. 【請求項３】 装飾収納体を、その色彩が異なるもので
   構成し、ネット筒体内に於いて、同じ色彩の複数の装飾
   収納体からなる単位充填部が、間欠的に配されるように
   構成したことを特徴とする請求項１または請求項２記載
   の装飾品。