JP3076975U - トナー方式印刷装置の高圧発生回路 - Google Patents

トナー方式印刷装置の高圧発生回路

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Abstract

(57)【要約】 【課題】トランジスタの発熱増加を抑制することによっ
て、温度上昇によるトナー方式印刷部の性能劣化を防止
する。 【解決手段】電圧制御信号14を変化させ、発振用トラ
ンジスタQ1の発振振幅を制御することでもって二次側
出力13の電圧を安定化する電圧制御回路1を備えた構
成において、二次コイルL2の負荷インピーダンスの下
限値を制限することによって、二次側出力13の短絡時
の発振用トランジスタQ1の発振停止を防止する負荷抑
制回路5と、負荷の短絡を検出したときには、電圧制御
信号14の電圧を低下させて発振を停止させると共に、
発振を停止させた後には電圧制御信号14の電圧を上昇
させて発振を再開させることを繰り返す間欠制御回路2
とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、レーザ方式のプリンタや複写機などのように、トナーを用いて印刷 を行うトナー方式印刷装置に係り、より詳細には、トナー方式印刷に要求される 高圧を発生するための高圧発生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スイッチング電源において、出力に短絡が生じたとき、スイッチング動作を間 欠動作とすることによって、発振素子、等の破壊を防止する従来技術に、特開昭 63−87173号として開示された技術がある。すなわち、この技術では、ス イッチングトランジスタのエミッタの電流経路に、電流を検出するための抵抗を 挿入している。そして、エミッタの電圧が所定電圧を超えたときには、スイッチ ングトランジスタの電流が定電流となるように制御している。また、負荷に短絡 が生じたことを検出するコンパレータを設け、短絡が生じたときには、前記コン パレータによってスイッチングトランジスタのスイッチング動作を停止させてい る。また、スイッチング動作が停止して後、ソフトスタート用のコンデンサの充 電期間が経過したときには、スイッチングを再開させている。つまり、負荷に短 絡が生じたときには、スイッチングトランジスタが間欠発振を行うので、負荷短 絡時のスイッチングトランジスタの破壊が防止されることになる(第1の従来技 術とする)。
【0003】 また、特開平9−9616号として開示された技術がある。すなわち、この技 術においては、出力の短絡を検出したときには、コンデンサの定電流充電を開始 させている。そして、コンデンサの端子電圧が第1の電圧を超えたときには、内 部バイアス源をオフすることによって、スイッチングトランジスタの駆動を停止 させている。そして後、コンデンサの端子電圧が、第1の電圧より高い電圧であ る第2の電圧まで上昇したときには、コンデンサを初期電圧まで放電することに より、スイッチングトランジスタの駆動を再開させている。つまり、負荷に短絡 が生じたときには、スイッチングトランジスタが間欠駆動されるので、負荷短絡 時のスイッチングトランジスタの破壊が防止されることになる(第2の従来技術 とする)。
【0004】 上記した技術におけるスイッチング方式などのように、スイッチング素子がオ ンとなるときには、スイッチング素子が飽和状態となるようにする方式は、出力 電力が大きい場合に、効率のよい変換を行うことができる。しかし、トナー方式 印刷装置の高圧発生回路などのように、出力電力が微少でよい場合には、変換効 率の悪化や動作の不安定を招く。このため、トナー方式印刷装置の高圧発生回路 においては、一次コイルに接続された発振用トランジスタを、常に非飽和領域に おいて自励発振させると共に、発振の振幅を制御することによって、出力電圧を 安定化する構成が採用されている。つまり、第1の従来技術や第2の従来技術と は異なる方法によって、出力電圧を安定化する構成が採用されている。
【0005】 図7は、上記した構成、すなわち、発振用トランジスタの発振の振幅を制御す ることによって、出力電圧を安定化する高圧発生回路の従来技術を示している。 すなわち、発振用トランジスタQ1(以下では、単にトランジスタQ1と称する )のコレクタは一次コイルL1に接続され、ベースは補助コイルL3の一方の端 子に接続されている。また、補助コイルL3の他方の端子には、二次側の出力電 圧に基づいた電圧制御信号を生成するOPアンプ3の出力が導かれている。この ため、トランジスタQ1は、OPアンプ3から送出される電圧制御信号の電圧が 高くなるときには、発振の振幅を大きくし、電圧制御信号の電圧が低くなるとき には、発振の振幅を小さくする。一方、OPアンプ3は、二次側出力の電圧が設 定された値より高くなるときには電圧制御信号の電圧を低くし、二次側出力の電 圧が設定された値より低くなるときには電圧制御信号の電圧を高くする。このた め、二次側出力の電圧は、電圧設定信号22によって設定される電圧に安定化さ れる(21は、OPアンプ3の動作点を設定するための基準電圧を与える経路と なっている)。
【0006】 上記した構成、すなわち、発振の振幅を制御することによって、二次側出力の 電圧を安定化する構成においては、出力に短絡が生じると、負荷が重くなり過ぎ る関係から、外部から発振を停止させなくても、トランジスタQ1は発振を停止 する。一方、トランジスタQ1の発振が停止した場合、OPアンプ3の出力(電 圧制御信号)の電圧が高くなり、トランジスタQ1のベース電流が増加するので 、コレクタ電流が増加する。つまり、トランジスタQ1は、発振の停止状態とな るときには、発振状態にあるときより発熱量が多くなって、素子破壊を招き易く なる。このため、出力が短絡したときの保護の方法に、第1や第2の従来技術の 場合(オン時にはスイッチング素子が飽和状態に移行する構成の場合)のような 方法を用いることができず、異なる方法を用いてトランジスタQ1の保護を行っ ている。
【0007】 すなわち、出力に短絡が生じた場合、OPアンプ3から送出される電圧制御信 号の電圧が上昇する。このため、OPアンプ3の出力端子と補助コイルL3の他 方の端子との間に、抵抗R21を挿入すると共に、抵抗R21と補助コイルL3 との間に、ダイオードD5,D6からなるクランプ回路を接続した構成を採用し ている。従って、補助コイルL3の他方の端子の電圧は、OPアンプ3の出力電 圧が上昇するときにも、約1.3V程度に抑制される。その結果、トランジスタ Q1のベース電流の増加が制限され、コレクタ電流の増加が抑制されるので、ト ランジスタQ1は破壊から保護されることになる(第3の従来技術とする)。
【0008】 また、図8は、トランジスタQ1を保護するために、第3の従来技術とは異な る方法を採用した場合の構成を示している。すなわち、図7における抵抗R21 とダイオードD5,D6とからなる部分が、抵抗R22とツェナーダイオードD 7とに置き換えられている(その他の部分については、図7に示す構成と同一と なっている)。従って、この構成の場合では、補助コイルL3の他方の端子の電 圧は、OPアンプ3の出力電圧に対し、ツェナーダイオードD7のツェナー電圧 分だけ低い側にシフトされる。従って、補助コイルL3の他方の端子の電圧は、 OPアンプ3の出力電圧が上昇するときにも、低い電圧に抑制される。その結果 、トランジスタQ1のベース電流の増加が制限され、コレクタ電流の増加が制限 される。このため、トランジスタQ1は破壊から保護されることになる(第4の 従来技術とする)。
【0009】 また、二次側出力については、図9(A)に示すように、二次側出力の電流の 経路に抵抗R31を挿入した構成が提案されている。あるいは、同図(B)に示 すように、接地レベル側に抵抗R32を挿入することによって、二次側出力の電 流値を検出する構成が提案されている。また、同図(C)に示すように、抵抗R 33と抵抗R34との双方を挿入した構成が提案されている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示す抵抗R31,R33は、二次側出力に短絡が生じた とき、コンデンサC4の放電電流の最大値を抑制することによって、コンデンサ C4の劣化を防止するための素子となっている。また、抵抗R32,R34は、 二次側出力の電流を検出するための素子となっている。従って、抵抗R31〜R 34の値は、比較的小さな値に設定される。その結果、二次側出力に短絡が生じ たときには、二次コイルL2の負荷が重くなり過ぎるので、トランジスタQ1の 発振が停止する。そして、発振が停止したときには、第3の従来技術や第4の従 来技術を用いるときにも、トランジスタQ1のコレクタ電流が増加する。また、 このときのコレクタの電流の増加を微少とすることは困難となっている。このた め、出力に短絡が生じたときには、トランジスタQ1の発熱量の増加を招く。従 って、出力短絡時のトランジスタQ1の熱破壊を防止するには、トランジスタQ 1に放熱器を取り付けたり、トランジスタQ1を、許容熱損失の大きい大型の素 子とする必要があるので、部品原価の上昇を招く。
【0011】 さらには、トランジスタQ1に放熱器を取り付けたり、トランジスタQ1を、 許容熱損失の大きい大型の素子とする場合であっても、以下に示す問題を生じる 。すなわち、高圧発生回路から送出される高圧の経路を長くすることは危険であ るため、高圧発生回路は、感光体ドラム等を有するトナー方式印刷部の近傍に設 けられる。従って、二次側出力に短絡が生じ、高圧発生回路の発熱量が増加した ときには、トナー方式印刷部の環境温度が上昇する。このため、感光体ドラム等 の、ローラ類の温度上昇を招き、ローラ類の性能を劣化させる。その結果、ロー ラ類の表面を一様に帯電させることが困難となり、印刷性能が低下するという事 態を招く。
【0012】 本考案は上記課題を解決するため創案されたものであって、その目的は、二次 コイルの負荷インピーダンスの下限値を制限することによって、二次側出力の短 絡時の発振用トランジスタの発振停止を防止すると共に、間欠発振とすることに より、出力短絡時の発振用トランジスタの発熱の増加を抑制することでもって、 温度上昇によるトナー方式印刷部の性能の劣化を防止することのできるトナー方 式印刷装置の高圧発生回路を提供することにある。
【0013】 また、上記目的に加え、負荷インピーダンスの下限値を制限する回路を、出力 の短絡の検出回路と兼用とすることにより、間欠発振を行わせるときにも、素子 数の増加を抑制することのできるトナー方式印刷装置の高圧発生回路を提供する ことにある。
【0014】 また、上記目的に加え、PWM信号を直流化するためのコンデンサを、間欠発 振時の発振の再開を遅らせるコンデンサと兼用とすることにより、間欠発振を行 わせるときにも、素子数の増加を抑制することのできるトナー方式印刷装置の高 圧発生回路を提供することにある。
【0015】 また、上記目的に加え、PWM信号を直流化する回路の時定数の増加を招くこ となく、間欠発振時の発振が再開されるまでの期間を、任意の期間分だけ遅らせ ることのできるトナー方式印刷装置の高圧発生回路を提供することにある。
【0016】 また、上記目的に加え、素子数の増加を招くことなく、間欠発振時の発振の立 ち上がりを急峻なものとすることのできるトナー方式印刷装置の高圧発生回路を 提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案に係るトナー方式印刷装置の高圧発生回路は、 少なくとも一次コイルと二次コイルと補助コイルとが巻回されたトランスと、コ レクタが一次コイルに接続され、ベースが補助コイルの第1の端子に接続され、 自励発振を行う発振用トランジスタと、二次側出力の電圧を示す電圧検出信号に 基づいて生成した電圧制御信号を補助コイルの第2の端子に送出する電圧制御回 路とを備え、電圧制御回路は、電圧制御信号によって発振用トランジスタの発振 振幅を制御することでもって二次側出力の電圧を安定化し、二次側出力がトナー 方式印刷部の高圧印加部に導かれたトナー方式印刷装置の高圧発生回路に適用し 、二次コイルの電流経路に挿入され、二次コイルの負荷インピーダンスの下限値 を制限することによって、二次側出力の短絡時の発振用トランジスタの発振停止 を防止する負荷抑制回路と、負荷の短絡を検出したときには、電圧制御信号の電 圧を低下させることによって発振用トランジスタの発振を停止させると共に、発 振用トランジスタの発振を停止させた後には電圧制御信号の電圧を上昇させるこ とによって発振用トランジスタの発振を再開させることを繰り返す間欠制御回路 とを備えている。
【0018】 すなわち、負荷抑制回路は、二次側出力に短絡が生じるときにも、発振用トラ ンジスタが発振を停止することを防止する。従って、二次側出力に短絡が生じた ときにも、間欠制御回路が電圧制御信号の電圧を上昇させるときには、発振用ト ランジスタは発振を行う。また、間欠制御回路が電圧制御信号の電圧を低下させ るときには、発振用トランジスタは発振を停止する。このため、二次側出力の短 絡時においても、発振用トランジスタは間欠発振を行うので、発振用トランジス タの発熱が抑制される。
【0019】 また、上記構成に加え、前記負荷抑制回路を、前記二次コイルの出力を整流平 滑することによってマイナス電圧の前記二次側出力を生成する整流平滑回路の接 地レベル側経路と接地レベルとの間に挿入された分圧回路とし、前記間欠制御回 路は、前記分圧回路から送出される分圧電圧に基づいて、二次側出力の短絡を検 出している。
【0020】 すなわち、負荷抑制回路は、二次側出力の短絡を検出するための回路を兼ねる ことになるので、二次側出力の短絡を検出するための回路を、別途に設けること が不要になる。
【0021】 また、上記構成に加え、PWM信号の信号源に一方の端子が接続されたフィル タ用抵抗と、フィルタ用抵抗の他方の端子と接地レベルとの間に接続されたフィ ルタ用コンデンサとを備えることによって、前記PWM信号を直流化するフィル タ回路を備え、前記電圧制御回路は、フィルタ回路の出力である電圧設定信号と 前記電圧検出信号とに基づいて前記電圧制御信号のレベルを変化させることによ り、前記二次側出力の電圧を電圧設定信号に対応した電圧に安定化するトナー方 式印刷装置の高圧発生回路に適用し、前記間欠制御回路を、二次側出力の短絡を 検出したときには、フィルタ回路の出力と接地レベルとの間の接続を閉じるスイ ッチ回路とし、前記スイッチ回路の接続が開かれたときのフィルタ回路の出力の 電圧上昇を、前記フィルタ用コンデンサによって遅延することにより、前記間欠 発振における発振の再開を遅らせている。
【0022】 すなわち、フィルタ用コンデンサは、間欠発振における間欠の再開を遅らせる ための素子と、PWM信号を直流化するときのフィルタとしての素子とを兼ねる ことになる。
【0023】 また、上記構成に加え、前記間欠制御回路は、アノードが前記フィルタ回路の 出力に接続され、カソードがスイッチ回路に接続されたダイオードと、前記ダイ オードのカソードに接続された遅延用コンデンサとを備え、前記スイッチ回路の 接続が閉じられたときには遅延用コンデンサを放電させている。
【0024】 すなわち、スイッチ回路の接続が、閉じられた状態から開かれた状態に移行し たときには、放電状態にある遅延用コンデンサが、ダイオードを介して、フィル タ回路の出力に並列に接続されることになる。また、遅延用コンデンサが放電状 態ではない場合、遅延用コンデンサは、ダイオードによってフィルタ回路の出力 から切り離される。
【0025】 また、上記構成に加え、前記遅延用コンデンサは、前記分圧回路の分圧電圧の 出力点と前記ダイオードのカソードとの間に接続されている。
【0026】 すなわち、遅延用コンデンサの端子間電圧が上昇したため、発振が再開され、 分圧電圧が上昇したときには、遅延用コンデンサにおけるダイオード側の端子の 電圧が上昇する。従って、遅延用コンデンサは、ダイオードによって、フィルタ 回路から切り離される。このため、フィルタ回路の出力電圧の上昇は、フィルタ 用コンデンサによってのみ遅延されるに過ぎなくなるので、発振が再開されたと きには、フィルタ回路の出力電圧は、急激に上昇することになる。
【0027】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。 図1は、本考案に係るトナー方式印刷装置の高圧発生回路の第1の実施形態の 電気的接続を示す回路図であり、例えば、−1100V近傍の電圧において、出 力電圧を変化させることが可能な構成を示している。なお、図7に示す構成と同 一となる素子については、図7における符号と同一符号を付与している。
【0028】 図において、基準電圧源7は、例えば、10Vに精密に安定化された電圧を出 力するブロックとなっている。また、電圧設定部8は、二次側出力13の電圧を 設定するためのブロックとなっており、出力するPWM信号のデューティ比でも って、二次側出力13の電圧を設定する。なお、電圧設定部8の出力は、オープ ンドレイン出力となっている。
【0029】 電圧制御回路1は、二次側出力13の電圧を示す電圧検出信号18に基づいて 生成した直流の電圧制御信号14を、補助コイルL3の他方の端子に送出するブ ロックとなっている。そして、電圧制御信号14の電圧を変化させ、トランジス タQ1の発振振幅を制御することでもって、二次側出力13の電圧を、電圧設定 部8により設定された電圧に安定化する。
【0030】 電圧制御回路1の出力(OPアンプ3の出力端子)は、トランジスタQ1のベ ース電流を制限するための抵抗R8と、補助コイルL3の負荷インピーダンスの 最小値を制限する抵抗R9とを介して、補助コイルL3の第2の端子に導かれて いる。また、抵抗R8と抵抗R9との接続点は、コンデンサC3を介して接地さ れている。
【0031】 トランス4は、一次コイルL1、二次コイルL2、および、補助コイルL3が 巻回されたトランスとなっており、一次コイルL1の一方の端子は、例えば、2 0Vのプラス電源Pに接続されている。また、コレクタが一次コイルL1の他方 の端子に接続され、ベースが補助コイルL3の第1の端子に接続され、エミッタ が接地された発振用トランジスタQ1(以下では単にトランジスタQ1と称する )は、一次コイルL1と補助コイルL3との間に形成された磁気結合を帰還経路 として、自励発振を行う素子となっている。なお、このとき、トランジスタQ1 は、非飽和領域において動作する。
【0032】 ダイオードD1とコンデンサC4とは、二次コイルL2に発生する高圧を整流 平滑する整流平滑回路6となっており、整流平滑出力であるマイナスレベルの二 次側出力13は、トナー方式印刷部の高圧印加部に導かれている(後に詳述する )。なお、整流平滑回路6の出力と二次側出力13との間に接続された抵抗R1 1は、二次側出力13が短絡したとき、コンデンサC4の放電電流の最大値を抑 制するための素子となっている。
【0033】 負荷抑制回路5は、二次コイルL2の負荷インピーダンスの下限値を制限する ことによって、二次側出力13の短絡時のトランジスタQ1の発振停止を防止す るブロックとなっている。このため、負荷抑制回路5は、整流平滑回路6の接地 レベル側経路と接地レベルとの間(二次コイルL2の電流経路)に挿入されてい る。
【0034】 間欠制御回路2は、分圧電圧19に基づいて二次側出力13の短絡を検出した ときには、電圧制御信号14の電圧を低下させることによってトランジスタQ1 の発振を停止させると共に、トランジスタQ1の発振を停止させた後には、電圧 制御信号14の電圧を上昇させることによってトランジスタQ1の発振を再開さ せることを繰り返すブロックとなっている。
【0035】 図3は、トナー方式印刷部の概略を示す説明図である。 トナー方式印刷部は、トナー用ローラ51、現像ローラ52、帯電用ローラ5 3、感光体ドラム54、転写用ローラ55、ドクターブレード56、クリーナブ レード57によって構成されている。また、第1の実施形態は、高圧印加部(上 記したトナー方式印刷部のローラ51〜53,55やブレード56,57、ある いは、感光体ドラム54)に、高圧を印加するための装置となっている。このた め、実機においては、複数種の電圧を発生する構成となっているが、図1におい ては、二次側出力13とは異なる電圧の二次側出力を発生するための構成の図示 が省略されている(58はレーザ光、59は印刷用紙を示している)。
【0036】 以下に、電圧制御回路1、間欠制御回路2、および、負荷抑制回路5の詳細な 構成について説明する。
【0037】 電圧制御回路1における抵抗R3の一方の端子は、基準電圧源7の出力に接続 されており、抵抗R3の他方の端子は、電圧設定部8の出力に接続されている。 すなわち、抵抗R3は、電圧設定部8の出力がオフとなるとき、電圧設定部8の 出力81を、基準電圧源7の電圧にプルアップする素子となっている。
【0038】 抵抗R4の一方の端子は基準電圧源7に接続されている。また、フィルタ用抵 抗R5(以下では、単に抵抗R5と称する)の一方の端子は電圧設定部8の出力 に接続されている。そして、抵抗R4の他方の端子と抵抗R5の他方の端子とは 、互いに接続されると共に、OPアンプ3の非反転入力に接続されている。また 、抵抗R5の他方の端子と接地レベルとの間には、抵抗R5の他方の端子に現れ る信号を直流化するため、フィルタ用コンデンサC2(以下では、単にコンデン サC2と称する)が接続されている。
【0039】 以上のことから、抵抗R4を無視する場合では、電圧設定部8から送出される PWM信号81のデューティ比が、0%から100%までの範囲で変化するとき 、抵抗R5の他方の端子の電圧は、0Vから10Vまでの範囲で変化する。一方 、抵抗R4の値は、抵抗R5の値の約1.5倍に設定されている。このため、抵 抗R5の他方の端子の出力(12により示す)の電圧は、抵抗R7が無いとする と、PWM信号81のデューティ比が、0%から100%までの範囲で変化する とき、約4Vから10Vまでの範囲で変化する。
【0040】 すなわち、抵抗R3〜R5、および、コンデンサC2からなるブロック9は、 電圧設定部8から送出されるPWM信号を直流化するフィルタ回路を構成してい る。
【0041】 抵抗R1と抵抗R2とは、基準電圧源7の電圧を1/2に分圧し、分圧電圧を OPアンプ3の反転入力に送出する素子となっている。また、コンデンサC1と 抵抗R6とからなり、OPアンプ3の反転入力と出力端子との間に接続された直 列回路は、OPアンプ3の寄生発振を防止するためのものとなっている。また、 二次側出力13と非反転入力との間に接続された抵抗R7は、二次側出力13の 電圧を、極めて高い比率でもって分圧し、分圧された出力を、電圧検出信号18 として、非反転入力に与える素子となっている。
【0042】 また、OPアンプ3は、単一電源によって動作するようになっている。このた め、プラス電源端子には、20Vのプラス電源Pが接続され、マイナス電源端子 は接地されている。
【0043】 負荷抑制回路5は、詳細には、直列に接続された2つの抵抗R12,R13に よって構成されている。このため、負荷抑制回路5は、二次側出力13の電流検 出回路をも兼ねるように作用し、整流平滑回路6の接地レベル側経路と接地レベ ルとの間に発生した電圧を分圧すると共に、分圧電圧19を間欠制御回路2に送 出する。
【0044】 間欠制御回路2におけるツェナーダイオードD2のカソードは、負荷抑制回路 5の分圧電圧の出力点に接続され、アノードは、トランジスタQ2のベースに接 続されている。また、トランジスタQ2のコレクタは、OPアンプ3の非反転入 力に接続され、エミッタは接地されている。また、トランジスタQ2のベースと 接地レベルとの間には、抵抗R14が接続されている。
【0045】 また、ツェナーダイオードD2のツェナー電圧は、二次側出力13の電流値が 規定内の値であるときの分圧電圧19より高い電圧となっている。従って、通常 動作時では、トランジスタQ2は常にオフ状態にある。一方、二次側出力13に 短絡が生じたため、分圧電圧19が上昇し、ツェナーダイオードD2に電流が流 れるときには、トランジスタQ2がオンとなって、フィルタ回路9の出力12と 接地レベルとの間の接続を閉じる。
【0046】 第1の実施形態は上記した構成となっている。従って、二次側出力13に短絡 が生じない場合では、トランジスタQ1は、非飽和領域において自励発振を行う 。このため、コレクタの電圧波形は、図4の15に示すように、正弦波としての 変化を示す。また、補助コイルL3の第1の端子に発生する電圧も、16に示す ように、正弦波に近似した変化を示す。そして、抵抗R8と抵抗R9との接続点 のレベルは、補助コイルL3の第1の端子が、トランジスタQ1のベース・エミ ッタ間のダイオードを介して接地される関係から、17に示すように、マイナス レベルとなる。また、OPアンプ3の出力14のレベルが変化するときには、ト ランジスタQ1のコレクタの振幅(発振振幅)61が変化するので、二次側出力 13の電圧が変化する。
【0047】 以上のことから、二次側出力13の電圧が低下するときには、電圧検出信号1 8のレベルが0Vの側に変位し、非反転入力のレベルが上昇するので、OPアン プ3の出力レベルが上昇する。OPアンプ3の出力レベルが上昇したときには、 トランジスタQ1の発振振幅が増大するので、二次側出力13の電圧が高くなる (マイナス方向に増大する)。このため、OPアンプ3の非反転入力のレベルが 下降し、OPアンプ3の出力レベルの上昇が停止する。その結果、二次側出力1 3の電圧は、電圧設定部8から送出されるPWM信号81のデューティ比(出力 12の電圧)により指示された電圧に安定化される。
【0048】 図5は、間欠発振時の主要信号の波形を示す説明図である。必要に応じて同図 を参照しつつ、間欠動作について説明する。
【0049】 二次側出力13の短絡状態において、トランジスタQ1の発振振幅(15によ り示す)が増大し、分圧電圧19が所定電圧に達したとき(時刻T1)には、ツ ェナーダイオードD2に電流が流れ、トランジスタQ2がオン状態に移行する。 その結果、OPアンプ3の非反転入力の電圧(12の電圧)が急激に低下する( 時刻T2)。従って、OPアンプ3の出力である電圧制御信号14の電圧が急激 に低下する。その結果、トランジスタQ1のベース電流が0となり、トランジス タQ1の発振が停止する。
【0050】 トランジスタQ1の発振が停止すると、分圧電圧19が、コンデンサC5の作 用により、少し遅れて低下を始める。分圧電圧19が低下を始めると、ツェナー ダイオードD2に電流が流れなくなるので、時刻T2以後、僅かの時間が経過し たとき(時刻T3)、トランジスタQ2は、オフ状態に移行する。従って、時刻 T3以後では、フィルタ回路9の抵抗R3〜R5の値と、コンデンサC2の容量 とにより定まる時定数でもって、出力12の電圧が上昇を始める。その結果、出 力12の電圧が、OPアンプ3の反転入力の電圧に等しいレベルV1まで上昇し たとき(時刻T4)には、電圧制御信号14の電圧が上昇を開始する。このため 、トランジスタQ1にベース電流が流れ、トランジスタQ1は発振を開始する。 また、この発振は、時刻T4から時間が経過するほど、振幅が増大する。
【0051】 トランジスタQ1の発振振幅が増大するに従い、分圧電圧19が上昇する。そ して、時刻T5となったときには、ツェナーダイオードD2に電流が流れる。そ の結果、時刻T2における動作と同一の動作が再開される。以後、二次側出力1 3の短絡が続く場合には、同様の動作が繰り返される。このため、トランジスタ Q1は間欠発振を行うので、トランジスタQ1の発熱の増加が抑制される。
【0052】 図2は、第2の実施形態の電気的接続を示す回路図である。なお、第1の実施 形態と第2の実施形態との差異は、間欠制御回路の構成のみとなっている。この ため、同図においては、間欠制御回路に関連した部分のみを図示している(図示 が省略された部分は、図1に示す構成と同一となっている)。
【0053】 間欠制御回路10は、第1の実施形態における間欠制御回路2と比較するとき には、ダイオードD3と遅延用コンデンサC7(以下では、単にコンデンサC7 と称する)とが追加された構成となっている。すなわち、トランジスタQ2のコ レクタにはダイオードD3のカソードが接続され、ダイオードD3のアノードは 、フィルタ回路9の出力12(OPアンプ3の非反転入力)に接続されている。 また、コンデンサC7は、一方の端子がダイオードD3のカソードに接続され、 他方の端子が、分圧電圧19に接続されている。
【0054】 第2の実施形態は、上記した構成となっている。このため、二次側出力13に 短絡が発生しないときには、トランジスタQ2がオフ状態となる。従って、この ときの動作は、第1の実施形態と同一となるので、詳細な説明を省略する。
【0055】 図6は、間欠発振時の主要信号の波形を示す説明図である。必要に応じて同図 を参照しつつ、二次側出力13に短絡が生じたときの動作を説明する。
【0056】 二次側出力13の短絡状態において、トランジスタQ1の発振振幅(15によ り示す)が増大し、分圧電圧19が所定電圧に達したとき(時刻T11)には、 ツェナーダイオードD2に電流が流れ、トランジスタQ2がオン状態に移行しよ うとする。一方、トランジスタQ2がオン状態に移行したため、トランジスタQ 2のコレクタ電圧が下降すると、この下降に対応してコンデンサC7に電流が流 れ、経路19の電圧を低下させる。
【0057】 つまり、トランジスタQ2のコレクタと経路19との間に接続されたコンデン サC7は、オフ状態にあるトランジスタQ2が、オン状態に移行しようとする速 度を遅らせるように作用する。その結果、OPアンプ3の非反転入力の電圧は、 図6の12に示したように、時刻T11以後において、緩やかに下降する変化を 示す。従って、OPアンプ3の電圧制御信号14の電圧は、経路12の電圧が所 定レベルまで低下したとき(時刻T12)、下降を開始する(14の波形により 示す)。その結果、トランジスタQ1の発振振幅は、時刻T11から時刻T12 の期間において、ほぼ一定の振幅に保たれ、以後、徐々に振幅を減少させる。そ して、時刻T13となったときには、トランジスタQ1のベース電流が0となり 、トランジスタQ1は発振を停止する。
【0058】 トランジスタQ1の発振が停止すると、分圧電圧19が少し遅れて低下を始め る。分圧電圧19が低下を始めると、ツェナーダイオードD2に電流が流れなく なるので、トランジスタQ2はオフ状態に移行する(時刻T14)。従って、時 刻T14以後では、フィルタ回路9の抵抗R3〜R5によるコンデンサC2の充 電が開始される。しかし、時刻T14においてコンデンサC7が放電されている ため、コンデンサC2の充電が行われるときには、コンデンサC7の充電も、併 せて行われることになる。
【0059】 従って、時刻T14以後では、フィルタ回路9の抵抗R3〜R5の値と、コン デンサC2とコンデンサC7との並列容量とにより定まる時定数でもって、経路 12の電圧が上昇を始める。このため、経路12の電圧の上昇は、緩やかな上昇 となる。そして、経路12の電圧が、OPアンプ3の反転入力の電圧に等しいレ ベルまで上昇したとき(時刻T15)には、電圧制御信号14の電圧が上昇を開 始する。このため、トランジスタQ1にベース電流が流れ、トランジスタQ1は 発振を開始する。その結果、分圧電圧19も上昇を始める。
【0060】 分圧電圧19が上昇すると、一方の端子に分圧電圧19が印加されたコンデン サC7は、他方の端子の電圧を直ちに上昇させる。従って、時刻T15において 、コンデンサC7は、経路12から切り離された状態と等価となる。このため、 時刻T15以後では、経路12の電圧上昇は、フィルタ回路9の抵抗R3〜R5 の値と、コンデンサC2のみとの時定数、すなわち、値の小さい時定数に従った 上昇を始める。このため、経路12の電圧は急激に上昇することになる。
【0061】 経路12の電圧の急激な上昇は、電圧制御信号14の急激な上昇を生じさせる ので、トランジスタQ1の発振振幅は急激に増大することになる。このため、時 刻T15から僅かの期間が経過した時刻T16となったときには、上昇した分圧 電圧19によって、ツェナーダイオードD2に電流が流れる。その結果、時刻T 16以後においては、時刻T11における動作と同一の動作が再開される。そし て後、二次側出力13の短絡が続く場合には、同様の動作が繰り返される。すな わち、トランジスタQ1は間欠発振を行う。また、この間欠発振は、発振の停止 する期間が長い間欠発振となるので、トランジスタQ1の発熱の増加は、より抑 制されることになる。
【0062】 以上説明したように、コンデンサC7は、トランジスタQ2がオン状態からオ フ状態に移行したとき、コンデンサC2に、等価的に、並列に接続される素子と なっている。従って、コンデンサC7の容量を変えることにより、発振の停止期 間を任意の期間に設定することができる。
【0063】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るトナー方式印刷装置の高圧発生回路は、補 助コイルに送出する電圧制御信号によって発振用トランジスタの発振振幅を制御 することでもって二次側出力の電圧を安定化する電圧制御回路を備え、二次側出 力がトナー方式印刷部の高圧印加部に導かれた構成において、二次コイルの電流 経路に挿入され、二次コイルの負荷インピーダンスの下限値を制限することによ って、二次側出力の短絡時の発振用トランジスタの発振停止を防止する負荷抑制 回路と、負荷の短絡を検出したときには、電圧制御信号の電圧を低下させること によって発振用トランジスタの発振を停止させると共に、発振用トランジスタの 発振を停止させた後には電圧制御信号の電圧を上昇させることによって発振用ト ランジスタの発振を再開させることを繰り返す間欠制御回路とを備えている。従 って、二次側出力に短絡が生じたときにも、間欠制御回路が電圧制御信号の電圧 を上昇させるときには、発振用トランジスタは発振を行う。また、間欠制御回路 が電圧制御信号の電圧を低下させるときには、発振用トランジスタは発振を停止 する。このため、二次側出力の短絡時においては、発振用トランジスタは間欠発 振を行うので、出力短絡時の発振用トランジスタの発熱の増加が抑制されるため 、温度上昇によるトナー方式印刷部の性能の劣化を防止することができる。
【0064】 また、さらに、前記負荷抑制回路を、前記二次コイルの出力を整流平滑するこ とによってマイナス電圧の前記二次側出力を生成する整流平滑回路の接地レベル 側経路と接地レベルとの間に挿入された分圧回路とし、前記間欠制御回路は、前 記分圧回路から送出される分圧電圧に基づいて、二次側出力の短絡を検出してい る。従って、負荷抑制回路は、二次側出力の短絡を検出するための回路を兼ねる ことになるので、間欠発振を行わせるときにも、素子数の増加を抑制することが できる。
【0065】 また、さらに、フィルタ用抵抗とフィルタ用コンデンサとを備えることによっ て、前記PWM信号を直流化するフィルタ回路を備え、前記電圧制御回路は、フ ィルタ回路の出力である電圧設定信号と前記電圧検出信号とに基づいて前記電圧 制御信号のレベルを変化させることにより、前記二次側出力の電圧を電圧設定信 号に対応した電圧に安定化する構成において、前記間欠制御回路を、二次側出力 の短絡を検出したときには、フィルタ回路の出力と接地レベルとの間の接続を閉 じるスイッチ回路とし、前記スイッチ回路の接続が開かれたときのフィルタ回路 の出力の電圧上昇を、前記フィルタ用コンデンサによって遅延することにより、 前記間欠発振における発振の再開を遅らせている。従って、フィルタ用コンデン サは、間欠発振における間欠の再開を遅らせるための素子と、PWM信号を直流 化するときのフィルタとしての素子とを兼ねるので、間欠発振を行わせるときに も、素子数の増加を抑制することができる。
【0066】 また、さらに、前記間欠制御回路は、アノードが前記フィルタ回路の出力に接 続され、カソードがスイッチ回路に接続されたダイオードと、前記ダイオードの カソードに接続された遅延用コンデンサとを備え、前記スイッチ回路の接続が閉 じられたときには遅延用コンデンサを放電させている。従って、スイッチ回路の 接続が、閉じられた状態から開かれた状態に移行したときには、放電状態にある 遅延用コンデンサが、ダイオードを介して、フィルタ回路の出力に並列に接続さ れる。また、遅延用コンデンサが放電状態ではない場合、遅延用コンデンサは、 ダイオードによってフィルタ回路の出力から切り離されるので、PWM信号を直 流化する回路の時定数の増加を招くことなく、間欠発振時の発振が再開されるま での期間を、任意の期間分だけ遅らせることができる。
【0067】 また、さらに、前記遅延用コンデンサは、前記分圧回路の分圧電圧の出力点と 前記ダイオードのカソードとの間に接続されている。従って、発振が再開され、 分圧電圧が上昇したときには、遅延用コンデンサの端子間電圧が同一であるとき にも、遅延用コンデンサへの充電が停止される。このため、フィルタ回路の出力 電圧の上昇は、フィルタ用コンデンサによってのみ遅延されるに過ぎなくなるの で、素子数の増加を招くことなく、間欠発振時の発振の立ち上がりを急峻なもの とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るトナー方式印刷装置の高圧発生回
路の第1の実施形態の電気的接続を示す回路図である。
【図2】第2の実施形態の電気的接続を示す回路図であ
る。
【図3】トナー方式印刷部の概略を示す説明図である。
【図4】二次側出力の非短絡時の主要点の信号波形を示
す説明図である。
【図5】第1の実施形態における出力短絡時の主要信号
の波形を示す説明図である。
【図6】第2の実施形態における出力短絡時の主要信号
の波形を示す説明図である。
【図7】従来技術の電気的接続を示す回路図である。
【図8】従来技術の電気的接続を示す回路図である。
【図9】従来技術の電気的接続を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電圧制御回路 2 間欠制御回路 4 トランス 5 負荷抑制回路 6 整流平滑回路 9 フィルタ回路 10 間欠制御回路 12 電圧設定信号 13 二次側出力 14 電圧制御信号 18 電圧検出信号 19 分圧電圧 81 PWM信号 C2 フィルタ用コンデンサ C7 遅延用コンデンサ D3 ダイオード L1 一次コイル L2 二次コイル L3 補助コイル Q1 発振用トランジスタ R5 フィルタ用抵抗

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一次コイルと二次コイルと補
    助コイルとが巻回されたトランスと、 コレクタが一次コイルに接続され、ベースが補助コイル
    の第1の端子に接続され、自励発振を行う発振用トラン
    ジスタと、 二次側出力の電圧を示す電圧検出信号に基づいて生成し
    た電圧制御信号を補助コイルの第2の端子に送出する電
    圧制御回路とを備え、 電圧制御回路は、電圧制御信号によって発振用トランジ
    スタの発振振幅を制御することでもって二次側出力の電
    圧を安定化し、 二次側出力がトナー方式印刷部の高圧印加部に導かれた
    トナー方式印刷装置の高圧発生回路において、 二次コイルの電流経路に挿入され、二次コイルの負荷イ
    ンピーダンスの下限値を制限することによって、二次側
    出力の短絡時の発振用トランジスタの発振停止を防止す
    る負荷抑制回路と、 負荷の短絡を検出したときには、電圧制御信号の電圧を
    低下させることによって発振用トランジスタの発振を停
    止させると共に、発振用トランジスタの発振を停止させ
    た後には電圧制御信号の電圧を上昇させることによって
    発振用トランジスタの発振を再開させることを繰り返す
    間欠制御回路とを備えたことを特徴とするトナー方式印
    刷装置の高圧発生回路。
  2. 【請求項2】 前記負荷抑制回路を、前記二次コイルの
    出力を整流平滑することによってマイナス電圧の前記二
    次側出力を生成する整流平滑回路の接地レベル側経路と
    接地レベルとの間に挿入された分圧回路とし、 前記間欠制御回路は、前記分圧回路から送出される分圧
    電圧に基づいて、二次側出力の短絡を検出することを特
    徴とする請求項1記載のトナー方式印刷装置の高圧発生
    回路。
  3. 【請求項3】 PWM信号の信号源に一方の端子が接続
    されたフィルタ用抵抗と、フィルタ用抵抗の他方の端子
    と接地レベルとの間に接続されたフィルタ用コンデンサ
    とを備えることによって、前記PWM信号を直流化する
    フィルタ回路を備え、 前記電圧制御回路は、フィルタ回路の出力である電圧設
    定信号と前記電圧検出信号とに基づいて前記電圧制御信
    号のレベルを変化させることにより、前記二次側出力の
    電圧を電圧設定信号に対応した電圧に安定化するトナー
    方式印刷装置の高圧発生回路において、 前記間欠制御回路を、二次側出力の短絡を検出したとき
    には、フィルタ回路の出力と接地レベルとの間の接続を
    閉じるスイッチ回路とし、 前記スイッチ回路の接続が開かれたときのフィルタ回路
    の出力の電圧上昇を、前記フィルタ用コンデンサによっ
    て遅延することにより、前記間欠発振における発振の再
    開を遅らせることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のトナー方式印刷装置の高圧発生回路。
  4. 【請求項4】 前記間欠制御回路は、 アノードが前記フィルタ回路の出力に接続され、カソー
    ドがスイッチ回路に接続されたダイオードと、 前記ダイオードのカソードに接続された遅延用コンデン
    サとを備え、 前記スイッチ回路の接続が閉じられたときには遅延用コ
    ンデンサを放電させることを特徴とする請求項3記載の
    トナー方式印刷装置の高圧発生回路。
  5. 【請求項5】 前記遅延用コンデンサは、前記分圧回路
    の分圧電圧の出力点と前記ダイオードのカソードとの間
    に接続されていることを特徴とする請求項4記載のトナ
    ー方式印刷装置の高圧発生回路。
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