JP3076201U - アングル材固定金具におけるアングル材の固定構造 - Google Patents

アングル材固定金具におけるアングル材の固定構造

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JP3076201U JP2000006518U JP2000006518U JP3076201U JP 3076201 U JP3076201 U JP 3076201U JP 2000006518 U JP2000006518 U JP 2000006518U JP 2000006518 U JP2000006518 U JP 2000006518U JP 3076201 U JP3076201 U JP 3076201U
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睦男 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のアングル材固定構造に比して著しく固
定強度が向上し、且つ簡易構造で簡易に設計実現可能と
なるアングル材固定金具におけるアングル材の固定構造
を提供すること。 【解決手段】 金具本体6の上部左右にアングル材1を
嵌入する嵌入部7を形成し、この嵌入部7を、アングル
材1の直角折曲部を挟んだ両端縁部1A・1Bを嵌入係
止し得るように構成すると共に、この嵌入係止状態でア
ングル材1が上方へ揺動不能状態となるように構成し、
この嵌入係止状態でアングル材1を前記嵌入部7内で一
側側方へ移動可能に構成して、アングル材1を一側側方
へ移動させることにより嵌入部7からアングル材1が嵌
脱可能となるように構成し、この嵌入部7に嵌入した前
記アングル材1に対して当接若しくは近接状態に配設さ
れてアングル材1の一側側方への移動を阻止する支承部
20を前記金具本体6に設けると共に、この支承部20を嵌
入部7に嵌入したアングル材1に対して接離スライド自
在に設けたアングル材固定金具におけるアングル材の固
定構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、アングル材固定金具におけるアングル材の固定構造に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来、例えば雪止アングルを固定するためのアングル材固定金具がある。
【0003】 この雪止アングル用の固定金具のアングル材固定構造を簡単に説明すると、屋 根上に金具本体の上面部に雪止アングルを嵌入する嵌入溝を形成し、この嵌入溝 の横に雪止アングル押さえ板を付設した構成で、雪止アングルの固定は、嵌入溝 に雪止アングルを嵌入した後、雪止アングル押さえ板を雪止アングル上に倒すか 若しくは回動して上方に位置せしめ、雪止アングル押さえ板の先端部をハンマー などでたたいて、金具本体の側方に折曲して雪止アングル押さえ板で雪止アング ルを抜け止め不能状態に係止させるものであった。
【0004】 本出願人は、この種アングル材固定金具の実用性を更に追求して試行錯誤し、 上記従来のアングル材固定構造に比して著しく固定強度が向上し、且つ簡易構造 で簡易に設計実現可能となる画期的な本考案のアングル材固定金具におけるアン グル材の固定構造を完成させた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
【0006】 金具本体6の上部左右にアングル材1を嵌入する嵌入部7を形成し、この嵌入 部7に嵌入したアングル材1を嵌脱不能状態に固定するアングル材固定金具にお けるアングル材の固定構造であって、前記嵌入部7を、少なくとも前記アングル 材1の直角折曲部を挟んだ両端縁部1A・1Bを嵌入係止し得るように構成する と共に、この嵌入係止状態でアングル材1が上方へ揺動不能状態となるように構 成し、この嵌入係止状態でアングル材1を前記嵌入部7内で一側側方へ移動可能 に構成して、アングル材1を一側側方へ移動させることにより嵌入部7からアン グル材1が嵌脱可能となるように構成し、この嵌入部7に嵌入した前記アングル 材1に対して当接若しくは近接状態に配設され得る支承部20を前記金具本体6に 設けると共に、この支承部20を嵌入部7に嵌入したアングル材1に対して接離ス ライド自在に設け、前記嵌入係止状態のアングル材1に対してこの支承部20を当 接若しくは近接状態に配設すると、アングル材1の一側側方への移動が阻止され てアングル材1が嵌脱不能状態に支承固定され、支承部20を前記嵌入したアング ル材1に対して離反スライドさせてアングル材1に対して隔離状態に配設すると 、嵌入係止状態のアングル材1が一側側方へ移動可能となってアングル材1が嵌 入部7より嵌脱可能な状態となるように構成したことを特徴とするアングル材固 定金具におけるアングル材の固定構造に係るものである。
【0007】 また、前記金具本体6に、前記支承部20のスライド移動を許容するガイド溝部 21を設け、前記支承部20は、前記ガイド溝部21の横幅よりも狭い幅を有する部分 とガイド溝部21の横幅よりも広い幅を有する部分とが混在するように構成すると 共に、このガイド溝部21内で回転移動可能に設け、この支承部20を回転移動させ ることで、ガイド溝部21を支承部20がスライド可能な状態と,支承部20の一部が 前記アングル材1と共に嵌入部7に嵌入係止してガイド溝部21をスライド不能な 状態とに切り替え可能に構成し、この支承部20の回転動とスライド移動とを操作 する操作ハンドル23を前記金具本体6に設けたことを特徴とする請求項1記載の アングル材固定金具におけるアングル材の固定構造に係るものである。
【0008】 また、前記アングル材1に対して当接若しくは近接状態となる前記支承部20の 一側面に係止凸部25を突設し、この係止凸部25が嵌挿状態で係止する嵌挿孔26を 前記アングル材1に設け、このアングル材1に対して支承部20を当接若しくは近 接状態とさせてこの係止凸部25を嵌挿孔26に嵌挿係止させることにより前記金具 本体6に対してアングル材1が位置決められるように構成したことを特徴とする 請求項1,2のいずれか1項に記載のアングル材固定金具におけるアングル材の 固定構造に係るものである。
【0009】 また、前記金具本体6に、前記支承部20のスライド移動を許容するガイド溝部 21を設け、前記支承部20は、前記ガイド溝部21の横幅よりも狭い幅を有する部分 とガイド溝部21の横幅よりも広い幅を有する部分とが混在するように構成すると 共に、このガイド溝部21内で回転移動可能に設け、この支承部20を回転移動させ ることで、ガイド溝部21を支承部20がスライド可能な状態と,支承部20の一部が 前記アングル材1と共に嵌入部7に嵌入係止してガイド溝部21をスライド不能な 状態とに切り替え可能に構成し、この支承部20の回転動とスライド移動とを操作 する操作ハンドル23を前記金具本体6に設け、前記アングル材1に対して当接若 しくは近接状態となる前記支承部20の一側面に係止凸部25を突設し、この係止凸 部25が嵌挿状態で係止する嵌挿孔26を前記アングル材1に設け、このアングル材 1に対して支承部20を当接若しくは近接状態とさせてこの係止凸部25を嵌挿孔26 に嵌挿係止させることにより前記金具本体6に対してアングル材1が位置決めら れるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアン グル材固定金具におけるアングル材の固定構造に係るものである。
【0010】 また、前記支承部20に棒状体を貫通させて一体的に構成し、この支承部20に貫 通する棒状体の一端を前記操作ハンドル23として構成し、他端を前記係止凸部25 としたことを特徴とする請求項3,4のいずれか1項に記載のアングル材固定金 具におけるアングル材の固定構造に係るものである。
【0011】
【考案の実施の形態】
好適と考える本考案の実施の形態(考案をどのように実施するか)を、図面に 基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0012】 金具本体6の嵌入部7に、少なくともアングル材1の直角折曲部を挟んだ両端 縁部1A・1Bを嵌入係止すると、この嵌入係止状態でアングル材1が上方へ揺 動不能状態で係止保持される。
【0013】 このアングル材1の嵌入係止状態では、アングル材1を一側側方へ移動させる ことができ、この嵌入係止状態のアングル材1を一側側方へ移動させることで嵌 入部7からアングル材1を嵌脱することができるが、支承部20をスライド移動さ せてアングル材1に当接若しくは近接状態に配設すると、この支承部20によって アングル材1の一側側方への移動が阻止されてアングル材1が嵌入部7から嵌脱 不能状態に支承固定されることになる。
【0014】 従って、アングル材1の嵌入部7での嵌入係止状態が上方へ嵌脱不能な状態で あり、この状態でアングル材1の嵌脱を可能とする一側側方へのアングル材1の 移動を支承部20で阻止して移動不能状態とする固定構造のため、支承部20を移動 させない限りはアングル材1が嵌入部7から嵌脱することがない。
【0015】 よって、従来のアングル材固定構造のように嵌入溝に嵌入したアングル材を単 にこのアングル材の上部にアングル押さえ板を配することで抜け止め不能状態と する構成に比して著しくアングル材1の固定強度が向上し、アングル材1を極め て強固に固定することができる。
【0016】 また、単に従来のアングル材固定金具構造において、嵌入部7の構造を、アン グル材1の嵌入係止状態でアングル材1が上方へ揺動不能状態となるように構成 すると共に、この嵌入係止状態でアングル材1を前記嵌入部7内で一側側方へ移 動することで嵌入部7からアングル材1が嵌脱可能となるように構成し、この嵌 入係止状態のアングル材1を一側側方へ移動不能状態とする支承部20を金具本体 6にスライド自在に設けるだけで本考案を構成できるため、この構成は簡易に設 計実現可能な構成で量産性に秀れ安価な製品を提供できることになり、しかもア ングル材1の係止・解除操作を単に支承部20をスライド操作するだけで簡易に行 なえるなど操作性にも秀れた画期的なアングル材固定金具におけるアングル材の 固定構造となる。
【0017】
【実施例】
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0018】 本実施例は、折版構造屋根3上に固定して使用するアングル材固定金具に適用 した金具本体6構造に構成した場合を示している。
【0019】 具体的には、折版構造屋根3の重合突出条部4に取り付けするものであって、 金具本体6内に前記重合突出条部4を締め付け挟持する挟持部5を設け、この金 具本体6の上部左右にアングル材1を嵌入する嵌入部7を形成し、この嵌入部7 にアングル材1を嵌入した際、このアングル材1を嵌入部7から嵌脱不能状態に 係止固定する固定機構8を前記金具本体6に設けた構成としている。
【0020】 更に説明すると、金具本体6は、左右一対の板状構成材16から成るもので、一 方の板状構成材16の前部(図1,図2における右側部)には他方の板状構成材16 に向けて連結板部17を突設し、この連結板部17の側縁を係止する係止孔18を他方 の板状構成材16の前部に設けて、この連結板部17を係止孔18に係止することで、 上から見て略コ字状の金具本体6を構成している。
【0021】 また、この左右一対の板状構成材16間に前記挟持部5を配設し、更に一対の板 状構成材16間に挟持部5を介して挟着ボルト19を架設し、この挟着ボルト19先端 にナット15を螺着することにより上から見て略コ字状の金具本体6形状を保持し ている。
【0022】 また、挟持部5について更に説明すると、左右一対の挟持半体5Aで成り、こ の夫々の挟持半体5A下部の挟持縁間間隔が前記挟着ボルト19とナット15の締め 付け操作によって広狭調整され、前記重合突出条部4に挟着固定し得るように構 成している。
【0023】 嵌入部7は、アングル材1の直角折曲部を挟んだ両端縁部1A・1Bを嵌入係 止し得るように構成している。
【0024】 更に説明すると、金具本体6を構成する前記左右一対の板状構成材16の夫々の 上部に、アングル材1の一方の端縁部1Aを嵌入する嵌入縦溝7Aを形成すると 共に、この板状構成材16上部の図1,図2における左(奥)側にアングル材1の 他方の端縁部1Bを嵌入する嵌入横溝7Bを形成している。
【0025】 従って、この嵌入縦溝7Aと嵌入横溝7Bとにアングル材1の両端縁部1A・ 1Bを嵌入係止することでアングル材1が上方へ揺動しない抜け止め状態で係止 保持されるように構成している。
【0026】 また、本実施例では、アングル材1の板厚より嵌入縦溝7Aの溝幅を広めに形 成し、この広幅分だけアングル材1が一側側方(図1,図2における右手前方向 )へ移動できるようにしている。そして、アングル材1を一側側方へ移動させる ことで前記嵌入横溝7Bの端縁部1Bに対する係止が解除されて嵌入部7からア ングル材1を嵌脱できるようにしている。
【0027】 次に、本考案の要部である固定機構8について具体的に説明する。
【0028】 前記嵌入部7に嵌入した前記アングル材1に対して当接若しくは近接状態に配 設され得る支承部20を前記金具本体6に設けると共に、この支承部20を嵌入部7 に嵌入したアングル材1に対して接離スライド自在に設けている。
【0029】 更に具体的に説明すれば、前記挟持部5の上方であって前記一対の板状構成材 16間の空隙部を、前記支承部20のスライド移動を許容するガイド溝部21とし、こ のガイド溝部21に沿って支承部20をスライド自在に配設している。
【0030】 従って、この支承部20を嵌入部7に嵌入係止しているアングル材1に対して接 近する方向にスライドさせて当接若しくは近接状態に配設すると、この支承部20 によってアングル材1の一側側方への移動が阻止されてアングル材1が嵌脱不能 な状態に固定され、逆に支承部20をアングル材1に対して離反する方向にスライ ドさせてアングル材1から隔離状態に配設すると、嵌入係止状態のアングル材1 が一側側方へ移動可能となってアングル材1が嵌脱可能な状態となるように構成 している。
【0031】 また、支承部20は、前記ガイド溝部21の溝幅よりも狭い幅を有する部分と広い 幅を有する部分とが混在するように構成すると共に、この支承部20をガイド溝部 21内で回転動可能に設けている。
【0032】 更に具体的には、支承部20は、長方形板状に形成している。また、この長方形 板状の支承部20を縦長の状態(図1の状態)にしてガイド溝部21内に配した場合 には、支承部20の横幅が小さくなってガイド溝部21内を支承部20がスライド移動 可能となり、逆に支承部20を横長の状態(図2の状態)にした場合には、支承部 20の横幅が大きくガイド溝部21内に配設し得なくなって支承部20の一部が嵌入縦 溝7Aに嵌入するように長方形板状の支承部20の大きさ寸法を設定構成している 。
【0033】 また、この支承部20のガイド溝部21内での回転動構造は、支承部20に棒状体を 貫通状態にして一体的に設け、この棒状体の一端を前記連結板部17に形成した軸 受孔22に軸支し、この棒状体を軸受孔22に対して回転させることによって支承部 20が回転動するように構成している。
【0034】 また、この棒状体の前記連結板部17より外側に突出している一端部を略L状に 折曲し、この棒状体の略L形部分を支承部20の回転動操作及びスライド操作用の 操作ハンドル23としている。
【0035】 従って、この支承部20は、前記操作ハンドル23を回動操作してこの支承部20を 縦にしたときには、前記一対の板状構成材16間のガイド溝部21内を前後方向にス ライド移動でき、且つこの支承部20を前記嵌入縦溝7Aに位置を合わせた上で操 作ハンドル23により横に回転したときには、この支承部20の一部が嵌入縦溝7A に嵌入して支承部20がスライド不能状態となるように構成している。尚、図中符 号24は支承部20を逃げて支承部20の回転動操作を容易にする前記挟持部5上面に 設けた逃げ溝部である。
【0036】 また、この嵌入縦溝7Aの溝幅を、前記アングル材1と支承部20との重合幅と 略合致する溝幅に設定し、この嵌入縦溝7Aにアングル材1と共に支承部20を回 転操作して重合状態で嵌入すると、支承部20のスライド移動が略完全に阻止され るように構成している。
【0037】 従って、これにより嵌入縦溝7Aに対してアングル材1が一側側方(水平方向 )へ移動することが阻止され、且つ前記嵌入横溝7Bにもアングル材1を嵌入係 止していることにより上下方向への揺動も阻止されるから、アングル材1が確固 に嵌脱不能状態に係止固定されるように構成している。
【0038】 従って、この固定機構8により確固に支柱付アングル材Aのアングル材1を固 定できることになり、また、この固定機構8の構造は簡易に設計実現可能な構成 であり、量産性に秀れ安価に構成できることになる。
【0039】 また、本実施例では、前記アングル材1に対して当接若しくは近接状態となる 前記支承部20の一側面に係止凸部25を突設し、この係止凸部25が嵌挿状態に係止 する横長の嵌挿孔26を前記アングル材1の所定位置に設け、このアングル材1に 対して支承部20を当接若しくは近接状態とさせてこの係止凸部25を嵌挿孔26に嵌 挿係止させることにより前記金具本体6に対してアングル材1が位置決められる ように構成している。
【0040】 尚、横長の嵌挿孔26を採用した構成とするのは、メーカーによって異なる折版 構造屋根3の隣接する重合突出条部4間間隔の違いに対応するためである。
【0041】 また、図4,図5は本実施例の使用状態を示している。
【0042】 具体的に説明すると、本実施例は、アングル材1にこのアングル材1の長さ方 向と直交する方向に親綱張設用支柱2を突設し、このアングル材1の両端部に折 版構造屋根3の重合突出条部4を締め付け挟持する挟持部5を設けた取付金具部 Aを設け、この両端部の取付金具部Aの挟持部5を折版構造屋根3の隣接する重 合突出条部4に夫々締め付け挟持してこの重合突出条部4間に前記アングル材1 を架設した際、前記親綱張設用支柱2が折版構造屋根3に対して立設状態となる ように構成している。
【0043】 更に具体的に説明すれば、本実施例は、アングル材1に親綱張設用支柱2を突 設して構成した支柱付アングル材Bと、この支柱付アングル材Bのアングル材1 の両端部に対して着脱可能な前記金具本体6としての取付金具部Aとから成る構 成の折版構造屋根用の親綱張設用支柱取付具とした場合を示している。
【0044】 支柱付アングル材Bについて説明すると、本実施例のアングル材1は、折版構 造屋根3の隣接する重合突出条部4間幅よりも長い長さを有するように構成し、 このアングル材1に突設される前記親綱張設用支柱2を挟んだこのアングル材1 の左右両端部に、重合突出条部4を締め付け挟持する前記挟持部5を設けた前記 取付金具部Aを設けている。
【0045】 また、親綱張設用支柱2は、先端に親綱10の端部に設けられる連結フックを掛 止するための連結環12を複数形成している。また、この親綱張設用支柱2の上部 寄り途中部に、後述する連結杆9の先端を連結するための連結部13を突設してい る。尚、図中符号14はアングル材1と親綱張設用支柱2との間に架設した補強桟 である。
【0046】 次に、具体的な取付方法を説明すると、先ず、折版構造屋根3の所定の隣接す る重合突出条部4に夫々、前記取付金具部Aを前記挟持部5を介して挟持固定す る。
【0047】 続いて、この並設する取付金具部Aの夫々の嵌入部7に支柱付アングル材Bの アングル材1を嵌入した上で固定機構8により固定すると、折版構造屋根3上に 親綱張設用支柱2が立設状態で保持されることになる。
【0048】 同様にして、折版構造屋根3の所定の数箇所に親綱張設用支柱2を立設させ、 各親綱張設用支柱2間に親綱10を張設し、更にはこの張設した親綱10に命綱11を 取り付け、この命綱11を作業者が身に付けて折版構造屋根3上で作業を行う。
【0049】 従って、本実施例のアングル材固定金具においては、前述のように極めて強固 にアングル材1を固定できるため、このような親綱張設用支柱2の取付具として も良好に使用できることになる。
【0050】 また、この使用状態例では、親綱張設用支柱2立設時の補強用部品というべき 、連結杆付アングル材Cを利用して折版構造屋根3に支柱付アングル材Bを設置 固定した場合を示している。
【0051】 連結杆付アングル材Cについて具体的に説明すれば、前記折版構造屋根3の隣 接する重合突出条部4に並設状態に取り付けた前記取付金具部A間に架設状態に 嵌入固定するアングル材1に,前記親綱張設用支柱2に連結し得る連結杆9を傾 動回動自在に突設した構成としている。
【0052】 更に説明すれば、連結杆9は、基端部をアングル材1に傾動回動自在に連結し 、先端部に前記連結部13に掛止連結固定し得る連結環部27を設けている。
【0053】 この連結杆付アングル材Cの使用方法を具体的に説明すると、前述のようにし て折版構造屋根3上に固定した親綱張設用支柱2に前記連結杆9の遊離端部の連 結環部27を連結し、この連結杆9が斜設状態となるように連結杆付アングル材C を配してアングル材1を前記取付金具部Aを介して前記重合突出条部4に取付固 定するもので、この斜設状態の連結杆9が親綱張設用支柱2の補強桟として機能 することになる。
【0054】
【考案の効果】
本考案は上述のように構成したから、アングル材の嵌入部での嵌入係止状態が 上方へ嵌脱不能な状態であり、この状態でアングル材の嵌脱を可能とする一側側 方へのアングル材の移動を支承部で阻止して移動不能状態とする固定構造のため 、支承部を移動させない限りはアングル材が嵌入部から嵌脱することがない。
【0055】 従って、従来のアングル材固定構造のように嵌入溝に嵌入したアングル材を単 にこのアングル材の上部にアングル押さえ板を配することで抜け止め不能状態と する構成に比して著しくアングル材の固定強度が向上し、アングル材を極めて強 固に固定することができる極めて実用性に秀れたアングル材固定金具におけるア ングル材の固定構造となる。
【0056】 また、単に従来のアングル材固定金具構造において、嵌入部の構造を、アング ル材の嵌入係止状態でアングル材が上方へ揺動不能状態となるように構成すると 共に、この嵌入係止状態でアングル材を前記嵌入部内で一側側方へ移動すること で嵌入部からアングル材が嵌脱可能となるように構成し、この嵌入係止状態のア ングル材を一側側方へ移動不能状態とする支承部を金具本体にスライド自在に設 けるだけで本考案を構成できるため、この構成は簡易に設計実現可能な構成で量 産性に秀れ安価な製品を提供できることになり、しかもアングル材の係止・解除 操作を単に支承部をスライド操作するだけで簡易に行なえるなど操作性にも秀れ た画期的なアングル材固定金具におけるアングル材の固定構造となる。
【0057】 また、請求項2記載の考案においては、支承部のスライド移動構造を簡易に設 計実現可能となり、また、この支承部のスライド移動を操作ハンドルで容易に操 作できる上、支承部がアングル材に対して当接若しくは近接状態となった状態を 、単に操作ハンドルを回転操作して支承部を嵌入部に嵌入係止するだけの操作で 保持してアングル材を嵌脱不能状態とすることができるなど、一層実用性に秀れ たアングル材固定金具におけるアングル材の固定構造となる。
【0058】 また、請求項3記載の考案においては、金具本体に対してアングル材が位置ず れしない位置決め状態で固定されることになる実用的なアングル材固定金具にお けるアングル材の固定構造となる上、単に支承部に係止凸部を設ける一方、この 係止凸部が嵌挿状態で係止する嵌挿孔をアングル材に設けるだけでこの位置決め 固定構造を構成できるため、この構成は簡易に設計実現可能な構成であり、量産 性に秀れ安価に構成できるなど一層実用的となる。
【0059】 また、請求項4記載の発明においては、支承部のスライド移動構造を簡易に設 計実現可能となり、また、この支承部のスライド移動を操作ハンドルで容易に操 作できるし、支承部がアングル材に対して当接若しくは近接状態となった状態を 、単に操作ハンドルを回転操作して支承部を嵌入部に嵌入係止するだけの操作で 保持してアングル材を嵌脱不能状態とすることができ、しかも本発明では、金具 本体に対してアングル材が位置ずれしない位置決め状態で固定されることになる 実用的なアングル材固定金具におけるアングル材の固定構造となる上、単に支承 部に係止凸部を設ける一方、この係止凸部が嵌挿状態で係止する嵌挿孔をアング ル材に設けるだけでこの位置決め固定構造を構成できるため、この構成は簡易に 設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ安価に構成できるなど一層実用的とな る秀れたアングル材固定金具におけるアングル材の固定構造となる。
【0060】 また、請求項5記載の考案においては、操作ハンドルと前記係止凸部とを一本 の棒状体により構成するため、一層簡易に設計実現可能となり、一層安価な製品 を提供できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の金具本体とアングル材とを分解した
状態を示す説明斜視図である。
【図2】本実施例の金具本体にアングル材を固定した状
態を示す説明斜視図である。
【図3】本実施例のアングル材を固定した金具本体を折
版構造屋根に固定した状態を示す説明正面図である。
【図4】本実施例の使用状態を示す斜視図である。
【図5】本実施例の使用状態において、隣接する親綱張
設用支柱間に親綱を張設し、親綱に命綱を連結して作業
者が作業を行っている状態を示す説明斜視図である。
【符号の説明】
1 アングル材 1A・1B 端縁部 6 金具本体 7 嵌入部 20 支承部 21 ガイド溝部 23 操作ハンドル 25 係止凸部 26 嵌挿孔

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金具本体の上部左右にアングル材を嵌入
    する嵌入部を形成し、この嵌入部に嵌入したアングル材
    を嵌脱不能状態に固定するアングル材固定金具における
    アングル材の固定構造であって、前記嵌入部を、少なく
    とも前記アングル材の直角折曲部を挟んだ両端縁部を嵌
    入係止し得るように構成すると共に、この嵌入係止状態
    でアングル材が上方へ揺動不能状態となるように構成
    し、この嵌入係止状態でアングル材を前記嵌入部内で一
    側側方へ移動可能に構成して、アングル材を一側側方へ
    移動させることにより嵌入部からアングル材が嵌脱可能
    となるように構成し、この嵌入部に嵌入した前記アング
    ル材に対して当接若しくは近接状態に配設され得る支承
    部を前記金具本体に設けると共に、この支承部を嵌入部
    に嵌入したアングル材に対して接離スライド自在に設
    け、前記嵌入係止状態のアングル材に対してこの支承部
    を当接若しくは近接状態に配設すると、アングル材の一
    側側方への移動が阻止されてアングル材が嵌脱不能状態
    に支承固定され、支承部を前記嵌入したアングル材に対
    して離反スライドさせてアングル材に対して隔離状態に
    配設すると、嵌入係止状態のアングル材が一側側方へ移
    動可能となってアングル材が嵌入部より嵌脱可能な状態
    となるように構成したことを特徴とするアングル材固定
    金具におけるアングル材の固定構造。
  2. 【請求項2】 前記金具本体に、前記支承部のスライド
    移動を許容するガイド溝部を設け、前記支承部は、前記
    ガイド溝部の横幅よりも狭い幅を有する部分とガイド溝
    部の横幅よりも広い幅を有する部分とが混在するように
    構成すると共に、このガイド溝部内で回転移動可能に設
    け、この支承部を回転移動させることで、ガイド溝部を
    支承部がスライド可能な状態と,支承部の一部が前記ア
    ングル材と共に嵌入部に嵌入係止してガイド溝部をスラ
    イド不能な状態とに切り替え可能に構成し、この支承部
    の回転動とスライド移動とを操作する操作ハンドルを前
    記金具本体に設けたことを特徴とする請求項1記載のア
    ングル材固定金具におけるアングル材の固定構造。
  3. 【請求項3】 前記アングル材に対して当接若しくは近
    接状態となる前記支承部の一側面に係止凸部を突設し、
    この係止凸部が嵌挿状態で係止する嵌挿孔を前記アング
    ル材に設け、このアングル材に対して支承部を当接若し
    くは近接状態とさせてこの係止凸部を嵌挿孔に嵌挿係止
    させることにより前記金具本体に対してアングル材が位
    置決められるように構成したことを特徴とする請求項
    1,2のいずれか1項に記載のアングル材固定金具にお
    けるアングル材の固定構造。
  4. 【請求項4】 前記金具本体に、前記支承部のスライド
    移動を許容するガイド溝部を設け、前記支承部は、前記
    ガイド溝部の横幅よりも狭い幅を有する部分とガイド溝
    部の横幅よりも広い幅を有する部分とが混在するように
    構成すると共に、このガイド溝部内で回転移動可能に設
    け、この支承部を回転移動させることで、ガイド溝部を
    支承部がスライド可能な状態と,支承部の一部が前記ア
    ングル材と共に嵌入部に嵌入係止してガイド溝部をスラ
    イド不能な状態とに切り替え可能に構成し、この支承部
    の回転動とスライド移動とを操作する操作ハンドルを前
    記金具本体に設け、前記アングル材に対して当接若しく
    は近接状態となる前記支承部の一側面に係止凸部を突設
    し、この係止凸部が嵌挿状態で係止する嵌挿孔を前記ア
    ングル材に設け、このアングル材に対して支承部を当接
    若しくは近接状態とさせてこの係止凸部を嵌挿孔に嵌挿
    係止させることにより前記金具本体に対してアングル材
    が位置決められるように構成したことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載のアングル材固定金具に
    おけるアングル材の固定構造。
  5. 【請求項5】 前記支承部に棒状体を貫通させて一体的
    に構成し、この支承部に貫通する棒状体の一端を前記操
    作ハンドルとして構成し、他端を前記係止凸部としたこ
    とを特徴とする請求項3,4のいずれか1項に記載のア
    ングル材固定金具におけるアングル材の固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010229661A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Otis:Kk 屋根上取付具およびその取付構造

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