JP3076183B2 - セラミックス製複合パネルとその製造方法 - Google Patents

セラミックス製複合パネルとその製造方法

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JP3076183B2
JP3076183B2 JP05281146A JP28114693A JP3076183B2 JP 3076183 B2 JP3076183 B2 JP 3076183B2 JP 05281146 A JP05281146 A JP 05281146A JP 28114693 A JP28114693 A JP 28114693A JP 3076183 B2 JP3076183 B2 JP 3076183B2
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正次 高岡
宏之 佐々木
宗敬 安井
裕恭 長谷川
耕治 森
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Nippon Kouatsu Electric Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の外壁材等に使
用されるセラミックス製複合パネルとその製造方法に
するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の躯体に取り付けて使用する複合パ
ネルとしては、ALC(軽量発泡コンクリート)の表面
側にセラミックス製化粧板を貼着して一体化したALC
複合パネルや型枠内にセラミックス製化粧板を設置し、
その上からコンクリ−トを打設して一体化したプレキヤ
ストコンクリ−トパネルがすでに知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の複
合パネルはいずれもが化粧面側のセラミックス製化粧板
が接着材(或いはコンクリート)にのみ依存した構造の
ため接着力不足により剥離したり衝突等の際に破損して
破片が落下したりすることがあった。
【0004】またセラミックス製化粧板の裏面側にガラ
ス繊維製のマット或いはシートを貼着して補強しこれを
ALCに接着して複合パネルにするものもあったがこれ
らも依然として経年劣化により接着不足が起こって剥離
を生じたり、さらには剥離落下したりすることがあっ
た。
【0005】またプレキヤストコンクリートパネルは重
量が重く運搬上に問題があるほか躯体への取付作業性が
悪いと言う問題があった。また上記複合パネルは表面側
のセラミックス化粧板と裏面側のALCパネル或いはコ
ンクリ−トとの両者の平行度が出ていないため複合パネ
ルを躯体へ取り付けた際に表面(化粧面)側が面一的な
らないため取り付け時には調整作業が必要になる等の問
題があった。
【0006】本発明は上記従来のセラミックス製化粧板
接着方式型の複合パネルに関連して発生した諸々の問題
を一挙に解決することを目的にした新規なセラミックス
製複合パネルとその製造方法並びにこれらに使用するセ
ラミックス製化粧板を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、枠部
(5)とその前面に溶接固着した薄い鋼板からなる前面
板(4)とで形成した枠体(3)と、 化粧板の体内に、
ステンレス製で連続波形状の金属線(2)が化粧板の全
面にわたって多数配設されており、この金属線(2)に
はその一部を連続波の進行方向に対し直角方向に突出さ
せた突出部が形成され而もこの突出部が化粧板の裏面側
に露出して取付部(2a)を構成したセラミックス製化
粧板(1)とからなり、 前記枠体(3)の前面板(4)
上に接着剤(28)を介してセラミックス製化粧板
(1)を接着し、 前記セラミックス製化粧板(1)の裏
面(1b)に露出させた取付部(2a)を、枠体(3)
における前面板(4)に形成した取付穴(4a)に挿通
し、その取付穴(4a)の裏側において上記取付部(2
a)を止着具(29)で固定し、 さらに前記接着した各
セラミックス製化粧板の下端側を、枠体(3)の前面板
(4)に止着した支持部材(36)にてそれぞれ支持し
たことを特徴とするセラミックス製複合パネルである。
【0008】また、第2の発明は、化粧板の体内に、ス
テンレス製で連続波形状の金属線(2)が化粧板の全面
にわたって多数配設されており、この金属線(2)には
その一部を連続波の進行方向に対し直角方向に突出させ
た突出部が形成され而もこの突出部が化粧板の裏面側に
露出して取付部(2a)を構成し、更に前記金属線
(2)の取付部(2a)の突出寸法dを、成形材料の充
填時には材料中に埋設された状態にあり、加圧成型時に
は成形体の裏面側にその一部が露出する長さに設定した
セラミック製化粧板(1)を用意し、 定盤(24)上
に、セラミックス製化粧板(1)を、定盤(24)上に
ビニールシート(27)を敷設してその表面(1a)側
を定盤(24)側にして載置し、かつ、定盤(24)上
に取り外し可能に設けた当て板(26)で位置決めしつ
つ載置し、さらに載置した同化粧板(1)の裏面(1
b)側には弾性接着剤(28)を塗布し、 さらにその接
着剤(28)の上に、枠部(5)とその前面に固着した
薄い鋼板からなる前面板(4)とで形成した枠体(3)
を、その前面板(4)側を接着剤(28)側にして載置
し、 更に、前記セラミックス製化粧板(1)の裏面(1
b)に露出させた取付部(2a)を、枠体(3)におけ
る前面板(4)に形成した取付穴(4a)に挿通し、そ
の取付穴(4a)の裏側において上記取付部(2a)を
止着具(29)で固定し、 定盤(24)上に平行度調整
部材(32)を備えて、上記前面板(4)と平行に形成
した枠部(5)の取付面(3a)を、平行度調整部材
(32)により平行度を維持して押圧具(31)により
加圧し、上記接着剤(28)の硬化を待って上記押圧具
(31)及び平行度調整部材(32)を取外すようにし
たことを特徴とするセラミックス製複合パネルの製造方
である。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【実施例】次に図に示す本発明の実施例について説明す
る。先ず、図1乃至図6に示す本発明に使用するセラミ
ックス製化粧板1について説明する。
【0015】このセラミックス製化粧板1は、プレス成
形機の金型内にガラスカレット,酸化アルミニウム,ベ
ントナイト,着色剤(金属酸化物)からなる顆粒状の無
機質成形材料をまず半層分充填し、そしてその上に金属
線2を図1のようにセットした後、仮加圧して金属線2
に折曲形成した取付部2aを裏面(下)側に押し下げ、
さらにその上から残り分の上記と同質の成形材料を金型
内に充填し、200〜500kg/cm2 で加圧して板
状に成形する(図2参照)。この成形後、これをローラ
ハースキルン等の焼成炉で800℃の温度で、2〜5時
間焼成する。そして焼成後、必要により化粧面となる表
面1a側を研磨し或いはそのままにし、最後に化粧板1
の裏面1b側に露出した金属線2の取付部2aを図4の
ように裏面1bに引っ張り起こして化粧板1を完成す
る。また、該化粧板1は縦横を所定の長さの1枚板とす
る。
【0016】なお、上記のステンレス線からなる金属線
2は、図1に示すようにその金属線2を格子状に配置し
てその交点を点付けして組み付けたものが使用される。
また、この金属線2は化粧板1の破損時における破片の
落下防止と化粧板2を後述する枠体等の他部材に一体化
させる場合の連結用の取付部として使用されるもので、
線径が0.3mm〜1.6mmの低炭素含有量の例えば
SUS304L等のステンレス線が使用され、特に板厚
が5mm〜20mmの化粧板を作る場合には、無機質成
形材料の焼成時の収縮作用(収縮率)或いは焼成後のカ
ッターによる切断作業などを考慮して、線径が0.3m
m〜0.9mmの範囲の比較的細径のものが使用され
る。
【0017】なお、上記金属線2は図5に示すように連
続の正弦波の形状になっており、波の高さhと周期tの
関係は線径0.6mmの場合において、h=2.7m
m、t=5.2mmになっている。さらに該金属線2の
取付部2aは図6に示すように予め折曲形成されてい
る。そして、この取付部2aの突出寸法dの程度は化粧
板1を成形する際の板厚に伴って変化させるのである
が、一応成形材料の充填厚み(カサ)の半分程度、つま
り加圧成型時に成形体の裏面側に一部が露出するように
設定されている。なお、取付部2aを構成する金属線2
は成形材料に比べて小さい熱収縮のステンレス線を使用
しているため、焼成後に取付部2aがさらに化粧板1の
裏面2b側に露出することになって引っ張り起こしやす
くなっている。
【0018】次に上記のセラミックス製化粧板1を組み
付ける枠体について図7乃至図13により説明する。枠
体3は、上記所定の縦幅と横幅に形成された化粧板1
を、縦方向に3枚、横方向に3枚、計9枚配列できる平
鋼板からなる前面板4とその外周縁の後面に固着した枠
部5とから大略構成されている。
【0019】前面板4は、これに図18に示すように化
粧板1を9枚配列した場合に、各化粧板1に設けた上記
金属線2の取付部2aが存在する部分に位置して取付穴
4aが形成されている。
【0020】枠部5は、コ字形の軽量溝鋼からなる上枠
6と下枠7と左枠8と右枠9とを所定の大きさの横長の
長方形になるようにして連結して組立て、この枠部5の
前面側に上記の前面板4を溶接固着して一体化されてい
る。また、上下枠6と7間には等辺山形鋼からなる補強
枠10が架設固着され、左右枠8と9間には等辺山形鋼
からなる補強枠11が架設固着され、これら両補強枠1
0,11は上記前面板4と固着されている。
【0021】また、上記前面板4の4方の端縁は夫々裏
面方向に折曲されて側カバー部12を形成している。ま
た、図7に示す枠体においては、その上枠6と左枠8部
における上記側カバー部12には、その先端を更に外方
へ折曲延長してバックアップ部12aが形成されてい
る。
【0022】上記前面板4の表面4bは平面状になって
おり、該表面4bと上下、左右の枠6,7,8,9の後
面、すなわち取付面3aとは平行になっている。13,
14,15,16は鋼板からなる取付片で、上記枠部5
における後側の4隅に位置して上枠6と左右枠8,9及
び下枠7と左右枠8,9間に溶接固着されている。ま
た、これらは、図23に示すように、下部の取付片1
5,16の後面が枠部5の後面である取付面3aと面一
状態になるように設置され、上部の取付片13,14の
後面が取付面3aより若干内側になるように設置されて
いる。
【0023】18は上記取付片13〜16に形成した取
付穴で、該取付穴を通じてボルト等により枠部5を躯体
に取付けるものである。尚、該取付片13〜16には、
図21に示すように、別の位置調整穴19を形成して躯
体に対する枠部5の取付位置を調整できるようにしても
よい。
【0024】図12において、20は上枠6の上面に固
着したナットで、そのナットのねじ穴20aと同一位置
の上枠6には穴21がねじ穴と連通して形成されてい
る。22は下枠7下面に固着したナットで、下枠7には
上記と同様にねじ穴22aと連通する穴23が形成され
ている。これらは、枠部5を躯体に取付けた場合に、上
下に位置する枠部5,5間を、これらねじ穴20a,2
2aにボルトを挿通して連結するものであり、また、枠
部5を吊り上げる場合に、吊り上げ用のフックを取付け
るねじ穴としても兼用される。
【0025】尚、枠体3は、その各部材の露出部の全面
を塗装しておく。次に上記枠体3上に上記セラミックス
製化粧板1を接着作業する定盤について図14(a)
(b)により説明する。
【0026】定盤24は、その上面の載置面24aが上
記枠体3を載置するに十分な面積と機械的強度を有した
鋼鉄で形成されており、かつその載置面24aは水平に
削り出されて設置面(作業床面)25と平行になってい
る。更に、載置面24aには、上記枠体3を載置する部
分の外周に位置して当て板26を嵌合設置するためのガ
イド溝24bが縦方向と横方向に直角に形成されてい
る。
【0027】次に、上記の定盤24上において、上記枠
体3にセラミックス製化粧板1を接着してセラミックス
製複合パネルを製造する方法について、図14により説
明する。 先ず、図14(a)に示すように定盤24を
用意する。この定盤24は床面等の設置面25に対し、
その上部の載置面24aが水平によるように設置されて
おり、この載置面24a上に、その全体を覆うようにし
て汚れ防止用の透明のビニールシート27を被す。
【0028】そして定盤24の所定位置(コーナー部)
に形成されたガイド溝24bに所定の高さと長さを有す
る当て板26を嵌めて上記のセラミックス製化粧板1の
載置位置を設定する(図14(b)参照)。
【0029】次にこの当て板26の内側面に沿って上記
のセラミックス製化粧板1を化粧面となる表面1a側を
定盤24側にした状態で載置する。本実施例において
は、セラミックス製化粧板1を、図18に示すような配
列で9枚順次並べて載置し、全体で横長の長方形となる
ように定盤24上に載せる。なお、セラミックス製化粧
板1の載置に際しては、隣接する各セラミックス製化粧
板1の端面間で所定寸法の目地gが形成されるように目
地調整部材27を適宜付設していく。なお、上記目地g
は後述の接着剤塗布作業時に接着剤などが入り込まない
ようにテープにより塞ぐ。 テープで目地gを塞いだ
後、上記載置された各セラミックス製化粧板1の裏面1
b(上側を向いた面)側にエポキシーシリコン樹脂系の
弾性ある接着剤28を全面にわたって厚めに塗布する。
次で、上記テープを剥がした後、接着剤28の上から上
記の枠体3を、その前面板4を下にして載せて、そのセ
ラミックス製化粧板1と枠体3とを接着剤28により接
着する(図14(c))。
【0030】すなわち、枠部5の前面側に溶接固着した
薄板の鋼板からなる前面板4に対しセラミックス製化粧
板1を接着する。次で、接着した各セラミックス製化粧
板1は次にその裏面側(図の上面側)に露出した金属線
2の取付部2aを前面板4に形成した取付穴4aを通じ
て上方へ引っ張り出し、前面板4の裏面側(図の上面
側)に露出させる。次で、この各露出した取付部2aに
夫々、図16,17に示すように、クリップ形の止着具
29を差し込んで各セラミックス製化粧板1を前面板4
に機械的に連結する。この場合、止着具29が抜け落ち
ないようにさらに金属線2の取付部2aと止着具29と
前面板4の裏面とに亘って接着剤30を塗着して接着止
めする(図14の(d)の状態)。
【0031】上記の接着止めが済むと次に枠体3の取付
面3a上に枠体3の両端(図14(e),図15におい
て紙面の手前と奥側)に位置して重量のある長尺のH形
鋼からなる押圧具31を2本平行して夫々橋渡し状に載
せる。この場合、定盤24の載置面24aと押圧具31
の下端面31a間に一定寸法の平行度調整32を少なく
とも1つの押圧具31に対し両端(図の左右側)に1つ
ずつ(したがって実施例では4個)介在させる。そし
て、締付具33により締め付けてセラミックス製化粧板
1の表面1aへ枠体3の前面板4を加圧する。押圧具3
1が平行度調整部材32に当るとセラミックス製化粧板
1の表面と枠体3の取付面3aとが平行状態になる(図
14(e))。この状態で、定温(室温)で接着剤28
を養生し、硬化させる。この平行度の調整はセラミック
ス製化粧板1の裏面側に塗布した弾性のある接着剤28
の厚みと弾力特性を利用して行われる。
【0032】そして最後に締付具33、押圧具32、当
て板26及び目地調整部材27を取り外し、そしてクレ
ーン等34で枠体付のセラミックス化粧板を定盤24か
ら吊り上げて(図14(f)(g))、裏返しにし、再
度定盤24上に載置する(図14(h))。そして、図
21、図25に示すようにセラミックス製化粧板1の横
目地g間に支持部材35を、セラミックス製化粧板の下
端に支持部材36を夫々リベット止めしてセラミックス
製化粧板1のスベリ止め或いは落下防止を行い、セラミ
ックス製複合パネルAを完成する。
【0033】次に上記構成の複合パネルAを建築物の躯
体Bに対し取付ける場合を図22乃至図24に基づき説
明する。Bは躯体であり、これに支柱37が垂直方向に
溶接固着されている。38はこの支柱37に対し水平方
向に張り出して固着した角鋼管からなる支持腕金具であ
る。該支持腕金具38には溝形鋼からなる支持受け金具
39が溶接固着され、また該支持受け金具39の上辺部
には不等辺山形鋼からなる支持止め金具40がネジ着さ
れている。そして、支持受け金具39の縦辺部に下段の
パネルAの上部の取付片13又は14をネジ着して取り
付け、また支持止め金具40には上段に位置する別パネ
ルAの下部側の取付片15又は16をネジ着して取り付
ける。41はボルト、42はナット、43,43′は平
板座金を示す。
【0034】なお、複合パネルAの躯体Bへの取付けに
際しては、表面側にシール材44やバックアップ材45
を付設し、また裏面側には環状ガスケット46を付設し
て隣接パネル間の防水性を高めるようにしている。上記
ネジ連結に関連した部材は取付後に溶接されて複合パネ
ルAが躯体Bに対し完全に固定される。
【0035】また、各セラミックス製複合パネルは、そ
の下部側は支持止め金具40に不動に固定されている
が、上部側は支持腕金具38に所定以上の横荷重が作用
した場合には横スベリできるように支持されている。す
なわち、図24に示すように、ボルト41が挿通する支
持受け金具39の連結穴47を、ボルト41の直径より
も大径にしたルーズ穴(バカ穴)に形成し、平板座金4
8と支持受け金具39間にフッ素樹脂板を介在したり、
平板座金48に同樹脂をコーテングしたりして、ボルト
41と支持受け金具39間のスベリを良くしている。
【0036】尚、支持止め金具40に形成した連結穴4
7′も、ボルト41の直径より大径に形成されている。
これは、複合パネルAを取付ける際に若干の位置調整が
できるようにしたものである。
【0037】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1の発明
においては、セラミックス製化粧板と枠体の前面板との
結合が、接着剤(28)と機械的な連結である取付部
(2a)と支持部材(36)との3重の取り付け構造と
なってより高い接着(取付)強度が期待でき、剥離落下
する危険を少なくすることができる。
【0038】に請求項の発明においては、金属線の
取付部を成形時に容易に化粧板の裏面に露出させること
ができ、その取付部の引っ張り起こしが容易になる。更
に、枠体の前面板に接着したセラミックス製化粧板と枠
体における枠部の取付面との平行度が簡単にでるため、
この複合パネルを躯体に取り付ける場合にも簡単に面一
的に取付けができ作業性が向上し、かつ、平行度調整部
材の介在により、加圧するだけで枠体のセラミックス製
化粧板と枠体における枠部の取付面との間の平行度が正
確に出る。
【0039】更に上記各発明においては、焼成時に成形
材料の収縮があってもこれを金属線が吸収してセラミッ
クスの残留応力による破損を防止することは勿論のこ
と、万が一化粧板が壊れてもその破片の落下が金属線に
より防止でき、また化粧板の裏面側に金属線の取付部を
露出しているため上記のように枠体に限らずどのような
取付部材に対しても取付けが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のセラミックス製化粧板の前面図。
【図2】 同平断面図。
【図3】 同要部の拡大平断面図。
【図4】 化粧板の裏面側に露出した金属線の取付部を
引き起こした状態の拡大平断面図。
【図5】 金属線の平面図。
【図6】 図5の金属線を横から見た図。
【図7】 枠体の前面図。
【図8】 同右側面図。
【図9】 同左側面図。
【図10】 同上面図。
【図11】 同下面図。
【図12】 図9における上部の断面図。
【図13】 図9における下部の断面図。
【図14】 (a)〜(h)は本発明のセラミックス製
複合パネルの製造方法を示す工程図。
【図15】 養生状態を示す拡大図。
【図16】 セラミックス製化粧板と枠体との取付部を
示す拡大断面図。
【図17】 同後面図。
【図18】 枠体にセラミックス製化粧板を取付けた複
合パネルの前面図。
【図19】 同複合パネルの前部分を示す拡大側面図。
【図20】 セラミックス製化粧板と前面板との接着部
を示す拡大断面図。
【図21】 取付片部近傍の拡大前面図。
【図22】 複合パネルと躯体との取付部を後側から見
た図。
【図23】 図22を右側から見た図。
【図24】 図22を上側から見た図であり、その左側
の一部は図22におけるイ−イ線断面を表している。
【図25】 目地に付設した支持部材の取付状態図。
【符号の説明】
1…セラミックス製化粧板 1a…表面 1b…裏面
2…金属線 2a…取付部 3…枠体 3a…取付面
4…前面板 4a…取付穴 5…枠部 24…定盤 2
8…接着剤 32…平行度調整部材 33…加圧手段
35…支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 裕恭 愛知県大府市長草町深廻間35番地 日本 高圧電気株式会社技術開発部内 (72)発明者 森 耕治 愛知県大府市長草町深廻間35番地 日本 高圧電気株式会社技術開発部内 (56)参考文献 特開 平4−254654(JP,A) 特開 昭62−117937(JP,A) 特開 昭57−40057(JP,A) 特開 昭60−26758(JP,A) 実開 平4−76853(JP,U) 実公 昭10−17436(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/08 - 13/18 E04B 2/88 - 2/96 E04C 2/30 B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠部(5)とその前面に溶接固着した薄
    い鋼板からなる前面板(4)とで形成した枠体(3)
    と、 化粧板の体内に、ステンレス製で連続波形状の金属線
    (2)が化粧板の全面にわたって多数配設されており、
    この金属線(2)にはその一部を連続波の進行方向に対
    し直角方向に突出させた突出部が形成され而もこの突出
    部が化粧板の裏面側に露出して取付部(2a)を構成し
    たセラミックス製化粧板(1)とからなり、 前記枠体(3)の前面板(4)上に接着剤(28)を介
    してセラミックス製化粧板(1)を接着し、 前記セラミックス製化粧板(1)の裏面(1b)に露出
    させた取付部(2a)を、枠体(3)における前面板
    (4)に形成した取付穴(4a)に挿通し、その取付穴
    (4a)の裏側において上記取付部(2a)を止着具
    (29)で固定し、 さらに前記接着した各セラミックス製化粧板の下端側
    を、枠体(3)の前面板(4)に止着した支持部材(3
    6)にてそれぞれ支持したことを特徴とするセラミック
    ス製複合パネル。
  2. 【請求項2】 化粧板の体内に、ステンレス製で連続波
    形状の金属線(2)が化粧板の全面にわたって多数配設
    されており、この金属線(2)にはその一部を連続波の
    進行方向に対し直角方向に突出させた突出部が形成され
    而もこの突出部が化粧板の裏面側に露出して取付部(2
    a)を構成し、更に前記金属線(2)の取付部(2a)
    の突出寸法dを、成形材料の充填時には材料中に埋設さ
    れた状態にあり、加圧成型時には成形体の裏面側にその
    一部が露出する長さに設定したセラミック製化粧板
    (1)を用意し、 定盤(24)上に、セラミックス製化粧板(1)を、定
    盤(24)上にビニールシート(27)を敷設してその
    表面(1a)側を定盤(24)側にして載置し、かつ、
    定盤(24)上に取り外し可能に設けた当て板(26)
    で位置決めしつつ載置し、さらに載置した同化粧板
    (1)の裏面(1b)側には弾性接着剤(28)を塗布
    し、 さらにその接着剤(28)の上に、枠部(5)とその前
    面に固着した薄い鋼板 からなる前面板(4)とで形成し
    た枠体(3)を、その前面板(4)側を接着剤(28)
    側にして載置し、 更に、前記セラミックス製化粧板(1)の裏面(1b)
    に露出させた取付部(2a)を、枠体(3)における前
    面板(4)に形成した取付穴(4a)に挿通し、その取
    付穴(4a)の裏側において上記取付部(2a)を止着
    具(29)で固定し、 定盤(24)上に平行度調整部材(32)を備えて、上
    記前面板(4)と平行に形成した枠部(5)の取付面
    (3a)を、平行度調整部材(32)により平行度を維
    持して押圧具(31)により加圧し、上記接着剤(2
    8)の硬化を待って上記押圧具(31)及び平行度調整
    部材(32)を取外すようにしたことを特徴とするセラ
    ミックス製複合パネルの製造方法。
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