JP2775926B2 - パネル材の製造方法 - Google Patents

パネル材の製造方法

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、支持部材へ取付けることが容易にされたパ
ネル材の製造方法に係り、特に、建築物の外装材として
用いられるガラス板からなるパネル材を躯体側の支持部
材に取り付ける際に有用なパネル材の製造方法に関す
る。
[従来の技術] 近時、建築物の外壁には、カーテンウオール構造が多
く採用されるようになってきており、その際に用いられ
る外装材としては、多種の板ガラスからなるパネル材が
多用されている。
このようなカーテンウオール構造において、パネル材
を躯体側の支持部材に取り付けるための従来手法は、第
6図に示すようにアルミ材などの金属材料からなる支持
部材2に対し、パネル材1をシリコーンシーラント等の
可塑性のある接着剤3を用いて接着することで行なわれ
るものであった。
ところで、性質上、接着剤は、被着体の性質や表面処
理の状況の如何により、得られる接着力も均一ではな
い。
この場合、各種の板ガラスからなるパネル材と接着剤
との間の関係については、パネル材の側を品質的に均一
な表面処理を施した被着体として用いることができた。
しかし、支持部材と接着剤との間の関係については、当
該支持部材が各種金属材料により形成されるものである
ことや、製造ロット毎に表面処理の状況が変わってしま
うことなどの事情もあって、好ましい被着体として用い
るためには高度な品質管理を行なう必要があり、これを
怠ると全く接着しないということもあった。
このため、上記従来手法によるときは、支持部材の表
面処理の品質をいかにして良好なものとするかというこ
とがその接着性を確実なものとするうえから重要な要素
となっていた。したがって、支持部材の表面処理の状況
が変化するたびに、接着性のチェックを実施せざるを得
ないという煩雑さがあった。
一方、第7図は、上記手法による場合の不都合を解消
すべく開発された他の従来手法による取付け構造を示す
ものである。
これは、予め所望する形状に成形加工してあるシリコ
ーンゴムを支持部材2に対する係止材5として用いるよ
うにしたものであり、この係止材5は、シリコーンシー
ラントからなる接着剤6を介して各種板ガラス等からな
るパネル材1に接着することで固定されていた。
[発明の解決しようとする課題] ところで、第7図に示す従来手法によるときは、介在
させた接着剤を用いて支持部材とパネル材とをそれぞれ
接着するという取付け構造をとるものではないため、支
持部材との関係では、接着剤による接着性の問題を一
応、回避することができるものであった。
しかし、シリコーンゴムを用いて成形加工されている
係止材は、常に人手を介してパネル材の側に接着してや
るという接着工程が別途に必要となるのみならず、接着
耐久性の点で依然として品質的なバラツキが多く生じが
ちとなり、さらには、人手を多く要することからその製
造コストも結果的に高いものとならざるを得ないという
解決すべき課題を残すものであった。
[課題を解決するための手段] 本発明は、従来手法にみられた上記課題に鑑みてなさ
れたものであり、そのパネル材の製造方法は、パネル用
素材の背面側に位置する一側縁部には、面方向に沿わせ
て両翼方向へと突出させた一対の係止腕部をその頂端部
に有してなる係止部の形状に対応する空間部の形成を可
能とした金型を配設するとともに、前記空間部には、そ
の内周面に離形剤を塗布してシリコーンシーラントから
なる接着剤を注入し、この接着剤を成形固化させて係止
部をパネル用素材の前記側縁部に一体的に形成した後、
前記金形型を脱型除去することにその構成上の特徴があ
る。
[実施例] 以下、図面を参酌して本発明の実施例を詳説する。
本発明方法について、第1図に示す実施例を参酌して
説明すれば、第1図(イ)のパネル用素材12の適宜の位
置、例えば背面の一側縁部には、まず、金型15が配置さ
れる。金型15は、第1図(ロ)に示すように2分割タイ
プのものが用いられ、その一方の側の基端部17のみがパ
ネル用素材12の板厚分だけ長くなっており、他の構成は
左右対称となって形成されたものが用いられている。ま
た、この金型15は、これを設置することにより、パネル
用素材12の背面側に位置する一側縁部において面方向に
沿わせて両翼方向へと突出させた一対の係止腕部14,14
を有してなる係止部13を成形するための空間部16を形成
することが可能となっている。しかし、本発明方法に用
いられる金型15については、上記実施例に限られるもの
ではなく、面方向に沿わせて両翼方向へと突出させた一
対の係止腕部14,14を有する係止部13をパネル用素材12
の周端面を除く一側縁部に形成し得る空間部16を備える
ものであれば、適宜形状のものを任意に組み合わせて用
いることができるはもとよりである。
このような空間部16を形成する金型15の内周面には、
用いる接着剤との具体的な関係で離形性を有する適宜成
分の離形剤18が予め塗布される。
かくして、パネル用素材12に対する金型15の所定の設
置作業を終えた後は、この金型15により形成される空間
部16に第1図(ハ)に示すようにしてシリコーンシーラ
ントからなる接着剤19を注入し、所定時間放置すること
でこれを前記空間部16の形状に沿わせて成形固化させ、
シーラントの弾性成形体を得る。
このようにして、接着剤19を金型15の空間部16内で成
形固化させることで、パネル用素材12の周端面を除く一
側縁部には、前記空間部16を介して成形された所望形状
の係止部13が一体的に形成される。しかる後、このよう
にして形成された係止部13から金型15を脱型除去させる
ことで、第1図(ニ)に示すような係止部13を有してな
るパネル材11が形成され、このパネル材11は、係止部13
を介することで、第2図に示すようにして支持部材21に
取り付けることができる。
本発明において使用されるパネル用素材12としては、
フロートガラス板、熱線反射ガラス、結晶化ガラス、着
色ガラスなどの各種ガラス板あるいはこれらのガラス板
を用いた複層ガラスや合せガラスなどを用いることがで
きる。
また、第1図に示した係止部13の構造は、一対の係止
腕部14,14を設けることにより係止部13の両側での支持
部材21の担持又は挟持を可能となるように構成されてい
る。
本発明により得られたパネル材を利用した支持部材へ
のパネル材の取付け構造は、上記した様なパネル用素材
12と、アルミ材、ステンレス等の金属材料を用いて形成
された支持部材21とで構成される。
このうち、前記パネル用素材12の必要部位、例えば第
4図に示すように、背面の左右側縁部に、又は側縁部の
近傍には、その長さ方向に沿わせて予めシリコーンシー
ラントからなる接着剤19を成形固化することで形成され
た係止部13が縦列に設けられている。この係止部13は、
左右方向に翼状に突出させた一対の係止腕部14,14をそ
の頂端部に設けて形成されている。
一方、支持部材21は、前記接着剤19を成形することで
形成される係止部13の前記係止腕部14,14との関係で、
これら係止腕部14,14を抱持するようにして嵌合係止さ
せるために設けた屈曲腕部22を介することで、その長さ
方向に沿って設けられた溝部23を有して形成されてい
る。
第4図は、一実施例としての本発明より得られたパネ
ル材を用いた取付け構造の詳細を示すものであり、躯体
側に配設されている支持部材21へのパネル材11の取付け
は、このパネル材11の背面に設けられた前記係止部13を
支持部材21の前記溝部23内にその一側開口部の側から挿
入することで行なわれる。この際、パネル材11における
係止部13は、その係止腕部14が溝部23を形成している前
記屈曲腕部22と係合するに至り、支持部材21に対するパ
ネル材11の取付けを確実に行なうことができる。また、
このような取付け構造とすることで、横方向で隣り合う
パネル材11相互間には、ムーブメントとの関係を考慮し
た必要最小限の間隙27を配し、この間隙27内に気密材28
をバックアップさせたシーリング材29を埋設することに
より、美観や機能の点でより好ましいカーテンウオール
構造を形成することができる。さらに、上下方向での各
パネル材11は、第5図に示すように、無目材25に配置し
たセッティングブロック30を介して支承させ、かつ、気
密材31をバックアップさせたシーリング材32により封止
することで支持されている。しかも、この際に用いられ
る無目材25は、その表出面に隠蔽部26を有しているの
で、第5図に示すように、上下方向でのパネル材11相互
に形成される間隙を完全に隠蔽することができる。
本発明によれば、係止部13は上述したように、金型15
により形成される空間部16内に単にシリコーンシーラン
トからなる接着剤19を注入し硬化させることで、パネル
用素材12に対し一体的となって形成することができるの
で、その形成工程を省力化することができる。
また、従来手法のように支持部材を被着材とし、これ
との間の接着性を考慮する必要をなくして作業を進める
ことができ、それだけ工程管理を容易なものとすること
ができる。
さらには、このようにしてパネル用素材12に形成され
る係止部13は、その頂端部に一対の係止腕部14,14が設
けられていることから、取付け対象部材としての支持部
材21にて溝部23を形成している屈曲腕部22との関係で、
前記係止腕部14,14をこれに抱持させるようにして係合
させることができる。したがって、支持部材21に対する
パネル材11の取付けは、温度変化によるムーブメントや
層間変位に起因するムーブメントなどの変形に対しても
無理なくこれに追従させることができる構造とすること
で、より安全、確実なものとすることができる。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、パネル素材の背面
の一側縁部に位置する部位のみを被着材として、バラツ
キのない接着力のもとで一対の係止腕部を有する係止部
を付設することにより、その全体で信頼度の高いパネル
材を形成することができる。
また、支持部材に対しては、従来のようにパネル材を
直接に接着固定することなく、前記係止部における一対
の係止腕部を嵌合させてパネル材を確実に取り付けるこ
とができるので、温度変化によるムーブメントや層間変
位に起因するムーブメントなどの変形に対しても無理な
くこれに追従させることができる構造とすることで、よ
り安全、確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)〜(ニ)は、本発明のパネル材の製造工程
を示す説明図、第2図は、パネル材と支持部材との間の
取付け時における相互関係を示す説明図、第3図は、本
発明により得られたパネル材を適用して得られたカーテ
ンウオール構造の外観を示す部分正面図、第4図と第5
図とは、本発明の取付け構造の一例を示すものであり、
このうち、第4図は、第3図におけるA−A線断面図、
第5図は、同B−B線断面図、第6図と第7図とは、従
来手法による支持部材に対するパネル材の取付け構造を
示す断面図である。 11……パネル材、12……パネル用素材、13……係止部、
14……係止腕部、 15……金型、16……空間部、17……基端部、18……離形
剤、 19……接着剤、21……支持部材、22……屈曲腕部、23…
…溝部、 25……無目材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネル用素材の背面側に位置する一側縁部
    には、面方向に沿わせて両翼方向へと突出させた一対の
    係止腕部をその頂端部に有してなる係止部の形状に対応
    する空間部の形成を可能とした金型を配設するととも
    に、前記空間部には、その内周面に離形剤を塗布してシ
    リコーンシーラントからなる接着剤を注入し、この接着
    剤を成形固化させて係止部をパネル用素材の前記一側縁
    部に一体的に形成した後、前記金型を脱型除去すること
    を特徴とするパネル材の製造方法。
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