JP3075521B2 - 自動車のドアロック - Google Patents

自動車のドアロック

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JP3075521B2 JP36446897A JP36446897A JP3075521B2 JP 3075521 B2 JP3075521 B2 JP 3075521B2 JP 36446897 A JP36446897 A JP 36446897A JP 36446897 A JP36446897 A JP 36446897A JP 3075521 B2 JP3075521 B2 JP 3075521B2
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フアイヒテイガー デイーター
リントマイヤー マルテイン
シヤイブレ クルト
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ダイムラークライスラー・アクチエンゲゼルシヤフト
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作要素によって
制御回路に接続され外側作動機構によってまたは内側作
動機構によって解ロックできるロック機構と、レバー要
素によって賦活、除勢でき、賦活状態ではロック機構の
内側作動機構を非作動状態とする機械式幼児防護装置と
を有する自動車のドアロックに関する。
【0002】
【従来の技術】このようなドアロックは、乗用車につい
て、特に、リヤドアの範囲において周知である。リヤド
アの各ドアロックは、操作要素を介して、ドアロックの
センタ操作によるロックまたは解ロックを達成するセン
タロック系の制御回路に接続されている。各ドアロッ
ク、特に、リヤドアのドアロックは、更に、ロック機構
に結合されドアの内側取手の作動時にロック機構の解ロ
ックを誘起する内側作動レバーに作用する機械式幼児防
護装置を備えている。機械式幼児防護装置が賦活される
と、内側作動レバーの非作動化、特に、ブロッキングが
達成され、かくして、車内からの当該サイドドアの開放
は不可能となる。機械式幼児防護装置の賦活および除勢
は、幼児防護装置の機械式レバー要素の操作によって簡
単に行われる。械式幼児防護装置を賦活した場合、当該
ドアの開放は、外側からのみ可能である。
【0003】ドイツ特許第3438342号には、幼児
防護装置を備えた自動車用開閉系が記載されている。こ
の種の幼児防護装置は、点火系のオン時および/または
エンジン回転時に自動的に賦活される。更に、幼児防護
装置は、自動車の走行速度に依存して賦活できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、幼児
防護装置の防護機能を低下することなく、簡単な手段に
よって、幼児防護装置の容易な中間的除勢を行い得る、
冒頭に述べた種類のドアロックを創成することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は、機械式幼児
防護装置に、制御回路のセンタロック系の操作要素に並
列に接続され、センタロック系の解放時に同時に幼児防
護装置を除勢する制御部材を配し、制御部材に、時限素
子を介して作動され所定の時間インターバル後に幼児防
護装置の賦活のために制御部材をリセットするリセット
装置を設けることによって、解決される。かくして、セ
ンタロック系の対応する制御によって幼児防護装置の中
間的除勢を簡単に行い得る。同時に、所定の時間インタ
ーバル後に、幼児防護装置が自動的に再び賦活され、従
って、幼児防護装置の意図する再賦活を失念した場合
も、幼児防護装置が自動的に再作動され、かくして、幼
児防護装置の防護機能が、乗員の記憶能または記憶とは
関係なく充足される。即ち、幼児防護装置の作動時も、
後席乗員は、センタロック系の簡単な切換操作によって
容易に下車でき、しかも、この際、運転者または同乗者
が、後席乗員のために当該のサイドドアを外側から開け
るために下車する必要はない。機械式レバー要素の簡単
な切換による幼児防護装置の意図する除勢が、本発明に
係る解決法によって損なわれることはない。本発明に係
る解決法は、賦活された幼児防護装置の操作を簡単化す
るに過ぎない。本発明に係る解決法は、特に簡単に構成
される。なぜならば、制御部材が、センタロック系の既
存の制御回路に結合されているからである。即ち、作動
スイッチを補足する必要はない。
【0006】本発明の実施例の場合、制御部材として、
幼児防護装置の空気圧シリンダをセンタロック系の空気
圧制御回路に結合する。これは、特に簡単で機能確実な
実施例である。
【0007】本発明の別の実施例にもとづき、空気圧シ
リンダの操作ピストンのリセットのために、バネ装置を
設ける。リセットバネを空気圧シリンダに組込むのが好
ましく、かくして、バネ装置のために構造スペースを補
足する必要はない。
【0008】本発明の別の実施例にもとづき、時限素子
として、チョークを空気圧シリンダのピストンチャンバ
に設ける。このチョークは、バネ装置のリセット力に同
調され、幼児防護装置の賦活状態への制御部材の緩速の
リセットを保証する。
【0009】本発明のさらなる利点および特徴は、従属
請求項および図示の本発明に係る好ましい実施例の以下
の説明から明らかであろう。
【0010】
【発明の実施の形態】図1の機械式ドアロック1は、乗
用車のリヤドアに組込まれている。ドアロック1は、リ
ヤドアの閉鎖状態において、リヤドアフレームに設置さ
れた閉鎖アイをロックつめを介して囲むまたは解放する
ロック機構を有する。ロック機構は、一方では、ドア外
側取手によって解ロックされ、他方では、ドア内側取手
によって解ロックされ、かくして、リヤドアを開くこと
ができる。ドア内側取手は、内側作動レバー2を介して
ロック機構に作用し、この場合、対応する旋回運動によ
ってロック機構のロックつめを作動する。内側作動レバ
ー2には、内側作動レバー2をドア内側取手と結合する
ボーデンワイヤまたはレバー機構が二重矢印で示した態
様で作用する。
【0011】ドアロック1は、他のドアロックととも
に、場合によっては更に、乗用車の別の錠とともに、セ
ンタロック系によってロックされ、解ロックされる。こ
のため、ドアロック1には、センタロック系の空気圧操
作要素5のピストンロッド4の作用を受けロック機構と
共働するロックレバー3が設けてある。空気圧操作要素
5は、制御管路13を介して空気圧式センタロックのセ
ンタ制御回路14に接続されている。乗用車の他のドア
ロックも、それぞれ、いずれもセンタ制御回路14に結
合されたこのような操作要素を有する。
【0012】ドアロック1は、更に、賦活状態において
内側作動レバー2をブロックし、即ち、後部車内からの
リヤドアの解ロックを阻止する機械式幼児防護装置を備
えている。機械式幼児防護装置は、それ自体は公知の態
様で、ー好ましくは、端面のドア外側パネルに支持した
結合部材を介してー幼児防護装置を賦活する終点位置と
幼児防護装置を除勢する終点位置との間を移動できるレ
バー要素6を有する。レバー要素6の旋回性を二重矢印
で示した。
【0013】賦活された幼児防護装置にも拘わらず、即
ち、レバー要素6の賦活された終点位置にも拘わらず、
レバー要素を移動することなく且つまたドア外側取手に
よってリヤドアを解ロックすることなく、幼児防護装置
の中間的な除勢を行い得るよう、幼児防護装置は、更
に、ーレバー要素6と同様ー旋回軸7を介してロック機
構の対応するフレーム部分に支持されレバー要素の位置
に関係なく内側作動レバー2の解放を行うことができ、
かくして、幼児防護装置を除勢できる別のレバー要素8
を有する。このレバー要素8は、制御部材として役立つ
空気圧シリンダ10(図1,2)に接続されており、空
気圧シリンダ10のピストンロッド9は、レバー要素に
樞着してある。ピストンロッド9のピストンは、空気圧
シリンダ10のピストンチャンバ16内に線形に可動に
支持され、片側に空気圧を受ける。空気圧シリンダ10
のピストンには、更に、コイルバネとして構成されピス
トンロッド9を同軸に囲むリセットバネ15が配してあ
る。リセットバネ15は、ピストンチャンバ16とは反
対側のピストン面に作用する。空気圧シリンダ10は、
制御管路12によってセンタロック系の操作要素5に並
列に接続され、センタロック系の制御回路14に結合さ
れている。空気圧シリンダ10には、リセットバネ15
によるピストンのリセットを所与の時間インターバルに
遅延するチョーク11の形の時限素子が前置してある。
チョーク11は、図示の逆止め弁で示した如く、1方向
へのみ作用する。
【0014】さて、機械式幼児防護装置が、レバー要素
6の対応する変位位置にもとづき、内側作動レバー2を
ブロックする賦活位置にある場合、空気圧シリンダ10
によって、幼児防護装置の短時間の除勢が可能であり、
従って、内側作動レバー2の短時間の解放が可能であ
り、かくして、後席乗車者は、ドア内側取手を引き、リ
ヤドアを解ロックできる。この場合、センタロック系の
制御回路を介して、対応する開放制御命令が出力され、
この命令によって、一方では、操作要素5が作動され、
かくして、ロックレバー3が解ロックされ、他方では、
空気圧シリンダ10が制御管路12を介して圧力を受
け、従って、ピストンロッド9が、空気圧シリンダ10
から押出され、レバー要素8が旋回され、かくして、内
側作動レバー2が解放され、幼児防護装置が除勢され
る。次いで、リセットバネ15が、ピストンチャンバ1
6内の高圧媒体に抗してピストンおよびピストンロッド
9を出発位置(図2)にもどし、この場合、チョーク1
1によって、高圧媒体は制御管路12にゆっくりもどさ
れ、かくして、ピストンロッド9の遅延されたリセット
が達成される。ピストンロッド9のリセットによって、
同時に、レバー要素8が、内側作動レバー2をブロック
し幼児防護装置を新たに賦活する終点位置にリセットさ
れる。チョーク11およびリセットバネ15の相互の同
調に応じて、出発位置へのピストンの完全なリセットの
ための時間インターバルが決定される。
【0015】図示してない本発明の実施例の場合、図1
の制御部材10は、レバー要素6に直接に作用結合さ
れ、従って、補足のレバー要素8は設けてない。この場
合、このような単一のレバー要素6は、幼児防護装置を
賦活するまたは除勢する終点位置に機械的に移動でき、
更に、制御部材10によって、短時間、賦活終点位置か
ら除勢終点位置に移行させることもできる。更に、セン
タロック系のセンタ制御回路による制御部材10のトリ
ガ態様は不変である。
【図面の簡単な説明】
【図1】機械式幼児防護装置を2つの並列のレバー要素
によって賦活、除勢でき、1つのレバー要素を空気圧式
制御部材に結合した形式の、乗用車のリヤドアの本発明
に係るドアロックの実施例の図面である。
【図2】幼児防護装置の制御部材とセンタロック系の制
御回路の操作要素との並列回路の略拡大図である。
【符号の説明】
1 ドアロック 2 内側作動レバー 3 ロックレバー 4,9 ピストンロッド 5 操作要素 6,8 レバー要素 10 制御部材 11 時限素子 14 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイーター フアイヒテイガー ドイツ連邦共和国 71134 アイトリン ゲン ミツテルビユールヴエーク 38 (72)発明者 マルテイン リントマイヤー ドイツ連邦共和国 72172 ズルツ ド ルフヴイーゼンヴエーク 5 (72)発明者 クルト シヤイブレ ドイツ連邦共和国 71134 アイトリン ゲン フインケンヴエーク 22 (72)発明者 クラウス テプフアー ドイツ連邦共和国 71063 ジンデルフ インゲンヴルムベルクシユトラーセ 40 (56)参考文献 特開 昭58−153873(JP,A) 特開 平2−161087(JP,A) 独国特許出願公開3438342(DE,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/12 - 65/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作要素によって制御回路に接続され外
    側作動機構によってまたは内側作動機構によって解ロッ
    クできるロック機構と、レバー要素によって賦活、除勢
    でき、賦活状態ではロック機構の内側作動機構を非作動
    状態とする機械式幼児防護装置とを有する自動車のドア
    ロックにおいて、機械式幼児防護装置には、制御回路
    (14)のセンタロック系の操作要素(5)に並列に接
    続され、センタロック系の解放時に同時に幼児防護装置
    を除勢する制御部材(10)が配してあり、制御部材
    (10)が、時限素子(11)を介して作動され所定の
    時間インターバル後に幼児防護装置の賦活のために制御
    部材(10)をリセットするリセット装置(15)を有
    することを特徴とするドアロック。
  2. 【請求項2】 制御部材として、幼児防護装置の空気圧
    シリンダ(10)が、センタロック系の空気圧制御回路
    (14)に結合されていることを特徴とする請求項1の
    ドアロック。
  3. 【請求項3】 空気圧シリンダの操作ピストンのリセッ
    トのために、バネ装置(15)が設けてあることを特徴
    とする請求項2のドアロック。
  4. 【請求項4】 時限素子として、チョーク(11)が、
    空気圧シリンダ(10)のピストンチャンバ(16)に
    設けてあることを特徴とする請求項1〜3の少なくとも
    1つに記載のドアロック。
  5. 【請求項5】 チョーク(11)が、幼児防護装置の空
    気圧シリンダ(10)に至る空気圧回路の供給管路(1
    2)に結合されていることを特徴とする請求項4のドア
    ロック。
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