JP3075101B2 - 可逆性感熱記録媒体 - Google Patents
可逆性感熱記録媒体Info
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- JP3075101B2 JP3075101B2 JP06250075A JP25007594A JP3075101B2 JP 3075101 B2 JP3075101 B2 JP 3075101B2 JP 06250075 A JP06250075 A JP 06250075A JP 25007594 A JP25007594 A JP 25007594A JP 3075101 B2 JP3075101 B2 JP 3075101B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ロイコ化合物と顕減色
剤及びバインダーを主成分とした記録層を備えこの記録
層へ印加する熱エネルギーを制御して記録層の発色（記
録）及び消色（消去）を行う可逆性感熱記録媒体に係
り、特に、この記録媒体の製造段階において『かぶり発
色現象』が起こり難く、しかも記録性並びに記録保存性
を低下させずに消色性の改善が図れる可逆性感熱記録媒
体に関するものである。
剤及びバインダーを主成分とした記録層を備えこの記録
層へ印加する熱エネルギーを制御して記録層の発色（記
録）及び消色（消去）を行う可逆性感熱記録媒体に係
り、特に、この記録媒体の製造段階において『かぶり発
色現象』が起こり難く、しかも記録性並びに記録保存性
を低下させずに消色性の改善が図れる可逆性感熱記録媒
体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、印加する熱エネルギーを適宜制御
して記録及び消去を繰返し行える可逆性感熱記録媒体の
開発が盛んに行われている。
して記録及び消去を繰返し行える可逆性感熱記録媒体の
開発が盛んに行われている。
【０００３】例えば、特開昭５４−１１９３７７号公
報、特開昭６３−３９３７７号公報、特開昭６３−４１
１８６号公報、及び、特開平２−１８８２９４号公報等
には、樹脂母材とこの樹脂母材中に分散された有機低分
子物質とを主成分とした記録層を具備する可逆性感熱記
録媒体が記載されている。そして、この可逆性感熱記録
媒体においては、熱エネルギーの制御によって記録層の
透明度を物理的に変化させ記録及び消去を可逆的に行う
ものであった。
報、特開昭６３−３９３７７号公報、特開昭６３−４１
１８６号公報、及び、特開平２−１８８２９４号公報等
には、樹脂母材とこの樹脂母材中に分散された有機低分
子物質とを主成分とした記録層を具備する可逆性感熱記
録媒体が記載されている。そして、この可逆性感熱記録
媒体においては、熱エネルギーの制御によって記録層の
透明度を物理的に変化させ記録及び消去を可逆的に行う
ものであった。
【０００４】しかし、この可逆性感熱記録媒体において
は記録層の透明度を物理的に変化させて間接的に記録及
び消去を行う方式であり、記録層自体を直接的に発色若
しくは消色させて記録及び消去を行う記録媒体ではなか
った。
は記録層の透明度を物理的に変化させて間接的に記録及
び消去を行う方式であり、記録層自体を直接的に発色若
しくは消色させて記録及び消去を行う記録媒体ではなか
った。
【０００５】一方、記録層自体を化学的に発色若しくは
消色させて直接的に記録及び消去を行う可逆性感熱記録
媒体が、特開平２−１８８２９４号公報並びに特開平２
−５０５３６５号公報等に記載されている。すなわち、
この可逆性感熱記録媒体は、フェノール性水酸基及びカ
ルボキシル基の少なくとも一方を有しかつアミノ基を官
能基として又は塩化合物の一部として有する顕減色剤
（両性化合物）とロイコ化合物とを主成分とした記録層
を具備するものであった。
消色させて直接的に記録及び消去を行う可逆性感熱記録
媒体が、特開平２−１８８２９４号公報並びに特開平２
−５０５３６５号公報等に記載されている。すなわち、
この可逆性感熱記録媒体は、フェノール性水酸基及びカ
ルボキシル基の少なくとも一方を有しかつアミノ基を官
能基として又は塩化合物の一部として有する顕減色剤
（両性化合物）とロイコ化合物とを主成分とした記録層
を具備するものであった。
【０００６】そして、両性化合物である上記顕減色剤は
熱の作用によって酸の性質を示したり塩基の性質を示す
ため、高温加熱下では酸として作用し放出された水素イ
オンがロイコ化合物のラクトン環を開環させてロイコ化
合物を顕色する一方、低温加熱下では塩基として作用し
上記ラクトン環を閉環させてロイコ化合物を減色する。
従って、記録層自体が化学的に発色若しくは消色するた
め、直接的に記録及び消去が行える媒体として機能する
ものであった。
熱の作用によって酸の性質を示したり塩基の性質を示す
ため、高温加熱下では酸として作用し放出された水素イ
オンがロイコ化合物のラクトン環を開環させてロイコ化
合物を顕色する一方、低温加熱下では塩基として作用し
上記ラクトン環を閉環させてロイコ化合物を減色する。
従って、記録層自体が化学的に発色若しくは消色するた
め、直接的に記録及び消去が行える媒体として機能する
ものであった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記顕減色
剤とロイコ化合物とを主成分とした可逆性感熱記録媒体
においては、顕減色剤から可逆的に放出される水素イオ
ンと上記ロイコ化合物との反応を利用しているため、記
録層内において発色反応と消色反応が競争的に起こり易
くこれ等反応を熱的に制御することが難しい問題点を有
していた。
剤とロイコ化合物とを主成分とした可逆性感熱記録媒体
においては、顕減色剤から可逆的に放出される水素イオ
ンと上記ロイコ化合物との反応を利用しているため、記
録層内において発色反応と消色反応が競争的に起こり易
くこれ等反応を熱的に制御することが難しい問題点を有
していた。
【０００８】すなわち、増感剤等を記録層内に配合して
記録層の発色感度（濃度）を高めた場合、記録層の消色
性が悪化して消去時に消え残りが発生し易い問題点があ
り、反対にアミン等の塩基性化合物を記録層内に配合し
て記録層の消色性を高めた場合には、発色性が低下して
記録が困難となったりあるいは発色された部位が経時的
に消色してその記録保存性が低下し易い問題点を有して
いた。
記録層の発色感度（濃度）を高めた場合、記録層の消色
性が悪化して消去時に消え残りが発生し易い問題点があ
り、反対にアミン等の塩基性化合物を記録層内に配合し
て記録層の消色性を高めた場合には、発色性が低下して
記録が困難となったりあるいは発色された部位が経時的
に消色してその記録保存性が低下し易い問題点を有して
いた。
【０００９】また、この可逆性感熱記録媒体を製造する
際に溶媒溶解性の高いロイコ化合物若しくは顕減色剤を
適用した場合、塗工、乾燥後に若干発色反応を引起こし
て下地濃度が上がる、所謂『かぶり発色現象』を引起こ
す問題点を有していた。
際に溶媒溶解性の高いロイコ化合物若しくは顕減色剤を
適用した場合、塗工、乾燥後に若干発色反応を引起こし
て下地濃度が上がる、所謂『かぶり発色現象』を引起こ
す問題点を有していた。
【００１０】本発明はこの様な問題点に着目してなされ
たもので、その課題とするところは、記録媒体の製造段
階において上述した『かぶり発色現象』が起こり難く、
しかも記録性並びに記録保存性を低下させずに消色性の
改善が図れる可逆性感熱記録媒体を提供することにあ
る。
たもので、その課題とするところは、記録媒体の製造段
階において上述した『かぶり発色現象』が起こり難く、
しかも記録性並びに記録保存性を低下させずに消色性の
改善が図れる可逆性感熱記録媒体を提供することにあ
る。
【００１１】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項１に係
る発明は、ロイコ化合物と、フェノール性水酸基及びカ
ルボキシル基の少なくとも一方を有しかつアミノ基を官
能基として又は塩化合物の一部として有すると共に上記
ロイコ化合物に作用してこれを顕色又は減色させる顕減
色剤、及び、バインダーを主成分とする記録層を支持体
上に備え、熱エネルギーの制御により上記記録層が発色
若しくは消色する可逆性感熱記録媒体を前提とし、消色
時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱くかつ消
色時にロイコ化合物に作用してこれを減色させると共に
分子内にポリシロキサンを有する化合物により構成され
た消色助剤が上記記録層内に配合されていることを特徴
とするものである。
る発明は、ロイコ化合物と、フェノール性水酸基及びカ
ルボキシル基の少なくとも一方を有しかつアミノ基を官
能基として又は塩化合物の一部として有すると共に上記
ロイコ化合物に作用してこれを顕色又は減色させる顕減
色剤、及び、バインダーを主成分とする記録層を支持体
上に備え、熱エネルギーの制御により上記記録層が発色
若しくは消色する可逆性感熱記録媒体を前提とし、消色
時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱くかつ消
色時にロイコ化合物に作用してこれを減色させると共に
分子内にポリシロキサンを有する化合物により構成され
た消色助剤が上記記録層内に配合されていることを特徴
とするものである。
【００１２】ここで、この発明に係る可逆性感熱記録媒
体の記録及び消去原理は上述した従来例に係る可逆性感
熱記録媒体と同一である。すなわち、ロイコ化合物と上
記顕減色剤及びバインダーを主成分とした記録層を備え
る可逆性感熱記録媒体に対し、サーマルプリンター等に
て熱エネルギー（h1）例えば高温（300℃以上）、短時
間（数ミリ秒〜数百ミリ秒）の加熱処理を施すと、顕減
色剤のフェノール性水酸基又はカルボキシル基から水素
イオンが放出されてロイコ化合物と反応しロイコ化合物
が開環して有色の画像を形成する。また、この画像に対
し、熱ローラ等にて別の熱エネルギー（h2）例えば低温
（顕減色剤の融点付近又はそれ以上の温度、例えば100
〜200℃）、長時間（１秒以上）の加熱処理が施される
と、上記顕減色剤のアミノ基の作用を受けて水素イオン
が奪われロイコ化合物が閉環し無色となって消去され
る。更に、消去された記録層に対し再度熱エネルギー
（h1）の加熱処理を施すと再び画像が形成される。この
画像の形成と消去は繰返し行うことが可能で、かつ、熱
エネルギーを作用させない限り画像形成状態又は画像消
去状態を保持している。
体の記録及び消去原理は上述した従来例に係る可逆性感
熱記録媒体と同一である。すなわち、ロイコ化合物と上
記顕減色剤及びバインダーを主成分とした記録層を備え
る可逆性感熱記録媒体に対し、サーマルプリンター等に
て熱エネルギー（h1）例えば高温（300℃以上）、短時
間（数ミリ秒〜数百ミリ秒）の加熱処理を施すと、顕減
色剤のフェノール性水酸基又はカルボキシル基から水素
イオンが放出されてロイコ化合物と反応しロイコ化合物
が開環して有色の画像を形成する。また、この画像に対
し、熱ローラ等にて別の熱エネルギー（h2）例えば低温
（顕減色剤の融点付近又はそれ以上の温度、例えば100
〜200℃）、長時間（１秒以上）の加熱処理が施される
と、上記顕減色剤のアミノ基の作用を受けて水素イオン
が奪われロイコ化合物が閉環し無色となって消去され
る。更に、消去された記録層に対し再度熱エネルギー
（h1）の加熱処理を施すと再び画像が形成される。この
画像の形成と消去は繰返し行うことが可能で、かつ、熱
エネルギーを作用させない限り画像形成状態又は画像消
去状態を保持している。
【００１３】そして、請求項１記載の発明に係る可逆性
感熱記録媒体においては、消色時に作用する顕減色剤よ
り相対的に塩基性が弱く消色時にロイコ化合物に作用し
てこれを減色させる消色助剤が上記記録層内に配合され
ており、画像形成状態にある記録層に対して熱エネルギ
ー（h2）の加熱処理を施した場合、顕減色剤のアミノ基
の作用に加えてこの消色助剤も作用しロイコ化合物から
水素イオンを奪ってこれを顕減色剤へ戻すため、加熱部
位のロイコ化合物をより完全に閉環させることができ
る。従って、可逆性感熱記録媒体における消色性を著し
く改善することが可能となる。
感熱記録媒体においては、消色時に作用する顕減色剤よ
り相対的に塩基性が弱く消色時にロイコ化合物に作用し
てこれを減色させる消色助剤が上記記録層内に配合され
ており、画像形成状態にある記録層に対して熱エネルギ
ー（h2）の加熱処理を施した場合、顕減色剤のアミノ基
の作用に加えてこの消色助剤も作用しロイコ化合物から
水素イオンを奪ってこれを顕減色剤へ戻すため、加熱部
位のロイコ化合物をより完全に閉環させることができ
る。従って、可逆性感熱記録媒体における消色性を著し
く改善することが可能となる。
【００１４】一方、画像消去状態にある記録層に対して
熱エネルギー（h1）の加熱処理を施した場合、この処理
は短時間加熱であることから処理部位の記録層は瞬時に
固化されることと、記録層内に配合されている上記消色
助剤は消色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が
弱く、ロイコ化合物に対する消色作用が弱いため消色助
剤の存在がロイコ化合物の発色性に支障を来すことがな
く、また、ロイコ化合物に対する消色助剤の消色作用が
弱いことから熱エネルギーを作用させない限り画像形成
状態は保持され、上記消色助剤の存在が記録層の記録保
存性に支障を来すこともない。
熱エネルギー（h1）の加熱処理を施した場合、この処理
は短時間加熱であることから処理部位の記録層は瞬時に
固化されることと、記録層内に配合されている上記消色
助剤は消色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が
弱く、ロイコ化合物に対する消色作用が弱いため消色助
剤の存在がロイコ化合物の発色性に支障を来すことがな
く、また、ロイコ化合物に対する消色助剤の消色作用が
弱いことから熱エネルギーを作用させない限り画像形成
状態は保持され、上記消色助剤の存在が記録層の記録保
存性に支障を来すこともない。
【００１５】更に、この発明に係る可逆性感熱記録媒体
を製造する際において溶媒溶解性の高いロイコ化合物若
しくは顕減色剤を適用しても、上記消色助剤の存在によ
りロイコ化合物の発色性が抑制されるため上述した『か
ぶり発色現象』を回避することも可能となる。
を製造する際において溶媒溶解性の高いロイコ化合物若
しくは顕減色剤を適用しても、上記消色助剤の存在によ
りロイコ化合物の発色性が抑制されるため上述した『か
ぶり発色現象』を回避することも可能となる。
【００１６】尚、上記消色助剤を構成する材料について
は、消色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱
い中性若しくは弱塩基性の任意の化合物を適用できる
が、より好ましくは、ラクトン環が開環して顕色状態に
あるロイコ化合物に対する親和性よりもラクトン環が閉
環して減色状態にあるロイコ化合物に対する親和性の方
が強い性質を示す化合物（請求項１において特定された
分子内にポリシロキサンを有する化合物および以下の請
求項２〜４で特定される化合物）にて上記消色助剤を構
成した場合に消色助剤の機能を更に向上させることが可
能となる。従って、これ等化合物で消色助剤を構成する
ことを要する。
は、消色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱
い中性若しくは弱塩基性の任意の化合物を適用できる
が、より好ましくは、ラクトン環が開環して顕色状態に
あるロイコ化合物に対する親和性よりもラクトン環が閉
環して減色状態にあるロイコ化合物に対する親和性の方
が強い性質を示す化合物（請求項１において特定された
分子内にポリシロキサンを有する化合物および以下の請
求項２〜４で特定される化合物）にて上記消色助剤を構
成した場合に消色助剤の機能を更に向上させることが可
能となる。従って、これ等化合物で消色助剤を構成する
ことを要する。
【００１７】
【００１８】
【００１９】そして、分子内にポリシロキサンを有する
化合物としては、例えば、アミノ変性、エポキシ変性、
カルビノール変性、メタクリル変性等の反応性シリコン
オイル、及び、ポリエーテル変性、アルキル変性、フッ
素変性等の非反応性シリコンオイル等が挙げられるがこ
れ等に限定されるものではない。
化合物としては、例えば、アミノ変性、エポキシ変性、
カルビノール変性、メタクリル変性等の反応性シリコン
オイル、及び、ポリエーテル変性、アルキル変性、フッ
素変性等の非反応性シリコンオイル等が挙げられるがこ
れ等に限定されるものではない。
【００２０】次に、請求項２に係る発明は、ロイコ化合
物と、フェノール性水酸基及びカルボキシル基の少なく
とも一方を有しかつアミノ基を官能基として又は塩化合
物の一部として有すると共に上記ロイコ化合物に作用し
てこれを顕色又は減色させる顕減色剤、及び、バインダ
ーを主成分とする記録層を支持体上に備え、熱エネルギ
ーの制御により上記記録層が発色若しくは消色する可逆
性感熱記録媒体を前提とし、消色時に作用する顕減色剤
より相対的に塩基性が弱くかつ消色時にロイコ化合物に
作用してこれを減色させると共に分子内にポリオキシエ
チレン鎖を有する化合物により構成された消色助剤が上
記記録層内に配合されていることを特徴とするとするも
のである。
物と、フェノール性水酸基及びカルボキシル基の少なく
とも一方を有しかつアミノ基を官能基として又は塩化合
物の一部として有すると共に上記ロイコ化合物に作用し
てこれを顕色又は減色させる顕減色剤、及び、バインダ
ーを主成分とする記録層を支持体上に備え、熱エネルギ
ーの制御により上記記録層が発色若しくは消色する可逆
性感熱記録媒体を前提とし、消色時に作用する顕減色剤
より相対的に塩基性が弱くかつ消色時にロイコ化合物に
作用してこれを減色させると共に分子内にポリオキシエ
チレン鎖を有する化合物により構成された消色助剤が上
記記録層内に配合されていることを特徴とするとするも
のである。
【００２１】そして、分子内にポリオキシエチレン鎖を
有する化合物としては、例えば、ポリエチレングリコー
ル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコ
ールジメチルエーテル等のグリコール類、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン
ステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノ
ール等のノニオン性界面活性剤等が挙げられるがこれ等
に限定されるものではない。
有する化合物としては、例えば、ポリエチレングリコー
ル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコ
ールジメチルエーテル等のグリコール類、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン
ステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノ
ール等のノニオン性界面活性剤等が挙げられるがこれ等
に限定されるものではない。
【００２２】尚、分子内にポリシロキサンあるいはポリ
オキシエチレン鎖を有する化合物（請求項１又は請求項
２に係る消色助剤）、例えば、シリコンオイルは、消色
助剤として機能する以外に、一般に塗膜のレベリング
（平坦化）効果、潤滑効果、及び、ブロッキング防止等
の機能も有している利点を有する。
オキシエチレン鎖を有する化合物（請求項１又は請求項
２に係る消色助剤）、例えば、シリコンオイルは、消色
助剤として機能する以外に、一般に塗膜のレベリング
（平坦化）効果、潤滑効果、及び、ブロッキング防止等
の機能も有している利点を有する。
【００２３】次に、請求項３に係る発明は、ロイコ化合
物と、フェノール性水酸基及びカルボキシル基の少なく
とも一方を有しかつアミノ基を官能基として又は塩化合
物の一部として有すると共に上記ロイコ化合物に作用し
てこれを顕色又は減色させる顕減色剤、及び、バインダ
ーを主成分とする記録層を支持体上に備え、熱エネルギ
ーの制御により上記記録層が発色若しくは消色する可逆
性感熱記録媒体を前提とし、消色時に作用する顕減色剤
より相対的に塩基性が弱くかつ消色時にロイコ化合物に
作用してこれを減色させると共に安息香酸エチル、安息
香酸ラウリル、ステアリン酸ブチル、マレイン酸ジブチ
ル、テレフタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル、フタ
ル酸ジステアリル、マレイン酸ジオクチルから選ばれた
カルボン酸エステル類により構成された消色助剤が上記
記録層内に配合されていることを特徴とするものであ
る。
物と、フェノール性水酸基及びカルボキシル基の少なく
とも一方を有しかつアミノ基を官能基として又は塩化合
物の一部として有すると共に上記ロイコ化合物に作用し
てこれを顕色又は減色させる顕減色剤、及び、バインダ
ーを主成分とする記録層を支持体上に備え、熱エネルギ
ーの制御により上記記録層が発色若しくは消色する可逆
性感熱記録媒体を前提とし、消色時に作用する顕減色剤
より相対的に塩基性が弱くかつ消色時にロイコ化合物に
作用してこれを減色させると共に安息香酸エチル、安息
香酸ラウリル、ステアリン酸ブチル、マレイン酸ジブチ
ル、テレフタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル、フタ
ル酸ジステアリル、マレイン酸ジオクチルから選ばれた
カルボン酸エステル類により構成された消色助剤が上記
記録層内に配合されていることを特徴とするものであ
る。
【００２４】特に、融点３０℃〜１００℃のカルボン酸
エステルを適用した場合、室温での記録保存性をより安
定にさせることができるため好ましい。
エステルを適用した場合、室温での記録保存性をより安
定にさせることができるため好ましい。
【００２５】尚、請求項１〜３にて特定される化合物を
２種類以上併用して上記消色助剤を構成してもよい。請
求項４に係る発明はこの構成を特定した発明に関する。
２種類以上併用して上記消色助剤を構成してもよい。請
求項４に係る発明はこの構成を特定した発明に関する。
【００２６】すなわち、請求項４に係る発明は、ロイコ
化合物と、フェノール性水酸基及びカルボキシル基の少
なくとも一方を有しかつアミノ基を官能基として又は塩
化合物の一部として有すると共に上記ロイコ化合物に作
用してこれを顕色又は減色させる顕減色剤、及び、バイ
ンダーを主成分とする記録層を支持体上に備え、熱エネ
ルギーの制御により上記記録層が発色若しくは消色する
可逆性感熱記録媒体を前提とし、消色時に作用する顕減
色剤より相対的に塩基性が弱くかつ消色時にロイコ化合
物に作用してこれを減色させると共に以下の（ａ）〜
（ｃ）より選択された少なくとも２種以上により構成さ
れた消色助剤が上記記録層内に配合されていることを特
徴とするものである。 （ａ）分子内にポリシロキサンを有する化合物 （ｂ）分子内にポリオキシエチレン鎖を有する化合物 （ｃ）安息香酸エチル、安息香酸ラウリル、ステアリン
酸ブチル、マレイン酸ジブチル、テレフタル酸ジメチ
ル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジステアリル、マレ
イン酸ジオクチルから選ばれるカルボン酸エステル類
化合物と、フェノール性水酸基及びカルボキシル基の少
なくとも一方を有しかつアミノ基を官能基として又は塩
化合物の一部として有すると共に上記ロイコ化合物に作
用してこれを顕色又は減色させる顕減色剤、及び、バイ
ンダーを主成分とする記録層を支持体上に備え、熱エネ
ルギーの制御により上記記録層が発色若しくは消色する
可逆性感熱記録媒体を前提とし、消色時に作用する顕減
色剤より相対的に塩基性が弱くかつ消色時にロイコ化合
物に作用してこれを減色させると共に以下の（ａ）〜
（ｃ）より選択された少なくとも２種以上により構成さ
れた消色助剤が上記記録層内に配合されていることを特
徴とするものである。 （ａ）分子内にポリシロキサンを有する化合物 （ｂ）分子内にポリオキシエチレン鎖を有する化合物 （ｃ）安息香酸エチル、安息香酸ラウリル、ステアリン
酸ブチル、マレイン酸ジブチル、テレフタル酸ジメチ
ル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジステアリル、マレ
イン酸ジオクチルから選ばれるカルボン酸エステル類
【００２７】また、これ等化合物で構成される消色助剤
の配合量を適宜調整することにより消色性の程度を目的
とするレベルに調節することができる。尚、記録層内の
上記消色助剤の配合量は消色助剤を構成する化合物の種
類により異なるが、ロイコ化合物１重量部に対して、
０．０１重量部から３重量部の範囲が適当であり、特
に、０．１重量部から１重量部の範囲が好ましい。
の配合量を適宜調整することにより消色性の程度を目的
とするレベルに調節することができる。尚、記録層内の
上記消色助剤の配合量は消色助剤を構成する化合物の種
類により異なるが、ロイコ化合物１重量部に対して、
０．０１重量部から３重量部の範囲が適当であり、特
に、０．１重量部から１重量部の範囲が好ましい。
【００２８】次に、本発明に係る感熱記録媒体を構成す
る各材料について説明すると、まず、上記支持体として
は、従来と同様に、紙、プラスチックカード等のプラス
チック材料、金属材料、合成高分子材料等が例示される
がこれ等に限定されるものではない。
る各材料について説明すると、まず、上記支持体として
は、従来と同様に、紙、プラスチックカード等のプラス
チック材料、金属材料、合成高分子材料等が例示される
がこれ等に限定されるものではない。
【００２９】また、記録層の一部を構成するロイコ化合
物としては、ラクトン、サルトン、スピロピラン等の部
分骨格を有するキサンテン、スピロピラン、ラクトン、
フルオラン、サルトン系等が用いられる。これ等の具体
例としては、クリスタルバイオレットラクトン、３−イ
ンドリノ−３−ｐ−ジメチルアミノフェニル−６−ジメ
チルアミノフタリド、３−ジエチルアミノ−７−クロロ
フルオラン、２−（２−フルオロフェニルアミノ）−６
−ジエチルアミノフルオラン、２−（２−フルオロフェ
ニルアミノ）−６−ジ−ｎ−ブチルアミノフルオラン、
３−ジエチルアミノ−７−シクロヘキシルアミノフルオ
ラン、３−ジエチルアミノ−５−メチル−７−ｔ−ブチ
ルフルオラン、３−ジエチルアミノ−６−メチル−７−
アニリノフルオラン、３−ジエチルアミノ−６−メチル
−７−ｐ−ブチルアニリノフルオラン、３−シクロヘキ
シルアミノ−６−クロロフルオラン、２−アニリノ−３
−メチル−６−（Ｎ−エチル−ｐ−トルイジノ）−フル
オラン、３−ピロリジノ−６−メチル−７−アニリノフ
ルオラン、３−ピロリジノ−７−シクロヘキシルアミノ
フルオラン、３−Ｎ−メチルシクロヘキシルアミノ−６
−メチル−７−アニリノフルオラン、３−Ｎ−エチルペ
ンチルアミノ−６−メチル−７−アニリノフルオラン等
が挙げられるがこれ等に限定されるものではない。ま
た、これ等を２種以上同時に使用してもよい。
物としては、ラクトン、サルトン、スピロピラン等の部
分骨格を有するキサンテン、スピロピラン、ラクトン、
フルオラン、サルトン系等が用いられる。これ等の具体
例としては、クリスタルバイオレットラクトン、３−イ
ンドリノ−３−ｐ−ジメチルアミノフェニル−６−ジメ
チルアミノフタリド、３−ジエチルアミノ−７−クロロ
フルオラン、２−（２−フルオロフェニルアミノ）−６
−ジエチルアミノフルオラン、２−（２−フルオロフェ
ニルアミノ）−６−ジ−ｎ−ブチルアミノフルオラン、
３−ジエチルアミノ−７−シクロヘキシルアミノフルオ
ラン、３−ジエチルアミノ−５−メチル−７−ｔ−ブチ
ルフルオラン、３−ジエチルアミノ−６−メチル−７−
アニリノフルオラン、３−ジエチルアミノ−６−メチル
−７−ｐ−ブチルアニリノフルオラン、３−シクロヘキ
シルアミノ−６−クロロフルオラン、２−アニリノ−３
−メチル−６−（Ｎ−エチル−ｐ−トルイジノ）−フル
オラン、３−ピロリジノ−６−メチル−７−アニリノフ
ルオラン、３−ピロリジノ−７−シクロヘキシルアミノ
フルオラン、３−Ｎ−メチルシクロヘキシルアミノ−６
−メチル−７−アニリノフルオラン、３−Ｎ−エチルペ
ンチルアミノ−６−メチル−７−アニリノフルオラン等
が挙げられるがこれ等に限定されるものではない。ま
た、これ等を２種以上同時に使用してもよい。
【００３０】他方、上記顕減色剤としては、フェノール
性水酸基またはカルボキシル基から成る酸性基とアミノ
基から成る塩基性基の双方を有する化合物で、熱エネル
ギーの違いにより酸性又は塩基性となってロイコ化合物
を顕色・減色させるものである。塩基性基は官能基とし
て存在していてもよいし塩化合物の一部として存在して
いてもよい。アミノ基を官能基として有する顕減色剤と
しては、例えば、アミノ安息香酸類、ヒドロキシアミノ
安息香酸類、アミノフェノール類等が挙げられる。ま
た、塩基性基を塩化合物の一部として有するものとして
は、フェノール性水酸基又はカルボキシル基を有する化
合物とアミノ基を有する化合物の塩又は錯塩であり、例
えば、ヒドロキシ安息香酸類、ヒドロキシサリチル酸
類、没食子酸類、ビスフェノール酢酸等の酸と、脂肪族
アミン類、フェニルアルキルアミン類、トリルアルキル
アミン類等の塩基との塩又は錯塩が挙げられる。これ等
現顕色剤の具体例としては、本出願人が先に出願した特
願平１−８９５０８号明細書、特願平１−８９５０９号
明細書、特願平１−８９５１０号明細書、特願平１−１
２０８８８号明細書、特願平１−２２８０７９号明細
書、特願平１−２２８０８０号明細書、及び、特願平１
−２２８０８１号明細書等に記載の材料を挙げることが
できる。また、これ等顕減色剤は２種以上同時に使用し
てもよい。尚、上記ロイコ化合物と顕減色剤の割合につ
いては特に限定されないが、ロイコ化合物１重量部に対
して顕減色剤１〜２０重量部、好ましくは２〜１０重量
部の範囲が例示される。
性水酸基またはカルボキシル基から成る酸性基とアミノ
基から成る塩基性基の双方を有する化合物で、熱エネル
ギーの違いにより酸性又は塩基性となってロイコ化合物
を顕色・減色させるものである。塩基性基は官能基とし
て存在していてもよいし塩化合物の一部として存在して
いてもよい。アミノ基を官能基として有する顕減色剤と
しては、例えば、アミノ安息香酸類、ヒドロキシアミノ
安息香酸類、アミノフェノール類等が挙げられる。ま
た、塩基性基を塩化合物の一部として有するものとして
は、フェノール性水酸基又はカルボキシル基を有する化
合物とアミノ基を有する化合物の塩又は錯塩であり、例
えば、ヒドロキシ安息香酸類、ヒドロキシサリチル酸
類、没食子酸類、ビスフェノール酢酸等の酸と、脂肪族
アミン類、フェニルアルキルアミン類、トリルアルキル
アミン類等の塩基との塩又は錯塩が挙げられる。これ等
現顕色剤の具体例としては、本出願人が先に出願した特
願平１−８９５０８号明細書、特願平１−８９５０９号
明細書、特願平１−８９５１０号明細書、特願平１−１
２０８８８号明細書、特願平１−２２８０７９号明細
書、特願平１−２２８０８０号明細書、及び、特願平１
−２２８０８１号明細書等に記載の材料を挙げることが
できる。また、これ等顕減色剤は２種以上同時に使用し
てもよい。尚、上記ロイコ化合物と顕減色剤の割合につ
いては特に限定されないが、ロイコ化合物１重量部に対
して顕減色剤１〜２０重量部、好ましくは２〜１０重量
部の範囲が例示される。
【００３１】そして、本発明に係る可逆性感熱記録媒体
の記録層は、上記ロイコ化合物と顕減色剤及びバインダ
ー樹脂を含んでいればどの様な態様のものでもよいが、
通常は水又は有機溶剤に溶解若しくは分散したものを上
記支持体上に塗布、乾燥して形成される。この時のバイ
ンダー樹脂は特に限定されないが、例えば、アクリル系
樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリウレア、メラ
ミン樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、
ポリビニルブチラール等のポリマー類や、パラフィンワ
ックス、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス、
マイクロクリスタリンワックス、ステアリン酸アミド等
のワックス類の他、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、酢酸セルロース、メトキシセ
ルロース等のセルロース類、ゼラチン、カゼイン、でん
ぷん、及び、ゴム類等が挙げられる。これ等の樹脂の
内、可逆性感熱記録材料の繰返し特性や耐熱性を上げる
ために、特に、熱硬化性樹脂や耐熱性樹脂の適用が好ま
しい。また、これ等樹脂を２種以上併用しても当然のこ
とながらよい。
の記録層は、上記ロイコ化合物と顕減色剤及びバインダ
ー樹脂を含んでいればどの様な態様のものでもよいが、
通常は水又は有機溶剤に溶解若しくは分散したものを上
記支持体上に塗布、乾燥して形成される。この時のバイ
ンダー樹脂は特に限定されないが、例えば、アクリル系
樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリウレア、メラ
ミン樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、
ポリビニルブチラール等のポリマー類や、パラフィンワ
ックス、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス、
マイクロクリスタリンワックス、ステアリン酸アミド等
のワックス類の他、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、酢酸セルロース、メトキシセ
ルロース等のセルロース類、ゼラチン、カゼイン、でん
ぷん、及び、ゴム類等が挙げられる。これ等の樹脂の
内、可逆性感熱記録材料の繰返し特性や耐熱性を上げる
ために、特に、熱硬化性樹脂や耐熱性樹脂の適用が好ま
しい。また、これ等樹脂を２種以上併用しても当然のこ
とながらよい。
【００３２】また、上記ロイコ化合物、現顕色剤、及
び、消色助剤をマイクロカプセル中に内包した状態で記
録層中に存在させてもよい。このときのマイクロカプセ
ル化法としては各種公知の方法が用いられ、例えば、界
面重合法、インサイチュ重合法、コアセルベーション
法、噴霧乾燥法、液中乾燥法等が挙げられる。
び、消色助剤をマイクロカプセル中に内包した状態で記
録層中に存在させてもよい。このときのマイクロカプセ
ル化法としては各種公知の方法が用いられ、例えば、界
面重合法、インサイチュ重合法、コアセルベーション
法、噴霧乾燥法、液中乾燥法等が挙げられる。
【００３３】また、本発明に係る可逆性感熱記録媒体の
記録層中には、上記ロイコ化合物、顕減色剤、消色助
剤、及び、バインダー樹脂の他に、通常の感熱記録紙に
適用される添加剤を加えてもよい。この様な添加剤とし
ては、例えば、融点降下剤等の増感剤、界面活性剤等の
分散剤、発色画像安定剤、酸化防止剤、光安定剤、滑剤
等が挙げられる。
記録層中には、上記ロイコ化合物、顕減色剤、消色助
剤、及び、バインダー樹脂の他に、通常の感熱記録紙に
適用される添加剤を加えてもよい。この様な添加剤とし
ては、例えば、融点降下剤等の増感剤、界面活性剤等の
分散剤、発色画像安定剤、酸化防止剤、光安定剤、滑剤
等が挙げられる。
【００３４】また、上記記録層の上には、記録層表面の
熱による変形、保存安定性の向上、スティッキング防止
等のために保護層を設けことができる。この保護層に用
いられる樹脂としては、耐熱性及び機械的強度の高い樹
脂が好ましく、例えば、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹
脂、電子線硬化性樹脂やシリコン系樹脂等が使用され
る。また、必要に応じて、上記記録層と支持体の間にア
ンダーコート層、また、支持体の記録層形成面とは反対
側の面にバックコート層を設けてもよい。
熱による変形、保存安定性の向上、スティッキング防止
等のために保護層を設けことができる。この保護層に用
いられる樹脂としては、耐熱性及び機械的強度の高い樹
脂が好ましく、例えば、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹
脂、電子線硬化性樹脂やシリコン系樹脂等が使用され
る。また、必要に応じて、上記記録層と支持体の間にア
ンダーコート層、また、支持体の記録層形成面とは反対
側の面にバックコート層を設けてもよい。
【００３５】
【作用】請求項１〜４記載の発明に係る可逆性感熱記録
媒体によれば、消色時に作用する顕減色剤より相対的に
塩基性が弱く消色時にロイコ化合物に作用してこれを減
色させる消色助剤が記録層内に配合されており、画像形
成状態にある記録層に対して消色用の低温加熱処理を施
した場合、顕減色剤のアミノ基の作用に加えこの消色助
剤も作用してロイコ化合物から水素イオンを奪うため、
加熱部位のロイコ化合物をより完全に閉環させることが
可能となり可逆性感熱記録媒体における消色性の改善が
図れる。
媒体によれば、消色時に作用する顕減色剤より相対的に
塩基性が弱く消色時にロイコ化合物に作用してこれを減
色させる消色助剤が記録層内に配合されており、画像形
成状態にある記録層に対して消色用の低温加熱処理を施
した場合、顕減色剤のアミノ基の作用に加えこの消色助
剤も作用してロイコ化合物から水素イオンを奪うため、
加熱部位のロイコ化合物をより完全に閉環させることが
可能となり可逆性感熱記録媒体における消色性の改善が
図れる。
【００３６】一方、画像消去状態にある記録層に対して
顕色用の高温加熱処理を施した場合、この処理は短時間
加熱であることから処理部位の記録層は瞬時に固化され
ることと、記録層内に配合されている上記消色助剤は消
色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱くロイ
コ化合物に対する消色作用が弱いため、消色助剤の存在
がロイコ化合物の発色性に支障を来すことがなく、ま
た、ロイコ化合物に対する消色助剤の消色作用が弱いこ
とから熱エネルギーを作用させない限り画像形成状態は
保持され上記消色助剤の存在が記録層の記録保存性に支
障を来すこともない。
顕色用の高温加熱処理を施した場合、この処理は短時間
加熱であることから処理部位の記録層は瞬時に固化され
ることと、記録層内に配合されている上記消色助剤は消
色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱くロイ
コ化合物に対する消色作用が弱いため、消色助剤の存在
がロイコ化合物の発色性に支障を来すことがなく、ま
た、ロイコ化合物に対する消色助剤の消色作用が弱いこ
とから熱エネルギーを作用させない限り画像形成状態は
保持され上記消色助剤の存在が記録層の記録保存性に支
障を来すこともない。
【００３７】更に、可逆性感熱記録媒体を製造する際に
おいて溶媒溶解性の高いロイコ化合物若しくは顕減色剤
を適用しても、消色助剤の存在によりロイコ化合物の発
色性が抑制されるため『かぶり発色現象』を回避するこ
とも可能となる。
おいて溶媒溶解性の高いロイコ化合物若しくは顕減色剤
を適用しても、消色助剤の存在によりロイコ化合物の発
色性が抑制されるため『かぶり発色現象』を回避するこ
とも可能となる。
【００３８】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。尚、実施例中の「部」は重量部を示している。
る。尚、実施例中の「部」は重量部を示している。
【００３９】［実施例１］ （記録層塗液の調製） クリスタルバイオレットラクトン（ロイコ化合物） ２０部
【００４０】
【化１】 ビスフェノール酢酸とステアリルアミンとの塩（顕減色剤） ５０部
【００４１】
【化２】 メタクリル樹脂（バインダー樹脂） ３０部 ステアリン酸アミド（増感剤） ５０部 アミノ変性シリコンオイル（消色助剤：信越化学社製） ５部 トルエン ８００部 上記組成物をよく混合した後、ボールミルで分散して記
録層塗液を得た。
録層塗液を得た。
【００４２】これを１８８μｍの白色ポリエステルシー
ト上にメイヤーバーを用いて乾燥後の塗布厚が１５μｍ
となるように記録層を塗布した。この記録層上に紫外線
硬化樹脂モノマーをメイヤーバーを用いて塗布し、紫外
線照射により硬化させて膜厚２μｍの保護層を設け可逆
性感熱記録媒体を作製した。
ト上にメイヤーバーを用いて乾燥後の塗布厚が１５μｍ
となるように記録層を塗布した。この記録層上に紫外線
硬化樹脂モノマーをメイヤーバーを用いて塗布し、紫外
線照射により硬化させて膜厚２μｍの保護層を設け可逆
性感熱記録媒体を作製した。
【００４３】［実施例２］ （記録層塗液の調製） ２−（２−クロロフェニルアミノ）−６−ジエチルアミノフルオラン （ロイコ化合物） ２０部
【００４４】
【化３】 没食子酸ステアリルとステアリルアミンとの塩（顕減色剤） ６０部
【００４５】
【化４】 ポリビニルアルコール（バインダー樹脂） ３０部 ステアリン酸アミド（増感剤） ３０部 ポリエチレングリコール（消色助剤） ５部 水 １０００部 上記組成から成る塗液を、６０ｇ／ｍ2 の上質紙上にメ
イヤーバーを用いてその乾燥後重量が６ｇ／ｍ2 となる
ように記録層塗布した。これを乾燥後、カレンダー処理
を行って可逆性感熱記録媒体を作製した。
イヤーバーを用いてその乾燥後重量が６ｇ／ｍ2 となる
ように記録層塗布した。これを乾燥後、カレンダー処理
を行って可逆性感熱記録媒体を作製した。
【００４６】［実施例３］ （記録層塗液の調製） ２−（２−クロロフェニルアミノ）−６−ジエチルアミノフルオラン （ロイコ化合物） ２０部 ビスフェノール酢酸とステアリルアミンとの塩（顕減色剤） ６０部 メタクリル樹脂（バインダー樹脂） ３０部 ステアリン酸アミド（増感剤） ５０部 マレイン酸ジブチル（消色助剤） ７部 トルエン ７５０部 上記組成物をよく混合した後、ボールミルで分散して記
録層塗液を得た。
録層塗液を得た。
【００４７】これを１８８μｍの白色ポリエステルシー
ト上にメイヤーバーを用いて乾燥後の塗布厚が１５μｍ
となるように記録層を塗布した。この記録層上に紫外線
硬化樹脂モノマーをメイヤーバーを用いて塗布し、紫外
線照射により硬化させて膜厚２μｍの保護層を設け可逆
性感熱記録媒体を作製した。
ト上にメイヤーバーを用いて乾燥後の塗布厚が１５μｍ
となるように記録層を塗布した。この記録層上に紫外線
硬化樹脂モノマーをメイヤーバーを用いて塗布し、紫外
線照射により硬化させて膜厚２μｍの保護層を設け可逆
性感熱記録媒体を作製した。
【００４８】［実施例４］アミノ変性シリコンオイル
（消色助剤：信越化学社製）５部に代えてポリエーテル
変性シリコンオイル（消色助剤）３部が適用されている
点を除き実施例１に係る可逆性感熱記録媒体と略同一で
ある。
（消色助剤：信越化学社製）５部に代えてポリエーテル
変性シリコンオイル（消色助剤）３部が適用されている
点を除き実施例１に係る可逆性感熱記録媒体と略同一で
ある。
【００４９】［実施例５］ポリエチレングリコール（消
色助剤）５部に代えてポリオキシエチレンソルビタンモ
ノラウレート（消色助剤）３部が適用されている点を除
き実施例２に係る可逆性感熱記録媒体と略同一である。
色助剤）５部に代えてポリオキシエチレンソルビタンモ
ノラウレート（消色助剤）３部が適用されている点を除
き実施例２に係る可逆性感熱記録媒体と略同一である。
【００５０】［実施例６］マレイン酸ジブチル（消色助
剤）７部に代えてフタル酸ジステアリル（消色助剤）７
部が適用されている点を除き実施例３に係る可逆性感熱
記録媒体と略同一である。
剤）７部に代えてフタル酸ジステアリル（消色助剤）７
部が適用されている点を除き実施例３に係る可逆性感熱
記録媒体と略同一である。
【００５１】［比較例１］アミノ変性シリコンオイル
（消色助剤：信越化学社製）が添加されていない点を除
き実施例１に係る可逆性感熱記録媒体と略同一である。
（消色助剤：信越化学社製）が添加されていない点を除
き実施例１に係る可逆性感熱記録媒体と略同一である。
【００５２】［比較例２］ポリエチレングリコール（消
色助剤）が添加されていない点を除き実施例２に係る可
逆性感熱記録媒体と略同一である。
色助剤）が添加されていない点を除き実施例２に係る可
逆性感熱記録媒体と略同一である。
【００５３】［比較例３］マレイン酸ジブチル（消色助
剤）が添加されていない点を除き実施例３に係る可逆性
感熱記録媒体と略同一である。
剤）が添加されていない点を除き実施例３に係る可逆性
感熱記録媒体と略同一である。
【００５４】『確認試験』次に、実施例１〜６に係る可
逆性感熱記録媒体及び比較例１〜３に係る可逆性感熱記
録媒体について、サーマルプリンターを用いて０．３ｍ
Ｊ／ｄｏｔ、パルス幅２．５ｍｓ、ＯＮ／ＯＦＦの印字
エネルギー条件で印字すると共に、印字された各記録媒
体を１００℃に加熱された熱印板で１秒間押圧して消去
し、かつ、これ等印字・消去操作を繰返し行った。
逆性感熱記録媒体及び比較例１〜３に係る可逆性感熱記
録媒体について、サーマルプリンターを用いて０．３ｍ
Ｊ／ｄｏｔ、パルス幅２．５ｍｓ、ＯＮ／ＯＦＦの印字
エネルギー条件で印字すると共に、印字された各記録媒
体を１００℃に加熱された熱印板で１秒間押圧して消去
し、かつ、これ等印字・消去操作を繰返し行った。
【００５５】そして、各記録媒体についてその印字・消
去操作において求められた『下地濃度』、『消去率』、
『発色濃度』、及び、『印字保存性』の各データを以下
の表１に記載する。
去操作において求められた『下地濃度』、『消去率』、
『発色濃度』、及び、『印字保存性』の各データを以下
の表１に記載する。
【００５６】尚、表中の各濃度は光学反射濃度をマクベ
ス濃度計で測定した値である。また、『消去率』は、消
去濃度から下地濃度を引いた値を、発色濃度から下地濃
度を引いた値で除した値である。また、『印字保存性』
は、印字後、室温２４時間後の濃度残存率である。
ス濃度計で測定した値である。また、『消去率』は、消
去濃度から下地濃度を引いた値を、発色濃度から下地濃
度を引いた値で除した値である。また、『印字保存性』
は、印字後、室温２４時間後の濃度残存率である。
【００５７】表１における実施例１と比較例１、実施例
２と比較例２、及び、実施例３と比較例３とを比較する
ことから明らかなように、各実施例は各比較例に較べて
消去率が３％〜６％程度上昇していることが確認でき
る。
２と比較例２、及び、実施例３と比較例３とを比較する
ことから明らかなように、各実施例は各比較例に較べて
消去率が３％〜６％程度上昇していることが確認でき
る。
【００５８】尚、『印字保存性』については実施例１が
比較例１に較べて２％、実施例２が比較例２に較べて１
％低下しているがその値は僅かであり記録媒体として特
に問題となる値ではなかった。
比較例１に較べて２％、実施例２が比較例２に較べて１
％低下しているがその値は僅かであり記録媒体として特
に問題となる値ではなかった。
【００５９】また、実施例４〜６に係る可逆性感熱記録
媒体についても実施例１〜３に係る可逆性感熱記録媒体
と同様にその消去率が良好であることが確認できた。
媒体についても実施例１〜３に係る可逆性感熱記録媒体
と同様にその消去率が良好であることが確認できた。
【００６０】
【表１】
【００６１】
【発明の効果】請求項１〜４記載に係る発明によれば、
消色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱く消
色時にロイコ化合物に作用してこれを減色させる消色助
剤が記録層内に配合されており、画像形成状態にある記
録層に対して消色用の低温加熱処理を施した場合、顕減
色剤のアミノ基の作用に加えこの消色助剤も作用してロ
イコ化合物から水素イオンを奪うため加熱部位のロイコ
化合物をより完全に閉環させることが可能となる。
消色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱く消
色時にロイコ化合物に作用してこれを減色させる消色助
剤が記録層内に配合されており、画像形成状態にある記
録層に対して消色用の低温加熱処理を施した場合、顕減
色剤のアミノ基の作用に加えこの消色助剤も作用してロ
イコ化合物から水素イオンを奪うため加熱部位のロイコ
化合物をより完全に閉環させることが可能となる。
【００６２】一方、画像消去状態にある記録層に対して
顕色用の高温加熱処理を施した場合、この処理は短時間
加熱であることから処理部位の記録層は瞬時に固化され
ることと、記録層内に配合されている上記消色助剤は消
色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱くロイ
コ化合物に対する消色作用が弱いため、消色助剤の存在
がロイコ化合物の発色性に支障を来すことがなく、ま
た、ロイコ化合物に対する消色助剤の消色作用が弱いこ
とから熱エネルギーを作用させない限り画像形成状態は
保持され上記消色助剤の存在が記録層の記録保存性に支
障を来すこともない。
顕色用の高温加熱処理を施した場合、この処理は短時間
加熱であることから処理部位の記録層は瞬時に固化され
ることと、記録層内に配合されている上記消色助剤は消
色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱くロイ
コ化合物に対する消色作用が弱いため、消色助剤の存在
がロイコ化合物の発色性に支障を来すことがなく、ま
た、ロイコ化合物に対する消色助剤の消色作用が弱いこ
とから熱エネルギーを作用させない限り画像形成状態は
保持され上記消色助剤の存在が記録層の記録保存性に支
障を来すこともない。
【００６３】従って、記録性並びに記録保存性を低下さ
せずに可逆性感熱記録媒体における消色性を改善できる
効果を有している。
せずに可逆性感熱記録媒体における消色性を改善できる
効果を有している。
【００６４】また、可逆性感熱記録媒体を製造する際に
おいて溶媒溶解性の高いロイコ化合物若しくは顕減色剤
を適用しても、消色助剤の存在によりロイコ化合物の発
色性が抑制されるため『かぶり発色現象』を回避できる
効果を有している。
おいて溶媒溶解性の高いロイコ化合物若しくは顕減色剤
を適用しても、消色助剤の存在によりロイコ化合物の発
色性が抑制されるため『かぶり発色現象』を回避できる
効果を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−46986（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−254244（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−294063（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−155905（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−92022（ＪＰ，Ａ) 国際公開90／11898（ＷＯ，Ａ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41M 5/28 - 5/34
Claims (4)
- 【請求項１】ロイコ化合物と、フェノール性水酸基及び
カルボキシル基の少なくとも一方を有しかつアミノ基を
官能基として又は塩化合物の一部として有すると共に上
記ロイコ化合物に作用してこれを顕色又は減色させる顕
減色剤、及び、バインダーを主成分とする記録層を支持
体上に備え、熱エネルギーの制御により上記記録層が発
色若しくは消色する可逆性感熱記録媒体において、 消色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱くか
つ消色時にロイコ化合物に作用してこれを減色させると
共に分子内にポリシロキサンを有する化合物により構成
された消色助剤が上記記録層内に配合されていることを
特徴とする可逆性感熱記録媒体。 - 【請求項２】ロイコ化合物と、フェノール性水酸基及び
カルボキシル基の少なくとも一方を有しかつアミノ基を
官能基として又は塩化合物の一部として有すると共に上
記ロイコ化合物に作用してこれを顕色又は減色させる顕
減色剤、及び、バインダーを主成分とする記録層を支持
体上に備え、熱エネルギーの制御により上記記録層が発
色若しくは消色する可逆性感熱記録媒体において、 消色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱くか
つ消色時にロイコ化合物に作用してこれを減色させると
共に分子内にポリオキシエチレン鎖を有する化合物によ
り構成された消色助剤が上記記録層内に配合されている
ことを特徴とする可逆性感熱記録媒体。 - 【請求項３】ロイコ化合物と、フェノール性水酸基及び
カルボキシル基の少なくとも一方を有しかつアミノ基を
官能基として又は塩化合物の一部として有すると共に上
記ロイコ化合物に作用してこれを顕色又は減色させる顕
減色剤、及び、バインダーを主成分とする記録層を支持
体上に備え、熱エネルギーの制御により上記記録層が発
色若しくは消色する可逆性感熱記録媒体において、 消色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱くか
つ消色時にロイコ化合物に作用してこれを減色させると
共に安息香酸エチル、安息香酸ラウリル、ステ アリン酸
ブチル、マレイン酸ジブチル、テレフタル酸ジメチル、
フタル酸ジオクチル、フタル酸ジステアリル、マレイン
酸ジオクチルから選ばれたカルボン酸エステル類により
構成された消色助剤が上記記録層内に配合されている こ
とを特徴とする可逆性感熱記録媒体。 - 【請求項４】ロイコ化合物と、フェノール性水酸基及び
カルボキシル基の少なくとも一方を有しかつアミノ基を
官能基として又は塩化合物の一部として有すると共に上
記ロイコ化合物に作用してこれを顕色又は減色させる顕
減色剤、及び、バインダーを主成分とする記録層を支持
体上に備え、熱エネルギーの制御により上記記録層が発
色若しくは消色する可逆性感熱記録媒体において、 消色時に作用する顕減色剤より相対的に塩基性が弱くか
つ消色時にロイコ化合物に作用してこれを減色させると
共に以下の（ａ）〜（ｃ）より選択された少なくとも２
種以上により構成された消色助剤が上記記録層内に配合
されている ことを特徴とする可逆性感熱記録媒体。（ａ）分子内にポリシロキサンを有する化合物 （ｂ）分子内にポリオキシエチレン鎖を有する化合物 （ｃ）安息香酸エチル、安息香酸ラウリル、ステアリン
酸ブチル、マレイン酸ジブチル、テレフタル酸ジメチ
ル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジステアリル、マレ
イン酸ジオクチルから選ばれるカルボン酸エステル類
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06250075A JP3075101B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 可逆性感熱記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06250075A JP3075101B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 可逆性感熱記録媒体 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0885255A JPH0885255A (ja) | 1996-04-02 |
| JP3075101B2 true JP3075101B2 (ja) | 2000-08-07 |
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ID=17202442
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| JP06250075A Expired - Fee Related JP3075101B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 可逆性感熱記録媒体 |
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| JP (1) | JP3075101B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE602005010134D1 (de) | 2004-03-03 | 2008-11-20 | Ricoh Kk | Reversibles wärmeempfindliches Aufzeichnungsmaterial, Bilderzeugungsvorrichtung und Bilderzeugungsverfahren |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP06250075A patent/JP3075101B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH0885255A (ja) | 1996-04-02 |
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