JP3075024B2 - 電磁波駆動型スイッチ - Google Patents

電磁波駆動型スイッチ

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JP3075024B2 JP05185414A JP18541493A JP3075024B2 JP 3075024 B2 JP3075024 B2 JP 3075024B2 JP 05185414 A JP05185414 A JP 05185414A JP 18541493 A JP18541493 A JP 18541493A JP 3075024 B2 JP3075024 B2 JP 3075024B2
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anode
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electrons
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    • H03K17/54Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements of vacuum tubes
    • H03K17/545Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements of vacuum tubes using microengineered devices, e.g. field emission devices

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷陰極電子放出(電界
効果型電子放出)機構を用いたスイッチに関し、特に、
光又は電磁波(マイクロ波)で開閉制御される電磁波駆
動型スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真空管の電子放出源としては熱陰
極が用いられているが、陰極を予備加熱する必要がある
ため、エネルギー消費が大きく、また加熱部等の存在に
より半導体集積化ないし微小化に不向きな電子放出機構
になっている。このような問題を解決するため、昨今、
冷陰極型の電子放出素子が注目されてきており、幾つか
の提案がなされている。その中で、局部的に高電界を発
生させて電界放出を行なわせる電界効果型の電子放出素
子がある。
【0003】図7は電界効果型の電子放出素子の一例を
示す概略的部分断面図であり、図8(A)〜(D)はそ
の製造方法を説明するための概略的工程断面図である。
【0004】この電子放出素子は、図7に示すように、
Si等の半導体基板1の上に形成されたMo等からなる
円錐形状の冷陰極2と、半導体基板1の上に形成された
絶縁膜(シリコン酸化膜)3のうち冷陰極2の周りに設
けられた開口部4と、絶縁膜3上に形成され開口部4へ
庇状に張り出したMo等の制御電極5とを有している。
図示しない封止部材によって冷陰極2及び制御電極5は
真空雰囲気下におかれている。冷陰極2及び制御電極5
は電子放出部を構成しており、制御電極5に印加される
正電位によって冷陰極2の尖端に電界集中による強電界
が惹起されるため、冷陰極2の界面の仕事関数との合成
ポテンシャルの幅が細り、ショットキー効果による量子
力学的トンネリングで冷陰極2から電子が電界放出され
ることになる。この円錐形状の冷陰極2を備えた電界効
果型の電子放出素子は次のようにして製造される。
【0005】まず、図8(A)に示すように、Si等の
半導体基板1の上にシリコン酸化膜の絶縁膜3を形成し
てから、その絶縁膜3の上にMo層を形成した後、その
Mo層のパターニングを行い制御電極5を形成する。そ
して選択的にエッチングして開口部4を形成する。次
に、図8(B)に示すように、回転軸Xを中心として基
板1を回転させながら、一定の角度θだけ傾斜する端面
になるよう制御電極5上にAlを蒸着してAl層6を形
成する。次に、図8(C)に示すように、基板1に対し
て垂直にMoを電子ビーム蒸着等によって蒸着する。こ
の蒸着過程においては、MoはAl層6上及び基板1上
だけでなく、Al層6の側面にも積層されるので、Al
層6の開口部の直径はMo層7の堆積に伴って徐々に縮
小していくと共に、基板1上に堆積されるMo層の堆積
面積も縮小していく。このため、基板1上には円錐形状
の制御電極2が形成されることになる。次に、図8
(D)に示すように、堆積したMo層7及びAl層6を
除去し、円錐形状の冷陰極2とこの尖端に臨む端面の制
御電極5から成る電子放出部を有する電子放出素子が作
成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】半導体製造プロセスを
用いた上記のような構造の電界効果型の電子放出素子に
おいては、予備加熱手段が不要であるばかりか、微細化
に適した構造であり、マイクロ真空管として注目されて
いるが、円錐形状の陰極2を形成する工程においては、
蒸着による開口部の自己絞り込みにより円錐状電極2が
形成されるため、円錐面の面精度や円錐高さ等に大きな
製造バラツキが発生し、歩留まりの低さにより実用化の
障害となっている。
【0007】そこで、本出願人は先に特願平5−165
269を以て「力センサ,温度センサ及び温度・力セン
サ」を開示した。この出願においては、電界効果型の電
子放出素子の冷陰極として半導体基板上の同一平面内に
配向する櫛歯状の先端部を備えるものが示されている。
このような電子放出部の構造を有する素子によれば、通
常のフォトリソグラフィにより冷陰極を形成できるの
で、製造バラツキの低減を図ることができる。
【0008】しかしながら、上記のいずれの構造の冷陰
極型電子放出素子においても、電子放出先端部1個当た
りの電流値(放出電流密度)が小さく、大きな電流容量
を必要とするスイッチング・デバイスへの応用には不向
きである。
【0009】そこで上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、冷陰極型電子放出機構を用いた構造において放出さ
れた電子で電子倍増を行なわせることにより、通電電流
の大容量化が可能のスイッチを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、冷陰極電子放出機構と、これから放出さ
れた電子と電磁波と希薄ガス原子(分子)との相互作用
により電離電子(電子なだれ)を発生させる機構とを併
有する点に特徴がある。
【0011】即ち、本発明の第1の手段は、印加される
電界によって電子を放出する冷陰極を備える電子放出部
と、陰極からの電子を経路真空空間を介して捕獲する陽
極と、経路真空空間に希薄ガスを封じ込める透光性封止
手段と、経路真空空間の電子に対し光波を断続的に照射
可能の光照射手段を有してなることを特徴とする。
【0012】また、本発明の第2の手段は、印加される
電界によって電子を放出する冷陰極を備える電子放出部
と、陰極からの電子を経路真空空間を介して捕獲する陽
極と、経路真空空間に希薄ガスを封じ込める絶縁性封止
手段と、経路真空空間において陰極及び陽極が作る電界
の方向とは略直交する方向に磁界を印加する磁界印加手
段と、経路真空空間に対し電磁波を断続的に照射可能の
電磁波照射手段とを有することを特徴とする。
【0013】第1の手段を半導体製造プロセスを利用可
能に実現する構造としては、半導体基板上に形成された
凹部を有する絶縁膜と、絶縁膜上で凹部を挟んだ一方側
及び他方側に形成された陰極及び陽極と、凹部上の陰極
側に形成された制御電極と、陰極,陽極及び制御電極を
含む領域を真空空間とし、これに希薄ガスを封じ込める
透光性封止手段と、経路真空空間に対し光波を断続的に
照射可能の光照射手段を有してなる構成が採用できる。
【0014】第2の手段を半導体製造プロセスを利用可
能に実現する構造としては、半導体基板上に形成された
凹部を有する絶縁膜と、絶縁膜上で凹部を挟んだ一方側
及び他方側に形成された陰極及び陽極と、凹部上の陰極
側に形成された制御電極と、陰極,陽極及び制御電極を
含む領域を真空空間とし、これに希薄ガスを封じ込める
絶縁性封止手段と、陰極及び陽極が作る電界の方向とは
略直交する方向に磁界を印加する磁界印加手段と、経路
真空空間に対し電磁波を断続的に照射可能の電磁波照射
手段を有してなる構成が採用できる。
【0015】勿論、上記の各手段における陰極の形状と
しては、櫛歯状の先端部を有する形状とすることが望ま
しい。
【0016】
【作用】本発明の原理は、冷陰極電子放出機構と、これ
から放出された電子と光波又は電磁波と希薄ガス原子
(分子)との相互作用により希薄ガス原子の電離による
電子なだれを発生させて大きな電流密度(通電電流)を
得ようとするものである。
【0017】この希薄ガス原子の電離による電子なだれ
を発生させるためのメカニズムとしては、第1の手段に
おけるように、希薄ガス原子に加速された電子を衝突さ
せて原子を励起状態とし、この励起状態の原子に光子を
衝突させて電離させる場合や、第2の手段におけるよう
に、電子をサイクロトロン共鳴により加速し、この加速
電子を希薄ガス原子に衝突させて電離させる場合とがあ
る。
【0018】まず本発明の第1の手段によれば、従来の
マイクロ真空管の基本構成に加えて、経路真空空間に希
薄ガスを封じ込める透光性封止手段と、経路真空空間に
対し光波を断続的に照射可能の光照射手段を設けたこと
を特徴としている。冷陰極から電界放出された電子は陽
極方向へ加速され、経路空間の希薄ガスの原子(分子)
と衝突するが、一般には電子のエネルギーは陽極電位を
相当の高電位としない限り弱いので、希薄ガスの原子の
軌道電子を解離(イオン化)するほどのエネルギーを浮
遊電子は担持していないものの、ある程度で加速された
電子e* は希薄ガスの原子に衝突するとエネルギーを受
け渡すので、希薄ガスの原子Mは励起状態(M* )に遷
移する。
【0019】 e* +M→e+M* (1) 衝突散乱が完全弾性衝突とすれば、電子の運動エネルギ
ーがそっくり原子Mの励起エネルギーに転化する。次
に、この励起状態にある原子M* に対し、光照射手段の
駆動により光波(光子)が照射されると、励起原子M*
は光子エネルギーhνを貰い受けるので、その光子エネ
ルギーhνが解離エネルギー以上の場合には、原子の電
離によりイオン対(イオンと電離電子)が生成される。
【0020】 M* +hν→M+ +e (2) ここで、hはプランク定数、νは光波の波数である。従
って、式(1),(2)をまとめると、 e* +M+hν→2e+M+ (3) が成立し、陽極電位による電子加速の電場と、希薄ガス
の原子との衝突断面積(衝突確率)と、光子と励起原子
との衝突断面積との条件により数値的には異なるが、電
子倍増ないしキャリアの増加が生じる。解離電子がまた
式(3)によりイオン化を起こさせると、電子なだれを
生じさせる。このように倍増した電子は陽極に流れ込
み、またイオンは陰極で電子と再結合して希薄ガス原子
Mに戻る。
【0021】従って、陽極電流は電子のみによる電流値
に比し、倍増された値を持つことになり、光照射手段に
よる光照射をオン・オフさせることにより、通電電流の
大きなスイッチング機能がもたらされる。ここで、光照
射がオフのときは、それに同期させて電子放出を停止さ
せることにより(例えば制御電位を下げることによ
り)、オフ時のリーク電流値を抑制することができる
が、高速スイッチング動作を得るためには、電子放出系
をオン時と同等に維持しつつ、光照射のみをオフ・オフ
させるようにしても良い。
【0022】このように電子を種とし原子衝突と光解離
とを利用して電離電子によりキャリアを倍増する本発明
の第1手段によれば、電流密度の大容量化を図ることが
できるので、冷陰極の構造・形状が限定されず、その自
由度を高めることができる。
【0023】これにより製造バラツキの抑制が可能とな
り、歩留りの高い電磁波駆動型スイッチを実現できる。
また、十分な通電電流値が得られるので、従来に比べ陽
極電位を低く抑制することも可能である。例えば、第1
手段の具体例としては、半導体基板上に形成された凹部
を有する絶縁膜と、絶縁膜上で凹部を挟んだ一方側及び
他方側に形成された陰極及び陽極と、凹部上の陰極側に
形成された制御電極と、陰極,陽極及び制御電極を含む
領域を真空空間とし、これに希薄ガスを封じ込める透光
性封止手段と、経路真空空間に対し光波を断続的に照射
可能の光照射手段を有してなる構成を採用できる。ここ
で、陰極形状は円錐状とする必要がなく、膜状の陰極の
端部に近接した部位に制御電極を設けた構造であれば良
い。通常の半導体製造プロセスで形成可能であり、微細
化及び量産性に資する構造を実現できる。なお、陰極の
先端部を櫛歯状に形成することも通常のフォトリソグラ
フィで容易であり、また、かかる形状を採用することに
より、電子の電流値自体を大きくでき、製造バラツキの
低減も図ることができる。
【0024】次に、本発明の第2の手段によれば、従来
のマイクロ真空管の基本構成に加えて、経路真空空間に
希薄ガスを封じ込める透光性封止手段と、経路真空空間
において陰極及び陽極が作る電界の方向とは略直交する
方向に磁界を印加する磁界印加手段と、経路真空空間に
対し電磁波を断続的に照射可能の電磁波照射手段とをを
設けたことに特徴がある。第2の手段においては、冷陰
極電子放出現象により荷電粒子たる電子を放出させてこ
れを電界で陽極側へ導きながら、その経路過程で直交磁
界によりサイクロトロン回転させて移動度(移動行程
長)を高めると共に、その回転軌跡の直交磁界の磁束密
度で決まるサイクロトロン角周波数ωc の値が電磁波照
射手段による電磁波の角周波数ωf の値と一致するとき
に生じるサイクロトロン共鳴現象によって回転電子に運
動エネルギーを繰り返し付与して加速せしめ、この加速
電子を希薄ガスに衝突させて電離によりイオン化させる
ことにより、倍増した電子が陽極で捕獲されると共にイ
オン粒子が陰極で捕獲され、サイクロトロン共鳴時(オ
ン時)には陽極に電子のみによる電流値に比べ大きな電
流を得ようとするものである。第1の手段と同様に、陰
極の界面では仕事関数との合成ポテンシャル幅が狭くな
るので、ショットキー効果(トンネル効果)により電子
が陰極から引き出される。因みに、ここで陰極から電界
放出される電子の電流密度j は、次のファウラ・ノー
ドハイムの式(Fowler-Nordheim equation) で与えられ
る。
【0025】 j=BE0 2exp(−C/E0 ) (4) 但し、E0 は陰極界面での外部電界、B,Cは定数であ
る。この式は温度0°Kと仮定し、フェルミ準位以下の
電子が放出されるものとして計算した式であるが、温度
にあまり関係しないことが実験的に知られており、常温
以上でも通常用いられている。
【0026】このように電界放出された電子は図5に示
すように陽極による電界EによりX方向へ引き寄せられ
て陽極へ移動(浮遊速度で移動)するが、この電界Eに
対してZ方向の直交磁界(一様磁界)が電界印加手段に
より作られているので、電子は次式に示すサイクロトロ
ン角周波数ωc でXY平面上を回転(円運動)する。
【0027】 ωc =eB/m=175.65B 〔GHz 〕 (5) 但し、eは電子の電荷、mは電子の質量、Bは直交磁界
の磁束密度である。このサイクロトロン角周波数ωc
電子速度vに関係せず、磁束密度Bに比例している。従
って、磁束密度Bが高くなれば角周波数ωc が大きくな
り、電子の回転軌跡長(移動行程長)が長くなる。この
ように、電子は回転しながら陽極側へ移動しようとす
る。
【0028】かかる状態において、電子経路に電磁波照
射手段により電磁波が照射された場合(オン状態)、一
定の条件でサイクロトロン共鳴が起こる。即ち、電磁波
の角振動数ωf がサイクロトロン角周波数ωc に等し
く、電磁波の電界方向がX軸方向にあるときには、電子
が照射電磁波によって最大に加速されるため、電子の回
転速度vは速くなり、次式で与えられる回転半径Rは徐
々に大きくなっていく。
【0029】 R=mv/(eB)=v/ωc (6) これによって電子は渦巻き形の軌跡を描きながら陽極に
向かうことになる。ここで、電子の経路真空空間に希薄
ガスが絶縁性封止手段によって封じ込まれている。この
ため、サイクロトロン共鳴によって加速された電子は希
薄ガスの分子(原子)Mの電離エネルギー以上の運動エ
ネルギーを獲得すると共に、螺旋運動による移動行程長
が長いので分子Mとの衝突断面積(衝突確率)が大きく
なり、分子Mとの衝突が発生して分子Mを電離させてイ
オン化すると共に、1又は2以上の電離電子を生じさせ
る。この電離電子はまた加速されて同様の電離を引き起
こすため、経路空間中には倍増した電子とイオンが指数
関数的に多量に生じ、電子は陽極に捕獲されると共に、
イオンは陰極に捕獲される。従って、非サイクロトロン
共鳴のとき(オフ時)には電子のみが陽極に捕獲されて
微弱な陽極電流となっているが、サイクロトロン共鳴の
とき(オン時)には倍増されたキャリアにより大きな陽
極電流が形成されることになるので、サイクロトロン共
鳴ではピーク電流が得られる。このように電子を種とし
サイクロトロン共鳴と原子衝突を利用して電離電子によ
りキャリアを倍増する本発明の第2手段においても、第
1の手段と同様に、電流密度の大容量化を図ることがで
き、製造バラツキの抑制が可能となり、歩留りの高い電
磁波駆動型スイッチを実現できる。また、陽極電位を低
く抑制することも可能である。例えば、第2手段の具体
例としては、半導体基板上に形成された凹部を有する絶
縁膜と、絶縁膜上で凹部を挟んだ一方側及び他方側に形
成された陰極及び陽極と、凹部上の陰極側に形成された
制御電極と、陰極,陽極及び制御電極を含む領域を真空
空間とし、これに希薄ガスを封じ込める絶縁性封止手段
と、陰極及び陽極が作る電界の方向とは略直交する方向
に磁界を印加する磁界印加手段と、経路真空空間に対し
電磁波を断続的に照射可能の電磁波照射手段を有してな
る構成が採用できる。なお、陰極の先端部を櫛歯状に形
成することも通常のフォトリソグラフィで容易であり、
電子の電流値自体を大きくでき、製造バラツキの低減も
図ることができる。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例に係る電磁波駆動型ス
イッチを添付図面に基づいて説明する。
【0031】〔第1実施例〕図1(a)は本発明の第1
実施例に係る電磁波(光)駆動型スイッチの半導体チッ
プ部分を示す斜視図、図1(b)は同スイッチの縦断面
図である。この光駆動型スイッチ10は、シリコン基板
11上に形成されたシリコン酸化膜(絶縁膜)12と、
このシリコン酸化膜12に形成された逆台形状断面の凹
部12aと、シリコン酸化膜12上で凹部12aの一方
に張り出て櫛歯状の先端部を多数有するタングステン製
冷陰極(エミッタ電極)13と、凹部12a上の冷陰極
13側に設けられた短冊状のモリブデン製ゲート電極
(制御電極)14と、シリコン酸化膜12上で凹部12
aの他方に張り出て陰極13に対峙するタングステン製
陽極(アノード電極又はコレクタ電極))15と、下面
に凹部16aを有し真空空間17に希薄な窒素ガスを封
じ込める透明性封止部材(石英)16と、この透明性封
止部材16の外側に設けられて支持部材19で支持さ
れ、透明性封止部材16を介してその内側の希薄ガスの
空間17にレーザ光を照射する半導体レーザ18とを有
している。シリコン基板11のサイズ(チップサイズ)
は2mm×2mmであり、陰極13の厚さは0.2 μmであ
る。先端櫛歯のエッジ幅は3μm、そのピッチは6μm
であり、櫛歯数は270個程度である。従って、陰極1
3の幅は1.6mm 程度である。またゲート電極14は厚さ
0.2 μm、電極幅3mm程度である。
【0032】更に、陽極15は厚さ0.2 μm、電極幅1.
6mm 程度である。そして陰極13とゲート電極14の距
離は0.7 μm、陰極13と陽極15の距離は5μmであ
る。真空空間16a充填された希薄窒素ガス濃度は3×
10-19 モルで、真空度6.67×10-6Paである。半導体レ
ーザー18のレーザー光の波長は632.8 nmである。
【0033】本例ではゲート電極14及び陽極15の電
位を150Vに固定した。これにより、陰極13から電
界放出により電子eが放出され、その電子は陽極15方
向へ加速されて窒素ガスの原子(分子)Mと衝突し、エ
ネルギーを原子Mへ受け渡す。このため窒素ガスの原子
Mは励起状態(C3 Πu )に遷移する。従って、空間1
7中には励起した原子M* が多数存在している。ここ
で、この励起状態にある原子M* に対し、半導体レーザ
18の駆動により光波(光子)が照射されると、励起原
子M* は光子エネルギーhνを貰い受けるので、その光
子エネルギーhνが解離エネルギー以上の場合には、原
子の電離によりイオン対(イオンと電離電子)が生成さ
れる。これによって電子倍増ないしキャリアの増加が生
じ、倍増した電子は陽極に流れ込み、またイオンは陰極
で電子と再結合して希薄ガス原子Mに戻る。従って、陽
極電流は電子のみによる電流値に比し、倍増された値を
持つことになる。従って、図2に示すように、レーザ光
非照射のオフ時間においては、略セロの陽極電流である
のに対し、レーザ光照射のオン時間においては0.7 mA
の陽極電流(通電電流)が流れる。レーザ光照射をオン
・オフさせることにより、通電電流の大きなスイッチン
グ機能がもたらされる。
【0034】このように本例においては、電子を種とし
原子衝突と光解離とを利用して電離電子によりキャリア
を倍増するものであるので、電流密度の大容量化を図る
ことができる。これは冷陰極13の構造・形状が限定さ
れず、その自由度を高めることができる。従って、製造
バラツキの抑制が可能となり、歩留りの高い電磁波駆動
型スイッチを実現できる。また、十分な通電電流値が得
られるので、従来に比べ陽極電位を低く抑制することも
可能である。本例においては陰極13の先端部を櫛歯状
に形成してあるので、通常のフォトリソグラフィで容易
に製造でき、電子の電流値自体を大きくできると共に、
製造バラツキの低減も図ることができる。
【0035】〔第2実施例〕図3(a)は本発明の第2
実施例に係る電磁波駆動型スイッチの半導体チップ部分
を示す斜視図、図3(b)は同スイッチの縦断面図、図
4(a)は同スイッチの斜視図、図4(b)は同スイッ
チの平面図である。この電磁波駆動型スイッチ20は、
シリコン基板11上に形成されたシリコン酸化膜(絶縁
膜)12と、このシリコン酸化膜12に形成された逆台
形状断面の凹部12aと、シリコン酸化膜12上で凹部
12aの一方に張り出て櫛歯状の先端部を多数有するタ
ングステン製冷陰極(エミッタ電極)13と、凹部12
a上の冷陰極13側に設けられた短冊状のモリブデン製
ゲート電極(制御電極)14と、シリコン酸化膜12上
で凹部12aの他方に張り出て陰極13に対峙するタン
グステン製陽極(アノード電極又はコレクタ電極))1
5と、下面に凹部26aを有し真空空間17に希薄な水
素ガスを封じ込める絶縁性封止部材(石英)26と、シ
リコン基板11及び絶縁性封止部材26を上下に挟み込
み、陰極13及び陽極15が作る電界の方向とは略直交
する方向に磁界を印加する磁束密度1Tの磁石8(上部
N極,下部S極)28と、半導体チップの正面及び背面
に平行電極29a,29bが設けられ、真空空間28に
対してマイクロ波を照射する高周波発振器29とを有し
ている。シリコン基板11のサイズ(チップサイズ)は
2mm×2mmであり、陰極13の厚さは0.2 μmである。
先端櫛歯のエッジ幅は3μm、そのピッチは6μmであ
り、櫛歯数は270個程度である。従って、陰極13の
幅は1.6mm 程度である。またゲート電極14は厚さ0.2
μm、電極幅1.6mm 程度で、電極長さは3μmである。
更に、陽極15は厚さ0.2 μm、電極幅1.6mm 程度であ
る。そして陰極13とゲート電極14の距離は0.7 μ
m、陰極13と陽極15の距離は10μmである。真空空
間17内に充填された希薄水素ガス濃度は3×10-19
モルであり、その真空度は6.67×10-6Paである。
【0036】陰極13には零又は負の電位を、ゲート電
極14には正の電位を、陽極13にはゲート電位よりも
高い正の電位を印加すると、ゲート電極14の電界によ
り陰極13の界面でのタングステンの仕事関数との合成
ポテンシャル幅が狭くなるので、ショットキー効果(ト
ンネル効果)により電子が陰極1から引き出される。
【0037】ここで陰極1からX方向へ電界放出される
電子の電流密度は、温度にあまり関係しないことが実験
的に知られており、高温下や放射線被曝下においても定
常的な値を示す。なお、本例においては、陰極13の櫛
歯状のそれぞれの端面はゲート電極に対して平等である
ため、いずれの端面における電流密度も相等しくなる。
【0038】従って、電界放出のしきい値電圧が略一定
となるため、電子引出し初速度が均一化している。
【0039】このように電界放出された電子は図5に示
すように陽極15による電界Eにより引き寄せられて陽
極15方向へ移動するが、電子経路の真空空間17にお
いては、この電界Eに対して直交磁界(一様磁界)Bが
電磁石28により作られているので、電子はサイクロト
ロン角周波数ωc でXY平面上を回転する。このサイク
ロトロン角周波数ωc は電子速度vに関係せず、磁束密
度Bに比例している。
【0040】従って、磁束密度Bが高くなれば角周波数
ωc が大きくなり、電子の回転軌跡長(移動行程長)が
長くなる。このように、電子は回転しながら陽極15側
へ移動する。かかる状態において、電子経路に高周波発
振器29からの変位電流(電磁波)が照射されると(オ
ン時)、その電磁波の角振動数ωf がサイクロトロン角
周波数ωc に等しく、電磁波の電界方向がX軸方向にあ
るときには、電子が到来電磁波によって最大に加速され
るため、電子の回転速度は速くなり、回転半径Rは徐々
に大きくなっていく。これによって電子は渦巻き形の軌
跡を描きながら陽極15に向かうことになる。このサイ
クロトロン共鳴が起こると、電子が加速されることにな
るため、この加速電子と希薄水素ガスの分子Mとの衝突
による電離で分子Mを電離させてイオン化する共に、1
個の電離電子を生じさせる。この電離電子はまた加速さ
れて同様の電離を引き起こすため、経路空間中には倍増
した電子とイオンが指数関数的に多量に生じることとな
る。倍増した電子は陽極15に捕獲されると共に、イオ
ン(水素原子核)は陰極1に捕獲されて再結合する。
【0041】従って、非サイクロトロン共鳴のとき(オ
フ時)には電子のみが陽極に捕獲されて微弱な陽極電流
となっているが、サイクロトロン共鳴のとき(オン時)
には倍増されたキャリアにより大きな陽極電流(通電電
流)が形成されていることになる。
【0042】図6の実線は従来例におけるゲート電圧に
対する電子放出のみによる陽極電流の変化を示し、その
破線は175.65GHz の高周波を照射した場合におけるゲー
ト電圧に対する陽極電流の変化を示す。この図から明ら
かなように、ゲート電圧200Vにおいて電磁波照射の
ときは従来に比べ1桁以上陽極電流の値が増加してお
り、サイクロトロン共鳴による加速と電離によるチャリ
アの倍増が有効的に作用している。
【0043】このように本例においては、第1実施例と
ほぼ同様な効果を得ることができる。なお、本例では磁
石として永久磁石を用いてあるが、これに限らず電磁石
を用いることもできる。なお、実施例1及び実施例2の
基本構造をセル化し、半導体チップ上に多数のセルを形
成することもできる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、冷陰極
電子放出機構と、これから放出された電子と光波又は電
磁波と希薄ガス原子(分子)との相互作用により希薄ガ
ス原子の電離による電子なだれを発生させて大きな電流
密度(通電電流)を得ようとするものである。従って、
次の効果を奏する。
【0045】 電流密度(通電電流)の大容量化を図
ることができるので、冷陰極の構造・形状が限定され
ず、その自由度を高めることができる。これにより製造
バラツキの抑制が可能となり、歩留りの高い電磁波駆動
型スイッチを実現できる。
【0046】 また、十分な通電電流値が得られるの
で、従来に比べ陽極電位を低く抑制することも可能であ
る。
【0047】 電磁波の照射と非照射によるスイッチ
がオン・オフされるため、高速スイッチングが可能であ
る。
【0048】 陰極の先端部を櫛歯状に形成した構造
においては、通常のフォトリソグラフィで容易に形成で
き、製造バラツキの低減も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施例に係る電磁波
(光)駆動型スイッチの半導体チップ部分を示す斜視図
であり、(b)は同スイッチの縦断面図である。
【図2】第1実施例におけるレーザ照射と陽極電流のオ
フ・オフ動作を示すタイミングートである。
【図3】(a)は本発明の第2実施例に係る電磁波駆動
型スイッチの半導体チップ部分を示す斜視図であり、
(b)は同スイッチの縦断面図である。
【図4】(a)は同スイッチの斜視図であり、(b)は
同スイッチの平面図である。
【図5】第2実施例におけるサイクロトロン共鳴の様子
を示す模式図図である。
【図6】第2実施例におけるゲート電圧に対する陽極電
流の変換を示すグラフである。
【図7】従来の電界効果型の電子放出素子の一例を示す
概略的部分断面図である。
【図8】(A)〜(D)はその電界効果型の電子放出素
子の製造方法を説明するための概略的工程断面図であ
る。
【符号の説明】
10…電磁波(光)駆動型スイッチ 11…シリコン基板 12…絶縁膜 12a…凹部 13…櫛歯状の先端を有する冷陰極 14…ゲート電極 15…陽極 16…透明性封止部材 16a…凹部 17…真空空間 18…半導体レーザ 19…支持部材 20…電磁波(マイクロ波)駆動型スイッチ M…希薄ガスの分子(原子) 26…絶縁性封止部材 26a…凹部 28…磁石 29…高周波発振器 e…電子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 21/02 H01J 21/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加される電界によって電子を放出する
    冷陰極を備える電子放出部と、前記陰極からの電子を経
    路真空空間を介して捕獲する陽極と、前記経路真空空間
    に希薄ガスを封じ込める透光性封止手段と、前記経路真
    空空間に対し光波を断続的に照射可能の光照射手段を有
    してなることを特徴とする電磁波駆動型スイッチ。
  2. 【請求項2】 印加される電界によって電子を放出する
    冷陰極を備える電子放出部と、前記陰極からの電子を経
    路真空空間を介して捕獲する陽極と、前記経路真空空間
    に希薄ガスを封じ込める絶縁性封止手段と、前記経路真
    空空間において前記陰極及び前記陽極が作る電界の方向
    とは略直交する方向に磁界を印加する磁界印加手段と、
    前記経路真空空間に対し電磁波を断続的に照射可能の電
    磁波照射手段とを有することを特徴とする電磁波駆動型
    スイッチ。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成された凹部を有する
    絶縁膜と、前記絶縁膜上で前記凹部を挟んだ一方側及び
    他方側に形成された陰極及び陽極と、前記凹部上の前記
    陰極側に形成された制御電極と、前記陰極,前記陽極及
    び前記制御電極を含む領域を真空空間とし、これに希薄
    ガスを封じ込める透光性封止手段と、前記経路真空空間
    に対し光波を断続的に照射可能の光照射手段を有してな
    ることを特徴とする電磁波駆動型スイッチ。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に形成された凹部を有する
    絶縁膜と、前記絶縁膜上で前記凹部を挟んだ一方側及び
    他方側に形成された陰極及び陽極と、前記凹部上の前記
    陰極側に形成された制御電極と、前記陰極,前記陽極及
    び前記制御電極を含む領域を真空空間とし、これに希薄
    ガスを封じ込める絶縁性封止手段と、前記陰極及び前記
    陽極が作る電界の方向とは略直交する方向に磁界を印加
    する磁界印加手段と、前記経路真空空間に対し電磁波を
    断続的に照射可能の電磁波照射手段とを有してなること
    を特徴とする電磁波駆動型スイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    おいて、前記陰極は櫛歯状の先端部を有してなることを
    特徴とする電磁波駆動型スイッチ。
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