JP3147595B2 - 電磁波検出装置 - Google Patents

電磁波検出装置

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JP3147595B2
JP3147595B2 JP18053093A JP18053093A JP3147595B2 JP 3147595 B2 JP3147595 B2 JP 3147595B2 JP 18053093 A JP18053093 A JP 18053093A JP 18053093 A JP18053093 A JP 18053093A JP 3147595 B2 JP3147595 B2 JP 3147595B2
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electrons
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷陰極電子放出現象と
サイクロトロン共鳴現象とを利用した電磁波検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばマイクロ波の検出器として
は、受電波を点接触型シリコンダイオードで整流して整
流電位の測定によりマイクロ波の強度を検出するものが
ある。
【0003】またサーミスタやボロメータのような熱的
検出器を用いるものもある。しかし、これらの検出器は
特定波長域の電磁波強度の有無検出に用いられ、波長測
定自体を行うことができない。そしてまた高温や放射線
被曝の環境下では、温度特性等が問題となり、その使用
には自ずと限界があった。
【0004】他方、電磁波の波長を検出する装置として
は、例えば光の波長検出装置ではプリズム等を利用した
分光器と光電子倍増管を組み合わせた分光光度計が知ら
れている。またラジオ波等の長波長の検出器では受信機
等を用いて受信電波に応じた振動電流を検出するものも
ある。更にX線などの短波長域の検出器では回折格子と
計数管を組み合わせたものも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような波長検出器
は、電磁波の特定波長域における波長測定に適した構造
ではあるが、大掛かりな装置構成を余儀無くされ、超小
型化に不向きな構成である。また、高精度波長測定(高
分解能)が可能であるものの、測定波長域(ダイナミッ
クレンジ)が狭く、同一の検出器でマイクロ波領域から
赤外線領域までの広範囲に亘る波長を測定することはで
きない。
【0006】そこで上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、耐環境性に優れ、超小型化に適した構造を持ち、マ
イクロ波領域から赤外線領域までの波長測定を可能とす
る電磁波検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、冷陰極電子放出機構と到来電磁波(被測
定電磁波)の電場を加速電場とするサイクロトロン共鳴
機構と希薄ガスの電離によるキャリア倍増機構とを利用
するものである。即ち、本発明の第1の手段は、印加さ
れた電位によって電子を放出する冷陰極を備える電子放
出部と、その陰極からの電子を経路真空空間を介して捕
獲する陽極と、その経路真空空間において陰極及び陽極
が作る電界の方向とは略直交する方向に磁界を印加する
磁界印加手段と、経路真空空間に希薄ガスを封じ込める
封止手段とを有しており、磁界印加手段が励磁電流を可
変できる電磁石であることを特徴とする。
【0008】また本発明の第2の手段は、印加された電
位によって電子を放出する冷陰極を備える電子放出部、
その陰極からの電子を経路真空空間を介して捕獲する陽
極、その経路真空空間において陰極及び陽極が作る電界
の方向とは略直交する方向に磁界を印加する磁界印加手
段、及び経路真空空間に希薄ガスを封じ込める封止手段
を有する電磁波検出セルが複数個配列されており、各電
磁波検出セルにおける磁界印加手段は互いに直交磁界の
磁束密度がそれぞれ異なる固定磁界を印加する固定磁界
印加手段であることを特徴とする。
【0009】上記第1及び第2の手段を半導体プロセス
により実現する構造としては、次のような構造を採用す
ることができる。
【0010】即ち、半導体基板上に形成された凹部を有
する絶縁膜と、その絶縁膜上で凹部を挟んだ一方側及び
他方側に形成された陰極及び陽極と、凹部上の陰極側に
形成された制御電極と、陰極,陽極及び制御電極を含む
領域を真空空間とし、これに希薄ガスを封じ込める封止
手段と、陰極及び陽極が作る電界の方向とは略直交する
方向に磁界を印加する磁界印加手段とを有するものであ
る。ここで、陰極及び制御電極は電子放出部を構成して
いる。そして、磁界印加手段は外付け等により半導体基
板の裏面側に設けられた電磁石であってもよいが、半導
体プロセス及び薄膜技術を駆使して一体化微細構造とす
るためには、半導体基板上の絶縁膜内に埋め込み形成さ
れた薄膜電磁石であることが望ましい。
【0011】
【作用】本発明の原理は、電子放出現象により荷電粒子
たる電子を放出させてこれを電界で陽極側へ導きなが
ら、その経路過程で直交磁界によりサイクロトロン回転
させて移動度(移動行程長)を高めると共に、その回転
軌跡の直交磁界の磁束密度で決まるサイクロトロン角周
波数ωc の値が到来電磁波の角周波数ωf の値と一致す
るときに生じるサイクロトロン共鳴現象によって回転電
子に運動エネルギーを繰り返し付与して加速せしめ、こ
の加速電子を希薄ガスに衝突させて電離によりイオン化
させることにより、倍増した電子が陽極で捕獲されると
共にイオン粒子が陰極で捕獲され、サイクロトロン共鳴
時には陽極に非サイクロトロン共鳴時の電子のみによる
電流に比べ多量のピーク電流を得ようとするものであ
る。従って、磁束密度を変えることにより電流ピーク点
が得られるので、そのサイクロトロン角周波数ωc に対
応した到来電磁波の角周波数ωf 、即ち電磁波の波長を
検出することが可能となる。
【0012】以下、この原理を図1に基づいて説明す
る。電磁波検出装置は、図1(a)に示すように、陰極
1とゲート電極(制御電極)2から成る電子放出部及び
陽極3を有している。陰極1は熱陰極ではなく冷陰極で
ある。ゲート電極2の電界により陰極1の界面での仕事
関数との合成ポテンシャル幅が狭くなるので、ショット
キー効果(トンネル効果)により電子が陰極1から引き
出される。ここで陰極1から電界放出される電子の電流
密度j は、次のファウラ・ノードハイムの式(Fowler
-Nordheim equation) で与えられる。
【0013】 j=BE0 2exp(−C/E0 ) (1) 但し、E0 は陰極1とゲート電極2による外部電界、
B,Cは定数である。この式は温度0°Kと仮定し、フ
ェルミ準位以下の電子が放出されるものとして計算した
式であるが、温度にあまり関係しないことが実験的に知
られており、常温以上でも通常用いられている。
【0014】このように電界放出された電子は陽極3に
よる電界Eにより引き寄せられて陽極3方向へ移動する
が、この電界Eに対してZ方向の直交磁界(一様磁界)
が磁石(磁界印加手段)4により作られているので、電
子は次式に示すサイクロトロン角周波数ωc でXY平面
上を回転(円運動)する。
【0015】 ωc =eB/m=175.65B GHz (2) 但し、eは電子の電荷、mは電子の質量、Bは直交磁界
の磁束密度である。このサイクロトロン角周波数ωc
電子速度vに関係せず、磁束密度Bに比例している。従
って、磁束密度Bが高くなれば角周波数ωc が大きくな
り、電子の回転軌跡長(移動行程長)が長くなる。この
ように、図1(b)に示すように、電子は回転しながら
陽極3側へ移動する。
【0016】かかる状態において、電子経路に電磁波が
照射された場合、一定の条件でサイクロトロン共鳴が起
こる。即ち、電磁波の角振動数ωf がサイクロトロン角
周波数ωc に等しく、電磁波の電界方向がX軸方向にあ
るときには、電子が到来電磁波によって最大に加速され
るため、電子の回転速度vは速くなり、次式で与えられ
る回転半径Rは徐々に大きくなっていく。
【0017】 R=mv/(eB)=v/ωc (3) これによって電子は渦巻き形の軌跡を描きながら陽極3
に向かうことになる。
【0018】サイクロトロン角周波数ωc は磁束密度B
に比例して変化させることができるので、この磁束密度
Bを変えることによってサイクロトロン共鳴を起こさせ
ることができる。本発明の第1の手段においては、磁界
印加手段4として励磁電流を可変できる電磁石が用いら
れており、励磁電流を変えることにより磁束密度Bを変
えてサイクロトロン共鳴を起こさせるようにしている。
【0019】ところで、このサイクロトロン共鳴(サイ
クロトロン角周波数ωc と電磁波の角振動数ωf の一致
点)を何らかの方法で検出できれば、式(2)により電
磁波の波長を求めることができることになる。そこで本
発明においては、サイクロトロン共鳴では電子が加速さ
れることに着目し、この加速電子と希薄ガス(封入ガ
ス)の分子Mとの衝突による電離で増殖荷電粒子(イオ
ン対)を作り、陽極電流をピーク化し、これを検出する
ようにしている。即ち、本発明では、電子の経路真空空
間6に希薄ガスが封止手段5によって封じ込まれてい
る。このため、サイクロトロン共鳴によって加速された
電子は希薄ガスの分子(原子)Mの電離エネルギー以上
の運動エネルギーを獲得すると共に、螺旋運動による移
動行程長が長いので分子Mとの衝突断面積(衝突確率)
が大きくなり、分子Mとの衝突が発生して分子Mを電離
させてイオン化する共に、1又は2以上の電離電子を生
じさせる。この電離電子はまた加速されて同様の電離を
引き起こすため、経路空間中には倍増した電子とイオン
が指数関数的に多量に生じ、電子は陽極3に捕獲される
と共に、イオンは陰極1に捕獲される。従って、非サイ
クロトロン共鳴のときには冷陰極からの放出電子のみが
陽極に捕獲されて微弱な陽極電流となっているが、サイ
クロトロン共鳴のときには倍増されたキャリアにより大
きな陽極電流が形成されてることになるので、サイクロ
トロン共鳴ではピーク電流が観測される。
【0020】従って、励磁電流を掃引して陽極電流を観
測することによりピーク電流が現れた時点がサイクロト
ロン共鳴点であることが判るので、そのときの励磁電流
の値から電磁波の波長を求めることができる。ここで、
サイクロトロン角周波数ωc は磁束密度B即ち励磁電流
に比例しているので、数桁以上の励磁電流値の変化で数
桁以上の波長域における波長を測定できる。従って、ダ
イナミックレンジが広い波長検出器を実現でき、マイク
ロ波領域から赤外線領域までの波長測定が可能となる。
また、荷電源が冷陰極電子放出機構によるため、高温度
下や放射線被曝下においてもバックグラウンドの影響を
受け難く、耐環境性に優れた電磁波検出装置を実現でき
る。また、半導体プロセスにより製造可能であるので、
超小型且つ安価な装置を提供できる。なお、陽極電流の
ピーク値は到来電磁波の強度に対応した値となるため、
ピーク値測定により電磁波強度も求めることができる。
【0021】ところで、封入ガスの分圧が高すぎると、
真空度が低下し冷陰極電子放出の障害となったり、放電
が起こり易くなる。本発明では希薄ガスを封入してある
のでその問題は殆ど起こらない。また陽極電位が高すぎ
る場合も放電が起こり易くなるが、電子加速機構が専ら
電磁波の電界によるサイクロトロン共鳴であるため、陽
極電位を高くせずに済む。また封入ガスが非常に希薄で
も、螺旋軌跡により衝突断面積が拡大されているので、
電離によるイオン化を確実に起こさせることができる。
【0022】本発明の第1の手段においては、励磁電流
を掃引する方法によりサイクロトロン共鳴点を見つける
ようにしているため、一様な直交磁界の強度をゆっくり
と変化させる必要があり、掃引時間の長くなる問題が生
じる。このため波長検出の応答性や測定時間が問題とな
る場合もあり、波長に時間依存性がある場合には不向き
である。そこで、本発明の第2の手段においてはリアル
ライムの波長検出を可能とする構造が採用されている。
即ち、本発明の第2の手段では、第1の手段と同様な構
成要素を有する電磁波検出セルを複数個配列してなるも
のであり、各電磁波検出セルにおける磁界印加手段とし
て互いに直交磁界の磁束密度がそれぞれ異なる固定磁界
を印加する固定磁界印加手段を設けた点に特徴を有す
る。到来電磁波がどの電磁波検出セルについても一様で
あると仮定すると、又は一様であると仮定できる程に、
電磁波検出セルが超小型且つ近接配列されているものと
すると、各セルにおけるサイクロトロン角周波数ωc
離散的に異なる値となっている。従って、到来電磁波の
角振動数ωf と一致又は近似できるサイクロトロン角周
波数ωc を持つセルのみにサイクロトロン共鳴が起こ
り、その余のセルにはサイクロトロン共鳴が発生しな
い。従って、そのサイクロトロン共鳴を起こして陽極電
流が大きなセルを識別することにより、そのセルのサイ
クロトロン角周波数ωc から電磁波の波長を求めること
ができる。これは、励磁電流の掃引を必要としないので
リアルタイムの波長検出が可能である。また陽極電流値
から電磁波強度を求めることもでき、更に、波長分布的
な電磁波の測定、例えば複数波長の同時測定も可能とな
る。
【0023】なお、到来電波の電界面と本装置との空間
配置の仕方により陽極電流の値は変化する。従って、3
軸方向の電界面成分毎のサイクロトロン共鳴を起こさせ
るように、本発明の電磁波検出装置を3軸方向に配置す
ることで、方位依存性を無くし、波長測定の精度の向上
を図ることができる。
【0024】
【実施例】
〔第1実施例〕図2(a)は本発明の第1実施例に係る
電磁波検出装置を示す斜視図で、図2(b)は同装置の
断面図である。この電磁波検出装置10は、シリコン基
板11上に形成されたシリコン酸化膜(絶縁膜)12
と、このシリコン酸化膜12に形成された逆台形状断面
の凹部12aと、シリコン酸化膜12上で凹部12aの
一方に張り出て櫛歯状の先端部を多数有するタングステ
ン製冷陰極(エミッタ電極)13と、凹部12a上の冷
陰極13側に設けられた短冊状のモリブデン製ゲート電
極(制御電極)14と、シリコン酸化膜12上で凹部1
2aの他方に張り出て陰極13に対峙するタングステン
製陽極(アノード電極又はコレクタ電極)15と、下面
に凹部16aを有し真空空間17に希薄な水素ガスを閉
じ込める絶縁性封止部材(例えば石英)16と、シリコ
ン基板11の裏面に固着された磁心18a及びこれに巻
回されたエナメル線のソレノイドコイル18bからなる
電磁石18とを有している。シリコン基板11のサイズ
(チップサイズ)は2mm×2mmであり、陰極13の厚さ
は0.2 μmである。先端櫛歯のエッジ幅は3μm、その
ピッチは6μmであり、櫛歯数は270個程度である。
従って、陰極13の幅は1.6mm 程度である。またゲート
電極14は厚さ0.2 μm、電極幅1.6mm 程度で、電極長
さは3μmである。更に、陽極15は厚さ0.2 μm、電
極幅1.6mm 程度である。そして陰極13とゲート電極1
4の距離は0.7 μm、陰極13と陽極15の距離は10μ
mである。磁心18aは直径1mmの円柱状のMn−Zn
系フェライト(非透磁率5000)であり、電磁石18は、
真空空間17に対し陰極13と陽極15が成す平面(X
Y面)に直交する方向(Z方向)の磁界を印加するもの
である。真空空間17内に充填された希薄水素ガス濃度
は3×10-19 モルである。
【0025】陰極13には零又は負の電位を、ゲート電
極14には正の電位を、陽極13にはゲート電位よりも
高い正の電位を印加すると、ゲート電極14の電界によ
り陰極13の界面でのタングステンの仕事関数との合成
ポテンシャル幅が狭くなるので、ショットキー効果(ト
ンネル効果)により電子が陰極1から引き出される。
【0026】ここで陰極1からX方向へ電界放出される
電子の電流密度は、温度にあまり関係しないことが実験
的に知られており、高温下や放射線被曝下においても定
常的な値を示す。なお、本例においては、陰極13の櫛
歯状のそれぞれの端面はゲート電極に対して平等である
ため、いずれの端面における電流密度も相等しくなる。
【0027】従って、電界放出のしきい値電圧が略一定
となるため、電子引出し初速度が均一化している。
【0028】このように電界放出された電子は陽極15
による電界Eにより引き寄せられて陽極15方向へ移動
するが、電子経路の真空空間17においては、この電界
Eに対して直交磁界(一様磁界)Bが電磁石18により
作られているので、電子はサイクロトロン角周波数ωc
でXY平面上を回転する。このサイクロトロン角周波数
ωc は電子速度vに関係せず、磁束密度Bに比例してい
る。従って、磁束密度Bが高くなれば角周波数ωc が大
きくなり、電子の回転軌跡長(移動行程長)が長くな
る。このように、電子は回転しながら陽極15側へ移動
する。かかる状態において、電子経路に電磁波(被測定
電磁波)が照射された場合、その電磁波の角振動数ωf
がサイクロトロン角周波数ωc に等しく、電磁波の電界
方向がX軸方向にあるときには、電子が到来電磁波によ
って最大に加速されるため、電子の回転速度は速くな
り、回転半径Rは徐々に大きくなっていく。これによっ
て電子は渦巻き形の軌跡を描きながら陽極15に向かう
ことになる。サイクロトロン角周波数ωc は磁束密度B
に比例して変化させることができるので、この磁束密度
Bを変えることによってサイクロトロン共鳴を起こさせ
ることができる。本例では、電磁石18に流す励磁電流
iを可変できるようになっているため、励磁電流iを変
えることにより磁束密度Bを変えてサイクロトロン共鳴
を起こさせるようにしている。ところで、このサイクロ
トロン共鳴が起こると、電子が加速されることになるた
め、この加速電子と希薄水素ガスの分子Mとの衝突によ
る電離で分子Mを電離させてイオン化する共に、1個の
電離電子を生じさせる。この電離電子はまた加速されて
同様の電離を引き起こすため、経路空間中には倍増した
電子とイオンが指数関数的に多量に生じることとなる。
倍増した電子は陽極15に捕獲されると共に、イオン
(水素原子核)は陰極1に捕獲されて再結合する。従っ
て、非サイクロトロン共鳴のときには電子のみが陽極に
捕獲されて微弱な陽極電流となっているが、サイクロト
ロン共鳴のときには倍増されたキャリアにより大きな陽
極電流が形成されてることになるので、サイクロトロン
共鳴時ではピーク電流が観測される。
【0029】ここで、例えばゲート電圧200 V、陽極電
圧300 Vとし、1.1GHzのマイクロ波を照射して、コイル
電流(励磁電流)iを10mA〜140 mAまで掃引したと
きの陽極電流IA の変化を図3に示す。なお、コイル巻
数nは10としてある。図3によれば、コイル電流iが
100 mAのとき、陽極電流IA に急峻なピークが現れ、
そのピーク値は50μAであった。サイクロトロン角周波
数ωc は磁束密度即ちコイル電流iに比例しているの
で、コイル電流(励磁電流)iを10mA〜140 mAまで
掃引したときには、0.1 〜1.4GHzの波長域の測定が可能
である。
【0030】コイル電流iの値は少なくとも数桁の範囲
で掃引できるので、数桁の範囲の波長域における波長測
定が可能であり、ダイナミックレインジの広い波長検出
器を実現できる。よってマイクロ波領域から赤外線領域
までの波長測定も可能となる。また、荷電源が冷陰極電
子放出機構によるため、高温度下や放射線被曝下におい
てもバックグラウンドの影響を受け難く、耐環境性に優
れた電磁波検出装置を実現できる。また、半導体プロセ
スや薄膜技術を用いて陰極13,ゲート電極14,陽極
15や必要に応じて薄膜コイルの電磁石18が形成でき
るので、超小型且つ安価な装置を提供できる。なお、陽
極電流のピーク値は到来電磁波の強度に対応した値とな
るため、ピーク値測定により電磁波強度も求めることが
できる。
【0031】本例においては、真空度を破壊しない程度
の希薄な水素ガスが封入されている。これは電子放出を
阻害しない点と放電防止のためである。電子加速機構が
専ら電磁波の電界によるサイクロトロン共鳴であるた
め、封入ガスが非常に希薄でも、螺旋軌跡により衝突断
面積が拡大されているので、電離によるイオン化を確実
に起こさせることができる。
【0032】〔第2実施例〕図4は本発明の第2実施例
に係る電磁波検出装置の概念図を示す。この電磁波検出
装置50は10mm角のシリコン基板21上に2mm角の電磁
波検出セル部20が4行4列にマトリクス配列されてい
る。この各電磁波検出セル部20は、図5に示すよう
に、シリコン基板21上に形成されたシリコン酸化膜
(絶縁膜)22と、このシリコン酸化膜22内に埋め込
まれたCoFeアモルファス薄帯の磁心28a及びこれ
を巻回するCuの薄膜コイル28bからなる薄膜電磁石
28と、シリコン酸化膜22の上に形成された上部絶縁
膜29と、上部絶縁膜29に形成された逆台形状断面の
凹部29aと、上部絶縁膜29上で凹部29aの一方に
張り出て櫛歯状の先端部を多数有するタングステン製冷
陰極(エミッタ電極)23と、凹部29a上の冷陰極2
3側に設けられた短冊状のニオブ製ゲート電極(電子引
出し用電極)24と、上部絶縁膜29上で凹部29aの
他方に張り出て陰極23に対峙し、タングステン層25
a及びニオブ層25bの2層構造から成る陽極(アノー
ド電極又はコレクタ電極))25と、下面に凹部を有し
真空空間27に希薄な水素ガスを封じ込める絶縁性封止
部材(図示せず)とを有している。陰極23の厚さは0.
2 μmである。先端櫛歯のエッジ幅は3μm、そのピッ
チは6μmであり、櫛歯数は100個程度である。また
ゲート電極24は厚さ0.2 μmである。更に、陽極15
は厚さ0.2 μmのタングステン層25aと厚さ0.2 μm
のニオブ層25bの2層構造である。そして陰極23と
ゲート電極24との距離は0.7 μmである。薄膜電磁石
28は、真空空間27に対し陰極23と陽極25が成す
XY平面に直交するZ方向の磁界を印加するものであ
る。ここで、16個の電磁波検出セル部20における薄
膜電磁石28のコイル28bの巻数や線幅等は互いに異
ならせてあり、Z方向の磁界の磁束密度は各セル部20
で異なっている。真空空間27内に充填された希薄水素
ガス濃度は3×10-19 モルであり、真空度3.75×10
-10 Paに相当する。
【0033】このような電磁波検出チップには、図4に
示すように、各セル部20の陰極23,陽極25,ゲー
ト電極24へ電圧を供給する電圧供給部31と、各セル
部20の薄膜電磁石28のコイル28bへ電流を供給す
る電流供給部32と、各各セル部20の陽極電流を検出
する電流検出部33と、その各セル毎の電流値を基に電
磁波の波長を求めるデータ処理部34が接続されてい
る。
【0034】第1実施例においては、励磁電流iを掃引
する方法によりサイクロトロン共鳴点を見つけるように
しているため、一様な直交磁界の強度をゆっくりと変化
させる必要があり、掃引時間の長くなる問題が生じる。
このため波長検出の応答性や測定時間が問題となる場合
もあり、波長に時間依存性がある場合には不向きであ
る。そこで、本例においてはリアルライムの波長検出を
可能とする構造が採用されている。即ち、複数の電磁波
検出セル20が配列しており、各電磁波検出セルにおけ
る直交磁界の磁束密度がそれぞれ異なるように設定され
ている。従って、各セル20におけるサイクロトロン角
周波数ωc は離散的に異なる値となっており、到来電磁
波の角振動数ωf と一致又は近似できるサイクロトロン
角周波数ωc を持つセル20のみにサイクロトロン共鳴
が起こり、その余のセルにはサイクロトロン共鳴が発生
しない。従って、そのサイクロトロン共鳴を起こして陽
極電流が大きなセルを識別することにより、そのセルの
サイクロトロン角周波数ωcから電磁波の波長を求める
ことができる。これは、励磁電流の掃引を必要としない
のでリアルタイムの波長検出が可能である。また陽極電
流値から電磁波強度を求めることもでき、更に、波長分
布的な電磁波の測定、例えば複数波長の同時測定も可能
となる。
【0035】次に、電磁波検出チップの製造工程をセル
部に着目して説明する。図6(A)〜(E),図7
(F)〜(H)は図5に示す構造の電磁波検出装置の製
造工程を示す断面図である。
【0036】まず、図6(A)に示すように、シリコン
基板21を酸化した1μm厚のシリコン酸化膜22に、
Cuを蒸着してフォトリソグラフィにより螺旋状の薄膜
コイル28bを形成し、その上にCVD法でSiO2
上部絶縁膜29を堆積してこれを平坦化する。この薄膜
コイル28bの形成においては、コイル巻数,その線幅
及びピッチはセル毎に異なるように設定される。
【0037】次に、図6(B)に示すように、上部絶縁
膜29上にフォトレジスト層40を形成し、薄膜コイル
28bの中心部に合う部位を窓開けしてから、フォトレ
ジスト層40をマスクとして上部絶縁膜29のうち薄膜
コイル28bの中心部に溝41を形成し、この状態でC
oFe合金をスパッタ蒸着する。これによって溝41内
にはCoFe合金の磁心28aが埋め込まれると共に、
フォトレジスト層40上にCoFe合金層42が被覆さ
れる。
【0038】次に、アセトン洗浄によるリフトオフ法に
よりフォトレジスト層40及びCoFe合金層42を除
去して、溝41内の磁心28aのみを残した後、図6
(C)に示すように、再度CVD法によりSiO2 を上
部絶縁膜29上に堆積してこれを平坦化する。これによ
って溝41はSiO2 で埋め込まれる。そして、上部絶
縁膜29上にタングステン層43をスパッタ蒸着する。
【0039】次に、図6(D)に示すように、フォトレ
ジスト層44を形成してフォトリソグラフィによりタン
グステン層43をパターニングし、陰極23及び陽極2
5のタングステン層25aを形成する。
【0040】次に、図6(E)に示すように、パターニ
ングされた陰極23及び陽極25のタングステン層25
aをマスクとして上部絶縁膜29に凹部29aを形成し
た後、タングステン層25aのフォトレジスト層44を
除去する。そして凹部29a上で陰極23側に窓開けし
たフォトレジスト層45を形成した後、ニオブ(Nb)
を電子ビーム蒸着し、凹部29a上で陰極23側にゲー
ト電極24と陽極25のタングステン層25aの上にニ
オブ層25bを形成する。
【0041】次に、図7(F)に示すように、アセトン
洗浄によるリフトオフ法により陰極23上のフォトレジ
スト層44及びニオブ層と凹部29a上のフォトレジス
ト層45及びニオブ層を除去し、ゲート電極24及び陽
極25のニオブ層25bを残す。
【0042】次に、図7(G)に示すように、フォトレ
ジスト層46を形成してレジストパターニングを行い、
これをマスクとして陰極23の先端櫛歯状のパターニン
グを施す。そして図7(H)に示すように、フォトレジ
スト層46を除去する。これによって図5に示す構造が
得られるが、この後、凹部29aの空間を真空空間17
とし、これに希薄な水素ガスを閉じ込める絶縁性封止部
材(図示せず)と被着する。これによって電磁波検出装
置が完成する。
【0043】なお、上記実施例では、セル毎の磁束密度
を異ならしめる方法として、励磁電流を一定としてコイ
ル巻数等の構造因子をセル毎互いに異ならしめてある。
しかし、各セルのコイル28aに流す励磁電流の値を異
ならしめたものでも、同様な効果が得られる。また16
個のセルに限らず、それ以上のセル数を有する電磁波検
出装置によれば、波長分解能又は検出波長範囲の拡大を
図ることができる。
【0044】更に、到来電波の電界面と本装置との空間
配置の仕方により陽極電流の値は変化する。従って、3
軸方向の電界面成分毎のサイクロトロン共鳴を起こさせ
るように、本発明の電磁波検出装置を3軸方向に配置す
ることで、方位依存性を無くし、波長測定の精度の向上
を図ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、冷陰極
電子放出部により電子を放出させてこれを電界で陽極側
へ導きながら、その経路過程で磁界印加手段による直交
磁界によりサイクロトロン回転させて移動軌跡の行程長
を高めると共に、その回転軌跡の直交磁界の磁束密度で
決まるサイクロトロン角周波数ωc の値が到来電磁波の
角周波数ωf の値と一致するときに生じるサイクロトロ
ン共鳴現象によって回転電子に運動エネルギーを繰り返
し付与して加速せしめ、この加速電子を希薄ガスに衝突
させて電離によりイオン化させることにより、イオン対
を陽極及び陰極で捕獲することに特徴を有している。従
って、次の効果を奏する。
【0046】 サイクロトロン共鳴時には陽極に非サ
イクロトロン共鳴時の電子のみによる電流に比べ多量の
ピーク電流を得ようとするものである。従って、磁束密
度を変えることにより電流ピーク点が得られるので、そ
のサイクロトロン角周波数ωcに対応した到来電磁波の
角周波数ωf 、即ち電磁波の波長を検出することが可能
となる。また、電流ピーク値の測定により電磁波の強度
を検出することができる。
【0047】 サイクロトロン角周波数ωc は磁束密
度B即ち励磁電流に比例しているので、数桁以上の励磁
電流値の変化で数桁以上の波長域における波長を測定で
きる。
【0048】従って、ダイナミックレンジが広い波長検
出器を実現でき、マイクロ波領域から赤外線領域までの
波長測定が可能となる。
【0049】 荷電源が冷陰極電子放出機構によるた
め、高温度下や放射線被曝下においてもバックグラウン
ドの影響を受け難く、耐環境性に優れた電磁波検出装置
を実現できる。
【0050】 半導体プロセスにより製造可能である
ので、超小型且つ安価な装置を提供できる。
【0051】 電磁波検出セルを複数個配列し、各電
磁波検出セルにおける磁界印加手段として互いに直交磁
界の磁束密度がそれぞれ異なる固定磁界を印加する固定
磁界印加手段を設けた構成においては、サイクロトロン
共鳴を起こして陽極電流が大きなセルを識別することに
より、そのセルのサイクロトロン角周波数ωc から電磁
波の波長を求めることができる。これは、励磁電流の掃
引を必要としないのでリアルタイムの波長検出が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の原理を説明するための構成図
で、(b)は放出電子の運動を説明する模式図である。
【図2】(a)は本発明の第1実施例に係る電磁波検出
装置を示す斜視図で、(b)は同装置の断面図である。
【図3】第1実施例に係る電磁波検出装置におけるコイ
ル電流に対する陽極電流の変化を示すグラフである。
【図4】本発明の第2実施例に係る電磁波検出装置を示
す概念図である。
【図5】第2実施例に係る電磁波検出装置における電磁
波検出セルの構造を示す断面図である。
【図6】(A)〜(E)は、第2実施例に係る電磁波検
出装置の各製造工程を示す断面図である。
【図7】(F)〜(H)は、図6の(E)の後工程にお
ける第2実施例に係る電磁波検出装置の各製造工程を示
す断面図である。
【符号の説明】
1,13,23…冷陰極 2,14、24…ゲート電極 3,15,25…陽極 4…磁界印加手段 5…封止手段 6,17,27…真空空間 M…希薄ガスの分子(原子) 10,50…電磁波検出装置 11,21…シリコン基板 12,22…絶縁膜 12a、29a…凹部 16…封止部材 18…電磁石 18a,28a…磁心 18b…ソレノイドコイル 20…電磁波検出セル 25a…タングステン層 25b…ニオブ層 28…薄膜電磁石 28b…薄膜コイル 29…上部絶縁膜 31…電圧供給部 32…電流供給部 34…電流検出部 34…データ処理部 40,44,45,46…フォトレジスト層 41…溝 42…CoFe合金層 43…タングステン層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 29/08 H01J 11/00 - 11/04 H01J 17/00 - 17/64 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加された電位によって電子を放出する
    冷陰極を備える電子放出部と、前記陰極からの電子を経
    路真空空間を介して捕獲する陽極と、前記経路真空空間
    において前記陰極及び前記陽極が作る電界の方向とは略
    直交する方向に磁界を印加する磁界印加手段と、前記経
    路真空空間に希薄ガスを封じ込める封止手段とを有して
    おり、前記磁界印加手段は励磁電流を可変できる電磁石
    であることを特徴とする電磁波検出装置。
  2. 【請求項2】 印加された電位によって電子を放出する
    冷陰極を備える電子放出部、前記陰極からの電子を経路
    真空空間を介して捕獲する陽極、前記経路真空空間にお
    いて前記陰極及び前記陽極が作る電界の方向とは略直交
    する方向に磁界を印加する磁界印加手段、及び前記経路
    真空空間に希薄ガスを封じ込める封止手段とを有する電
    磁波検出セルが複数個配列されており、前記各電磁波検
    出セルにおける前記磁界印加手段は互いに前記直交磁界
    の磁束密度がそれぞれ異なる固定磁界を印加する固定磁
    界印加手段であることを特徴とする電磁波検出装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成された凹部を有する
    絶縁膜と、前記絶縁膜上で前記凹部を挟んだ一方側及び
    他方側に形成された陰極及び陽極と、前記凹部上の前記
    陰極側に形成された制御電極と、前記陰極,前記陽極及
    び前記制御電極を含む領域を真空空間とし、これに希薄
    ガスを封じ込める封止手段と、前記陰極及び前記陽極が
    作る電界の方向とは略直交する方向に磁界を印加する磁
    界印加手段とを有することを特徴とする電磁波検出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電磁波検出装置におい
    て、前記磁界印加手段は前記半導体基板の裏面側に設け
    られた電磁石であることを特徴とする電磁波検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の電磁波検出装置におい
    て、前記磁界印加手段は前記半導体基板上の前記絶縁膜
    内に埋め込み形成された薄膜電磁石であることを特徴と
    する電磁波検出装置。
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