JP3074467B2 - 回動機構付きコネクタ - Google Patents

回動機構付きコネクタ

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JP3074467B2 JP09029248A JP2924897A JP3074467B2 JP 3074467 B2 JP3074467 B2 JP 3074467B2 JP 09029248 A JP09029248 A JP 09029248A JP 2924897 A JP2924897 A JP 2924897A JP 3074467 B2 JP3074467 B2 JP 3074467B2
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良啓 杉井
隆男 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナのような
送受信要素と機器内に配されているケーブルとを相互に
接続する回動機構付きコネクタに属する。
【0002】
【従来の技術】従来の回動機構付きコネクタは、図13
及び図14に示すように、第1の組立要素1と、この第
1の組立要素1に回動可能に組み合わせた第2の組立要
素2と、第2の組立要素2に取り付けたアンテナのよう
な送受信部材5とを有している。
【0003】第1の組立要素1は機器のパネル4の一部
に固定されている。機器内には図示しないケーブルが配
されており、このケーブルと送受信部材5とが相互に接
続されている。送受信部材5は第1の組立要素1に対し
て第2の組立要素2を回動させることによって第1の組
立要素1の軸に対して径方向へ回動することが可能とな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
組立要素1と第2の組立要素2とはネジ嵌合によって結
合されていたり、もしくはフリクション嵌合等で結合さ
れているため、図14に示したように、送受信部材5の
回動と、複数の所定位置における固定とを両立すること
は困難であるという問題がある。
【0005】なお、第1の組立要素1と第2の組立要素
2とがネジ嵌合によって結合した場合には、回動機能と
固定機能とを構成することが可能であると思慮される
が、しかし複雑な構成と、多くの部品点数を必要とし、
高コストのコネクタとなってしまうことから実用化が非
常に困難であるという問題がある。
【0006】それ故に本発明の課題は、実用化に適し、
容易に無段階の回動操作が可能であり所望する位置で容
易に送受信要素の固定が可能な回動機構付きコネクタを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、中心導
体を一軸方向に配した第1の組立要素と、送受信要素を
保持しかつ前記中心導体に接触する相手中心導体を配し
た第2の組立要素とを有し、前記第1の組立要素には前
記第2の組立要素が前記一軸の回りで回動可能となるよ
うに相互に嵌め合わされている回動機構付きコネクタに
おいて、前記第1の組立要素は前記中心導体を保持した
インシュレータと、該インシュレータを前記一軸に対す
る径方向の外周で保持した導電性の第1の保持体と、該
第1の保持体に一体に設けた導電性のシェル部を有し、
前記第2の組立要素は前記相手中心導体を保持した相手
インシュレータと、該相手インシュレータを前記径方向
の外周で保持した導電性の第2の保持体とを有し、前記
第2の保持体は前記シェル部に嵌め合わされる相手シェ
ル部を有し、前記シェル部は前記径方向で前記相手シェ
ル部に接して前記第2の組立要素の前記一軸方向の第1
の方向への移動及び前記一軸回りに回動するのを阻止す
る第1の当接部を有し、前記相手シェル部は前記一軸方
向の移動によって前記第1の当接部に接離する第2の当
接部を有し、前記シェル部及び前記相手シェル部間には
バネ部材が設けられており、該バネ部材は前記第1の方
向の所定位置で前記第1及び第2の当接部が互いに接し
ている状態から前記第2の組立要素を前記一軸方向の第
2の方向へ移動したときに前記第1及び第2の当接部間
に隙間を形成させつつ前記一軸方向で縮小しかつ伸長し
た状態で前記第1及び第2の当接部を互いに接するよう
前記シェル部及び前記相手シェル部間に配されているこ
とを特徴とする回動機構付きコネクタが得られる。
【0008】また、本発明によれば、中心導体を一軸方
向に配した第1の組立要素と、送受信要素を保持しかつ
前記中心導体に接触する相手中心導体を配した第2の組
立要素とを有し、前記第1の組立要素には前記第2の組
立要素が前記一軸の回りで回動可能となるように相互に
嵌め合わされている回動機構付きコネクタにおいて、前
記第1の組立要素は前記中心導体を保持したインシュレ
ータと、該インシュレータを前記一軸方向に対する径方
向の外周に保持した導電性の第1の保持体と、該第1の
保持体に一体に設けた導電性のシェル部とを有し、前記
第2の組立要素は前記相手中心導体を保持した相手イン
シュレータと、該相手インシュレータを前記径方向の外
周に保持した導電性の第2の保持体とを有し、前記第1
の保持体は前記シェル部の内側で前記一軸方向にのびて
いるボス部を有し、前記第2の保持体は前記シェル部に
組み合わされかつ前記ボス部に接離可能に嵌め合わされ
ている相手シェル部を有し、前記ボス部は前記一軸に対
する径方向で前記相手シェル部に接して前記第2の組立
要素の前記一軸方向の第1の方向への移動及び前記一軸
回りで回動するのを阻止する第1の当接部を有し、前記
相手シェル部は前記一軸方向の移動によって前記第1の
当接部に接離する第2の当接部を有し、前記シェル部及
び前記相手シェル部間にはバネ部材が設けられており、
該バネ部材は前記第1の方向の所定位置で前記第1及び
第2の当接部が互いに接している状態から前記第2の組
立要素を前記一軸方向の第2の方向へ移動したときに前
記第1及び第2の当接部間に隙間を形成させつつ前記一
軸方向で縮小しかつ伸長した状態で前記第1及び第2の
当接部を互いに接するよう前記シェル部及び前記相手シ
ェル部間の前記一軸方向に配されていることを特徴とす
る回動機構付きコネクタが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の回動機構付きコネ
クタの第1の実施の形態例を図面を参照して説明する。
図1乃至図6は本発明の回動機構付きコネクタの第1の
実施の形態例を示している。なお、第1の実施の形態例
における本発明の回動機構付きコネクタは、図13に示
した回動機構付きコネクタと外観を同一として、図14
に示したように回動操作が可能であることから、図13
及び図14をも用いて以下の説明をする。
【0010】まず、図1及び図2を参照して、第1の実
施の形態例における回動機構付きコネクタは、機器のパ
ネル4の一部に固定されている第1の組立要素1と、こ
の第1の組立要素1に取り付けられている第2の組立要
素2と、電波を送受信するような送受信要素(送受信部
材5及び付加コネクタ40を含む)とを有している。第
1の組立要素1には第2の組立要素1が一軸の回りで回
動可能となるように相互に嵌め合わされている。
【0011】第1の組立要素1は棒形状に作られている
中心導体10を一軸方向に保持したインシュレータ12
と、このインシュレータ12を一軸に対する径方向の外
周で保持した導電性の第1の保持体14と、第1の保持
体14に一体に設けた筒形状のシェル部13を有してい
る。第2の組立要素2は第1の組立要素1に嵌め合わさ
れている導電性の第2の保持体26とを有している。第
2の保持体26には送受信要素としての付加コネクタ4
0と、付加コネクタ40に接続されているアンテナのよ
うな送受信部材5とが保持されている。
【0012】第1の保持体14はパネル4の内側から外
側へのびている。パネル4の外側に位置しているシェル
部13には第2の保持体26が取り付けられている。第
2の保持体26には中心導体10に接触する相手中心導
体22と、相手中心導体22を保持した相手インシュレ
ータ24とが一軸に対する径方向の外周で保持されてい
る。
【0013】第2の保持体26はシェル部13に嵌め合
わされる相手シェル部28を有している。また、パネル
4の内側に位置している第1の保持体14の外周面には
ネジ部14aが形成されており、このネジ部14aにナ
ット17を締め付けることによってパネル4に第1の保
持体14がしっかりと固定されている。
【0014】さらに図3をも参照して、シェル部13は
径方向で相手シェル部28に接して第2の組立要素2の
一軸方向の第1の方向(図1に示した矢印I方向)への
移動及び一軸回りへ回動するのを阻止するように形成し
た第1の当接部13aを有している。相手シェル部28
は第2の組立要素2が一軸方向の第2の方向(図1に示
した矢印II方向)へ移動することによって第1の当接部
13aから離れる第2の当接部28aを有している。第
1及び第2の当接部13a,28aのそれぞれには第2
の組立要素2の一軸方向への移動によって接離するよう
互いに対向し一軸を交差する向きに傾斜しているテーパ
ー面が形成されている。
【0015】シェル部13及び相手シェル部28間に
は、コイルバネのようなバネ部材31が設けられてい
る。バネ部材31は第1の方向Iの所定位置で第1及び
第2の当接部が互いに接している状態から第2の組立要
素2を一軸方向の第2の方向(図1に示した矢印II方
向)へ移動したときに第1及び第2の当接部13a,2
8a間に隙間を形成させつつ一軸方向の幅寸法が縮小さ
れ、かつ一軸方向の幅寸法がバネ力をもって伸長した状
態で第1及び第2の当接部13a,28aが互いに接す
るようにシェル部13及び相手シェル部28間の一軸方
向に配されている。
【0016】中心導体10及び相手中心導体22は一軸
方向で互いに摺動可能に接触するように組み合わされて
いる。中心導体10は棒形状を呈しており相手中心導体
22が径方向で中心導体10に接触するよう筒形状を呈
している。相手中心導体22には中心導体10の周面か
ら径方向へバネ力を発生するように、先端から一軸方向
にスリット22aが形成されている。
【0017】なお、中心導体10及び相手中心導体22
は、これらのうち中心導体10の先端部にバネ力を発生
するように先端から一軸方向にスリット22aを形成し
て、相手中心導体22を棒形状として相互に摺動・接触
させるように構成してもよい。
【0018】インシュレータ12は中心導体10を第1
の方向I側であるシェル部13の内側で一軸方向に配し
た嵌合溝部12aを有している。相手インシュレータ2
4は嵌合溝部12aへ一軸方向で摺動可能に嵌め合わさ
れる相手嵌合部24aを有している。中心導体10の第
2の方向IIの端部はインシュレータ12の内側で一軸方
向に導入されているケーブル19が接続部材33によっ
て接続されている。
【0019】さらに、第2の保持体26には付加コネク
タ40及び送受信部材5が径方向へ立設して保持されて
いる。付加コネクタ40は送受信部材5に接続する付加
中心導体41と、この付加中心導体41を保持した付加
インシュレータ43と、付加インシュレータ43の外周
に保持した付加シェル部材45とを有している。付加シ
ェル部材45は第2の保持体26に電気的かつ機械的に
接続されている。付加中心導体41には送受信部材5の
図示しない棒形状の伝送部材を接続するために先端部分
にバネ性をもたせるように付加スリット41aが形成さ
れている。
【0020】さらに、第1の保持体14はシェル部13
の内側で、このシェル部13よりも一軸方向で短い寸法
でありかつシェル部13に対してほぼ平行にのびている
ボス部14bを有している。相手インシュレータ24の
外周面上にはボス部14aに接触しかつ第2の保持部2
6に接続されている接地用の導通スプリング37が設け
られている。
【0021】即ち、この回動機構付きコネクタでは、ケ
ーブル19、中心導体10、相手中心導体22、相手中
心導体22と付加中心導体41とを相互に接続した接続
導体38、及び付加中心導体41によって信号伝送経路
が構成されている。また、この回動機構付きコネクタで
は、パネル4、第1の保持体14、シェル部13、ボス
部14b、導通スプリング37、第2の保持体26(相
手シェル部28を含む)、及び付加シェル部45によっ
て接地経路が構成されている。
【0022】次に、第1の実施の形態例により説明した
回動機構付きコネクタの動作を、図1乃至図6、及び図
13及び図14をも参照しながら説明する。
【0023】図1乃至図3、及び図13に示した回動機
構付きコネクタの状態では、第2の組立要素2が第1の
組立要素1に対して固定されている状態にあり、送受信
要素(送受信部材5及び付加コネクタ40)の回動も阻
止されている。
【0024】即ち、第1及び第2の保持体14,26
は、これらが共にシェル部13及び相手シェル部28の
第1及び第2の当接部13a,28aに形成されている
テーパー面で互いに当接されており、バネ部材31のバ
ネ力を持った伸長状態によってテーパー面同士が押し付
けられていることから楔作用が働いている。この状態に
おいて、第1の組立要素2を回動させようとする場合、
テーパー面同士の楔作用によって働いている楔力を上回
る大きな力によって操作しなければ回動することができ
ないことから、送受信要素を固定した状態に維持するこ
とができる。
【0025】次に、図1乃至図3、及び図13に示した
回動機構付きコネクタにおける固定状態から固定状態を
解除して図4乃至図6、図14に示す状態へと第2の組
立要素2及び送受信要素(送受信部材5及び付加コネク
タ40)を第1の組立要素1に対して回動させる操作に
ついて説明する。
【0026】固定状態を解除するには、図4に示した矢
印I′方向(図1の矢印で示した第2の方向IIと同じ方
向)へ第2の組立要素2を押圧する。すると、第1の保
持体14がパネル4に固定されているので、第2の保持
体2の第2の方向IIの先端面28cはバネ部材31の一
方端を受けている第1の保持体14の受面14cにまで
移動して当接し、それ以上の第2の方向IIへの移動が阻
止される。このときの状態は図6に示したように、第2
の保持体26の第2の方向IIへの移動によって、第1及
び第2の当接部13a,28a間に若干の隙間Sが形成
される。ここで第1及び第2の当接部13a,28aの
テーパー面同士の楔作用によって働いていた楔力を解除
することができると同時に、第2の組立要素2を図5に
示した一軸回りの回動方向である矢印C方向もしくはそ
の逆方向へ回動することが可能となる。
【0027】そして、図14にも示したように、送受信
要素である送受信部材5及び付加コネクタ40を共に二
点鎖線で示した所望する角度に回動し、所望する位置に
位置決めする。その後、第2の組立要素2の第2の方向
IIへの押圧を解除する。このときバネ部材31が縮小し
た状態から復元力によってバネ力をもって伸長すること
から、バネ部材31によって第2の組立要素2が第1の
方向Iへ移動するとともに第1及び第2の当接部13
a,28aのテーパー面同士が押し付けられる。ここ
で、第1の保持体14に対して第2の保持体26が楔作
用によって所定位置で固定される。
【0028】図7乃至図12は本発明の回動機構付きコ
ネクタの第2の実施の形態例を示している。なお、この
第2の実施の形態例において第1の実施の形態例で説明
に用いた図1乃至図6、図13及び図14と同じ部品要
素には同じ符号を付して一部の説明を省略する。
【0029】まず、図7及び図8を参照して、第2の実
施の形態例における回動機構付きコネクタは、パネル4
の一部に固定されている第1の組立要素1と、この第1
の組立要素1に組み合わされている第2の組立要素2
と、第2の組立要素2に保持されている送受信要素(送
受信部材5及び付加コネクタ40を含む)とを有してい
る。
【0030】第1の組立要素1には第2の組立要素1が
一軸回りで回動可能となるように組み合わされている。
第1の組立要素は棒状に作られている中心導体10を保
持したインシュレータ12と、このインシュレータ12
を一軸方向に対する径方向の外周で保持した導電性の第
1の保持体54と、第1の保持体54に一体に設けられ
ている略筒形状の導電性のシェル部53とを有してい
る。第2の組立要素2は相手中心導体22を保持した相
手インシュレータ34と、この相手インシュレータ24
を径方向の外周で保持した導電性の第2の保持体66と
を有している。
【0031】さらに図9をも参照して、第1の保持体5
4はシェル部53の内側で一軸方向にのびている筒形状
のボス部54aを有している。ボス部54aはインシュ
レータ12の嵌合溝部12aを形成している部分の外周
面上に位置している。第2の保持体66はシェル部53
に組み合わされかつボス部54aに一軸方向の第1の方
向I側で接離可能に嵌め合わされている相手シェル部6
8を有している。
【0032】ボス部54aには一軸に対する径方向で相
手シェル部68に接して第2の組立要素2が図7に示し
た一軸方向の第1の方向Iへの移動及び一軸回りへ回動
するのを阻止する第1の当接部54dを有している。相
手シェル部68は一軸方向の移動によって第1の当接部
54dに接離する第2の当接部68aを有している。
【0033】第1及び第2の当接部54d,68aのそ
れぞれには、第2の組立要素2の一軸方向への移動によ
って接離するように一軸を交差する向きに傾斜して互い
に対向しているテーパー面が形成されている。
【0034】シェル部53及び相手シェル部68間には
バネ部材31が設けられている。バネ部材31は第1の
方向Iの所定位置で第1及び第2の当接部54d,68
aが互いに接している状態から第2の組立要素2を一軸
方向の第2の方向IIへ移動したときに第1及び第2の当
接部54d,68a間に隙間を形成させつつ一軸方向の
幅寸法を縮小し、バネ部材31がバネ力をもって伸長し
た状態で第1及び第2の当接部54d,68aを互いに
接するようにシェル部53及び第2の保持体66間で一
軸方向に配されている。
【0035】シェル部53には相手シェル部68の外周
面に接触するよう径方向へのびている壁部68cを有し
ている。シェル部53の内側に位置している相手シェル
部68の外周面にはバネ部材31が巻着されているとと
もにバネ部材31を壁部68cへ位置決めするためのC
形止め輪形状のストッパー部材71が設けられている。
ストッパー部材71は相手シェル部68の外周面に形成
されている環状溝部68eに保持されている。
【0036】なお、ケーブル19を接続した中心導体1
0、相手中心導体22、インシュレータ12、相手イン
シュレータ24の構成については、第1の実施の形態例
と同じ構成で同じ作用を奏するため説明は省略する。
【0037】第2の保持体66には送受信要素(送受信
部材5及び付加コネクタ40)が径方向に保持されてい
る。この送受信要素の構成についても第1の実施の形態
例の構成と同じであるため説明を省略する。
【0038】第2の実施の形態例における回動機構付き
コネクタでは、ケーブル19、中心導体10、相手中心
導体22、相手中心導体22と付加中心導体41を接続
した接続導体38、及び付加中心導体41によって信号
伝送経路が構成されている。また、この回動機構付きコ
ネクタでは、パネル4、第1の保持体(ボス部54aを
含む)54、シェル部53、第2の保持体66、第2の
相手シェル部68、及び付加シェル部45によって接地
経路が構成されている。
【0039】次に、第2の実施の形態例により説明した
回動機構付きコネクタの動作を、図7乃至図12、及び
図13及び図14をも参照しながら説明する。
【0040】図7乃至図9、及び図13に示した回動機
構付きコネクタの状態では、第2の組立要素2が第1の
組立要素1に対して固定されている状態にあることか
ら、送受信要素である送受信部材5及び付加コネクタ4
0の回動も阻止されている。
【0041】即ち、第1及び第2の保持体54,66
は、これらが共にボス部54aの第1の当接部54d及
び相手シェル部68の第2の当接部68aのテーパー面
同士が第1の方向Iでバネ部材31によって押し付けら
れていることから楔作用が働いている。この状態におい
て第2の組立要素2を回動させるようとすると、テーパ
ー面同士の楔作用によって働いている楔力を上回る大き
な力によって操作しなければ回動することができないこ
とから、送受信要素の回動を固定した状態に保持するこ
とができる。
【0042】次に、図7乃至図9、及び図13に示した
回動機構付きコネクタの固定状態から固定状態を解除す
る図10乃至図12、図14に示す状態へと第2の組立
要素2及び送受信要素(送受信部材5及び付加コネクタ
40)を第1の組立要素1に対して回動する操作につい
て説明する。
【0043】固定状態を解除するには、図10に示した
矢印II′方向(図1の矢印で示した第2の方向IIと同じ
方向)へ第2の組立要素2を引き出す。このときの状態
は図12にもっともよく示されているように、第2の保
持体66の第2の方向IIへの移動によって、第1及び第
2の当接部間54d,68aのテーパー面同士に若干の
隙間Sが形成される。ここでテーパー面同士の楔作用に
よって働いている楔力を解除することができると同時に
第2の保持体66を図11に示した矢印C方向もしくは
逆方向へ回動することが可能となる。
【0044】そして、図14に示したように第2の保持
体66を二点鎖線で示した所望する角度に回動して所定
位置に位置決めする。その後に、第2の保持体66の押
圧を解除するとバネ部材31がバネ力をもって伸長する
ことから、バネ部材31によってテーパー面同士が押し
付けられ第1の保持体54に対して第2の保持体66が
楔作用によって所定位置で固定される。
【0045】
【発明の効果】以上、第1及び第2の実施の形態例によ
って説明したように、本発明の回動機構付きコネクタに
よると、第1の保持体に対して第2の保持体を一軸方向
へ移動する構成として、第1及び第2の保持体の当接部
がバネ部材によって押し付けられて送受信要素を所定位
置に位置決め固定できるとともに、第1及び第2の保持
体の当接部のテーパー面に隙間を形成するように第2の
保持体を移動することによって送受信要素を所望する位
置に回動できることから、簡易な構成で無段階に送受信
要素の回動及び位置決め固定が可能となる。
【0046】また、第1及び第2の保持体の当接部はテ
ーパー面による楔作用を利用することからバネ部材の小
さなバネ力によって大きな固定力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回動機構付きコネクタの第1の実施の
形態例を示し、第1の組立要素に対して第2の組立要素
が固定されている状態を示した断面図である。
【図2】図1に示した回動機構付きコネクタを右側から
見た状態を示す側面図である。
【図3】図1に示した回動機構付きコネクタの要部を示
した拡大断面図である。
【図4】図1に示した回動機構付きコネクタにおける第
1の組立要素に対して第2の組立要素が回動可能となる
状態を示した断面図である。
【図5】図4に示した回動機構付きコネクタの回動可能
状態を右側から見た状態を示す側面図である。
【図6】図4に示した回動機構付きエネクタの要部を示
した拡大断面図である。
【図7】本発明の回動機構付きコネクタの第2の実施の
形態例を示し、第1の組立要素に対して第2の組立要素
が固定されている状態を示した断面図である。
【図8】図7に示した回動機構付きコネクタを右側から
見た状態を示す側面図である。
【図9】図7に示した回動機構付きコネクタの要部を示
した拡大断面図である。
【図10】図7に示した回動機構付きコネクタにおける
第1の組立要素に対して第2の組立要素が回動可能とな
る状態を示した断面図である。
【図11】図10に示した回動機構付きコネクタの回動
可能状態を右側から見た状態を示す側面図である。
【図12】図10に示した回動機構付きコネクタの要部
を示した拡大断面図である。
【図13】従来及び本発明において共通する回動機構付
きコネクタの外観を示す側面図である。
【図14】図13に示した回動機構付きコネクタの送受
信部材を回動した状態を右側から見た状態の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 第1の組立要素 2 第2の組立要素 4 パネル 5 送受信部材 10 中心導体 12 インシュレータ 13,53 シェル部 13a,54d 第1の当接部 14,54 第1の保持体 14b,54a ボス部 22 相手中心導体 22a スリット 24 相手インシュレータ 26,66 第2の保持体 28,68 相手シェル部 28a,68a 第2の当接部 31 バネ部材 37 導通スプリング 40 付加コネクタ 41 付加中心導体 68c 壁部
フロントページの続き (72)発明者 梅田 幸司 埼玉県児玉郡神川町大字元原字豊原300 番18 埼玉日本電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−95876(JP,A) 特開 平5−275914(JP,A) 実開 昭61−80585(JP,U) 実開 平4−102591(JP,U) 実開 平4−59085(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 24/02 - 24/14 H01R 35/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体を一軸方向に配した第1の組立
    要素と、送受信要素を保持しかつ前記中心導体に接触す
    る相手中心導体を配した第2の組立要素とを有し、前記
    第1の組立要素には前記第2の組立要素が前記一軸の回
    りで回動可能となるように相互に嵌め合わされている回
    動機構付きコネクタにおいて、 前記第1の組立要素は前記中心導体を保持したインシュ
    レータと、該インシュレータを前記一軸に対する径方向
    の外周で保持した導電性の第1の保持体と、該第1の保
    持体に一体に設けた導電性のシェル部を有し、前記第2
    の組立要素は前記相手中心導体を保持した相手インシュ
    レータと、該相手インシュレータを前記径方向の外周で
    保持した導電性の第2の保持体とを有し、前記第2の保
    持体は前記シェル部に嵌め合わされる相手シェル部を有
    し、前記シェル部は前記径方向で前記相手シェル部に接
    して前記第2の組立要素の前記一軸方向の第1の方向へ
    の移動及び前記一軸回りに回動するのを阻止する第1の
    当接部を有し、前記相手シェル部は前記一軸方向の移動
    によって前記第1の当接部に接離する第2の当接部を有
    し、前記シェル部及び前記相手シェル部間にはバネ部材
    が設けられており、該バネ部材は前記第1の方向の所定
    位置で前記第1及び第2の当接部が互いに接している状
    態から前記第2の組立要素を前記一軸方向の第2の方向
    へ移動したときに前記第1及び第2の当接部間に隙間を
    形成させつつ前記一軸方向で縮小しかつ伸長した状態で
    前記第1及び第2の当接部を互いに接するよう前記シェ
    ル部及び前記相手シェル部間に配されていることを特徴
    とする回動機構付きコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回動機構付きコネクタに
    おいて、前記第1の保持体は前記シェル部の内側で前記
    一軸方向にのびているボス部を有し、前記相手インシュ
    レータの外周面上には前記ボス部に接触しかつ前記第2
    の保持部に接続されている接地用の導通スプリングが設
    けられていることを特徴とする回動機構付きコネクタ。
  3. 【請求項3】 中心導体を一軸方向に配した第1の組立
    要素と、送受信要素を保持しかつ前記中心導体に接触す
    る相手中心導体を配した第2の組立要素とを有し、前記
    第1の組立要素には前記第2の組立要素が前記一軸の回
    りで回動可能となるように相互に嵌め合わされている回
    動機構付きコネクタにおいて、 前記第1の組立要素は前記中心導体を保持したインシュ
    レータと、該インシュレータを前記一軸方向に対する径
    方向の外周に保持した導電性の第1の保持体と、該第1
    の保持体に一体に設けた導電性のシェル部とを有し、前
    記第2の組立要素は前記相手中心導体を保持した相手イ
    ンシュレータと、該相手インシュレータを前記径方向の
    外周に保持した導電性の第2の保持体とを有し、前記第
    1の保持体は前記シェル部の内側で前記一軸方向にのび
    ているボス部を有し、前記第2の保持体は前記シェル部
    に組み合わされかつ前記ボス部に接離可能に嵌め合わさ
    れている相手シェル部を有し、前記ボス部は前記一軸に
    対する径方向で前記相手シェル部に接して前記第2の組
    立要素の前記一軸方向の第1の方向への移動及び前記一
    軸回りで回動するのを阻止する第1の当接部を有し、前
    記相手シェル部は前記一軸方向の移動によって前記第1
    の当接部に接離する第2の当接部を有し、前記シェル部
    及び前記相手シェル部間にはバネ部材が設けられてお
    り、該バネ部材は前記第1の方向の所定位置で前記第1
    及び第2の当接部が互いに接している状態から前記第2
    の組立要素を前記一軸方向の第2の方向へ移動したとき
    に前記第1及び第2の当接部間に隙間を形成させつつ前
    記一軸方向で縮小しかつ伸長した状態で前記第1及び第
    2の当接部を互いに接するよう前記シェル部及び前記相
    手シェル部間の前記一軸方向に配されていることを特徴
    とする回動機構付きコネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の回動機構付きコネクタに
    おいて、前記シェル部には前記相手シェル部の外周面に
    接触するよう前記径方向へのびている壁部を有し、前記
    シェル部の内側に位置している前記相手シェル部の外周
    面には前記バネ部材が巻着されているとともに前記バネ
    部材を前記壁部へ位置決めするストッパー部材が設けら
    れていることを特徴とする回動機構付きコネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3記載の回動機構付きコネ
    クタにおいて、前記第1及び第2の当接部のそれぞれに
    は前記第2の組立要素の前記一軸方向への移動によって
    互いに接離するよう前記一軸を交差する向きに傾斜し互
    いに対向しているテーパー面が形成されていることを特
    徴とする回動機構付きコネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項1又は3記載の回動機構付きコネ
    クタにおいて、前記中心導体及び前記相手中心導体は前
    記一軸方向で摺動可能に組み合わされており、いずれか
    一方の前記導体が棒形状を呈しており、他方の前記導体
    が前記径方向で相互に接触するよう筒形状を呈し、前記
    一方の前記導体に組み合わされているとともに、他方の
    前記導体にはその先端部でバネ力を発生するよう前記一
    軸方向にスリットが形成されていることを特徴とする回
    動機構付きコネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項1又は3記載の回動機構付きコネ
    クタにおいて、前記インシュレータは前記中心導体を前
    記軸方向に配した嵌合溝部を有し、前記相手インシュレ
    ータは前記嵌合溝部へ前記一軸方向で摺動可能に嵌合す
    る相手嵌合部を有していることを特徴とする回動機構付
    きコネクタ。
  8. 【請求項8】 請求項1又は3記載の回動機構付きコネ
    クタにおいて、前記第2の保持体には前記送受信要素が
    前記径方向に取り付けられており、該送受信要素は前記
    第2の保持体に保持した付加コネクタと、該付加コネク
    タに接続した送受信部材とを有し、前記付加コネクタは
    前記送受信部材に接続する付加中心導体と、該付加中心
    導体を保持した付加インシュレータと、該付加インシュ
    レータの外周に保持した付加シェル部材とを有し、該付
    加シェル部材は前記第1の保持体に接続されていること
    を特徴とする回動機構付きコネクタ。
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