JP2005276825A - 同軸ケーブルコネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】他方を接続対象の外部導体と摺動係合するよう形成した筒状のコネクタ本体30と,当該コネクタ本体の外周に軸方向に移動可能であって且つ円周方向に回動可能に一方を枢着されたシェル2と,同軸ケーブルにコネクタ本体を挿入後,本体挿入部11を圧着固定する固着リング3とからなり,シェルの他方側の内周面には雌ねじ2bを形成し,コネクタ本体の他方側は,端部13aの外周径が前記シェルの内周径よりやや大きくなるように端部に向かってテーパー状に形成され,前記他端側にはすり割り13bを形成すると共に,当該他方側の外周面には雄ねじ13cが形成されることにより,シェルとコネクタ本体とを螺合することによって生じる軸中心方向の押圧力によって,コネクタ本体の他端側の周径を可変可能とした。
【選択図】 図1
Description
(例えば,特許文献1参照)
また,接続の操作性の向上と,接続後の取り付け強度向上のために備えられた弾性部材は,止リングによって保持された皿ばねや,コネクタ座の先端面に当接する菊型ばねと言った,複数の構成部品から構成されているので,構造が複雑になると共に,延いては製品のコストアップになるといった問題があった。
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,接続作業の容易な同軸ケーブルコネクタを提供することにある。
他の目的は,コストの安い同軸ケーブルコネクタを提供することにある。
他の目的は,固着力の優れた接続を行うことのできる同軸ケーブルコネクタを提供することにある。
他の目的は,同軸ケーブルを引っ張っても抜け難い同軸ケーブルコネクタを提供することにある。
他の目的は,高周波特性の優れた同軸ケーブルコネクタを提供することにある。
他の目的は,イミュニティーの優れた同軸ケーブルコネクターを提供することにある。
接続対象であるコネクタ座に容易に接続でき,且つ同軸ケーブルを引っ張って引き抜け難い同軸ケーブルコネクタを提供できる。また,シェルを緩めれば取り外しも容易にできることから,誰でも簡単に使え,しかも信頼性に高い同軸ケーブルコネクタを提供できるのである。
また,コネクタ本体とシェルの他端側を螺合させることによって,この螺合部分がコネクタ座の基部に対して軸中心方向に締付ける構成となっているため,一層固着力が優れたもとなり,イミュニティー等の高周波特性に対して,特性の良い同軸ケーブルコネクタを提供することができるのである。
図1は本発明に係る同軸ケーブルコネクタの実施形態の1例を示した分解状態の部分断面図である。図2(a)は図1に示す同軸ケーブルコネクタの側面の部分断面図である。(b)はシェルを締付けた時の側面の部分断面図である。図3(a)は図1に示すコネクタ本体を同軸ケーブルへ装着した状態の一部断面にした側面図であり,(b),(c)は電子機器への取り付け手順を示す図である。図4は同軸ケーブルコネクタの他の実施例を示す。図5(a),(b)はシェルの異なる形状を示す例である。図6(a),(b),(c)は挿入部に凹凸手段を備えた実施例を示す。
本発明に係る同軸ケーブルコネクタは,一方を同軸ケーブルの端部に接続すると共に,他方をコネクタ接続対象に摺動係止させるコネクタ本体30と,当該コネクタ本体30の軸線方向に移動可能で,且つ,円周方向に回動可能に一方を枢着させたシェル2と,固着リング3とからなる。
前記コネクタ本体30は導電性材料で形成されており,同軸ケーブル20に挿入する挿入部11の先端に,テーパー状等挿入し易い形状に加工された隆起部42を全周に備えた挿入先端部11aが形成され,その挿入部11は同軸ケーブル20のアルミラミネート箔6と編組導体7との間に挿入され,同軸ケーブル20への挿入完了後,固着リング3で圧着が行われる。
更に,コネクタ本体の他方側には,コネクタ接続対象であるコネクタ座との接続を行う接合部13が形成されている。この接合部13の端部13aの外周径は,前記シェル2の内周径と等しいか若しくはやや大きくなるように端部13aに向かってテーパー状に形成されていると共に,該接合部13の開口端からすり割り13bが複数個形成されており,前記コネクタ座に対して接合部が摺動係合できるように構成されている。
更に前記端部13aの近傍の外周面には雄ねじ13cが形成されている。
図2(a),(b)はコネクタ本体30にシェル2を枢着させた組み立て状態を示す。
この実施例ではシェル2はコネクタ本体30の取付溝11bの溝幅内で軸方向に移動可能であり,前記雌ねじ2bと雄ねじ13cを螺合させた時に,シェル2の他方開口端がコネクタ本体30の端部13aと略同じ位置になるか,やや内側方向になるように前記取付溝11bが構成されているが,特にこの実施例に限定されるものではない。
尚,本願の実施例では同軸ケーブル20は,内部絶縁体の外周面へアルミラミネート箔6を覆設して,外部導体である編組導体7と合わせてシールド効果をより高めたラミネート型同軸ケーブルである。
先ず,固着リング3に同軸ケーブル20を挿通し,コネクタ本体30の挿入先端部11aを,コネクタ本体30にあわせた所定長さで段剥きした同軸ケーブル20の端部から,アルミラミネート箔6と編組導体7の間に差し込み,挿入操作する。この時,同軸ケーブル20がコネクタ本体11に備えた止着リング12の挿入止着部12aに当接するまで挿入する。
また,コネクタの中心導体は,本実施例では同軸ケーブル20の芯線4を使用している。尚,中心導体として,別体に成形されたコネクタピンを同軸ケーブルの芯線4に被せるようにしてもよい。
また,本願の別の実施例として,少なくともコネクタ本体30の挿入部11の外周面には凹凸手段10を形成し,この凹凸手段10と編組導体7とが相互に噛み合うように密着することで,一層確実に抜脱しにくいばかりでなく,同軸ケーブルの回転方向の動きに対する機械的接合をより強固にすることができる。
更に上述のように固着性が向上したので,長期に亘る使用においても,その固着性が良く保たれ,固定部からノイズの侵入や放出が発生するといった問題を防止できるのである。
先ず本願の同軸ケーブルコネクタの接合部13を,接続対象であるコネクタ座51に摺動係止する。次にシェル2をコネクタ座51の基部方向に向かって押付けながら,シェル2の他方側先端部の内周面に形成した雌ねじ2bと,コネクタ本体30の他方側先端部の外周面に形成された雄ねじ13cとを螺合させる。この時,接合部13にはすり割り13bが形成されていると共に,接合部13の端部13aの外周径が,シェル2の内周径と同じか若しくはやや大きくなるように形成されているので,この螺合によって接合部13には軸中心方向の押圧力が生じ,前記コネクタ本体30の他端側の周径を可変させることとなり,同軸ケーブルコネクタはコネクタ座51に確実に固着されるのである。
特に本願の同軸ケーブルコネクタでは,コネクタ本体30の接合部13の他端部と,シェル2の他端側を螺合させ,この螺合部分,即ちコネクタ本体の他端側先端部でもって,コネクタ座51の基部を軸中心に向かって締付ける構成となっているため,取り付け強度が一層優れているばかりでなく,接合部13の内周面とコネクタ座51の外部導体との接触面積を最大限に広く取ることができる構成と成っていることから,高周波特性ばかりでなく,ディジタル放送にも適したイミュニティー特性の優れた同軸ケーブルコネクタを提供することができるのである。
加えて図4に示すようにコネクタ本体30の他端側(接合部13)の内周面に突起13dを形成し,コネクタ座51のねじ山と嵌合するように構成すれば,更に固着力及び電気的特性の優れた同軸ケーブルコネクタが提供できる。
また,本願の同軸ケーブルコネクタを接続するのに使用した同軸ケーブルは,その内部絶縁体5の外周面へアルミラミネート箔6を覆設したアルミラミネート型同軸ケーブルの例を示したが,アルミラミネート箔がない同軸ケーブルに対しても,コネクタ本体がその同軸ケーブルの内部絶縁体5と編組導体7との間に挿入されるようにすれば,本願の実施例と同様の効果を得られることは言うまでもないなど,本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
Claims (3)
- 同軸ケーブルの端部に装着する同軸ケーブルコネクタにおいて,
一方を前記同軸ケーブルの編組導体と接続し,他方を接続対象の外部導体と摺動係合するよう形成した筒状のコネクタ本体と,
当該コネクタ本体の外周に軸方向に移動可能であって且つ円周方向に回動可能に一方を枢着されたシェルとからなり,
前記シェルの他方側先端部の内周面には雌ねじを形成し,
前記コネクタ本体の他方側は,端部の外周径が前記シェルの内周径と等しいか若しくはやや大きくなるように端部に向かってテーパー状に形成され,前記端部近傍にはすり割りを形成すると共に,当該端部近傍の外周面には雄ねじが形成されることにより,
前記シェルと前記コネクタ本体とを螺合することによって生じる軸中心方向の押圧力によって,前記コネクタ本体の他方側の周径を可変可能としたことを特徴とした同軸ケーブルコネクタ。
- 前記コネクタ本体の他方側の内周面に突起を刻設したことを特徴とした請求項1に記載の同軸ケーブルコネクタ。
- 前記シェルの外形形状は,当該シェルの他方側から一方側に向かって少なくとも一部若しくは全てが六角形であることを特徴とした請求項1又は請求項2に記載の同軸ケーブルコネクタ。
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