JPWO2009066705A1 - 同軸ケーブルコネクタ - Google Patents
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Abstract
同軸ケーブルに装着されて、該同軸ケーブルを同軸F型コネクタ座に接続する同軸ケーブルコネクタである。同軸ケーブルコネクタは、軸方向一方の端部が同軸ケーブルの編組導体に嵌着されるスリーブと、軸方向一方の端部がスリーブの軸方向他方の端部に枢着されると共に、軸方向中間部分の内周面には、同軸F型コネクタ座に形成された雄ネジの先端部と螺合される雌ネジ部が形成されたリング状シェルと、リング状シェルの内側において雌ネジ部と軸方向他方の開口部との間に嵌装されると共に、軸方向に所定の長さを有し且つ周壁部から径方向内側に突出して同軸F型コネクタ座に摺動可能なスプリング片と、該スプリング片の軸方向一方の端部側において軸方向他方から一方に向かって径方向内側に立ち上がるように延びて該同軸F型コネクタ座の該雄ネジに係止される切起片とが設けられたリング状スプリングと、リング状シェルに対してリング状スプリングの回動を阻止する係合手段と、リング状シェルの外周部に設けられた滑り止めリングとを備える。
Description
本発明は、同軸ケーブルに装着されて、同軸ケーブルを同軸F型コネクタ座に接続する同軸ケーブルコネクタに関するものである。
従来、同軸ケーブルの同軸F型コネクタ座への接続には、同軸ケーブルコネクタを用いることが知られている。かかる同軸ケーブルコネクタの一種として、特許文献1(実登第2546752号公報)には、軸方向一方の端部が同軸ケーブルの芯線周りに嵌着されるスリーブと、スリーブの軸方向他方の端部に固定されたリング状シェルと、リング状シェルに内装されて、複数の切起しが径方向内側に突設されたリング状スプリングと、リング状シェルの軸方向一方の端部を包むようにして軸方向に移動可能に嵌装されると共に、リング状シェルに内挿された軸方向他方の端部乃至は該端部から径方向外方に突設された突起が、軸方向の移動に伴いリング状スプリングの切起しを押圧するようにしたキャップを備えた同軸ケーブルコネクタが提案されている。
このような同軸ケーブルコネクタにおいては、同軸ケーブルをF型コネクタ座に接続する際に、コネクタをF型コネクタ座に向けて押し込み、同軸ケーブルの芯線がF型コネクタ座の中心導体に導通されると共に、リング状スプリングの切起しがF型コネクタ座の外部導体の外周面に形成された複数のネジ山に当接して弾性変形されつつ、リング状シェルがF型コネクタ座の外部導体に外挿される。そして、コネクタをF型コネクタ座に対して押し込む動作を所定の位置で停止して、切起しが雄ネジのネジ溝に係止されることによって、同軸ケーブルがF型コネクタ座に接続されることとなる。
一方、このように接続された同軸ケーブルをF型コネクタ座から取り外すには、キャップをF型コネクタ座から離隔する軸方向に移動させることに伴い、キャップの軸方向端部等がリング状スプリングの切起しを押圧して、切起しを径方向外側に向かって変形させて、切起しとF型コネクタ座の係止状態を解除すると共に、リング状シェルをF型コネクタ座から引き抜くようになっている。
実登第2546752号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の同軸ケーブルコネクタによれば、同軸ケーブルのF型コネクタ座への接続に際して、リング状スプリングの切起しをF型コネクタ座の複数のネジ山に当接させて弾性変形させつつ、リング状シェルをF型コネクタ座に嵌装することとなる。このため、切起しの変形によるばね作用が、同軸ケーブルをF型コネクタ座に挿し込む方向に対して抗力として生ぜしめられて、接続作業が困難になるおそれがあった。また、同軸ケーブルをF型コネクタ座から取り外す場合には、切起しとネジ溝の係止状態が解除されるように、キャップで切起しを押圧変形させつつ、リング状シェルをF型コネクタ座から引き抜く必要があることから、切起しの変形によるばね作用が同軸ケーブルをF型コネクタ座から引き抜く方向に対して抗力となり、取り外し作業の負担が大きくなる可能性があった。
そこで、同軸ケーブルとF型コネクタ座の着脱作業に際して、切起しのばね作用に伴う負荷が軽減されるように、例えば、リング状スプリングや切起し、キャップ等における寸法や形状、材質、配置等を設計することが考えられる。しかし、そうすると、同軸ケーブルとF型コネクタ座の接続状態下、リング状スプリングの切起しとコネクタ座の雄ネジの係止状態が安定して確保され難くなるおそれがあった。つまり、同軸ケーブルとF型コネクタ座の接続状態の安定性が確保されつつ、同軸ケーブルのF型コネクタ座に対する着脱作業の容易化を図ろうとすると、上述の設計が極めて難しくなり、現実的でないのである。
しかも、特許文献1に記載の同軸ケーブルコネクタにおいては、同軸F型コネクタ座への挿し込み方向先端にキャップが被せ着けられた構造であるが故に、コネクタの挿し込み部分の大形化が避けられず、その結果、接続対象の同軸F型コネクタ座が制限される問題があった。
具体的に、例えば、建物壁面等に設けられたテレビジョン共同受信用直列ユニットに用いられるF型レセプタクル(接栓座)は、防水上の観点等から、鉛直方向等に開口する凹所の底面に突設されている。このようなF型レセプタクルに対して上述の如き同軸ケーブルコネクタを着脱作業する場合に、キャップが凹所の壁部等に干渉して、作業に支障をきたすおそれがあった。また、複数のF型コネクタ座が設けられた分配器やパソコン機器等に対して同軸ケーブルを着脱作業する場合にも、キャップが他の同軸ケーブルコネクタやF型コネクタ座等に干渉して作業の妨げになる可能性があった。
それ故、特許文献1に示される同軸ケーブルコネクタでは、接続適用可能なF型コネクタ座が制限され易くて、汎用性が小さい問題を内在していた。加えて、当該同軸ケーブルコネクタにおいては、リング状シェルに対して別体構造のキャップが装着されることに起因して、構造の複雑化や製造コストの増加が惹起される問題があった。
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、比較的に簡単な構造で、同軸ケーブルのF型コネクタ座への接続作業や取り外し作業が容易とされ得ると共に、当該接続の信頼性が向上され得る、新規な構造の同軸ケーブルコネクタを提供することにある。
かかる課題を解決するためになされた本発明の第1局面は、同軸ケーブルに装着されて、該同軸ケーブルを同軸F型コネクタ座に接続する同軸ケーブルコネクタにおいて、軸方向一方の端部が前記同軸ケーブルの編組導体に嵌着されるスリーブと、軸方向一方の端部が前記スリーブの軸方向他方の端部に枢着されると共に、軸方向中間部分の内周面には、前記同軸F型コネクタ座に形成された雄ネジの先端部と螺合される雌ネジ部が形成されたリング状シェルと、前記リング状シェルの内側において前記雌ネジ部と軸方向他方の開口部との間に嵌装されると共に、軸方向に所定の長さを有し且つ周壁部から径方向内側に突出して前記同軸F型コネクタ座に摺動可能なスプリング片と、該スプリング片の軸方向一方の端部側において軸方向他方から一方に向かって径方向内側に立ち上がるように延びて該同軸F型コネクタ座の該雄ネジに係止される切起片とが設けられたリング状スプリングと、前記リング状シェルに対して前記リング状スプリングの回動を阻止する係合手段と、前記リング状シェルの外周部に設けられた滑り止めリングと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第2局面は、第1局面の同軸ケーブルコネクタにおいて、前記リング状スプリングの前記切起片における軸方向一方の先端部分の角部が、円弧状を有することを特徴とする。
さらに、本発明の第3局面は、第1又は2局面の同軸ケーブルコネクタにおいて、前記切起片の軸方向一方の先端面が、前記同軸F型コネクタ座の前記雄ネジにおいて該切起片と対向配置される部分のネジ溝角度と平行になるように、軸方向に対して傾斜していることを特徴とする。
更にまた、本発明の第4局面は、第1乃至3いずれかの局面の同軸ケーブルコネクタにおいて、前記切起片が、前記スプリング片の軸方向一方の端部において該スプリング片と一体形成されていることを特徴とする。
また、本発明の第5局面は、第1乃至4いずれかの局面の同軸ケーブルコネクタにおいて、前記リング状シェルの前記雌ネジ部は、前記同軸F型コネクタ座における前記雄ネジの先端部に対して少なくとも3回転螺合するようなネジ山数を備えていることを特徴とする。
さらに、本発明の第6局面は、第1乃至5いずれかの局面の同軸ケーブルコネクタにおいて、前記リング状シェルが前記スプリング片を介して前記同軸F型コネクタ座に嵌着されて、前記切起片が前記雄ネジに係止されると共に、該リング状シェルの前記雌ネジ部が該雄ネジの先端部に螺合された状態において、該スリーブの軸方向他方の端部と該同軸F型コネクタ座の軸方向一方の端部が当接していることを特徴とする。
第1局面の同軸ケーブルコネクタにおいては、同軸ケーブルの同軸F型コネクタ座への着脱作業の容易化や接続の信頼性向上等の目的に応じて、同軸ケーブルの同軸F型コネクタ座への接続状態が、第1の接続状態と第2の接続状態を適宜に選択し得る。第1の接続状態は、リング状シェルがリング状スプリングのスプリング片を介して同軸F型コネクタ座に嵌着されると共に、リング状スプリングの切起片が同軸F型コネクタ座の雄ネジに係止される状態をいう。また、第2の接続状態は、リング状シェルがスプリング片を介して同軸F型コネクタ座に嵌着されて、切起片が雄ネジに係止されると共に、リング状シェルの雌ネジ部が雄ネジの先端部に螺合される状態をいう。
つまり、リング状シェルが同軸F型コネクタ座に嵌装されていない状態から第1の接続状態にする作業としては、F型コネクタ座をリング状シェルの軸方向他方の開口端部から挿し入れて、スプリング片上で軸方向他方から一方に向かって摺動させる。そして、スプリング片に設けられた切起片をF型コネクタ座の雄ネジに係止することで、F型コネクタ座のリング状シェルへの挿入端が規定されると共に、リング状シェルがスプリング片を介してF型コネクタ座に嵌着されて、第1の接続状態が実現される。
そこにおいて、切起片が、F型コネクタ座の挿入端となるスプリング片の軸方向一方の端部側に形成されて、軸方向他方から一方に向かって径方向内側に立ち上がるように延びていることから、雄ネジを備えたF型コネクタ座とスプリング片の摺動時に、切起片が雄ネジのネジ山に引っ掛かって摺動を大きく阻害することが防止されて、挿入作業がスムーズになる。しかも、リング状スプリング片の挿入操作の最終段階で初めてコネクタ座のネジ溝と切起片が嵌合することとなり、このときに発生するクリック感及びクリック音の確認により、挿入作業が完了したか否かを容易に判定することができる。
従って、本発明に係る同軸ケーブルコネクタを用いた第一の接続状態によれば、接続作業が容易になることに加え、リング状シェルをF型コネクタ座に対して軸直角方向から嵌着保持させるスプリング片の弾性作用および切起片と雄ネジの軸方向の係止機構によって、同軸ケーブルと同軸F型コネクタ座が電気的に安定して接続され得る。このことから、第1の接続状態の使用例として、例えばノートパソコンとテレビ端子との接続ケーブルのように、ケーブルの着脱をしばしば行うような接続に使う同軸ケーブルに用いれば、ユーザーにとっては、接続が簡単でしかもケーブルに何かが引っ掛っても引き抜け難い、極めて利便性のよい同軸ケーブルコネクタを提供できるのである。また、切起片がリング状スプリングの軸方向一方の端部に形成されていることによって、目的とする切起片と雄ネジの係止状態や係止時のクリック感等に応じて、切起片の大きさや形状、構造等の設計変更が容易となり、延いては製造コストの低減化が図られ得る。
また、リング状シェルが同軸F型コネクタ座に嵌装されていない状態から第2の接続状態にする作業としては、F型コネクタ座をリング状シェルの軸方向他方の開口端部から挿し入れて、スプリング片上で軸方向他方から一方に向かって摺動させる。そして、スプリング片に設けられた切起片をF型コネクタ座の雄ネジに係止することで、F型コネクタ座のリング状シェルへの挿入端が規定されると共に、リング状シェルがスプリング片を介して雄ネジに嵌着される。ここまでは、第1の接続状態と同様である。更に、リング状スプリングを中心軸周りに回動させて、雄ネジを軸方向一方にねじ込み、雄ネジの先端部とリング状シェルの雌ネジを螺合させることで、第2の接続状態が実現される。
すなわち、本発明に係る同軸ケーブルコネクタを用いた第2の接続状態によれば、リング状シェルをF型コネクタ座に対して軸直角方向から嵌着保持させるスプリング片の弾性作用および切起片と雄ネジの軸方向の係止機構に加え、雄ネジがリング状シェルの雌ネジに螺合されていることから、第1の接続状態に比して、同軸ケーブルをF型コネクタ座に強固に接続することが出来、それによって、接続の信頼性の更なる向上が図られ得る。これにより、例えばテレビ端子とテレビ台等に置かれたテレビとの間を接続する場合のように、テレビ台等が動かし難いため、一度同軸ケーブルを接続したら、テレビの配置を変えない限り恒久的に接続の状態を維持するような同軸ケーブルに対しても好適に採用され得る。
また、特に、リング状シェルとリング状スプリングが互いに係合されていることによって、リング状シェルの回動により、リング状スプリングを外部から回動操作することが出来る。しかも、リング状シェルの外周部に滑り止めリングが設けられていることから、リング状シェルを安定して回動操作することが出来て、回動力がリング状スプリングに確実に伝えられる。このことから、例えば、一般に、建物壁面等に設けられるテレビジョン共同受信用直列ユニットのように、同軸F型コネクタ座が円形凹部内に設けられていて、同軸F型コネクタ座の周囲の空間が狭い場合であっても、円形凹部の外方から滑り止めリングを介してリング状シェルが安定して回動され得ることに基づき、接続作業が有利に実現され得る。
また、同軸ケーブルと同軸F型コネクタ座における第2の接続状態を解除して、同軸ケーブルをF型コネクタ座から取り外す際には、リング状シェルの雌ネジ部と雄ネジの先端部との螺合状態を解除する方向にリング状シェルを回動操作して、雌ネジ部を雄ネジから外す。更に、リング状スプリングが、リング状シェルとの係合手段によりリング状シェルと同じ回動方向に回動することに基づき、雄ネジに対して離隔する方向に移動せしめられて、切起片と雄ネジの係止状態が解除される。これにより、同軸ケーブルをF型コネクタ座から取り外すことが出来る。また、同軸ケーブルと同軸F型コネクタ座における第1の接続状態を解除して、同軸ケーブルをF型コネクタ座から取り外す場合にも、第2の接続状態の解除作業と同様に、リング状シェルを雄ネジから離隔する方向に回動操作して、リング状スプリングが雄ネジに対して離隔する方向に移動することにより、切起片と雄ネジの係止状態が解除されることで、同軸ケーブルがF型コネクタ座から取り出され得る。
要するに、本発明の同軸ケーブルコネクタによれば、リング状シェルおよびリング状スプリングの係合手段やリング状シェルの外周部に設けられた滑り止めリングによるリング状シェルの安定した回動操作によって、同軸ケーブルを同軸F型コネクタ座に対して第1又は第2の接続状態から簡単に取り外すことが出来る。しかも、第2の接続状態では、F型コネクタ座乃至は雄ネジにおける軸方向中間部分乃至は基端部(軸方向他方の端部)側にスプリング片が嵌着される一方、F型コネクタ座に形成された雄ネジの先端部がリング状スプリングの雌ネジ部に螺合されており、F型コネクタ座の全体に亘って雌ネジ部に螺合されないようになっている。このため、同軸ケーブルと同軸F型コネクタ座の着脱作業に際して、リング状シェルを比較的に少ない回動数で回動操作を完了することが出来、着脱作業の容易化が図られ得る。
それ故、本発明に係る同軸ケーブルコネクタにおいては、比較的に簡単な構造で、同軸ケーブルのF型コネクタ座への接続作業や取り外し作業が容易とされ得ると共に、当該接続の信頼性が向上され得るのである。
また、第2局面の同軸ケーブルコネクタでは、リング状シェルの回動に伴い切起片が回動する際に、切起片の先端部分の角部とコネクタ座のネジ溝との積極的な当接が抑えられて、同軸ケーブルとF型コネクタ座の着脱作業の更なる容易化が図られ得ると共に、切起片やコネクタ座の耐久性が向上され得る。また、特に、切起片の角部を円弧状としたことから、切起片における両角部の間の端縁部においてストレートな形状が有利に確保され得る。その結果、切起片と雄ネジの係止機能が有効に発揮されて、同軸ケーブルとF型コネクタ座の接続状態が安定して確保され得る。
さらに、第3局面の同軸ケーブルコネクタによれば、リング状シェルの回動に伴い切起片が回動する際に、切起片の先端面が雄ネジのネジ溝角度と平行でないことに起因して切起片がネジ溝に引っ掛り易くなることが防止されて、コネクタの着脱作業が一層容易になる。
更にまた、第4局面の同軸ケーブルコネクタでは、切起片がスプリング片の軸方向一方の端部においてスプリング片と一体形成されていることに基づき、部品点数の削減や構造の簡単化により、製造コストの更なる低減化が図られ得る。
また、第5局面の同軸ケーブルコネクタによれば、リング状シェルに形成された雌ネジ部がコネクタ座の雄ネジの先端部に螺合する第2の接続状態において、同軸ケーブルコネクタの接続や取外しの容易性を維持しつつ、同軸F型コネクタ座に接続した同軸ケーブルコネクタの、軸方向の引っ張り力に対する取付強度を所定値以上に保つことができ、接続状態の信頼性が一層向上され得る。
さらに、第6局面の同軸ケーブルコネクタでは、スリーブの軸方向他方の端部が同軸F型コネクタ座の軸方向一方の端部に当接されていることによって、スリーブとF型コネクタ座が軸方向で互いに支持されることとなり、スリーブと同軸ケーブルの編組導体における嵌着性やF型コネクタ座の雄ネジとリング状シェルの雌ネジ部との螺合安定性が一層向上されて、接続信頼性の更なる向上が図られ得る。また、コネクタ座の軸方向一方の端部がスリーブの軸方向他方の端部に当接されていることで、コネクタ座の略全体がコネクタで覆われている。これにより、外来電波の飛込みを防止するシールド性を更に良好に保つことができ、例えば、ディジタル放送の電波を受信して伝送するようなテレビ受信システムに用いることで、外来妨害波によって映像にブロックノイズがでたりすることの無いイミュニティー性能の極めて優れたコネクタを提供できる。
なお、上述の第6局面の同軸ケーブルコネクタにおいて、例えば、スリーブの軸方向他方の端部がリング状シェルの雌ネジ部の軸方向一方の端部よりも軸方向一方に位置せしめられている態様が、採用されても良い。これにより、スリーブの軸方向他方の端部と同軸F型コネクタ座の軸方向一方の端部との当接に際して、F型コネクタ座の雄ネジにおけるリング状シェルの雌ネジ部へのねじ込み量がスリーブに及ぼされて、スリーブが同軸ケーブルの編組導体に向かって押圧される。その結果、スリーブと編組導体の嵌着性能の更なる向上が図られ得る。
1…同軸ケーブルコネクタ、2…化粧カバー、2a…滑り止め手段、2b…保護手段、3…固着リング、4…中心導体、5…内部絶縁体、6…内部導体(アルミラミネート箔)、7…編組導体、8…保護被覆、9…滑り止めリング、9a…滑り止め手段、10…同軸ケーブル、11…挿入部、11a…挿入止着部、11b…フランジ状部、12…基端部、12a…基端部前面、13…通孔、14…円形凹所、15,15a,15b…係合手段、17…コンタクトピン、18…スペーサ、18a…芯線孔、19…隆起部、20…リング状シェル、21…枢着部、22…円筒状壁、23…開口部、25…係合部、25a…凹状溝、26…雌ネジ部、30…スリーブ、31…挿入部材、32…止着部材、40…コネクタ座、41…雄ネジ、41a…先端部、41b…対向部分、45…直列ユニット、46…パネル、47…凹部、48…空間、50…リング状スプリング、51,61,71,72,73,81…切起片、52…係合片、52a…折り返し片、52b…舌状片、53…スプリング片、55…角部、71a,72a,73a…先端面
以下に、本発明を具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1Aは本発明の同軸ケーブルコネクタに係る一実施形態としての同軸ケーブルコネクタ1を示した分解状態の断面図であリ、図1Bは同軸ケーブルコネクタ1の一部を構成するスリーブの断面図である。図2は本発明に係る同軸ケーブルコネクタ1を同軸ケーブル10に装着する際の一工程を一部断面にして示す側面図である。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、軸方向一方または後方は、同軸F型コネクタ座40および同軸ケーブルコネクタ1から同軸ケーブル10に向かう方向(図2中、左)をいい、軸方向他方または前方は、同軸ケーブル10および同軸ケーブルコネクタ1から同軸F型コネクタ座40に向かう方向(図2中、右側)をいう。図において、2は化粧カバー、3は固着リング、30はスリーブ、20はリング状シェル、9は滑り止めリング、50はリング状スプリング、10はアルミラミネート箔6を被覆した同軸ケーブルである。
なお、同軸ケーブル10には、周知の構造が採用可能であり、本実施形態では、中心導体4から径方向外方に向かって内部絶縁体5やアルミラミネート箔(内部導体)6、編組導体7、保護被覆8が嵌着されていると共に、内部絶縁体5やアルミラミネート箔6が、編組導体7や保護被覆8よりも前方に突出しており、更に中心導体4が内部絶縁体5やアルミラミネート箔6よりも前方に突出した構造が、採用されている。即ち、本実施形態の同軸ケーブル10は、内部絶縁体の外周面にアルミラミネート箔6が覆設されて、外部導体である編組導体7と合わせてシールド効果をより高めたラミネート型の同軸ケーブルとされている。
本実施形態の同軸ケーブルコネクタ1は、同軸ケーブル10の編組導体7と接続するスリーブ30と、接続対象である同軸F型コネクタ座40に挿入によって摺動させることが可能なリング状スプリング50と、該リング状スプリング50を内装したリング状シェル20と、同軸ケーブル10に嵌着されたスリーブ30を覆うための化粧カバー2と、リング状シェル20の外周部に設けられ該リング状シェル20の回動操作を行うための滑り止めリング9を含んで構成されている。なお、例えば、スリーブ30と同軸ケーブル10が直接に固定されたり、固着リング3以外の手段を用いて固定されたりする場合には、固着リング3を採用する必要はない。
スリーブ30は、導電性材料を用いて形成されていると共に、略筒状を有する挿入部材31が略筒状の止着部材32に圧入された構造とされている。詳細には、挿入部材31の軸方向中間部分が止着部材32に圧入されると共に、挿入部材31の止着部材32から軸方向一方に延び出した端部が、同軸ケーブル10に挿入する挿入部11とされている。また、挿入部11は、同軸ケーブル10の編組導体7とアルミラミネート箔6の間に挿入され易いテ−パ筒状を有していると共に、外周面に複数の隆起部19を備えている。止着部材32は、同軸ケーブル10の保護被覆8の先端部を覆うようなスカート状に形成され、その内側には同軸ケーブル10の保護被覆8の先端部分を挿入止着する挿入止着部11aが形成されている。スリーブ30の同軸ケーブル10への組付けは、同軸ケーブル10におけるラミネート箔6より中心部を、スリーブ30の挿入部材31の内孔に挿入して、挿入部11を同軸ケーブル10のアルミラミネート箔6と編組導体7との間に介在させると共に、保護被覆8の外方から固着リング3で圧入固着されることで、実現される。また、挿入部材31と止着部材32が協働してなるスリーブ30の軸方向他方の端部が、円形鍔状の基端部12とされている。また、スリーブ30の内孔は、挿入部材31の軸方向一方の端部から中間部分にかけてストレートに延びる通孔13と、挿入部材31の軸方向他方の端部側で通孔13よりも拡径された円形凹所14からなる。更に、スリーブ30基端部12における円形凹所14の周縁部分には、フランジ状部11bが一体形成されている。
リング状シェル20はスリーブ30と同様に導電材料で形成された筒状の外部導体であり、その筒状導体の軸方向一方の端部には、厚肉筒状の枢着部21が形成されて、スリーブ30の基端部12と互いに噛み合った状態で接触導通させながら同心状に配置されて、該基端部12に枢着されるようになっている。かかる枢着は、止着部材32をリング状シェル20の後方から枢着部21に挿入すると共に、リング状シェル20の前方側から挿入部材31を止着部材32に対して圧入等で固着することによって行われる。
なお、本実施形態のスリーブ30は、互いに別体構造の挿入部材31と止着部材32を組み付けた構造とされているが、例えば挿入部材31と止着部材32を一体形成し、予め枢着部21が形成されたリング状シェル20の後方から、スリーブ30を挿入し、その後に、挿入止着部11aをリング状シェル20の前方から拡径する方法で組付けるように構成してもよい。
また、リング状シェル20の軸方向中間部分の内周面には、接続対象である同軸F型コネクタ座40に形成された雄ネジ41に螺合するように雌ネジ部26が形成されている。特に本実施形態では、コネクタ座40の雄ネジ41の先端部41aに対して、雌ネジ26が略3回転螺合するように、雌ネジ部26が略3山分とされている。なお、本実施形態のF型コネクタ座40の外部導体においては、軸方向一方の端部と他方の端部の間における外周面の略全体に亘って、雄ネジ41が螺刻されている。また、雄ネジ41の先端部41aは、軸方向一方の先端面からネジ山3つ以内にかかる部分をいう。
さらに、リング状シェル20における雌ネジ部26を挟んだ枢着部21と反対の軸方向他方の側が、薄肉の円筒形状の円筒状壁22とされている。円筒状壁22の内側における雌ネジ部26と軸方向他方の開口部23との間には、リング状スプリング50が収容される。また、雌ネジ部26の前方端側には、径方向内側および前方に開口する凹状の係止部25が、周方向に離隔して複数形成されている。
リング状スプリング50は、弾性を有する金属材料を金型等で略リング状に加工したものからなる。リング状スプリング50における周壁部の軸方向中間部分には、軸方向に所定の長さを有し、且つ周壁部から径方向内側に突出したスプリング片53が、周方向に離隔して複数形成されている。また、各スプリング片53の後端部側には、切起片51が設けられている。切起片51は、軸方向他方から一方に向かって径方向内側に次第に立ち上がるように延びており、特に本実施形態では、リング状スプリング50(スプリング片53)と一体形成されている。更に、リング状スプリング50の後端縁部には、リング状シェル20の係合部25の数に対応する、複数の係合片52がリング状スプリングと一体形成されて、軸方向外方に突出している。
そして、このリング状スプリング50は、リング状シェル20に形成された雌ネジ部26とリング状シェル20の開口端23との間に、リング状シェル20の内周と中心軸を略一致させて嵌装される。このとき、リング状シェル20において、リング状スプリング50よりも軸方向他方に位置せしめられた開口端23が、径方向内側にかしめられることによって、リング状スプリング50のリング状シェル20の開口端23からの脱落が防止される。また、図7にも示されているように、リング状スプリング50の各係合片52が、雌ネジ部26の各係合部25に嵌装されている。それによって、リング状スプリング50の軸方向の移動が制限されると共に、リング状シェル20とリング状スプリング50が互いに係合されて、一体的に回動され得る。このことからも明らかなように、リング状シェル20に対してリング状スプリング50の回動を阻止する係合手段15が、係合部25と係合片52によって構成されているが、上記目的を実現できるものなら特にこの実施例に限定されるものではない。
固着リング3は、略円筒形状を有しており、同軸ケーブル10に外装されて、同軸ケーブル10内にスリーブ30の挿入部11を径方向外方から圧着固定するようになっている。
また、リング状シェル20における枢着部21の外周部分には、滑り止めリング9が嵌着される。この滑り止めリング9は、合成樹脂材や金属材等の硬質部材を用いて形成されていると共に、外周面が凸凹状を有する滑り止め手段9aを備えている。なお、滑り止め手段9aは、凹凸形状に限定されるものでなく、例えば手指の接触に際して摩擦力を大きくするゴム材や合成樹脂材等の素材で構成されても良い。
化粧カバー2は、大径の略円筒形状を呈していると共に、合成樹脂材等を用いて形成されており、同軸ケーブル10に圧着された固着リング3を外方から覆うようにして、同軸ケーブル10とスリーブ30に対して樹脂モールド等の加工方法によって組付けられている。化粧カバー2の軸方向他方の外周面の略中央部には、凸凹状の滑り止め手段2aや、同軸ケーブル10の屈曲に対して同軸ケーブル10とスリーブ30の接続部の保護を行うための保護手段2bや会社名等のロゴなどが形成されている。
次に、上述の同軸ケーブルコネクタ1を構成すると共に、該同軸ケーブルコネクタ1を同軸ケーブル10に装着する工程の一具体例について説明するが、本発明はかかる具体例に限定されるものでない。
先ず、枢着部21の軸方向他方の開口部から挿入部材31の挿通部11を挿し通すと共に、枢着部21の軸方向一方の開口部から止着部材32を挿し通して、挿入部材31を止着部材32に圧入する。これにより、軸方向他方の側に円形鍔状の基端部12を備えたスリーブ30を構成すると共に、リング状シェル20の枢着部21を該基端部12に対して枢着する。また、このようにスリーブ30とリング状シェル20を組み付ける前または後に、リング状スプリング50をリング状シェル20の内側に装着する。
また、固着リング3に同軸ケーブル10を外挿する。更に、スリーブ30の挿入部11を、スリーブ30にあわせた所定長さで段剥きした同軸ケーブル10の端部からアルミラミネート箔6と編組導体7の間に差し込む。この時、同軸ケーブル10の保護被覆8が挿入部11の挿入止着部11aに当接するまで挿入する。本実施形態では、同軸ケーブル10を所定の長さに段剥きする際に、内部絶縁体5の端部を、スリーブ30の通孔13と円形凹所14の境界部分(円形凹所14の底面と略面一になる部分)に配置する。また、中心導体4が円形凹所14から外方に所定の長さで突出するように加工する。
このように、スリーブ30を同軸ケーブル10に挿入した後に、予め同軸ケーブル10に挿通した固着リング3を、挿入部11で保護被覆8の外側から縮径加工等により圧着し、編組導体7とスリーブ30を保護被覆8の弾性を利用して接触させる。この時、本実施形態によれば、挿入部11の全周に隆起部19を備えており、当該隆起部19周りの周径が、固着リング3を圧着する挿入部11付近の筒径よりも大きくなるため、同軸ケーブル10がスリーブ30からの抜けが防止される。
さらに、円形凹所14内に突出した中心導体4にスリーブ30の軸方向他方の開口端からコンタクトピン17を挿着し、周知の半田付けやカシメ等によって固着する。また、中央に芯線孔18aを備えた円形ブロック状のスペーサ18において、該芯線孔18aにコネクタピン17を挿通すると共に、スペーサ18を円形凹所14に嵌め込む。これにより、コネクタピン17がリング状シェル20の略中心軸上を延びる形態で、リング状スプリング50を備えたリング状シェル20やスリーブ30を同軸ケーブル10に取り付ける。なお、同軸ケーブル10の中心導体4に対するコネクタピン17の挿着は、段剥きした同軸ケーブル10をスリーブ30に装着する前に、予め行っておいても良い。
さらに、化粧カバー2を、同軸ケーブル10とスリーブ30に対して樹脂モールド等の加工方法によって組み付けて、固着リング3を外方から覆うように配する。
また、リング状シェル20の外周部に滑り止めリング9を嵌着固定する。これにより、同軸ケーブルコネクタ1を構成すると共に、同軸ケーブルコネクタ1の同軸ケーブル10への取り付けが完了する。
また、リング状シェル20の外周部に滑り止めリング9を嵌着固定する。これにより、同軸ケーブルコネクタ1を構成すると共に、同軸ケーブルコネクタ1の同軸ケーブル10への取り付けが完了する。
次に、図3、図4、図5及び図6は、上述のように同軸ケーブル10に装着された同軸ケーブルコネクタ1を、同軸F型コネクタ座40に接続したときの接続状態を示す要部を拡大した一部断面図であり、これを用いて本願に係る同軸ケーブルコネクタ1のコネクタ座40への接続及び取外しの手順を説明する。図3は、同軸ケーブル10と同軸F型コネクタ座40の第1の接続状態を示す図であり、図4は、第1の接続状態を説明するための一部を破断した要部拡大図である。また、図5は同軸ケーブル10と同軸F型コネクタ座40の第2の接続状態を示す図であり、図6は第2の接続状態を説明するための一部を破断した要部拡大図である。なお、上述の第1及び第2の接続状態の何れにおいても、コンタクトピン17がF型コネクタ座40の内部導体に導通されている。
第1の接続状態においては、リング状シェル20がリング状スプリング50のスプリング片53を介して同軸F型コネクタ座40に嵌着されていると共に、リング状スプリング50の切起片51が同軸F型コネクタ座40の雄ネジ41に係止されている。ここで、同軸ケーブル10とF型コネクタ座40が未接続の状態から第1の接続状態にするには、リング状スプリング50をF型コネクタ座40に外挿すると共に、かかる挿入に際して、スプリング片53をコネクタ座40の雄ネジ41のネジ山に摺動させる。更にコネクタ1を挿入操作していくと、挿入の最終段階において、複数の切起片51が、コネクタ座40の先端部に形成された雄ネジ41のネジ山(図4では1山)を越えてネジ溝に嵌まり込む。これにより、第1の接続状態が実現され得る。
従って、本実施形態の同軸ケーブルコネクタ1によれば、簡単な挿入操作による第1の接続状態であっても、電気的特性が安定した状態で接続できるし、その接続は、同軸ケーブルの引っ張り力に対しても抜け難くすることができる。しかも、かかる挿入操作はリング状シェル20に供えられた滑り止めリング9や、化粧カバー2に形成された滑り止め手段2a等によって指先に負担をかけることなく簡単にできる。
また、本実施形態では、切起片51が、F型コネクタ座40をリング状スプリング20に挿入する方向(図2中、右から左)に対して、挿入方向の後端側で大きく立ち上がるように軸方向に対して傾斜している。これにより、コネクタ1のコネクタ座1に対する挿着の最初から最終段階まで、切起片51が雄ネジ41のネジ山を越えてネジ溝に嵌まり込むのではなく、挿着の最終段階で初めて雄ネジ41の先端部のネジ溝に嵌まり込む構造とされており、それによって、嵌合(つまり、コネクタ1の挿着)に係る力が少なくて済むといった利点を有する。また、切起片51がネジ溝に嵌まり込むまでの寸法が短いため、リング状スプリング50を形成するための材質や板厚の検討や、切起片51の形成角度、大きさ等の形状設計が容易と成り、延いては製品コストを安価にできるのである。
更に、この挿入操作では、切起片51がコネクタ座40に形成された雄ネジ41のネジ山を越えるときのクリック感やクリック音で挿入状態が確認できるばかりでなく、切起片51がリング状シェル20に形成された雌ネジ部26に当接するまで挿入するだけで、挿入状態が完全に完了したことが明確に判断することができるのである。なお、第1の接続状態における切起片51と雄ネジ40の係止位置は、例示の如き先端部41aに限定されるものでなく、例えば雄ネジ40の軸方向中間部分や基端部側であっても良い。
また、同軸ケーブル10を同軸F型コネクタ座40に接続する第2の接続状態では、リング状シェル20がスプリング片53を介して同軸F型コネクタ座40に嵌着されて、切起片51が雄ネジ41に係止されると共に、リング状シェル20の雌ネジ部26が雄ネジ40の先端部に螺合されている。この第2の接続状態は、上述の第1の接続状態から更に同軸ケーブルコネクタ1をコネクタ座40に螺合することで実現される。つまり第2の接続状態にするための接続操作は、コネクタ1をコネクタ座40に挿入してから、更にリング状シェル20に形成された雌ネジ部26が、コネクタ座40に形成された雄ネジ41の先端部に螺合するまでの、リング状シェル20の僅かな回動操作によって容易に完了することができる。しかも、接続対象のコネクタ座40が、図5に良く示されるような、建物の壁面等に一般的に設けられている、パネル46に形成された円形凹部47内に、その底面中央より同軸F型コネクタ座40が突設したテレビジョン共同受信用直列ユニット45のように、同軸F型コネクタ座40の周囲に形成される空間48が狭い状態であって、リング状シェル20への直接の操作がし難い場合であっても、リング状シェル20の外周部において凹部42に干渉されない位置に滑り止めリング9を積極的に設けることが可能なる。これにより、リング状シェル20の回動操作も容易にできるし、それによって指先が痛くなることも無く簡単に行うことができる。
さらに、雌ネジ部26が、コネクタ座40の雄ネジ41の先端部に略3回で螺合するように構成されていることによって、同軸ケーブルコネクタ1の接続や取外しの容易性を維持しつつ、同軸F型コネクタ座40に接続した同軸ケーブルコネクタ1の、軸方向の引っ張り力に対する取付強度を、所定値以上に保つことができ、一般的に同軸ケーブルコネクタ1が備えていなければならない基準値と同等の性能を備えさせることができる。
また、特に本実施形態では、図6に示されるように、コネクタ1の締め付けが完了した第2の接続状態下で、スリーブ30におけるフランジ状部11bを備えた基端部12の軸方向他方の端面(前面12a)と同軸F型コネクタ座40における外部導体の軸方向一方の端面(先端面)とが当接されている。これにより、コネクタ1がコネクタ座40を包み込むように接続することができるので、外来電波の飛込みを防止するシールド性を更に良好に保つことができ、例えば、ディジタル放送の電波を受信して伝送するようなテレビ受信システムに用いることで、外来妨害波によって映像にブロックノイズがでたりすることの無いイミュニティー性能の極めて優れたコネクタを提供できる。
また、第2の接続状態にある同軸ケーブルコネクタ1を同軸F型コネクタ座40から取り外すには、リング状シェル20の回動操作によって、リング状シェル20の雌ネジ部26を雄ネジ41から外すと共に、リング状スプリング50の切起片51と雄ネジ41の嵌合が解除され得る。また、第1の接続状態であっても、切起片51とコネクタ座40の雄ネジ41の先端部との嵌合が解除されるまで、リング状シェル20の回動操作をおこない、開放後はコネクタ1を軸方向に引き抜くだけの簡単操作で取外すことができる。
しかも、本実施形態では、上述のようなコネクタ1とコネクタ座40との螺合及び嵌合は、コネクタ座40に形成された雄ネジ41の先端部41aに対して行われるように構成されているため、コネクタ座40の軸方向の長さに対して僅かな部分でしかないことから、コネクタ1の取外しのための回動操作を短く且つ容易にできるのである。また、取外し操作はリング状シェル20に備えられた滑り止めリング9によって指先に負担をかけることなく簡単にできる。
その結果、本実施形態の同軸ケーブルコネクタ1を用いた第1の接続状態では、取付けの簡易性を有するものの、接続してしまえば容易には引き抜き難く、そして基端部12とコネクタ座の先端が当接しないので、コネクタ1はコネクタ座40に対して回動自在に接続され得る。これにより、例えばノートパソコンとテレビ端子との接続ケーブルのように、ケーブルの着脱をしばしば行うことで、ケーブルの揺れや捻りが頻繁に有るような接続に使う同軸ケーブルコネクタ付き同軸ケーブルに応用すれば、コネクタ1に負荷が掛かってコネクタ1やコネクタ座を備えた機器に悪影響を与えたり、破損したりすることを防止できるばかりでなく、接続が簡単でしかもケーブルに何かが引っ掛っても引き抜け難い、極めて利便性のよい同軸ケーブルコネクタを提供できる。また、コネクタ座40の外部導体が、例えば金属材料をプレス加工してなるコネクタ座(即ち、雄ネジが形成されていない)が備えられた、廉価なテレビ端子等の機器にも接続できると言った汎用性をも有する同軸ケーブルコネクタを提供できる。
さらに、同軸ケーブルコネクタ1を用いた第2の接続状態に有っては、リング状スプリング50で摺動固定した前記第1の接続状態より、より強固に固着できることから、例えばテレビ端子とテレビ台等に置かれたテレビとの間を接続する場合のように、テレビ台等が容易には動かし難く、一度同軸ケーブルを接続したら、テレビの配置を変えない限り、恒久的に接続の状態を維持したいような同軸ケーブル10に好適に採用され得る。
このように、本実施形態の同軸ケーブルコネクタ1によれば施工の形態に合わせて選択的に対応可能な二様の接続状態(第1の接続状態および第2の接続状態)を有し、取付け対象である同軸F型コネクタ座40を選ばない汎用性の面でも、極めて高信頼な接続性能を備えた性能の面でも、有用性の高い同軸ケーブルコネクタ1を提供できる。また本実施形態のコネクタ1は、特に、上述したパネル46の凹部47の底面中央よりコネクタ座40が突出するように取付けられた直列ユニット45への取付けに対して好適であるので、テレビやパソコンでテレビを見るために欠かすことのできないテレビ端子との接続において、施工業者ばかりでなく一般ユーザーが使ったとしても、簡単に接続工事ができ、しかもその接続は非常に高い信頼性を有するようにできる、極めて有用性の高い同軸ケーブルコネクタを提供できるのである。
加えて、特許文献1(実登第2546752号公報)に示される如き従来構造の同軸ケーブルコネクタのように、切起片51を押圧するキャップのような特別な構成部材を採用する必要がないので、構造が簡単に構成され、組付け工数も少ないことで、同軸ケーブルコネクタが非常に安価に実現できるのである。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様で実施可能であり、また、そのような実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
例えば、切起片51やスプリング片53、係合部25、係合片52等における形状や大きさ、構造、数、配置等の形態は、例示の如き形態に限定されるものではなく、具体的に、切起片やスプリング片、係合部、係合片を、それぞれ一つまたは前記実施形態と異なる数にしたり、周方向で隣り合う複数の切起片等を、それぞれ異なる軸方向位置に設けることも可能である。
また、前記実施形態では、滑り止めリング9とリング状シェル20やリング状シェル20とリング状シェル50が別体形成されていたが、これらは一体形成されても良い。
以下に、本発明の同軸ケーブルコネクタに係り、且つ前記実施形態と異なる実施形態について説明する。なお、以下の説明において、前記実施形態と実質的に同一の構造とされた部材および部位については、前記実施形態と同一の符号を付することによって、それらの詳細な説明を省略する。
以下に、本発明の同軸ケーブルコネクタに係り、且つ前記実施形態と異なる実施形態について説明する。なお、以下の説明において、前記実施形態と実質的に同一の構造とされた部材および部位については、前記実施形態と同一の符号を付することによって、それらの詳細な説明を省略する。
先ず、図8には、本発明の別の一実施形態としての同軸ケーブルコネクタにおける係合手段15aが示されている。
この係合手段15aは、リング状シェル20側の構成要素である、リング状シェル20の円筒状壁22に軸方向に設けた、係合部としての凹状溝25aと、該凹状溝25aに沿って延び、該凹状溝25aに嵌まり込んで嵌合する、リング状スプリング50の端部を径方向外側に向かって折り返し形成してなる、係合片としての折り返し片52aとから構成されている。かかる実施形態では、係合手段15aの形状が軸方向に長く、しかも、コネクタ座40に挿着した状態では、コネクタ座40によってリング状スプリング50が径方向外側に向けて押付けられることから、係合手段15aは極めて強度が高く、図7に示す前記実施形態の係合手段15より、リング状シェル20を強いトルクで締め付けることができ、例えばCATV工事など、より信頼性の高い接続が求められるコネクタを提供できる。
この係合手段15aは、リング状シェル20側の構成要素である、リング状シェル20の円筒状壁22に軸方向に設けた、係合部としての凹状溝25aと、該凹状溝25aに沿って延び、該凹状溝25aに嵌まり込んで嵌合する、リング状スプリング50の端部を径方向外側に向かって折り返し形成してなる、係合片としての折り返し片52aとから構成されている。かかる実施形態では、係合手段15aの形状が軸方向に長く、しかも、コネクタ座40に挿着した状態では、コネクタ座40によってリング状スプリング50が径方向外側に向けて押付けられることから、係合手段15aは極めて強度が高く、図7に示す前記実施形態の係合手段15より、リング状シェル20を強いトルクで締め付けることができ、例えばCATV工事など、より信頼性の高い接続が求められるコネクタを提供できる。
また、図10Aには、本発明の更に別の一実施形態としての同軸ケーブルコネクタにおける係合手段15bが示されている。この係合手段15bは、図8に示される実施形態と同様に、円筒状壁22内に形成された凹状溝25aと、リング状スプリング50の後端から径方向外側に、軸方向後端側が立ち上がるように軸方向前方に向かって切り込むように形成された、係合片としての舌状片52bとから構成されており、これらを嵌合させることでリング状シェルとリング状スプリングは連動して回動するのである。この図8及び図10Aに示される実施形態によれば、雌ネジ部26に対して係合部を形成するような加工しないので、コネクタ1とコネクタ座40との接触性、延いてはコネクタ1のシールド性を損なう恐れが軽減できる。
次に、本発明の同軸ケーブルコネクタにおいて、特に切起片が前記実施形態と異なる実施形態について図9A,Bや図10A,B、図11を用いて説明する。即ち、図9Aは、前記実施形態の切起片51の先端部に特徴を有する加工を加えた切起片61を拡大した一部破断の拡大斜視図であり、図9Bは、かかる切起片61を備えた同軸ケーブルコネクタ1を用いてF型コネクタ座40と接続した第1の接続状態を拡大して示す断面図である。また、図10Aは、前記実施形態の切起片51と異なる形態の切起片71、72、73を拡大した一部破断の拡大斜視図であり、図10Bは、これら切起片71、72、73を備えた同軸ケーブルコネクタ1を用いてF型コネクタ座40と接続した第1の接続状態を拡大して示す断面図である。更に、図11は、前記実施形態の切起片51と異なる形態の切起片81を拡大した一部破断の拡大斜視図である。
図9A,Bに示される実施形態では、リング状スプリング50に形成された切起片61における軸方向後端側の先端部の角部55が、所定の半径Rを有する円弧状とされている。このように構成することによって、簡易的な接続である前記リング状スプリング50によって摺動固着した第1の接続状態から、継続的な接続を目指す前記同軸F型コネクタ座40に前記雌ネジ部26によって螺着した第2の接続状態にするとき、また、第1の接続状態若しくは第2の接続状態からコネクタ1を取外す場合に、切起片61の先端隅部がコネクタ座40のネジ溝41に対して当接しても、角部55がその摺動を妨げないので、コネクタの挿抜が容易にできるようになる。なお、本実施形態では、切起片61の角部55だけが円弧状とされた具体例を示したが、例えば切起片61の先端部の全体に亘って円弧状とされても良い。
図10A,Bに示される実施形態では、リング状スプリング50の周方向に離隔して複数設けられた切起片71、72、73の軸方向位置が、適宜に異ならされている。また、切起片71、72、73の先端面71a、72a、73aが同軸F型コネクタ座40に形成された雄ネジ41のネジ溝角度と略平行になるように形成されている。換言すれば、各切起片71、72、73の軸方向一方の先端面71a、72a、73aが、同軸F型コネクタ座40の雄ネジ41において各切起片71、72、73と対向配置される部分(対向部分)41bのネジ溝角度と略平行になるように、軸方向に対して傾斜している。このように構成することによって、簡易的な接続であるリング状スプリング50によって摺動固着した第1の接続状態から、継続的な接続を目指す同軸F型コネクタ座40に雌ネジ部26によって螺着した第2の接続状態にするとき、また、第1の接続状態若しくは第2の接続状態からコネクタ1を取外す場合に、切起片71,72,73の先端面がなす角度とコネクタ座40に形成したネジ溝の傾斜方向が一致してその摺動の邪魔することが無くなるため、コネクタ1の挿抜が容易にできるようになる。なお、本実施形態の切起片71、72、73の先端部には、円弧状の角部55が形成されているが、かかる角部55は必須の構成要件でない。また、前述のネジ溝角度は、F型コネクタ座40の軸方向に対して傾斜する角度をいう。
さらに、図11に示される実施形態では、切起片81が、スプリング片53の後端部から直接に径方向内側に立ち上がるようにして一体形成されている。このような構成にすれば、F型コネクタ座40を挟着保持するためのスプリング片53と切起片81とを軸方向に配置しても、リング状スプリング50の軸方向の寸法を短くできるし、構造も簡単になる。なお、本実施形態では切起片81に加え、切起片61を備えた例を示したが、切起片61は無くても良く、例示の如き形態に限定されるものではない。
Claims (6)
- 同軸ケーブルに装着されて、該同軸ケーブルを同軸F型コネクタ座に接続する同軸ケーブルコネクタにおいて、
軸方向一方の端部が前記同軸ケーブルの編組導体に嵌着されるスリーブと、
軸方向一方の端部が前記スリーブの軸方向他方の端部に枢着されると共に、軸方向中間部分の内周面には、前記同軸F型コネクタ座に形成された雄ネジの先端部と螺合される雌ネジ部が形成されたリング状シェルと、
前記リング状シェルの内側において前記雌ネジ部と軸方向他方の開口部との間に嵌装されると共に、軸方向に所定の長さを有し且つ周壁部から径方向内側に突出して前記同軸F型コネクタ座に摺動可能なスプリング片と、該スプリング片の軸方向一方の端部側において軸方向他方から一方に向かって径方向内側に立ち上がるように延びて該同軸F型コネクタ座の該雄ネジに係止される切起片とが設けられたリング状スプリングと、
前記リング状シェルに対して前記リング状スプリングの回動を阻止する係合手段と、
前記リング状シェルの外周部に設けられた滑り止めリングと、
を備えたことを特徴とする同軸ケーブルコネクタ。 - 前記リング状スプリングの前記切起片における軸方向一方の先端部分の角部が、円弧状を有する請求項1に記載の同軸ケーブルコネクタ。
- 前記切起片の軸方向一方の先端面が、前記同軸F型コネクタ座の前記雄ネジにおいて該切起片と対向配置される部分のネジ溝角度と平行になるように、軸方向に対して傾斜している請求項1又は2に記載の同軸ケーブルコネクタ。
- 前記切起片が、前記スプリング片の軸方向一方の端部において該スプリング片と一体形成されている請求項1乃至3の何れか一項に記載の同軸ケーブルコネクタ。
- 前記リング状シェルの前記雌ネジ部は、前記同軸F型コネクタ座における前記雄ネジの先端部に対して少なくとも3回転螺合するようなネジ山数を備えている請求項1乃至4の何れか一項に記載の同軸ケーブルコネクタ。
- 前記リング状シェルが前記スプリング片を介して前記同軸F型コネクタ座に嵌着されて、前記切起片が前記雄ネジに係止されると共に、該リング状シェルの前記雌ネジ部が該雄ネジの先端部に螺合された状態において、該スリーブの軸方向他方の端部と該同軸F型コネクタ座の軸方向一方の端部が当接している請求項1乃至5の何れか一項に記載の同軸ケーブルコネクタ。
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