JP3073136B2 - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

Info

Publication number
JP3073136B2
JP3073136B2 JP06256695A JP25669594A JP3073136B2 JP 3073136 B2 JP3073136 B2 JP 3073136B2 JP 06256695 A JP06256695 A JP 06256695A JP 25669594 A JP25669594 A JP 25669594A JP 3073136 B2 JP3073136 B2 JP 3073136B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
clutch
spool
pinion
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP06256695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08116836A (ja
Inventor
朋宏 村山
Original Assignee
ダイワ精工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイワ精工株式会社 filed Critical ダイワ精工株式会社
Priority to JP06256695A priority Critical patent/JP3073136B2/ja
Publication of JPH08116836A publication Critical patent/JPH08116836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3073136B2 publication Critical patent/JP3073136B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スプールを、巻き取
り状態とフリー状態に切り換えるクラッチ機構を備えた
魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】リール本体の支持板間にスプールを回転
自在に支持して成る魚釣用リールは、一般的に、スプー
ルを釣糸巻き取り状態とフリー回転状態に切り換えるク
ラッチ機構を備えている。
【0003】このクラッチ機構は、例えば、実公昭57
−14606号公報、あるいは実公昭59−32287
号公報に開示されているように、スプールと一体回転す
るスプール軸にクラッチ係合部を形成し、ハンドルの駆
動歯車と噛合するピニオンをクラッチ作動体を介して外
部の切換操作によって軸方向に移動させ、ピニオンを前
記クラッチ係合部に係合する状態(釣糸巻き取り状態;
クラッチON)と、これから外れる離脱状態(スプール
フリー状態;クラッチOFF)に切り換える構成となっ
ている。
【0004】そして、スプール軸のクラッチ係合部から
ピニオンが離脱しているスプールフリー状態から、切換
操作によって迅速かつ確実に釣糸を巻き取り操作する係
合状態に切換保持できるように、ピニオンを軸方向に移
動させる作動体は、バネ部材により、常時スプール軸の
クラッチ係合部側に付勢されている。
【0005】このバネ部材は、前記実公昭57−146
06号によれば、作動体を支持する支軸端部の環状溝部
に弾性係止するリティナによって抜け止めされるか、又
は、前記実公昭59−32287号によれば、外側板の
内面によって直接抜け止めされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記バ
ネ部材をリティナによって抜け止めした構成では、支軸
端部の環状溝にリティナを弾性変形させて係止するた
め、製造時又はアフター修理時の組込み、及び分解作業
性が非常に悪い、等の問題がある。特に、繰り返し作業
を行うと、リティナが変形したままとなり、抜け止めと
しての機能を果たさなくなる。
【0007】また、前記バネ部材を外側板の内面によっ
て直接抜け止めする構成では、外側板を取り外すとバネ
部材が飛び出して紛失しやすいと共に、バネ部材の取り
付け状態を配慮しながら外側板を装着する必要があり、
分解作業性及び組込み性が悪い、等の問題がある。この
発明は、クラッチ機構を具備した魚釣用リールにおい
て、クラッチ機構の組込み性及び分解作業性が良好な魚
釣用リールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の魚釣用リールは、リール本体の支持板間に
回転自在に支持され、スプールを具備するスプール軸
に、ハンドルの回転で駆動回転するピニオンを継脱し
て、前記スプールを釣糸巻き取り状態とフリー回転状態
に切換えるクラッチ機構を備えており、さらに、前記リ
ール本体の支持板に設けられた支持部材と、この支持部
材に摺動自在に支持され、前記ピニオンをスプール軸に
沿って移動させるようにピニオンと係合するクラッチ作
動板と、前記支持部材に配され、クラッチ作動板を前記
スプール軸に設けられたクラッチ係合部側に付勢するバ
ネ部材と、前記支持板に着脱自在に固定され、前記バネ
部材の外方への抜け止めを行い、かつ前記ハンドルと共
に連動駆動される駆動部材を抜け止め支持した抜け止め
部材とを有することを特徴としている。
【0009】
【作用】スプールを、釣糸巻き取り状態とフリー回転状
態に切り換えるクラッチ機構を構成しているクラッチ作
動板は、付勢バネによってスプール軸に設けられたクラ
ッチ係合部側に付勢された状態にある。この付勢バネ
は、リール本体の支持板に着脱自在に取り付けられる抜
け止め部材によって抜け止めされている。このように、
バネ部材は、抜け止め部材をリール本体の支持板に固定
するだけで外方への抜け止めが成される。また、この抜
け止め部材を、支持板に対して他の駆動部材の抜け止め
が成されるように構成することにより、同一の作業で他
の駆動部材の抜け止めが行える。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に沿
って具体的に説明する。図1は、魚釣用リールの内部に
収容された駆動部分の構成を示す図、図2は、その駆動
部分を拡大した図である。
【0011】リール本体1の左右支持板(フレーム)1
a,1b間には、スプール2が固定されたスプール軸3
が配されおり、このスプール軸3は、左右支持板内に設
けられた軸受5a,5bに回転可能に支持されている。
スプール軸3は、右支持板1b内でさらに延出してお
り、その端部において軸受5cによって回転可能に支持
されている。スプール軸3には、軸受5bに隣接した位
置にクラッチ係合部3aが形成されている。スプール軸
3の延出部部分には、軸方向に沿って摺動可能なピニオ
ン7が配されており、ピニオン7と係合しているクラッ
チ作動板8によって、ピニオンはクラッチ係合部3aと
係合、離脱するように構成されている。なお、図2で
は、ピニオン7は、クラッチ係合部3aと係合した状態
(クラッチON状態)にあり、ピニオン7とスプール軸
3は一体的に回転する。この状態から、ピニオン7が、
クラッチ作動板8によって右側に摺動されると、両者の
係合関係は外れ、ピニオン7はスプール軸3に対してフ
リー回転可能な状態(クラッチOFF状態)となる。
【0012】リール本体1の右支持板1bには、ハンド
ル軸12が回転自在に支持されており、リール本体1の
外側板1cから突出する端部に、ハンドル軸と一体回転
するハンドル10が固定されている。ハンドル軸12に
は、前記ピニオン7と常に噛合関係にある駆動歯車13
が回転自在に配されている。駆動歯車13は、以下に述
べる制動力調整機構によって、ハンドル軸12と共に一
体回転する状態から、ハンドル軸12に対してフリーに
回転できる状態に至るまで、無段階に調整可能となって
いる。
【0013】制動力調整機構は、ハンドル軸12の端部
に形成されたネジ部12aと螺合し軸方向に沿って移動
可能な制動力調整部材16と、ハンドル軸12に対して
軸方向に移動可能で回り止め嵌合されると共に、駆動歯
車13と面接する押圧板20と、を有している。制動力
調整部材16は、ハンドル軸12に配され、軸方向に弾
性変形する板バネ21と係合しており、制動力調整部材
16を回転して押し込むと、押圧板20には、板バネ2
1及び押圧部材22を介して駆動歯車13方向への力が
加わる。すなわち、制動力調整部材16を回転すること
により、押圧板20と駆動歯車13との面接力は調整さ
れ、前記したように、駆動歯車13は、ハンドル軸12
と共に一体回転する状態から、ハンドル軸12に対して
フリーに回転できる状態に至るまで、無段階に調整可能
となっている。
【0014】この場合、図に示すように、例えば、基板
上にシリコンゴムをコーティングして、表面が凹凸状の
エンボス面となったライニング材24を形成し、これを
ハンドル軸12に回り止め嵌合された押圧板20に接着
しておくのが好ましい。凹凸状のエンボス面Fの構成を
図3に示す。このように、凹凸状のエンボス面を駆動歯
車13と面接触させれば、圧着面に空間が形成されるこ
とになり、圧着面が互いに固着してしまうことが防止さ
れ、常時安定した制動力がかけられる。従来、押圧板お
よび駆動歯車は、両者の圧着面が互いにフラットであっ
たため、油、海水、水等の侵入付着により、両面が相互
に固着して制動の調整が正確に行えないこともあった
が、図のような構成のライニング材を配することによっ
て、制動力の調整を正確に行うことができる。
【0015】なお、図示されていないが、駆動歯車13
側に、同様な凹凸状のエンボス面が形成されたライニン
グ材を接着しておき、そのエンボス面に対して、ハンド
ル軸に回り止め嵌合された平板状の押圧板(好ましくは
ステンレス材)を押付けるような構成であっても良い。
あるいは、エンボス面が形成されていないライニング材
を駆動歯車13に接着しておき、このライニング材に対
して、凹凸部が形成された押圧板(好ましくはステンレ
ス材)を押付けるような構成であっても良い。
【0016】また、前記制動力調整部材16は、図に示
すように、ハンドル軸12に形成されたネジ部12aに
ボール26を介在させて、回転できるように構成するこ
とが好ましい。このように構成すれば、制動力調整部材
の回転操作時における摩擦抵抗が軽減されるので、軽快
な操作で制動力の調整を行うことができる。なお、この
場合、制動力調整部材16の緩みを防止するため、ハン
ドル10と制動力調整部材16の表面との間に、図に示
すような板バネ27を配しておくことが好ましい。
【0017】ハンドル軸12の基端部には、駆動歯車1
3と隣接してハンドル軸に対して回り止め嵌合された逆
転防止爪歯車(以下、爪歯車)30が配されている。こ
の逆転防止爪歯車30には、ハンドル軸12が正転した
ときには逃げ、逆回転したときには噛合する逆転防止爪
31が係合しており、ハンドル軸12の逆回転を防止し
ている。なお、逆転防止爪31は、後述する構成によっ
て、リール本体1の支持板1bに着脱自在に支持され、
抜け止め部材50で抜け止めされることが好ましい。
【0018】スプール2の前方には、リール本体1の左
右両支持板1a,1bに回転可能に支持されたウォーム
シャフト41と、このウォームシャフト41の端部に固
定され駆動歯車13と噛合する歯車42と、左右両支持
板1a,1bに横架された支持棒43に摺動可能に支持
され、ウォームシャフト41のウォームと係合する導糸
部46と、を有するレベルワインド装置40が配されて
いる。そして、ハンドル10を回転することによって、
ウォームシャフト41は駆動歯車13及び歯車42を介
して回転駆動され、導糸部46は左右に摺動される。こ
れにより、スプール2には、釣糸が均等に巻回される。
【0019】次に、図1、図2及び図4、図5を参照し
て、クラッチ機構及び抜け止め部材の構成を説明する。
図4は、図1に示すリール本体1の外側板1cを外して
矢印A方向から見た図であり、図5は、図4を矢印C方
向から見た図である。
【0020】図2に示したクラッチ作動板8は、その中
心部が半円状に構成されており、この部分が、ピニオン
7に形成された溝に嵌合して、両者は係合した状態にな
っている。クラッチ作動板8の両腕の先端部は、それぞ
れ、リール本体の支持板1bに設けられた支持部材であ
る支軸52に摺動可能に支持されている。それぞれの支
軸には、バネ部材である圧縮コイルスプリング55が配
されており、抜け止め部材50によって支軸52から抜
けないように構成されている。これにより、クラッチ作
動板8は、常時クラッチ係合部3a側に付勢された状態
にある。
【0021】抜け止め部材50は、圧縮コイルスプリン
グ55及び、好ましくは、ハンドル10と共に連動回転
する各種駆動部材を抜け止め支持するように、必要箇所
において、屈曲部、切欠部等が形成されている。このた
め、抜け止め部材50は、板状に構成されている。ま
た、抜け止め部材50は、支持板1bに対して安定する
箇所に、ネジ部材57によって着脱自在に固定される。
もちろん、抜け止め部材50は、支持板1b以外にも、
図5に示すように、支持板1bに設けられた支軸52の
先端面においてネジ部材57によって着脱自在に固定し
ても良い。
【0022】クラッチ作動板8の裏面側には、クラッチ
作動板8を、圧縮コイルスプリング55の付勢力に抗し
てスプール軸3に沿って摺動させる切換部材59が配さ
れている。切換部材59は、支持板1bに沿って板状に
構成されると共に、左右両支持板1a,1bを渡るよう
に延出する操作部59aを有している。この操作部59
aは、支持板1bに形成された長孔1dに沿って操作さ
れ、図4に示す位置から矢印で示す方向に所定量回動さ
れる。
【0023】切換部材59の表面には、クラッチ作動板
8の両腕に係合するカム面60が形成されている。それ
ぞれのカム面60は、図4に示した位置から、切換部材
59を矢印方向に回動したときに、クラッチ作動板8を
圧縮コイルスプリング55の付勢力に抗して紙面垂直手
前側に上昇させるように傾斜している。すなわち、操作
部59aを操作して、切換部材59を回動させると、ク
ラッチ作動板8は、そのカム面60によって、スプール
軸3に沿って摺動され、ピニオン7は、図2に示す位置
から右側に駆動される。これにより、ピニオン7はクラ
ッチ係合部3aから外れ、スプール軸3(スプール2)
はフリー回転できる状態となる(クラッチOFF)。
【0024】クラッチ作動板8には、支持板1bとの間
に、振り分け保持バネ62が固定されており、クラッチ
作動板8の位置を保持するようになっている。具体的に
は、振り分け保持バネ62は、支持板1bへの支持部6
2aとスプール軸3の中心とを結んだ直線から、切換部
材59が回動されることによって、切換部材59への支
持部62bがその直線から越えたときに、その越えた側
に切換部材59を保持させるようになっている。
【0025】切換部材59には、スプール軸3がフリー
回転できる状態から、ハンドル10を巻き取り方向へ回
転することにより、切換部材59を巻き取り状態(図4
に示した位置)へ復帰させるための復帰部材70が係合
している。復帰部材70には一端側に長孔71が形成さ
れており、この部分に支持板1bに突設されたピン73
が係合している。また、復帰部材70の他端側には、支
持板1bに固定された付勢バネ75が取り付けられてお
り、復帰部材70を、ピン73を中心にして反時計方向
へ回動させるように付勢している。そして、図4に示す
ように、復帰部材70は、一端側の円弧部が切換部材5
9に形成された円弧部分に当接し、かつ側面が付勢バネ
75の付勢力で切換部材59に形成された当付け部59
aに当接した状態にある。
【0026】ここで、復帰部材70の動作について説明
する。切換部材59の操作部59aを矢印方向に操作す
ると、切換部材59は反時計方向に回動し、前述した動
作に従い、クラッチ作動板8の駆動によって、スプール
軸3がフリー回転できる状態となる。この切換部材59
の回動と共に、当付け部59aも回動するため、復帰部
材70との当接関係が解除され、復帰部材70は付勢バ
ネ75の付勢力によって、ピン73を中心として反時計
方向に回動する。復帰部材70の中央部には、復帰用凸
部70aが形成されており、復帰部材70の回動によ
り、復帰用凸部70aがハンドル軸12に回り止め嵌合
された爪歯車30に係合する。このとき、切換部材59
は、振り分け保持バネ62によって、回動した状態が保
持されており、スプール軸3は、フリー回転可能で、釣
糸はスプールから放出できる状態となっている。
【0027】この状態で、ハンドル10を巻き取り方向
に回転すると、爪歯車30は、図の矢印方向に回転され
る。この回転により、復帰用凸部70aが付勢バネ75
の付勢力に抗して押し出され、復帰部材70を最初の位
置に戻そうとする。この動作により、復帰部材70の一
端側の円弧部が、切換部材59に形成された円弧部分に
当接するようになり、切換部材59を時計方向へ回動さ
せようとする。切換部材59が、所定量回動すると、振
り分け保持バネ62によって、切換部材59は図4に示
す最初の位置に戻され、その状態が保持される。すなわ
ち、スプール2がフリー回転可能な状態で、ハンドル1
0を巻き取り方向に操作すると、クラッチ機構は、再び
ON状態となる。
【0028】前述した抜け止め部材50は、図4に示す
ように、支持板1bに対してネジ部材57によって固定
されている。そして、抜け止め部材50は、図5に示す
ように、支軸52の部分においてL字状に屈曲されて、
クラッチ作動板8を付勢する圧縮コイルスプリング55
の抜け止めを行っている。図に示した構成例では、支軸
52の先端面においても、ネジ部材57で抜け止め部材
50の固定を行っているが、抜け止め部材50が強固に
固定された状態となるのであれば、支軸52にネジ部材
を配する必要性はない。あるいは、支持板1bに、抜け
止め部材50が係止される係止部を形成しておき、支軸
52の先端面のみにネジ部材57を配する構成であって
も良い。
【0029】さらに、より好ましい例として、図4に示
した抜け止め部材50は、ハンドルの回転動作に連動し
て駆動される部材、すなわち、ハンドル軸12、レベル
ワインド装置40のウォームシャフト41に取り付けら
れた歯車42及び切換部材59、を抜け止め支持してい
る。具体的には、抜け止め部材50に切欠き部50aを
形成してハンドル軸12を抜け止め支持しており(図2
参照)、L字状に屈曲して駆動歯車13と噛合する歯車
42を抜け止め支持しており(図5参照)、突出部50
bを形成して切換部材59の抜け止め支持している(図
4参照)。このため、切欠部材59の周端部には、その
回動範囲に、薄肉面59bが形成されている。
【0030】また、抜け止め部材50は、前述したよう
に、爪歯車30に噛合し支持板1bに支持されている逆
転防止爪31を抜け止め支持している。図2及び図4に
示すように、抜け止め部材50には、爪歯車30の近傍
においてL字状の屈曲部が形成されており、この部分で
爪歯車30と常時噛合する逆転防止爪31を抜け止め支
持している。逆転防止爪31は、爪歯車30の両側面を
弾性的に挟持する一対の板バネ31aと、これら板バネ
の間に配され、爪歯車30の逆転を阻止する形状の爪部
31bによって構成されており、板バネ31aの弾性力
によって、爪部31bは爪歯車30側に付勢されてい
る。爪部31bは、爪歯車30の正転時は外側に押し出
され、逆転時は歯に係合して、その逆転動作を防止す
る。なお、この逆転防止爪31は、抜け止め部材50に
直接回転可能に抜け止め支持しても良い。
【0031】上記したように、抜け止め部材を、クラッ
チ作動板を付勢するバネ部材のみならず、各種駆動部材
等の抜け止め、支持が行えるように構成すれば、バネ部
材の抜け止め作業と同一工程で他の駆動部材等の抜け止
め、支持作業が行えるので、部品点数の削減、構成の簡
素化、並びに作業の容易化を図ることができる。
【0032】次に、図6及び図7を参照して、上記実施
例とは別の一変形例を説明する。この変形例では、抜け
止め部材50は、クラッチ作動板8をクラッチ係合部側
に付勢する圧縮コイルスプリング55の抜け止めのみを
行うように構成されている。
【0033】抜け止め部材50は、ネジ部材57によっ
て支持板1bに固定されると共に、支軸52に嵌合でき
るように構成されている。また、支軸52の先端面に
は、ネジ穴52aが形成されており、この部分にネジ部
材80を螺入することによって外側板1cを止めるよう
になっている。この構成によれば、抜け止め部材50を
支軸52に嵌合させると共に、支持板1bにネジ部材5
7で固定することによって、容易に圧縮コイルスプリン
グ55の抜け止めを行うことが可能になる。
【0034】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は、上記実施例に限定されることはなく、種々変形す
ることができる。本発明は、支持板に抜け止め部材を取
り付けて、クラッチ作動板を付勢する付勢バネの抜け止
めを行うことを特徴としており、クラッチ機構のクラッ
チ作動板、切換部材、復帰部材等の形状、構成について
は、種々変形することができる。また、抜け止め部材
は、抜け止め、支持を行う部材に応じて、その形状等は
種々変形される。また、支持板に対して抜け止め部材を
着脱自在に固定する位置、固定手段についても、種々変
形することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
抜け止め部材をリール本体の支持板へ固定するだけで、
クラッチ作動板に配されるバネ部材の抜け止めを行うこ
とができるので、バネ部材を紛失させること無く、クラ
ッチ機構の分解、組み込みを容易に行うことができる。
また、従来のように弾性変形されるリティナのような部
材を用いないので、リティナのように変形して使用でき
なくなるようなことが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る魚釣用リールを示す図であり、そ
の内部に収容された駆動部分の構成を示す図。
【図2】図1に示す駆動部分を拡大して示す図。
【図3】図2におけるB−B線に沿った断面図。
【図4】図1に示すリール本体の外側板を外して矢印A
方向から見た図。
【図5】図4をC方向から見た図。
【図6】図4に示した抜け止め部材の別の変形例を示す
図。
【図7】図5におけるD−D線に沿った断面図。
【符号の説明】
1…リール本体、1a,1b…支持板、1c…外側板、
2…スプール、3a…クラッチ係合部、3…スプール
軸、7…ピニオン、8…クラッチ作動板、10…ハンド
ル、12…ハンドル軸、13…駆動歯車、50…抜け止
め部材、52…支軸(支持部材)、55…圧縮コイルス
プリング(バネ部材)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の支持板間に回転自在に支持
    され、スプールを具備するスプール軸に、ハンドルの回
    転で駆動回転するピニオンを継脱して、前記スプールを
    釣糸巻き取り状態とフリー回転状態に切換えるクラッチ
    機構を備えた魚釣用リールにおいて、 前記リール本体の支持板に設けられた支持部材と、この
    支持部材に摺動自在に支持され、前記ピニオンをスプー
    ル軸に沿って移動させるようにピニオンと係合するクラ
    ッチ作動板と、前記支持部材に配され、クラッチ作動板
    を前記スプール軸に設けられたクラッチ係合部側に付勢
    するバネ部材と、前記支持板に着脱自在に固定され、前
    記バネ部材の外方への抜け止めを行い、かつ前記ハンド
    ルと共に連動駆動される駆動部材を抜け止め支持した
    け止め部材とを有することを特徴とする魚釣用リール。
JP06256695A 1994-10-21 1994-10-21 魚釣用リール Expired - Lifetime JP3073136B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06256695A JP3073136B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 魚釣用リール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06256695A JP3073136B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 魚釣用リール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08116836A JPH08116836A (ja) 1996-05-14
JP3073136B2 true JP3073136B2 (ja) 2000-08-07

Family

ID=17296200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06256695A Expired - Lifetime JP3073136B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 魚釣用リール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3073136B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105532601B (zh) * 2016-02-05 2019-04-16 段泽民 防止卷簧反向缠绕且自动收线的溜鱼器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08116836A (ja) 1996-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7191969B2 (en) Fishing reel
US6530535B2 (en) Fishing reel
JPH111095A (ja) 塗布具の転写テープ送出、巻取り機構
KR20010106177A (ko) 스풀 자유회전 메카니즘을 갖춘 베이트캐스트 낚시 릴
JP3073136B2 (ja) 魚釣用リール
JPH10304799A (ja) 両軸受けリールの遠心制動装置
JP2003339283A (ja) 魚釣用両軸受型リ−ル
JP2004008115A (ja) 魚釣用両軸受型リール
JPH0919245A (ja) マルチプライヤ型魚釣りリール
JP2009005637A (ja) 魚釣用リール
JP3249351B2 (ja) 魚釣用リール
JP2535336Y2 (ja) 両軸受けリールのブレーキ機構
JP3005412U (ja) 魚釣用リ−ル
EP0346010A2 (en) Double bearing reel
JP3525063B2 (ja) 魚釣用両軸受型リール
JP3895619B2 (ja) 魚釣用リール
JP2535459Y2 (ja) 両軸受型リール
JP4887336B2 (ja) 魚釣用リール
JP3514956B2 (ja) 魚釣用リ−ル
JP3005455U (ja) 魚釣用リ−ル
JP2001258440A (ja) 魚釣用リ−ル
JP3920030B2 (ja) 魚釣用リール
JPH0951745A (ja) 魚釣用片軸受リール
JP2001095437A (ja) 魚釣用両軸受型リール
JPH11169037A (ja) 魚釣用リ−ル