JP3073130U - 複層ガラス - Google Patents

複層ガラス

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JP3073130U
JP3073130U JP2000003230U JP2000003230U JP3073130U JP 3073130 U JP3073130 U JP 3073130U JP 2000003230 U JP2000003230 U JP 2000003230U JP 2000003230 U JP2000003230 U JP 2000003230U JP 3073130 U JP3073130 U JP 3073130U
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JP
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glass
double
film
emissivity
double glazing
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Inventor
章 大橋
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サンエス化学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複層ガラスにおいてその両面の雰囲気の温度差
が大きく、かつ高温度側の雰囲気の湿度が高い条件下
で、複層ガラスの厚みを30ミリメートル以下として、
高温側の板ガラス面を加熱することなく、該板ガラス表
面に結露を生じさせない構造の複層ガラスを提供するも
のである。 【解決手段】複層ガラスにおいて内部空間層の数を複数
としてクリプトンガスを主体とするガスを充填し、また
各内部空間層の厚みをそれぞれ4ミリメートル以上かつ
11ミリメートル以下として、複層ガラスを構成する板
ガラスの少なくとも1枚に垂直放射率0.3以下の低放
射率の膜を被覆した複層ガラス。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
本考案は、内部空間層が2つ以上から成り、かつ内部空間層にクリプトンガス を充填した複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】
複層ガラスは1枚の板ガラスに比べて断熱性及び板ガラス表面の結露防止に優 れるという特徴を有するが、近年この性能のより高い複層ガラスの需要が急増し ている。
【0003】 断熱性能を高めるために2枚のガラスの間、即ち内部空間層の厚みを大きくし た複層ガラス、内部空間層に空気よりも断熱性能の高いガスを充填した複層ガラ ス、板ガラスの使用数を増やして内部空間層を2層以上とした複層ガラス、構成 する板ガラスの表面に低放射率の膜を被覆した複層ガラス、また結露防止のため 板ガラス表面に導電性を有する膜を被覆しこの膜に電流を通して発熱させること を特徴とする複層ガラスは広く知られた技術事項であり、それぞれ断熱又は結露 防止に効果を有する。
【0004】 なお、前述の低放射率とは日本工業規格R3106に規定される垂直放射率の 値が0.3以下のものを指す。以下も同様である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに近年複層ガラスにより高い性能が求められるようになっている。例え ば複層ガラスに接する低温側の雰囲気温度が−20℃で、かつ高温側の雰囲気温 度が30℃であり、さらに高温側雰囲気の相対湿度が80%になるような条件下 で、高温側の複層ガラス表面に結露を生じさせないというものである。
【0006】 上記のような条件下で結露を防止するには複層ガラスの断熱性能を高くするか 、又は複層ガラスの高温側の板ガラスを加熱しなければならない。
【0007】 この様な場合、内部空間層に空気を充填しただけの複層ガラスでは目的を達し 得ない。また断熱性能の高いクリプトンガスなどを内部空間層に充填しても、内 部空間層の厚みが大きくなるにつれ断熱性がある範囲までは向上するが、厚みが ガスの種類によって定まる値を超えるとガスが対流を起こし、かえって複層ガラ スとしての断熱性能が低下する場合がある。したがって、内部空間層の数が1層 では結露防止のための断熱性の向上に限界がある。しかし内部空間層の数を増加 すると複層ガラスの厚みの増大となり複層ガラスの用途が制限される。
【0008】 断熱性能を高める補助的手段として、表面に通常の板ガラスの面よりも低い放 射率を有する膜を被覆した板ガラスを複層ガラスの構成材料として使用すること もあり得るが、これでも放射率の性能が不十分、あるいは複層ガラスの内部空間 層の厚みと充填されるガスの組合せによる断熱性が不十分であれば、高温側の板 ガラスの雰囲気との接触面に結露を生じる可能性がある。
【0009】 複層ガラスの断熱性能が不足して結露が生じる場合、結露防止を行うには複層 ガラスの高温側の板ガラスの面に導電性を有する膜を被覆したものを使用し、こ の膜に電流を通すことによって発生する熱によって当該板ガラスを加熱して結露 の発生を抑制しなければならない。しかし、板ガラス表面の導電性膜に電流を流 すためにはそのための電気配線が必要となり、複層ガラスを使用した窓の開閉の 動作が制限される。
【0010】
【課題を解決するための手段】
複層ガラスの内部空間層にクリプトンガスが容積比で80%以上を占めるガス を充填し、この内部空間層を複数とし、各内部空間層の厚みはクリプトンガスの 対流が発生せず、また必要以上に複層ガラスの内部空間層の数を増やさずにすむ 範囲、即ち4ミリメートル以上であって、かつ11ミリメートル以下であること と、構成する板ガラスの少なくとも1枚は表面に垂直放射率が0.3以下の低放 射率の膜を被覆されたものであること、さらに複層ガラスの厚みが30ミリメー トル以下であることからなる。 すなわち、複層ガラスに加熱のための電気回路を設けることなく、断熱性を高 めて結露防止機能を向上し、結露の発生しやすい環境下においても実用上の用途 に供し得る効果を持つものである。
【0011】
【実施例】
以下本考案を添付の図面に基づき説明する。 図1は本考案の実施の一例を示した正面図、図2は断面図である。
【0012】 図1は実施例の正面図である。1は複層ガラスをしめす。また、4は低放射率 の膜、5はスペーサー、6は封止材の位置関係を示す。 図2は、図1のX−Xにおける断面図である。1は複層ガラスを示す。2a、 2b、2cは板ガラスで、通常は呼び厚み2ミリ以上で、6ミリ以下のものが使 用される。3a、3bはガスが充填された内部空間層で、板ガラス2bによって 仕切られる。板ガラス2aには低放射率の膜4が被覆される。5は各板ガラスの 間隔を保持するスペーサーで、板ガラス2a、2b、2cと接する側には粘着材 、外部空間に向いた側には封止材6が配され、該スペーサー内部には乾燥剤を充 填し、図示しない通孔を予め穿設しておくことにより内部空間層3a、3bと連 通して、該内部空間層を乾燥状態に維持する。
【0013】 板ガラス2a、2bは低放射率の膜4が被覆されて放射熱を反射し、放射によ る伝熱をしゃ断する。空間層の数は3層以上にすることも可能であり、4の膜は 板ガラス2bにも被覆して放射熱の反射効果を増大させる様に設計すること、ま た4の膜の性能によっては2a、または2bの片方の被覆のみによることも可能 であるが、本実施例では空間層は2層とし、2a、2cに該膜を被覆する例を示 した。
【0014】 複数の内部空間層の厚みは同一の厚みに揃えなくてもよい。
【0015】
【考案の効果】
本考案によれば、複層ガラスの厚みを30ミリメートル以下とする限られた条 件の下で、複層ガラスの外部雰囲気の低温側の温度が−20℃であって高温側の 温度が30℃であり、かつ高温側の雰囲気の相対湿度が80%であっても板ガラ スを加熱することなしに高温側の板ガラス外部表面に結露を生ぜしめないという 作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】図2は図1のX−Xにおける断面図である。
【符号の説明】
1 …………… 複層ガラス 2a、2b、2c … 板ガラス 3a、3b …… 内部空間層 4 …………… 低放射率の膜 5 …………… スペーサー 6 …………… 封止材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複層ガラスの内部空間層を少なくとも2層
    以上とし、各内部空間層にはクリプトンガスが容積比で
    少なくとも80%以上が充填され、各層は4ミリメート
    ル以上かつ11ミリメートル以下の厚みを持ち、構成す
    る板ガラスのうち少なくとも1枚は垂直放射率が0.3
    以下の低放射率の膜を板ガラス表面に被覆し、かつ構成
    する各板ガラスの厚みの合計に各内部空間層の厚みの合
    計を加えた全体の厚み、すなわち複層ガラスの厚みが3
    0ミリメートル以下であることを特徴とする複層ガラ
    ス。
  2. 【請求項2】内部空間に充填されるガスのうち、クリプ
    トンガスを除く成分においてアルゴンガスが容積比で9
    0%以上を占める請求項1の複層ガラス。
  3. 【請求項3】複層ガラスを構成する板ガラスのうち、最
    も外側に位置し、外部の空気に接する2枚の板ガラスの
    内部空間層側の面に低放射率の膜を被覆した請求項1ま
    たは2の複層ガラス。
  4. 【請求項4】低放射率の膜を板ガラス面に被覆する手段
    として、低放射率の面を有するフィルムの低放射率の面
    の反対側の面が板ガラス面に接するように貼り付けたこ
    とを特徴とする請求項1、2または3の複層ガラス。
  5. 【請求項5】低放射率の膜を板ガラス面に被覆する手段
    として、板ガラス面に金属膜または酸化金属膜から成る
    被覆層を形成した板ガラスを使用することを特徴とした
    請求項1、2または3の複層ガラス。
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