JP3070961B2 - 噴射ポンプの噴射残量を減少させる方法 - Google Patents
噴射ポンプの噴射残量を減少させる方法Info
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- JP3070961B2 JP3070961B2 JP3024985A JP2498591A JP3070961B2 JP 3070961 B2 JP3070961 B2 JP 3070961B2 JP 3024985 A JP3024985 A JP 3024985A JP 2498591 A JP2498591 A JP 2498591A JP 3070961 B2 JP3070961 B2 JP 3070961B2
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- 239000007924 injection Substances 0.000 title claims description 77
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 34
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 24
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 11
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 2
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
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- F02M63/02—Fuel-injection apparatus having several injectors fed by a common pumping element, or having several pumping elements feeding a common injector; Fuel-injection apparatus having provisions for cutting-out pumps, pumping elements, or injectors; Fuel-injection apparatus having provisions for variably interconnecting pumping elements and injectors alternatively
- F02M63/0205—Fuel-injection apparatus having several injectors fed by a common pumping element, or having several pumping elements feeding a common injector; Fuel-injection apparatus having provisions for cutting-out pumps, pumping elements, or injectors; Fuel-injection apparatus having provisions for variably interconnecting pumping elements and injectors alternatively for cutting-out pumps or injectors in case of abnormal operation of the engine or the injection apparatus, e.g. over-speed, break-down of fuel pumps or injectors ; for cutting-out pumps for stopping the engine
- F02M63/0215—Fuel-injection apparatus having several injectors fed by a common pumping element, or having several pumping elements feeding a common injector; Fuel-injection apparatus having provisions for cutting-out pumps, pumping elements, or injectors; Fuel-injection apparatus having provisions for variably interconnecting pumping elements and injectors alternatively for cutting-out pumps or injectors in case of abnormal operation of the engine or the injection apparatus, e.g. over-speed, break-down of fuel pumps or injectors ; for cutting-out pumps for stopping the engine by draining or closing fuel conduits
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、噴射ポンプの噴射残量
を減少させる方法、さらに詳細には内燃機関の停止が遮
断弁を閉鎖することにより行なわれる内燃機関の停止
時、噴射時期調節装置（タイマ）を有する噴射ポンプ、
特に分配形噴射ポンプの噴射残量を減少させる方法に関
する。
を減少させる方法、さらに詳細には内燃機関の停止が遮
断弁を閉鎖することにより行なわれる内燃機関の停止
時、噴射時期調節装置（タイマ）を有する噴射ポンプ、
特に分配形噴射ポンプの噴射残量を減少させる方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】本発明は主に分配形噴射ポンプに関する
ものである。この公知の形のポンプには、内燃機関のす
べてのシリンダについて１つのポンプ部材しか設けられ
ていない。分配形噴射ポンプのピストンは往復移動する
ことによって燃料を供給し、回転移動によって燃料を個
々の排出口へ分配する。ピストンないしピストンが取り
付けらる駆動軸が１回転する間に、ピストンはエンジン
シリンダと同数のストロークを行なわなければならな
い。分配形噴射ポンプの燃料供給は、普通は内蔵の羽根
形ポンプを介して行われる。内燃機関を停止させるため
に、電磁遮断弁（ＥＬＡＢ）が設けられている。
ものである。この公知の形のポンプには、内燃機関のす
べてのシリンダについて１つのポンプ部材しか設けられ
ていない。分配形噴射ポンプのピストンは往復移動する
ことによって燃料を供給し、回転移動によって燃料を個
々の排出口へ分配する。ピストンないしピストンが取り
付けらる駆動軸が１回転する間に、ピストンはエンジン
シリンダと同数のストロークを行なわなければならな
い。分配形噴射ポンプの燃料供給は、普通は内蔵の羽根
形ポンプを介して行われる。内燃機関を停止させるため
に、電磁遮断弁（ＥＬＡＢ）が設けられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】所定の駆動領域におい
ては遮断弁が閉鎖されてからも、部分的に無視できない
燃料の残量が噴射されるので、遮断弁を閉鎖することに
よって確実に内燃機関を停止させることができないとい
う欠点がある。その主な理由は、遮断弁が閉鎖された時
に噴射ポンプのピストンが下死点移動（ＵＴ移動）する
間に、逃し穴を介してポンプ内部空間から燃料の供給が
行われることによる。この燃料供給は、逃し穴のそのと
きの断面積に関係する。この逃し穴の断面積は、回転
数、供給終了の時点、逃し穴の形状及びポンプ内圧によ
って変化する。
ては遮断弁が閉鎖されてからも、部分的に無視できない
燃料の残量が噴射されるので、遮断弁を閉鎖することに
よって確実に内燃機関を停止させることができないとい
う欠点がある。その主な理由は、遮断弁が閉鎖された時
に噴射ポンプのピストンが下死点移動（ＵＴ移動）する
間に、逃し穴を介してポンプ内部空間から燃料の供給が
行われることによる。この燃料供給は、逃し穴のそのと
きの断面積に関係する。この逃し穴の断面積は、回転
数、供給終了の時点、逃し穴の形状及びポンプ内圧によ
って変化する。
【０００４】ドイツ公開公報ＤＥ−ＯＳ３３０４３３５
に記載されている内燃機関を停止させる制御装置におい
ては、通常運転においては燃料は燃料タンクから吸引さ
れて、送給パイプを介して噴射ポンプの吸引室へ送られ
る。より確実に停止を行わせるために、別体の吸引装置
が設けられており、この吸引装置の吸引側は噴射ポンプ
の吸引室と連通し、吸引室は内燃機関を停止させる場合
には空になるように吸引される。
に記載されている内燃機関を停止させる制御装置におい
ては、通常運転においては燃料は燃料タンクから吸引さ
れて、送給パイプを介して噴射ポンプの吸引室へ送られ
る。より確実に停止を行わせるために、別体の吸引装置
が設けられており、この吸引装置の吸引側は噴射ポンプ
の吸引室と連通し、吸引室は内燃機関を停止させる場合
には空になるように吸引される。
【０００５】本発明の課題は、燃料噴射ポンプの噴射残
量を減少させ、内燃機関をより正確かつ確実に停止させ
ることができるようにすることである。
量を減少させ、内燃機関をより正確かつ確実に停止させ
ることができるようにすることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては内燃機関の停止が遮断弁を閉鎖
することにより行なわれる内燃機関の停止時、噴射時期
調節装置を有する噴射ポンプ、特に分配形噴射ポンプの
噴射残量を減少させる方法において、遮断弁を閉鎖する
とともに噴射時期調節装置を進み位置に移動させる構成
を採用した。
めに、本発明においては内燃機関の停止が遮断弁を閉鎖
することにより行なわれる内燃機関の停止時、噴射時期
調節装置を有する噴射ポンプ、特に分配形噴射ポンプの
噴射残量を減少させる方法において、遮断弁を閉鎖する
とともに噴射時期調節装置を進み位置に移動させる構成
を採用した。
【０００７】
【作用】本発明方法によれば、内燃機関をより正確かつ
確実に停止させることができる。本発明方法によれば、
噴射残量を減少させて、現動作点とは関係なく、常に完
璧な停止が行われるようにできる。遮断弁の閉鎖後に噴
射時期調節装置を進み位置へ移動させることによって、
ポンプ内部空間から逃し穴を通りピストンシリンダユニ
ット（遮断弁前部空間Ｖ２）へ進入する燃料が多量に空
間部Ｖ１に流れることが阻止される。それによって噴射
残量は著しく減少される。
確実に停止させることができる。本発明方法によれば、
噴射残量を減少させて、現動作点とは関係なく、常に完
璧な停止が行われるようにできる。遮断弁の閉鎖後に噴
射時期調節装置を進み位置へ移動させることによって、
ポンプ内部空間から逃し穴を通りピストンシリンダユニ
ット（遮断弁前部空間Ｖ２）へ進入する燃料が多量に空
間部Ｖ１に流れることが阻止される。それによって噴射
残量は著しく減少される。
【０００８】本発明の好ましい実施例によれば、遮断弁
の閉鎖後に待機時間が経過してから噴射時期調節装置が
進み位置へ移動される。
の閉鎖後に待機時間が経過してから噴射時期調節装置が
進み位置へ移動される。
【０００９】待機時間の長さは好ましくは、遮断弁が閉
鎖した時点で内燃機関のシリンダ内にすでに供給されて
いる燃料が噴射時期調節装置の現動作位置において消費
されるように選ばれる。その時間経過後に噴射時期調節
装置は進み位置に移動される。それによって噴射時期調
節装置の進み位置における燃料の燃焼をほぼ避けること
ができ、従って待機時間を設けない場合に噴射時期調節
装置の進み位置において機械的な負荷を伴って生じるエ
ンジン騒音が生じなくなる。待機時間は好ましくは２０
０から３００ｍｓにすることができる。
鎖した時点で内燃機関のシリンダ内にすでに供給されて
いる燃料が噴射時期調節装置の現動作位置において消費
されるように選ばれる。その時間経過後に噴射時期調節
装置は進み位置に移動される。それによって噴射時期調
節装置の進み位置における燃料の燃焼をほぼ避けること
ができ、従って待機時間を設けない場合に噴射時期調節
装置の進み位置において機械的な負荷を伴って生じるエ
ンジン騒音が生じなくなる。待機時間は好ましくは２０
０から３００ｍｓにすることができる。
【００１０】本発明はさらに、噴射時期調節装置を備え
た噴射ポンプ、特に内燃機関が停止時閉鎖される遮断弁
を有する分配形の噴射ポンプに関するものであって、遮
断弁は内燃機関が停止されるときに閉鎖されて、遮断弁
の閉鎖後に噴射時期調節装置が進み位置に移動する。
た噴射ポンプ、特に内燃機関が停止時閉鎖される遮断弁
を有する分配形の噴射ポンプに関するものであって、遮
断弁は内燃機関が停止されるときに閉鎖されて、遮断弁
の閉鎖後に噴射時期調節装置が進み位置に移動する。
【００１１】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を詳細に説明す
る。
る。
【００１２】図１は分配形噴射ポンプ１の縦断面図を示
すものである。この分配形噴射ポンプは内蔵の羽根形ポ
ンプ２によって燃料の供給を行う。さらに噴射時期調節
装置３が設けられており、それによって基準点、例えば
分配形噴射ポンプ１の分配ピストン４の上死点（ＯＴ）
を基準にして進みあるいは遅れ調節が行なわれる。これ
は、燃料が早期に、ないし遅延されて噴射されることを
示している。
すものである。この分配形噴射ポンプは内蔵の羽根形ポ
ンプ２によって燃料の供給を行う。さらに噴射時期調節
装置３が設けられており、それによって基準点、例えば
分配形噴射ポンプ１の分配ピストン４の上死点（ＯＴ）
を基準にして進みあるいは遅れ調節が行なわれる。これ
は、燃料が早期に、ないし遅延されて噴射されることを
示している。
【００１３】分配ピストン４は、駆動軸５によって駆動
されるカムディスク６によって駆動される。カムディス
ク６の下側に形成されたカムがローラリングのローラ上
で転動する。それによってカムディスク６と分配ピスト
ン４は回転運動の他に往復移動を行う。回転運動を利用
して不図示の内燃機関の個々のシリンダへの燃料の分配
が行われ、往復移動により燃料を噴射するための圧力が
形成される。
されるカムディスク６によって駆動される。カムディス
ク６の下側に形成されたカムがローラリングのローラ上
で転動する。それによってカムディスク６と分配ピスト
ン４は回転運動の他に往復移動を行う。回転運動を利用
して不図示の内燃機関の個々のシリンダへの燃料の分配
が行われ、往復移動により燃料を噴射するための圧力が
形成される。
【００１４】分配ピストン４は分配ヘッド８の円筒孔内
で案内される。分配ピストン４には軸方向の孔９が形成
されており、この孔９の一端は分配ピストン４の前壁１
０に連通し、他端は軸方向の孔１１へ移行している。調
速装置１３のスライダ１２によって径方向の孔が変化す
る。調速装置によってスライダ１２の軸方向移動が行わ
れる。スライダ１２の位置に従って径方向の孔１１には
ポンプ内部空間１５に連通する逃し穴１４（図２を参
照）が形成される。図２から明らかなように、軸方向の
孔９のほぼ中央には横方向通路１６が設けられており、
横方向通路１６は分配ヘッド８内に互いに所定角度ずら
して形成された多数の孔１７と連通することができる
（図においては１つの孔１７しか示されていない）。こ
の孔１７は導管１８を介してエンジンシリンダにいたる
噴射導管（不図示）と結合されたパイプ接続部１９に続
いている。さらに、図１に示すように、圧力弁２０を設
けることもできる。
で案内される。分配ピストン４には軸方向の孔９が形成
されており、この孔９の一端は分配ピストン４の前壁１
０に連通し、他端は軸方向の孔１１へ移行している。調
速装置１３のスライダ１２によって径方向の孔が変化す
る。調速装置によってスライダ１２の軸方向移動が行わ
れる。スライダ１２の位置に従って径方向の孔１１には
ポンプ内部空間１５に連通する逃し穴１４（図２を参
照）が形成される。図２から明らかなように、軸方向の
孔９のほぼ中央には横方向通路１６が設けられており、
横方向通路１６は分配ヘッド８内に互いに所定角度ずら
して形成された多数の孔１７と連通することができる
（図においては１つの孔１７しか示されていない）。こ
の孔１７は導管１８を介してエンジンシリンダにいたる
噴射導管（不図示）と結合されたパイプ接続部１９に続
いている。さらに、図１に示すように、圧力弁２０を設
けることもできる。
【００１５】さらに、電子遮断装置２１には遮断弁２２
が設けられており、この遮断弁によって分配ヘッド８内
に形成された遮断弁前部空間Ｖ２を燃料供給通路２３か
ら遮断させることができる。燃料供給通路２３はポンプ
内部空間１５に連通している。
が設けられており、この遮断弁によって分配ヘッド８内
に形成された遮断弁前部空間Ｖ２を燃料供給通路２３か
ら遮断させることができる。燃料供給通路２３はポンプ
内部空間１５に連通している。
【００１６】次に分配形噴射ポンプ１の動作を説明す
る。
る。
【００１７】駆動軸５が回転すると、カムディスク６は
カムの制御によって分配ピストン４を往復動させると共
に回転させる。図２において矢印２４は分配ピストン４
の「下死点位置（ＵＴ位置）」への移動を示している。
それに対して矢印２５は「上死点位置（ＯＴ位置）」へ
の移動を示す。
カムの制御によって分配ピストン４を往復動させると共
に回転させる。図２において矢印２４は分配ピストン４
の「下死点位置（ＵＴ位置）」への移動を示している。
それに対して矢印２５は「上死点位置（ＯＴ位置）」へ
の移動を示す。
【００１８】噴射を行うためには、ピストンはまず下死
点位置へ移動され、それによって分配ピストン４の前壁
１０と分配ヘッド８の前壁２６の間に形成された空間部
Ｖ１が増大する。内燃機関の運転時に遮断弁２２の弁体
２７が矢印２８方向へ移動するので、燃料は点線で示す
ルート（図２）に沿って遮断弁前部空間Ｖ２へ流入し、
そこから分配ヘッド８の切欠き２９と分配ピストン４の
周縁の前壁１０の領域に形成されたスリット３０を介し
て空間部Ｖ１へ流入することができる。
点位置へ移動され、それによって分配ピストン４の前壁
１０と分配ヘッド８の前壁２６の間に形成された空間部
Ｖ１が増大する。内燃機関の運転時に遮断弁２２の弁体
２７が矢印２８方向へ移動するので、燃料は点線で示す
ルート（図２）に沿って遮断弁前部空間Ｖ２へ流入し、
そこから分配ヘッド８の切欠き２９と分配ピストン４の
周縁の前壁１０の領域に形成されたスリット３０を介し
て空間部Ｖ１へ流入することができる。
【００１９】噴射圧力を形成するために、分配ピストン
４は矢印２５方向の上死点位置へ移動されるので、空間
部Ｖ１内の圧力が上昇して、燃料は軸方向の孔９と横方
向通路１６及び孔１７と導管１８を経て内燃機関の駆動
すべきシリンダに供給される。そしてその次のシリンダ
を駆動しようとする場合には、上述の工程が繰り返され
るが、その場合横方向通路１６は分配ヘッド８の他の孔
１７と連通する。すなわち分配ピストン４の回転が行な
われる。燃料の送給は、スライダ１２がそれぞれの位置
に従って逃し穴１４を解放することによって終了する。
それによって圧力が崩壊し、従って余分な燃料はポンプ
内部空間１５に流入し、従ってもはや噴射には使用され
ない。逃し穴１４の時間的な断面積は、回転数、所望の
供給終了及び逃し穴の形状に関係する。
４は矢印２５方向の上死点位置へ移動されるので、空間
部Ｖ１内の圧力が上昇して、燃料は軸方向の孔９と横方
向通路１６及び孔１７と導管１８を経て内燃機関の駆動
すべきシリンダに供給される。そしてその次のシリンダ
を駆動しようとする場合には、上述の工程が繰り返され
るが、その場合横方向通路１６は分配ヘッド８の他の孔
１７と連通する。すなわち分配ピストン４の回転が行な
われる。燃料の送給は、スライダ１２がそれぞれの位置
に従って逃し穴１４を解放することによって終了する。
それによって圧力が崩壊し、従って余分な燃料はポンプ
内部空間１５に流入し、従ってもはや噴射には使用され
ない。逃し穴１４の時間的な断面積は、回転数、所望の
供給終了及び逃し穴の形状に関係する。
【００２０】空間部Ｖ１と遮断弁前部空間Ｖ２との接続
は、カムディスク（分配ピストン駆動装置）に対する吸
入制御時間及び噴射時期調節装置３の位置によって形成
することができる。すなわち噴射時期調節装置が進み位
置にある場合とは反対に噴射時期調節装置が遅れ位置に
ある場合には、吸入断面、従って空間部Ｖ１と遮断弁前
部空間Ｖ２との接続は比較的早期に行なわれる。これ
は、噴射時期調節装置の進み位置では空間部Ｖ１と遮断
弁前部空間Ｖ２との接続は分配ピストン４がＯＴ位置
（上死点位置）に達してから行われ、従って分配ピスト
ン４が矢印２４方向に移動するときに形成されることを
意味する。それとは逆に、噴射時期調節装置が遅れ位置
にある場合には空間部Ｖ１と遮断弁前部空間Ｖ２との接
続は分配ピストン４が上死点位置に達する前に行なわれ
ている。
は、カムディスク（分配ピストン駆動装置）に対する吸
入制御時間及び噴射時期調節装置３の位置によって形成
することができる。すなわち噴射時期調節装置が進み位
置にある場合とは反対に噴射時期調節装置が遅れ位置に
ある場合には、吸入断面、従って空間部Ｖ１と遮断弁前
部空間Ｖ２との接続は比較的早期に行なわれる。これ
は、噴射時期調節装置の進み位置では空間部Ｖ１と遮断
弁前部空間Ｖ２との接続は分配ピストン４がＯＴ位置
（上死点位置）に達してから行われ、従って分配ピスト
ン４が矢印２４方向に移動するときに形成されることを
意味する。それとは逆に、噴射時期調節装置が遅れ位置
にある場合には空間部Ｖ１と遮断弁前部空間Ｖ２との接
続は分配ピストン４が上死点位置に達する前に行なわれ
ている。
【００２１】このように、それぞれ噴射時期調節装置の
位置に従って噴射時期調節装置が遅れ位置にある場合に
は、遮断弁前部空間Ｖ２と空間部Ｖ１の接続期間が長く
なって空間部Ｖ１に満たされる燃料は多くなり、噴射時
期調節装置が進み位置にある場合には少なくなる。遮断
弁２２の閉鎖後に遮断弁前部空間Ｖ２内に燃料が残って
いると、その残っている燃料が空間部Ｖ１に流れ噴射さ
れてしまうことから、内燃機関の自動的な停止が阻害さ
れる。その場合に注意しなければならないのは、スライ
ダの位置に従って燃料が遮断弁前部空間Ｖ２に戻される
可能性のあることである。すなわちポンプ内部空間１５
から逃し穴１４と軸方向孔９を通して通常の流れ方向と
は逆に燃料が供給され、遮断弁２２が閉鎖されていても
噴射されてしまうことである。これは、特に内燃機関の
回転数が低い場合に生じる。というのはその場合には逃
し穴は時間的な断面積が大きくなり、また噴射時期調節
装置３により噴射開始が遅延されるからである。
位置に従って噴射時期調節装置が遅れ位置にある場合に
は、遮断弁前部空間Ｖ２と空間部Ｖ１の接続期間が長く
なって空間部Ｖ１に満たされる燃料は多くなり、噴射時
期調節装置が進み位置にある場合には少なくなる。遮断
弁２２の閉鎖後に遮断弁前部空間Ｖ２内に燃料が残って
いると、その残っている燃料が空間部Ｖ１に流れ噴射さ
れてしまうことから、内燃機関の自動的な停止が阻害さ
れる。その場合に注意しなければならないのは、スライ
ダの位置に従って燃料が遮断弁前部空間Ｖ２に戻される
可能性のあることである。すなわちポンプ内部空間１５
から逃し穴１４と軸方向孔９を通して通常の流れ方向と
は逆に燃料が供給され、遮断弁２２が閉鎖されていても
噴射されてしまうことである。これは、特に内燃機関の
回転数が低い場合に生じる。というのはその場合には逃
し穴は時間的な断面積が大きくなり、また噴射時期調節
装置３により噴射開始が遅延されるからである。
【００２２】本発明によれば、内燃機関を停止させるた
めに遮断弁２２を閉鎖した後噴射時期調節装置が進み位
置へ移動されるので、上記のような欠点は発生しなくな
る。噴射時期調節装置３の移動は電磁弁の駆動デューテ
ィー比を調節することによって行われる。本発明により
進み位置に移動させると、遮断弁２２の閉鎖後も噴射さ
れてしまう燃料の残量を減少させることができる。従っ
て、分配形噴射ポンプ１を電子的に制御した場合の安全
性が向上する。
めに遮断弁２２を閉鎖した後噴射時期調節装置が進み位
置へ移動されるので、上記のような欠点は発生しなくな
る。噴射時期調節装置３の移動は電磁弁の駆動デューテ
ィー比を調節することによって行われる。本発明により
進み位置に移動させると、遮断弁２２の閉鎖後も噴射さ
れてしまう燃料の残量を減少させることができる。従っ
て、分配形噴射ポンプ１を電子的に制御した場合の安全
性が向上する。
【００２３】遮断弁２２の閉鎖と噴射時期調節装置の進
み位置への移動との間に好ましくは待機時間が設けら
れ、この待機時間は特に２００〜３００ｍｓとされる。
それによって、すでに存在している燃料は内燃機関の該
当するシリンダで消費され、その後に噴射時期調節装置
が進み位置へ移動する。それによって待機時間を設けな
い場合には進み位置において発生するエンジン騒音及び
それに伴う負荷を防止することができる。
み位置への移動との間に好ましくは待機時間が設けら
れ、この待機時間は特に２００〜３００ｍｓとされる。
それによって、すでに存在している燃料は内燃機関の該
当するシリンダで消費され、その後に噴射時期調節装置
が進み位置へ移動する。それによって待機時間を設けな
い場合には進み位置において発生するエンジン騒音及び
それに伴う負荷を防止することができる。
【００２４】噴射時期調節装置の進み位置への移動は、
通常は遮断弁２２の閉鎖時点から所定の待機時間の経過
後に行われる。従って内燃機関の停止にわずかの遅延が
発生する。例えば非常時の停止の場合など、内燃機関を
きわめて迅速に停止させようとする場合には、噴射時期
調節装置３の進み位置への移動は遮断弁２２の駆動と同
時に行われる。その場合にはそれによってもたらされる
内燃機関の騒音の発生を覚悟しなければならない。
通常は遮断弁２２の閉鎖時点から所定の待機時間の経過
後に行われる。従って内燃機関の停止にわずかの遅延が
発生する。例えば非常時の停止の場合など、内燃機関を
きわめて迅速に停止させようとする場合には、噴射時期
調節装置３の進み位置への移動は遮断弁２２の駆動と同
時に行われる。その場合にはそれによってもたらされる
内燃機関の騒音の発生を覚悟しなければならない。
【００２５】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば遮断弁を閉鎖するとき噴射時期調節装置を進み
位置へ移動させるようにしているので、燃料噴射ポンプ
の噴射残量を減少させることができる。
によれば遮断弁を閉鎖するとき噴射時期調節装置を進み
位置へ移動させるようにしているので、燃料噴射ポンプ
の噴射残量を減少させることができる。
【図１】図１は分配形噴射ポンプの縦断面図である。
【図２】図２は分配形噴射ポンプのピストンシリンダユ
ニットの断面図である。
ニットの断面図である。
１ 分配形噴射ポンプ ３ 噴射時期調節装置 ２１ 電子遮断装置 ２２ 遮断弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−163457（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F02D 1/02 F02D 1/18 F02M 41/12
Claims (4)
- 【請求項１】 内燃機関の停止が遮断弁を閉鎖すること
により行なわれる内燃機関の停止時、噴射時期調節装置
を有する噴射ポンプ、特に分配形噴射ポンプの噴射残量
を減少させる方法において、 遮断弁（２２）を閉鎖するとともに噴射時期調節装置
（３）を進み位置に移動させることを特徴とする燃料噴
射ポンプの噴射残量を減少させる方法。 - 【請求項２】 遮断弁（２２）の閉鎖後に所定の待機時
間が経過してから噴射時期調節装置を進み位置に移動さ
せることを特徴とする請求項１に記載の方法。 - 【請求項３】 遮断弁（２２）の閉鎖時点で内燃機関の
シリンダにすでに供給されている燃料量が噴射時期調節
装置（３）の現動作位置において消費されるように待機
時間の長さを選ぶことを特徴とする請求項１あるいは請
求項２に記載の方法。 - 【請求項４】 内燃機関の停止時に閉鎖される遮断弁を
有し、噴射時期調節装置を備えた噴射ポンプ、特に請求
項１から請求項３のいずれか１項に記載の方法を実施す
る分配形噴射ポンプにおいて、 遮断弁（２２）の閉鎖後に噴射時期調節装置（３）を進
み位置に移動させることを特徴とする噴射ポンプ。
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