JP3070512B2 - メモリシステムの初期化診断方法 - Google Patents

メモリシステムの初期化診断方法

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JP3070512B2
JP3070512B2 JP9087440A JP8744097A JP3070512B2 JP 3070512 B2 JP3070512 B2 JP 3070512B2 JP 9087440 A JP9087440 A JP 9087440A JP 8744097 A JP8744097 A JP 8744097A JP 3070512 B2 JP3070512 B2 JP 3070512B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメモリシステムの
期化診断方法に関し、特に情報処理システムにおいてD
RAM(Dynamic Random Access
Memory)により構成されたメモリチップを搭載す
るメモリシステムの初期化診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】誤り訂正機能を有するメモリシステムに
おいては、情報処理システムの電源投入時に記憶内容が
不確定となっているため、データビットと検査ビットと
の関係を初期化する必要があり、メモリ初期化が実行さ
れている。
【0003】従来、この種のメモリ初期化方法では、全
アドレスに対して順番にデータ書き込みを実施してい
る。データの書き込み指示は、情報処理システムの起動
時の初期診断プログラムに含まれており、CPU(Ce
ntral Processing Unit)がメモ
リシステムの全アドレスに対して順にデータ書き込み指
示を実行する。もしくは、メモリ初期化用にアドレス発
生回路,データ発生回路等を用意し、メモリシステムの
初期化を実施している。
【0004】従来のメモリ初期化方法の一例が、特開昭
62−222495号公報に記載されている。この公報
に記載されたメモリ初期化方法は、定データに冗長符号
を付加してメモリ回路に連続的に書き込んで初期設定を
行うことにより、メモリ回路内のデータを高速に初期化
し、冗長符号の生成およびエラー検出回路の初期診断開
始を早める方法である。
【0005】図6は、従来のメモリ初期化方法が適用さ
れたメモリシステム101の一例を示すブロック図であ
る。このメモリシステム101は、メモリ回路112
と、アクセス制御回路114と、アドレス処理回路11
5と、定データを発生する定データ発生回路116と、
電源投入直後にメモリライトアクセスを連続的に発生す
る初期設定制御回路120と、メモリライトアクセスが
連続的に発生したときに定データ発生回路116より出
力される定データに冗長符号を付加してメモリ回路11
2内のアドレスカウンタの示すアドレスに書き込みを行
うデータ処理回路119と、リフレッシュサイクルを制
御するリフレッシュ制御回路118とから構成されてい
た。
【0006】このようなメモリシステム101では、電
源投入直後は、パワーオンリセットにより初期設定制御
回路120が起動され、連続したメモリライトがアクセ
ス制御回路114に対して出力される。データ処理回路
119は、定データ発生回路116より出力される定デ
ータを読み出し冗長符号を付加してメモリ回路112内
のアドレスカウンタで示されるアドレスに書き込む。こ
のように定データに冗長符号を付加し、連続的にメモリ
回路112に書き込むことで初期設定が高速化され、初
期診断開始を早めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術の
第1の問題点は、記憶容量の大容量化に伴い、情報処理
システムの起動時において初期化および診断に占めるメ
モリ初期化動作の所要時間が増大しているということで
ある。その理由は、メモリシステムの全アドレスに対し
て順番にメモリ初期化動作を実行していることにある。
また、近年の情報処理システムの高性能化に伴って大容
量のメモリシステムが要求されており、ますますメモリ
システムの容量が増える傾向にある。
【0008】
【0009】本発明目的は、DRAMで構成されたメ
モリチップを搭載し、リフレッシュサイクルを停止する
ことによりメモリの初期化を実施するメモリシステムに
おいて、メモリの初期化が確実に行われたことを検証す
るためのメモリシステムの初期化診断方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のメモリシステム
初期化診断方法は、DRAMで構成されたメモリチッ
プを搭載し、リフレッシュサイクルを停止することによ
り前記メモリチップの初期化を実施するメモリシステム
初期化診断方法において、メモリをリードする第1の
メモリリード工程と、リードデータのエラーを検出する
第1のデータエラー検出工程と、リードデータが初期化
データと一致するかどうかを判定する第1の初期化デー
タ判定工程と、リードデータが初期化データと一致しな
かったときにメモリに初期化データをライトする初期化
データライト工程と、初期化データをライトしたメモリ
のデータをリードする第2のメモリリード工程と、リー
ドデータのエラーを検出する第2のデータエラー検出工
程と、リードデータが初期化データと一致するかどうか
を判定する第2の初期化データ判定工程と、リードデー
タが初期化データと一致しなかったときにメモリを含む
ブロックを不良メモリブロックとする不良メモリブロッ
ク決定工程とを含むことを特徴とする。
【0014】また、本発明のメモリシステムの初期化診
断方法は、DRAMで構成されたメモリチップと、デー
タバスと前記メモリチップとのデータのやり取りおよび
誤り訂正機能を持つデータ制御回路と、アドレスバスの
指示アドレスから前記メモリチップに対してのアドレス
を出力するアドレス制御回路と、リフレッシュサイクル
を制御できる機能を備え、制御信号線から前記メモリチ
ップへのアクセスを指示するアクセス制御回路と、この
アクセス制御回路に前記メモリチップのリフレッシュを
指示するリフレッシュ制御回路と、電源投入時あるいは
メモリシステムの初期化動作時に前記リフレッシュ制御
回路および前記アクセス制御回路を制御して、一定時間
リフレッシュ動作を停止させ、その間は外部からの前記
メモリチップへのアクセスを禁止させる初期動作制御回
路とを有し、リフレッシュサイクルを停止することによ
り前記メモリチップの初期化を実施するメモリシステム
の初期化診断方法において、メモリをリードする第1の
メモリリード工程と、リードデータのエラーを検出する
第1のデータエラー検出工程と、リードデータが初期化
データと一致するかどうかを判定する第1の初期化デー
タ判定工程と、リードデータが初期化データと一致しな
かったときにメモリに初期化データをライトする初期化
データライト工程と、初期化データをライトしたメモリ
のデータをリードする第2のメモリリード工程と、リー
ドデータのエラーを検出する第2のデータエラー検出工
程と、リードデータが初期化データと一致するかどうか
を判定する第2の初期化データ判定工程と、リードデー
タが初期化データと一致しなかったときにメモリを含む
ブロックを不良メモリブロックとする不良メモリブロッ
ク決定工程とを含むことを特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】図2は、本発明のメモリシステムの初期化
診断方法の前提となる情報処理システムの概略構成を示
すブロック図である。この情報処理システムは、CPU
40がバス等を介してメモリシステム1およびROM
(Read Only Memory)50に接続されて
いる。ROM50には、初期診断プログラム60等が格
納されている。なお、初期診断プログラム60を格納す
る記録媒体は、ROM50に限られず、磁気ディスク,
その他の記録媒体であってもよい。
【0019】図1は、本発明の一実施の形態に係る初期
化診断方法が適用されるメモリシステム1の構成を示す
ブロック図である。このメモリシステム1は、DRAM
で構成されたメモリチップ20と、データバス10とメ
モリチップ20とのデータのやり取りおよび誤り訂正機
能を持つデータ制御回路21と、アドレスバス12の指
示アドレスからメモリチップ20に対してのアドレスを
出力するアドレス制御回路22と、メモリシステム1へ
の制御信号線11からメモリチップ20へのアクセスを
指示するアクセス制御回路23と、アクセス制御回路2
3にメモリチップ20のリフレッシュを指示するリフレ
ッシュ制御回路24と、電源投入時あるいはメモリシス
テム1の初期化動作時にリフレシュ制御回路24および
アクセス制御回路23を制御する初期動作制御回路2と
から構成されている。
【0020】メモリシステム1は、データバス10と、
制御信号線11と、アドレスバス12とに接続されてお
り、情報処理システムのデータやプログラムを格納す
る。
【0021】データバス10,制御信号線11およびア
ドレスバス12は、情報処理システムの上位(CPU4
0)へと接続されており、それぞれデータの転送,メモ
リに対する制御指示およびアドレスの指定を行う。
【0022】メモリチップ20は、DRAMにより構成
されており、情報処理システムのデータやプログラムを
保持する。
【0023】データ制御回路21は、データバス10
と、メモリチップ20と、アクセス制御回路23とに接
続されている。データ制御回路21は、データの読み出
し時には、メモリチップ20からデータを読み出し、誤
り訂正機能によりエラー検出および可能ならばエラー訂
正を実施し、データバス10へ読み出しデータとして出
力する。また、データ制御回路21は、データの書き込
み時には、データバス10から入力されたデータに対し
誤り訂正機能が正常に機能するように検査ビットを付加
して、メモリチップ20へデータビットおよび検査ビッ
トを書き込む。
【0024】アドレス制御回路22は、アドレスバス1
2と、メモリチップ20と、アクセス制御回路23とに
接続されている。アドレス制御回路22は、メモリシス
テム1へのデータの読み出しまたは書き込みアドレスを
アドレスバス12から入力し、メモリチップ20内の特
定位置を示すようにメモリチップ20に対してアドレス
を指示して出力する。
【0025】アクセス制御回路23は、制御信号線11
と、メモリチップ20と、データ制御回路21と、アド
レス制御回路22と、リフレッシュ制御回路24と、初
期動作制御回路2とに接続されている。アクセス制御回
路23は、制御信号線11からの指示に従い、データ制
御回路21と、アドレス制御回路22と、メモリチップ
20とを制御し、データの読み出しおよび書き込みを実
施する。また、アクセス制御回路23は、リフレッシュ
制御回路24からの指示に従い、DRAMで構成されて
いるメモリチップ20のリフレッシュ動作を実施する。
さらに、アクセス制御回路23は、初期動作制御回路2
から指示するリフレシュサイクル停止によるメモリ初期
化の期間において、メモリシステム1へのアクセス要求
を受け付けない。
【0026】リフレッシュ制御回路24は、アクセス制
御回路23と、初期動作制御回路2とに接続されてい
る。リフレッシュ制御回路24は、情報処理システムの
通常動作時においては、メモリチップ20を構成してい
るDRAMのデータの保持に必要なリフレッシュ間隔を
満足する時間で定期的にリフレッシュサイクルを起動す
るように、リフレッシュサイクルの起動要求をアクセス
制御回路23に対して出力する。また、リフレッシュ制
御回路24は、電源投入時のメモリ初期化動作時には、
初期動作制御回路2からリフレッシュサイクル停止によ
るメモリ初期化の指示がある場合には、リフレッシュサ
イクルの起動要求をアクセス制御回路23に対して出力
しない。
【0027】初期動作制御回路2は、タイマ回路30
と、電源確定検出回路31とからなり、リフレッシュ制
御回路24と、アクセス制御回路23とに接続されてい
る。初期動作制御回路2は、電源投入時のメモリ初期化
実行を一定時間リフレッシュサイクルを停止することに
より実施するために、リフレッシュ制御回路24とアク
セス制御回路23とにリフレッシュサイクル停止による
メモリ初期化指示信号B(図3参照)を出力する。
【0028】タイマ回路30は、電源確定検出回路31
と、リフレッシュ制御回路24と、アクセス制御回路2
3とに接続されている。タイマ回路30は、電源投入時
に電源電圧の安定を検出する電源確定検出回路31から
の電源確定信号A(図3参照)の出力を受け、リフレッ
シュサイクル停止によるメモリ初期化指示信号B(図3
参照)をリフレッシュ制御回路24とアクセス制御回路
23とに対して出力する。
【0029】図3は、メモリ初期化指示信号B等の出力
を示すタイミングチャートである。図3において、電源
確定信号Aは電源確定検出回路31から出力される信
号、メモリ初期化指示信号Bはタイマ回路30から出力
される信号、リフレッシュサイクル起動要求信号Cはリ
フレッシュ制御回路24から出力される信号、アクセス
制御信号Dはアクセス制御回路23から出力される信号
である。時刻T0に電源が投入され、電源確定により電
源確定信号Aがイネーブルになると、一定のリフレッシ
ュサイクルの停止時間後の時刻T1にメモリ初期化指示
信号Bをディセーブルする。時刻T1以降は、通常のメ
モリ制御動作となり、制御信号によるリード,ライトお
よびリフレッシュ動作が実行される。
【0030】図4および図5を参照すると、初期化診断
プログラム60のシステムメモリ診断処理は、診断メモ
リ先頭アドレスセットステップA1と、メモリリードス
テップA2と、データエラー検出ステップA3と、リー
ドデータ=初期化データ判定ステップA4と、最終アド
レス判定ステップA5と、次アドレスセットステップA
6と、初期化データライトステップB1と、メモリリー
ドステップB2と、データエラー検出ステップB3と、
リードデータ=初期化データ判定ステップB4と、不良
メモリブロック決定ステップB5とからなる。
【0031】次に、このように構成された本実施の形態
に係るメモリシステムの初期化診断方法についてメモリ
システム1の動作とともに説明する。
【0032】通常の動作状態のときは、データ制御回路
21,アドレス制御回路22およびアクセス制御回路2
3により、メモリチップ20に対してデータの読み出し
および書き込みを実施している。また、DRAMで構成
されているメモリチップ20は、リフレッシュ制御回路
24の指示に応じてアクセス制御回路23により定期的
にリフレッシュサイクルが実行されている。
【0033】電源投入時は、電源確定検出回路31によ
り電源電圧の安定した確定状態を検出し、電源確定信号
Aをタイマ回路30へ通知する。
【0034】タイマ回路30は、電源確定検出回路31
からの電源確定信号Aを受け、電源投入時に電源電圧が
安定に確定した後に一定時間が経過するまで、リフレッ
シュサイクル停止によるメモリ初期化指示信号Bをリフ
レッシュ制御回路24およびアクセス制御回路23に対
して出力する。
【0035】リフレッシュサイクルの停止時間は、通常
動作中は2ms〜64ms周期で動作しているメモリチ
ップ20のリフレッシュサイクルを一定時間(数msか
ら数s)停止するようにする。
【0036】リフレッシュ制御回路24は、初期動作制
御回路2からのメモリ初期化指示信号Bが解除されるま
でリフレッシュサイクル停止要求信号Cをアクセス制御
回路23に出力してリフレッシュサイクルを停止させ
る。
【0037】このように、メモリチップ20に対するリ
フレッシュ動作を一定時間停止させることにより、DR
AMがリフレッシュ動作を行わないことよってデータが
消えることを利用して、メモリチップ20内のデータの
大部分を初期化する。メモリチップ20内のデータは、
メモリチップ20の回路構成に応じてオール0もしくは
オール1となる傾向がある。
【0038】また、アクセス制御回路23は、リフレッ
シュサイクル停止によるメモリ初期化中に外部からのメ
モリチップ20へのアクセスを受け付けないようにす
る。
【0039】ところで、メモリシステム1の信頼性を向
上させるために、メモリシステム1は、通常、誤り訂正
機能を有している。メモリ読み出し動作時にメモリチッ
プ20から読み出したデータに対して、データ制御回路
21は、エラー検出あるいは訂正を実施している。ま
た、書き込みの際には、データバス10からの入力デー
タビットに対し検査ビットを付加してメモリチップ20
にデータを書き込んでいる。このため、データ制御回路
21の有する誤り訂正機能では、メモリチップ20がリ
フレッシュサイクル停止によるメモリ初期化時にデータ
がオール0になる場合、もしくはオール1になる場合を
正常なデータビットと検査ビットとの関係である誤り訂
正符号を用いる。
【0040】誤り訂正を実施する場合は、代表的なもの
として、1ビット誤り訂正・2ビット誤り検出機能を有
するものとして、線形符号を用いることができる。線形
符号の場合、データビットに検査ビットを付加したもの
が生成された符号になり、データとしてメモリチップ2
0に記録される。データビットから符号化する際にデー
タのビット間での加減算を実施するため、検査ビットは
すべて0とすることもできる。線形符号の一種であるハ
ミング符号を用いた場合などでは、データビットおよび
検査ビットをオール0としても利用できる。また、符号
化の種類に付加される検査ビットに、例えば、オール0
のデータに対して検査ビットに”1”が含まれていて
も、そのビットラインは常時反転して符号として扱えば
多くの符号化手法を使用することができる。メモリチッ
プ20の場合、全データビットの誤り訂正を実現するこ
とは困難であり、実用的な面から、1ビット誤り訂正・
2ビット誤り検出の機能を有した符号が使われるが、デ
ータビット数が32ビットで検査ビット数7ビット、デ
ータビット数64ビットで検査ビット8ビットであり、
検査ビットの一部に反転回路を付加しても数ゲートの追
加で済み、回路規模が増大することはない。メモリチッ
プ20上の初期化データが”1”の場合でも、データ制
御回路21の入出力段にてデータビットとして”0”と
扱うようにすれば問題はない。また、通常、入出力段に
は、入出力用のゲートが付加されており、バッファもし
くは反転バッファをメモリチップ20の特性に合わせて
採用すれば付加回路も必要ない。
【0041】リフレッシュサイクルの停止によりメモリ
チップ20内のデータがすべて初期化される保証を得る
ためには、リフレッシュ停止時間が長くなりすぎる場合
は、大部分のデータが初期化される時間にリフレッシュ
停止時間を定め、データ初期化の保証は、以下の方法に
より実施する。
【0042】情報処理システムの初期診断プログラム6
0のメモリシステム診断において、リフレッシュサイク
ル停止によるメモリシステム1の初期化後にメモリシス
テム1の初期化チェックを実施する。全ビットがオール
0またはオール1に初期化され、誤り訂正機能が正常に
動作することを診断する。リフレッシュサイクル停止期
間内に完全に初期化されていないデータがあった場合
は、当該アドレスに初期化データを書き込み実施し、再
度データが初期値であり、誤り訂正機能が正常動作する
ことを診断する。メモリシステム1の初期化チェックと
同時にデータ初期化を保証することができる。
【0043】詳しくは、初期化診断プログラム60は、
診断アドレスADRに診断を開始するメモリチップ20
の先頭アドレスをセットする(ステップA1)。次に、
初期化診断プログラム60は、診断アドレスADRの示
すアドレスのメモリをリードし(ステップA2)、メモ
リリードを実施してデータエラーが検出されたか否かを
判定する(ステップA3)。データエラーが検出されな
ければ、初期化診断プログラム60は、リードデータが
初期化データ(オール0またはオール1)と一致するか
どうかを判定する(ステップA4)。リードデータが初
期化データ(オール0またはオール1)と一致した場合
には、初期化診断プログラム60は、診断アドレスAD
Rが最終アドレスに達したかどうかを判定する(ステッ
プA5)。診断アドレスADRが最終アドレスに達して
いなければ、初期化診断プログラム60は、診断アドレ
スADRに次のアドレスをセットして(ステップA
6)、ステップA2に制御を戻す。一方、ステップA3
でデータエラーが検出された場合およびステップA4で
リードデータが初期化データ(オール0またはオール
1)と一致しなかった場合には、初期化診断プログラム
60は、診断アドレスADRの示すメモリに初期化デー
タをライトする(ステップB1)。次に、初期化診断プ
ログラム60は、診断アドレスADRの示すアドレスの
メモリをリードして(ステップB2)、メモリリードを
実施してデータエラーが検出されたかどうかを判定する
(ステップB3)。データエラーが検出されなければ、
初期化診断プログラム60は、リードデータが初期化デ
ータ(オール0またはオール1)と一致するかどうかを
判定する(ステップB4)。データエラーが検出された
場合およびリードデータが初期化データ(オール0また
はオール1)と一致しなかった場合には、初期化診断プ
ログラム60は、初期化データのライト後もエラーが発
生しているので、該当する診断アドレスADRを含むメ
モリブロックを不良メモリブロックとして情報処理シス
テムのメモリマップから除き、エラー通報等を実施し、
(ステップB5)、ステップA5に制御を移す。そし
て、ステップA5で診断アドレスADRが最終アドレス
に達すると、初期化診断プログラム60は、メモリシス
テム診断処理を終了する。
【0044】また、情報処理システムの初期診断プログ
ラム60の実行中に、初期診断プログラム60の命令で
診断実行中のCPU40から、制御信号線11を通して
アクセス制御回路23にリフレッシュサイクル停止を命
令することによりリフレッシュ制御回路24を制御し、
メモリ初期化のためのリフレッシュサイクル停止を可能
となるようなアクセス制御回路23を用いることもでき
る。
【0045】
【発明の効果】本発明の効果は、リフレッシュサイクル
の動作を止めることによってメモリ全体を一度に初期化
するメモリシステムの初期化チェックと同時にデータ初
期化を保証することができることである。その理由は、
リフレッシュサイクル停止期間内に完全に初期化されて
いないデータがあったときに、当該アドレスに初期化デ
ータの書き込みを実施し、再度データが初期値であり、
誤り訂正機能が正常に動作することを診断するようにし
たからである。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るメモリシステムの
初期化診断方法が適用されたメモリシステムの構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明のメモリシステムの初期化診断方法の前
提となる情報処理システムの概略構成を示すブロック図
である。
【図3】図1のメモリシステムのメモリ初期化指示信号
等の出力を説明するタイミングチャートである。
【図4】図1中のメモリシステムに対して初期化診断プ
ログラムによって行われるシステムメモリ診断処理の一
部を示すフローチャートである。
【図5】図1中のメモリシステムに対して初期化診断プ
ログラムによって行われるシステムメモリ診断処理の他
部を示すフローチャートである。
【図6】従来のメモリシステムの一例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 メモリシステム 2 初期動作制御回路 10 データバス 11 制御信号線 12 アドレスバス 20 メモリチップ 21 データ制御回路 22 アドレス制御回路 23 アクセス制御回路 24 リフレッシュ制御回路 30 タイマ回路 31 電源確定検出回路 40 CPU 50 ROM 60 初期診断プログラム A1 診断メモリ先頭アドレスセットステップ A2 メモリリードステップ A3 データエラー検出ステップ A4 リードデータ=初期化データ判定ステップ A5 最終アドレス判定ステップ A6 次アドレスセットステップ A7 初期化データライトステップ B1 初期化データライトステップ B2 メモリリードステップ B3 データエラー検出ステップ B4 リードデータ=初期化データ判定ステップ B5 不良メモリブロック決定ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−69589(JP,A) 特開 平4−170790(JP,A) 特開 昭63−206995(JP,A) 特開 平4−328385(JP,A) 特開 平3−63994(JP,A) 特開 平4−13290(JP,A) 特開 平3−90942(JP,A) 特開 昭55−87393(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/16 G06F 12/00 550 G11C 11/401 G06F 11/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DRAMで構成されたメモリチップを搭
    載しリフレッシュサイクルを停止することにより前記
    メモリチップの初期化を実施するメモリシステムの初期
    診断方法において、 メモリをリードする第1のメモリリード工程と、 リードデータのエラーを検出する第1のデータエラー検
    出工程と、 リードデータが初期化データと一致するかどうかを判定
    する第1の初期化データ判定工程と、 リードデータが初期化データと一致しなかったときにメ
    モリに初期化データをライトする初期化データライト工
    程と、 初期化データをライトしたメモリのデータをリードする
    第2のメモリリード工程と、 リードデータのエラーを検出する第2のデータエラー検
    出工程と、 リードデータが初期化データと一致するかどうかを判定
    する第2の初期化データ判定工程と、 リードデータが初期化データと一致しなかったときにメ
    モリを含むブロックを不良メモリブロックとする不良メ
    モリブロック決定工程とを含むことを特徴とするメモリ
    システムの初期化診断方法。
  2. 【請求項2】 DRAMで構成されたメモリチップと、
    データバスと前記メモリチップとのデータのやり取りお
    よび誤り訂正機能を持つデータ制御回路と、アドレスバ
    スの指示アドレスから前記メモリチップに対してのアド
    レスを出力するアドレス制御回路と、リフレッシュサイ
    クルを制御できる機能を備え、制御信号線から前記メモ
    リチップへのアクセスを指示するアクセス制御回路と、
    このアクセス制御回路に前記メモリチップのリフレッシ
    ュを指示するリフレッシュ制御回路と、電源投入時ある
    いはメモリシステムの初期化動作時に前記リフレッシュ
    制御回路および前記アクセス制御回路を制御して、一定
    時間リフレッシュ動作を停止させ、その間は外部からの
    前記メモリチップへのアクセスを禁止させる初期動作制
    御回路とを有し、リフレッシュサイクルを停止すること
    により前記メモリチップの初期化を実施するメモリシス
    テムの初期化診断方法において、 メモリをリードする第1のメモリリード工程と、 リードデータのエラーを検出する第1のデータエラー検
    出工程と、 リードデータが初期化データと一致するかどうかを判定
    する第1の初期化データ判定工程と、 リードデータが初期化データと一致しなかったときにメ
    モリに初期化データをライトする初期化データライト工
    程と、 初期化データをライトしたメモリのデータをリードする
    第2のメモリリード工程と、 リードデータのエラーを検出する第2のデータエラー検
    出工程と、 リードデータが初期化データと一致するかどうかを判定
    する第2の初期化データ判定工程と、 リードデータが初期化データと一致しなかったときにメ
    モリを含むブロックを不良メモリブロックとする不良メ
    モリブロック決定工程とを含む ことを特徴とするメモリ
    システムの初期化診断方法
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