JP2000163319A - 電子情報記憶方法及び電子情報記憶装置 - Google Patents

電子情報記憶方法及び電子情報記憶装置

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JP2000163319A
JP2000163319A JP10349367A JP34936798A JP2000163319A JP 2000163319 A JP2000163319 A JP 2000163319A JP 10349367 A JP10349367 A JP 10349367A JP 34936798 A JP34936798 A JP 34936798A JP 2000163319 A JP2000163319 A JP 2000163319A
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Takashi Matsuda
隆 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一度消去した情報の再現を確実に回避する。 【解決手段】 記憶情報を表す磁気の強さ又は状態、電
荷の蓄積量若しくは差動回路の不平衡状態を周期的に変
化させるとともに、元の状態と変化後の状態との違いを
表す状態変化情報を記憶し、記憶情報の読み出し時に元
の状態と変化後の状態が異なる場合は、該状態変化情報
を用いて元の状態を再生して読み出すようにする。長期
間、同一の記憶情報を保持した場合の、前記磁気の強さ
又は状態、電荷の蓄積量若しくは差動回路の不平衡状態
の非可逆変化をなくすことができる。したがって、記憶
情報を消去した後の痕跡が残らないので、例えば、マー
ジン法などの検査技法を駆使した記憶情報の不正な読み
取りを阻止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子情報記憶方法
及び電子情報記憶装置に関し、特に、変化の少ない情報
を長期間にわたって記憶するとともに、必要に応じて当
該情報の消去を行う用途に適用する電子情報記憶方法及
び電子情報記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】任意の電子情報を書き換え可能な状態で
保持する記憶媒体としては、磁気記憶を用いたもの、電
荷蓄積やフリップフロップを用いたものなど様々な種類
があり、アクセス速度、消費電力、集積性能、ビット単
価などを勘案して用途に応じた適切なものが用いられて
いる。
【0003】例えば、DRAM(Random Access Memor
y)やEEPROM(Electrically Erasable Read Only
Memory)は、情報の読み書きが可能な半導体メモリの
代表であり、不揮発性であるか否かの点で異なるもの
の、何れも記憶セルへの電荷蓄積で情報記憶を行い、し
かも、必要に応じてその情報を書き換えたり消去したり
できる点で共通する。
【0004】一般に記憶情報の消去は、磁気記憶であれ
ば磁気の消去、電荷蓄積であれば電荷の消去、フリップ
フロップであれば差動回路の不平衡状態の初期化によっ
て行われており、一度消去された情報は二度と読み出せ
ないと解されているが、情報の記憶時間が長い場合、磁
気記憶であれば残留磁気を検出することにより、また、
電荷蓄積であれば記憶セルの電気的特性を測定すること
により、若しくは、フリップフロップであれば差動回路
の初期不平衡状態を検出することにより、完全ではない
にせよ、消去情報の読み出しが可能であることが知られ
ている。
【0005】これは、同一の情報を長期間記憶すること
によるストレスによって情報記憶部分に電気的若しくは
物理的な非可逆変化をもたらすからであり、該変化分を
残留変化と称すれば、この残留変化分を何らかの測定法
を駆使して検出することにより、消去前の情報の再現が
可能であるからである。
【0006】たとえば、半導体メモリの場合、電源電圧
を変えながら、メモリセルにテストデータ(オール1や
オール0)を書き込み、それを読み出して正しいデータ
が読み出されたセルと読み出せなかったセルを調べると
いう、いわゆるマージン測定法がある。この測定法は、
長期間(場合によっては数分程度)同一論理(1又は
0)の情報が書き込まれたセルは、その書込み論理と逆
論理側のマージンが減少し、低い電源電圧で読み出しエ
ラーが発生しやすくなるという原理を応用したものであ
る。また、マージン測定以外にもリーク電流の測定や消
費電流の違いを調べる方法などがあり、これらの方法
は、半導体メモリの精密な検査技法の一つとして確立し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記検査技
法の存在は、第三者に対する秘匿を意図して消去された
情報の再現可能性を示唆するから、例えば、個人の認証
情報や暗号の解読情報など(以下「秘密情報」と言う)
を記憶する記憶媒体の情報消去の信頼性が損なわれると
いう問題点がある。
【0008】たとえば、昨今、カード型の記憶媒体に本
人の認証情報と資金情報とを記録し、このカードを用い
て物品若しくはサービスの対価支払いに充てる、いわゆ
る電子マネーシステムが実用化段階に入ろうとしている
が、かかるシステムにおいては、不正に入手されたカー
ドを排除するために、認証コードの不一致等を判断して
本人の認証情報を消去するなどの対策が取られているも
のの、上記検査技法を駆使すれば、本人の認証情報の再
現が可能である点を考慮すると、複製カードの作成を否
定できず、システムの健全的な発展を促進する点からも
一度消去した情報の再現を確実に回避できる新規な技術
が求められている。
【0009】そこで本発明は、変化の少ない情報を長期
間にわたって記憶するとともに、必要に応じて当該情報
の消去を行う用途に適用する電子情報記憶方法及び電子
情報記憶装置において、一度消去した情報の再現を確実
に回避できる電子情報記憶方法及び電子情報記憶装置の
提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る電子情報記憶方法は、磁気の強さ又は状態、電荷の蓄
積量若しくは差動回路の不平衡状態を制御して電子情報
を記憶する電子情報記憶方法において、前記磁気の強さ
又は状態、電荷の蓄積量若しくは差動回路の不平衡状態
を周期的に変化させるとともに、元の状態と変化後の状
態との違いを表す状態変化情報を記憶し、記憶情報の読
み出し時に元の状態と変化後の状態が異なる場合は、該
状態変化情報を用いて元の状態を再生して読み出すこと
を特徴とする。請求項2記載の発明に係る電子情報記憶
装置は、磁気の強さ又は状態、電荷の蓄積量若しくは差
動回路の不平衡状態を制御して電子情報を記憶する電子
情報記憶装置において、前記磁気の強さ又は状態、電荷
の蓄積量若しくは差動回路の不平衡状態を周期的に変化
させる状態変化手段と、元の状態と変化後の状態との違
いを表す状態変化情報を記憶する記憶手段と、記憶情報
の読み出し時に元の状態と変化後の状態が異なる場合
は、該状態変化情報を用いて元の状態を再生して読み出
す再生手段と、を備えたことを特徴とする。請求項3記
載の発明に係る電子情報記憶装置は、請求項2記載の電
子情報記憶装置において、前記記憶情報が通過する回路
要素にラッチが含まれる場合、該ラッチの出力を次段回
路に受け渡した直後に該ラッチをリセットするリセット
手段を設けることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、電
子マネーシステムに適用するスマートカードと呼ばれる
小型のカード型記憶装置を例にして、図面を参照しなが
ら説明する。 <第1の実施の形態>図1において、本実施の形態のス
マートカード1は、外部インターフェース部2、LSI
制御部3、RAM部4、ROM部5、フラッシュメモリ
部6、環境測定部7、電源保護部8及び秘密データ記憶
部9を備えている。
【0012】外部インターフェース部2は、図外のカー
ドリーダとLSI制御部3との間の信号インターフェー
スをとるもので、例えば、カードリーダにつながるバス
10の幅をmビット、LSI制御部3につながるバス1
1の幅をnビット(但し、n=m×p)とすると、カー
ドリーダからのmビットのデータをp個まとめてnビッ
トのデータにしてLSI制御部3に転送し、また、LS
I制御部3からのnビットのデータをp個に分解してm
ビット毎にカードリーダに転送するという処理を行う。
なお、外部インターフェース部2は、入力信号の異常
(信号レベルの異常やタイミングの異常など)を検出す
るとIO異常信号12を出力するようになっている。
【0013】LSI制御部3は、RAM部4を作業領域
(ワークエリア)にしてROM部5に格納されたプログ
ラムを実行し、スマートカードに必要な諸機能、例え
ば、本人の認証機能、資金の増減管理機能、当該カード
の不正使用判断機能及び不正使用判断時の秘密情報の消
去機能などを実現するもので、その主たる構成要素をマ
イクロプロセッサとするものである。
【0014】フラッシュメモリ部6は、適宜に変化する
情報、例えば、資金の残高情報を記憶する。秘密情報記
憶部9は、所定の秘密情報(例えば、本人の認証情報)
を記憶するとともに、LSI制御部3からの消去指示に
従ってその記憶情報を消去する。 環境測定部7は、カ
ードの温度を監視して異常な温度を検出すると環境異常
信号13を出力し、電源保護部8は、外部より供給され
る通常電源14やバックアップ電源15(この電源はカ
ード内部で発生させてもよい)からノイズ分やスパイク
分を取り除いて内部用の通常電源16や内部用のバック
アップ電源17を発生するとともに、これらの電源電圧
を監視して異常電圧を検出したときに電源異常信号18
を出力する。
【0015】なお、三つの異常信号(IO異常信号1
2、環境異常信号13、電源異常信号18)は当該カー
ドの不正使用を判断するための信号である。すなわち、
入力端子に過大な電圧を加えたり、環境温度を高温(あ
るいは低温)にしたり、又は、電源電圧を過大にしたり
すると、ISI制御部3の動作が異常(プログラムの暴
走など)となり、場合によっては、間違った認証処理が
行われたり、残高情報を読み間違えたりすることがある
からである。このような異常処理が行われた場合、電子
マネーシステムの信頼性が著しく損なわれるため、LS
I制御部3は、かかる異常信号の出力に応答して、直ち
に秘密情報記憶部9に記憶されている秘密情報を消去
し、当該カードを永久に使用できなくする。
【0016】ここで、本実施の形態における特徴的な技
術事項を含む秘密情報記憶部9の詳細構成を説明する。
図2は、そのブロック図であり、20はセレクタ部(状
態変化手段に相当)、21はインバータ部(状態変化手
段に相当)、22はフリップフロップ部(記憶手段に相
当)、23はクロック発生部(状態変化手段に相当)、
24は論理切替部(再生手段に相当)、25はバス幅調
整インターフェース部である。
【0017】バス幅調整インターフェース部25は、L
SI制御部3につながるmビット幅のバス26と、nビ
ット幅(但し、n=m×p)の内部バス27との間のバ
ス幅調整を行うと共に、内部バス27へのnビットのデ
ータ出力毎に一定時間だけ1論理になるWrite信号
と、LSI制御部3からの読み出し要求に応答するEn
able信号とを出力する。
【0018】セレクタ部20は、何れもn+1ビット幅
の二つの入力20a、20bと一つの出力20cとを備
え、Write信号の0論理期間に一方の入力20aを
選択して出力20cに接続するとともに、Write信
号の1論理期間に他方の入力20bを選択して出力20
cに接続する。なお、一方の入力20aにはnビットの
内部バス27がつながっており、最上位のn+1ビット
目は1論理に固定されている。
【0019】インバータ部21は、セレクタ部20の出
力20cに現れたn+1ビットのデータの論理を反転し
て出力する。フリップフロップ部22は、インバータ部
21の出力21aに現れたn+1ビットのデータを、F
Fクロック信号に同期して取り込み、且つ、出力する。
クロック信号発生部23は、適当な周期のFFクロック
信号を継続的に発生すると共に、Write信号の1論
理に同期したタイミングでもFFクロック信号を発生す
る。
【0020】論理切替部24は、フリップフロップ部2
2の出力22aに現れたn+1ビットのデータの最上位
ビット(n+1ビット目;以下便宜的に「MSB」と言
う)を除くnビットのデータを取り込み、バス幅調整イ
ンターフェース部25からのEnable信号が1論理
のときに、MSBが1論理であれば、nビットデータの
論理非反転データ(以下「Trueデータ」と言う)を
出力し、MSBが0論理であれば、nビットデータの論
理反転データ(以下「Barデータ」と言う)を出力す
る。なお、Enable信号が0論理のときにはMSB
の論理に関わらずTrueデータを出力する。
【0021】次に、作用を説明する。以下、説明の簡単
化のために、m=2、n=4と仮定し、LSI制御部3
から「0101」の秘密情報を書き込むことを想定す
る。
【0022】1.情報の書込み まず、LSI制御部3からはmビット単位でデータが転
送されるため、バス幅調整インターフェース部25に
は、最初に「01」が、次いで「01」が転送されるこ
とになる。バス幅調整インターフェース部25は、これ
らの転送データを「0101」にまとめて内部バス27
に出力し、同時にWrite信号を一定時間1論理にす
る。次に、セレクタ部20は、Write信号の1論理
に応答して一方の入力20aのn+1ビットのデータ、
すなわち、内部バス27の「0101」の4ビットと1
論理固定の1ビットの計5ビットのデータ(n+1ビッ
ト目をMSBとすると、10101)を取り込み、それ
をインバータ部21に出力する。
【0023】次に、インバータ部21は、セレクタ部2
0からの5ビットデータの反転データ(01010)を
生成してフリップフロップ部22に出力する。次に、フ
リップフロップ部22は、Write信号に同期して発
生するFFクロック信号に応答してその反転データ(0
1010)をラッチし、且つ、論理切替部24とセレク
タ部20の他方の入力20bにラッチデータ(0101
0)を出力する。
【0024】ここで、write信号は既述のとおり、
「内部バス27へのnビットのデータ出力毎に一定時間
だけ1論理になる」信号であるから、現在は0論理であ
り、したがって、セレクタ部20は、他方の入力20b
のデータ、すなわち、「01010」をその出力20c
に現し、インバータ部21はその反転データ(1010
1)を生成してフリップフロップ部22に出力すること
になる。
【0025】クロック発生部23からのFFクロック信
号は既述のとおり、「適当な周期で継続的に発生する」
信号であるから、フリップフロップ部22は、FFクロ
ック信号に応答してインバータ部21の出力データ(1
0101)をラッチし、且つ、論理切替部24とセレク
タ部20の他方の入力20bにラッチデータ(0101
0)を出力することとなり、以降、FFクロック信号に
同期してフリップフロップ部22のラッチデータが周期
的に反転を繰り返すこととなる。
【0026】以上の動作説明で重要な点は、FFクロッ
ク信号に同期してフリップフロップ22のラッチデータ
が反転するという点である。この特徴的な動作は、本発
明の目的、すなわち、一度消去した情報の再現を確実に
回避するために欠くことのできない必須の事項である。
これは、同一の情報を長期間記憶することによるストレ
スを平均化し、以って、情報記憶部分に対する電気的若
しくは物理的な非可逆変化を抑制して冒頭で述べた検査
技法を適用し難くするためである。
【0027】したがって、本実施の形態によれば、秘密
情報の記憶素子であるフリップフロップ部22に同一の
情報が長期間保持されず、消去後の痕跡(電気的若しく
は物理的な非可逆変化)が残らないから、既存の検査技
法を駆使しても消去前の情報を読み出すことができな
い。その結果、例えば、電子マネーシステムの信頼性向
上に寄与するという社会的有益性のある格別の効果を得
ることができるのである。
【0028】2.情報の読み出し フリップフロップ部22のラッチデータを読み出す場合
は、LSI制御部3からバス幅調整インターフェース部
25に何らかの信号を出力し、バス幅調整インターフェ
ース部25から取り出されるEnable信号を1論理
にする。論理切替部24は、1論理のEnable信号
に応答して、そのときのMSBの論理(フリップフロッ
プ部22のラッチデータのn+1ビット目の論理)を調
べ、それが1論理であれば、Trueデータ(フリップ
フロップ部22のラッチデータの非反転データ)を出力
し、0論理であればBarデータ(フリップフロップ部
22のラッチデータの反転データ)を出力する。すなわ
ち、フリップフロップ部22のラッチデータが書込みデ
ータと同一論理のデータであれば、Trueデータを出
力し、逆論理のデータであればBarデータを出力す
る。
【0029】したがって、LSI制御部3から見た場合
は、常に、書込みデータと同一論理のデータが読み出さ
れることとなり、フリップフロップ22のラッチデータ
の反転動作による影響を何ら受けることはない。
【0030】ところで、電気的若しくは物理的な非可逆
変化は記憶素子だけに限らない。記憶素子の周辺回路で
あっても同一の論理情報を長期間にわたって取り扱う限
り、程度の差こそあれ、電気的若しくは物理的な非可逆
変化が起こり得る。例えば、セレクタ部20やインバー
タ部21については、FFクロック信号に同期して常に
信号の論理が反転するため、その心配は少ないが、論理
切替部24やバス幅インターフェース部25について
は、電気的若しくは物理的な非可逆変化の可能性を否定
できない。
【0031】そこで、本実施の形態では、以下のとおり
工夫する。まず、論理切替部24については、読み出し
時以外、Enable信号を0論理にしてTrueデー
タをそのまま出力する。これにより、論理切替部24の
全体が、FFクロック信号に同期して常に論理反転する
信号を取り扱うこととなり、結局、ストレスを平均化し
て電気的若しくは物理的な非可逆変化を抑制できる。
【0032】次に、バス幅調整インターフェース部25
については、以下のとおり、データの書込みと読取り直
後に、内部のラッチ回路をリセットするようにする。図
3は、データの書込み部分だけを示すバス幅調整インタ
ーフェース部25のブロック図である。30はコントロ
ール信号発生部(リセット手段に相当)、311〜31p
はp個のmビットラッチであり、p個のmビットラッチ
311〜31pは、図4にそのタイミングチャートを示す
ように、LSI制御部3からの書込みイネーブル信号W
Eのアクティブ期間(図では便宜的にLowアクティ
ブ)に同期してコントロール信号発生部30で順番に作
られるクロック信号CK1、CK2、・・・・、CKpに同期
してバス26上のデータを順次に取り込みながら内部バ
ス27に出力する。要するに、バス26を介してLSI
制御部3からmビット単位で転送されたデータをm×p
=nビットのデータに展開して内部バス27に出力する
が、内部バス27への出力直後に、コントロール信号発
生部30でReset信号を発生し、このReset信
号に応答してp個のmビットラッチ311〜31pをリセ
ットすれば、データの保持時間を最短化してストレスを
緩和し、電気的若しくは物理的な非可逆変化を抑制でき
るうえ、p個のmビットラッチ31 1〜31pの出力がつ
ながるセレクタ部20の一方の入力20aについても、
同様にデータの保持時間を最短化してストレスを緩和
し、電気的若しくは物理的な非可逆変化を抑制できる。
【0033】以上のとおり、本実施の形態によれば、以
下に列挙する効果が得られる。 (1)フリップフロップ部22のラッチデータ(秘密情
報)の論理が周期的に変化するので、秘密情報の消去後
に痕跡(電気的若しくは物理的な非可逆変化)が残ら
ず、秘密情報の不正な読み出しを回避できる。 (2)フリップフロップ部22のラッチデータ(秘密情
報)の論理が周期的に変化しても、そのn+1ビット目
(MSB)の論理を調べることによって、書込みデータ
と同一論理か逆論理かを知ることができ、逆論理の場合
はその反転データを取り出すことができる。 (3)フリップフロップ部22の周辺回路(セレクタ部
20、インバータ部21、論理切替部24)を通過する
データも、フリップフロップ部22のラッチデータと同
様に周期的に反転するため、これらの周辺回路について
も、痕跡(電気的若しくは物理的な非可逆変化)が残ら
ず、秘密情報の不正な読み出しを回避できる。 (4)バス幅調整インターフェース部25については、
データの書込みや読み出し直後に、内部のラッチをリセ
ットするので、秘密情報のラッチ時間を最短化でき、同
様に、痕跡(電気的若しくは物理的な非可逆変化)が残
らず、秘密情報の不正な読み出しを回避できる。 (5)フリップフロップ部22のラッチデータ(秘密情
報)の論理反転は、FFクロック信号に同期して行われ
るが、このFFクロック信号の周波数は相当低くてもよ
く(例えば1秒程度)、消費電流を抑えることができる
とともに、精度も求められないので、簡単な回路で実現
でき、コストアップも招かないうえ、カード内にクロッ
ク発生部23を実装できるため、外部からの攻撃に耐え
ることができる。 (6)秘密情報記憶部9に内部バックアップ電源17を
供給しておけば、バックアップ電源が途絶えたとき自然
に秘密情報も失われるため、フラッシュメモリ部6に秘
密情報を記憶させておくよりも万一の場合の安全性に優
れている。
【0034】なお、本発明の実施の形態は、以上のもの
に限らない。例えば、記憶素子としてフリップフロップ
を用いたが、これに限らず、2相クロックを用いた2相
のラッチで構成してもよい。また、そのラッチをフィー
ドバックループのない3ステートのバッファだけで構成
し、バッファの出力容量にデータを記憶させてもよく、
あるいは、半導体メモリセルであってもよい。また、論
理切替部24を設けず、フリップフロップ部22のn+
1ビットのラッチデータのすべてをLSI制御部3に送
り、LSI制御部3でソフト的にTrueデータとBa
rデータの選択処理を行ってもよい。また、バス幅調整
インターフェース部25でmビットとnビットのバス幅
変換を行ったが、フリップフロップ部22をmビットず
つのグループに分け、各グループを直接的にLSI制御
部3からアクセスしてもよい。
【0035】また、秘密情報を一つとしたが、複数の秘
密情報を記憶するようにしてもよい。この場合、秘密情
報記憶部9を複数個備えてもよく、あるいは、図5に示
すように、i個(図では3個)のフリップフロップ部4
0〜41でシフトレジスタを構成し、FFクロック信号
に同期してi個の秘密情報をリング状に巡回(第1フリ
ップフロップ部40→第2フリップフロップ部41→第
3フリップフロップ部42→第1フリップフロップ部4
0→・・・)させてもよい。先頭データカウンタ部43
は、シフトレジスタの最終段のフリップフロップ部(第
3フリップフロップ部42)に何番目の秘密情報が記憶
されているかを示すカウンタである。バス幅調整インタ
ーフェース部25は、このカウンタ値を参照してLSI
制御部3で要求される秘密情報を読み出す。
【0036】また、上記実施の形態では、フリップフロ
ップ部22のラッチデータを周期的に反転させたが、i
個の秘密情報を記憶する場合で、しかも、そのi個の秘
密情報の一致性が低い場合は、単なるシフトレジスタの
巡回動作だけでも、ストレスを平均化して痕跡(電気的
若しくは物理的な非可逆変化)を残さないことも可能で
ある。すなわち、図6に示すように、i個の(図では3
個)のフリップフロップ部50〜51でシフトレジスタ
を構成し、FFクロック信号に同期してi個の秘密情報
をリング状に巡回(第1フリップフロップ部50→第2
フリップフロップ部51→第3フリップフロップ部52
→第1フリップフロップ部50→・・・)させてもよい。
【0037】先頭データカウンタ部53は、シフトレジ
スタの最終段のフリップフロップ部(第3フリップフロ
ップ部52)に何番目の秘密情報が記憶されているかを
示すカウンタである。バス幅調整インターフェース部2
5は、このカウンタ値を参照してLSI制御部3で要求
される秘密情報を読み出す。図6の例では、インバータ
部21と論理切替部24は必要ない。また、セレクタ部
20と第1〜第3フリップフロップ部50〜52はnビ
ットでよい。i個の秘密情報の一致性が低い場合、この
秘密情報をFFクロック信号に同期してシフトレジスタ
を巡回させることにより、各フリップフロップ部のラッ
チデータは、i個の秘密情報の内容に応じて自然に変化
するから、結局、ストレスを平均化して痕跡(電気的若
しくは物理的な非可逆変化)を残さないことができる。
【0038】また、秘密情報をシリアルにシフトさせて
もよい。例えば、FFクロック信号に同期させて、1ビ
ット目のデータを2ビット目にシフトし、2ビット目の
データを3ビット目にシフトし、・・・・、n+1ビット目
のデータの反転データを1ビット目にシフトするという
動作を繰り返してもよい。
【0039】また、暗号化された情報を復元するための
秘密鍵のように、1と0の出現率がほぼ50%に近いよ
うな秘密情報の場合は、各ビットの情報を反転させずに
シリアルにシフトさせるだけでもストレスを平均化して
痕跡(電気的若しくは物理的な非可逆変化)を残さない
ことができる。
【0040】<第2の実施の形態>図7は、本発明の第
2の実施の形態を示すブロック図であり、第1の実施の
形態との相違点は、フラッシュメモリ部6に秘密情報を
記憶させた点、所定周期のインターバル信号60を発生
するインターバルタイマー部61を備えた点、フラッシ
ュメモリ部6に秘密情報を記憶し書き換えるプログラム
(以下「秘密情報記憶及び書き換えプログラム」)をR
OM5に格納した点、及び、インターバル信号60に応
答して秘密情報記憶及び書き換えプログラムをLSI制
御部3で実行する点にある。
【0041】図8は、フラッシュメモリ部6のデータ構
造図である。アドレスのx+p番地からx+2p−1番
地までは、乱数データの1ワード目からpワード目まで
を格納するための領域であり、アドレスのx番地からx
+p−1番地までは、乱数データを用いて変換された後
の秘密情報を格納するための領域である。
【0042】秘密情報書き換えプログラムの流れは、以
下のとおりである。なお、秘密情報のビット数はnであ
り、n=p×mである。秘密情報記憶及び書き換えプロ
グラムをLSI制御部3で実行すると、まず、フラッシ
ュメモリ部6の内容を確認し、データが記憶されていな
ければ、乱数を発生してフラッシュメモリ部6のx+p
番地からx+2p−1番地に書き込む。次いで、nビッ
トの秘密情報をmビットずつに分解し、各分解単位(ワ
ードと言う)ごとに対応する乱数を用いて所定の論理演
算(ここでは、ExclusiveOR演算)を施した
後、演算後の秘密情報をワード単位にフラッシュメモリ
部6のx番地からx+p−1番地に格納する。
【0043】秘密情報記憶及び書き換えプログラムは、
インターバル信号60に応答して周期的に実行されるの
で、次回の実行時にも、まず、ROMの内容を確認す
る。フラッシュメモリ部6には既にデータが記憶されて
いるため、今度は、記憶されている乱数と秘密情報をワ
ード単位に読み出し、両者のExclusiveOR演
算を行って秘密情報を復元する。次いで、新たな乱数を
発生してフラッシュメモリ部6のx+p番地からx+2
p−1番地に書き込み、復元した秘密情報と新たに発生
した乱数とを用いてExclusiveOR演算した
後、演算後の秘密情報をフラッシュメモリ部6のx番地
からx+p−1番地に格納する。そして、この動作をイ
ンターバル信号60に同期して周期的に繰り返す。
【0044】ここで、ExclusiveOR演算は、
対応する相手のビットが1のときは反転、0のときは非
反転の処理となるため、乱数とのExclusiveO
R演算を行うということは、秘密情報の各ビットがラン
ダムに反転したり非反転になったりすることに相当し、
結局、ある程度の時間で見た場合、フラッシュメモリ部
6の各セルは、ほぼ均等に1と0を記憶することとな
る。したがって、フラッシュメモリ部6のストレスを平
均化して消去後の痕跡(電気的若しくは物理的な非可逆
変化)を残さないようにすることができる。なお、わず
かな痕跡が残ってそれを検出できたとしても、乱数を適
用したランダムなデータであるため、そのまま秘密情報
が読み取られることはない。
【0045】ちなみに、フラッシュメモリ部6に記憶さ
れた秘密情報をLSI制御部3で読み取って正規に利用
する場合には、フラッシュメモリ部6のx+p番地から
x+2p−1番地までに記憶されている乱数データと、
x番地からx+p-1番地までに記憶されている秘密情報
とを読み出し、これらのExclusiveOR演算を
行って秘密情報を復元すればよい。
【0046】以上、説明した実施の形態によれば、前述
の第1の実施の形態と同様に、記憶素子のストレスを平
均化して消去後の痕跡(電気的若しくは物理的な非可逆
変化)を残さないようにすることができ、秘密情報の不
正な読取りを回避できるという効果に加え、インターバ
ルタイマー部61といった簡単な回路や所要のプログラ
ムを追加するだけで済み、構成を簡素化してコストの低
減を図ることができると共に、仮にわずかな痕跡から秘
密情報を検出できたとしても、乱数を適用しているた
め、それだけでは秘密情報の内容を読み取ることができ
ないという特有の効果が得られる。
【0047】なお、本実施の形態では、フラッシュメモ
リ部6に情報(乱数及び乱数を適用した秘密情報)を記
憶させたが、他のメモリ(例えば、バッテリバックアッ
プされたRAMなど)に記憶させてもよいことはもちろ
んである。また、乱数を適用せずに、単純に秘密情報を
周期的に反転させて記憶情報を更新するとともに、反転
/非反転を示す情報を同時に記憶させてもよい。
【0048】<第3の実施の形態>図9は、本発明の第
3の実施の形態を示す図であり、DRAMへの適用例で
ある。図9において、70は外部からの各種制御信号
(OE:アウトプットイネーブル信号、WE:ライトイ
ネーブル信号、RAS:ローアドレスストローブ信号、
CAS:コラムアドレスストローブ信号)に従って必要
な内部信号(図示略)を発生するタイミング制御部、7
1は記憶データをリフレッシュするためのリフレッシュ
タイミング信号を発生するリフレッシュカウンタ部、7
2はリフレッシュタイミング信号に同期してリフレッシ
ュアドレス信号を発生するリフレッシュアドレス制御
部、73は外部からのコラムアドレス(列アドレス)を
デコードするコラムアドレスデコーダ部、74は外部か
らのローアドレス(行アドレス)をデコードするローア
ドレスデコーダ部、75は外部のデータバスとの間のデ
ータ入出力を調整するデータ入出力インターフェース
部、76はデータの読み出し及び書込みを行うセンスア
ンプ&データ書込み処理部、77は多数のビット線(図
ではBL0〜BL8までの9本)と多数のワード線(図で
はWL0〜WL31までの32本)との交差点にメモリセ
ルを接続したメモリセルアレイ部である。
【0049】ここで、本実施の形態のメモリセルアレイ
部77は、9×32ビットのアレイ構成であるが、実質
的な記憶容量は8×32ビットである。8番目のワード
線WL8につながる32個のメモリセルは、各行のビッ
トデータの反転、非反転を示すデータの保持用である。
【0050】図10は、センスアンプ&データ書込み処
理部76とメモリセルアレイアレイ部77の一部(8〜
6番目のビット線とj番目のワード線に関係する部分;
但し、jは1〜31の何れか)を代表して示す図であ
る。なお、図示しないビット番号(0番目から5番目)
については、必要の都度、番号のみを文中に記載するこ
とにする。
【0051】図10において、80は8対1セレクタ、
818〜816は(添え字はビット番号;以下同様)ラッ
チ、827〜826は入出力切替回路、838、837R
837W、836R、836W(添え字のRは読み出し用、W
は書込み用)は反転・非反転切替回路、848〜846
センスアンプ、858〜856はセル書込み用3ステート
バッファ、(j,8)〜(j,6)及び図示を省略した
(j,5)〜(j,0)はメモリセルである。
【0052】まず、8番目のビット線に関係する本実施
の形態に特有の構成要素を説明すると、メモリセル
(j,8)は、後述の説明からも明らかなように、同一
ワード線WLjにつながる0番目から7番目までのメモ
リセル(j,0)〜(j,7)に書き込まれたデータの
反転・非反転を示すデータ(以下「反転・非反転表示デ
ータ」と言う)を格納する。センスアンプ848は、メ
モリセル(j,8)に格納された反転・非反転表示デー
タを読み出す(以下、読み出されたデータを符号CNT
_Rで示すことにする)もので、ラッチ818はCNT
_Rをラッチする。反転・非反転切替回路838は、リ
フレッシュ動作信号(リフレッシュ時に1論理、それ以
外のときに0論理となる信号)が1論理のときにラッチ
818にラッチされたCNT_Rの逆論理のデータ(B
ar値)を出力し、0論理のときに同論理のデータ(T
rue値)を出力する(以下、True値又はBar値
に変換されたCNT_Rを符号CNT_Wで示すことに
する)ものであり、セル書込み用3ステートバッファ8
58は反転・非反転切替回路838から出力されたCNT
_Wをメモリセル(j,7)に書き込むためのものであ
る。
【0053】次に、通常のビット部分の構成要素を説明
すると、8対1セレクタ80は、コラムアドレスに従っ
て0〜7番目のビット線と1本のデータ線86との接続
を行う。入出力切替回路827、826は、ラッチ8
7、816に書込みデータをラッチさせるか、メモリセ
ル(j,7)、(j,6)からの読み出しデータをラッ
チさせるかを切替えるもので、例えば、データの書込み
時にコラムアドレスに従って7番目のビット線が選択さ
れている場合は、当該選択ビット線番号の入出力切替回
路827の出力をハイインピーダンスにし、8対1セレ
クタ80を介して取り込まれた1ビットの書込みデータ
を当該ビット線番号のラッチ817にラッチさせ、且
つ、他のビット線番号のラッチ816に入出力切替回路
826を介してメモリセル(j,6)からの読み出しデ
ータをラッチさせる。
【0054】反転・非反転切替回路837R、837W、8
6R、836Wのうち読み出し用のもの(添え字にRがつ
くもの)は、CNT_Rが1論理のときに入力データの
逆論理を出力し、0論理のときに同論理を出力する。こ
のため、入出力切替回路82 7、826を介して出力され
る読み出しデータの論理は常に書込みデータと同一の論
理、すなわち、True値を維持する。
【0055】反転・非反転切替回路837R、837W、8
6R、836Wのうち書込み用のもの(添え字にWがつく
もの)は、CNT_Wが1論理のときに入力データの逆
論理を出力し、0論理のときに同論理を出力する。この
ため、セル書込み用スリーステートバッファ857、8
6を介してメモリセル(j,7)、(j,6)に書き
込まれるデータの論理は、書込み時と読み出し時にその
時のメモリセル(j,7)、(j,6)のデータと同一
論理となり、リフレッシュ動作時に逆論理となる。この
動作は、8番目のメモリセル(j,8)に対しても同様
に行われ、結局、8番目のメモリセル(j,8)のデー
タは、0番目から7番目のメモリセル(j,0)〜
(j,7)に格納されたデータの反転・非反転を現すこ
とになる。
【0056】次に、作用を説明する。以下、説明の簡単
化のために、6番と7番のビットに便宜的な秘密情報
「01」を書き込むことを想定する。
【0057】1.情報の書込み まず、ライトイネーブル信号WEをアクティブにし、ロ
ウアドレスで図示のワード線WLjを指定するととも
に、コラムアドレスで6番目のビット線BL6指定して
書込みデータの1ビット目(1)を8対1セレクタ80
に加える。コラムアドレスで指定された6番目のビット
線BL6につながる入出力切替回路826はハイインピー
ダンス出力になっているため、8対1セレクタ80を通
過した書込みデータ(1)は、ラッチ816を通って反
転・非反転切替回路836Wに加えられる。今、DRAM
を初期状態とすると、CNT_Wは0論理であり、反転
・非反転切替回路836Wは、加えられた書込みデータ
(1)をそのまま出力し、セル書込み用3ステートバッ
ファ856を介してメモリセル(j,6)に1論理が書
き込まれる。
【0058】次に、コラムアドレスで7番目のビット線
BL7指定して書込みデータの2ビット目(0)を8対
1セレクタ80に加える。コラムアドレスで指定された
7番目のビット線BL7につながる入出力切替回路827
はハイインピーダンス出力になっているため、8対1セ
レクタ80を通過した書込みデータ(0)は、ラッチ8
7を通って反転・非反転切替回路837Wに加えられ
る。今、CNT_Wは0論理であるので、反転・非反転
切替回路837Wは、加えられた書込みデータ(0)をそ
のまま出力し、セル書込み用3ステートバッファ857
を介してメモリセル(j,7)に0論理が書き込まれ
る。
【0059】以上のようにして、選択ワード線WLj
つながる6番目と7番目のメモリセル(j,6)、
(j,7)に書込みデータ(01)が書き込まれたが、
同時に、選択ワード線WLjにつながる8番目のメモリ
セル(j,8)にCNT_Wが書き込まれている。ここ
に、8番目のメモリセル(j,8)に書き込まれたデー
タは0論理であり、一方、6番目と7番目のメモリセル
(j,6)、(j,7)に書き込まれたデータは、書込
みデータ「01」と同一の論理、すなわち、非反転のデ
ータである。
【0060】2.書込みデータの反転 次に、リフレッシュ動作信号が1論理になると、反転・
非反転切替回路838の出力にCNT_RのBar値
(反転値)が現われ、CNT_Wが1論理になるため、
このCNT_Wの1論理に応答して6番目と7番目の反
転・非反転切替回路836W、837Wの出力に書込みデー
タのBar値(反転値)が現われ、メモリセル(j,
6)、(j,7)のデータが反転する。そして、この反
転動作がリフレッシュの周期で繰り返される結果、記憶
素子(メモリセル)へのストレスを平均化して消去後の
痕跡(電気的若しくは物理的な非可逆変化)をなくすこ
とができる。
【0061】4.データの読み出し データの読み出しは、アウトプットイネーブル信号OE
をアクティブにし、ロウアドレスで図示のワード線WL
jを指定するとともに、コラムアドレスで任意番目のビ
ット線を指定して行う。例えば、6番目のビット線BL
6を指定すると、6番目の入出力切替回路827が動作
し、反転・非反転切替回路836Rの出力を8対1セレク
タ80に伝える。
【0062】今、CNT_Rが0論理である場合、すな
わち、メモリセル(j,6)のデータが書込みデータの
True値であることを示している場合は、反転・非反
転切替回路836Rはメモリセル(j,6)のデータをそ
のまま(非反転で)出力するが、CNT_Rが1論理で
ある場合、すなわち、メモリセル(j,6)のデータが
書込みデータのBar値であることを示している場合
は、反転・非反転切替回路836Rはメモリセル(j,
6)のデータの反転値を出力する。したがって、読み出
されるデータは、常に書込みデータのTrue値とな
り、上述の書込みデータの反転処理の影響を受けない。
【0063】以上のとおり、本実施の形態によれば、全
てのメモリセルのデータがリフレッシュ動作の周期で反
転、非反転を繰り返すことになるから、記憶素子のスト
レスを平均化して消去後の痕跡(電気的若しくは物理的
な非可逆変化)を残さないようにすることができ、秘密
情報の不正な読取りを回避できる。しかも、反転、非反
転の情報を8番目のメモリセル(j,8)に保持してい
るため、この情報を用いて書込みデータと同一論理のデ
ータを外部に読み出すことができ、外部からは常にTr
ue値で読み書きを行うことができる。
【0064】なお、本実施の形態では、メモリセルのデ
ータ反転をリフレッシュの動作周期に合わせている。リ
フレッシュ動作は書込み時や読み出し時に行われるが、
それとは別のタイミングで周期的にリフレッシュ動作を
行わせてもよく、又は、外部からの指示によってリフレ
ッシュ動作を行わせてもよい。また、リフレッシュ間隔
を不等にしたり、書込み時や読み出し時にメモリセルデ
ータの論理反転を行ってもよい。
【0065】また、DRAMを例にしたが、これに限ら
ない。要は、適当な周期でメモリセルのデータの論理を
反転させればよく、他の半導体メモリ(SRAMやフラ
ッシュメモリ又は強誘電体メモリなど)に適用すること
も可能である。
【0066】
【発明の効果】請求項1又は請求項2記載の発明によれ
ば、記憶情報を表す磁気の強さ又は状態、電荷の蓄積量
若しくは差動回路の不平衡状態を周期的に変化させると
ともに、元の状態と変化後の状態との違いを表す状態変
化情報を記憶し、記憶情報の読み出し時に元の状態と変
化後の状態が異なる場合は、該状態変化情報を用いて元
の状態を再生して読み出すようにしたので、長期間、同
一の記憶情報を保持した場合の、前記磁気の強さ又は状
態、電荷の蓄積量若しくは差動回路の不平衡状態の非可
逆変化をなくすことができる。したがって、記憶情報を
消去した後の痕跡が残らないので、例えば、マージン法
などの検査技法を駆使した記憶情報の不正な読み取りを
阻止でき、例えば、電子マネーシステムなどの信頼性向
上に寄与する有益な技術を提供できる。請求項3記載の
発明によれば、請求項2記載の電子情報記憶装置におい
て、前記記憶情報が通過する回路要素にラッチが含まれ
る場合、該ラッチの出力を次段回路に受け渡した直後に
該ラッチをリセットするので、該ラッチの痕跡も消し去
ることができ、より一層の信頼性向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の構成図である。
【図2】秘密情報記憶部の構成図である。
【図3】バス幅調整インターフェース部の構成図であ
る。
【図4】バス幅調整インターフェース部のタイミングチ
ャートである。
【図5】秘密情報記憶部の他の構成図である。
【図6】秘密情報記憶部のさらに他の構成図である。
【図7】第2の実施の形態の構成図である。
【図8】フラッシュメモリのデータ構造図である。
【図9】第3の実施の形態の構成図である。
【図10】第3の実施の形態の要部構成図である。
【符号の説明】
20 セレクタ部(状態変化手段) 21 インバータ部(状態変化手段) 22 フリップフロップ部(記憶手段) 23 クロック発生部(状態変化手段) 24 論理切替部(再生手段) 30 コントロール信号発生部(リセット手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気の強さ又は状態、電荷の蓄積量若し
    くは差動回路の不平衡状態を制御して電子情報を記憶す
    る電子情報記憶方法において、 前記磁気の強さ又は状態、電荷の蓄積量若しくは差動回
    路の不平衡状態を周期的に変化させるとともに、 元の状態と変化後の状態との違いを表す状態変化情報を
    記憶し、 記憶情報の読み出し時に元の状態と変化後の状態が異な
    る場合は、該状態変化情報を用いて元の状態を再生して
    読み出す、 ことを特徴とする電子情報記憶方法。
  2. 【請求項2】 磁気の強さ又は状態、電荷の蓄積量若し
    くは差動回路の不平衡状態を制御して電子情報を記憶す
    る電子情報記憶装置において、 前記磁気の強さ又は状態、電荷の蓄積量若しくは差動回
    路の不平衡状態を周期的に変化させる状態変化手段と、 元の状態と変化後の状態との違いを表す状態変化情報を
    記憶する記憶手段と、 記憶情報の読み出し時に元の状態と変化後の状態が異な
    る場合は、該状態変化情報を用いて元の状態を再生して
    読み出す再生手段と、 を備えたことを特徴とする電子情報記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶情報が通過する回路要素にラッ
    チが含まれる場合、該ラッチの出力を次段回路に受け渡
    した直後に該ラッチをリセットするリセット手段を設け
    ることを特徴とする請求項2記載の電子情報記憶装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007241383A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Omron Corp 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP2009163494A (ja) * 2008-01-07 2009-07-23 Dainippon Printing Co Ltd Usbストレージデバイス

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