JP3070474B2 - 電気二重層コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

電気二重層コンデンサ及びその製造方法

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    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気二重層コンデ
ンサに関し、特に、分極性電極である活性炭電極として
固体状活性炭電極を用いた電気二重層コンデンサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の電気二重層コンデンサの従来の
ものの一例の断面図を、図6に示す。この図に示すコン
デンサは積層構造のものであって、日本電気株式会社発
行のNEC技報,第47巻,第10号(平成6年10月
11日発行),第91〜97頁に記載されたものであ
る。図6を参照して、この積層型の電気二重層コンデン
サは、積層の単位となる電気二重層コンデンサ(以下、
基本セルと記す)30Dを4個、直列接続となるように
積層した構造となっている。そして、積層された各基本
セルどうしの間の接触抵抗や、最外側の基本セルと外部
電極としての端子板10との間の接触抵抗などを下げる
ために、積層体の両側の端子板10の更に外側に一枚ず
つ宛がわれた高剛性アルミニウム板製の加圧板13を介
して、ステンレス製などのボルト16、ナット17で加
圧状態に保持されている。各基本セル30Dの上部に設
けられている封止栓18は、製造工程中で各基本セル内
に例えば希硫酸水溶液のような電解液を含浸させるため
に用いた注入口を、含浸終了後に塞いだものである。
【0003】一般に、電気二重層コンデンサとしては、
上述の基本セル30Dだけでも電荷蓄積作用を示すので
あるが、実際には、図6に示すような、基本セルを複数
個直列にした積層構造にすることが多い。これは、この
電気二重層コンデンサが使用される電子回路の電源電圧
に対して、十分な耐電圧を持たせるためである。すなわ
ち、基本セル30D(単層構造の電気二重層コンデン
サ)の耐電圧は電解液の溶媒の電気分解電圧で決り、例
えば希硫酸水溶液のような水溶液系の電解液を用いるコ
ンデンサでは、水の電気分解電圧の約1.0V程度であ
る。この程度の電圧では、半導体集積回路などに用いら
れる例えば5.0Vというような電源電圧に対して、耐
電圧が不足する。そこでこの場合は、基本セルを少くと
も6個程度積層して、耐電圧を高めるのである。
【0004】以下に、図6に示した積層構造の電気二重
層コンデンサの製造方法について、図7(a),(b)
を用いて説明する。図7(a)は、図6に示した積層型
電気二重層コンデンサの位置XD の近傍での断面を示す
図である。すなわち、或る基本セルとこれに集電体8D
を介して隣り合うもう一つの基本セルとの境界部分の断
面を示す。又、図7(b)は、同じく位置XD で積層方
向(図6の紙面左右方向)に対して垂直に切断したとき
の、積層方向から見た断面を示す図である。図6及び図
7を参照して、先ず、分極性電極であるブロック状の固
体状活性炭電極1Dを作製する。その作製に当っては、
例えばこの出願発明の譲受人と同一譲受人による特開平
4ー288361号公報に開示された、活性炭/ポリア
セン系複合材料の製造方法などが用いられる。更に、例
えばカーボン粒子を含有させて導電性を付与した薄板状
導電性ゴム又は導電性プラスチックからなる、集電体8
Dを準備する。そして、集電体の一枚毎に、その両面に
上記の活性炭電極1Dを圧着する。つまり、図7(a)
における、集電体8Dとその両側の分極性電極1Dの部
分を予め一体化する。
【0005】別に、多孔性のセパレータ2Dを準備す
る。セパレータ2Dは、例えばポリオレフィン系のプラ
スチックや硝子繊維などの材料からなり、非電子伝導性
でイオン透過性である。更に、電気絶縁性の材料からな
る、額縁状のガスケット3Dを用意する。ガスケット3
Dの一部には、後の工程で活性炭電極に電解液を含浸さ
せるために、内外に通じる電解液注入口構成部4Dを設
けて置く。
【0006】そして、予め作製しておいた、集電体8D
の両面に活性炭電極1Dを圧着したものの上にセパレー
タ2Dを載せ、更にその回りにガスケット3Dを配置
し、再度、集電体の両面に活性炭電極を圧着したものを
重ねるという作業を繰り返しながら、積層して行く。
【0007】その後、図6に示すように、積層体の両端
に外部との接続用の端子板10および圧力を均一に加え
るための加圧板13を宛がい、ステンレス製などのボル
ト16、ナット17で圧力を加え、保持させる。
【0008】最後に、電解液としての希硫酸をガスケッ
ト3Dに設けた電解液注入口から注入し、真空含浸など
の方法により活性炭電極1Dに含浸させた後、注入口を
封止栓18で塞いで、積層型の電気二重層コンデンサを
完成する。
【0009】ここで、上述の積層構造および製造工程の
説明から分るように、図6に示す積層構造の電気二重層
コンデンサでは、これを電荷蓄積作用の観点から見る
と、電荷蓄積作用発源の単位である基本セル30Dが繰
り返されていることになる。一方、製造工程の観点から
見ると、予め集電体8Dの両側に固体状活性炭電極1D
を圧着したものが繰り返し積み重ねられて行くことにな
る。つまり、電気的な繰返しの単位30Dと製造上の繰
返しの単位31Dとがずれていて、或る一つの製造上の
繰返しの単位31Dの半分と、その隣りの製造上の繰返
しの単位の半分とで、一つの電気的な繰返しの単位の中
核部が構成されていることになる。この発明を理解する
に当って上記の相違を明確にしておくことが重要あるの
で、以後、電気的な繰返しの単位を「基本セル」又は必
要に応じて、「電気的な基本セル」と呼び、製造上の繰
返しの単位を「単位セル」又は必要に応じて、「製法上
の単位セル」と呼ぶこととする。
【0010】ところで、上述の電気二重層コンデンサに
は、その製造に必要な部品がそれぞれ個々ばらばらで、
精々、集電体8Dとその両側の分極製電極1Dとが予め
一体化されているだけであることから、製造工程の特に
積層の際に、多大な組立て工数を要するという問題があ
る。
【0011】このような問題を改善するための技術が、
例えば実公平7ー31535号公報に開示されている。
上記公報記載の電気二重層コンデンサでは、ガスケット
を熱可塑性樹脂の射出成形により形成するという製造方
法を採っている。そして、集電体とその周縁のガスケッ
トとを、ガスケットを形成する際の熱可塑性樹脂の射出
成形の際に予め一体化させることにより、接合強度の向
上および組立ての簡素化を計っている。
【0012】尚、前述した図6に示す電気二重層コンデ
ンサには、それぞれの電気的な基本セル30Dにガス抜
きの手段が講じられていない。そのため、例えば電解液
溶媒の電気分解によるガスの発生などのような何らかの
原因により、基本セル内の内圧が上昇してESR(Eq
uivalent Series Resistanc
e:等価直列抵抗)が悪化したり、場合によっては基本
セルが破裂してコンデンサとしての電荷蓄積作用が失な
われたり、はなはだしいときは電解液が漏出して他の電
子部品を損傷させるようなことが起る可能性がある。こ
のような問題を解決するには、電気的な基本セルにガス
抜き弁のようなガス抜き手段を設けることなどが有効で
ある。そのような、ガス抜き手段を備える電気二重層コ
ンデンサの一例が、実公平4ー72617号公報に開示
されている。上記公報記載の積層型電気二重層コンデン
サには、積層した複数個の基本セルのうちの少くとも一
つの基本セルにガス抜き弁が設けられていると共に、各
基本セルどうしの間に位置する中間集電体の一部分に、
電解液は通さないがガスは通すという性質を持つ撥水性
の微多孔質膜が設けられていて、基本セル内に発生した
ガスがコンデンサ外部に解放されるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図6
に示す従来の電気二重層コンデンサには、コンデンサを
構成する部品が個々に独立していて、特に積層する際に
多大な工数を要するという問題がある。この問題を解決
するために、実公平7ー31535号公報記載の電気二
重層コンデンサでは、集電体の周縁にガスケットを予め
熱可塑性樹脂の射出成形によって一体成形することによ
って部品点数を削減している。しかしながら、この場合
でも、集電体とガスケットとの二点の部品が一点になる
のみであるので、部品点数の削減効果および組立ての簡
素化の効果は十分であるとは言い難い。
【0014】又、電気二重層コンデンサにおいても他の
電子部品同様、コンデンサの高信頼性、高安全性が要求
されることから、実公平4ー72617号公報記載の電
気二重層コンデンサには、積層された基本セルの少くと
も一つにガス抜き弁を設けると共に、各基本セルどうし
の間の中間集電体の一部に、ガスは通すが電解液は通さ
ない撥水性の微多孔質膜を設けることにより、基本セル
内に発生したガスをコンデンサ外部に解放するような工
夫がなされている。しかし、このような手段による場合
でも、コンデンサ内部と外部とに直接通じているのはガ
ス抜き弁であるので、結局はこのガス抜き弁を通して、
基本セル内部から、ガスのみならず電解液までもが同時
に漏出してしまうことになる。又、ガス抜き弁として用
いようとするポリテトラフロロエチレンのような弗素系
樹脂は他のエンジニアリングプラスチックとくっつき難
いという性質を持つことから、この構造のガス抜き手段
は構造上の信頼性に欠けるという問題もある。
【0015】したがって本発明は、分極性電極として固
体状活性炭電極を用いた電気二重層コンデンサであっ
て、部品点数が少く量産性に優れた電気二重層コンデン
サを提供することを目的とするものである。
【0016】本発明の他の目的は、基本セル内に発生し
たガスをコンデンサ外部に解放するためのガス抜き手段
を有する電気二重層コンデンサであって、ガス抜き手段
を通して基本セル内部の電解液漏出のない高信頼性、高
安全性の電気二重層コンデンサを提供することである。
【0017】本発明の更に他の目的は、上記の部品点数
の少ない、高信頼性、高安全性の電気二重層コンデンサ
を製造する方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の電気二重層コン
デンサは、両底面開放の筒状ガスケットと、そのガスケ
ット内部の空間をそれぞれ開放底面を含む二つの空間に
分ける薄板状の多孔性セパレータと、前記ガスケット内
の二つの空間のそれぞれにそれぞれ配置されて前記セパ
レータを挟んで対向する一対のブロック状の固体状活性
炭電極と、前記二つの固体状活性炭電極のそれぞれにそ
れぞれ接触するようにして前記筒状ガスケットの両底面
を塞ぐ二つの薄板状の集電体とを含む単位の電気二重層
コンデンサが単独で又は複数個積層されてなる単層構造
又は積層構造の電気二重層コンデンサにおいて、前記ガ
スケットは、熱可塑性樹脂の射出成形により形成された
ものであり、前記セパレータはそれぞれ毎に、これを挟
む二つの固体状活性炭電極及びそれら二つの固体状活性
炭電極を取り囲むガスケットと共に、前記ガスケットの
射出成形の際に、予め一体化されたものであることを特
徴とする。
【0019】本発明の電気二重層コンデンサは、上記の
電気二重層コンデンサにおいて、前記固体状活性炭電極
は、これをセパレータの面に平行な方向から見たときの
断面が周囲に傾斜部を有して、前記セパレータに接する
面の面積とこれに対する面の面積とが異なる形状であ
り、面積の広い側の面が多孔性セパレータに密着してい
る構造であることを特徴とする。
【0020】上記の二つの電気二重層コンデンは、予め
形成した二つの板状の固体状活性炭電極を、非電子伝導
性でイオン透過性の薄板状多孔性セパレータを挟んで対
置させる第1の工程と、前記第1の工程後のセパレータ
及び固体状活性炭電極をモールド金型中に配置し、熱可
塑性樹脂を用いた射出成形により、固体状活性炭電極の
周囲に、内外に通じる小孔を有するガスケットを一体的
に形成する第2の工程と、前記第2の工程後のセパレー
タ、固体状活性炭電極及びガスケットからなる一体化物
を所定の数、間に導電性の薄板からなる集電体を挟んで
積層する第3の工程と、前記それぞれのガスケットに設
けられた小孔を通じて、それぞれのガスケット内の固体
状活性炭電極に電解液を含浸させた後、前記小孔に封止
栓を施す第4の工程とを含むことを特徴とする製造方法
によって製造される。
【0021】本発明の電気二重層コンデンサは、又、両
底面開放の筒状ガスケットと、そのガスケット内部の空
間をそれぞれ開放底面を含む二つの空間に分ける薄板状
の多孔性セパレータと、前記ガスケット内の二つの空間
のそれぞれにそれぞれ配置されて前記セパレータを挟ん
で対向する一対のブロック状の固体状活性炭電極と、前
記二つの固体状活性炭電極のそれぞれにそれぞれ接触す
るようにして前記筒状ガスケットの両底面を塞ぐ二つの
薄板状の集電体とを含む単位の電気二重層コンデンサが
複数個積層されてなる、積層構造の電気二重層コンデン
サにおいて、前記ガスケットは、熱可塑性樹脂の射出成
形により形成されたものであり、それぞれの集電体はそ
れぞれ毎に、これを挟む二つの固体状活性炭電極及びそ
れら二つの固体状活性炭電極を取り囲むガスケットと共
に、前記ガスケットの射出成形の際に、予め一体化され
たものであることを特徴とする。
【0022】本発明の電気二重層コンデンサは、上記の
電気二重層コンデンサにおいて、前記固体状活性炭電極
は、これを集電体の面に平行な方向から見たときの断面
が周囲に傾斜部を有して、前記集電体に接する面の面積
とこれに対する面の面積とが異なる形状であり、面積の
広い側の面が集電体に密着している構造であることを特
徴とする。
【0023】上記二つの電気二重層コンデンサは、予め
形成した二つの板状の固体状活性炭電極を、導電性の薄
板からなる集電体を挟んで、対置させる第1の工程と、
前記第1の工程後の集電体及び固体状活性炭電極をモー
ルド金型中に配置し、熱可塑性樹脂を用いた射出成形に
より、固体状活性炭電極の周囲に、内外に通じる小孔を
有するガスケットを一体的に形成する第2の工程と、前
記第2の工程後の集電体、固体状活性炭電極及びガスケ
ットからなる一体化物を所定の数、間に非電子伝導性で
イオン透過性の薄板状多孔性セパレータを挟んで積層す
る第3の工程と、前記それぞれのガスケットに設けられ
た小孔を通じて、それぞれのガスケット内の固体状活性
炭電極に電解液を含浸させた後、前記小孔に封止栓を施
す第4の工程とを含むことを特徴とする製造方法によっ
て製造される。
【0024】本発明の電気二重層コンデンサは、これま
での電気二重層コンデンサにおいて、前記ガスケット
は、前記単位の電気二重層コンデンサ毎に、ガスケット
の内外に通じる撥水性材料からなる微多孔質のガス抜き
用栓を有し、前記ガス抜き用栓は、予め前記ガスケット
の射出成形の際に、ガスケットに埋設されたものである
ことを特徴とする。
【0025】上記の電気二重層コンデンサは、前述した
二つの製造方法において、前記第2の工程のとき、一体
成形された後のガスケットに前記ガス抜き用栓が埋設さ
れているようにするために、予め射出成形に先立って、
前記第1の工程終了後の固体状活性炭電極、セパレータ
又は集電体の前記ガス抜き用栓を設けるべき位置に対応
する位置に、撥水性材料からなる微多孔質の栓を配置し
ておくことを特徴とする製造方法により製造される。
【0026】本発明においては、ガスケットを熱可塑性
樹脂を用いた射出成形により形成する。そして、その射
出成形の際のモールド金型内に、各セパレータ(又は、
各集電体)と、その両側に一つづつ配置される二つの固
体状活性炭電極とをセットして、ガスケットの形成と同
時に、ガスケットと共に一体化する。従って、それまで
4点であった部品点数が1点に削減され、積層工程での
生産性が向上する。
【0027】又、固体状活性炭電極の断面形状を周縁に
テーパをつけた形状にすることによって、セパレータ
(又は、集電体)とこれを挟む固体状活性炭電極とがガ
スケットにより強力に圧接されるので、セパレータ(又
は、集電体)と固体状活性炭電極との間の接触抵抗が小
さくなる。
【0028】本発明においては、セパレータ(又は、集
電体)と、固体状活性炭電極と、ガスケットとを、ガス
ケット形成時の熱可塑性樹脂の射出成形により一体化す
るとき同時に、例えばポリテトラフロロエチレンのよう
な高耐熱性で撥水性の材料からなる、微多孔質のガス抜
き栓をもガスケット内に埋設、一体化する。この工法に
よれば、上記の射出成形による一体成形時に、溶融した
熱可塑性樹脂が微多孔質ガス抜き栓の表面細孔に流れ込
んで硬化するので、ガス抜き栓の材料とガスケットの材
料との接着が強固になる。ガス抜き栓はガスは通すが液
体は通さないので、基本セル内部に発生するガスによる
内圧上昇が防止されるのみならず、基本セル内部からの
電解液漏出も確実に防止される。しかも、上述のよう
に、ガス抜き栓とガスケットとが強固に接着しているの
で、何らかの原因で基本セル内の内圧が高まったときで
も、コンデンサの破裂は起らない。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。本実施の形態では、図1
に示す製法上の単位セル31Aを用いて、図2に示す積
層型電気二重層コンデンサを作製した。図1(a)は、
図2に示す積層型電気二重層コンデンサの位置XA の近
傍での断面を示す図である。また、図1(b)は、同じ
く位置XA で積層方向(図2の紙面左右方向)に対して
垂直に切断したときの、積層方向から見た断面を示す図
である。図1及び図2を参照して、本実施の形態による
積層型電気二重層コンデンサは、下記の点で図6に示す
積層型電気二重層コンデンサと異っている。 セパレータ2Aがガスケット3Aの内部に入り込んで
いる点。 固体状活性炭電極1Aの周辺とガスケット3Aとの間
に間隙が無い点。 活性炭電極1Aの周縁部がテーパ状に加工されてい
て、断面形状が、セパレータ2A側で広く集電体8A側
で狭くなるような台形である点。 電気的な基本セル30Aと製法上の単位セル31Aと
が一致している点。
【0030】図1に示す積層型電気二重層コンデンサ
は、以下のようにして製造される。先ず、分極性電極1
Aを作製する。その作製に当っては、前述した特開平4
ー288361号公報記載の活性炭/ポリアセン系複合
材料の製造方法に基づいて、粉末状活性炭にフェノール
樹脂等のバインダ材を混ぜ、上述したような台形状のブ
ロックに焼成した。この活性炭電極は、多孔質でブロッ
ク状であれば、バインダ材や製法は問わない。
【0031】次に、多孔性セパレータ2Aとして、鉛蓄
電池用のガラス繊維製セパレータを1枚準備する。セパ
レータ2Aは、非電子伝導性で且つイオン透過性の膜で
あれば、材質は問わない。その後、モールド成形下金型
の中央部に、セパレータ2Aの両側に分極性電極1Aを
一つずつ、それぞれの対向面積の広い側がセパレータ2
Aに密着するようにして配置したものをセットする。そ
して、モールド上金型をかぶせ、分極性電極1Aの周囲
にABS樹脂を射出成形して、ガスケット3Aを形成す
る。このようにして、セパレータ2Aと、これを挟む二
つの活性炭電極1Aと、それらを取り巻くガスケット3
Aの四つが一体化された構造物(製法上の単位セル31
A。図1(a)参照)を得る。そのような製法上の単位
セル31Aを所定数、同様な方法で、作製した。ガスケ
ット3Aは、熱可塑性樹脂で耐酸性(電解液に対する耐
性。この場合は後述するように、耐硫酸性)、耐熱性を
備えていれば、材料を問わない。尚、ガスケット3Aの
一部に、後の工程で活性炭電極1Aに電解液を含浸させ
るための電解液注入口4Aを開けて置く。
【0032】次いで、上記の、セパレータ2Aと、活性
炭電極1Aと、ガスケット3Aとが一体化された単位セ
ル31Aと、集電体8Aをそれぞれ必要数用意し、それ
らを積層して行く。本実施の形態では、コンデンサ全体
に加わる電圧に対して、複数の電気的な基本セルがそれ
ぞれ分担する電圧は全て等しいものと仮定し、その一基
本セル当りの分担電圧が0.8Vになるように、積層数
を決めた。集電体8Aには、カーボン粉末その他を練り
込んで導電性を付与したブチルゴム板を用いた。先ず、
製法上の単位セル31Aのガスケット3Aの接着面にエ
ポキシ接着剤を塗布する。そして、単位セル31Aと集
電体8Aとを交互に重ねながら、つまり、単位セル31
Aの間に集電体8Aを挟み込みながら積層した。尚、プ
ラス側、マイナス側それぞれの終端部には、外側を向く
面にグラフォイル9を圧着した集電体8Aを配置した
後、ABS樹脂製のプラス側終端ガスケットフレーム
、マイナス側終端ガスケットフレーム15を接着し
た。
【0033】その後、治具を用いて積層体を25kg/
cm2 で加圧し、保持しながら、接着剤硬化槽内でエポ
キシ接着剤を硬化させた。そして、積層体のグラフォイ
ル9の露出面にはんだめっきアルミニウム板製の端子板
10を配置し、更にその外側にブチルゴム製のスペーサ
用絶縁ゴム板11,12配置し、それぞれの外側にアル
ミニウム板製の加圧板13を配置して、全体を2kg/
cm2 で加圧、保持しながら、4隅をステンレス製のボ
ルト16、ナット17でボルト締めした。
【0034】最後に、電解液注入口4Aから基本セル3
0A内を10-2Torrの真空に引いた後、30wt%
の希硫酸を注入し電解液注入口4Aを封止栓18で融
着、封止して、本実施の形態の積層型電気二重層コンデ
ンサを完成した。
【0035】本実施の形態では、従来の電気二重層コン
デンサの製造におけるよりも部品点数が削減されてい
る。その結果、積層型電気二重層コンデンサの製造に要
する時間が短縮されて、生産性が向上する。例えば、従
来電気二重層コンデンサ製造に際して組立てに要してい
た工数を100とすると、本実施の形態ではこれが55
の工数で組み立てられるようになった。これを電気二重
層コンデンサの製造工程全体で見ると、100の工数が
80になったことに相当する。
【0036】又、本実施の形態においては、活性炭電極
1Aは断面が台形状で、周縁のテーパ部におけるガスケ
ット3Aからの圧力により、セパレータ2Aに圧接され
ている。従って、従来に比べて接触抵抗が小さくなり、
しかも長期に亘ってその圧接力が保持される。すなわ
ち、コンデンサとしてのESRが初期的にも小さく、ま
た、経時変化も小さい。
【0037】尚、本実施の形態において、集電体8A
は、導電性および耐酸性を有するシートであれば素材を
問わず、端子板10は、導電性を有する金属であれば材
料を問わない。スペーサ用絶縁ゴム板11,12は必ら
ずしもゴムである必要はなく、絶縁性を有するシートで
あれば良い。弾性を備えていれば、更に好適である。加
圧板13は、剛体の板であれば材質を問わず、終端ガス
ケットフレーム14,15は、熱可塑性樹脂で耐酸性、
耐熱性を備えていれば良い。ボルト16及びナット17
は、剛体であれば材料を問わない。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態によ
る積層型電気二重層コンデンサを構成する、電気的な基
本セルの断面を表す図である。電解液注入口4Aの中心
を通り、積層方向に垂直に切った断面を示す。図3と図
1(b)とを比較して、本実施の形態は、ガスケット3
Bにガス抜き栓5Bが埋設されている点が、第1の実施
の形態とは異っている。このガス抜き栓5Bは、ポリテ
トラフロロエチレン製で、撥水性で微多孔質である。ガ
スは通すが液体は通さないという性質を持つ。
【0039】上記のガス抜き栓5Bは、セパレータと、
その両側の二つの活性炭電極と、それらの周囲のガスケ
ットとを熱可塑性樹脂の射出成形で一体化するときに、
同時に一体的に作り込まれる。すなわち、本実施の形態
を製造するには、セパレータの両側に一つずつ活性炭電
極を配置し、更にガス抜き栓を設けるべき位置にガス抜
き栓を配置したものを、第1の実施の形態におけると同
様に、モールド成形下金型内にセットし上金型をかぶせ
た後、活性炭電極の周囲にABS樹脂を射出成形する。
これにより、ガスケット3Bの形成と同時に、セパレー
タ2A,活性炭電極,ガス抜き栓5B,ガスケット3B
が一体化する。このようにすると、ABS樹脂の射出成
形時に、ポリテトラフロロエチレン製のガス抜き栓5B
の表面細孔に溶融したABS樹脂が流れ込んで、ガス抜
き栓5Bとガスケット3Bとが強固に接着される。
【0040】本実施の形態では、この後、ガスケット3
Bにガス抜き栓5Bを備えた一体化構造物(製法上の単
位セル)を用いて、第1の実施の形態におけると同様の
工法により、積層構造の電気二重層コンデンサを作製し
た。
【0041】尚、予めガス抜き栓をガスケットの射出成
形時にガスケット中に埋設するのに替えて、ガスケット
3Bにガス抜き弁孔を設け、そのガス抜き弁孔の直径よ
り大きい直径のポリテトナフロロエチレン製円形シート
を、ガスケット成形後に、融着しても良い。
【0042】次に、本発明の第3の実施の形態につい
て、説明する。本実施の形態では、図4に示す製法上の
単位セル31Cを用いて、図5に示す積層型電気二重層
コンデンサを作製した。図4(a)は、図5に示す積層
型電気二重層コンデンサの位置XC の近傍での断面を示
す図である。すなわち、或る基本セル30Cとこれに集
電体8Cを介して隣り合うもう一つの基本セルとの境界
部分の断面を示す。又、図4(b)は、同じく位置XC
で積層方向(図5の紙面左右方向)に対して垂直に切断
したときの、積層方向から見た断面を示す図である。図
4及び図5を参照して、本実施の形態による積層型電気
二重層コンデンサは、下記の点で、第1の実施の形態と
異っている。 電荷蓄積作用の単位となる電気的な基本セル30C
と、製造時の繰返しの単位となる製法上の単位セル31
Cとがずれている点。
【0043】本実施の形態の電気二重層コンデンサで
は、或る一つの製法上の単位セル31Cの半分とその隣
りの単位セルの半分とで、一つの電気的な基本セル30
Cの中核部を構成していることになる。 上記相違点に関連して、断面台形状の活性炭電極1C
は、接触面積の広い方の面が集電体8Cに接触している
点。
【0044】図4に示す積層型電気二重層コンデンサ
は、以下のようにして製造される。先ず、第1の実施の
形態におけると同様にして、断面台形のブロック状分極
性電極1Cを作製した。
【0045】次に、集電体8Cを1枚準備する。集電体
には、第1の実施の形態におけると同様に、カーボン粉
末を添加して導電性を付与したブチルゴム板を用いた。
その後、モールド成形下金型の中央部に、集電体8Cの
両側に分極性電極1Cを一つずつ、それぞれの対向面積
の広い側が集電体8Cに密着するようにして配置したも
のをセットし、モールド上金型をかぶせ、分極性電極1
Cの周囲にABS樹脂のガスケット3Cを射出成形す
る。このようにして、集電体8Cと、これを挟む二つの
活性炭電極1Cと、それらを取り巻くガスケット3Cの
四つが一体化された構造物(製法上の単位セル31C。
図4(a)参照)を得る。そのような製法上の単位セル
31Cを所定数、同様な方法で、作製した。ガスケット
3Cの一部に、後の工程で活性炭電極1Cに電解液を含
浸させるための電解液注入口となるべき、注入口構成部
4Cを設けて置く。又、ガス抜き口となるべき、ガス抜
き口構成部5Cを設けておく。
【0046】次いで、上記の、集電体8Cと、活性炭電
極1Cと、ガスケット3Cとが一体化された製法上の単
位セル31Cと、セパレータ2Cをそれぞれ必要数用意
し、それらを積層して行く。セパレータ2Cには、第1
の実施の形態と同様に、鉛蓄電池のセパレータに用いら
れるガラス繊維製のセパレータを用いた。先ず、製法上
の単位セル31Cのガスケット3Cの接着面にエポキシ
接着剤を塗布する。そして、単位セル31Cとセパレー
タ2Cとを交互に重ねながら、つまり、単位セル31C
の間にセパレータ2Cを挟み込みながら積層した。尚、
プラス側、マイナス側それぞれの終端部には、プラス側
終端ガスケットフレーム14C、マイナス側終端ガスケ
ットフレーム15Cを接着した。それぞれのガスケット
フレーム14C,15Cは、外側を向く面にはグラフォ
イル9が圧着され、内側を向く面には活性炭電極1Cが
圧着された集電体8Cの周囲にABC樹脂をインサート
成形した構造となっている。
【0047】その後、治具を用いて積層体を25kg/
cm2 で加圧し、保持しながら、接着剤硬化槽内でエポ
キシ接着剤を硬化させた。そして、積層体のグラフォイ
ル9の露出面にはんだめっきアルミニウム板製の端子板
10を配置し、更にその外側にブチルゴム製のスペーサ
用絶縁ゴム板11,12配置し、それぞれの外側にアル
ミニウム板製の加圧板13を配置して、全体を2kg/
cm2 で加圧、保持しながら、4隅をステンレス製のボ
ルト16、ナット17でボルト締めした。
【0048】最後に、電解液注入口から各電気的な基本
セル30A内を10-2Torrの真空に引いた後、30
wt%の希硫酸を注入し電解液注入口を封止栓18で融
着、封止した。更に、ガス抜き口上に、その孔の直径よ
り大きい径のテトラフロロエチレン製の撥水性微多孔質
膜を融着して、本実施の形態の積層型電気二重層コンデ
ンサを完成した。
【0049】本実施の形態においても、従来四つであっ
た部品が一つに削減されている。また、活性炭電極1C
は断面が台形状で、周縁のテーパ部でガスケット3Cに
より集電体8Cに圧接されている。従って、従来に比べ
て接触抵抗が小さくなり、しかも長期に亘ってその圧接
力が保持される。すなわち、コンデンサとしてのESR
が初期的にも小さく、又、経時変化も小さい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、電気二
重層コンデンサを構成するセパレータ又は集電体と、こ
れを挟む二つの固体状活性炭電極と、それらを取り囲む
ガスケットの四つの部品を、ガスケット形成のための熱
可塑性樹脂の射出成形の際に一体化して、部品点数を削
減している。これにより、本発明によれば、電気二重層
コンデンサ製造の際の組立て工数を削減し、生産性を高
めることができる。この効果は、特に積層型電気二重層
コンデンサの製造に際して顕著である。
【0051】又、本発明は、電気二重層コンデンサを構
成する活性炭電極の構造を、その断面が台形などのよう
な形状になるように、周縁にテーパ部を設けた構造と
し、面積の広い方の面がセパレータ又は集電体に接触す
るように配置し、テーパ部に射出成形によるガスケット
からの圧力を加えるようにしている。これにより本発明
によれば、活性炭電極とセパレータ又は集電体とが強固
に圧接されるので、接触抵抗延いてはコンデンサとして
の等価直列抵抗が初期的にも小さく又、長期的にも安定
した電気二重層コンデンサを提供できる。
【0052】更に、本発明は、封口用のガスケットに、
ガスだけを選択的に通し液体は通さない、撥水性で多孔
質のガス抜き栓を設けている。このガス抜き栓はガスケ
ットの射出成形時に同時に一体的に形成されていて、ガ
スケットとの接着は非常に強固である。これにより本発
明によれば、何らかの原因によりコンデンサ内部にガス
が発生したときでも、そのガスを外部に開放できるの
で、内圧の上昇に起因する等価直列抵抗の増大やコンデ
ンサの破裂を防止できる。しかも、電解液の漏出は起ら
ない。本発明の電気二重層コンデンサの信頼性、安全性
は非常に高い。
【0053】本発明によれば、初期の電気的特性のみな
らず長期に亘る安定性に優れ、しか安全性の高い電気二
重層コンデンサを、効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による積層型電気二
重層コンデンサの製造に用いた単位セルの断面を示す図
である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による積層型電気二
重層コンデンサの断面を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による積層型電気二
重層コンデンサの製造に用いた単位セルの断面を示す図
である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による積層型電気二
重層コンデンサの製造に用いた単位セルの断面を示す図
である。
【図5】本発明の第3の実施の形態による積層型電気二
重層コンデンサの断面を示す図である。
【図6】従来の積層型電気二重層コンデンサの一例の断
面を示す図である。
【図7】図6に示す従来の電気二重層コンデンサにおけ
る製法上の単位セルの断面を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D 固体状活性炭電極 2A,2B,2C,2D セパレータ 3A,3B,3C,3D ガスケット 4A,4D 電解液注入口 4C 電解液注入口構成部 5B ガス抜き栓 5C ガス抜き口構成部 6 ボルト穴 8A,8B,8C,8D 集電体 9 グラフォイル 10 端子板 11,12 スペーサ用ゴム板 13 加圧板 14,15 ガスケットフレーム 16 ボルト 17 ナット 18 封止栓 30A,30B,30C,30D 電気的な基本セル 31A,31B,31C,31D 製法上の単位セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−283519(JP,A) 特開 平6−188149(JP,A) 実開 平4−36221(JP,U) 実開 平6−52135(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/058 H01G 9/02 H01G 9/10 H01G 9/155 H01G 13/00 381

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両底面開放の筒状ガスケットと、そのガ
    スケット内部の空間をそれぞれ開放底面を含む二つの空
    間に分ける薄板状の多孔性セパレータと、前記ガスケッ
    ト内の二つの空間のそれぞれにそれぞれ配置されて前記
    セパレータを挟んで対向する一対のブロック状の固体状
    活性炭電極と、前記二つの固体状活性炭電極のそれぞれ
    にそれぞれ接触するようにして前記筒状ガスケットの両
    底面を塞ぐ二つの薄板状の集電体とを含む単位の電気二
    重層コンデンサが単独で又は複数個積層されてなる単層
    構造又は積層構造の電気二重層コンデンサにおいて、 前記ガスケットは、熱可塑性樹脂の射出成形により形成
    されたものであって、内外に通じる栓をされた電解液注
    入口を有し、 前記セパレータはそれぞれ毎に、これを挟む二つの固体
    状活性炭電極及びそれら二つの固体状活性炭電極を取り
    囲むガスケットと共に、前記ガスケットの射出成形の際
    に、予め一体化されたものであることを特徴とする電気
    二重層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気二重層コンデンサ
    において、 前記固体状活性炭電極は、これをセパレータの面に平行
    な方向から見たときの断面が周囲に傾斜部を有して、前
    記セパレータに接する面の面積とこれに対する面の面積
    とが異なる形状であり、面積の広い側の面が多孔性セパ
    レータに密着している構造であることを特徴とする電気
    二重層コンデンサ。
  3. 【請求項3】 両底面開放の筒状ガスケットと、そのガ
    スケット内部の空間をそれぞれ開放底面を含む二つの空
    間に分ける薄板状の多孔性セパレータと、前記ガスケッ
    ト内の二つの空間のそれぞれにそれぞれ配置されて前記
    セパレータを挟んで対向する一対のブロック状の固体状
    活性炭電極と、前記二つの固体状活性炭電極のそれぞれ
    にそれぞれ接触するようにして前記筒状ガスケットの両
    底面を塞ぐ二つの薄板状の集電体とを含む単位の電気二
    重層コンデンサが複数個積層されてなる、積層構造の電
    気二重層コンデンサにおいて、 前記ガスケットは、熱可塑性樹脂の射出成形により形成
    されたものであって、内外に通じる栓をされた電解液注
    入口を有し、 それぞれの集電体はそれぞれ毎に、これを挟む二つの固
    体状活性炭電極及びそれら二つの固体状活性炭電極を取
    り囲むガスケットと共に、前記ガスケットの射出成形の
    際に、予め一体化されたものであることを特徴とする電
    気二重層コンデンサ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電気二重層コンデンサに
    おいて、 前記固体状活性炭電極は、これを集電体の面に平行な方
    向から見たときの断面が周囲に傾斜部を有して、前記集
    電体に接する面の面積とこれに対する面の面積とが異な
    る形状であり、面積の広い側の面が集電体に密着してい
    る構造であることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3又は請求
    項4記載の電気二重層コンデンサにおいて、 前記ガスケットは、前記単位の電気二重層コンデンサ毎
    に、ガスケットの内外に通じる撥水性材料からなる微多
    孔質のガス抜き用栓を有し、 前記ガス抜き用栓は、予め前記ガスケットの射出成形の
    際に、ガスケットに埋設されたものであることを特徴と
    する電気二重層コンデンサ。
  6. 【請求項6】 予め形成した二つのブロック状の固体状
    活性炭電極を、非電子伝導性でイオン透過性の薄板状多
    孔性セパレータを挟んで対置させる第1の工程と、 前記第1の工程後のセパレータ及び固体状活性炭電極を
    モールド金型中に配置し、熱可塑性樹脂を用いた射出成
    形により、固体状活性炭電極の周囲に、内外に通じる小
    孔を有するガスケットを一体的に形成する第2の工程
    と、 前記第2の工程後のセパレータ、固体状活性炭電極及び
    ガスケットからなる一体化物を所定の数、間に導電性の
    薄板からなる集電体を挟んで積層する第3の工程と、 前記それぞれのガスケットに設けられた小孔を通じて、
    それぞれのガスケット内の固体状活性炭電極に電解液を
    含浸させた後、前記小孔に封止栓を施す第4の工程とを
    含むことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の
    電気二重層コンデンサの製造方法。
  7. 【請求項7】 予め形成した二つのブロック状の固体状
    活性炭電極を、導電性の薄板からなる集電体を挟んで、
    対置させる第1の工程と、 前記第1の工程後の集電体及び固体状活性炭電極をモー
    ルド金型中に配置し、熱可塑性樹脂を用いた射出成形に
    より、固体状活性炭電極の周囲に、内外に通じる小孔を
    有するガスケットを一体的に形成する第2の工程と、 前記第2の工程後の集電体、固体状活性炭電極及びガス
    ケットからなる一体化物を所定の数、間に非電子伝導性
    でイオン透過性の薄板状多孔性セパレータを挟んで積層
    する第3の工程と、 前記それぞれのガスケットに設けられた小孔を通じて、
    それぞれのガスケット内の固体状活性炭電極に電解液を
    含浸させた後、前記小孔に封止栓を施す第4の工程とを
    含むことを特徴とする、請求項3又は請求項4に記載の
    電気二重層コンデンサの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7記載の電気二重層
    コンデンサの製造方法において、 前記第2の工程のとき、一体成形された後のガスケット
    にガス抜き用栓が埋設されているようにするために、予
    め射出成形に先立って、前記第1の工程終了後の固体状
    活性炭電極、セパレータ又は集電体の前記ガス抜き用栓
    を設けるべき位置に対応する位置に、撥水性材料からな
    る微多孔質の栓を配置しておくことを特徴とする電気二
    重層コンデンサの製造方法。
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