JP3069071U - 避難用梯子 - Google Patents

避難用梯子

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JP3069071U
JP3069071U JP1999008799U JP879999U JP3069071U JP 3069071 U JP3069071 U JP 3069071U JP 1999008799 U JP1999008799 U JP 1999008799U JP 879999 U JP879999 U JP 879999U JP 3069071 U JP3069071 U JP 3069071U
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俊二 前田
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城田鉄工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮式の伸縮柱体を用いた避難用梯子に於い
て、伸縮柱体を形成する柱材の種類が少なくて済むと共
に、伸縮柱体の機械的強度の向上を図れるようにする。 【解決手段】 横断面が同一の形状及び大きさに形成さ
れた複数枚の縦長板状の柱材6を前後方向へ重ね合わせ
て長手方向へ摺動自在とした伸縮式の左右の伸縮柱体2
と、左右の伸縮柱体2間に長手方向に沿って一定間隔毎
に配設され、両端部が対向する左右の柱材6の上端部に
夫々取り付けられた複数本の横桟3と、左右の伸縮柱体
2の各柱材6を長手方向へ伸縮自在に連結すると共に、
伸長状態になった伸縮柱体2の各柱材6が長手方向へ抜
けるのを防止する連結機構4とから構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ビルやマンション、一般住宅家屋等の建築物の外壁高所やベランダ 等に設置され、火災等の緊急避難時に建築物の高所から避難する際に使用する避 難用梯子に係り、不使用時には短縮状態で収納されていると共に、使用時には伸 長垂下状態になる伸縮式の避難用梯子の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ビルやマンション等の建築物のベランダや屋上等には、火災等の緊急 避難時に建築物の高所から低所へ避難することができる各種構造の避難用梯子が 設置されている。
【0003】 従来、この種の避難用梯子としては、図示していないが、対向状に配置された 左右のワイヤロープに複数本の横桟を一定間隔毎に取り付け、各横桟に後方へ突 出する突子を取り付けたロープ式の避難用梯子が知られている。この避難用梯子 は、伸長垂下状態になったときに各突子が建築物の壁面に当接して避難時に於け る避難用梯子の前後方向への揺動を防止するようになっている為、避難者が安全 且つ円滑に避難できるようになっている。
【0004】 ところで、建築物の構造や避難用梯子を設置する場所によっては、建築物の壁 面を利用することができず、伸長垂下状態になった避難用梯子の突子が建築物の 壁面に当接しないことがある。この場合、避難用梯子は、伸長垂下状態になった ときに宙吊りの状態を呈することになる為、避難者が避難用梯子を伝って降下す る際に避難用梯子が前後方向へ大きく揺動し、避難者が安全且つ円滑に避難でき ないと云う難点があった。
【0005】 そこで、本件出願人は、上述した問題を解決する為にテレスコープ式の伸縮自 在な伸縮柱体を用いた避難用梯子を開発した(例えば実公昭61−29920号 公報及び実公平6−16158号公報等)。
【0006】 即ち、前記各避難用梯子は、図示していないが、径の異なる複数本の金属パイ プ製の柱材を摺動自在に嵌挿して成るテレスコープ状の伸縮自在な左右の伸縮柱 体と、左右の伸縮柱体間に長手方向に沿って一定間隔毎に配設され、両端部が対 向する左右の柱材に夫々固定された複数本の横桟と、上下に隣接する横桟の両端 部同士を連結する折り畳み自在なリンク製の連結材等から構成されて居り、使用 時に伸縮柱体を伸長せしめてこれを建築物の壁面に代わる支持部材とすることに より、伸長時に於ける避難用梯子の揺動を防止するようにしたものである。従っ て、この避難用梯子は、伸長垂下状態になった伸縮柱体によって揺動が防止され 、避難者はこれを伝って安全且つ円滑に避難することができるようになっている 。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら、上述したテレスコープ式の伸縮柱体を用いた避難用梯子に於いては 、径の異なる複数本の金属パイプ製の柱材を摺動自在に嵌挿することによって伸 縮柱体を形成するようにしている為、伸縮柱体を形成する為の柱材を数種類(多 いときには十数種類)必要とすることになり、柱材の種類が必然的に多くなって コスト高なると云う問題があった。 又、伸縮柱体は、下端部に行くに従って柱材の径が順次細くなる為、下端部側 の柱材は上端部側の柱材に比べて極端に径が細くなっている。その結果、伸縮柱 体は、上端部側と下端部側とで機械的強度に大きな差が生じることになり、伸長 垂下状態の避難用梯子に避難者の荷重が掛かったときに伸縮柱体が前後方向へ撓 み易くなると云う問題があった。 特に、避難用梯子の全長が長くなるような場合には、前記各問題がより助長さ れることになる。
【0008】 本考案は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は伸縮柱 体を形成する柱材の種類が少なくて済むと共に、伸縮柱体の機械的強度の向上を 図れるようにした伸縮式の避難用梯子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本考案の請求項1の避難用梯子は、横断面が同一の 形状及び大きさに形成された複数枚の縦長板状の柱材を前後方向へ重ね合わせて 長手方向へ摺動自在とした伸縮式の左右の伸縮柱体と、左右の伸縮柱体間に長手 方向に沿って一定間隔毎に配設され、両端部が対向する左右の柱材の上端部に夫 々取り付けられた複数本の横桟と、左右の伸縮柱体の各柱材を長手方向へ伸縮自 在に連結すると共に、伸長状態になった伸縮柱体の各柱材が長手方向へ抜けるの を防止する連結機構とから構成したことに特徴がある。
【0010】 又、本考案の請求項2の避難用梯子は、左右の伸縮柱体の各柱材を、横桟が取 り付けられる縦長板状の前側耳部と、前側耳部の一側端に後方へ傾斜する姿勢で 連設された縦長板状の傾斜部と、傾斜部の後端に連設され、前側耳部に対して平 行な縦長板状の後側耳部とを備えた一定長さの金属製の押出し型材により形成し 、各柱材の大きさ及び形状を、これらを前後方向へ重ね合わせたときに前側耳部 同士、傾斜部同士及び後側耳部同士が夫々重ね合わされると共に、各前側耳部の 端面及び各後側耳部の端面が夫々面一になるように形成したことに特徴がある。
【0011】 更に、本考案の請求項3の避難用梯子は、一番後側に位置する柱材を除いた各 柱材の後側耳部の上端部に、直ぐ後側に位置する柱材の後側耳部に摺動自在に係 止されて伸長状態の伸縮柱体が折れ曲がらないようにする係止片を設けたことに 特徴がある。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 図1乃至図11は本考案の実施の形態に係る伸縮式の避難用梯子1を示し、当 該避難用梯子1は、左右の伸縮柱体2、複数本の横桟3、連結機構4及び緩降装 置5等から構成されて居り、使用時に伸縮柱体2を伸長せしめてこれを建築物の 壁面に代わる支持部材とすることによって、伸長時に於ける避難用梯子1の揺動 を防止するようにしたものである。
【0013】 前記各伸縮柱体2は、図1、図2及び図4に示す如く、横断面が同一の形状及 び同一の大きさに形成された複数枚の縦長板状の柱材6を前後方向(図2の左右 方向)へ重ね合わせて長手方向(図2の上下方向)へ摺動自在且つ伸縮自在とし たものであり、左右方向(図1の左右方向)に一定の間隔を空けて対向状に配置 されていると共に、左右対称状に形成されている。
【0014】 具体的には、左右の伸縮柱体2を形成する各柱材6は、横断面が同一の形状及 び大きさを有するアルミ合金製の押出し型材を一定の長さに切断加工することに より形成されて居り、図5及び図6に示す如く、横桟3が取り付けられる鉛直姿 勢の縦長板状の前側耳部6aと、前側耳部6aの一側端に後方へ傾斜する姿勢で 連設された鉛直姿勢の縦長板状の傾斜部6bと、傾斜部6bの後端に連設され、 前側耳部6aに平行な鉛直姿勢の縦長板状の後側耳部6cとを備えている。 又、各柱材6の前側耳部6aの後面には、柱材6の長手方向に沿う収納溝6d とガイド溝6eとが平行状に形成されていると共に、各柱材6の後側耳部6cの 後面には、柱材6の長手方向に沿う切欠6fが形成されている。 更に、各柱材6のうち、一番前側に位置する柱材6(最下段の柱材6)を除く その他の各柱材6の前側耳部6aには、ガイド溝6eに連通して柱材6の長手方 向に沿うガイド孔6gが夫々形成されている。
【0015】 前記各柱材6の大きさ及び横断面形状は、図4及び図10に示す如く、各柱材 6を前後方向へ重ね合わせたときに前側耳部6a同士、傾斜部6b同士及び後側 耳部6c同士が夫々重ね合わされると共に、各前側耳部6aの端面及び各後側耳 部6cの端面が夫々面一になるように形成されている。 この実施の形態に於いては、各柱材6の左右方向の幅Wは72mmに、各柱材 6の前後方向の幅W′は86mmに、各柱材6の前側耳部6aの幅W1は37m mに、各柱材6の後側耳部6cの幅W2は14mmに、各柱材6の前側耳部6a の厚みt1は6mmに、各柱材6の傾斜部6bの厚みt2は1.5mmに、各柱材 6の後側耳部6cの厚みt3は6mmに夫々設定されている。又、一番後側に位 置する柱材6(最上段の柱材6)の長さは510mmに設定され、その他の各柱 材6の長さは430mmに夫々設定されている。
【0016】 そして、左右の伸縮柱体2は、複数枚の柱材6を前後方向へ重ね合わせること により形成されて居り、各柱材6を摺動させることによって長手方向へ伸縮自在 となっている。 又、各伸縮柱体2は、左右対称状になるように一定の間隔を空けて対向状に配 置されて居り、対向する左右の各柱材6同士が補強片7及び後述する横桟3によ り連結されている。各補強片7は、細長い帯状の金属板により形成されて居り、 その両端部が対向する各柱材6の後側耳部6cの下端部後面にネジ8により固定 されている。 更に、各伸縮柱体2の一番後側に位置する柱材6(最上段の柱材6)の上端部 は、横長の金属製の支持ケース9内に挿入されて居り、ネジ8により支持ケース 9に固定されている。又、各伸縮柱体2の一番後側に位置する柱材6(最上段の 柱材6)の後側耳部6cの後面には、四角形状の金属製の補強板10がネジ8に より固定されている。
【0017】 前記各横桟3は、左右の伸縮柱体2間に伸縮柱体2の長手方向に沿って一定間 隔毎に配設されて居り、両端部が対向する左右の柱材6の上端部に夫々取り付け られ、対向する左右の柱材6同士を連結するものである。
【0018】 具体的には、各横桟3は、同一の形状及び大きさのアルミ合金製の角パイプ( 長さ380mm、高さ17mm、幅25mm)を同一の長さに切断加工すること により形成されて居り、各横桟3の上面には、滑り止め用の複数本の溝3aが横 桟3の長手方向に沿って形成されていると共に、各横桟3の両端部には、横桟3 内へのごみの進入等を防止するプラスチック製のキャップ11が嵌着されている 。
【0019】 前記各横桟3は、左右の伸縮柱体2間に伸縮柱体2の長手方向に沿って一定間 隔毎に配設されて居り、一番後側に位置する柱材6(最上段の柱材6)を除くそ の他の各柱材6の前側耳部6aの上端部前面と、一番前側に位置する柱材6(最 下段の柱材6)の前側耳部6aの下端部前面とにボルト12及びナット13によ り夫々取り付けられている。 即ち、各横桟3は、その両端部を対向する左右の各柱材6(一番後側に位置す る柱材6を除く)の前側耳部6aの上端部前面と、一番前側に位置する柱材6の 前側耳部6aの下端部前面とに夫々押し当て、各柱材6(一番後側に位置する柱 材6を除く)の後面側からボルト12を各柱材6(一番後側に位置する柱材6を 除く)の前側耳部6aと横桟3の両端部に夫々挿通し、当該ボルト12にナット 13を閉め込むことによって、各柱材6(一番後側に位置する柱材6を除く)の 前側耳部6aに取り付けられている(図10参照)。 尚、各ボルト12の頭は、各柱材6の前側耳部6aの後面に形成した収納溝6 d内に完全に収納されるようになっている。従って、伸縮柱体2を形成する各柱 材6は、これらを摺動可能に前後方へに重ね合わせることができる。
【0020】 前記連結機構4は、左右の伸縮柱体2の各柱材6を長手方向へ伸縮自在に連結 すると共に、伸長状態になった伸縮柱体2の各柱材6が長手方向へ抜けるのを防 止するものであり、図10及び図11に示す如く、各柱材6(一番後側に位置す る柱材6を除く)の前側耳部6aに形成されたガイド孔6gと、各横桟3(最下 段の横桟3を除く)の両端部及び各柱材6(一番後側に位置する柱材6を除く) の前側耳部6aに前面側から挿通支持され、先端部が前後に隣接する柱材6の後 側の柱材6のガイド孔6gに遊嵌状態で挿通された複数本の丸ネジ14と、各丸 ネジ14の先端部に螺着され、丸ネジ14を抜け止めすると共に柱材6のガイド 孔6gに沿って摺動自在な複数個の丸ナット15とから構成されている。 又、丸ナット15は、柱材6のガイド孔6gに移動自在に挿通される筒部15 aと、筒部15aに連設され、ガイド孔6gの幅よりも大径の鍔部15bとから 成る。 尚、丸ネジ14の先端部及び丸ナット15の鍔部15bは、柱材6の前側耳部 6aの後面に形成したガイド溝6e内に完全に収納されるようになっている。従 って、伸縮柱体2を形成する各柱材6は、これらを摺動可能に前後方向へ重ね合 わせることができる。
【0021】 この連結機構4に於いては、各丸ネジ14を各柱材6(一番後側に位置する柱 材6を除く)の前面側から各横桟3(最下段の横桟3を除く)及び各柱材6(一 番後側に位置する柱材6を除く)の前側耳部6aに夫々挿通すると共に、各丸ネ ジ14の先端部を前後に隣接する柱材6の後側の柱材6のガイド孔6gに夫々挿 通し、各丸ネジ14の先端部に丸ナット15を締め込んで丸ネジ14を抜け止め することによって、伸縮柱体2の各柱材6を長手方向に伸縮自在に連結すること ができ、又、各柱材6(一番後側に位置する柱材6を除く)のガイド孔6gに挿 通された丸ネジ14によって、伸縮柱体2の各柱材6が長手方向へ抜けるのを防 止できるようになっている。 尚、各柱材6に形成したガイド孔6gの長さは、伸縮柱体2が伸長状態になっ たときに上下に隣接する柱材6の一部分が十分に重合し、伸長状態の伸縮柱体2 が容易に折れ曲がらないように設定されている。
【0022】 前記緩降装置5は、避難用梯子1の伸長降下速度を緩和すると共に、伸長状態 の避難用梯子1を短縮状態にするものであり、従来公知のもの(例えば実公平4 −20456号公報等に開示された緩降装置)と同様構造に構成されている。 即ち、緩降装置5は、図1及び図4に示す如く、支持ケース9内に固定された 支持台16と、支持台16に固定されたドラム17と、ドラム17の軸芯位置で 支持ケース9及び支持台16に回転自在に支持された回転軸18と、回転軸18 に取り付けられたリール19と、一端部がリール19に止着されると共に他端部 が避難用梯子1の一番下側に位置する補強片7に止着されたワイヤロープ20と 、ドラム17内に配設され、回転軸18及びリール19の回転に伴ってドラム1 7内周面を摺動するブレーキシュー(図示省略)と、回転軸18に嵌着されたラ チェットギア21と、支持台16に揺動自在に支持され、ラチェットギア21に 噛合可能な操作レバー22と、操作レバー22をラチェットギア21に噛合する 位置と噛合しない位置とに亘って附勢保持するコイルスプリング23等から構成 されている。
【0023】 而して、この緩降装置5に於いては、避難用梯子1が短縮状態のときにはワイ ヤロープ20がリール19に巻き取られていると共に、操作レバー22がラチェ ットギア21に噛合されて回転軸18及びリール19の一方向(ワイヤロープ2 0が繰り出される方向)への回転が阻止されている。従って、避難用梯子1は、 短縮状態で保持されている。 この状態から、短縮状態の避難用梯子1を伸長状態にするには、操作レバー2 2を揺動操作して操作レバー22とラチェットギア21の噛合を解除する。そう すると、回転軸18及びリール19が回転可能になって避難用梯子1が自重によ り伸長降下すると共に、これに伴ってワイヤロープ20がリール19から繰り出 されて回転軸18及びリール19を回転させる。このとき、ブレーキシューが遠 心力によりドラム17内周面を摺動する為、その摩擦により回転軸18及びリー ル19の回転速度が弱められる。その結果、伸長降下する避難用梯子1は、伸長 降下速度が緩和されることになる。 又、伸長状態の避難用梯子1を短縮状態にするには、回転軸18の端部にハン ドル(図示省略)を嵌合し、ハンドルにより回転軸18及びリール19を回す。 そうすると、リール19にワイヤロープ20が巻き取られ、これに伴って避難用 梯子1が順次短縮して行くことになる。
【0024】 そして、この避難用梯子1に於いては、各柱材6(一番後側に位置する柱材6 を除く)の後側耳部6cに、直ぐ後側に位置する柱材6の後側耳部6cに摺動自 在に係止される係止片24を設けて居り、伸長状態になった伸縮柱体2が容易に 折れ曲がらないように工夫されている。 即ち、係止片24は、図10に示す如く、金属板を略コの字状に折り曲げるこ とにより形成されて居り、各柱材6(一番後側に位置する柱材6を除く)の後側 耳部6cの上端部前面にネジ8により固定されていると共に、折り曲げられた部 分が直ぐ後側に位置する柱材6の後側耳部6cの切欠6f内に位置して後側耳部 6cに摺動自在に係止されている。従って、伸長状態になった伸縮柱体2は、上 下に隣接する柱材6の後側耳部6c同士が係止片24により夫々保持された状態 となる為、簡単に折れ曲がると云うことがない。 尚、係止片24の折り曲げられた部分は、柱材6の後側耳部6cの切欠6f内 に完全に収納されるようになっている。従って、伸縮柱体2を形成する各柱材6 は、これらを摺動可能に前後方向へ重ね合わせることができる。
【0025】 次に、火災等の緊急避難時に前記避難用梯子1を用いて避難する場合について 説明する。
【0026】 前記避難用梯子1は、ビルやマンション、一般住宅家屋等の建築物の外壁高所 やベランダ等に設置されている。例えば、この避難用梯子1は、建築物の窓の近 くの外壁や屋上部分の外壁、或いはベランダの壁部分に鉛直姿勢で固定されて居 り、短縮状態で保持されている。
【0027】 而して、火災等の緊急避難時に、避難者が下方の安全を確認してから緩降装置 5の操作レバー22とラチェットギア21の噛合を解除すると、避難用梯子1は 自重により伸長降下して建築物の外壁面に沿って伸長垂下状態となる。このとき 、避難用梯子1は、緩降装置5によりその伸長降下速度が緩和される為、伸長降 下時に衝撃荷重等を受けると云うことがなく、良好且つ円滑に伸長することなる 。 避難用梯子1が建築物の壁面に沿って完全に伸長垂下状態になったら、避難者 は避難用梯子1の横桟3に手足を掛け、避難用梯子1を伝って高所から低所へ避 難する。
【0028】 この避難用梯子1は、使用時に一対の伸縮柱体2が伸長垂下状態になって建築 物の壁面に代わる支持部材となる為、伸縮柱体2によって伸長時に於ける避難用 梯子1の前後左右方向の撓みや揺動が防止されて剛体化することになる。その結 果、避難者は、避難用梯子1が建築物の壁面を利用できない場所に設置されてい ても、避難用梯子1を伝って安全且つ円滑に避難することができる。 又、この避難用梯子1は、伸縮柱体2の各柱材6に直ぐ後側に位置する柱材6 に摺動自在に係止される係止片24を設け、伸長状態の伸縮柱体2が折れ曲がら ないようにしている為、伸長垂下状態になった伸縮柱体2の前後方向の撓みや揺 動がより一層防止されることになる。その結果、避難者は、避難用梯子1を伝っ てより安全且つ円滑に避難することができる。 更に、この避難用梯子1は、伸縮柱体2の各柱材6が前後方向に一定の幅を有 している為、例えば伸長状態なった伸縮柱体2が建築物の壁面に当接した場合、 各柱材6が突子の役目をすることになり、各横桟3が壁面から一定距離だけ離間 した状態となる。その結果、避難者は、避難用梯子1を伝って降下する際に横桟 3に手足を掛け易くなる。
【0029】 尚、上記実施の形態に於いては、避難用梯子1を建築物の外壁部分等に鉛直姿 勢で固定するようにしたが、避難用梯子1の取り付け状態は上記実施の形態に限 定されるものではなく、使用時に伸長垂下状態になれば、如何なる取り付け構造 であっても良い。例えば、建築物の外壁やベランダの床に設置した開閉可能な格 納箱内に収納するようにしても良く、又、避難用梯子1を窓枠やベランダの手摺 や壁部分等に反転可能に取り付けるようにしても良い。
【0030】 又、上記実施の形態に例に於いては、伸縮柱体2の各柱材6と各横桟3をアル ミ合金材により形成するようにしたが、他の実施の形態に於いては、各柱材6と 各横桟3をステンレス鋼材により形成するようにしても良い。
【0031】 更に、上記実施の形態に於いては、各横桟3をボルト12・ナット13により 柱材6に取り付け、又、補強片7及び補強板10をネジ8により柱材6に取り付 けるようにしたが、他の実施の形態に於いては、各横桟3、補強片7及び補強板 10を柱材6に溶接により固着するようにしても良い。
【0032】
【考案の効果】
上述の通り、本考案の請求項1の避難用梯子は、伸縮柱体を、横断面が同一の 形状及び大きさに形成された複数枚の縦長板状の柱材を前後方向へ重ね合わせる ことにより形成している為、従来のテレスコープ式の伸縮柱体を用いた避難用梯 子のように、径の異なる複数本の金属パイプ製の柱材を数種類若しくは十数種類 必要とすると云うこともなく、柱材の種類が一種類で良い。その結果、コストの 低減を図ることができる。 又、伸縮柱体は、横断面が同一の形状及び大きさに形成された柱材により形成 されている為、従来の避難用梯子の伸縮柱体のように伸長状態になったときに下 端部に行くに従って順次細くなると云うこともなく、上端部側と下端部側とで同 じ太さになる。その結果、避難用梯子は、伸縮柱体全体の強度を均一化でき、伸 長垂下状態になったときに避難者の荷重が掛かっても、伸縮柱体が前後方向へ撓 むと云うことがない。
【0033】 本考案の請求項2及び請求項3の避難用梯子は、上記効果に加えて更に次のよ うな効果を奏することができる。 即ち、本考案の請求項2の避難用梯子は、左右の伸縮柱体の各柱材を、前側耳 部、傾斜部及び後側耳部を備えた一定長さの金属製の押出し型材により形成し、 各柱材の大きさ及び形状を、これらを前後方向へ重ね合わせたときに前側耳部同 士、傾斜部同士及び後側耳部同士が夫々重ね合わされると共に、各前側耳部の端 面及び各後側耳部の端面が夫々面一になるように形成している為、伸縮柱体の幅 を常時一定にすることができ、伸縮柱体が幅方向へ大きくなると云うこともない 。
【0034】 又、本考案の請求項3の避難用梯子は、伸縮柱体の各柱材に直ぐ後側に位置す る柱材に摺動自在に係止される係止片を設け、伸長状態の伸縮柱体が折れ曲がら ないようにしている為、伸長垂下状態になった伸縮柱体の前後方向の撓みや揺動 がより一層防止されることになる。その結果、避難者は、避難用梯子を伝ってよ り安全且つ円滑に避難することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る避難用梯子の折り畳
み状態を示す一正面図でる。
【図2】避難用梯子の折り畳み状態を示す側面図であ
る。
【図3】避難用梯子の折り畳み状態を示す背面図であ
る。
【図4】避難用梯子の折り畳み状態を示す拡大平面図で
ある。
【図5】伸縮柱体を形成する柱材の斜視図である。
【図6】対向する左右の柱材を横材及び補強片で連結し
た状態の正面図である。
【図7】避難用梯子の伸長垂下状態を示す一部省略正面
図である。
【図8】避難用梯子の伸長垂下状態を示す一部省略側面
図である。
【図9】避難用梯子の伸長垂下状態を示す一部省略背面
図である。
【図10】図7のA−A線拡大断面図である。
【図11】図10のB−B線拡大断面図である。
【符号の説明】
1は避難用梯子、2は伸縮柱体、3は横桟、4は連結機
構、6は柱材、6aは前側耳部、6bは傾斜部、6cは
後側耳部、24は係止片。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面が同一の形状及び大きさに形成さ
    れた複数枚の縦長板状の柱材(6)を前後方向へ重ね合
    わせて長手方向へ摺動自在とした伸縮式の左右の伸縮柱
    体(2)と、左右の伸縮柱体(2)間に長手方向に沿っ
    て一定間隔毎に配設され、両端部が対向する左右の柱材
    (6)の上端部に夫々取り付けられた複数本の横桟
    (3)と、左右の伸縮柱体(2)の各柱材(6)を長手
    方向へ伸縮自在に連結すると共に、伸長状態になった伸
    縮柱体(2)の各柱材(6)が長手方向へ抜けるのを防
    止する連結機構(4)とを具備したことを特徴とする伸
    縮式の避難用梯子。
  2. 【請求項2】 左右の伸縮柱体(2)の各柱材(6)
    を、横桟(3)が取り付けられる縦長板状の前側耳部
    (6a)と、前側耳部(6a)の一側端に後方へ傾斜す
    る姿勢で連設された縦長板状の傾斜部(6b)と、傾斜
    部(6b)の後端に連設され、前側耳部(6a)に対し
    て平行な縦長板状の後側耳部(6c)とを備えた一定長
    さの金属製の押出し型材により形成し、各柱材(6)の
    大きさ及び形状は、これらを前後方向へ重ね合わせたと
    きに前側耳部(6a)同士、傾斜部(6b)同士及び後
    側耳部(6c)同士が夫々重ね合わされると共に、各前
    側耳部(6a)の端面及び各後側耳部(6c)の端面が
    夫々面一になるように形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の伸縮式の避難用梯子。
  3. 【請求項3】 一番後側に位置する柱材(6)を除いた
    各柱材(6)の後側耳部(6c)の上端部に、直ぐ後側
    に位置する柱材(6)の後側耳部(6c)に摺動自在に
    係止されて伸長状態の伸縮柱体(2)が折れ曲がらない
    ようにする係止片(24)を設けたことを特徴とする請
    求項2に記載の伸縮式の避難用梯子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013094578A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Fuji:Kk 避難用梯子

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