JP3067364U - 車両用サイドミラ― - Google Patents

車両用サイドミラ―

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JP3067364U
JP3067364U JP1999007010U JP701099U JP3067364U JP 3067364 U JP3067364 U JP 3067364U JP 1999007010 U JP1999007010 U JP 1999007010U JP 701099 U JP701099 U JP 701099U JP 3067364 U JP3067364 U JP 3067364U
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vehicle
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JP1999007010U
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徹美 大庭
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徹美 大庭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用サイドミラーにおいて、従来では、鏡
面に付着した雨滴や雪や曇り等を効果的に除去する手段
がなく、サイドミラーによる後方視界が悪いままで運転
しているのが現状である。 【解決手段】 少なくとも表裏2面にそれぞれ鏡面を有
する多面鏡1を軸13で容器状ケース2内に回転自在に
枢着する一方、多面鏡1を軸13を中心にして回転させ
る回転装置3と、容器状ケース2内の空所27を加熱し
て容器状ケース2内に収容される鏡面を乾燥させる加熱
手段4とを備え、使用側鏡面11が雨滴等の付着により
見えにくくなったときに、その使用側鏡面11と容器状
ケース2内のきれいな待機側鏡面12とを簡単な操作で
入れ替え得るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、自動車(自動二輪車も含む)や電車等の車両に取付けられるサイ ドミラーに関するものである。
【0002】
【考案の背景】
雨天時や降雪時に自動車や電車等の車両を運行すると、サイドミラーの鏡面に 雨滴や雪が付着したりあるいは該鏡面が曇ったりすることがよくある。このよう に、鏡面に雨滴や雪が付着したり鏡面が曇ったりすると、サイドミラーによる後 方視界が悪くなり、運転がしにくくなる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来のサイドミラーでは、鏡面に付着した雨滴や雪や曇り等を効果 的に除去する手段がなく、サイドミラーによる後方視界が悪いままで運転してい るのが現状である。又、鏡面が雨滴等で見えにくくなったときに、停車時に自動 車から降りてサイドミラー鏡面の付着物を拭取ることも考えられるが、降雨・降 雪時には大変な作業となる。
【0004】 本願考案は、上記問題点に鑑み、サイドミラー鏡面に雨滴や雪あるいは曇り等 の付着物が付着したときに、車両内からワンタッチできれいな鏡面を露出させ得 るようにした車両用サイドミラーを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願考案は、上記課題を解決するための手段として、次の構成を有している。 本願考案は、車両(主として自動車)のサイドミラーを対象にしている。尚、乗 用車のサイドミラーとしては、車両前部の両角部に設けたもの(フェンダーミラ ー)やドアに取付けたもの(ドアミラー)がある。又、トラックやバス等の大型 車では、サイドミラーを車体の前部両角部に取付けている。
【0006】 そして、本願のサイドミラーは、少なくとも表裏2面にそれぞれ鏡面を有する 多面鏡を軸で容器状ケース内に回転自在に枢着する一方、多面鏡を軸を中心にし て回転させる回転装置と、容器状ケース内の空所を加熱して容器状ケース内に収 容される鏡面を乾燥させる加熱手段とを備えている。
【0007】 多面鏡としては、鏡面を表裏2面に形成した二面鏡や、鏡面を正三角形状に組 付けた三面鏡や、鏡面を正方形状に組付けた四面鏡等が使用可能である。多面鏡 の各鏡面は、それぞれ略長方形の同形・同大きさでゆるやかな曲率半径の凸鏡面 となっている。尚、乗用車用のサイドミラーでは、鏡面が横長状態で使用され、 トラックやバスのような大型車用のサイドミラーでは、鏡面が縦長状態で使用さ れる場合が多い。
【0008】 容器状ケースは、多面鏡の1つの鏡面の面積よりやや大きい面積の開口を有し ているとともに、内部に多面鏡が回転できる容積の空所を設けている。尚、この 容器状ケースは、取付台で車両の適所に取付けられる。
【0009】 そして、横長状態で使用されるサイドミラーでは、多面鏡の左右各側面におけ る中央部にそれぞれ横向きの軸を設けて、該各横向き軸を容器状ケースの左右両 側壁に枢着する。他方、縦長状態で使用されるサイドミラーでは、多面鏡の上下 各面における中央部に縦向きの軸を設けて、該各縦向き軸を容器状ケースの上壁 及び下壁に枢着する。
【0010】 回転装置としては、小型の電動モータが使用される。この電動モータは、容器 状ケースに組付けており、多面鏡の軸を回転させることで該多面鏡を1回当たり 所定角度づつ回転させるようになっている。尚、多面鏡の1回当たりの回転量は 、二面鏡では角度180°、三面鏡では角度120°、四面鏡では角度90°に 設定される。この電動モータには、自動車であればエンジンルーム内のバッテリ ーから電力が供給される。又、この電動モータの作動は、運転室からスイッチ操 作することで行える。
【0011】 加熱手段としては、電熱ヒータや温風供給装置が採用可能である。電熱ヒータ の場合は、例えば面状ヒータやコイルヒータが使用できる。そして、この電熱ヒ ータは、容器状ケースの内壁面に取付け、バッテリーからの給電により発熱され て、容器状ケース内の空所を加熱するようになっている。尚、電熱ヒータの発熱 温度は、特に限定するものではないが、安全性を考慮して(容器状ケースの過熱 防止のために)、例えば50〜60℃程度に設定するとよい。
【0012】 又、加熱手段として温風供給装置を使用する場合は、車内暖房用の温風の一部 を利用するとよい。即ち、エンジンルーム内に設けた温風供給装置(エンジン冷 却水を利用したヒータユニット)で発生させた温風を導管で容器状ケース内に導 入させるようにするとよい。尚、温風を容器状ケース内に供給する導管の途中に はダンパーを設け、該ダンパーを運転室から切換レバーで切換え操作し得るよう にするとよい。
【0013】 本願考案のサイドミラーでは、多面鏡を使用することにより、車両運転中に後 方確認をする使用側鏡面のほかに、容器状ケース内に収容された待機側鏡面を有 している。待機側鏡面は、容器状ケースで被覆されているので、雨や雪が直接当 たることがない。
【0014】 このサイドミラーを使用した車両を雨天時等に運転する場合には、加熱手段を 作動させて、容器状ケース内の空所を加熱し、待機側鏡面を乾燥させておく。そ して、車両運転中において水滴や雪の付着あるいは曇りの発生等によって使用側 鏡面が見えにくくなったときは、回転装置(電動モータ)により多面鏡を回転さ せ、容器状ケース内に待機させていたきれいな鏡面を使用位置に露出させる。又 、このとき使用位置にあった(見えにくくなった)鏡面は容器状ケース内に収容 されるが、容器状ケース内の空所が加熱手段で加熱されていることにより、見え にくくなった鏡面は短時間で乾燥し、きれいな鏡面の状態で待機させることがで きる。尚、天候の良い日には、加熱手段を停止させておけばよい。
【0015】 このように、本願のサイドミラーでは、悪天候時の運転中に鏡面が見えにくく なったときに、回転装置を作動させる(スイッチ操作をする)だけできれいな待 機側鏡面を使用位置に露出させることができ、何回でも回転により鏡面を入れ替 えることができるので、後方視界がいつもよく見える状態で運転することが可能 である。
【0016】
【考案の実施の形態】
図1〜図4を参照して本願の実施形態を説明すると、図1及び図2には第1実 施形態、図3には第2実施形態、図4には第3実施形態のサイドミラーがそれぞ れ示されている。第1実施形態 図1及び図2に示す第1実施形態のサイドミラーYは、乗用車のドア10に取 付けられるドアミラーが採用されている。そして、この第1実施形態のサイドミ ラーYは、表裏2面にそれぞれ鏡面11,12を有する二面鏡1を使用し、その 二面鏡1を横長姿勢で容器状ケース2内に回転自在に収容している。
【0017】 二面鏡1は、この第1実施形態では、特に限定するものではないが、上下幅が 90mm、左右幅が160mm程度の面積を有している。表裏の各鏡面11,12は 、それぞれゆるやかな凸鏡面となっている。この二面鏡1の左右側面の中央部に は、同心位置にそれぞれ短小の軸13,13が横向きに突出している。
【0018】 容器状ケース2は、二面鏡1の鏡面11,12よりやや大きい面積の開口部2 1を有し、左右各側壁22,23と下壁24と上壁25と奥壁26とで容器状に 形成している。又、容器状ケース2の内部には、二面鏡1の上下幅の1/2より やや大きい深さの空所27を形成している。尚、空所27の内面は円弧面となっ ている。又、下壁24には水抜き穴28が形成されている。
【0019】 そして、二面鏡1は、その各横向き軸13,13を容器状ケース2の開口部2 1付近の左右各側壁22,23における上下中央部に枢着させている。従って、 二面鏡1は、図2に示すように容器状ケース2内において横向き軸13,13を 中心にして回転自在となっている。尚、二面鏡1が図2において例えば符号1′ で示す水平姿勢になったときでも、容器状ケース2の内壁面との間に僅かな隙間 ができるようにしている。
【0020】 容器状ケース2の一方の側壁22の外面には、二面鏡1を回転させる回転装置 3が取付けられている。回転装置3としては、小型の電動モータが採用されてい る。この電動モータ3には、エンジンルームB(図2)内に設置したバッテリー 6から給電される。そして、この電動モータ3は、1回の作動ごとに二面鏡1を 角度180°づつ回転させるようになっている。
【0021】 容器状ケース2内の空所27は加熱手段4で加熱されるが、この第1実施形態 では加熱手段4として電熱ヒータ40が使用されている。この電熱ヒータ40に は、バッテリー6から給電される。尚、電熱ヒータ40の発熱温度は、容器状ケ ース2の過熱を防止するために50〜60℃程度が適当である。
【0022】 電熱ヒータ40としては、例えばフイルムに発熱インキを塗布した面状ヒータ が採用できる。この種の発熱インキを使用した面状ヒータは、極薄であるので収 納スペースが小さくて済み、且つ自己温度制御ができるので便利である(設定温 度以上に加熱されない特性がある)。尚、他の実施形態では、電熱ヒータ40と してコイルヒータを使用することもでき、その場合は設定温度でON・OFFさ せるサーミスタを設ける。
【0023】 電動モータ3と電熱ヒータ40とは、運転室A内から操作される。即ち、運転 室A内のダッシュパネル部分にモータ用スイッチ7とヒータ用スイッチ8とを設 けておき、悪天候運転時の必要時に運転室Aからスイッチ操作することで電動モ ータ3及び電熱ヒータ40へ通電できるようにしている。
【0024】 図1及び図2の第1実施形態のサイドミラーYを使用した車両を悪天候時(降 雨時や降雪時等)に運転する場合は、電熱ヒータ40に通電(ヒータ用スイッチ 8をON)し、容器状ケース2内の空所27を加熱して待機側鏡面12を乾燥さ せておく。そして、運転中に使用側鏡面11に雨滴や雪が付着したり曇りが発生 して鏡面11による後方視界が見えにくくなると、モータ用スイッチ7をONに して、電動モータ3により二面鏡1を角度180°だけ回転させ、容器状ケース 2内に待機させていたきれいな鏡面12を使用位置に露出させる。又、このとき 使用位置にあった(見えにくくなった)鏡面11は容器状ケース2内に収容され 、その待機位置で電熱ヒータ40により加熱されることにより乾燥されてきれい な鏡面となる。このように、悪天候時の運転時には、電熱ヒータ40をON状態 に維持しておき、使用側鏡面11が見えにくくなったときにモータ用スイッチ7 をON操作するだけで、各鏡面11,12が使用位置と待機位置とで入れ替わり 、常にきれいな鏡面で後方確認ができる。尚、天候の良い日(使用側鏡面が見え にくくならないとき)には、電熱ヒータ40への通電をOFFにして、電力消費 を抑える。第2実施形態 図3に示す第2実施形態のサイドミラーYは、第1実施形態の加熱手段4の変 形例を示しているが、この第2実施形態では、加熱手段4として温風供給装置4 1を使用している。この温風供給装置41は、車内暖房用の温風の一部を利用し たもので、エンジンルームB内に設けた温風供給装置41(エンジン9の冷却水 を利用したヒータユニット)で発生させた温風を符号Wで示すように導管43を 通して容器状ケース2内に導入させるようにしている。導管43中にはダンパー 42を設け、該ダンパー42は運転室Aに設けた切換レバー44で切換え得るよ うにしている。そして、待機側鏡面12を乾燥させる必要がないときには、該切 換レバー44でダンパー42を閉じておき、熱損失を抑える。尚、この第2実施 形態の電動モータ3もバッテリー6からの電力で作動せしめられる。
【0025】 この第2実施形態のサイドミラーYも、悪天候時に切換レバー44を開操作し ておき、使用側鏡面11が見えにくくなったときに、モータ用スイッチ7をON 操作するだけで、両鏡面11,12を入れ替えることができる。第3実施形態 図4に示す第3実施形態のサイドミラーYは、トラックやバス等の大型車に適 用されるものである。この種の大型車では、サイドミラーを縦長に使用する場合 が多いが、この場合は、縦長に向けた二面鏡1の上下各面の中央部に縦向きの軸 13,13を設け、該各縦向き軸13,13を容器状ケース1の上壁25及び下 壁24に枢着している。従って、この第3実施形態では、二面鏡1は縦向き軸1 3,13を中心にして回転せしめられる。尚、第3実施形態におけるその他の構 成は、第1実施形態のものと同様である。
【0026】 又、本願考案のサイドミラーは、自動車用のほかに、例えば電車や自動二輪車 のサイドミラーとしても使用できる。さらに、他の実施形態では、多面鏡1とし て、2つの鏡面のほかに、鏡面を正三角形状に組付けた三面鏡や、鏡面を正方形 状に組付け四面鏡等が使用可能である。
【0027】
【考案の効果】
本願考案の効果を説明すると、本願考案の車両用サイドミラーは、少なくとも 表裏2面にそれぞれ鏡面(11,12)を有する多面鏡1を軸13で容器状ケー ス2内に回転自在に枢着する一方、多面鏡1を軸13を中心にして回転させる回 転装置3と、容器状ケース2内の空所27を加熱して容器状ケース2内に収容さ れる鏡面を乾燥させる加熱手段4とを備えて構成されている。
【0028】 そして、このサイドミラーを取付けた車両では、悪天候時に運転し使用側鏡面 11に雨滴や雪が付着したり曇りが発生したりしたときに、回転装置3で多面鏡 1を回転させることにより、見えにくくなった使用側鏡面11ときれいな待機側 鏡面12とを入れ替えることができる。従って、使用側鏡面11による後方視界 が見えにくくなった場合でも、車内側から簡単な操作できれいな鏡面を使用位置 に露出させることができ、常に後方視界がよく見える状態で運転できるという効 果がある。又、雨滴や雪や曇り等が付着した鏡面は、容器状ケース2内において 加熱手段4により自動的に乾燥されるので、鏡面に付着した雨滴等の拭取り作業 は不要となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施形態の車両用サイドミラーの正面
図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本願第2実施形態の車両用サイドミラーの図2
相当図である。
【図4】本願第3実施形態の車両用サイドミラーの正面
図である。
【符号の説明】
1は多面鏡(二面鏡)、2は容器状ケース、3は回転装
置(電動モータ)、4は加熱手段、6はバッテリー、7
はモータ用スイッチ、8はヒータ用スイッチ、11は使
用側鏡面、12は待機側鏡面、13は軸、21は容器状
ケースの開口部、27は容器状ケース内の空所、40は
電熱ヒータ、41は温風供給装置、43は導管、Aは運
転室、Bはエンジンルームである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表裏2面にそれぞれ鏡面(1
    1,12)を有する多面鏡(1)を軸(13)で容器状
    ケース(2)内に回転自在に枢着する一方、多面鏡
    (1)を軸(13)を中心にして回転させる回転装置
    (3)と、容器状ケース(2)内の空所(27)を加熱
    して容器状ケース(2)内に収容される鏡面(11又は
    12)を乾燥させる加熱手段(4)とを備えたことを特
    徴とする車両用サイドミラー。
JP1999007010U 1999-09-13 1999-09-13 車両用サイドミラ― Expired - Lifetime JP3067364U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022064010A (ja) * 2020-10-13 2022-04-25 株式会社デンソーテン サイドミラー装置およびサイドミラー装置の制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022064010A (ja) * 2020-10-13 2022-04-25 株式会社デンソーテン サイドミラー装置およびサイドミラー装置の制御方法
JP7474177B2 (ja) 2020-10-13 2024-04-24 株式会社デンソーテン サイドミラー装置およびサイドミラー装置の制御方法

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