JP3067028B2 - エンジンの出力制御装置 - Google Patents

エンジンの出力制御装置

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JP3067028B2
JP3067028B2 JP2262783A JP26278390A JP3067028B2 JP 3067028 B2 JP3067028 B2 JP 3067028B2 JP 2262783 A JP2262783 A JP 2262783A JP 26278390 A JP26278390 A JP 26278390A JP 3067028 B2 JP3067028 B2 JP 3067028B2
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    • B60K28/00Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions
    • B60K28/10Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions responsive to conditions relating to the vehicle 
    • B60K28/16Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions responsive to conditions relating to the vehicle  responsive to, or preventing, skidding of wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2510/00Input parameters relating to a particular sub-units
    • B60W2510/06Combustion engines, Gas turbines
    • B60W2510/0614Position of fuel or air injector
    • B60W2510/0628Inlet air flow rate
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    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、例えば、駆動輪と従動輪との車速差に基
づいて駆動輪のスリップ状態を検出した時に、出力を下
げて、車速を低下させるようなエンジンの出力制御装置
に関する。
(従来技術) 従来、上述例のエンジンの出力制御装置としては、例
えば、特開昭60−121129号公報に記載の装置がある。
すなわち、駆動輪と従動輪とにそれぞれ車速センサを
設け、これら各車速センサからの出力に基づいて従駆動
輪間の車速差を求め、車速差により駆動輪側のスリップ
状態が検出された時に、燃料カット信号を出力して、エ
ンジン出力を下げ、車速を低下させて、スリップを収束
すると共に、エンジン回転数が設定回転数(たとえば60
0〜2000rpm)より低い時、上述のようなトルクダウン制
御を禁止する禁止手段を設けたエンジンの出力制御装置
である。
この従来装置によれば低回転時にトルクダウン制御を
禁止することで、エンジンストップを防止することがで
きる利点がある反面、上述の設定回転数が一律に設定さ
れている関係上、次のような問題点があった。
つまり、上述の装置をトルクダウン要求量に応じてト
ルクダウン制御を実行するものに適用した場合、トルク
ダウン要求量が大きい時(例えば4気筒エンジンにおい
て全気筒に対する燃料噴射をカットするような場合)、
上述の設定回転数が要求量に相対して小さいので、大き
なトルクダウンによりエンジンストップが発生しやす
く、またトルクダウン要求量が小さい時(例えば4気筒
エンジンにおいて1つの気筒に対してのみ間欠噴射を実
行するような場合)、上述の設定回転数が要求量に相対
して大きいので、エンジンストップしにくい条件下にあ
るにもかかわらず、トルクダウン量が小さいので充分な
トルクダウンが得られない問題点があった。
(発明の目的) この発明の請求項1記載の発明は、直接トルクダウン
要求量に基づいてトルクダウン制御制限用の設定回転数
を可変することで、エンジンストップの防止と充分なト
ルクダウン効果との両立を図ることができるエンジンの
出力制御装置の提供を目的とする。
この発明の請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の目的と併せて、トルクダウン制御は予め設定さ
れた気筒の運転を禁止することで、エンジンストップの
防止とトルクダウン効果とをより一層高めることができ
るエンジンの出力制御装置の提供を目的とする。
(発明の構成) この発明の請求項1記載の発明は、駆動輪のスリップ
状態を検出するスリップ検出手段と、上記スリップ検出
手段によりスリップ状態が検出された時、スリップ状態
に対応してトルクダウン要求量を変化させ、トルクダウ
ン要求量に応じてトルクダウン制御を行なうトルクダウ
ン制御手段と、エンジン回転数が設定回転数より低い
時、上記トルクダウン制御手段によるトルクダウン制御
を制限する制限手段とを備えたエンジンの出力制御装置
であって、変化するトルクダウン要求量に基づいて上記
設定回転数を変化させ、トルクダウン要求量が大きい時
は、トルクダウン要求量が小さい時に対して上記設定回
転数を高く設定する設定回転数設定手段を設けたエンジ
ンの出力制御装置であることを特徴とする。
この発明の請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成と併せて、トルクダウン制御は予め設定さ
れた気筒の運転を禁止するエンジンの出力制御装置であ
ることを特徴とする。
(発明の効果) この発明の請求項1記載の発明によれば、上述のスリ
ップ検出手段が駆動輪のスリップ状態を検出した時、上
述のトルクダウン制御手段がスリップ状態に対応してト
ルクダウン要求量を変化させて、トルクダウン要求量に
応じてトルクダウン制御を実行するが、現行のエンジン
回転数が予め設定された設定回転数より低い時には、上
述の制限手段がトルクダウン制御手段によるトルクダウ
ン制御を制限する。
しかも、設定回転数設定手段は、変化するトルクダウ
ン要求量に基づいて上記設定回転数を変化させ、トルク
ダウン要求量が大きい時は、トルクダウン要求量が小さ
い時に比較して上記設定回転数を高回転数となるように
設定するので、次のような効果がある。
すなわち、直接トルクダウン要求量に基づいて設定回
転数を変化させて、トルクダウン要求量が大きい時に
は、上述の設定回転数が大きい値に設定されるので、要
求量に応じてトルクダウン制御が行なわれた場合のエン
ジンストップを確実に防止することができる効果があ
る。
また、トルクダウン要求量が小さい時には、上述の設
定回転数が小さい値に設定されるので、要求量に応じて
トルクダウン制御が行なわれた場合、充分なトルクダウ
ンを得ることができる効果がある。
要するに、トルクダウン要求量に応じて上述の設定回
転数を可変設定したので、エンジンストップの防止と、
充分なトルクダウン効果との両立を図ることができる。
例えば、車速は一定であってもスリップ状態乃至スリ
ップ制御時において、トルクダウン要求量が変化し、こ
の変化によって、エンジンストール(失速)しやすくな
る。そこで、このようなことがないように、直接トルク
ダウン要求量に基づいて、設定回転数を変化させるもの
であって、この結果、如何なる場合にあってもエンジン
ストールが回避できるのである。
この発明の請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果と併せて、トルクダウン制御は予め
設定された気筒の運転を禁止するので、エンジンストッ
プの防止とトルクダウン効果とをより一層高めることが
できる。
(実施例) この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はエンジンの出力制御装置を示し、第1図におい
て、吸入空気を浄化するエアクリーナの後位にエアフロ
ーセンサ1を接続して、このエアフローセンサ1で吸入
空気量を検出すべく構成している。
上述のエアフローセンサ1の後位にはスロットルボデ
ィ2を接続し、このスロットルボディ2内のスロットル
チャンバ3には、吸入空気量を制御する制御弁としての
スロットル弁4を配設している。
そして、このスロットル弁4下流の吸気通路には、所
定容積を有する拡大室としてのサージタンク5を接続
し、このサージタンク5下流には、吸気ポート6と連通
する吸気マニホルド7を接続すると共に、この吸気マニ
ホルド7にはインジェクタ8を配設している。
一方、エンジン9の燃焼室10と適宜連通する上述の吸
気ポート6および排気ポート11には、動弁機構(図示せ
ず)により開閉操作される吸気弁12と排気弁13とをそれ
ぞれ取付け、またシリンダヘッド14にはスパークギャッ
プを上述の燃焼室10に臨ませた点火プラグ15を取付けて
いる。
上述の排気ポート11と連通する排気マニホルド16にO2
センサ17を配設すると共に、この排気マニホルド16下流
の排気通路18の後位には有害ガスを無害化する触媒コン
バータ19いわゆるキャタリストを接続している。
なお、20は吸気温センサ、21はアイドルスイッチ、22
はスロットルセンサ、23はシリンダブロック24における
ウォータジャケット25内のエンジン冷却水の温度を検出
する水温センサ、26はノックセンサ、27はイグナイタコ
イル、28はディストリビュータである。
一方、前部機関前輪駆動車29いわゆるFF車の左右の前
輪(駆動輪)30,31と左右の後輪(従動輪)32,33とにそ
れぞれ車速センサ34,35,36,37を配設し、従動輪と駆動
輪との車速差に基づいてスリップ状態を検出すべく構成
している。
ところで、CPU40は上述の各車速センサ34〜37からの
車速信号と、吸気温センサ20からの吸気温信号と、エア
フローセンサ1からの吸入空気量信号と、アイドルスイ
ッチ21からのアイドル信号と、スロットルセンサ22から
のスロットル開度信号と、ディストリビュータ28からの
エンジン回転数信号およびクランクアングル信号との各
入力に基づいて、ROM38に格納したプログラムに従っ
て、イグナイタコイル27、点火プラグ15、インジェクタ
8を駆動制御し、またRAM39は第2図に示すマップ(判
定回転数設定手段)および次表に示すマップ(燃料供給
制限気筒の設定手段)などの必要なデータを記憶する。
ここで、上述のCPU40は、スリップ検出手段としての
車速センサ34〜37によりスリップ状態が検出された時、
トルクダウン要求量に応じてエンジン9に対する燃料の
供給を制限して、スリップ状態に対応してトルクダウン
要求量を変化させ、トルクダウンを実行するトルクダウ
ン制御手段(第3図に示すメインルーチンの第5ステッ
プ45参照)と、 エンジン回転数Neが間引き噴射制御禁止判定エンジン
回転数(以下単に判定回転数と略記する)Ndより低い
時、上述のトルクダウン制御手段によるトルクダウン制
御を禁止(制限)する禁止手段および制限手段(第3図
に示すメインルーチンの第4ステップ44参照)とを兼ね
る。
しかも、この実施例では、変化するトルクダウン要求
量に基づいて設定回転数(判定回転数Nd参照)を変化さ
せ、トルクダウン要求量(トルクダウン要求量レベルfc
参照)が大きい時は、トルクダウン要求量が小さい時に
対して上記設定回転数(判定回転数Nd参照)を高く設定
するように構成している。
次に、第2図に示すマップについて説明する。
このマップは横軸にトルクダウン要求レベルfcをと
り、縦軸に上述の判定回転数Ndをとって、この判定回転
数Ndを第2図に示すようにトルクダウン要求レベルfcが
大きい時はトルクダウン要求レベルfcが小さい時に対し
て高くなるように設定した設定回転数設定手段である。
次に、上表に示したマップについて説明する。
このマップは横軸にシーケンシャル噴射される6気筒
分の気筒(但し、気筒1と気筒1′とは同一の気筒で噴
射タイミングの相違を示し、以下気筒6と気筒6′まで
同意)をとり、縦軸にトルクダウン要求レベルfc=0〜
fc=12までをとり、同表内の×印はフューエルカットを
意味する。
トルクダウン要求レベルfc=0では全気筒1〜6に対
して燃料供給制限を実行しないことを意味し、 トルクダウン要求レベルfc=1では気筒1に対して噴
射タイミング毎にフューエルカットと燃料噴射とを交互
に繰返す間欠噴射を行ない、他の気筒2乃至気筒6に対
しては燃料供給制限を実行しないことを意味し、 トルクダウン要求レベルfc=2では、fc=1の時に燃
料供給制限を実行しなかった気筒2に対して燃料供給制
限(フューエルカット)を実行し、他の気筒1,3,4,5,6
に対しては燃料供給制限を実行しないことを意味し、 トルクダウン要求レベルfc=3では、気筒2に対して
燃料供給制限を実行し、気筒3に対しては噴射タイミン
グ毎にフューエルカットと燃料噴射とを交互に繰返す間
欠噴射を行ない、他の気筒1,4,5,6に対しては燃料供給
制限を実行しないことを意味し、 トルクダウン要求レベルfc=4では、気筒2に対して
燃料供給制限を実行すると共に、fc=3の時、間欠噴射
した気筒3以外の気筒(この実施例では気筒1)に対し
て燃料供給制限を実行し、他の気筒3,4,5,6に対しては
燃料供給制限を実行しないことを意味し、 トルクダウン要求レベルfc=5では、気筒1および気
筒2に対して燃料供給制限を実行すると共に、気筒3に
対しては間欠噴射を実行し、その他の気筒4,5,6に対し
ては燃料供給制限を実行しないことを意味し、 トルクダウン要求レベルfc=6では、気筒1および気
筒2に対して燃料供給制限を実行し、fc=5の時、間欠
噴射した気筒3以外の気筒(この実施例では気筒4)に
対して燃料供給制限を実行し、他の気筒3,5,6に対して
は燃料供給制限を実行しないことを意味し、 トルクダウン要求レベルfc=7では、気筒1,2,4に対
して燃料供給制限を実行し、気筒5に対しては間欠噴射
を実行し、その他の気筒3,6に対しては燃料供給制限を
実行しないことを意味し、 トルクダウン要求レベルfc=8では、気筒1,2,4に対
して燃料供給制限を実行し、fc=7の時、間欠噴射した
気筒5以外の気筒(この実施例では気筒3)に対して燃
料供給制限を実行し、その他の気筒5,6に対しては燃料
供給制限を実行しないことを意味し、 トルクダウン要求レベルfc=9では、気筒1,2,3,4に
対して燃料供給制限を実行し、気筒6に対しては間欠噴
射を実行し、残りの気筒5に対しては燃料供給制限を実
行しないことを意味し、 トルクダウン要求レベルfc=10では、気筒1,2,3,4に
対して燃料供給制限を実行し、fc=9の時、間欠噴射し
た気筒6以外の気筒5に対して燃料供給制限を実行し、
残りの気筒6に対しては燃料供給制限を実行しないこと
を意味し、 トルクダウン要求レベルfc=11では、気筒1,2,3,4,5
に対して燃料供給制限を実行し、気筒6に対しては間欠
噴射を実行することを意味し、 トルクダウン要求レベルfc=12では、全気筒1〜6の
フューエルカットを実行することを意味する。
要約すれば、トルクダウン要求レベルfc=0では、全
気筒の燃料噴射を実行し、 トルクダウン要求レベルfc=1では、1気筒分の間欠
噴射を実行し、 トルクダウン要求レベルfc=2では、1気筒分の燃料
カットを実行し、 トルクダウン要求レベルfc=3では、1気筒分の燃料
カットと1気筒分の間欠噴射を実行し、 トルクダウン要求レベルfc=4では2気筒分の燃料カ
ットを実行し、 トルクダウン要求レベルfc=5では、2気筒分の燃料
カットと1気筒分の間欠噴射を実行し、 トルクダウン要求レベルfc=6では、3気筒分の燃料
カットを実行し、 トルクダウン要求レベルfc=7では、3気筒分の燃料
カットと1気筒分の間欠噴射を実行し、 トルクダウン要求レベルfc=8では、4気筒分の燃料
カットを実行し、 トルクダウン要求レベルfc=9では、4気筒分の燃料
カットと1気筒分の間欠噴射を実行し、 トルクダウン要求レベルfc=10では、5気筒分の燃料
カットを実行し、 トルクダウン要求レベルfc=11では、5気筒分の燃料
カットと1気筒分の間欠噴射を実行し、 トルクダウン要求レベルfc=12では、全気筒分の燃料
カットを実行するように設定している。
つまり、上表のマップはトルクダウン制限手段(第3
図のメインルーチンにおける第5ステップ45参照)によ
る燃料供給制限を実行する気筒を、スリップ検出時のト
ルクダウン要求量に応じて予め設定する設定手段であ
り、しかもトルクダウン要求量が変化した時、前回燃料
供給制限が実行された気筒(この実施例では前回間欠噴
射が実行された気筒)以外の気筒に対して燃料供給制限
が行なわれるように設定した設定手段(燃料供給制限気
筒の設定手段)である。
このように構成したエンジンの出力制御装置の動作
を、第3図のメインルーチンおよび第4図のサブルーチ
ンを参照して説明する。
まず、第3図のフローチャートを参照して判定回転数
Ndの可変制御および間引き噴射禁止制御について述べ
る。
第1ステップ41で、CPU40は各車速センサ34〜37から
の信号、現行のエンジン回転数Neなどの必要な各種信号
の読込みを実行する。次に、第2ステップ42で、CPU40
は車速センサ34〜37信号からすべり量を演算し、このす
べり量に基づいてトルクダウン要求レベルfcを算出した
後に、予めRAM39に記憶させた第2図のマップ(判定回
転数設定手段)から判定回転数Ndを読込む。
この判定回転数Ndは第2図からも明らかなように、ト
ルクダウン要求レベルfcが大きい時は、トルクダウン要
求レベルfcが小さい時に対して高回転数に設定される。
次に、第3ステップ43で、CPU40は現行のエンジン回
転数Neと、上述の第2ステップ42で読込んだ判定回転数
Ndとを比較し、Ne<Ndの時には次の第4ステップ44に移
行して、間引き噴射制御を禁止する一方、Ne>Ndの時に
は別の第5ステップ45に移行して、間引き噴射制御(第
4図のサブルーチン参照)を実行する。
このように、トルクダウン要求レベルfcが大きい時に
は、判定回転数Ndが大きい値に設定されるので、要求量
に応じてトルクダウン制御(具体的には間引き噴射制
御)が行なわれた場合のエンジンストップを防止するこ
とができ、トルクダウン要求レベルfcが小さい時には、
判定回転数Ndが小さい値に設定されるので、要求量に応
じてトルクダウン制御が行なわれた場合、充分なトルク
ダウンを得ることができる。
要するに、トルクダウン要求レベルfcに応じて上述の
判定回転数Ndを変えるので、エンジンストップの防止
と、充分なトルクダウン効果との両立を図ることができ
る。
次に、第4図のフローチャートを参照して間引き噴射
制御について説明する。第1ステップ51で、CPU40はト
ルクダウン要求レベルfcを演算する。なお、この処理は
予めメインルーチン(第3図参照)の第2ステップで求
めたレベルをRAM39の所定エリアに記憶させておくと、R
AM39の所定エリアからトルクダウン要求レベルfcの呼込
みを実行すればよい。
そして、トルクダウン要求レベルfc=0からfc=12に
応じてそれぞれのルーチンに移行する。
なお、第4図ではfc=3〜fc=11までのルーチンを省
略した状態で示しているが、合計13のルーチンによる処
理は上表の如く実行される。
すなわち、トルクダウン要求レベルfc=0の時は、第
2ステップ52に移行し、この第2ステップ52で、CPU40
はシーケンシャル噴射により全気筒1〜6の噴射を実行
する。
トルクダウン要求レベルfc=1の時は、第3ステップ
53に移行し、この第3ステップ53で、CPU40は気筒1の
噴射タイミングか否かを判定し、他の気筒の噴射タイミ
ングであると判定した時には次の第4ステップ54に移行
し、この第4ステップ54で該当する噴射タイイミングの
気筒に対して噴射を実行する。
一方、上述の第3ステップ53で、気筒1の噴射タイミ
ングであると判定された場合には、次の第5ステップ55
に移行する。
この第5ステップ55で、CPU40は前回の噴射タイミン
グにおいて気筒1を噴射したか否かを判定し、前回噴射
時には次の第6ステップ56に、前回非噴射時には別の第
7ステップ57に移行する。
上述の第6ステップ56で、CPU40は気筒1に対する噴
射を禁止(上表の×印に相当)する一方、上述の第7ス
テップ57で、CPU40は気筒1に対する噴射を実行する。
つまり、トルクダウン要求レベルfc=1のルーチンに
おいては、気筒1に対する間欠噴射が実行される。
トルクダウン要求レベルfc=2の時は、第1ステップ
51から第8ステップ58に移行する。
この第8ステップ58で、CPU40は気筒2の噴射タイミ
ングか否かを判定し、気筒2の噴射タイミングの場合に
は次の第9ステップ59に移行する一方、気筒2の噴射タ
イミングでない場合には別の第10ステップ60に移行す
る。
上述の第9ステップ59で、CPU40は気筒2に対する噴
射を禁止(上表×印に相当)する一方、上述の第10ステ
ップ60で、CPU40は該当する噴射タイミングにおいて気
筒2以外の気筒に対して噴射を実行する。
つまりトルクダウン要求レベルfc=2のルーチンにお
いては、1気筒分の燃料カットが実行される。
トルクダウン要求レベルfc=12の時は、第1ステップ
51から第11ステップ61に移行する。
この第11ステップ61で、CPU40は全気筒1〜6の噴射
タイミングにおいて全ての気筒1〜6に対する噴射を禁
止(上表の×印に相当)する。
つまり第4図のサブルーチンによる処理は上表で予め
設定された通りに実行される。
このように、スリップ検出手段としての車速センサ34
〜37が駆動輪(FF車の場合には第1図に示す前輪30,3
1)のスリップ状態を検出した時、トルクダウン制御手
段(第3図のメインルーチンにおける第5ステップ45参
照)がエンジン9に対する燃料の供給を設定手段(RAM3
9に記憶させたマップ、上表参照)による設定に基づい
て制限するが、この設定手段はトルクダウン要求レベル
fcが変化した時、前回間欠噴射が実行された気筒以外の
気筒に対して上表に×印で示す如くフューエルカットを
実行するので、燃料供給の制限が行われる気筒を均一に
振分けることができて、気筒間の発生熱の均一化を図る
ことができる。
以上要するに、直接トルクダウン要求量(トルクダウ
ン要求レベルfc参照)に基づいて上述の設定回転数(判
定回転数Nd参照)を変化させて、トルクダウン要求レベ
ルfcが大きい時には、判定回転数Ndが大きい値に設定さ
れるので、要求レベルに応じてトルクダウン制御が行な
われた場合のエンジンストップを防止することができ、
またトルクダウン要求レベルfcが小さい時には、判定回
転数Ndが小さい値に設定されるので、要求レベルに応じ
てトルクダウン制御が行なわれた場合に、充分なトルク
ダウンを得ることができる効果がある。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、 この発明の駆動輪は、実施例のFF車における前輪30,3
1に対応し、 以下同様に、 スリップ検出手段は、車速センサ34〜37に対応し、 トルクダウン制御手段は、第3図に示すメインルーチ
ンの第5ステップ45に対応し、 制御手段は、第3図に示すメインルーチンの第4ステ
ップ44(禁止手段)に対応し、 設定回転数設定手段は、第2図に示すマップに対応
し、 設定回転数は、判定回転数Ndに対応し、 トルクダウン要求量は、トルクダウン要求レベルfcに
対応するも、 この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるも
のではない。
例えば、上記実施例においては燃料供給制限によりト
ルクダウンを実行すべく構成したが、点火進角の制御に
よりトルクダウンを実行すべく構成してもよい。また、
トルクダウンを駆動輪のスリップ検出時に行なうように
構成したが、自動変速機の変速時に行なうように構成し
てもよい。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、 第1図はエンジンの出力制御装置を示す系統図、 第2図はトルクダウン要求レベルに対して判定回転数を
可変設定したマップの説明図、 第3図は判定回転数可変制御およびトルクダウン制限制
御を示すフローチャート、 第4図はトルクダウン制御を示すフローチャートであ
る。 9……エンジン 30,31……前輪(駆動輪) 34〜37……車速センサ 44……第4ステップ(制限手段) 45……第5ステップ(トルクダウン制御手段)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 29/02 311 F02D 41/04 330 F02D 45/00 345

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動輪のスリップ状態を検出するスリップ
    検出手段と、 上記スリップ検出手段によりスリップ状態が検出された
    時、スリップ状態に対応してトルクダウン要求量を変化
    させ、トルクダウン要求量に応じてトルクダウン制御を
    行なうトルクダウン制御手段と、 エンジン回転数が設定回転数より低い時、上記トルクダ
    ウン制御手段によるトルクダウン制御を制限する制限手
    段とを備えたエンジンの出力制御装置であって、 変化するトルクダウン要求量に基づいて上記設定回転数
    を変化させ、トルクダウン要求量が大きい時は、トルク
    ダウン要求量が小さい時に対して上記設定回転数を高く
    設定する設定回転数設定手段を設けたことを特徴とする エンジンの出力制御装置。
  2. 【請求項2】上記トルクダウン制御は予め設定された気
    筒の運転を禁止する 請求項1記載のエンジンの出力制御装置。
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