JP3066927B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
材に対しインクを吐出させて記録を行うインクジェット
記録装置に係り、特にインク吐出量の安定化を行うイン
クジェット記録装置に関するものである。
録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上にドットパターンからなる画像を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、記録方
式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマ
ル式、レーザービーム式等に分けることができ、そのう
ちのインクジェット式(インクジェット記録装置)は、
記録ヘッドの吐出口からインク(記録液)滴を吐出飛翔
させ、これを被記録材に付着させて記録するように構成
されている。近年、数多くの記録装置が使用されるよう
になり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解像
度、高画像品質、低騒音などが要求されている。このよ
うな要求に応える記録装置として、前記インクジェット
記録装置を挙げることができる。このインクジェット記
録装置では、記録ヘッドからインクを吐出させて記録を
行なう為に非接触で印字が可能であり、このために非常
に安定した記録画像を得ることができる。
ト記録装置ではこの記録ヘッドからインクを吐出させて
記録を行うために、上記要求を満たすのに必要なインク
の吐出安定化を行わなければならない。インクの吐出量
安定化はインクの吐出部のインク温度に影響される部分
が大きい。すなわち、インク温度が低すぎるとインクの
粘度が上昇し吐出量が減少し記録印字濃度が低下してし
まい、逆に高くなるとインク粘度が下がり吐出量が増大
してしまい記録紙上でインクが溢れるなどとして画像品
質の低下を招いてまう。このため、従来のインクジェッ
ト記録装置にあっては、記録ヘッド部に温度センサーを
設け、記録ヘッドの検出温度に基づいて吐出部のインク
の温度を所望範囲に制御する方法や吐出回復処理を制御
する方法が採られていた。
記録ヘッド部に接合した加熱用のヒータ部材や、熱エネ
ルギーを利用して液滴を形成して記録を行うインクジェ
ット方式の記録装置、すなわち、インクの膜沸騰による
気泡成長によりインク液滴を吐出させるものに於いては
吐出用ヒータ自体が用いられている場合もある。上記吐
出用ヒータを用いる場合に発泡しない程度に通電する必
要がある。熱エネルギーを用いて、固体インクや液体イ
ンクに気泡を形成することに応じて吐出インク液滴を得
る記録装置に於いては、記録ヘッドの温度により吐出特
性が大きく変化するので、吐出部のインク及びそれに多
大に影響する記録ヘッドの温度管理は特に重要である。
於いては、大きく分けて2つの方法が提案されている。
一つは、上述したように単純に吐出用ヒーターを保温用
ヒーターと同様に使用する方法であり、吐出用ヒータに
発泡しない短いパルスを記録を行わない待機中等の非印
字時に、連続的に加えることにより保温を行うものであ
る。他方は、マルチパルスPWM(パルス幅変調)制御
によるものであり、待機中等の非印字時に保温を行うの
ではなく、1吐出あたりに2回のパルスを与え初めのパ
ルスでヒータとの境界部のインクの温度を上昇させ、最
後のパルスで発泡させて吐出を行う方法がある。この方
法に於いて吐出量を変化させる為には、初めにONする
第一のパルスの幅を発泡しない範囲で可変にすることに
より、ヒータに投入するエネルギー量を増加させてヒー
タとの界面部にあるインクの温度を上昇させることによ
り行うものである。
で行われる上述の方法に於いては、以下のような課題を
有していた。
ータにより熱容量の大きいヘッド全体をある温度に保温
しなくてはならず、そのためのエネルギーを余分に投入
しなくてはならなかった。また、昇温させるにも時間が
かかり、ファーストプリント時にはウエイトタイムが生
じてしまうことがあった。更に、可搬型のものにあって
は、バッテリーを保温用にも用いなくてはならないた
め、印字可能枚数が減少してしまった。また、保温ヒー
タと吐出ヒータを同時にONさせると、瞬間的に電源や
フレキシブルケーブル等に大きな電流を流せる様にしな
くてはならず、コストアップや装置の小型化を阻害する
要因となっていた。
於いても、第2の発泡の為のパルスの長さを固定にし、
第1のパルスの長さを可変にしてヘッドに投入するエネ
ルギー量を可変にして吐出量を可変にしているために、
最大吐出量を得ようとするとやはり通常よりも大量のエ
ネルギーをヘッドに供給しなくてはならない。従って、
リアルタイム性は上述の保温ヒーターによるものよりも
格段に改善されてはいるものの、やはり瞬間的な電力や
バッテリーに対する負荷に対しては更なる改善が必要で
あった。
て制御することで、階調画像を記録することが要求され
ているが、上述の吐出量制御ではまだその吐出量可変範
囲が十分ではなく、更なる拡大が望まれている。
めになされたもので、高速駆動を行った場合でも吐出量
の安定化とともに、吐出量の可変範囲の拡大を図ること
の可能なインクジェット記録装置を提供することを目的
とする。
め、本発明のインクジェット記録装置は、駆動パルスに
応じた熱エネルギーをインクに供給して膜沸騰による気
泡を形成し、該気泡の形成に基づいてインクを記録ヘッ
ドから記録媒体上に吐出して記録を行うインクジェット
記録装置において、インクの1吐出あたり、前記記録ヘ
ッドにインクを吐出に至らしめるメインパルスを含む複
数パルスからなる駆動パルスを供給する駆動手段と、記
録動作中に前記駆動手段が供給する駆動パルスの波形を
変化させて吐出されるインクの量を制御するものであっ
て、前記メインパルス以外の波形変化に伴って変化する
膜沸騰の開始タイミングに応じて前記メインパルスのエ
ネルギーを制限する駆動パルス制御手段とを具備したこ
とを特徴とする。また、本発明は駆動パルスに応じた熱
エネルギーをインクに供給して膜沸騰による気泡を形成
し、該気泡の形成に基づいてインクを記録ヘッドから記
録媒体上に吐出して記録を行うインクジェット記録装置
において、インクの1吐出あたり、前記記録ヘッドにイ
ンクを吐出に至らしめるメインパルスを含む駆動パルス
を供給する駆動手段と、前記記録ヘッドの温度上昇に伴
って早くなる膜沸騰の開始タイミングに応じて前記メイ
ンパルスのエネルギーを制限する駆動パルス制御手段と
を具備したことを特徴とする。
せて吐出されるインクの量を制御する際にインターバル
タイムもしくはプレパルス等に伴って変化したり、記録
ヘッドの温度に伴って変化する膜沸騰の開始タイミング
に応じて、発泡を実際に行わせるメインパルスの幅等を
制限することにより、投入エネルギーをヒータ面上で膜
沸騰を起こせる限界のレベルに制御し、膜沸騰後のイン
クがヒータ面から離れた状態の断熱状態のまま加熱して
しまう領域を減少させることができるので、記録ヘッド
に蓄熱される熱量を最小限にすることが可能となる。
温問題無しに、又、限界点で発生し易い不正発泡等の吐
出不良やヒータにダメージを与えること無く吐出量制御
範囲を広げられ、電源容量の増大やバッテリー駆動時の
過負荷の問題も無く、又手法によっては低温時でもウエ
イトタイムレスで安定した吐出量の制御を行うことがで
きる。
て詳細に説明する。図1は、本発明が実施もしくは適用
される好適なインクジェット記録装置IJRAの構成を
示す斜視図である。図1において、5001はインクタ
ンク(IT)であり、5012はそれに結合された記録
ヘッド(IJH)である。図2に示すように、5001
のインクタンクと5012の記録ヘッドで一体型の交換
可能なカートリッジ(IJC)を形成するものである。
5014は、そのカートリッジ(IJC)をプリンター
本体に取り付けるためのキャリッジ(HC)であり、5
003はそのキャリッジを副走査方向に走査するための
ガイドである。
向に走査させるためのプラテンローラである。5024
は、装置内の環境温度を測定するための温度センサーで
ある。なお、キャリッジ5014には、記録ヘッド50
12に対して駆動のための信号パルス電流やヘッド温調
用電流を流すためのフレキシブルケーブル(図示せず)
が、プリンターをコントロールするための電気回路(上
記温度センサー5012等)を具備したプリント板(図
示せず)に接続されている。
029はインク滴を吐出するためのノズル部である。さ
らに、上記構成のインクジェット記録装置IJRAを詳
細に説明する。この記録装置IJRAは駆動モータ50
13の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011、5
009を介して回転するリードスクリュー5005の螺
旋溝5004に対して係合するキャリッジHCはピン
(不図示)を有し、矢印a,b方向に往復移動される。
5002は紙押え板であり、キャリッジ移動方向にわた
って紙をプラテン5000に対して押圧する。500
7、5008はフォトカプラでキャリッジHCのレバー
5006のこの域での存在を確認してモータ5013の
回転方向切換等を行うためのホームポジション検知手段
である。5016は記録ヘッドの前面をキャップするキ
ャップ部材5022を支持する部材で、5015はこの
キャップ内を吸引する吸引手段であり、キャップ内開口
5023を介して記録ヘッド5012の吸引回復を行
う。
019はこのブレード5017を前後方向に移動可能に
する部材であり、本体支持板5018にこれらは支持さ
れている。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニ
ングブレードが本例に適用できることはいうまでもな
い。また、5021は、吸引回復の吸引を開始するため
のレバーで、キャリッジHCと係合するカム5020の
移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッ
チ切換等の公知の伝達手段で移動制御される。
引回復は、キャリッジHCがホームポジション側領域に
きたときに、リードスクリュー5005の作用によって
それらの対応位置で所望の処理が行えるように構成され
ているが、周知のタイミングで所望の作動を行うように
すれば、本例にはいずれも適用できる。
のであり、支持体5300の上面に半導体製造プロセス
により形成されたヒータボード5100が設けられてい
る。このヒータボード5100に同一の半導体製造プロ
セスで形成された、記録ヘッド5012を保温し、温調
するための温調用ヒータ(昇温用ヒータ)5110が設
けられている。符号5200は前記支持体5300上に
配設された配線基板であって、該配線基板5200と温
調用ヒータ5110及び吐出用(メイン)ヒータ511
3とがワイヤーボンディング等により配線されている
(配線は不図示)。また、温調用ヒータ5110は、支
持体5300等にヒータボード5100とは別のプロセ
スにより形成されたヒータ部材を貼りつけたものでもよ
い。
加熱されて発生したバブルである。5115は吐出され
たインク液滴を示す。5112は吐出用のインクが記録
ヘッド内に流入するための共通液室である。
明を適用した一実施例を図面を参照して、具体的に説明
する。
からインク液滴を吐出して記録を行うにあたり、環境温
度を計測する環境温度センサを本体側に持たせ、吐出部
のインクの温度の変動をインクの吐出エネルギーの計算
処理により過去から現在のインク温度を推定することに
より、インク温度に応じた吐出安定化を行うものであ
る。すなわち、記録ヘッドの温度を直接検出するための
温度検知部材を用いない。記録ヘッドの温度を直接検出
するための温度検知部材を本実施例の様なIJCを用い
るインクジェット記録装置に装備するには、コスト的に
難しく、また、温度測定回路のIJCとの接合点の静電
気対策が必要となるなど記録装置がやや複雑化するの
で、そうした面で本実施例は有利である。更に、計算処
理で現在温度を推定するため、温度センサーを用いたも
のよりも早い速度でしかも吐出ヒータ部そのものの温度
やインク温度までも推定出来る為に、本発明の目的の為
には有効である。
吐出部の熱時定数とインク温度に実質的に関係する過去
の範囲の投入エネルギーを、予め計算した温度変化テー
ブルで評価する事により、吐出部のインクの温度変化を
推定するものである。その推定したインク温度に基づい
て、吐出ヒータによるマルチパルスPWM駆動法(PW
M駆動法)により記録ヘッドの駆動を制御するものであ
る。本発明の第1の実施例ではインクの温度に基づいた
後述のPWM吐出量制御で吐出量が一定になるように制
御しようとするものである。すなわち、吐出量の安定化
により、1ライン内の濃度変化やページ内の濃度変化の
解消を図る事が可能となる。また、同時に、記録条件や
回復条件の最適化も行うことにより、吐出不良や記録紙
上のインク溢れによる画像品質の劣化を防止するもので
ある。
施例のPWM吐出量制御方法を詳細に説明する。まず、
説明の簡略化の為、1吐出あたりONするパルス数が2
つまたは3つの分割パルス(ダブル、トリプルパルス)
のものについて説明する。
リックスを使用したヘッドに於けるコモン信号とセグメ
ント信号のタイミングチャートである。コモン信号は印
字データの内容によらず常に記録ヘッドの最小駆動周期
内で8回順に出力され、各コモン信号がONしている間
に今度は印字信号によりON,OFFが決められたセグ
メント信号がONするようになっている。吐出ヒータに
電流が流れるのは両信号が同時にONしたときであり、
本実施例では64ノズルに対しそれぞれ吐出のON、O
FF制御が可能となるわけである。本実施例ではその中
のセグメント信号をインターバルタイム制御によるマル
チパルスPWM化することにより、ON、OFFのみな
らず吐出量制御までを行おうとするものである。
スを説明するための図である。同図において、VOPは
駆動電圧、T1、T11、T13は複数の分割されたヒ
ートパルスの発泡まで至らないパルス(以下、プレパル
スという)のパルス幅、T2、T12、T14はインタ
ーバルタイム、T3、T15は発泡に至るパルス(以
下、メインパルスという)のパルス幅である。駆動電圧
VOPはこの電圧を印加される電気熱変換体がヒータボ
ードと天板とによって構成されるインク液路内のインク
に熱エネルギーを発生させるために必要な電気エネルギ
ーを示すものの一つである。その値は電気熱変換体の面
積,抵抗値,膜構造や記録ヘッドの液路構造によって決
まる。
ルタイム幅変調駆動法とも言え、例えばトリプルパルス
の場合はひとつのインク液滴の吐出に際して、T1、T
2、T3、または、T11、T12、T13、T14、
T15の幅で順次パルスを与えるのである。このとき、
インク温度や吐出量変調信号に応じて各パルスの幅を0
を含めて変調するものである。1つまたは2つのプレパ
ルスは主に液路内のインク温度に発泡しない程度の熱エ
ネルギーを与えるためのパルスである。1つまたは2つ
のインターバルタイムは、インク液路内のインクへのプ
レパルスのエネルギー伝達のための時間を制御するもの
であり、本実施例の中で重要な役割を示す物である。メ
インパルスは液路内のインク中に発泡を生ぜしめ、吐出
口よりインクを吐出させるためのものであり、その幅T
3、T15は電気熱変換体の面積,抵抗値,膜構造や記
録ヘッドのインク液路の構造によって概略決定するのが
好ましい。
うな構造の記録ヘッドにおけるプレパルスの作用につい
て説明する。同図(A)および(B)は、本発明を適用
可能な記録ヘッドの一構成例を示すそれぞれインク液路
に沿った概略縦断面図および概略正面図である。同図に
おいて、電気熱変換体(吐出ヒータ)は上記分割パルス
の印加によって熱を発生する。この電気熱変換体はこれ
に分割パルスを印加するための電極配線等とともにヒー
タボード上に配設される。ヒータボードはシリコンによ
り形成され、記録ヘッドの基板をなすアルミ板によって
支持される。天板には、インク液路等を構成するための
溝が形成されており、天板とヒータボード(アルミ板)
とが接合することにより、インク液路や、これにインク
を供給する共通液室が構成される。また、天板には吐出
口が形成され、それぞれの吐出口にはインク液路が連通
している。
説明する。まず第1の例では、図6に示される記録ヘッ
ドにおいて、駆動電圧VOP=18.0(V),メイン
パルス幅T3=5.000[μsec]とし、プレパル
ス幅T1を0〜3.000[μsec]の範囲で変化さ
せた場合、図7に示すような吐出量Vd[pl/dro
p]とプレパルス幅P1[μsec]との関係が得られ
ている。
ス幅依存性を示す線図であり、図において、V0はP1
=0[μsec]のときの吐出量を示し、この値は図6
に示すヘッド構造によって定まり、ここでは、環境温度
TR=23℃の場合でV0=70.0[pl/dro
p]であった。図7の曲線aに示されるように、プレパ
ルスのパルス幅T1の増加に応じて、吐出量Vd はパル
ス幅T1が0からT1LIMITまで線形性を有して増
加し、パルス幅T1がT1LIMITより大きい範囲で
はその変化が線形性を失い、パルス幅T1MAXで飽和
し最大となる。
吐出量Vd の変化が線形性を示すパルス幅T1LIMI
Tまでの範囲は、パルス幅T1を変化させることによる
吐出量の制御を容易に行える範囲として有効である。因
に、曲線aに示す例ではT1LIMIT=2.00(μ
s)であり、このときの吐出量はVLIMIT84.0
[pl/drop]であった。また、吐出量Vd が飽和
状態となるときのパルス幅T1MAXは、T1MAX=
2.1[μs]であり、このときの吐出量VMAX=8
7.5[pl/drop]であった。
場合、吐出量Vd はVMAXより小さくなる。この現象
は上記範囲のパルス幅を有するプレパルスが印加される
と電気熱変換体上に微小な発泡(膜沸騰の直前状態)を
生じ、この気泡が消泡する前に次のメインパルスが印加
され、上記微小気泡がメインパルスによる発泡を乱すこ
とによって吐出量が小さくなる。この領域をプレ発泡領
域と呼び、この領域ではプレパルスを媒介にした吐出量
制御は困難なものとなってしまい、これが第1の例での
原理的な制御限界となっていた。又、更にこのプレ発泡
領域がヘッドの個体差により異なる為に製品レベルで考
えると制御側ではそのために制御範囲をヘッドのばらつ
きの最低値に合わせなくてはならず制御可能領域が更に
狭まってしまう欠点を有していた。
ッドの場合を示しており、記録ヘッドが異なると、その
吐出特性が変化することが分かる。このように、記録ヘ
ッドが異なるとプレパルスP1の上限値P1LMTが異なる
ため、制御可能範囲を狭くするか、または記録ヘッド毎
の上限値P1LMTを予め測定して記録ヘッドに設けた記憶
手段を書き込み、記録ヘッド毎に吐出量制御を行うとい
うような手法を用いなければならなかった。
加させるにはT1のパルス幅を増加させて記録ヘッドに
投入する熱エネルギーそのものを増加させる必要がある
ため、連続的に大きいT1のパルス値が入力されるとヘ
ッドの自己昇温を招いてしまう。その結果、記録ヘッド
そのものの温度上昇の為に、次に吐出量を下げようとし
たときに吐出量が所望の吐出量に戻らなくなる場合があ
った。
制御で行うと最大吐出量になるようにすると約40%の
電力を更に投入しなくてはならず、始めからその最大値
で電源、フレキ等を設計する必要があった。そのための
コストアップは非常に大きいものであった。更に、可搬
型のプリンタにおいては、バッテリー駆動をしなくては
ならず、電力アップは印字可能枚数の低減化を招いてし
まう。特に、低温ではパルス幅が大きい方へシフトする
ため、バッテリー能力が低下する環境で一層印字可能枚
数が低下してしまう欠点を有していた。
レパルスの幅は一定にして、T1のプレパルスとT3の
メインパルスの間のT2で示されるインターバルタイム
を可変にして熱伝導時間の制御による吐出量制御を可能
としたものである。これによれば、第1の例の欠点のほ
とんどを解消することが可能となる。以下にそのPWM
制御手段について述べる。
において、駆動電圧VOP=18.0(V),メインパ
ルス幅T3=4.000[μsec]とし、プレパルス
幅T1を1.000[μsec]とし、T2のインター
バルタイムを0から10[μsec]まで変化させると
図8に示すような吐出量Vd[pl/drop]とイン
ターバルタイムT2[μsec]との関係が得られる。
ス幅依存性を示す線図であり、図において、V0はT2
=0[μsec]のときの吐出量を示し、この値は図6
に示すヘッド構造によって定まる。本実施例でのV0は
環境温度TR=23℃の場合でV0=70.0[pl/
drop]であった。図8の曲線に示されるように、イ
ンターバルタイムT2の増加に応じて、吐出量Vd はあ
る領域までは非線形に飽和点まで増加し、しばらく飽和
した特性を示してそれ以上では緩やかな下降カーブを示
す。
に対する吐出量Vd の変化が飽和を示すパルス幅での範
囲は、インターバルタイムT2を変化させることによる
吐出量の制御を容易に行える範囲として有効である。図
8の曲線に示す第2の例ではT2は実用的には=8.0
0(μs)程度まで使用可能であり、このときの最大吐
出量は15℃環境で85.0[pl/drop]、23
℃環境で91[pl/drop]であった。
量Vd は最大値よりも徐々に小さくなる。この現象は次
の理由によって起こるものである。上記吐出量制御の原
理は、プレパルスが印加されて電気熱変換体とインクの
境界面のインクが発泡しない範囲で加熱されると、イン
クの熱伝導速度が遅いためインクの電気熱変換体面の極
近傍だけが熱せられ、その部分の活性度が上昇すること
によりその部分がその活性度に応じて次のメインパルス
で気化する量が変化し、この結果、吐出量が制御可能と
なるものである。そのため、熱伝導時間を取りすぎると
(パルス幅が大きい場合)、インク中に熱が拡散し過ぎ
て、次のメインパルスによって実際に発泡する範囲での
インクの活性化の度合いが低下してくるためである。
タイムを可変にする方法にあっては、上述の昇温等に原
理的にかなりの改善が試みられているが、まだ実際に吐
出をさせるパルスであるメインパルスについては改善の
余地が残されていた。例えば、記録速度の高速化を図る
為に記録ヘッドの最小駆動周期を小さくした場合など
は、記録ヘッドを構成している素材そのものの熱伝導の
限界に近づいてくるために、少しでも吐出エネルギーに
変換されない無駄な熱量が与えられていると吐出ノズル
近傍に局所的な蓄熱が発生する。このため、吐出量Vd
の極端な増加によりリフィル不良が発生したり、消泡が
しきれなくなり、次の連続した発泡が発泡不良を起こ
し、吐出不能に陥ってしまうことがある。
インターバルタイムを更に広げた場合は熱が拡散しすぎ
てしまい、吐出量を可変にするのに必要な活性度を下回
ってしまうため熱効率が低下してしまう。又、第1のパ
ルスの幅の変調とインターバルタイムの変調を組み合わ
せても約50%の吐出量変調幅が限界であった。
あったが、吐出量を可変にして中間階調の画像を得よう
としても多数回のマルチスキャン印字と組み合わせない
と不充分であった。
様になるが、高い印字比率の印字を行った場合は前述し
たT3のメインパルスの熱効率が問題となってくる。更
に、最小駆動吐出周期(最大駆動周波数)を同一のヘッ
ドを用いて印字モード別に、例えばハイスピードモード
等で短く(高く)する場合などは、この熱効率の問題が
無視できなくなってくることが解った。例えば、吐出最
小駆動周期(最大駆動周波数)を333μsec(3k
Hz)の場合と167μsec(6kHz)の場合で
は,図21に示す様な差が生ずることになる。
ぞれ印字した場合の記録ヘッドの温度変化を示したもの
であり、横軸は印字時間である。図22はヒーターとイ
ンクの界面での熱の挙動を示すモデル図であり、図23
はその厚み方向の温度分布を示したものである。又、図
10と図11は本実施例の制御の流れを示すフローチャ
ートである。
る図20を中心に用いて説明する。同図に示すグラフ
は、第2の例と本実施例の方式において、それぞれ50
%、5%の印字比率の印字を行った場合の印字時間に対
する記録ヘッドの昇温の度合いを示したものである。こ
こで、第2の例においては50%印字比率のものは5μ
sec、5%のものについては2μsecのメインパル
ス幅T3とした場合を示してある。プレパルスT1の幅
はともに2μsec固定値とし、インターバルタイムT
2を可変とした。記録の最少駆動周期としては本実施例
では167μsecのハイスピードモードとし、一般的
な駆動技術では333μsecで使用するのが熱的に限
界であった記録ヘッドを用いている。具体的には167
μsecの駆動で使用すると、実際には過昇温を起こし
1ラインの後半で吐出が不安定になり、更に連続で何行
か印字を続けるとついには吐出不能状態に陥る。
印字比率のものと5%印字比率のものを示している。プ
レパルスT1についても同様に2μsec固定値とし、
インターバルタイムT2を可変とした。また、メインパ
ルスT3の幅については、2から5μsecの間で可変
とした。この状態で連続印字を行うと図20に示す様な
温度変化を示す。
T3の吐出可能領域は、プレパルスT1及びインターバ
ルタイムT2の影響を受ける。ここではまず、インター
バルタイムT2の場合について説明する。シングルパル
ス駆動のものに対してマルチパルス駆動のものは、当然
のことながらメインパルスを出力する直前のヒータとイ
ンクの界面の温度が高い活性レベルに保たれているた
め、メインパルスT3開始後の実際に膜沸騰を開始する
までの時間が短くなり、その結果メインパルスT3の必
要最低パルス幅は図19に示す様に短くなる。
22に示す様に、ヒーター表面には保護膜等の多層コー
ティングがなされているため、ヒーター中心が一番高い
温度を示しインクとの界面に向かうに従い多少低下し、
インクの界面で急激な変化の温度分布が出来てそれ以降
はなだらかな分布を示す。図23は、シングルパルス駆
動とマルチパルス駆動方法において、ヒーター面に垂直
な方向の断面の1次元の温度分布を示したものである。
図23に示した温度分布は、プレパルスT1投入後イン
ターバルタイムT2を経過しT3のメインパルス中の膜
沸騰を起こす直前の温度分布である。又、シングルパル
スのものに於いてはやはりシングルパルスを投入し膜沸
騰を起こす直前の状態の温度分布を示している。
様になっており、インクのピーク温度は低いが温度が高
くなっているインク層がマルチパルス方式の方が厚くな
っていることを示している。この状態に於いて、次の瞬
間に膜沸騰を起こすと、斜めの点線で示した温度の所よ
り上の部分が実際に気化して発泡に関与する部分とな
る。つまり、インク内部温度のグラフの所の縦の点線で
示されるインクの厚み部分が気化するものであり、マル
チパルス方式の方が発泡体積が大となることにより、結
果的に吐出量が増えるものである。インターバルタイム
制御方式のマルチパルスPWMでは、投入エネルギを最
低限の一定値にし、気化するインク層の厚み(発泡体
積)を、プレパルスT1後から膜沸騰を開始するまでの
伝熱時間により制御することを特徴としている。
な厚みがインターバルタイムT2によって変化するとと
もに、メインパルスT3開始後の実際に膜沸騰を開始す
るまでの時間が前述の様に変化することにある。
においてインターバルタイムT2の変化に対応してPW
M制御を駆けることにより、今まで膜沸騰開始点が変化
しているにもかかわらず最悪条件で発泡、吐出できる値
を使用していた為の無駄なエネルギーが大きく減らせる
ことになる。即ち、膜沸騰をすでに開始した後のインク
との断熱状態におけるヒータの加熱による記録ヘッドの
蓄熱、過昇温、ヒーターピーク温度上昇によるインクの
焦げ、キャビテーション破壊等の問題が解決できる。更
に、蓄熱の問題が大きく改善されることにより、記録ヘ
ッドの最小駆動周期の大幅なアップが可能となることで
ある。特に、今まで不可能であった領域の駆動周波数帯
域へ高印字比率のプリントで記録を行うことが可能とな
る。具体的な変化として、A4サイズの記録紙に50%
の印字比率のラインを数ライン書かせた場合の実際のパ
ルスの長さの変化を、図25に示す。
する。前述の様にシングルパルス駆動のものに対してマ
ルチパルス駆動のものは、当然のことながらメインパル
スを出力する直前のヒータとインクの界面の温度が高い
活性レベルに保たれているため、メインパルスT3開始
後の実際に膜沸騰を開始するまでの時間が短くなり、そ
の結果メインパルスT3の必要最低パルス幅はやはり図
24に示す様に短くなる。
3に示したインターバルタイムT2を変化させた場合と
同様の温度分布となる。このとき、プレパルスT1制御
方式のマルチパルスPWMでは、投入エネルギを可変に
することでヒーターとの界面のインク温度を発泡しない
範囲で制御し、気化可能なインク層の厚み(発泡体積)
可変にして吐出量を制御することを特徴としている。
可能な厚みがプレパルスT1によって変化するととも
に、メインパルスT3開始後の実際に膜沸騰を開始する
までの時間が前述の様に変化することにある。
においてプレパルスT1の変化に対応してPWM制御を
駆けることにより、今まで膜沸騰開始点が変化している
にもかかわらず最悪条件で発泡、吐出できる値を使用し
ていた為の無駄なエネルギーが大きく減らせることにな
る。即ち、膜沸騰をすでに開始した後のインクとの断熱
状態におけるヒータの加熱による記録ヘッドの蓄熱、過
昇温、ヒーターピーク温度上昇によるインクの焦げ、キ
ャビテーション破壊等の問題が解決できる。更に、蓄熱
の問題が大きく改善されることにより、記録ヘッドの最
小駆動周期の大幅なアップが可能となることである。特
に、今まで不可能であった領域の駆動周波数帯域へ高印
字比率のプリントで記録を行うことが可能となる。具体
的な変化として、A4サイズの記録紙に50%の印字比
率のラインを数ライン書かせた場合の実際のパルスの長
さの変化を、図26に示す。
いてはマルチパルス駆動によるメインパルスT3の膜沸
騰開始点の変化を利用して、プレパルスT1及びインタ
ーバルタイムT2の変化に応じてメインパルスT3の幅
を最少限に制御しようとするものである。メインパルス
T3が短くなることにより、最大吐出量を出した時点で
従来例に対して約70%のエネルギーで吐出可能とな
る。
でPWM領域と示した温度範囲が吐出量を安定化できる
温度範囲であり、この例では吐出部のインク温度が15
〜35℃の範囲である。図9ではインターバルタイムを
10ステップで変化させた場合の吐出部のインク温度と
吐出量の関係を示している。吐出部のインク温度が変化
してもインク温度に応じて温度ステップ幅△T毎にイン
ターバルタイムを変えることにより、目標吐出量Vd0
に対して△Vの幅で吐出量を制御することができる。
記録装置を用いて記録を行う場合の動作について、図1
0乃至図11のフローチャートを参照して説明する。
機内昇温補正タイマーをリセット/セットする(S11
0)。次に、本体プリント基板(以下、PCBという)
上の温度センサー(以下、基準サーミスターという)の
温度を読みとり(S120)、周囲環境温度を検出す
る。しかし基準サーミスターはPCB上にあるためにP
CB上の発熱体(例えばドライバー)等の影響を受けて
正確なヘッドの周囲環境温度を検出できない場合があ
る。よって、本体電源ONからの経過時間によって検出
値を補正し周囲環境温度を求める。即ち、機内昇温補正
タイマーから電源ONからの経過時間を読みとり(S1
30)、図12の機内昇温補正テーブルを参照して発熱
体の影響を補正した正確な周囲環境温度を求める(S1
40)。
3)を参照して現状のヘッドチップ温度(β)を予測
し、印字信号の入力を待つ。現状のヘッドチップ温度
(β)の予測は、S140で求めた周囲環境温度に、単
位時間当たりのヘッドの投入エネルギー(通電比率)に
対するヘッド温度と環境温度との温度差のマトリックス
で決まる値を加えて更新することによって行う。電源投
入時では、印字信号が無く(投入エネルギーは0)、ヘ
ッド温度と環境温度との温度差も0なので、マトリック
ス値0(熱平衡)を加えることになる。印字信号の入力
が無ければS160に於いてS120に戻り基準温度サ
ーミスタ温度読み込みから繰り返す。本実施例ではヘッ
ドチップ温度予測のサイクルは0. 1secとした。
時定数とヘッドに投入したエネルギーにより決定される
単位時当たりの昇温特性を示したマトリックステーブル
である。通電比率が大きいとマトリックス値も大きくな
り、一方、ヘッド温度と環境温度との温度差が大きくな
ると熱平衡に達しやすくなるので、マトリックス値は小
さくなる。熱平衡には、投入エネルギーと放射エネルギ
ーが等しい時達する。単位時間毎に、常にこのテーブル
に基づいてマトリックス値を積算することにより、ヘッ
ドのその時点の温度を推定できる。さらには、これから
将来の印字、またはサブヒータ等のヘッドへの投入エネ
ルギーをインプットすることで、これからのヘッドの温
度変化を予測することも出来る。
(駆動)温度テーブル(図14)を参照し、現状の環境
温度で最適な駆動が行えるヘッドチップの印字目標温度
(α)を求める(S170)。図14において、環境温
度により目標温度が異なるのは、ヘッドのシリコンヒー
タボード上の温度をある一定に制御してもそこに流入し
てくるインクの温度が低く、熱時定数が大きいために、
結果的にヘッドチップ廻りの系としては平均温度的に考
えると低くなってしまうからである。そのために、環境
温度が低くなるほど、ヘッドのシリコンヒータボードの
目標温度を上げてやる必要が有るからである。それによ
りγ(=α−β)を算出する。
ンターバルタイムT2をPWMの手法を用いることによ
り吐出量をコントロールする目的で決定する(S19
0)。次に、S190で決定したプレパルスT1または
ターバルタイムT2により図18又は図19を参照して
メインパルス幅T3を決定する(S200)。
出デューティーによってチップ温度が変化する。即ち、
1ライン中の中でも上記偏差(γ)は時々変化するの
で、その変化に応じて1ライン中にプレパルス値を最適
化していく事が望ましい。本実施例では1ラインを印字
するのに1.0secの時間を要する。ヘッドチップの
温度予測サイクルが0.1secであるので、本実施例
では1ラインを10のエリアに分割した。先に設定した
印字書き出し時のプレパルス値は第1エリア書き出し時
のプレパルス値である。
レパルス値の決め方を述べる。S210でn=1を設定
し、S220でnをインクリメントする。ここでnはエ
リアを示し、第10エリアまでなのでnが10を越えた
時点で以下のループから脱する(S230)。
出し時のプレパルス値を設定する。方法は、第1エリア
のドット数と第1エリアのPWM値から第1エリアの通
電比率を算出する(S240)。ここで、通電比率は温
度予測テーブルを参照するときの縦軸の値に相当する。
上記通電比率を温度予測テーブル(図13)に当てはめ
て(表を参照して)、第1エリア印字終了(即ち第2エ
リア印字開始時)のヘッドチップ温度(β)を予測する
(S250)。ステップS260で前記印字目標温度
(α)と該ヘッドチップ温度(β)の差から、再び偏差
(γ)を求める。そして、該偏差(γ)から第2エリア
を印字するためのプレパルス値(プレパルスT1または
インターバルタイムT2)を図15を参照する事により
求め、第2エリアのプレパルス値をメモリー上に設定す
る(S270)。次に、S270で決定したプレパルス
T1またはインターバルタイムT2により図18又は図
19を参照してメインパルス幅T3を決定する(S28
0)。
ス値から該エリア内通電比率を算出し、該エリア印字終
了時のヘッドチップ温度(β)を予測して、印字目標温
度(α)との偏差(γ)から次エリアのプレパルス値を
設定していく(S230〜S280)。その後、1ライ
ン内の10エリア全てのプレパルス値が設定されたらS
230からS290へ移行し、印字前サブヒータ加熱を
行った後、設定プレパルス値に従い1ラインの印字を行
う。ステップS290で1ラインの印字が終了したら、
ステップS120の基準サーミスタ温度読み込みに戻
り、上述の制御を順次繰り返す。
出量はインク温度によらず安定して制御できるので、濃
度が均一で高品位な記録画像を得ることができる。
実行するための制御構成について、図16を参照して説
明する。同図において、60はCPU、61はCPU6
0が実行する制御プログラムを格納するプログラムRO
M、62は各種データを保存しておくバックアップRA
Mである。63は記録ヘッド搬送のための主走査モー
タ、64は記録用紙搬送のための副走査モータで、ポン
プによる吸引動作にも用いられる。65はワイピング用
ソレノイド、66は給紙制御に用いる給紙ソレノイド、
67は冷却用のファン、68は紙幅検知動作のときにO
Nする紙幅検知用LEDである。69は紙幅センサ、7
0は紙浮きセンサ、71は給紙センサ、72は排紙セン
サ、73は吸引ポンプの位置を検知する吸引ポンプ位置
センサである。74はキャリッジのホームポジションを
検知するキャリッジHPセンサである。
供給制御を行うゲートアレイ、79はヘッドを駆動する
ヘッドドライバ、8aは4色分のインクカートリッジ、
8bは4色分の記録ヘッドであり、ここでは8a,8b
としてブラック(Bk)を代表して示す。インクカート
リッジ8aは、インクの残量を検知するインク残量セン
サ8fを有する。ヘッド8bは、インクを吐出させるた
めのメインヒータ8c、ヘッドの温調制御を行うサブヒ
ータ8dを有する。
通して送られてくる記録信号等は、ゲートアレイ78の
受信バッファ78aにまず蓄えられる。受信バッファ7
8aに蓄えられた該データは「吐出する/吐出しない」
の2値信号(0、1)に展開され、プリントバッファ7
8bに移される。CPU60は必要に応じて該プリント
バッファ78bから記録信号を参照出来る。
ティーバッファ78cが2つ用意されている。記録時の
1ラインを等間隔に(例えば10のエリアに)分解し、
各エリアの印字デューティー(比率)を演算して蓄えて
いる。「ラインデューティーバッファ78c1」は現在
印字中のラインの各エリア毎の印字デューティーデータ
が格納されている。「ラインデューティーバッファ78
c2」には現在印字中の次のラインの各エリア毎の印字
デューティーデータが格納されている。CPU60は必
要に応じていつでも現在印字中のライン、及び次ライン
の各エリア毎の印字デューティーを参照できる。CPU
60は、上述した温度予測制御中にラインデューティー
バッファ78cを参照することで、各エリアの印字デュ
ーティーを得ることができる。従って、CPU60の演
算負荷を軽減することができる。なお、本実施例内で用
いている1ライン中のエリア分割数(10分割)や温度
予測のサイクル(0.1sec)等の定数は一例であ
り、本発明を拘束するものではない。
いて説明する。本実施例は、記録ヘッドに於けるシング
ルパルス駆動時の吐出可能最低メインパルス幅T3が、
環境温度と記録ヘッド温度に依存性があることに着目し
たものである。図21は記録ヘッドの温度と、メインパ
ルスのみのシングルパルスでの1吐出目が安定に発泡出
来るメインパルス幅の関係を示す。これによれば、温度
が低下するほど必要なパルス幅は増加し、温度が増加し
てくると小さくなっていくことがわかる。この吐出可能
領域よりも低い範囲では吐出が不安定になって吐出量が
極端に減少し、スプラッシュ状の印字になる。また、更
に低くすると吐出に至らなくなる。又、この値はヘッド
の個体差、ヒータの汚染等によって微妙に変化するもの
である。
に記録ヘッドの温度を直接測定、ないし温度推定により
パルス値を制御することで、記録ヘッドの過昇温を防止
するものである。
パルス幅の制御は、リアルタイムに吐出量変調を行うた
めのものではなく、あくまで自己昇温というマクロ的な
時間をかけて変動する熱を抑制しようとするものであ
る。そのため、熱転写、感熱プリンター等における記録
ヘッドのパルス幅を記録ヘッドの温度に応じて変化させ
て、リアルタイムに濃度変調により濃度を一定になるよ
うにしているものとは思想的に異なるものである。
するメインパルス幅の制御を、マルチパルスPWMに対
して適用することもできる。
パルス幅の制御を、記録ヘッドのヒーターボード等の温
度と言うようなマクロ的な温度だけでなく、前述の様に
膜沸騰を起こすヒーターとのインクの界面での活性度に
関わる温度によっても行うということになる。環境温度
や自己昇温は発泡温度に対しては大きな開きがあるた
め、環境温度や自己昇温によって発泡必要パルス幅は余
り大きくはないが変化する。マルチパルスPWM制御を
行うものにおいては、実施例1に示した様にインクのヒ
ーターとの界面での温度がプレパルスT1によって変化
し、活性度が非常に高く上がった状態になっており、発
泡必要最低パルス幅は大きく低下することになる。
ヘッドの温度に応じて更にメインパルスT3の値を決定
する際に補正係数を乗じる等して、更に少しでもエネル
ギーの低減化を行おうとするものである。
せた場合も、インターバルタイムT2を変化させた場合
も同様に、図23に示した温度分布となる。このとき、
プレパルスT1制御方式のマルチパルスPWMでは、投
入エネルギを可変にすることでヒーターとの界面のイン
ク温度を発泡しない範囲で制御し、気化可能なインク層
の厚み(発泡体積)可変にして吐出量を制御することを
特徴としている。また、インターバルタイムT2制御方
式のマルチパルスPWMでは、投入エネルギを最低限の
一定値にし、気化可能なインク層の厚みをプレパルスT
1後から膜沸騰を開始するまでの伝熱時間により制御す
ることを特徴としている。
みがプレパルスT1、インターバルタイムT2によって
変化するとともに、メインパルスT3開始後の実際に膜
沸騰を開始するまでの時間が前述の様に変化し、更にイ
ンクタンクの温度(環境温度に同じ)や記録ヘッドの温
度によっても変化することである。
に対し、プレパルスT1、インターバルタイムT2の変
化に温度上昇による補正係数を乗じたPWM制御を駆け
ることにより、記録ヘッド温度により膜沸騰開始点が変
化した場合に供給する無駄なエネルギーが更に減らせる
ことになる。即ち、膜沸騰をすでに開始した後のインク
との断熱状態においてヒータの加熱を停止することで、
記録ヘッドの蓄熱、過昇温、ヒーターピーク温度上昇に
よるインクの焦げ、キャビテーション破壊等の問題を改
善することができる。更に、蓄熱の問題が大きく改善さ
れることにより、記録ヘッドの最小駆動周期の更なる大
幅なアップが可能となることである。特に、今まで不可
能であった領域の駆動周波数帯域へ、高印字比率のプリ
ントで記録を行うことが可能となる。
に50%の印字比率のラインを数ライン書かせる際にお
いて、インターバルタイムT2またはプレパルスT1制
御のマルチパルスPWM制御を行った場合の、実際のメ
インパルスT3の長さの変化を、それぞれ図27、図2
8に示す。
ルス駆動によるメインパルスT3の膜沸騰開始点の変化
を利用して、インターバルタイムT2またはプレパルス
T1の変化及び記録ヘッドや環境温度(=インクタンク
温度)に応じてメインパルスT3の幅を最小に制御しよ
うとするものである。環境温度(=インクタンク温度)
に応じて変化させる場合は、インク温度の方が記録ヘッ
ドの温度より必ず低くなっているため、記録ヘッドの温
度と記録ヘッド内部の共通液室やノズルにあるインク温
度が記録ヘッドの示す温度とずれが生じる場合に、更に
補正係数を乗じれば良い。
PWM領域と示した温度範囲が吐出量を安定化できる温
度範囲であり、この例では吐出部のインク温度が15〜
35℃の範囲である。図9ではインターバルタイムを1
0ステップで変化させた場合の吐出部のインク温度と吐
出量の関係を示しており、吐出部のインク温度が変化し
てもインク温度に応じて温度ステップ幅△T毎にインタ
ーバルタイムを変えることにより、目標吐出量Vd0に
対して△Vの幅で吐出量を制御することができる。
すように、プレパルスの数を増加させてインクに投入す
るエネルギー量を増大させるとともに、更にメインパル
スのPWM制御を加えたものである。これにより、遥か
に大きな制御範囲を得ることが出来る。更に、本実施例
に於いては吐出量安定化の目的だけではなく、中間階調
信号に応じた吐出量変調方式に適用した場合について述
べる。本実施例は、メインパルスT5を変調しない場合
においては投入エネルギーの増加、駆動周波数の増加、
印字比率の増加に伴い過昇温が発生していた領域で合っ
ても、印字を可能とすることができる。
の幅と、T11のプレパルスとT13のメインパルスの
間のT12、T13のプレパルスとT15のメインパル
スの間のT14で示される各インターバルタイムと、T
15のメインパルスの全てを可変にして最大の吐出量制
御範囲を得ることを可能としたものである。これによれ
ば、記録ヘッドの過昇温無しに前述の制御可能範囲を遥
かに拡大することが可能となる。
ヘッドの構造で吐出量を絞ったものにおいて、駆動電圧
VOP=22.0(V),メインパルス幅T15=1.
000から4.000[μsec]、プレパルス幅T1
1、T13を0から3.000[μsec]とし、T1
2、T14のインターバルタイムを0から10[μse
c]まで吐出量変化が線形になるように組み合わせて変
化させると、図29に示すような吐出量Vd[pl/d
rop]の特性曲線関係が得られる。
ルス幅依存性を示す線図であり、図において、V0はT
11〜T14=0[μsec]、T15=4[μse
c]のときの吐出量を示し、この値は図6に示すヘッド
構造によって定まる。本実施例でのV0は環境温度TR
=23℃の場合で、V0=30.0[pl/drop]
であった。同図の曲線に示されるように、制御応じて吐
出量Vd はある領域までは線形に伸び、しばらくして飽
和した特性を示し、それ以上では緩やかな下降カーブを
示す。同図において、実用的には最大吐出量は23℃環
境で最大90[pl/drop]であった。
パルス駆動のプレパルス幅や、インターバルタイムの長
さを可変にして吐出量を制御する場合、プレパルス、イ
ンターバルタイムの変更によりメインパルスに対する膜
沸騰開始点の変化に応じてメインパルスの長さを可変、
すなわち、メインパルスの長さを必要最小限にすること
により、膜沸騰開始後のインクと断熱状態での加熱を制
限し、記録ヘッドの蓄熱、ヒーターのピーク温度、イン
クの焦げ、キャビテーション等を極力抑えようとするも
のである。これに伴って、記録ヘッドの蓄熱防止効果に
よる記録周波数の大幅なアップを図ることができる。
過昇温なしに、又、従来例の限界点で発生し易い不正発
泡等の吐出不良やヒータにダメージを与えることなく、
吐出量の制御範囲の大幅な拡大を電源容量の増大やバッ
テリー駆動時の過負荷の問題も無く行うことが可能で、
又、手法によっては低温時でもウエイトタイムレスで安
定した吐出量の制御が行える。
両方独立に制御することにより、吐出量の可変範囲を格
段に増大させることが可能である。又、サブヒーターを
併用してインク温度を制御することで、制御可能範囲を
広げることも可能である。
インク温度に応じて、吐出の安定化を図ることで濃度の
一様性に優れた高品位の画像を得ることができる。ま
た、記録ヘッドに温度センサーを設けることなくインク
温度の推定を行うことで、記録装置本体及び記録ヘッド
を簡略化することができる。
インパルスまでをもコントロールする手法を用入れば1
吐出あたりの吐出に至らないパルスの数を吐出量変調量
に合わせて増加させることがその分、現実的に可能にな
る。よって従来不可能であった範囲にまでも吐出量変調
範囲を増大させることが可能となり中間調表現もマルチ
スキャン無しもしくは極少ない回数で可能となる。
ベタ黒印字持続性を従来よりも飛躍的に改善することが
可能となる。
制御は、記録モードとして図20で示したノーマルスピ
ードモードとハイスピードモードを有する場合は、過昇
温の発生しやすいハイスピードモードのときのみ行って
も良い。
中でも熱エネルギーを利用する方式の記録ヘッド、記録
装置に於いて、優れた効果をもたらすものである。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを
発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結
果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の
気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成長,収
縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させ
て、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパ
ルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわ
れるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書、同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の
米国特許第4313124号明細書に記載されている条
件を採用すると、更に優れた記録を行なうことができ
る。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開
示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
ルス駆動のプレパルス幅や、インターバルタイムの長さ
を可変にして吐出量を制御する場合、プレパルス、イン
ターバルタイムの変更に伴う膜沸騰開始点の変化に応じ
てメインパルスの長さを可変にしたり、あるいは記録ヘ
ッドの温度に伴う膜沸騰開始点の変化に応じてメインパ
ルスの長さを可変にすること、すなわち、メインパルス
の長さを必要最小限にすることにより、膜沸騰開始後の
インクと断熱状態での加熱を制限し、記録ヘッドの蓄
熱、ヒーターのピーク温度、インクの焦げ、キャビテー
ション等を極力抑えようとするものである。これに伴っ
て、記録ヘッドの蓄熱防止効果による記録周波数の大幅
なアップを図ることができる。
ジェット記録装置の構成を示す斜視図である。
とセグメント信号の関係を示すタイミングチャートであ
る。
を示す説明図である。
す図である。
である。
ローチャートである。
ローチャートである。
ーブルである。
ルタイムとの関係を示すテーブルである。
示すブロック図である。
係を示す図である。
す図である。
イムと吐出可能最低メインパルス幅の関係を示す図であ
る。
る。
能最低メインパルス幅を示す図である。
を示す図である。
ヒーターボードに垂直な方向の1次元温度分布を示す図
である。
吐出可能最低メインパルス幅の関係を示す図である。
化を示す図である。
化を示す図である。
化を示す図である。
化を示す図である。
範囲の比較を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 駆動パルスに応じた熱エネルギーをイン
クに供給して膜沸騰による気泡を形成し、該気泡の形成
に基づいてインクを記録ヘッドから記録媒体上に吐出し
て記録を行うインクジェット記録装置において、 インクの1吐出あたり、前記記録ヘッドにインクを吐出
に至らしめるメインパルスを含む複数パルスからなる駆
動パルスを供給する駆動手段と、 記録動作中に前記駆動手段が供給する駆動パルスの波形
を変化させて吐出されるインクの量を制御するものであ
って、前記メインパルス以外の波形変化に伴って変化す
る膜沸騰の開始タイミングに応じて前記メインパルスの
エネルギーを制限する駆動パルス制御手段とを具備した
ことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記駆動パルス制御手段は、前記メイン
パルスのエネルギーを該メインパルス以外の前記駆動パ
ルスのパルス幅、パルス間隔、パルス形状、パルス振幅
の少なくとも1つの変化に応じて制限することを特徴と
する請求項1記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記駆動パルス制御手段は、前記記録ヘ
ッドの温度に応じて前記駆動パルスの波形を変化させる
ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項4】 前記駆動パルス制御手段は、中間調信号
に応じて前記駆動パルスの波形を変化させることを特徴
とする請求項1記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 駆動パルスに応じた熱エネルギーをイン
クに供給して膜沸騰による気泡を形成し、該気泡の形成
に基づいてインクを記録ヘッドから記録媒体上に吐出し
て記録を行うインクジェット記録装置において、 インクの1吐出あたり、前記記録ヘッドにインクを吐出
に至らしめるメインパルスを含む駆動パルスを供給する
駆動手段と、 前記記録ヘッドの温度上昇に伴って早くなる膜沸騰の開
始タイミングに応じて前記メインパルスのエネルギーを
制限する駆動パルス制御手段とを具備したことを特徴と
するインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 前記記録ヘッドの温度は、前記駆動手段
が供給する駆動パルスによって前記記録ヘッドに投入し
たエネルギーを演算することにより求めることを特徴と
する請求項3または5記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項7】 前記駆動パルス制御手段は、インクを吐
出に至らしめる前記メインパルスのエネルギーを制限す
るモードと制限しないモードとを有し、記録モードによ
り選択することを特徴とする請求項1または5記載のイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項8】 前記駆動パルス制御手段は、前記メイン
パルスのエネルギーを前記メインパルスのパルス幅を短
くすることにより制限することを特徴とする請求項1ま
たは5記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (18)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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