JP3244736B2 - インクジェット記録装置及びインク記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインク記録方法

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JP3244736B2
JP3244736B2 JP33692791A JP33692791A JP3244736B2 JP 3244736 B2 JP3244736 B2 JP 3244736B2 JP 33692791 A JP33692791 A JP 33692791A JP 33692791 A JP33692791 A JP 33692791A JP 3244736 B2 JP3244736 B2 JP 3244736B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを記録ヘッド部
に供給するためのインクタンクを一体化した記録ヘッド
を用いたインク記録装置に関し、詳しくは、インクタン
クの使用個数に応じた適正なインク記録を達成する発明
に関する。本発明は、プリンター単体や複写機、ワープ
ロ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ、或はこれ
らの複合機に適用可能なインク記録装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、インク記録装置のインク供給機構
は、記録ヘッドを長期的に使用し、この記録ヘッドへの
インク供給経路に対して、大型のインクカートリッジを
交換式にする所謂パーマネント記録ヘッド使用の場合
と、記録ヘッド部にインクタンクを一体化した記録ヘッ
ドを装置に対して着脱可能にしたインクタンク一体型記
録ヘッドをそのまま交換する場合と、この一体型記録ヘ
ッドのインクタンク内にインクを所定の位置でのみ或
は、使用者が手動で、再充填する再使用の場合とに大別
される。
【0003】前者の構成の概略を本願出願人により提供
されている図4の装置を用いて説明する。
【0004】図4は本発明を適用できるインクジエツト
記録装置IJRAの概観図で、駆動モータ5013の正
逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011,5009を
介して回転するリードスクリユー5005のら線溝50
04に対して係合するキヤリツジHCはピン(不図示)
を有し、矢印a,b方向に往復移動される。5002は
紙押え板であり、キヤリツジ移動方向にわたって紙をプ
ラテン5000に対して押圧する。5007,5008
はフオトカプラでキヤリツジのレバー5006のこの域
での存在を確認してモータ5013の回転方向切換等を
行うためのホームポジシヨン検知手段である。5016
は記録ヘツドの前面をキヤツプするキヤツプ部材502
2を支持する部材で、5015はこのキヤツプ内を吸引
する吸引手段でキヤツプ内開口5023を介して記録ヘ
ツドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレー
ドで、5019はこのブレードを前後方向に移動可能に
する部材であり本体支持板5018にこれらは支持され
ている。又、5012は、吸引回復の吸引を開始するた
めのレバーで、キヤリツジと係合するカム5020の移
動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラツチ
切換等の公知の伝達手段で移動制御される。これらのキ
ヤツピング、クリーニング、吸引回復はキヤリツジがホ
ームポジシヨン側領域にきたときにリードスクリユー5
005の作用によってそれらの対応位置で所望の処理が
行えるように構成されている。
【0005】又、インクジェット記録ヘッドの駆動手段
としては、電気熱変換体、或は光熱変換体を用いて熱エ
ネルギーを発生させインク中に核沸騰を越える膜沸騰を
生じせしめて、形成した気泡の安定した体積膨張による
インク滴吐出を行う方式が実用化されている。他の方式
では、電気機械変換体を用いてインクを吐出する方式も
一部では継続して実用化されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
を任意に補充或はタンク交換によって定期的に補充する
ための発明については多くの出願があるが、補充インク
と記録状態との関係について検討されたものは、ゴミの
混入に対するものしかない。
【0007】本発明は、記録ヘッドの記録チップ(例え
ば複数または単数の吐出口、液路、液室、電気熱変換素
子等の吐出素子、電気駆動信号供給配線などを備えたも
の)に対して、インク供給を任意あるいは定期的に行う
と、相対的にインク吐出状態の変動が短い周期で生じて
いるという現象を解明したことから研究されたものであ
る。又、インクタンク内のインク消費がなされた後に、
インクタンクを複数個交換して記録を再開する構成にお
いては、記録チップの記録可能なインク量を備えた大型
のインクタンクを使用した場合に比べて、総合的に安定
記録期間が短くなる傾向を示していることが確認され
た。これに鑑みて、発明者達が研究したところ、インク
タンクの交換前のインク供給状態や吐出素子自体に何ら
かの障害が生じ、これが原因していることが確認され
た。
【0008】具体的には、吐出手段である吐出素子自体
の特性変化のため、インク吐出量変化が生じ、最小駆動
電圧も変化していることが要因としてあり、特に、電気
熱変換体を持つインク記録ヘッドにおいては、この要因
は記録状態を大きく変化させてしまう。従って、インク
供給を任意あるいは定期的に行う構成の場合(特に電気
熱変換体を用いた場合)、安定した吐出性能を長期間に
わたり維持し、記録ヘッドの長寿命化を達成することは
重要な課題となる。
【0009】本発明の目的は、上述のインク供給を任意
あるいは定期的に行う場合の問題点を解決するためにな
されたもので、再インク供給の度合いに左右されずに、
安定した吐出性能を長期間にわたり維持でき、再インク
供給の利点を有効に実用化できるインクジェット記録装
置及びインク記録方法を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、再インク供給の度合
いがもたらすヘッドの吐出特性変化を抑え、実質的な記
録ヘッドの寿命を長期化できるインクジェット記録装置
及びインク記録方法を提供することにある。
【0011】本発明の別の目的は、再インク供給用のイ
ンクタンクの交換に応じて記録ヘッドの駆動条件を変更
し、好ましくは更に該駆動条件を使用しているインクタ
ンクで記録した累積記録に応じて変更して記録ヘッドの
長期使用と安定記録特性を実現するインクジェット記録
装置及びインク記録方法を提供することにある。
【0012】更に本発明の別の目的は、再インク供給用
のインクタンクの交換と記録チップの交換との両方の条
件に応じて記録ヘッドの駆動条件を変更し、好ましくは
更に記録累積に応じて該駆動条件を変更して、長期的安
定記録特性を実現するインクジェット記録装置及びイン
ク記録方法を提供することにある。
【0013】本発明は、上記目的を達成するもので、イ
ンク吐出部を有する記録チップとインクを収容するイン
クタンクとを一体化した記録ヘッドを用いて記録を行う
インクジェット記録装置において、前記記録ヘッドは前
記記録チップに対してインクタンクの複数個を交換使用
可能な分離型記録ヘッドであり、前記記録装置は、イン
クの温度を制御するためのプレヒートパルスとインクを
吐出するためのメインヒートパルスとこれらのパルスの
間にインターバルタイムを有する駆動信号を前記インク
吐出部に供給するための駆動信号供給手段と、記録ヘッ
ドの温度に応じて、前記プレヒートパルスのパルス幅を
変化させてインクの吐出量を安定させる吐出量安定化手
段と、前記1つの記録チップに対するインクタンクによ
るインク供給回数に応じて、前記吐出量安定化手段の温
度制御用の基準温度を変更することで、前記インク吐出
部に供給されるプレヒートパルスの幅を変更する変更手
段を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置で
ある。
【0014】本発明によれば、再インク供給用のインク
タンクの交換に影響されずに、相対的に安定した記録を
行える。例えば、記録中にインクタンクを交換した場合
でも1頁中に生じてしまうような画像変化を防止でき、
同一画像を多数枚記録している間にインクタンクを交換
した場合では同一画像の統一した複数記録を達成でき
る。
【0015】本発明の内、特記すべき発明は、以下の通
りである。
【0016】前記変更手段が前記記録チップを装置に対
して交換することに応じて、装着された記録ヘッドの駆
動条件を修正する機構を有することで、交換された記録
ヘッドに対して、不要な負荷を与えることなく且つ一体
化されているインクタンクの使用による記録をより安定
させ、しかも適性状態にすることができる。
【0017】又、前記記録ヘッドが前記インク吐出部と
して複数の吐出口と各吐出口に対応して熱エネルギーを
発生してインクに気泡を形成する電気熱変換体とを具備
しており、上記インクジェット記録装置は記録信号に応
じて電気熱変換体を駆動する駆動信号を供給する手段を
備えている構成においては、上記各発明は、インクタン
ク内のインク消費効率を適正化できるだけでなく、電気
熱変換体に適性の駆動条件を長期的に与えて過負荷状態
の発生を防止しつつ記録特性を高水準で安定したものに
できるので、総合的な記録ヘッドの長寿命化を達成でき
る。
【0018】尚、上記発明のインクタンク交換にインク
再充填を含めた方法は、本発明の上位発明であって、
「記録チップに対しての上記インクタンクによるインク
供給回数」と定義できる。この発明においても、上記記
載効果は同様に得られるものとなる。
【0019】上記駆動信号の変更対象としては、電気熱
変換体に供給する予備加熱信号と気泡形成用主信号とを
間隔を介した駆動信号の場合は、特に、上記変更として
この予備加熱信号の供給エネルギーを上記インク供給回
数に応じて下げることを代表的に挙げることができる。
この駆動信号を用いた場合は、インク吐出部の過昇温を
防止しつつ、微小な範囲で吐出インク量を変化できるの
で、その特性を一層確実にすることができる。又、イン
ク吐出用駆動条件を上記記録チップまたはインクを温度
調整する設定基準とした場合は、上記変更として上記イ
ンク供給回数に応じてこの設定基準を下げることを挙げ
ることができる。この温度調節は相対的にインク及びそ
の周辺の温度を変更することで、吐出量の変化に対し
て、インク吐出量を適正化することができ、記録ヘッド
の長寿命化を達成できる。尚、これらのより好ましい変
更の具体例は以下の実施例の説明から理解できよう。
【0020】加えて、本発明のより精度を増した発明
は、インク吐出部を有する記録チップにインクタンクを
用いてインクを供給して記録を行うインク記録方法にお
いて、上記記録チップに対しての上記インクタンクによ
るインク供給回数及び装着されたインクタンク内のイン
ク消費割合に応じて上記記録チップのインク吐出用駆動
条件を変更して記録を行うことを特徴とするインク記録
方法である。これは、本発明の効果をより精密にするこ
とができるもので、以下の実施例中の説明から理解でき
よう。
【0021】本発明における記録ヘッドは、インク記録
部と、このインク記録部に対してインクを供給するため
のインクタンク部とに大別されるもので、共に従来で使
用されている各構成に比較して小型化されている方が本
発明の効果は著しいものとなるが、これに限定されるも
のではない。又、このインク記録部とインクタンク部と
の間の着脱機構やこれらの判別機構には上記発明思想を
実行できるものすべてが含まれるものであり、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0022】
【実施例】図5は、本発明を実行するためいに用いられ
る記録ヘッドを搭載したキャリッジを含めた要部断面図
である。本図構成における特徴は、インクタンクTと記
録チップとの装着に伴って、インクタンクTの新規装着
を判別するための電気的接続構成を持ち、記録チップを
キャリッジに装着することで電気的信号が装置の制御部
に供給可能になる接続構成とを持つことにある。他の構
成は設計変更可能な位置決め機構、着脱機構、大気連通
部等である。
【0023】図5の実施例では、インクタンクTは、内
部にインク吸収性の連続微細多孔質体であるウレタンス
ポンジ9と、インク供給部として記録チップと弾性的に
圧接せしめられるインク供給口とその外部に位置する弾
性係合部材12と、インク供給部とは反対側の端部に外
気と内部を連通するための屈曲した形状の大気連通部1
0を備えている。この基本的な構成は特開平3ー175
051号公報に開示されている。
【0024】本構成では、上記公知構成に比較して記録
チップの寿命に対して使用可能なインク量を等分したタ
ンク容量となっており、キャリッジの不可を低減し、装
置の小型化を達成している。更に、インクタンクTは、
記録チップとの結合状態で電気的接続を行う新規装着用
電気接点TCを端部に備えている。
【0025】このインクタンクTが装着される記録チッ
プは、同様に基本的な構成は特開平3ー175051号
公報等に開示されている。具体的にはオリフィスプレー
ト、インク路構成部材の一体の天板部材1と、フィルタ
8を備えたインク供給路形成部材7と、電気熱変換体3
を備えたシリコンプレート4と、プレート4を搭載した
ベースプレートBPとを備えている。天板部材1は、複
数の吐出口5と吐出口5夫々に連通するインク路とイン
ク路に連通する共通液室2とをモールド成型されている
共通液室2の開口部6を備え、複数の吐出口5がエキシ
マレーザで後加工されている。又、ベースプレートBP
はキャリッジAPPのヘッド位置決め部17,18で、
所定の係合を行い、記録紙に対して記録ヘッドの吐出部
の位置決めを高精度に保つ。インク供給路形成部材7
は、インクタンクTとの結合部にフィルタ8とOリング
14を備え、インクタンク着脱時のインク漏れを防止し
てインク供給状態の安定化を達成する。
【0026】この記録チップは、上記公知構成と比較し
て異なる構成を更に備えている。即ち、フィルタ8は、
インクタンクT内のスポンジ9に圧接するために供給路
形成部材7からわずかに突出しており、スポンジ9から
インクを安定供給される構成をなしている。従って、イ
ンクタンク離脱時には、スポンジ9のフィルター接触分
は膨張してフィルター8の表面に残存するインクをタン
ク内に吸収することができ、同時に、インクタンク内の
残存インクを外部に漏らすことがない。又、シリコンプ
レート4に対しての装置側からの電気信号供給部である
電気接点APはベースプレートBPのシリコンプレート
4とは反対側の面にユーターンしたフレキの電気接点H
C3と弾性的に接続してワイヤーボンデイング21の電
気接続を介して、電気熱変換体3を駆動できる構成であ
る。このため、ベースプレートBP自体は、従来に比べ
て小型化できている。記録チップは小型のためにまた配
線分が集中していることから操作者が手で触れる部分を
枠体として備え、この枠体にインクタンクの電気接点T
Cに接続する電気接点HC1とその近傍でタンクと記録
チップの凸結合部分15(タンク側凹部分16に対応す
る)を形成し、これらの安定した電気接続状態を確保し
ている。この枠体の他方にはキャリッジAPPのマイク
ロスイッチACPに接続するピンHC2を有し、記録チ
ップの存在や新規装着を判別する信号を装置へ供給する
構成をなしている。
【0027】11は加圧手段で、矢印の方向にインクタ
ンクTを加圧して、インク供給部分の接続を一定化する
ものである。この加圧手段としては、周知の2部材の着
脱構成のいずれをも採用してもよい。
【0028】(吐出特性変化の説明)ここで、本発明の
技術課題であるインクジェット記録ヘッドの記録状態の
変化について図6を用いて説明する。図6は、電気熱変
換体を用いた1つの記録ヘッドの印字耐久したときのイ
ンク吐出量と駆動最小電圧の変化を示す。この図は、イ
ンクを供給し続けその記録限界までを、一定の駆動条件
で記録した際のインク吐出量変化を実線50で示し、こ
の図に、実線の吐出量を得るための各記録時点でインク
を吐出するために必要な最小の駆動エネルギーである電
圧(以下最小駆動電圧Vshという)を破線60で表示し
たものである。
【0029】実線50でわかるように、記録開始時のイ
ンク吐出量が最低の吐出量となり、耐久期間の約半分の
前半時はインク吐出量が大きく増大し、その後徐々に増
大した後、わずかに減少していく。通常の市販製品は、
この初期の吐出量を満足する必要があることから、図6
の最低吐出量を得るための前処理を施されているが、こ
のインク吐出量の変化に対しての処置はなされていな
い。
【0030】この変化に対して、インク吐出量を駆動条
件一定で安定するために、初期の最低吐出量を高める
と、記録ヘッドの寿命は極端に短くなる。では、このイ
ンク吐出量を各時点で検討すると、一定の駆動時間のパ
ルス電圧を電圧変化させて最小駆動電圧Vshを見ると、
破線60でわかるように、記録初期から徐々に減少し、
インク吐出量が下降し出すにつれ急激に高電位になって
いることがわかった。この図で、印字耐久枚数に対して
実線50が途中で切れているのは、一定電圧で吐出でき
る時点が最小駆動電圧Vshを越えてしまったためであ
る。
【0031】インクジェット記録ヘッドが図6のような
振る舞いをするのは、以下のように予想することができ
る。インクジェット記録チップに使用されている発熱部
やインク路は、初期においてはインクとの親和性が低い
ためインクへの熱伝導効率やならい性が悪い。印字耐久
による熱と経時変化によってこの親和性が徐々に良くな
り熱伝導効率が良くなって気泡形成が安定してくるため
にインク吐出量が増加してゆく。更に印字耐久数が増え
ると、発熱部表面にインク中の不純物等が徐々に堆積
し、いわゆるコゲが発生進行してゆくためインクへの熱
伝導効率が低下してインク吐出量の減少が生じる。ま
た、同時にインク吐出を行う為に必要なヒータを駆動す
る最小電圧Vshが上昇するため、一定電圧駆動の場合、
記録ヘッドの寿命内に安定な吐出特性が得られなかった
り更には全く吐出しなくなってしまうことが生じてしま
う。そこで、インクジェット記録ヘッドにおいて安定し
た吐出性能を長期間にわたり維持し記録ヘッドの長寿命
化をはかるためには、ヘッドの吐出特性変化を抑えるた
めにヘッドの駆動条件を印字耐久の進行に応じて変更す
ることが有効であることが理解できよう。
【0032】本発明は、記録チップ・インクタンク分離
型ヘッド構成を採用すると、上記インク吐出量変動は、
印字耐久中に使用できる供給インク量を交換インクタン
クに分散することで、この交換回数に対して記録特性の
変動範囲が相対的に小さくなることに着眼し、交換イン
クタンク数にインク吐出量が略比例するため、結果とし
て無駄のない記録を1記録チップに対するインクタンク
の交換回数に応じてヘッドの駆動条件を変更することで
達成できるものである。
【0033】(温度制御の概要)以下の実施例に適用さ
れる温度制御の具体例は、環境温度を計測する環境温度
センサを本体側に持たせ、吐出部のインクの温度の変動
をインクの吐出エネルギーと記録ヘッドの保温のための
サブヒータの供給エネルギーの計算処理により過去から
現在、未来のインク温度を推定・予測することにより、
インク温度に応じた吐出安定化を行うものが挙げられ
る。これは、吐出部のインクの温度変化を記録ヘッドや
インクを含めた吐出部の熱時定数とインク温度に実質的
に関係する過去から未来の範囲の投入エネルギーを予め
計算した温度変化テーブルで評価する事により推定・予
測するものである。
【0034】又、図12に示すような駆動パルスを用い
て温度制御する構成も本発明に適用できるものである。
図12は後述する実施例に関する分割パルスを説明する
ための図である。同図において、VOPは駆動電圧、P1
は複数の分割されたヒートパルスの最初のパルス(以
下、プレパルスという)のパルス幅、P2 はインターバ
ルタイム、P3 は2番目のパルス(以下、メインパルス
という)のパルス幅である。T1 ,T2 ,T3 はP1 ,
P2 ,P3 を決めるための時間を示している。駆動電圧
VOPは、この電圧を印加される電気熱変換体がヒータボ
ードと天板とによって構成されるインク液路内のインク
に熱エネルギーを発生させるために必要な電気エネルギ
ーを示すものの一つである。その値は電気熱変換体の面
積,抵抗値,膜構造や記録ヘッドの液路構造によって決
まる。
【0035】このPWM吐出量制御はプレパルス幅変調
駆動法とも言え、ひとつのインク液滴の吐出に際してP
1 ,P2 ,P3 の幅で順次パルスを与えるとともに、イ
ンク温度に応じてプレパルスの幅を変調する。プレパル
スは主に液路内のインク温度を制御するためのパルスで
あり、本実施例の吐出量制御の重要な役割を荷ってい
る。このプレヒートパルス幅は、その印加によって電気
熱変換体が発生する熱エネルギーによってインク中に発
泡現象が生じないような値に設定するのが好ましい。イ
ンターバルタイムは、インク液路内のインクへのプレパ
ルスのエネルギー伝達のための時間を確保し過昇温を防
止するものである。メインパルスは液路内のインク中に
発泡を生ぜしめ吐出口よりインクを吐出させるためのも
のであり、その幅P3 は電気熱変換体の面積,抵抗値,
膜構造や記録ヘッドのインク液路の構造によって決定す
るのが好ましい。
【0036】例えば、図5のようなインクジェット記録
ヘッドにおけるプレパルスの作用について説明する。駆
動電圧VOPを18.0(V)とした電圧一定下で、メイ
ンパルス幅P3 =4.114[μsec]とし、プレパ
ルス幅P1 を0〜3.000[μsec]の範囲で変化
させた場合、図13に示すような吐出量Vd [pl/d
rop]とプレパルス幅P1 [μsec]との関係が得
られる。同図は吐出量のプレパルス幅依存性を示す線図
であり、図において、V0 はP1 =0[μsec]のと
きの吐出量を示し、この値は図5に示すヘッド構造によ
って定まる。因に、本実施例でのV0は環境温度TR =2
5℃の場合でV0 =18.0[pl/drop]であっ
た。
【0037】図13の曲線aに示されるように、プレパ
ルスのパルス幅P1 の増加に応じて吐出量Vd はパスル
幅P1 が0からP1LMTまで線形性を有して増加し、パル
ス幅P1 がP1LMTより大きい範囲ではその変化が線形性
を失い、パルス幅P1MAXで飽和し最大となる。このよう
に、パルス幅P1 の変化に対する吐出量Vd の変化が線
形性を示すパルス幅P1LMTまでの範囲は、パルス幅P1
を変化させることによる吐出量の制御を容易に行える範
囲として有効である。因に、曲線aに示す本実施例では
P1LMT=1.87(μs)であり、このときの吐出量は
VLMT =24.0[pl/drop]であった。また、
吐出量Vd が飽和状態となるときのパルス幅P1MAXは、
P1MAX=2.1[μs]であり、このときの吐出量VMA
x =25.5[pl/drop]であった。パルス幅が
P1MAXより大きい場合、吐出量Vd はVMAX より小さく
なる。この現象は上記範囲のパルス幅を有するプレパル
スが印加されると電気熱変換体上に微小な発泡(膜沸騰
の直前状態)を生じ、この気泡が消泡する前に次のメイ
ンパルスが印加され、上記微小気泡がメインパルスによ
る発泡を乱すことによって吐出量が小さくなる。この領
域をプレ発泡領域と呼び、この領域ではプレパルスを媒
介にした吐出量制御は困難なものとなる。図13に示す
P1 =0〜P1LMT[μs]の範囲の吐出量とパルス幅と
の関係を示す直線の傾きを、プレパルス依存係数と定義
すると、プレパルス依存係数: KP =ΔVdp/ΔP1 [pl/μsec・dro
p] となる。この係数KP は温度によらずヘッド構造・駆動
条件・インク物性等によって定まるものである。すなわ
ち、図13中、曲線b,cは他の記録ヘッドの場合を示
しており、記録ヘッドが異なると、その吐出特性が変化
することが分かる。このように、記録ヘッドが異なると
プレパルスP1の上限値P1LMTが異なるため記録ヘッド
毎の上限値P1LMTを定めて吐出量制御を行う。因に本実
施例の曲線aで示される記録ヘッドおよびインクにおい
ては、KP =3.209[pl/μsec・drop]
であった。
【0038】一方、インクジェット記録ヘッドの吐出量
を決定する別の要因として、吐出部のインク温度(記録
ヘッドの温度で代用できる場合がある)がある。図11
は吐出量の温度依存性を示す線図である。同図の曲線a
に示すように、記録ヘッドの温度TH (この場合はスタ
ティックな温度特性なので吐出部のインク温度と等し
い)の増加に対して吐出量Vd は直線的に増加する。こ
の直線の傾きを温度依存係数と定義すると、温度依存係
数: KT=ΔVdT/ΔTH 〔pl/℃・drop〕 となる。この係数KT は駆動条件にはよらず、ヘッドの
構造・インク物性等によって定まる。図11においても
他の記録ヘッドの場合を曲線b,cに示す。因に本実施
例の記録ヘッドにおいては、KT =0.3〔pl/℃・
drop〕であった。
【0039】図11においてV0 最低吐出量を示し、こ
の時の温度調整用の基準温度T0 は記録ヘッドの最低保
温温度であり、この温度を越えると、吐出量は温度に比
例してかなり増加する性質を示す。この温度変更は、吐
出部のインク温度が低い場合は記録ヘッドを保温加熱す
るような通常の温度調節法とPWM制御等がある。通
常、保温温度は通常の環境温度よりも高い温度(例えば
35〜40度C)に設定される。基本的にはこの温度条
件はインクを吐出する時のみ満足されれば良いので、前
述のごとくプレ発泡領域よりも小さいプレパルスで吐出
量制御を行うのが好ましく、PWM制御可能な温度範囲
がある程度限定されるため、記録ヘッドの自己昇温を考
えると保温温度を高く設定したほうが吐出量を安定化し
易くなるためである。
【0040】以下、図1〜3のフローチャートと図7〜
8の原理説明とを用いて具体的な実施例について説明す
る。
【0041】(第1実施例)本発明をモノクロプリンタ
ーの吐出量制御に使用した場合の実施例を以下に記す。
モノクロプリンターにおいては許容印字濃度を満足しな
がら、滲み、フェザリング等による印字品位劣化を防止
することが特に重要であり、このため、インクの最低吐
出量を守りながら吐出量変動を抑制することが必要であ
る。
【0042】図7は最低吐出量を保証しながら、吐出量
変動を抑制する場合の補正の原理図である。図7中の破
線70は、本実施例を実施していない、一定駆動条件の
場合のインク吐出量変化を示している。本実施例は吐出
量制御を行う1つの手段として、記録ヘッドの温調温度
設定を変化させる方法を採用している。図11の説明か
らわかるように記録ヘッド温度とインク吐出量の関係は
ほぼ比例関係にあるので、本実施例では温調用の基準設
定温度を、初期のインクタンク1から順に2番目、3番
目といったように、交換数を増加する毎に低い設定温度
に設定変更される。図7では、1つの記録チップに対し
て5個のインクタンクが使用できる構成を前提にしてい
る。に示すような吐出量制御は、インクタンク交換時に
記録ヘッドの温調設定温度を変えることによって実現で
きる。
【0043】具体的には、インクタンク1は最初に記録
チップに適用されるため、従来のインク吐出量曲線とほ
ぼ同様のインク吐出を行う。このインクタンク1が記録
チップに適用されたことで、記録ヘッドの駆動条件は、
その温度制御用の基準温度を第1設定温度T1(例え
ば、40度C)に設定する。次に、インクタンク1が消
費され、同一の記録チップにインクタンク1に変えて、
インクタンク2が装着されると、記録ヘッドの駆動条件
は、温度制御用基準温度を第2設定温度T2(例えば、
38度C)に下限変更される。これによって、インクタ
ンク2の記録期間は相対的に従来よりも効率よくしかも
記録濃度変化を小さくでき良質な記録画像を形成でき
る。同様に、インクタンク3が装着されると、第3設定
温度T3(例えば、36度C)に下限変更され、インク
タンク4が装着されると、第4設定温度T4(例えば、
33度C)に下限変更され、インクタンク5が装着され
ると、第5設定温度T5(例えば、30度C)に下限変
更される。これによって、記録チップに装着されていた
1つ一体インクタンクのインク総量よりも多くのインク
量をインクの特性変化を生じさせることなく用いること
ができ、記録チップを長期にわたって、良質な記録画像
を安定して形成することができる。しかも、図7の各イ
ンクタンクの記録吐出量変化曲線80〜84でわかるよ
うに、本実施例では、最小吐出量(直線86で表示され
ている)をどのインクタンクを用いても満足しているの
で、破線70の積分値との差は明白となる。尚、記録チ
ップに対して適用可能なインクタンク数は、3個以上1
0個程度にすることが好ましく、交換の頻度を適性範囲
にすることが好ましい。図中曲線85は6個目のインク
タンクの吐出量を示し、この時の第6設定温度T6を例
えば、28度Cにしたものであるが、6個目以降は、5
番目の第5設定温度T5と同一にしてもよい。本発明の
駆動条件の変更は、この様に初期の条件に対して変更す
ることが、1つの記録チップに対して行われれば、イン
ク消費の効率化が達成できるので、本発明の含まれるも
のである。
【0044】図1は、上述した温度制御用設定温度の変
更を行う場合のフローチャートの1例を示す。ここで示
すフローチャートはインクが吐出しなくなった時ユーザ
がインクタンクを単独でキャリッジから取り出し可能
で、新規なインクタンクを装着可能な機構の記録装置
(図5参照)に適用されるものである。インク吐出が回
復動作を行っても回復されないと、操作者はインクタン
クの交換動作に入る。この時、装着されているインクタ
ンクが記録チップから離脱されると、インクタンクのキ
ャリッジにおける有無判別が行われ、工程S1で、タン
ク無しが検知されると、インクタンクカウンタが+1を
加えて、新規インクタンク装着前に記録チップに装着可
能なインクタンク数Nを越えていないかどうかが工程S
2で判別される。工程S2にて、インクタンク数Nを越
えている場合は、記録チップ自体の交換を工程S4で警
告し、記録チップの交換を行わせる。これによって、記
録チップが装置から交換のために離脱されると、工程S
5で更に判別され新規記録チップ装着前に温調用の温度
設定値を初期化、即ち、新規記録チップの新規インクタ
ンクによる記録条件を工程S6で第1設定温度T1に、
インクタンクカウンタのリセット工程S7でインクタン
クカウンタを1に設定する。この状態で、装置は新規記
録チップの装着を工程S5で待つ。この工程S5で、交
換警告がなく又は新規記録チップの装着がある(この時
点で警告はリセットされる)と、工程S8で、新規イン
クタンクが装着されたかどうかが判別される。ここで、
新規インクタンクが装着されたことが確認される(この
時点で警告はリセットされる)と、工程S9で、インク
タンクカウンタに応じて温調用の温度設定値を例えば、
図7で説明した様に変更する。これによって、装置のイ
ンクタンク、記録チップに対する準備が終了して、装置
は、記録条件の変更を終了する。この後、必要に応じて
記録ヘッドの予備吐出や回復を所望の条件に応じて実行
することが行われプリンタ装置は、記録可能状態になる
(工程S10)。
【0045】この実施例は、新規な記録チップや新規な
インクタンクを装着する前に、装着される部材を予測し
てその準備を先行して行うので、操作者の待ち時間がな
く好ましいものである。
【0046】(第2実施例)次に、本発明をカラープリ
ンターの吐出量制御に使用した場合に特に有効な実施例
を以下に記す。カラープリンターにおいてはカラーバラ
ンスが特に重要であり、こため、インク吐出量変動を抑
制することが特に重要である。
【0047】図8は吐出量変動を最小に抑制する場合の
補正の原理図である。このような吐出量制御を行う1つ
の手段として、記録ヘッドの駆動パルス幅設定を変化さ
せる方法が有る。特に有効なものは前述した図12のP
WM制御でマルチパルス駆動に使われる矩形電圧パルス
により、図8に示すような吐出量制御をより精度よく行
える。
【0048】図2にそのような制御を行う場合のフロー
チャートの1例を示す。ここで示すフローチャートはイ
ンクタンク内のインク無しを事前に検出しユーザにイン
クタンクを交換するよう警告するような残量検知機構を
インクタンク交換に利用できるタイプの記録装置に関す
るものである。
【0049】図2において、定期的にインクタンク内
(又は、記録チップ内)のインク残量を判別するインク
残検動作工程S1が行われ、インク無しが検知される
と、インクタンクカウンタが使用している記録チップに
装着可能なインクタンク数Nになっているかどうかが工
程S2で判定される。工程S2にて、インクタンク数N
になっている場合は、記録チップ自体の交換を工程S3
で警告し、記録チップの交換を行わせる。いずれにして
も工程S2を経過すると、インクタンクの交換を工程S
4で警告し、新規インクタンクの装着を行わせる。工程
S6は、記録チップがキャリッジから離脱すると、新規
記録チップが装置に装着される前に、PWM設定値を初
期化、即ち、新規記録チップの新規インクタンクによる
記録条件を工程S7で第1設定パルス幅P1 1に、イン
クタンクカウンタのリセット工程S5でインクタンクカ
ウンタを1に設定する。この状態で、装置は新規記録チ
ップの装着を工程S6で待つ。この工程S6で、記録チ
ップ交換警告がなく又は新規記録チップの装着があると
(この時点でこの警告はリセットされる)、工程S8で
使用済みインクタンクが離脱されたかどうかが判別され
る。これは、インク残量検知を利用することで、使用済
みインクタンクの再装着を防止できる。ここで、この離
脱が確認されると、初めて、インクタンクカウンタを+
1を工程S9で加えて、新規インクタンクが装着される
まで、工程S10で装置は待機する。新規インクタンク
が装着されたことが確認される(この時点で警告はリセ
ットされる)と、工程11にて、インクタンクカウンタ
に応じて、第N設定パルス幅P1 N(Nはインクタンク
の使用順番で、N増加に応じてパルス幅P1 Nは減少す
る)が設定される。これによって、複数記録ヘッドが、
その記録チップ、且つ又は或はインクタンクを任意にそ
の消費に応じて変更されても、カラー記録画像の濃度バ
ランスを安定した範囲内に抑えることができる。
【0050】これによって、装置のインクタンク、記録
チップに対する準備が終了して、装置は、記録条件の変
更を終了する。この後、必要に応じて記録ヘッドの予備
吐出や回復を所望の条件に応じて実行することが行われ
プリンタ装置は、記録可能状態になる(工程S12)。
【0051】本実施例は、複数の条件を適用したもので
あるが、本発明は、特にカラー記録に最適であり、電気
熱変換体に対しての高精度設定変更はPWM制御が最適
である。
【0052】(参考例) 次に モノクロプリンターの主として記録ヘッド長寿命化
を達成する目的を実行する参考例を説明する。これは前
述した吐出量安定化とは異なるものの、図6で、判明し
た問題を解決する手段として有効である。図6で説明し
たようにインクジェット記録ヘッドは印字耐久によって
最低駆動電圧が上昇するため、駆動電圧が一定である場
合ある時期に吐出が行えなくなり寿命となる。この時期
を遅らせることによって記録ヘッドの高寿命化が可能と
なる。図9は駆動電圧を変化させて吐出不安定・不能時
期を遅らせる駆動電圧補正の原理図である。この原理
は、電気熱変換体ばかりでなく、電気機械変換体にも適
用できるものである。
【0053】図9において、P1 は図6における記録が
可能な範囲の上限記録枚数で、P2は記録ヘッドの寿命
時期を表している。実線100、101、102は、こ
の枚数P1 から吐出不安定領域及び寿命時期P2 を越え
た時期まで、記録を行えることを示す本参考例の駆動電
圧変更を示すもので、破線104は図6における最小駆
動電圧Vshを示している。実線103は、本参考例にお
けるインク吐出量変化の概略を示すものである。
【0054】通常、記録ヘッドの駆動電圧は、最小駆動
電圧Vshの1.2倍に設定した一定駆動を行うが、本参
考例では、初期の駆動電圧が有効に利用されていないこ
とを考慮して、初期の記録には初期の最小駆動電圧Vsh
を適用して、記録ヘッドの延命化を図り同時にインク吐
出量を安定化している。吐出不安定領域以降にはその領
域の最小駆動電圧Vshを越える電圧(実線101、10
2)を段階的に高めて供給している。これによって、実
線103でわかるように、記録不良を起こしていた吐出
不安定領域及び寿命時期P2 を越えた時期まで、多少吐
出量は多くなるものの、記録を安定して行うことがで
き、記録ヘッドの寿命が延びたことが理解できよう。
【0055】図3に本参考例のフローチャートの1例を
示す。ここで示すフローチャートは図1と同様で、工程
S6、S9での実行内容が異なるだけであるので、この
部分のみを説明する。本参考例では、インクタンクが前
述の実施例に比べて、インクタンク使用数が1記録チッ
プに対して増加し、Nが5から7に増加したものとな
る。本参考例では、記録条件はNが6,7に対して実線
101、102の電圧を供給するように変更するもので
ある。このように記録条件を使用するインクタンクの一
部に対して変更するものをも含むものである。従って、
図3における工程S6では初期記録の最小駆動電圧Vsh
に記録条件を変更する工程となり、工程S9では、Nが
6,7の時それぞれ実線101、102の電圧を、Nが
5以下の時は初期記録の最小駆動電圧Vshが選択されて
記録をおこう。
【0056】これによって、供給駆動電圧が有効にイン
ク消費効率を向上しつつ記録チップの寿命を長期化でき
る。
【0057】図9は、別の参考例の内容を説明するため
に用いることができる。即ち、記録ヘッド長寿命化を達
成するため、駆動条件を変更して、インク供給の後半で
インク吐出量を増やす参考例のより理解しやすい例であ
る。以下、先に説明した部分と異なるところのみを説明
する。この例の説明では、前述した実線103を図6に
おける最小駆動電圧Vshとし、破線104を安定吐出
を行うための最小駆動電圧Vshの1.2倍である適正
駆動電圧Vopを仮想的に示したものとする。
【0058】そのため、前述した記録チップの吐出不安
定領域以降では、実線103で示されるように、一定電
圧では安定吐出ができなくなるが、本参考例は、実線1
03を越える適正駆動電圧Vopが供給されているの
で、吐出は安定し、安定記録期間を増加できる。更に、
寿命時期P2 を越えた時期に対しても、実線103で
の最小駆動電圧Vshのを越えた適正駆動電圧Vopが
供給されているので、確実に記録ヘッドは吐出が可能と
なり、実質的にも寿命を伸ばし、残存するインクを有効
に記録に使用できる。この場合は、適正駆動電圧Vop
が曲線であるために、段階的に記録条件を変化させる為
に、図9では実線102、102、103を用いている
が、曲線的に、或は、図9のように、破線104を越え
るように曲線状やこれらの組み合わせに応じた駆動条件
の変更を行うようにしてもよい。この参考例のフローチ
ャートは第3図フローチャートと同様に行うことができ
る。
【0059】(他の実施例)本発明には数多くの駆動条
件変更の実施例が上記説明から容易に想起できるもの
で、上記発明思想に基づくものすべてを含むものであ
る。たとえば、上述実施例の複数を採用した実姉例では
更に安定化、高寿命化がはかれる他、以下の方法を挙げ
ることができる。
【0060】図10は、インクタンク内に図5で説明し
たスポンジ9のように、負圧を発生するようなインク保
持部を持つインクタンクを用いた場合は、各インクタン
クの使用開始と終了近くでは負圧の大きさが異なり、こ
れによるインク吐出量の平均値の均等化の効果を利用し
たものである。この場合は本発明の更に好ましい構成と
なるが、終了近くで負圧変動によりインク吐出量が大幅
に激減する場合は、上記各補正を1つのインクタンク使
用中に変更することで、更なる安定化が達成されるの
で、より好ましい発明となる。いずれにしても、本発明
のインクタンク内のインク量に応じて、上記インクタン
クによる記録チップへのインク供給回数による記録条件
の変更を更に変更することはより実用的である。上述実
施例は、記録ヘッド交換タイプを想定しているが、本発
明は記録ヘッドを極めて長期に使用できるパーマネント
タイプの装置においても有効である。
【0061】(記録ヘッド判別方法)ここで、記録ヘッ
ドのインクタンクと記録チップの新規装着状態を検知あ
るいは判別する構成について説明する。これらは、記録
ヘッドが記録不良を起こさなければ、通常、プリンタか
ら取り出すことはないので、再装着されたものを新規な
ものとして判定する方法で良い。しかし操作中みだりに
着脱を行う場合もあるのでこれを適性判定できる構成に
ついて以下に説明する。
【0062】上述した交換警告それぞれに対して記録可
能にするリセットキーを操作者にオンしてもらう構成に
することで、新規なインクタンクや記録チップを判定で
き、このオン信号を利用して、インクタンクカウンタや
記録チップの初期化を行う構成にすれば良い。この構成
は、インクタンクを再使用してインクを再充填する方式
のインク供給に特に適している。他の方法では、多数回
通電によって破断する電気抵抗を、記録チップやインク
タンクに設け、これを用いて、一回の通電で、新規であ
ることを確認し、確認後は多数回通電を行うことでこれ
を破断して使用中のものであることを確認するようにし
てもよい。更に、交換警告が発生しないと離脱できない
ようなロック機構を用いてもよい。
【0063】特に、有効なものを図14に示してある。
この図14では、記録チップIJH及びインクタンクI
JT夫々に、自らの情報を担持させ、これらを個別の電
気送信経路を使用して適正に判別し、駆動条件を適正に
変更する構成としたものである。タンク情報TMは、記
録チップIJHに装着されるべき順位を電気信号または
電気接点の異なる配置或は、抵抗値によりデータとして
る持つものである。このタンク情報TMは、好ましくは
駆動条件自体を持つROMであることが良い。タンク情
報TMは、記録チップIJHの信号ターミナルT1とキ
ャリッジIJCのターミナルT3とを経て、制御手段C
Cに至る。そして、制御手段CCはタンク判別テーブル
TTに収納されている判別テーブルに基づいて、インク
タンクIJTが記録チップIJHに装着されているか否
かと何番目に適用されるインクタンクであるかを判別す
る。制御手段CCはあらかじめ、インクタンク交換時に
装着すべきインクタンク情報を選定しておけば、送信さ
れてきたインクタンク情報と選定してある情報とを比較
するだけで、その適性を判定できる。送信されてきたイ
ンクタンク情報が適正であれば、制御手段CCはその情
報を採用する。
【0064】記録チップIJHに備えられた製造上の駆
動条件や使用中の記録チップであるか新規であるかの情
報を含むヘッド情報HM(好ましくは書き込み可能なメ
モリーで、使用したインクタンク数を書き込める構成が
良い)は、キャリッジIJCのターミナルT2を経て、
制御手段CCに至る。そして、制御手段CCはヘッド判
別テーブルHTに収納されている判別テーブルに基づい
て、記録チップIJHに備えられた情報を判別する。制
御手段CCは、上記インクタンク情報とこのヘッド情報
とに基づいて、駆動条件テーブルDTの中から使用して
いる記録チップの電気熱変換体Hに最適な駆動条件を選
択する。そして、制御手段CCは、選択した最適な駆動
条件で記録チップIJTを駆動するように、ヘッド駆動
手段HDを制御する。
【0065】このように、本発明の各部の判別は各種の
ものが適用でき、本発明は、上述したすべての構成を含
むものである。
【0066】尚、本発明は、特にインクジェット記録方
式の中でも米国特許第4723129号明細書、同第4
740796号明細書に開示されている基本的な原理を
用いて行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマ
ンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であ
るが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イン
ク)が保持されているシートや液路に対応して配置され
てい電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を
越える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信
号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギ
ーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させ
て、結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(イン
ク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0067】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。
【0068】記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に
対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドと
しては、上述した明細書に開示されているような複数記
録ヘッドの組み合わせによって、その長さを満たす構成
や一体的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成の
いずれでも良いが、本発明は、上述した効果を一層有効
に発揮することができる。
【0069】記録ヘッドに対しての、キャピング手段、
クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或
はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モー
ドを行なうことも安定した記録を行なうために有効であ
る。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、再インク供給用のイン
クタンクの交換や再供給自体に影響されずに、相対的に
安定した記録を行え、インク消費効率を向上でき、全体
として記録ヘッドの寿命を長期化できる。例えば、記録
中にインクタンクを交換した場合でも1頁中に生じてし
まうような画像変化を防止でき、同一画像を多数枚記録
している間にインクタンクを交換した場合では同一画像
の統一した複数記録を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度制御用設定温度の変更を行う場合
のフローチャートである。
【図2】本発明の残量検知機構をインクタンク交換に利
用しPWM制御を行うカラー記録用フローチャートであ
る。
【図3】参考例の最小駆動電圧Vshを越える電圧(実線
101、102)を段階的に高めて供給する場合のフロ
ーチャートである。
【図4】本発明を適用できるインクジエツト記録装置I
JRAの概観図である。
【図5】本発明を実行するためいに用いられる記録チッ
プを搭載したキャリッジを含めた要部断面図である
【図6】1つの記録チップの印字耐久したときのインク
吐出量と駆動最小電圧の変化を示す。
【図7】最低吐出量を保証し吐出量変動を抑制する場合
の補正の原理図である。
【図8】吐出量変動を最小に抑制する場合の補正の原理
図である。
【図9】駆動電圧を変化させて吐出不安定・不能時期を
遅らせる駆動電圧補正の原理図である。
【図10】インクタンク内に負圧を発生するインク保持
部を持つインクタンクを用いた場合の説明図である。
【図11】記録チップを分割パルス駆動した際の吐出量
制御例を示す図である。
【図12】後述する実施例に関する分割パルスを説明す
るための図である。
【図13】図12による吐出量Vd [pl/drop]
とプレパルス幅P1 [μsec]との関係説明図であ
る。
【図14】記録チップのインクタンクと記録チップの新
規装着状態を検知あるいは判別する構成の説明図であ
る。
【符号の説明】
IJT インクタンク IJH 記録チップ TM タンク情報 T1 信号ターミナル T2 ターミナル T3 ターミナル CC 制御手段 TT タンク判別テーブルTT H 電気熱変換体 HM チップ情報 IJC キャリッジ HT チップ判別テーブル HD チップ駆動手段 DT 駆動条件テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 名越 重泰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−57885(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175 B41J 2/05 B41J 29/20

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吐出部を有する記録チップとイン
    クを収容するインクタンクを一体化した記録ヘッドを
    用いて記録を行うインクジェット記録装置において、前記 記録ヘッドは前記記録チップに対してインクタンク
    の複数個を交換使用可能な分離型記録ヘッドであり、前記記録装置は、 インクの温度を制御するためのプレヒートパルスとイン
    クを吐出するためのメインヒートパルスとこれらのパル
    スの間にインターバルタイムを有する駆動信号を前記イ
    ンク吐出部に供給するための駆動信号供給手段 と、 記録ヘッドの温度に応じて、前記プレヒートパルスのパ
    ルス幅を変化させてインクの吐出量を安定させる吐出量
    安定化手段と、前記1つの記録チップに対するインクタンクによるイン
    ク供給回数に応じて、前記吐出量安定化手段の温度制御
    用の基準温度を変更することで、前記インク吐出部に供
    給されるプレヒートパルスの幅を変更する変更手段を
    えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は前記記録チップを装置に
    対して交換することに応じて、装着された記録ヘッドの
    駆動条件を修正する機構を有することを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドは前記インク吐出部とし
    て複数の吐出口と各吐出口に対応して熱エネルギーを発
    生してインクに気泡を形成する電気熱変換体とを具備し
    ており、上記インクジェット記録装置は記録信号に応じ
    て電気熱変換体を駆動する駆動信号を供給する手段を備
    えている請求項1又は請求項2に記載のインクジェット
    記録装置。
  4. 【請求項4】 インク吐出部を有する記録チップとイン
    クを収容するインクタンクとを一体化した記録ヘッドを
    用いて記録を行うインクジェット記録方法において、インクの温度を制御するためのプレヒートパルスとイン
    クを吐出するためのメインヒートパルスとこれらのパル
    スの間にインターバルタイムを有する駆動信号 を前記イ
    ンク吐出部に供給するための駆動信号供給工程 と、 記録ヘッドの温度に応じて、前記プレヒートパルスのパ
    ルス幅を変化させてインクの吐出量を安定させる吐出量
    安定化工程とを有し、前記1つの記録チップに対するインクタンクによるイン
    ク供給回数に応じて、前記吐出量安定化手段の温度制御
    用の基準温度を変更することで、前記インク吐出部に供
    給されるプレヒートパルス幅を変更する変更工程を有す
    ことを特徴とするインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 上記記録チップはN個のインクタンクが
    適用可能な寿命を有し、プレヒートパルス幅はインクタ
    ンクの交換回数の増加に応じて生じる吐出量の変動を
    する方向に変更されることを特徴とする請求項4に記
    載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 前記変更は前記プレヒートパルスの供給
    エネルギーを上記インク供給回数に応じて下げるもので
    あることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット
    記録方法。
  7. 【請求項7】 前記基準温度の変更は上記インク供給回
    数に応じて該設定基準を下げる変更であることを特徴と
    する請求項4に記載のインク記録方法。
  8. 【請求項8】 前記記録チップは前記インク吐出部とし
    て複数の吐出口と各吐出口に対応して熱エネルギーを発
    生してインクに気泡を形成する電気熱変換体を具備して
    おり、記録信号に応じて電気熱変換体を駆動する駆動信
    号が供給されてインクを吐出することを特徴とする請求
    項4乃至請求項7いずれかに記載のインクジェット記録
    方法。
  9. 【請求項9】 前記インクタンクによるインク供給回数
    による前記変更を使用中のインクタンクのインクの量に
    応じて行うことを特徴とする請求項4に記載のインクジ
    ェット記録方法
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