JPH05169664A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JPH05169664A
JPH05169664A JP34505091A JP34505091A JPH05169664A JP H05169664 A JPH05169664 A JP H05169664A JP 34505091 A JP34505091 A JP 34505091A JP 34505091 A JP34505091 A JP 34505091A JP H05169664 A JPH05169664 A JP H05169664A
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ink
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pulse
recording head
ink jet
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Jiro Moriyama
次郎 森山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 なめらかな階調性を有する階調記録を、着弾
精度よく可能とするインクジェット記録方法を提供する
こと。 【構成】 駆動パルスは電圧値(V1)が等しい2個以
上とし、最後のパルス(メインパルス)のみがインク噴
射を引き起こすパルス幅T3であり、それ以前のパルス
(プレパルス)の幅はT3より狭い一定の値T1であ
り、プレパルスとメインパルスの間隔T2を制御して、
噴射するインク液滴の体積を変化させる。このとき、メ
インパルスは、インク噴射信号(記録タイミング信号)
に対し、大きいインク体積のときほど早く(e)、また
小さいインク体積のときほど遅い(c)タイミングとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オリフィス(吐出口)
近傍の発熱体にパルス状の電圧信号を与え、発生する熱
により、発熱体近傍のインクが発泡する力で吐出口から
インクを噴射(吐出)させる記録ヘッドを用いたインク
ジェット記録方法に係り、特に、階調記録(gray
scale ptinting)に適するインクジェッ
ト記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式の中でも、高速
記録、高解像度記録が可能な方式として、熱エネルギー
を利用して液滴を形成して記録を行う方式が注目されて
いる。また、高画質化のために、階調記録の要求が高ま
ってきている。
【0003】ところで、従来から用いられているピエゾ
(圧電)素子を使用したピエゾ記録ヘッドは、ピエゾ素
子の駆動する駆動パルスの幅及びまたは大きさを変化さ
せることによって比較的容易に噴射するインク液滴の体
積を変化させ、なめらかな階調記録を行う「アナログ階
調法」が容易であった。これに対し、熱エネルギーを用
いる上記記録ヘッドは、駆動パルスの幅及びまたは大き
さを変化させることによって得られる階調レンジがきわ
めて狭い特性があるため、高密度でしかもダイナミック
レンジの広い階調記録を行うことは、かなり困難であ
る。これは上記記録ヘッドの吐出原理が、発熱体の発熱
による発泡エネルギーを利用しており、この発泡エネル
ギーを単一の駆動パルスのみで制御することが困難だか
らである。
【0004】ピエゾ記録ヘッドは、階調記録の制御が簡
単である反面、記録ヘッドの形状が大きくなり、特に多
数のノズルを高密度でつくるのには不向きである欠点を
持っている。一方、前記のように、熱エネルギーを用い
る記録ヘッドは、記録液滴の体積を変化させるのが困難
なため、記録密度をより高くして、記録したインク液滴
の数で階調を表現する「ディジタル階調法」をメインに
した開発が行われてきた。しかしながら、なめらかな階
調性を且つ高密度で行うためには、やはり噴射するイン
ク液滴の体積を変化させる技術が必要となる。
【0005】そこで、高密度な記録ヘッドの製造で有利
な、上述の記録ヘッドを使用して、インク液滴の体積を
変化させる方法がいくつか提案されてきた。
【0006】第1は、特開昭60−27548号公報、
特開平1−180354号公報に開示されているように
圧電素子の駆動と上述の記録ヘッドの駆動とを組合せた
ものである。第2は、特開昭62−151348号公報
に開示されているように、静電気力と上述の記録ヘッド
の駆動とを組合せたものである。第3は、特開平2−2
14664号公報に開示されているように、噴射パルス
の前にプレパルスを与え、記録すべきグレースケール信
号に応じてプレパルスのエネルギーを変えるものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、第
1と第2の提案については、ヘッドの構造と制御部が複
雑になるため、記録装置が大型になりコストも高くな
る。第3の提案については、プレパルスのエネルギー量
を可変にして吐出量を可変にしているため、最大吐出量
を得ようとすると通常よりも大量のエネルギーをヘッド
に供給しなければならない。このため、駆動回路部が複
雑になり、上述と同様の欠点を有していた。
【0008】そこで、本発明は上述の課題を解決するた
めになされたもので、装置を複雑化することなく、なめ
らかな階調性を有する階調記録を、着弾精度よく可能と
するインクジェット記録方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は駆動パルスに応じた熱エネルギーをインク
に供給して膜沸騰による気泡を形成し、該気泡の形成に
基づいてインクを記録ヘッドから記録媒体上に吐出して
記録を行うインクジェット記録方法において、インク滴
の1吐出あたり、インクを吐出に至らしめないプリ駆動
パルスと、インクを吐出に至らしめるメイン駆動パルス
とを休止期間を介して前記記録ヘッドに供給する際、前
記休止期間を短くするとともに、前記メイン駆動パルス
の供給タイミングを早くして、大体積のインク滴を早い
タイミングで吐出し、前記休止期間を長くするととも
に、前記メイン駆動パルスの供給タイミングを遅くし
て、小体積のインク滴を遅いタイミングで吐出すること
を特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成によれば、記録ヘッドに投入するエネ
ルギーを増加させることなくインク滴の吐出量を可変に
できるとともに、着弾位置補正を自動的に行えるので、
噴射したインク液滴の被記録媒体への着弾精度も向上
し、記録品位が向上する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明のインクジェッ
ト記録方法に係る実施例について詳細に説明する。
【0012】(実施例1)図1は、実施例1の熱エネル
ギーを用いる記録ヘッドの駆動波形を説明する図であ
る。また図2は、実施例1に使用した記録ヘッドの断面
を示す図である。図において、記録ヘッド21には、ノ
ズル(吐出口)2が1inch当たりに約400本の密
度(63.5μmピッチ)で紙面と垂直方向に計128
個形成されている。記録ヘッド21と被記録媒体11と
を相対移動させ、記録印字幅約8mmで記録できる。
【0013】各ノズル2には、それぞれに対応した発熱
体3が設けられており、ヘッド駆動回路部4により選択
的に発熱体3を発熱させて、インク液滴5を被記録媒体
11に向けて噴射する。発熱体3はガラスまたはシリコ
ンのような比較的安価で平面度がよい絶縁体または反動
体でできた(ここではシリコン)基板7上に配されてお
り、インク液20とは直接に接触しないようにSiO2
の保護膜8がある。発熱体3を発熱させるエネルギー
は、ヘッド駆動回路部4からリード線17と基板7上に
平面的に形成された配線を介して発熱体3に伝えられ
る。また、基板7には温度センサ22が取り付けられて
いて、記録ヘッド21の温度を知ることができる。パル
ス制御回路部15は階調性を有する記録データに応じた
駆動パルスを駆動回路部4に供給する。
【0014】図1を用いて駆動パルスの詳細を説明す
る。パルス制御回路部15に記録タイミング信号(a)
と、記録濃度と対応した記録データが入力される。記録
タイミング信号(a)により、(b)でまず電圧V1で
幅T2の矩形状の第1のパルス(プレパルス)が駆動回
路部4を介して発熱体3に印加される。このとき圧力室
9内のヒータ付近ではインク液滴の噴射に寄与する発泡
はおこらない、すなわち、インクの噴射はおこらない。
第1のパルスは圧力室9の中のインクを加熱をし、特に
インクの粘度を下げる役割をする。続いて、電圧が0で
T2時間(休止期間T2)経過後、電圧V2で幅T3の
矩形状の第2のパルス(メインパルス)が発熱体3に印
加される。ここで、第1のパルスと第2のパルスの電圧
は等しい、すなわちV1=V2である。また第1のパル
スの幅より第2のパルスの幅は長い、すなわちT1<T
3である。第2のパルスは、従来からの通常のパルスで
あり、印加した電気エネルギーが圧力室9内で発泡を起
こさせ、インク20がノズル2から噴射するのに十分で
ある電圧と幅である。
【0015】次に、記録データが小さい、すなわち記録
するべき画素が小さいドットである場合を(c)に同じ
く中のドット場合を(d)に、同じく大きいドットであ
る場合を(e)に示す。電圧V1、プリパルス幅T1、
メインパルス幅T3は(c)、(d)、(e)で等し
い。休止期間T2のみが異なり、T2(c)>T2
(d)>T2(e)となっている。
【0016】図3(a)は、プレパルス幅T1=2μs
ec、メインパルス幅T3=7μsecで基板温度が2
0℃の場合の休止期間T2に対する噴射インク体積Vd
の特性をプロットしたものである。同図(b)は、メイ
ンパルス幅T3=7μsecでプレパルスが無い場合の
記録ヘッドの基板温度Tに対する噴射するインク体積V
dの特性をプロットしたものである。同図(a)で、T
2は大きいほどVdが小さくなっている様子がわかる。
又同図(b)で、基板温度Tが高いほどVdが大きくな
っている様子がわかる。基板温度は、主にインクの粘度
に影響を与え、高温になり粘度が下がるほどVdは増加
する。
【0017】VdはTに依存していることから、プレパ
ルスとメインパルスによる駆動は、まず、プレパルスで
インク噴射の直前にノズル内のインクを局部的に加熱
し、次ぎにメインパルスで局部的に加熱されたインクを
噴射する、というメカニズムになっていることが予想さ
れる。
【0018】この仮説にもとづくと、T2の値が定まる
と、インク噴射の瞬間の圧力室9内のインク温度の概略
値が、図3(a)、(b)から予測される。例えば、休
止期間T2=11μsecではVd=30p1で、T=
40℃である。噴射の瞬間に局部的に高くなり、残った
インクの熱量は、記録ヘッド21全体へ放熱される。記
録ヘッド21はノズル2内のインクに比べ、十分大きな
熱容量があり、又、放熱装置やヘッドの温度一定に制御
させる装置を加えることによって一定の温度に保つこと
ができる。
【0019】また、インク噴射時に入力されたエネルギ
ーは、ほとんどが熱エネルギーとなって記録ヘッド21
に残ることが以下の簡単な計算で示される。発熱体3に
入力される電気エネルギーをEin、噴射するインクの
運動エネルギーをEout1、噴射するインクの熱エネ
ルギーをEout2、記録ヘッドに残った熱エネルギー
をEout3、発泡のエネルギーや振動のエネルギーな
どのEout1〜Eout3以外の出力エネルギーをE
out4、とすると次の式が成り立つ。
【0020】 Ein=Eout1+Eout2+Eout3+Eout4 記録ヘッドの発熱体を駆動するパルスとして、駆動パル
ス幅Tを10μsec、電圧V=25V、電流1=0.
1A、の1個のパルスで駆動した時の記録ヘッド21へ
の入力エネルギーは、 Ein=TxVx1=10E−6x25x0.1=2.5E−5[J] 比重が約1で、質量が30pKg(=30p1)のイン
ク液滴が9m/sで飛行することから、 Eout1=1/2x30E−12x(9.0)^2=1.2E−9[J] また、ほとんどが水とアルコールから成る使用したイン
クの比熱Cは約3000J/Kg・Kであり、噴射した
インクの温度が約10℃上昇していることが、噴射した
インクを熱溜にいれて測定した実験から推定されている
ことから、 Eout2=3000x30E−12x10=9.0E−7[J] である。入力に対する噴射した液滴のエネルギーの比率
は、 (Eout1+Eout2)/Einx100=3.6% Eout4は0と近似できると考えられるので、入力さ
れたエネルギーの約96%が熱エネルギーとなって残る
ことになる。
【0021】従って、記録ヘッドに入力するエネルギー
の大きさを変えないことは、特に連続記録動作時に、圧
力室9内付近のインクの温度をできる限り一定に保つ点
で意味がある。本実施例の駆動法では、休止期間T2の
幅を変化させるのであって、入力するエネルギーの大き
さは変えていないので、入力エネルギーを変化させる場
合より、記録ヘッドの過昇温防止等の点で優れた方法で
ある。
【0022】次に、本実施例の制御による他の効果を説
明する。上述のとおり、被記録媒体11と、記録ヘッド
21は相対移動しながら記録する。また、噴射したイン
ク液滴5は、その体積Vdが大きいほど飛行速度Viが
遅い。本実施例の駆動法では、Vdが大きいほど駆動信
号(a)に対してメインパルスが印加するタイミングは
早い。この結果、被記録媒体11への着弾位置がVdの
大きさによってあまり変化しないよう自動的に補正され
る。したがって、記録画像の画質も向上するものであ
る。
【0023】以下に、どの程度着弾位置が補正されるか
を計算し、図4に示す。記録ヘッド21のノイズピッチ
が400dpiすなわち、63.5μmであることか
ら、最大駆動周波数をF=6000Hzで駆動すると、
被記録媒体11と記録ヘッド21の相対速度は、Vc=
0.381m/secとなる。記録ヘッド21と被記録
媒体11との距離をL1=1000μm、噴射したイン
ク液滴5の平均飛行速度をVi、インク液滴9の飛行時
間をTf=L1/Vi、インク噴射から着弾までの記録
ヘッド21と被記録媒体11の相対移動方向のズレをL
2=TfxVcとして、図4でケース2:T2=13
(μs)でのL2からの着弾位置のズレ量をdL1、補
正距離をL3、補正されたズレ量をdL2として示し
た。
【0024】これは、ケース1:T2=8.0とした
時、Vd=33.Vi=6.0 ケース2:T2=13とした時、Vd=28.Vi=
7.2 ケース3:T2=30とした時、Vd=21.Vi=
8.3 であったデータに基づいた計算である。
【0025】このように、dL1とdL2を比べると、
着弾位置の補正がいかに効果があるかわかる。例えば図
4のケース3:で、dL1=−7.1であったものが、
dL2=0.6となっている。
【0026】パルス制御回路部15へ入力された記録デ
ータ、すなわち階調信号から駆動パルスの時間T1、T
2、T3をつくるのは、カウンター回路を含むディジタ
ル回路で簡単に構成される。また、T2とVdとはリニ
アーでないため、入力された記録データからvdへの補
正も変換テーブルなどを含んだパルス制御回路部15で
行われる。駆動回路部4はスイッチング素子が必要であ
るが、電圧値や駆動波形を変えるものでないので、安価
で小型の素子で構成することが可能となる。
【0027】(他の実施例)次に、本発明の他の実施例
について説明する。上記実施例1ではプレパルス幅T1
=2μsec、メインパルス幅T3=7μsec、V1
=V2=25Vで休止期間T2を可変としたが、これら
のパラメータは、この値に限るものでは無く、それぞれ
の記録ヘッドで最適化される。
【0028】図5のように、プレパルスの個数は1個で
なく、2個以上でもよい。例えば環境温度に応じて、環
境温度が高いときは、プレパルスの個数は1個で、中く
らいのときは2個で、低い時は3個のように、プレパル
スの個数は2個以上でもよい。この場合、例えば最後の
プレパルスとメインパルスの間隔を休止期間T2と考え
る。
【0029】図6は、記録動作時で、記録されるべきド
ットが無い場合を示す。このとき、第1のパルス(プレ
パルス)のみあり、第2のパルス(メインパルス)は無
い。この制御を行なうと次のような利点がある。
【0030】即ち、上記制御を行なうと、第2のパルス
を印加した場合と印加しない場合とのノズル内での発熱
体近傍のインクの温度の差を、小さくできる点である。
連続的にインクを噴射したノズルと、間欠的に噴射した
ノズルとでは、前者のほうがノズル内のインク温度が上
昇し、大きい体積のインク液滴を噴射する。このため全
体として不均一な記録画像となってしまう。常に第1の
パルスを印加することは、結果として、記録ヘッドの温
度を均一化することになり、記録画像の画質を向上させ
る利点がある。
【0031】さらには、この記録方法を使用した記録装
置の被記録動作時、例えばウォーミングアップ時にも、
第1のパルスのみを印加すると、記録動作の始まった瞬
間の記録画像の画質も同様の理由で向上する。なお、第
1のパルスのみではインクは噴射しない。
【0032】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用する方式の記録ヘッド、記録
装置に於て、優れた効果をもたらすものである。
【0033】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘットの熱作用面に膜沸騰させて、
結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内
の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成長、
収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出さ
せて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号を
パルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行な
われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書、同第4
345262号明細書に記載されているようなものが適
している。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明
の米国特許第4313124号明細書に記載されている
条件を採用すると、更に優れた記録を行なうことができ
る。
【0034】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開
示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればイ
ンク噴射時に、発熱体に与えるエネルギーは等しくした
まま、プレパルスとメインパルスの間の休止時間間隔を
制御するという簡単な制御により、噴射させるインク液
滴の体積Vdを変化させ、階調記録をすることが可能と
なる。休止時間間隔の制御であるので、近年の発達した
ディジタル回路技術により、ごく簡単に、安価に駆動回
路部を構成することが可能である。
【0036】さらには、着弾位置補正も自動的に行なわ
れ、記録画像の画質が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の熱エネルギーを用いる記録ヘ
ッドの駆動波形を説明する図である。
【図2】実施例に使用した記録ヘッドの断面を示す図で
ある。
【図3】休止期間T2及び基板温度Tに対するVdを示
す図である。
【図4】着弾位置の補正を説明するための図である。
【図5】他の実施例の熱エネルギーを用いる記録ヘッド
の駆動波形を説明する図である。
【図6】被噴射時の駆動波形を示す図である。
【符号の説明】
2 ノズル 3 発熱体 4 ヘッド駆動回路部 5 インク液滴 7 基板 21 記録ヘッド 22 温度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動パルスに応じた熱エネルギーをイン
    クに供給して膜沸騰による気泡を形成し、該気泡の形成
    に基づいてインクを記録ヘッドから記録媒体上に吐出し
    て記録を行うインクジェット記録方法において、 インク滴の1吐出あたり、インクを吐出に至らしめない
    プリ駆動パルスと、インクを吐出に至らしめるメイン駆
    動パルスとを休止期間を介して前記記録ヘッドに供給す
    る際、 前記休止期間を短くするとともに、前記メイン駆動パル
    スの供給タイミングを早くして、大体積のインク滴を早
    いタイミングで吐出し、 前記休止期間を長くするとともに、前記メイン駆動パル
    スの供給タイミングを遅くして、小体積のインク滴を遅
    いタイミングで吐出することを特徴とするインクジェッ
    ト記録方法。
  2. 【請求項2】 前記休止期間の長さ及び前記メイン駆動
    パルスの供給タイミングは、階調性を有する記録信号に
    基づいて可変にすることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドは複数のノズルを有し、
    記録動作時の非記録ノズルに対してプレ駆動パルスのみ
    を供給することを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録方法。
  4. 【請求項4】 非記録動作時に、プレ駆動パルスのみを
    供給することを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    ト記録方法。
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