JPH09131900A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

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JPH09131900A
JPH09131900A JP29006295A JP29006295A JPH09131900A JP H09131900 A JPH09131900 A JP H09131900A JP 29006295 A JP29006295 A JP 29006295A JP 29006295 A JP29006295 A JP 29006295A JP H09131900 A JPH09131900 A JP H09131900A
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JP
Japan
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meniscus
ink
nozzle
pulse
ink ejection
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Withdrawn
Application number
JP29006295A
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English (en)
Inventor
Makiko Kimura
牧子 木村
Hiroyuki Ishinaga
博之 石永
Masami Ikeda
雅実 池田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH09131900A publication Critical patent/JPH09131900A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録速度が低下せず、高駆動周波数において
も階調範囲が狭くならず、パルス印加領域の制御を階調
に応じて可能にして階調精度が低下せず、かつヘッドの
マルチノズル化が可能な吐出安定性に優れたインクジェ
ット記録装置及び記録方法の提供。 【解決手段】 記録ヘッドのノズル内に供給されるイン
クにより形成されるメニスカスを形成するメニスカス発
生手段と、ノズルの吐出口からインク滴を吐出させる熱
エネルギー付与手段とを備えたインクジェット記録ヘッ
ドを用いたインクジェット記録装置であって、メニスカ
ス発生手段に接続されてなり、所定周期でメニスカス発
生印加パルスAを発生するメニスカス印加パルス発生手
段と、熱エネルギー付与手段に接続されてなり、表現さ
れるべき階調に応じて、メニスカス発生印加パルスに同
期したタイミングHでインク吐出印加パルスを発生する
インク吐出印加パルス発生手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱エネルギーを印加
することでノズルの吐出口からインク滴を吐出させて記
録を行うインクジェット記録装置及びインクジェット記
録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ノズルの吐出口からインク滴
を吐出させて記録を行うように構成されたインクジェッ
ト記録装置が実用化されているが、この記録装置は多く
の方式が採用されているが、大別すると、連続噴射型
インパルス型(オンデマンド)静電吸引型の3とな
る。
【0003】この内、オンデマンド型によればインク滴
を吐出させる時だけ圧電素子、発熱素子などの吐出エネ
ルギー発生素子に対して所定通電を行い圧力発生によっ
てインクをノズル先端から吐出させるものであり、構造
が簡単であるので記録装置として大いに期待されてい
る。
【0004】ところで、これらのインクジェット記録方
式を用いてフルカラープリンタを実現する場合には、高
解像度のみならず階調表現を実現できなければならな
い。この階調表現としてはディザ法などのデジタル的な
ものと、記録ドットサイズそのものを直接変化させて階
調を表現するようにしたアナログ的なものとの2通りが
考えられる。しかしながら、デジタル的な階調表現によ
れば、階調数を上げるためにはその解像度を犠牲にしな
ければならないことから、記録ドットサイズを変化させ
て記録濃度を制御するアナログ式インクジェット記録方
式に期待が持たれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オンデ
マンド型記録ヘッドの中で圧電素子を使うタイプのヘッ
ドでは圧電素子に印加する電圧やパルス幅を変化させる
ことで、記録ドットサイズを簡単に変化させることがで
きるが、圧電素子自体の大きさが大きいために、色の3
原色のインクを吐出するためのマルチ化が容易ではない
という欠点があった。
【0006】一方、本願出願人の提案になる発熱素子を
用いたオンデマンド型ヘッド(バブルジェット方式)に
よれば発熱素子自体の大きさを小さくすることができる
ことから上記のマルチ化を容易に達成できるものであ
る。
【0007】また、記録ドットサイズを変化させるアナ
ログ記録法としては、同一画素に対して複数のインク滴
を着弾させる方式や、インクメニスカスの位置を変化さ
せてそのメニスカス位置の変化に対応して熱エネルギー
印加タイミングを制御する方法などが提案されている。
【0008】前者の複数のインク滴を着弾させる方式に
よれば、記録速度の低下が起こり、特に高駆動周波数に
おいて階調範囲が狭くなってしまう問題点がある。
【0009】また、後者のインクメニスカスの位置を変
化させる方式によれば、パルス印加領域の制御が困難で
あり、マルチ化、高駆動周波数駆動する場合において、
熱エネルギー印加のタイミングが特定のメニスカス位置
に集中する結果、大電流が印加されることになり階調精
度が低下してしまうという問題点がある。
【0010】したがって、本発明は上述した問題点に鑑
みてなされたものであり、記録速度が低下せず、高駆動
周波数においても階調範囲が狭くならず、パルス印加領
域の制御を階調に応じて可能にして階調精度が低下せ
ず、かつヘッドのマルチノズル化が可能な吐出安定性に
優れたインクジェット記録装置及び記録方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、目的
を達成するために、本発明のインクジェット記録装置に
よれば、記録ヘッドのノズル内に供給されるインクによ
り形成されるメニスカスを形成するメニスカス発生手段
と、前記ノズルの吐出口からインク滴を吐出させる熱エ
ネルギー付与手段とを備えたインクジェット記録ヘッド
を用いたインクジェット記録装置であって、前記メニス
カス発生手段に接続されてなり、所定周期でメニスカス
発生印加パルスを発生するメニスカス印加パルス発生手
段と、前記熱エネルギー付与手段に接続されてなり、表
現されるべき階調に応じて、前記メニスカス発生印加パ
ルスに同期したタイミングでインク吐出印加パルスを発
生するインク吐出印加パルス発生手段とを具備すること
を特徴としている。
【0012】また、本発明のインクジェット記録方法
は、記録ヘッドのノズル内に供給されるインクにより形
成されるメニスカスを形成するメニスカス発生手段と、
前記ノズルの吐出口からインク滴を吐出させる熱エネル
ギー付与手段とを備えたインクジェット記録ヘッドを用
いたインクジェット記録方法であって、前記メニスカス
発生手段に接続されるメニスカス印加パルス発生手段に
より、所定周期でメニスカス発生印加パルスを発生し、
前記熱エネルギー付与手段に接続されるインク吐出印加
パルス発生手段により、表現されるべき階調に応じて、
前記メニスカス発生印加パルスに同期したタイミングで
インク吐出印加パルスを発生するように制御することを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。先ず、図1はインクジェ
ット記録ヘッドの外観斜視図である、また図2は図1の
X‐X矢視断面図である。
【0014】両図において記録ヘッド本体10は各ドラ
イバー116、113を介して制御部20に接続される
とともに、不図示のプリンタ機構のキャリッジに搭載さ
れて記録紙上を走査して所定記録動作するものである。
【0015】この記録ヘッド本体10の構成は、支持基
盤19の上にインク滴を吐出させるエネルギー源となる
発熱素子13が形成された基板11と、インク滴を吐出
するための吐出口(オリフィス)12Aと共通液室14
とノズル12が一体で形成されている溝付き天板15が
配置される。また、天板15には共通液室14が設けら
れており、この液室14に対して圧電素子16により振
動を与えることで複数個のノズル12A内においてイン
クの表面張力により形成されるメニスカス位置を変化す
るように構成されている。また、この共通液室14には
インクを補給するためのインク連通管17が図示のよう
に連通した状態で設けられている。
【0016】一方、制御部20は所定プログラムが格納
されたROM20Bと、一時記憶のためのRAM20C
を含むマイクロプロセッサで構成されている。
【0017】図3は記録ヘッド10への通電パルスと、
インクドットサイズの関係を示した関係図である。本図
において、上記の圧電素子16に対して図3(a)に示
されるような一定周期のパルスを印加する。この状態に
おいて、圧電素子16に印加するパルスAの立ち上がり
のタイミングから発熱素子13に印加するパルスHの印
加タイミングTを変化させることにより吐出口12Aか
ら吐出するインク量が変化する結果、記録紙上に形成さ
れる記録ドットサイズが図3(c)に示すように変化す
る。すなわち、発熱素子13に印加するパルスHのタイ
ミングTが長くなることに略比例してドットサイズが小
さくなることから、アナログ式階調表現が可能となる。
【0018】図4は記録ドットサイズが可変となる原理
図である。先ず、図4(a)において圧電素子16に対
して図中の破線で示されるパルスAを印加すると、印加
時刻T1から経時的にノズル12内のメニスカス位置は
吐出口(オリフィス)から後退し、パルス印加が終わっ
た時点から徐々に毛細管現象によりメニスカスは吐出口
12Aの方へ復帰する。このようにして、T1〜T6の
時間経過においてメニスカス後退量は0〜165μmの
間で変化するので、それぞれのタイミングTnにおいて
発生素子13に対してパルスHを印加する。すると、発
熱素子13の発熱中心位置(X)より吐出口12A側に
存在するインクだけがインク滴として吐出されることに
なる。
【0019】このために、タイミングT1〜T6のよう
に制御部20から発熱素子13にパルスを印加するタイ
ミングを変化させることでインク吐出量をアナログ的に
変化させて、記録ドットサイズを制御することが可能と
なる。またタイミングT1とT6、T2とT5、T3と
T4はメニスカス後退量が夫々同じになるためにインク
吐出量も同じになる。
【0020】図5はメニスカスの位置と熱エネルギーの
印加パルスHのタイミングを示したものである。図5
(a)は図1に示したように複数のノズルの内、奇数セ
グメントの熱エネルギー印加パルスの印加領域を図中の
領域aにおいて行うことを示しており、また、図6
(b)において偶数セグメントの熱エネルギー印加パル
スを図中の領域bで行うことを示している。すなわち、
上記のようにタイミングT1とT6、T2とT5、T3
とT4はメニスカス後退量が夫々同じにできることを利
用して、隣り合うセグメントの干渉を防止するようにし
て、アナログ的にインク吐出量を制御できるようにな
る。
【0021】一方、図5(a)に示されるようにメニス
カス後退領域aにおいて、また図5(b)においてはメ
ニスカス前進領域bにおいて熱エネルギーを印加するよ
うにしているが、この逆でも良いことは言うまでもな
い。また、セグメント毎に熱エネルギー印加パルスHの
印加領域を定めているが、ブロック毎に定めるように構
成してもよい。
【0022】前述したように、タイミングT1とT6、
T2とT5、T3とT4はメニスカス後退量が夫々同じ
であり、かつまたメニスカス位置変動波形は正弦波形と
なるためにメニスカス後退領域a、メニスカス前進領域
b共に同じメニスカス位置が存在することから、それぞ
れの範囲において独自に熱エネルギー印加タイミングを
可変するようにしても同じインク吐出量を得ることがで
きる。換言すると、これらの範囲内であれば吐出するイ
ンク吐出量を自由に変えることができることになる。
【0023】[実験例1]圧電素子16を固定した、ノ
ズル数64本、吐出口Φ35μmのインクジェット記録
ヘッドを用意して、駆動周波数6、2KHzでインク滴
を吐出させる実験を行った。
【0024】条件として、圧電素子16に印加するパル
ス波形Aを、電圧:−30V、パルス幅:50μsec
の矩形波とし、また、発熱素子13に印加するパルス波
形Hを、電圧:25V、パルス幅5μsecの矩形波と
して、印加するタイミングを0〜100μsecまで変
化させた。
【0025】この結果、記録ドットサイズを約100〜
200μmの範囲で変化させることができ、また吐出安
定性も良好であった。
【0026】さらにまた、8ブロック×8セグメントの
駆動において奇数セグメントの発熱素子印加タイミング
をメニスカス後退領域aとし、また偶数セグメントの発
熱素子印加タイミングをメニスカス前進領域bとしてイ
ンク滴を吐出させることにより、電流値が1/2にする
ことが可能となった。また、階調性、吐出安定性共に良
好であった。
【0027】圧電素子16に印加するパルス波形Aを半
サイン波形パルス、全サイン波形パルスでも同様のドッ
ト径変調が可能であることも確認された。
【0028】[実験例2]実験例1で使用した圧電素子
16の代わりにメニスカス位置制御機構として気泡が発
生するための熱発生素子(熱発生素子13が形成されて
いる基板上に形成)をもちいた場合も同様に階調性(記
録ドットサイズ可変範囲)に優れる良好な画像が得られ
ることを確認した。
【0029】以上説明したように本発明によればメニス
カスを振動させておいて熱エネルギー印加のタイミング
を変化させることでインク吐出量を可変にすることがで
き、階調性に優れた良好な画像を得ることができる。
【0030】また、駆動セグメント又は駆動ブロックの
偶奇毎に熱エネルギーを印加するメニスカス変位領域を
限定することにより、熱エネルギー印加時に流れる電流
を1/2に抑えることができるので、大電流が流れるこ
とによる階調制度の低下が抑えられる。この効果は、マ
ルチ化、高周波数駆動時に非常に効果が大となる。
【0031】なお、特にインクジェット記録方式の中で
も、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギー
として熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換
体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりイン
クの状態変化を生起させる方式のプリント装置について
説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、高精
細化が達成できる。
【0032】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0033】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0034】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0035】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0036】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0037】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0038】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0039】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0040】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクがメニスカスを形成してから
吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーの付与によっ
て初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明
は適用可能である。このような場合インクは、特開昭5
4−56847号公報あるいは特開昭60−71260
号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫
通孔に液状または固形物として保持された状態で、電気
熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本
発明においては、上述した各インクに対して最も有効な
ものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0041】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0042】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録速度が低下せず、高駆動周波数においても階調範囲
が狭くならず、しかもパルス印加領域の制御を所望の階
調に応じて可能することで階調精度が低下せず、かつヘ
ッドのマルチノズル化が可能な吐出安定性に優れたイン
クジェット記録装置及び記録方法を提供することができ
る。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】 記録ヘッドの外観斜視図である。
【図2】 図1の記録ヘッドのX‐X矢視断面図であ
る。
【図3】 駆動パルス波形A、Hと印加タイミングの違
いにより得られる記録ドットサイズの関係を示す図であ
る。
【図4】 印加パルスとメニスカスの位置の変化の関係
を示す図である。
【図5】 熱エネルギー印加タイミング領域を示す図で
ある。
【符号の説明】
12 ノズル 12A 吐出口 13 発熱素子 14 共通液室 16 圧電素子 18 インク

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドのノズル内に供給されるイン
    クにより形成されるメニスカスを形成するメニスカス発
    生手段と、前記ノズルの吐出口からインク滴を吐出させ
    る熱エネルギー付与手段とを備えたインクジェット記録
    ヘッドを用いたインクジェット記録装置であって、 前記メニスカス発生手段に接続されてなり、所定周期で
    メニスカス発生印加パルスを発生するメニスカス印加パ
    ルス発生手段と、 前記熱エネルギー付与手段に接続されてなり、表現され
    るべき階調に応じて、前記メニスカス発生印加パルスに
    同期したタイミングでインク吐出印加パルスを発生する
    インク吐出印加パルス発生手段とを具備することを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記熱エネルギー付与手段による前記イ
    ンク吐出印加パルスのためのタイミングは、前記ノズル
    内のメニスカス位置におけるメニスカス後退領域と、メ
    ニスカス前進領域に夫々設定されることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズル内のメニスカス位置における
    メニスカス後退領域において、複数配設される奇数番目
    のノズルに対して前記インク吐出印加パルスを発生し、
    また前記ノズル内のメニスカス位置におけるメニスカス
    前進領域において、複数配設される偶数番目のノズルに
    対して前記インク吐出印加パルスを発生するか、 または、前記ノズル内のメニスカス位置におけるメニス
    カス後退領域において、複数配設される偶数番目のノズ
    ルに対して前記インク吐出印加パルスを発生し、また前
    記ノズル内のメニスカス位置におけるメニスカス前進領
    域において、複数配設される奇数番目のノズルに対して
    前記インク吐出印加パルスを発生することを特徴とする
    請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 複数ブロック×複数セグメントのノズル
    を設けた記録ヘッドを用い、 メニスカス位置におけるメニスカス後退領域において、
    複数配設される奇数番目のノズルに対して前記インク吐
    出印加パルスを発生し、また前記ノズル内のメニスカス
    位置におけるメニスカス前進領域において、複数配設さ
    れる偶数番目のノズルに対して前記インク吐出印加パル
    スを発生するか、 または、前記ノズル内のメニスカス位置におけるメニス
    カス後退領域において、複数配設される偶数番目のノズ
    ルに対して前記インク吐出印加パルスを発生し、また前
    記ノズル内のメニスカス位置におけるメニスカス前進領
    域において、複数配設される奇数番目のノズルに対して
    前記インク吐出印加パルスを発生することを特徴とする
    請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドはインクの3原色が少な
    くとも供給されるカラーインクジェト記録ヘッドである
    ことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記メニスカス発生手段は共通インク室
    に設けられる圧電素子であり、前記熱エネルギー付与手
    段は各ノズル毎に設けられる高速熱応答性の発熱素子で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 記録ヘッドのノズル内に供給されるイン
    クにより形成されるメニスカスを形成するメニスカス発
    生手段と、前記ノズルの吐出口からインク滴を吐出させ
    る熱エネルギー付与手段とを備えたインクジェット記録
    ヘッドを用いたインクジェット記録方法であって、 前記メニスカス発生手段に接続されるメニスカス印加パ
    ルス発生手段により、所定周期でメニスカス発生印加パ
    ルスを発生し、 前記熱エネルギー付与手段に接続されるインク吐出印加
    パルス発生手段により、表現されるべき階調に応じて、
    前記メニスカス発生印加パルスに同期したタイミングで
    インク吐出印加パルスを発生するように制御することを
    特徴とするインクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 前記熱エネルギー付与手段による前記イ
    ンク吐出印加パルスのためのタイミングは、前記ノズル
    内のメニスカス位置におけるメニスカス後退領域と、メ
    ニスカス前進領域に夫々設定されることを特徴とする請
    求項7に記載のインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 前記ノズル内のメニスカス位置における
    メニスカス後退領域において、複数配設される奇数番目
    のノズルに対して前記インク吐出印加パルスを発生し、
    また前記ノズル内のメニスカス位置におけるメニスカス
    前進領域において、複数配設される偶数番目のノズルに
    対して前記インク吐出印加パルスを発生するか、 または、前記ノズル内のメニスカス位置におけるメニス
    カス後退領域において、複数配設される偶数番目のノズ
    ルに対して前記インク吐出印加パルスを発生し、また前
    記ノズル内のメニスカス位置におけるメニスカス前進領
    域において、複数配設される奇数番目のノズルに対して
    前記インク吐出印加パルスを発生することを特徴とする
    請求項7に記載のインクジェット記録方法。
  10. 【請求項10】 複数ブロック×複数セグメントのノズ
    ルを設けた記録ヘッドを用い、 メニスカス位置におけるメニスカス後退領域において、
    複数配設される奇数番目のノズルに対して前記インク吐
    出印加パルスを発生し、また前記ノズル内のメニスカス
    位置におけるメニスカス前進領域において、複数配設さ
    れる偶数番目のノズルに対して前記インク吐出印加パル
    スを発生するか、 または、前記ノズル内のメニスカス位置におけるメニス
    カス後退領域において、複数配設される偶数番目のノズ
    ルに対して前記インク吐出印加パルスを発生し、また前
    記ノズル内のメニスカス位置におけるメニスカス前進領
    域において、複数配設される奇数番目のノズルに対して
    前記インク吐出印加パルスを発生することを特徴とする
    請求項7に記載のインクジェット記録方法。
JP29006295A 1995-11-08 1995-11-08 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 Withdrawn JPH09131900A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010247065A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Microjet:Kk 吐出装置

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