JP3062902B2 - キャスターの制動機構 - Google Patents

キャスターの制動機構

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JP3062902B2
JP3062902B2 JP4112877A JP11287792A JP3062902B2 JP 3062902 B2 JP3062902 B2 JP 3062902B2 JP 4112877 A JP4112877 A JP 4112877A JP 11287792 A JP11287792 A JP 11287792A JP 3062902 B2 JP3062902 B2 JP 3062902B2
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caster
wheel
brake
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frame
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清春 浅井
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ハンマーキャスター株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、搬送用機械類、買い
物用カートその他の運搬車などに使用されるキャスター
の制動機構に関し、特にフレームの旋回および車輪の回
転を同時に制動することのできるキャスターの制動機構
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキャスターの制動機構
は、例えば図10および図11に示したように、フレー
ム2が台座20に旋回自在に軸着され、フレーム2に車
輪3を回転自在に軸支している。そして、鋼線材をもっ
て接触部21と折れ曲がり対向脚部22とを有する正面
門形に形成された制動体23を車輪3に跨がせて、接触
部21をフレーム2の制動体掛け溝24に摺動自在に常
時嵌合させると共に、対向脚部22の両下端をフレーム
2に車軸25を中心として揺動自在に取り付けられた操
作ペダル19の車軸25との軸支部より片寄った位置に
結合している。また、フレーム2間の車輪3の上部に、
一端を接触部21の一部に枢結し他端の係合爪26を保
持体27上の放射状切込溝28に係脱するフレーム旋回
防止板29を支軸30を中心として揺動自在に取り付け
ている。
【0003】このように構成された従来のキャスターの
制動機構は、操作ペダル19を足踏み操作することによ
り、制動体23を制動体掛け溝24の案内下で引き下げ
て接触部21を車輪3の外周一部に接触させ、さらに対
向脚部22を引き込んでこの折れ曲がり部を伸び変形さ
せこのばね作用により接触圧力を加えて車輪3の回転を
制動させると共に、フレーム旋回防止板29の係合爪2
6を保持体27上の放射状切込溝28に係合させてフレ
ーム2の旋回を阻止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のキャスターの制動機構は、操作ペダル19がフレー
ム2の前方から側方にかけて露出した状態で設けられて
いるので、キャスターの外観が損なわれ、また横幅の広
い双輪式のキャスターにはこのような状態で操作ペダル
19を設けるのが困難であるという課題を有していた。
【0005】また、上記従来のキャスターの制動機構
は、接触部21を車輪3の外周一部に接触させることに
より、摩擦力でこの車輪3の回転を制動するようにして
いるので、車輪3の外周が汚れたり、車輪3の外周に異
物が付着して摩擦力が低下すると車輪3の回転の制動が
完全確実に行えないという課題を有していた。そこで、
この発明は、上記従来のキャスターの制動機構が有する
課題を解決するためになされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、この発明のキ
ャスターの制動機構は、支軸1の下部に旋回自在に取り
付けたフレーム2に、車輪3を回転自在に取り付けたキ
ャスターにおいて、支軸1に上下動自在とした操作ピン
4を垂直方向に設け、この操作ピン4の上方において操
作レバー5を水平方向に設けると共に、この支軸1の下
端に放射状切込溝6を形成した係合部7を設け、フレー
ム2の内部に回転制動体8を揺動自在に取り付けると共
に、旋回制動体9を上下動自在に設け、さらに車輪3の
ホイール3aの内周全面に係合歯10を設け、操作ピン
4をバネ12により上方向に常時押圧しつつ、操作レバ
ー5に固着したカム体11をこの操作ピン4の上端に当
接させ、操作ピン4の下端に設けた係合体13を旋回制
動体9の下係合部9bの下方に配し、さらにこの旋回制
動体9の下係合部9bを放射状切込溝6の下方に配する
と共に、上端部を回転制動体8の係合爪8d側に連結
し、この係合爪8dを係合歯10の下方に配している。
【0007】そして、この発明のキャスターの制動機構
は、旋回制動体9の下部に、この旋回制動体9を下方向
に常時押圧するバネ16を設けたものとすることができ
る。
【0008】
【作用】この発明のキャスターの制動機構は、上記手段
を施したため、次のような作用を有する。先ず、操作レ
バー5が支軸1に取り付けられているため、キャスター
のフレーム2には突出体がなくなりすっきりしたものに
なる。
【0009】さらに、車輪3のホイール3aの係合歯1
0の下方に配した回転制動体8の係合爪8dが、この係
合歯10に係合することにより、車輪3の回転を制動す
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明のキャスターの制動機構の構
成を、実施例として示した図面に基づいて説明する。図
1〜図5は、この発明のキャスターの制動機構を備えた
双輪式のキャスターを示しており、支軸1の下部に旋回
自在に取り付けたフレーム2に、車輪3を回転自在に取
り付けている。
【0011】支軸1には、上下動自在とした操作ピン4
を垂直方向に設け、この操作ピン4の上方において操作
レバー5を水平方向に設けると共に、この支軸1の下端
に放射状切込溝6を形成した係合部7を設けている。フ
レーム2の内側上部には、回転制動体8を揺動自在に取
り付け、フレーム2の内側下部から内側上部にかけて旋
回制動体9を上下動自在に設けている。さらに車輪3の
ホイール3aの内周全面に係合歯10を設けている。
【0012】操作レバー5は、支軸1を水平方向に貫通
して設けられており、支軸1のカム室1aに装着された
カム体11に固着している。操作ピン4は、支軸1のバ
ネ室1bに装着されたバネ12により上方向に常時押圧
されつつ、操作レバー5に固着したカム体11をこの操
作ピン4の上端に当接させている。操作ピン4の下端に
は係合体13を設け、この係合体13を後記する旋回制
動体9の下係合部9bの下方に配し、さらにこの旋回制
動体9の下係合部9bを放射状切込溝6の下方に配して
いる。
【0013】回転制動体8は、図6、図7に示したよう
に、三股とした分岐部8a、8b、8cの両側の分岐部
8a、8cの先端にそれぞれ係合爪8dを設けている。
そして、これら係合爪8dをそれぞれ車輪3の係合歯1
0の下方に配している。さらに、回転制動体8は、分岐
部8a、8cの略中央部にそれぞれ設けた設置部14
を、フレーム2の内側上部に掛け渡した軸15に設置す
ることにより、フレーム2の内側上部に揺動自在に取り
付けられている。なお、キャスターが単輪式のもので
は、分岐部を設けることはなく、只単に回転制動体8の
略中央部に設置部14を、他端に係合爪8dを設ければ
よい。
【0014】旋回制動体9は、図8、図9に示したよう
に、下端前方にバネ受部9aを設けると共に、下端後方
に断面略C形状の下係合部9bを設けており、さらに上
端部には連結穴9cを設けている。そして、この旋回制
動体9の下係合部9bを放射状切込溝6の下方に配する
と共に、連結穴9cに回転制動体8の分岐部8bを差し
込むことにより、この旋回制動体9の上端部をこの回転
制動体8の係合爪8d側の一端に連結している。さら
に、旋回制動体9のバネ受部9aに、フレーム2のバネ
室2aに装填したバネ16の下端を当接させ、この旋回
制動体9を下方向に常時押圧するようにしている。
【0015】以上のように構成されたこの発明のキャス
ターの制動機構は、以下に示すように操作される。先
ず、制動操作するには、図4に示した状態から操作レバ
ー5を回動させ、カム体11を図5に示した状態にする
と、カム体11と操作ピン4の上端との当接がカム体1
1の短径側となり、操作ピン4がバネ12に押されて上
昇する。そして、この操作ピン4の上昇により、操作ピ
ン4の下端の係合体13が旋回制動体9の下係合部9b
を押し上げるので、旋回制動体9がバネ16の押圧力に
打ち勝って上昇し、下係合部9bが支軸1の下端の放射
状切込溝6に引っ掛かり、フレーム2の旋回が制動され
る。さらに、この旋回制動体9の上昇により、回転制動
体8の係合爪8d側の一端が持ち上げられ、係合爪8d
が、車輪3のホイール3aの内周全面に設けた係合歯1
0に引っ掛かり、車輪3の回転が制動される。
【0016】次に、制動の解除操作するには、図5に示
した状態から操作レバー5を回動させ、カム体11を図
4に示した状態に戻すと、カム体11と操作ピン4の上
端との当接がカム体11の長径側となり、操作ピン4が
バネ12の押圧力に打ち勝って押されて下降する。そし
て、この操作ピン4の下降により、操作ピン4の下端の
係合体13が旋回制動体9の下係合部9bから引き離さ
れ、旋回制動体9がバネ16に押されて下降し、下係合
部9bが支軸1の下端の放射状切込溝6から引き離さ
れ、フレーム2の旋回の制動が解除される。さらに、こ
の旋回制動体9の下降により、回転制動体8の係合爪8
d側の一端が引き下げられ、係合爪8dが、車輪3のホ
イール3aの内周全面に設けた係合歯9から引き離さ
れ、車輪3の回転の制動が解除される。
【0017】
【発明の効果】この発明のキャスターの制動機構は、以
上に述べたように構成されているので、次のような効果
を有する。先ず、この発明のキャスターの制動機構は、
操作レバー5が支軸1に取り付けられているため、キャ
スターのフレーム2には突出体がなくなりすっきりした
ものになるので、キャスターの外観が損なわれることな
く、また横幅の広い双輪式のキャスターに実施するのも
簡単なものとなった。
【0018】さらに、この発明のキャスターの制動機構
は、車輪3のホイール3aの係合歯10の下方に配した
回転制動体8の係合爪8dが、この係合歯10に係合す
ることにより、車輪3の回転を制動することができるの
で、車輪3の外周が汚れたり、車輪3の外周に異物が付
着しても車輪3の回転の制動が完全確実に行えるものと
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制動機構を備えたキャスターの側面
図である。
【図2】この発明の制動機構を備えたキャスターの正面
図である。
【図3】この発明の制動機構を備えたキャスターの底面
図である。
【図4】この発明の制動機構の制動が解除された状態を
示す説明図である。
【図5】この発明の制動機構の制動状態を示す説明図で
ある。
【図6】この発明の制動機構の回転制動体の平面図であ
る。
【図7】この発明の制動機構の回転制動体の側面図であ
る。
【図8】この発明の制動機構の旋回制動体の背面図であ
る。
【図9】この発明の制動機構の旋回制動体の底面図であ
る。
【図10】従来の制動機構を備えたキャスターの正面図
である。
【図11】従来のキャスターの制動機構の作動状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 支軸 2 フレーム 3 車輪 4 操作ピン 5 操作レバー 6 放射状切込溝 7 係合部 8 回転制動体 8d 係合爪 9 旋回制動体 9b 下係合部 10 係合歯 11 カム体 13 係合体 16 バネ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−135303(JP,A) 特開 平3−178804(JP,A) 特開 昭61−33302(JP,A) 特開 平2−151501(JP,A) 実開 昭53−18760(JP,U) 実開 平4−28101(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 33/00 - 33/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支軸1の下部に旋回自在に取り付けたフ
    レーム2に、車輪3を回転自在に取り付けたキャスター
    において、支軸1に上下動自在とした操作ピン4を垂直
    方向に設け、この操作ピン4の上方において操作レバー
    5を水平方向に設けると共に、この支軸1の下端に放射
    状切込溝6を形成した係合部7を設け、フレーム2の内
    部に回転制動体8を揺動自在に取り付けると共に、旋回
    制動体9を上下動自在に設け、さらに車輪3のホイール
    3aの内周全面に係合歯10を設け、 操作ピン4をバネ12により上方向に常時押圧しつつ、
    操作レバー5に固着したカム体11をこの操作ピン4の
    上端に当接させ、操作ピン4の下端に設けた係合体13
    を旋回制動体9の下係合部9bの下方に配し、さらにこ
    の旋回制動体9の下係合部9bを放射状切込溝6の下方
    に配すると共に、上端部を回転制動体8の係合爪8d側
    に連結し、この係合爪8dを係合歯10の下方に配した
    ことを特徴とするキャスターの制動機構。
  2. 【請求項2】 旋回制動体9の下部に、この旋回制動体
    9を下方向に常時押圧するバネ16を設けたことを特徴
    とする請求項1記載のキャスターの制動機構。
JP4112877A 1992-05-01 1992-05-01 キャスターの制動機構 Expired - Lifetime JP3062902B2 (ja)

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