JP2937824B2 - 双輪キャスター - Google Patents

双輪キャスター

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JP2937824B2
JP2937824B2 JP7239294A JP23929495A JP2937824B2 JP 2937824 B2 JP2937824 B2 JP 2937824B2 JP 7239294 A JP7239294 A JP 7239294A JP 23929495 A JP23929495 A JP 23929495A JP 2937824 B2 JP2937824 B2 JP 2937824B2
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均 石原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はキャスターに係
り、特に、車輪止めと旋回止めとを有する双輪キャスタ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車輪止めと旋回止めとを有する双輪キャ
スターは、本出願人によりすでに提案されている(実願
平2−113346号)。この双輪キャスターは、図1
9に示すように、両側車輪1、1を支持する車軸2と、
この車軸2を支承する旋回主体3と、この旋回主体3に
車軸2から進行方向前方側に偏心した位置において縦方
向に回動自在に貫通支承した縦軸4とからなっている。
この旋回主体(キャスター本体)3の進行方向後方側に
穿設された凹部7内に、ばね8により半径方向外方へ弾
圧付勢された車輪ロック部材9を内蔵しており、この車
輪ロック部材9には旋回主体3の横幅から両側に突出す
る両側突部9a、9aを設け、これら突部9a、9aを
両側車輪1、1の内周に刻設された各係合溝10に臨ま
せている。凹部7の外周側には、操作レバー11を軸3
bを介し上下に揺動可能に軸支しており、この操作レバ
ー11の先端カム面を車輪ロック部材9の上面側に係合
させている。そして、旋回主体3の下部に、縦軸4の下
端部に向けて穿設した段付孔12内に旋回ロック部材1
3を挿通させ、この旋回ロック部材13の基端側鍔部1
3aと段部12aとの間に弱いばね14を張設してい
る。旋回ロック部材13の先端側には、竪軸4の下端に
固設した椀型係止部15が配され、孔15aが外周に複
数穿設された係止部15に旋回ロック部材13の先端が
抜差し可能に対向配置される。旋回ロック部材13の基
端側には、孔13bに抜き差し自在に押付杆16を挿通
させ、この押付杆16の基端側鍔部16aと旋回ロック
部材13の鍔部13aとの間に強いばね17を介装して
いる。この押付杆16の鍔部16aの外側には、段付孔
12の開口部両側に軸19を介し操作レバー20を上下
に揺動可能に枢支しており、この操作レバー20の先端
カム面を押付杆16の鍔部16aに係合させている。そ
して、車輪ロック部材9と旋回ロック部材13の操作レ
バー11、20が旋回主体3の縦軸線上に整合して配置
され、それらの下方揺動位置がいずれも係止状態、つま
り、制動位置および旋回規制位置となるように設定さ
れ、車輪止めと旋回止めとをそれぞれ独立して行うよう
になっている。
【0003】上記構成にかかる従来の双輪キャスターで
は、旋回ロック機構の操作を車輪ロック機構の操作と独
立に行うことができるので、旋回主体を進行方向に対し
て所定の角度で固定して走行するには適している。しか
しながら、このような走行を要求される用途は限られて
いる。特に、医療用器具あるいは福祉用器具に用いられ
高い操作性能を要求される大型のキャスターでは、キャ
スター自体に高荷重負担力と確実で高性能の制動力およ
び旋回止め機能とが求められるので、簡素な構成で、キ
ャスター自体の強度を向上させ、しかも、車輪止めと旋
回止めとをひとつの操作部材で一度に行うことができる
双輪キャスターが求められる。ところで、このような車
輪止めと旋回止めとをワンタッチの操作で行う双輪キャ
スターは、すでに提案されている(特開平5−3100
04号公報参照)。この公報に示される双輪キャスター
は、支軸(竪軸)に旋回可能に取り付けられたフレーム
(キャスター本体)に操作ペダルを揺動可能に軸支し、
この操作ペダルにカム体を介して回転制動体(車輪制動
体)を車輪内周に形成された溝に係脱可能に連結すると
ともに、この車輪制動体の揺動端に連結された旋回制動
体を上下動させて支軸下端の係合溝に係止させて車輪止
めと旋回止めとを行うようにしている。すなわち、支軸
と車軸との間に配設された薄肉の旋回制動体は、旋回止
め解除時に、車輪制動体の揺動端部から下方への押圧力
を受けて下端部が下方に変位して係合溝から離脱し、旋
回止め時には、車輪制動体の揺動端部により上方に引き
上げられてばねを圧縮し下端分岐部が2ヶ所で係合溝に
係止されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の双輪キャス
ターは、車輪止めと旋回止めとをひとつの操作部材で一
度に行うことができる構成となっているが、(1)操作
ペダルと車輪制動体との間にカム体を別体に設ける必要
があり構造の複雑化と部品点数の増大によるコストアッ
プとを招く。(2)操作ペダルは進行方向後方側で操作
するにもかかわらず、カム体の収容空間を確保しなけれ
ばならないので、車輪内周溝と車輪制動体との係合をフ
レームの上部あるいは進行方向前方側で行う必要があ
り、車輪制動体のサイズを長寸に設計しなければならな
い。しかも、車輪制動時に負荷がかかると、負荷は車輪
制動体自体に集中するので高い強度性能の確保が困難で
あり、強度を確保するためには、キャスター自体の大型
化・重量化を招く。(3)旋回制動体は車輪制動体の車
輪内周溝と係合する側の端部に連結されて上下動するよ
うになっているので、旋回制動体とばねとを支軸と車軸
との間の狭隘な空間に配置しなければならず、旋回制動
体やばねのサイズに限界がある。また、(4)ロック時
に、車輪制動体の揺動が不十分だと、旋回制動体の引き
上げが不十分となり、支軸下端の係合溝に係止されず、
旋回止めができない恐れもある。さらに、ロック時に負
荷がかかると、旋回制動体の下端分岐部が係合溝に噛み
合い、ロック解除時に旋回制動体が復帰しない恐れもあ
る。
【0005】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、簡素な構成で、ワンタッチの操作により車輪止め
と旋回止めとを確実に行うことができ、しかも負荷をキ
ャスター本体全体で分散させて、制動性能および旋回ロ
ック性能を向上させ、必要に応じて、車輪止め機能と旋
回止め機能とを選択的に兼用することができる双輪キャ
スターを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るキャスター
は、車軸を介して両側車輪が回転可能に支持され、進行
方向前方側に竪軸が回転自在に取り付けられたキャスタ
ー本体と、各車輪を停止させる車輪ロック機構と、竪軸
に対してキャスター本体の旋回を止める旋回ロック機構
とを備えた双輪キャスターにおいて、上記キャスター本
体の、車軸より進行方向後方側に径方向に沿って形成さ
れた凹部内に収容さればねにより外方に付勢されると
ともに両側突部が各車輪の内周に形成された係合溝に臨
む車輪ロック部材と、上記車輪ロック部材に先端カム面
を係合させて上記キャスター本体に軸支され操作部を後
方側に揺動可能に突出させた操作レバーと、上記凹部の
下側に形成された孔内に挿通され、先端部が上記竪軸下
端に設けられた係合部に係脱可能に臨むとともにばねに
より該係合部に向かって付勢される竪軸ロック部材と、
両端部が上記車輪ロック部材と竪軸ロック部材とにそれ
ぞれ係止され上記キャスター本体に揺動可能に軸支され
るとともに、操作レバーの操作時、竪軸ロック部材の移
動を許容する変位部材とを備え、操作レバーの操作によ
り車輪と竪軸とを同時にロックするようにしたものであ
る。
【0007】
【作用】本発明に係るキャスターでは、操作レバーを操
作して下方の揺動位置に押し下げると、カム面が車輪の
径方向外側に後退するのに応じて、車輪ロック部材が径
方向外側に弾撥付勢されて両側突部が車輪の係合溝に係
合する。竪軸ロック部材は変位部材の一端部が車輪ロッ
ク部材との係止が解かれて自由状態となるので、変位部
材を揺動させつつ竪軸下端に向かって進行方向前方側に
弾撥付勢されて係合部に係合し、車輪と竪軸とが同時に
ロックされる。また、操作レバーを操作して上方の揺動
位置に押し上げると、カム面が車輪の径方向内側に押し
出されるのに応じて、車輪ロック部材がカム面に圧接さ
れ径方向内側に復帰し両側突部が車輪の係合溝から離脱
する。変位部材は一端部が車輪ロック部材の復帰に応じ
て揺動され、竪軸ロック部材は変位部材の揺動に伴って
進行方向後方側に復帰し、係合部との係合が解かれ、車
輪と竪軸とが同時に自由状態となる。このため、操作レ
バーの操作により車輪止めと旋回止めとを同時にかつ確
実に行うことができるとともに、同時にこれらロックを
解除することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例により本
発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係る双輪キ
ャスターを示す縦断面図、図2は図1の双輪キャスター
の要部を示す説明図、図3はロックされている状態の双
輪キャスターを示す縦断面図、図4は図3のロックされ
ている状態のキャスターの要部を示す説明図、図5ない
し図14はそれぞれ図1の双輪キャスターの一部を構成
する部材を示す図、図15は図1の双輪キャスターの要
部を示す正面図、図16は図1の双輪キャスターの背面
図である。双輪キャスター30は、図1に示すように、
キャスター本体31と、このキャスター本体31に車軸
32を介して回転自在に支持された双輪の車輪33と、
キャスター本体31の車軸32から進行方向前方側に形
成された取付け孔34内に回転自在に嵌合された竪軸3
5とを備えている。この竪軸35の上部には図示しない
被取付体側に螺合されるねじ部35Aが形成される。ま
た、車輪33の内側には、係合溝36が周方向に多数形
成される。竪軸35下端の断面非円形部には、図8に示
すように、旋回止めカラー50がカシメ付けられ、竪軸
35と一体動するようになっている。旋回止めカラー5
0は、図9に示すように、下部外周に、縦溝51が週方
向等間隔に多数形成される。
【0009】キャスター本体31は、図1および図14
に示すように、進行方向後方側上部に径方向に沿って凹
部38が形成される。この凹部38には、ばね39によ
り半径方向外方に弾圧付勢された車輪ロック部材40が
収容される。車輪ロック部材40は、図5ないし図7に
示すように、キャスター本体31の横幅から両側外方に
突出する両側突部41、41が設けられ(図16参
照)、これら突部41、41を両側車輪33、33の各
係合溝36に臨ませている。車輪ロック部材40の外側
には、図1に示すように、操作レバー42がキャスター
本体31に軸43を介し上下に揺動可能に軸支される。
操作レバー42は、先端カム面42A、42Bを車輪ロ
ック部材40の外側面に係合させ、操作部44をキャス
ター本体31の進行方向後方側に露出させている(図1
2、図13参照)。この操作レバー42は、図3に示す
ように、下方揺動位置としたときに先端カム面の低位側
面42Aが車輪ロック部材40の外側面と接触し、この
ため、車輪ロック部材40はばね39により付勢されて
両側突部41、41が両側車輪33、33の係合溝36
に係合され、車輪33、33を制動するようになってい
る。また、図1に示すように、上方揺動位置とすれば、
先端カム面の高位側42Bが車輪ロック部材40の外側
面をばね39に抗して押下し、両側突部41、41を係
合溝36から離脱させ、非制動状態に保持するようにな
っている。
【0010】凹部38の下側には、図1および図14に
示すように、車軸32の下方に竪軸35下端の旋回止め
カラー50に向かって水平に延びる横長の孔46(図1
5参照)が形成される。そして、孔46から連続する空
隙45と凹部38とを仕切る壁38Aには、開口部38
Bが形成される。孔46内には、図1に示すように、プ
レート状の竪軸ロック部材47が摺動可能に挿通され、
ばね48により先端部47Aが竪軸35下端に設けられ
た旋回止めカラー50の縦溝51に係脱可能に弾支され
る。竪軸ロック部材47には、係止孔49が穿設され
る。キャスター本体31には、空隙45内に変位部材と
してのダブルストッパレバー53が軸54を介して揺動
可能に軸支される。ダブルストッパレバー53は、図
1、図10および図11に示すように、分岐して形成さ
れた上端部53A、53Aが開口部38Bから凹部38
内に突出して車輪ロック部材40の内側に当接し、折曲
された下端部53Bが係止孔49内に係止されるように
なっている。これら竪軸ロック部材47、ダブルストッ
パレバー53、車輪ロック部材40、操作レバー42
は、それぞれの進行方向の中央線が一致するように配置
されている。
【0011】ダブルストッパレバー53は、図1に示す
ように、車輪ロック部材40が非制動位置にあるとき、
上端部53A、53Aが車輪ロック部材40に圧接され
て軸54を中心に反時計方向に押圧されるので、下端部
53Bが係止孔49を介して竪軸ロック部材47をばね
48に抗して外方に押圧し竪軸ロック部材47の先端部
47Aと縦溝51との係合を解くようになっている(図
1および図2参照)。また、車輪ロック部材40が図1
の状態から図3の制動位置に切り換えられると、上端部
53A、53Aが車輪ロック部材40との係合が解かれ
て自由状態となるので、下端部53Bも自由状態とな
り、竪軸ロック部材47はこの下端部53Bによる拘束
が解かれ、ばね48により竪軸35下端の旋回止めカラ
ー50に向かって弾撥付勢され、先端部47Aが縦溝5
1に係合するようになっている(図3および図4参
照)。このとき、先端部47Aが縦溝51に嵌らなくと
も、旋回止めカラー50の外周面は円形に形成されてい
るので、わずかに車輪33、33を旋回させるだけで、
縦溝51に嵌り合うようになっている。
【0012】次に、上記実施例に係るキャスター30の
動作について説明する。キャスター30は、ロック解除
状態、すなわち、フリー走行およびフリー旋回状態で
は、図1に示すように、操作部44の上側を押圧して、
操作レバー42を揺動させて上方の揺動位置に変位させ
る。操作レバー42が上方の揺動位置に変位されると、
先端カム面の高位側42Bが車輪ロック部材40の外側
面をばね39に抗して押下し、両側突部41、41を係
合溝36から離脱させ、非制動状態に保持する。このと
き、ダブルストッパレバー53は上端部53A、53A
が車輪ロック部材40に圧接されて軸54を中心に反時
計方向に押圧されるので、下端部53Bが竪軸ロック部
材47をばね48に抗して外方に押圧し竪軸ロック部材
47の先端部47Aと縦溝51との係合が解かれ、車輪
33、33はフリー走行可能に、キャスター30は旋回
可能になっている。
【0013】次に、走行および旋回ともロック状態とす
るには、図3に示すように、操作部44の下側を押圧し
て、操作レバー42を下方の揺動位置に変位させると、
車輪ロック部材40はばね39に付勢されて径方向外方
に変位し、両側突部41、41が係合溝36に係合し、
車輪33、33が制動状態となる。このとき、車輪ロッ
ク部材40は外面側が操作レバー42先端カム面の低位
側42Aに接するので、ダブルストッパレバー53は上
端部53A、53Aが車輪ロック部材40との係合が解
かれ、自由状態となる。このため、下端部53Bも自由
状態となり、竪軸ロック部材47はばね48により竪軸
35下端に向かって付勢され、先端部47Aが縦溝51
に係合し、旋回止めされる。このように、操作レバー4
2のワンタッチ操作により車輪止めと旋回止めとを同時
に行うことができるとともに、同時にこれらロックを解
除することができる。
【0014】このように、上記実施例にかかる双輪キャ
スター30では、簡素な構成で、ワンタッチの操作によ
り車輪止めと旋回止めとを確実に行うことができる。ま
た、組立時に、ダブルストッパレバー53と竪軸ロック
部材47とを組みつけなければ、車輪止めの機能のみ有
し旋回フリーの双輪キャスターとすることもでき、用途
に応じて兼用させることができる。さらに、車輪ロック
部材40も竪軸ロック部材47もロック時に外部から負
荷がかかった場合、キャスター本体31に負荷を分散さ
せることができるので、制動性能および旋回ロック性能
を向上させることができ、部品をコンパクト化できる。
【0015】なお、上記実施例では、旋回止めカラー5
0の縦溝51を図9に示すように縦溝状の形状とし、竪
軸ロック部材47の先端部47Aをこれら縦溝51に嵌
り合う形状としているが、これに限られるものではな
く、例えば、縦溝を図17に示すように、鋸歯形状とし
てもよく、また、図18に示すように、円孔状に形成し
てもよい。その場合、竪軸ロック部材の先端部もそれら
に嵌り合う形状とすることは言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、車軸
を介して両側車輪が回転可能に支持され、進行方向前方
側に竪軸が回転自在に取り付けられたキャスター本体
と、各車輪を停止させる車輪ロック機構と、竪軸に対し
てキャスター本体の旋回を止める旋回ロック機構とを備
えた双輪キャスターにおいて、上記キャスター本体の
車軸より進行方向後方側に径方向に沿って形成された凹
部内に収容さればねにより外方に付勢されるとともに
両側突部が各車輪の内周に形成された係合溝に臨む車輪
ロック部材と、上記車輪ロック部材に先端カム面を係合
させて上記キャスター本体に軸支され操作部を後方側に
揺動可能に突出させた操作レバーと、上記凹部の下側に
形成された孔内に挿通され、先端部が上記竪軸下端に設
けられた係合部に係脱可能に臨むとともにばねにより該
係合部に向かって付勢される竪軸ロック部材と、両端部
が上記車輪ロック部材と竪軸ロック部材とにそれぞれ係
止され上記キャスター本体に揺動可能に軸支されるとと
もに、操作レバーの操作時、竪軸ロック部材の移動を許
容する変位部材とを備え、操作レバーの操作により車輪
と竪軸とを同時にロックするようにしたことにより、簡
素な構成で、ワンタッチの操作により車輪止めと旋回止
めとを確実に行うことができ、しかも、制動性能および
旋回ロック性能を向上させることができる。さらに、必
要に応じて、車輪止め機能と旋回止め機能とを選択的に
兼用することができるよう汎用性を向上させたので、コ
ストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る双輪キャスターを示す
縦断面図である。
【図2】図1の双輪キャスターの旋回止めカラーと竪軸
ロック部材のロック解除時の位置関係を示す説明図であ
る。
【図3】図1の双輪キャスターのロック時の状態を示す
縦断面図である。
【図4】図3の双輪キャスターの旋回止めカラーと竪軸
ロック部材のロック時の位置関係を示す説明図である。
【図5】図1の双輪キャスターの車輪ロック部材の平面
図である。
【図6】図1の双輪キャスターの車輪ロック部材の正面
図である。
【図7】図1の双輪キャスターの車輪ロック部材の側面
図である。
【図8】図1の双輪キャスターの竪軸下端部の横断面図
である。
【図9】図1の双輪キャスターの旋回止めカラーを示す
一部破断側面図である。
【図10】図1の双輪キャスターのダブルストッパレバ
ーを示す背面図である。
【図11】図1の双輪キャスターのダブルストッパレバ
ーを示す平面図である。
【図12】図1の双輪キャスターの操作レバーを示す側
面図である。
【図13】図1の双輪キャスターの操作レバーを示す背
面図である。
【図14】図1の双輪キャスターのキャスター本体を示
す縦断面図である。
【図15】図1の双輪キャスターのキャスター本体の要
部を示す正面図である。
【図16】図1の双輪キャスターの背面図である。
【図17】旋回止めカラーと竪軸ロック部材の変形例を
示す説明図である。
【図18】旋回止めカラーと竪軸ロック部材の他の変形
例を示す説明図である。
【図19】従来の双輪キャスターを示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
30 双輪キャスター 31 キャスター本体 32 車軸 33、33 車輪 35 竪軸 36 係合溝 38 凹部 40 車輪ロック部材 41、41 両側突部 42 操作レバー 42A、42B カム面 44 操作部 45 空隙 46 孔 47 竪軸ロック部材 47A 先端部 50 旋回止めカラー(係合部) 53 ダブルストッパレバー(変位部材)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−33302(JP,A) 特開 平5−310004(JP,A) 特開 平3−17880(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60B 33/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸を介して両側車輪が回転可能に支持
    され、進行方向前方側に竪軸が回転自在に取り付けられ
    たキャスター本体と、各車輸を停止させる車輪ロック機
    構と、竪軸に対してキャスター本体の旋回を止める旋回
    ロック機構とを備えた双輪キャスターにおいて、上記キ
    ャスター本体の、車軸より進行方向後方側に径方向に沿
    って形成された凹部内に収容さればねにより外方に付
    勢されるとともに両側突部が各車輪の内周に形成された
    係合溝に臨む車輪ロック部材と、上記車輪ロック部材に
    先端カム面を係合させて上記キャスター本体に軸支され
    操作部を後方側に揺動可能に突出させた操作レバーと、
    上記凹部の下側に形成された孔内に挿通され、先端部が
    上記竪軸下端に設けられた係合部に係脱可能に臨むとと
    もにばねにより該係合部に向かって付勢される竪軸ロッ
    ク部材と、両端部が上記車輪ロック部材と竪軸ロック部
    材とにそれぞれ係止され上記キャスター本体に揺動可能
    に軸支されるとともに、操作レバーの操作時、竪軸ロッ
    ク部材の移動を許容する変位部材とを備え、操作レバー
    の操作により車輪と竪軸とを同時にロックすることを特
    徴とする双輪キャスター。
  2. 【請求項2】 変位部材は、孔に連続する空隙内に設け
    られ、上端部がこの空隙と凹部とを仕切る壁面に形成さ
    れた開口部から凹部内に突出して車輪ロック部材の内側
    に当接し、下端部が竪軸ロック部材に穿設された穴に遊
    嵌された断面く字状金具から構成されることを特徴とす
    る請求項1に記載の双輪キャスター。
  3. 【請求項3】 孔は、車軸の下側に水平に形成され竪軸
    ロック部材が摺動可能に収容されることを特徴とする請
    求項1または2に記載の双輪キャスター。
  4. 【請求項4】 竪軸下端の係合部は、周方向に複数形成
    された縦溝から構成され、竪軸ロック部材の先端部がこ
    の縦溝に嵌り込む突出部から構成されることを特徴とす
    る請求項1に記載の双輪キャスター。
  5. 【請求項5】 竪軸下端の係合部は、周方向に形成され
    た歯部から構成され、竪軸ロック部材の先端部がこの歯
    部に噛合する噛合部から構成されることを特徴とする請
    求項1に記載の双輪キャスター。
  6. 【請求項6】 竪軸下端の係合部は、周方向に複数形成
    された円孔から構成され、竪軸ロック部材の先端部がこ
    の円孔に嵌り込む円筒状部から構成されることを特徴と
    する請求項1に記載の双輪キャスター。
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