JP3062187U - 貫通型ドリルヘッドを備える削孔装置 - Google Patents
貫通型ドリルヘッドを備える削孔装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転・衝撃式のものに近い掘削効率が得ら
れ、礫岩層でも掘削可能であり、しかも大きな騒音を発
生することのない貫通型ドリルヘッドを備えた削孔装置
を提供する。 【解決手段】 ベースマシンに傾倒自在に立設されたリ
ーダーに、スライドテーブルがリーダーに沿って摺動自
在に設けられ、このスライドテーブルには給進装置が設
けられて進退されると共に貫通型ドリルヘッドが固設さ
れ、このドリルヘッドには掘削ロッドを把持するチャッ
ク機構、掘削ロッドに回転を与えるモータ及び振動発生
装置が設けられ、チャック機構で把持した掘削ロッド
に、回転、給進及び振動が与えられることを特徴とす
る。
れ、礫岩層でも掘削可能であり、しかも大きな騒音を発
生することのない貫通型ドリルヘッドを備えた削孔装置
を提供する。 【解決手段】 ベースマシンに傾倒自在に立設されたリ
ーダーに、スライドテーブルがリーダーに沿って摺動自
在に設けられ、このスライドテーブルには給進装置が設
けられて進退されると共に貫通型ドリルヘッドが固設さ
れ、このドリルヘッドには掘削ロッドを把持するチャッ
ク機構、掘削ロッドに回転を与えるモータ及び振動発生
装置が設けられ、チャック機構で把持した掘削ロッド
に、回転、給進及び振動が与えられることを特徴とす
る。
Description
【0001】
本考案は、削孔装置に関し、特に、貫通型ドリルヘッドを備え、回転力及び給 進力の他に振動を与えて掘削する削孔装置に関する。
【0002】
従来、土木建設工事において行なうアンカー孔の削孔、薬液注入孔の削孔及び グラウトホールの削孔などの掘削は、削孔装置を用いて行うのが一般である。 この種、削孔装置としては、掘削ロッドに回転と給進を与える回転掘削力で 削孔する回転式のもの、掘削ロッドに衝撃を与える軸線方向衝撃力で削孔する 衝撃式のも、削孔ロッドに回転及び衝撃を与える軸線方向衝撃力で削孔する回 転・衝撃式のもの、などがある。
【0003】 また、掘削ロッドに前記のような回転力、給進力及び衝撃力を与えるのは削孔 装置のドリルヘッドからのものが一般的であり、このドリルヘッドの形態で、貫 通型ドリルヘッド及びトップドライブ型ドリルヘッドのものがある。 トップドライブ型ドリルヘッドは、掘削ロッドの頂部より回転力、給進力及び 衝撃力を伝達するため、掘削ロッドへの回転力、給進力及び衝撃力の伝達に有効 であるが、使用ロッドの長さに比例して、ドリルヘッドを保持するリーダーが長 くなり重くなる不都合がある。
【0004】 貫通型ドリルヘッドは、掘削ロッドがドリルヘッドの中を貫通し、回転力、給 進力及び衝撃力の伝達は、掘削ロッドの軸部を把持したチャック機構を介して行 なわれる。 例えば、図4は、貫通型ドリルヘッドの一例を示す概略説明図で、ベースマシ ンに傾倒自在に立設されたリーダー3に、スライドテーブル4がリーダー3に沿 って摺動自在に設けられ、このスライドテーブル4に貫通型ドリルヘッド(以下 ドリルヘッドと略称する)5が固着され、スライドテーブル4には油圧シリンダ 等の給進装置6が連結され、ドリルヘッド5には、掘削ロッド1を把握するチャ ック機構7および掘削ロッド1に回転を与えるモータ8が設けられている。掘削 ロッド1は、ドリルヘッド5を貫通し、その軸部がチャック機構7でチャックさ れて把持され、掘削ロッド1には、給進装置6でスライドテーブル4が進退する ドリルヘッド5の進退で給進及び引抜きが行われ、モータ8で回転が与えられる ものである。このように貫通型ドリルヘッド5では掘削ロッド1への回転力・給 進力・引抜力などの伝達は、チャック機構7を介して行われる。
【0005】 このように貫通型ドリルヘッドは、掘削ロッド1がドリルヘッド5の中を貫通 するので、チャック機構7の開閉とドリルヘッド5の進退(前後進)の繰り返し で掘削でき、リーダー3の長さに関係なく、すなわちリーダー3が短くても長い 掘削ロッド1が使用できる。
【0006】
しかしながら、このような貫通型ドリルヘッド5では、回転力、給進力および 衝撃力の伝達は、掘削ロッド1の軸部を把持したチャック機構7を介して行われ るため、特に、衝撃力の伝達には適さない。従って、衝撃や回転・衝撃を与える ものは、トップドライブ型ドリルヘッドが多く、貫通型ドリルヘッドは、回転力 と給進力を作用させるものが多い。
【0007】 しかし、掘削ロッドに回転力と給進力だけを作用させる回転式の削孔装置では 、掘削中に礫岩などの層に当たると掘削ができなくなったり、全体に掘削推進力 が遅く掘削効率が低い、などの課題がある。 また、この掘削効率を向上させるために衝撃を与えるものでは、衝撃発生によ る騒音が大きく住宅地、都市部での使用には適さない、という課題がある。
【0008】 本考案は、このような点に鑑み前記従来の課題を解決せんとなされたものであ り、その目的は、回転・衝撃式のものに近い掘削効率が得られ、礫岩層でも掘削 可能であり、しかも大きな騒音を発生することのない貫通型ドリルヘッドを備え た削孔装置を提供することにある。
【0009】
前記目的を達成するため、本考案に係る貫通型ドリルヘッドを備える削孔装置 は、ベースマシンに傾倒自在に立設されたリーダーに、スライドテーブルがリー ダーに沿って摺動自在に設けられ、このスライドテーブルには給進装置が設けら れて進退されると共に貫通型ドリルヘッドが固設され、このドリルヘッドには掘 削ロッドを把持するチャック機構、掘削ロッドに回転を与えるモータ及び振動発 生装置が設けられ、チャック機構で把持した掘削ロッドに、回転、給進及び振動 を与えることを特徴とする。
【0010】 また、本考案に係る貫通型ドリルヘッドを備える掘削装置は、前記振動発生装 置には、振動伝達部材が連結させ、この振動伝達部材が、前記チャック機構に接 続されていることを特徴とする。
【0011】
以下、本考案の実施の形態について図面と共に詳細に説明する。図1は本考案 の実施の形態に係る削孔装置の一例を示す側面図、図2は図1のA部の概略拡大 図、図3は図2の部分拡大図である。なお、同図において図4と同一構成要素は 同一符号を付して説明する。
【0012】 図1乃至図3において、ベースマシン2にリーダー3が傾倒自在に立設され、 このリーダー3には油圧シリンダ15が連結され削孔する角度に応じリーダー3 の角度調整が自在となっている。このリーダー3には、スライドテーブル4がリ ーダー3に沿って摺動自在に設けられ、このスライドテーブル4に貫通型ドリル ヘッド(以下、ドリルヘッドと略称する)5が固着される。また、スライドテー ブル4には油圧シリンダ又は駆動モータからのスプロケットを介して駆動伝達さ れるフィールドチェーン等の給進装置6が連結され、スライドテーブル4はこの 給進装置6で進退される。
【0013】 ドリルヘッド5には、掘削ロッド1を把持するチャック機構7、掘削ロッド1 に回転を与えるモータ8及び掘削ロッド1に振動を与える振動発生装置10が設 けられている。チャック機構7は、スピンドル9に設けられ、このスピンドル9 には歯車13が固着され、この歯車13にはモータ8の駆動軸に連結された歯車 12が噛合される。従って、チャック機構7は、モータ8の駆動により歯車12 ,13の伝動機構を介してスピンドル9を回転することによって回転することが できる。また、本例においては、振動発生装置10に振動伝達部材11が設けら れ、この振動伝達部材11はスピンドル9の内側面に設けた凹溝に沿ってスピン ドル9内に挿入されチャック機構7に当接されている。
【0014】 次に、前記本考案の実施の形態に係る削孔装置の作用を説明する。チャック機 構7は、モータ8の駆動により歯車12,13を介してスピンドル9を回転する とスピンドル9と共に回転する。ドリルヘッド5は、リーダー3に沿って摺動す るスライドテーブル4に固着され、スライドテーブル4には給進装置6が連結さ れているため、この給進装置6でスライドテーブル4を進退させると、ドリルヘ ッド5はスライドテーブル4と共に進退する。また、振動発生装置10の振動伝 達部材11は、チャック機構7に当接しているので、振動発生装置10の振動は このチャック機構7に伝達される。
【0015】 従って、掘削ロッド1を、ドリルロッド5を貫通し、その軸部をチャック機構 7でチャック(把持)して取付け、そこで、モータ8、給進装置6及び振動発生 装置10を駆動すると、掘削ロッド1にはチャック機構7を介してモータ8の回 転、給進装置6での進退及び振動発生装置10の振動が伝達される。すなわち、 給進装置6での進退は、給進及び引抜であるから、掘削ロッド1には、回転力、 給進力、引抜力及び振動が伝達されることになる。
【0016】 掘削ロッド1の先端に位置する掘削ロッドには、掘削ビット14が設けられて いるから、掘削ロッド1に回転、振動及び給進を与えると地盤に所定の削孔を行 うことができる。
【0017】 なお、前記では削孔装置について説明したが、本考案はこれに限定されること なく、他の施工機械にも適用できるものである。例えば、先端の掘削ロッドに、 掘削翼、撹拌翼などを設け、固化材を吐出させつつ掘削することで地盤改良も行 うことができる。
【0018】
以上詳細に説明した通り、本考案は、貫通型ドリルヘッドに振動発生装置を設 けたので、掘削ロッドに回転、給進、引抜の他に振動も与えることができるので 、次のような効果を奏する。 (1)回転・衝撃式のもに近い掘削効率が得られると共に、礫岩層でも掘削可能 である。 (2)衝撃式でないので、衝撃音発生による大きな騒音の発生がなく、住宅地、 都市部でも使用可能となる。 (3)振動発生装置を具備しながら貫通型ドリルヘッドであるため、従来の回転 式の削孔機と同様にドリルヘッドの後方(上方)でのロッド接続作業ができるの でロッド接続作業が容易となる。 (4)ドリルヘッドを保持するリーダーを短く小さくできるので、全体に軽くで き、移動、設置が容易である。 (5)小型で軽く、短いロッドでも使用できるので狭い場所や上方に障害物があ るところでも使用可能となる。 (6)短いロッド、長いロッドに関係なく使用でき、効率の良い作業ができる。 (7)ロッドを直接チャックするのでエネルギーの伝達効率が良く、ロッドとド リルを接続する装置も不要である。
【図1】本考案の実施の形態に係る削孔装置の一例を示
す側面図である。
す側面図である。
【図2】図1のA部の概略拡大図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】従来の貫通型ドリルヘッドの一例を示す概略説
明図である。
明図である。
1 掘削ロッド 2 ベースマシーン 3 リーダー 4 スライドテーブル 5 ドリルヘッド 6 給進装置 7 チャック機構 8 モータ 9 スピンドル 10 振動発生装置 11 振動伝達部材
Claims (2)
- 【請求項1】 ベースマシーンに傾倒自在に立設された
リーダーに、スライドテーブルがリーダーに沿って摺動
自在に設けられ、このスライドテーブルには給進装置が
設けられて進退されると共に貫通型ドリルヘッドが固設
され、このドリルヘッドには掘削ロッドを把持するチャ
ック機構、掘削ロッドに回転を与えるモータ及び振動発
生装置が設けられ、チャック機構で把持した掘削ロッド
に、回転、給進及び振動を与えることを特徴とする貫通
型ドリルヘッドを備える掘削装置。 - 【請求項2】 前記振動発生装置には、振動伝達部材が
連結され、この振動伝達部材が、前記チャック機構に接
続されていることを特徴とする請求項1記載の貫通型ド
リルヘッドを備える削孔装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999001552U JP3062187U (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 貫通型ドリルヘッドを備える削孔装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999001552U JP3062187U (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 貫通型ドリルヘッドを備える削孔装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3062187U true JP3062187U (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=43195936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999001552U Expired - Lifetime JP3062187U (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 貫通型ドリルヘッドを備える削孔装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3062187U (ja) |
-
1999
- 1999-03-16 JP JP1999001552U patent/JP3062187U/ja not_active Expired - Lifetime
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