JPH09296677A - 岩盤削孔装置 - Google Patents

岩盤削孔装置

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JPH09296677A
JPH09296677A JP13424796A JP13424796A JPH09296677A JP H09296677 A JPH09296677 A JP H09296677A JP 13424796 A JP13424796 A JP 13424796A JP 13424796 A JP13424796 A JP 13424796A JP H09296677 A JPH09296677 A JP H09296677A
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guide rod
rod
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gantry
drilling device
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Toshiro Tsuchiya
敏郎 土屋
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Fujitomo Kogyo Kk
NIPPON LOCK ENG KK
OMOTO CONSTR CO Ltd
OOMOTOGUMI KK
Fujita Corp
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Fujitomo Kogyo Kk
NIPPON LOCK ENG KK
OMOTO CONSTR CO Ltd
OOMOTOGUMI KK
Fujita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 削孔作業を迅速に行え、施工効率を大幅に向
上させること。 【解決手段】 架台20は先端にブラケット22を有
し、ブラケット22には削孔ビット24が取着された回
転ロッド26、案内ロッド28が設けられている。そし
て、本発明では、案内ロッド28を保持して案内ロッド
28の軸方向の動きを阻止する保持手段40、案内ロッ
ド28を軸方向に移動可能に支持する支持手段41、案
内ロッド28の後方に配設され案内ロッド28の軸方向
に伸縮する伸縮手段42、該伸縮手段42の先端に設け
られ案内ロッド28の後端に係脱可能に係合する係合手
段44、該係合手段44を開放した状態で伸縮手段42
を案内ロッド28の軸芯を横切る方向に揺動させる退避
手段46などが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル掘削など
の際、複数の孔を近接して削孔することで岩盤にスリッ
ト状の溝を形成する岩盤削孔装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトンネルの構築のために岩
盤を掘削する場合、ダイナマイトなどを用いる発破工法
が採られてきた。しかし、爆破の衝撃により、大きな振
動や騒音が発生して周辺環境に悪影響を及ぼしたり、周
辺岩盤の緩みを招くといった問題があった。そこで、静
的にトンネルを掘削する工法が採用されるようになって
きている。この工法ではまず、トンネルの切羽の外周に
沿って、また切羽を複数の領域に区画するように、多数
の孔が近接して連続削孔され、削孔列によるスリット状
の溝が形成される。次に例えば、溝によって囲まれた領
域に多数の割岩孔を削孔してゴムチューブ式等の割岩機
が挿入され、それを膨脹させることにより各領域が破壊
される。そして、このようなスリット状の溝の形成、お
よびスリット状の溝によって囲まれた領域の破砕を繰り
返すことにより、トンネルが掘り進められる。
【0003】この工法において、多数の孔を近接して削
孔しスリット状の溝を形成するときに特願平1ー343
073号等で知られるような岩盤削孔装置が使用され
る。この岩盤削孔装置は、図9(A)に示されるように
架台2上に、ドリフター4が移動可能に設けられ、この
ドリフター4に支持された油圧シリンダ6によりブラケ
ット8がドリフター4の前方で架台2上に移動可能に設
けられ、ブラケット8には案内ロッド10が取付けら
れ、案内ロッド10はロッドサポート12に挿通支持さ
れている。ドリフター4には、回転ロッド14が案内ロ
ッド10と平行に取付けられ、回転ロッド14はブラケ
ット8を挿通し、ブラケット8により長手方向に摺動可
能に支持されている。この回転ロッド14の先端に削孔
ビット16が固着され、回転ロッド14はロッドサポー
ト12により回転可能に支持されている。また、案内ロ
ッド10は、図9(B)に示されるように、削孔時には
削孔ビット16と一定距離を保つような構成となってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の岩盤
削孔装置では、案内ロッド10がドリフター4と連結さ
れているため、案内ロッド10を前もって孔18の底ま
で挿入することができず、架台2が安定して支持されな
い。また、案内ロッド10の長さが架台2の長さに対応
した寸法となり、例えば、案内ロッド10を回転可能に
支持することができない。
【0005】また、架台の先端にブラケットを設け、こ
のブラケットに固定させて案内ロッドを前方に突設させ
た削孔機も提供されているが、このような構成では削孔
機の全長が長くなり、また、案内ロッドを孔に挿脱する
際に、削孔機全体を前進させあるいは後退させなければ
ならず、施工能率が大幅に低下する問題があった。そこ
で、本発明の目的は、架台を安定して支持でき、削孔作
業が迅速に行われて施工能率を大幅に向上でき、また、
案内ロッドの長さも必要最小限で足り、装置のコンパク
ト化を可能とした岩盤削孔装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、架台と、前記架台に回転可能かつ軸方向に
移動可能に支持された回転ロッドと、前記回転ロッドの
先端に取着された削孔ビットと、前記回転ロッドを回転
駆動する駆動手段と、前記回転ロッドを軸方向に移動さ
せる移動手段と、前記回転ロッドと平行に前記架台に支
持され岩盤に既に削孔された孔に挿入される案内ロッド
とを備えた岩盤削孔装置において、前記架台の先端に設
けられ、前記案内ロッドをその長手方向に移動可能に支
持する支持手段と、前記架台の先端に設けられ、前記案
内ロッドの長手方向の移動が不能となるように案内ロッ
ドを保持する保持手段と、前記架台上で前記案内ロッド
の後方に設けられ案内ロッドの長手方向に沿って伸縮す
る伸縮手段と、前記伸縮手段の先端に設けられ、伸縮手
段の先端が案内ロッドの後端に臨んだ状態で案内ロッド
の後部に係脱可能に係合する係合手段とを設けたことを
特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記架台には、前記伸縮
手段を、前記回転ロッド及び案内ロッドから離れる方向
に退避させる退避手段が設けられていることを特徴とす
る。また、本発明は、前記架台の先端にはブラケットが
立設され、前記支持手段、保持手段は前記ブラケットに
設けられていることを特徴とする。また、本発明は、前
記伸縮手段が、前記案内ロッドと同軸上に延在する流体
圧シリンダと、この流体圧シリンダのピストンロッドに
連結され該ピストンロッドと同軸上に延在し先端が前記
案内ロッドの後端に当接可能な当接部材により構成され
ていることを特徴とする。また、本発明は、前記係合手
段が、前記伸縮手段側で支持された開閉可能な一対のア
ームと、この一対のアームを開閉させる流体圧シリンダ
を備え、前記一対のアームは閉じた状態で前記案内ロッ
ドを保持し、開いた状態で前記案内ロッドから離れるよ
うに構成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記退避手段が架台側で支持された軸を支点として
上下に揺動可能なアームと、このアームを揺動させる流
体圧シリンダを備え、前記伸縮手段は前記アームにより
支持され、前記流体圧シリンダの作動により前記アーム
が下方に揺動した状態で伸縮手段は前記案内ロッドの後
方で案内ロッドと同軸上に配置され、前記流体圧シリン
ダの作動によりアームが上方に揺動した状態で退避位置
となることを特徴とする。
【0008】本発明では、すでに削孔された孔に近接し
て孔を削孔する際、まず、架台を動かして案内ロッドの
先端を岩盤に既に形成されている孔に合わせる。そし
て、保持手段を開放し、伸縮手段、係合手段を介して案
内ロッドを岩盤の孔に挿入する。次に、保持手段により
案内ロッドを保持し、次に、係合手段により案内ロッド
と伸縮手段との連結を切り離す。退避手段を備えた発明
では、案内ロッドと伸縮手段との連結を切り離した後、
退避手段により伸縮手段、係合手段を案内ロッド及び回
転ロッドから離れた位置に変位させる。そして、駆動手
段により回転ロッドを回転させ、移動手段により回転ロ
ッドを前進させて削孔ビットにより削孔を行う。削孔が
終了した後、削孔ビットを孔から抜き出し、この時、案
内ロッドを係合手段により伸縮手段と連結し、伸縮手段
により案内ロッドを抜き出す。退避手段を備えた発明で
は、退避手段により伸縮手段を案内ロッドの後方に変位
させたのち、係合手段により案内ロッドと伸縮手段を連
結し、伸縮手段により案内ロッドを抜き出す。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明に係る岩盤削孔装置の
実施の形態について説明する。図1は岩盤削孔装置の全
体斜視図、図2は岩盤削孔装置の要部の斜視図、図3は
同要部の正面図、図4は同要部の平面図、図5(A)、
(B)は係合手段の説明図を示す。図1において、20
は削孔装置の長尺架台で、図中右側が前部、左側が後部
であり、該架台20は先端にブラケット22を有し、該
ブラケット22には削孔ビット24が取着された回転ロ
ッド26、案内ロッド28などが設けられている。回転
ロッド26の前部はブラケット24を貫通し、ブラケッ
ト22により回転可能かつその長手方向に移動可能に支
持され、回転ロッド26の先端に削孔ビット24が取付
けられている。回転ロッド26は中空となっており、そ
の中空部分は、削孔ビット24の前面に設けられた複数
の開口に接続されている。
【0010】削孔時には回転ロッド26の後端部から前
記中空部に水が注入され、その水は削孔ビット24の開
口より噴出する。架台20上の、ブラケット22より後
方の位置にはロッドサポート30が設けられ、回転ロッ
ド26の後部を回転可能に支持している。ロッドサポー
ト30よりさらに後方には、ブラケット32を介して架
台20上に前後に移動自在に取付けられたドリフター3
4が設けられ、回転ロッド26の他端はドリフター34
(駆動手段に相当)に取付けられ、ドリフター34によ
り回転ロッド26は回転駆動される。架台20とブラケ
ット32との間に油圧シリンダ36(移動手段に相当)
が設けられており、ドリフター34が油圧シリンダ36
の伸縮によりブラケット32を介して移動され、これに
よりドリフター34、回転ロッド26、削孔ビット24
が回転ロッド26の長手方向に一体的に移動される。前
記案内ロッド28は、回転ロッド26の上方のブラケッ
ト22箇所で回転ロッド26と平行にその長手方向に移
動可能に支持されている。案内ロッド28も中空であ
り、削孔時には後端から空気または水が注入され、それ
らは案内ロッド28の先端から噴出する。
【0011】そして、本発明では、案内ロッド28を保
持して案内ロッド28の軸方向の動きを阻止する保持手
段40、案内ロッド28を軸方向に移動可能に支持する
支持手段41、案内ロッド28の後方に配設された伸縮
手段42、該伸縮手段42の先端に設けられ案内ロッド
28の後端に係脱可能に係合する係合手段44、該係合
手段44を開放した状態で伸縮手段42を案内ロッド2
8の軸芯を横切る方向に揺動させる退避手段46などが
設けられている。
【0012】前記保持手段40は、架台20先端のブラ
ケット22に取着された油圧シリンダ50と、油圧シリ
ンダ50によって僅かに開閉するチャックを備える。こ
のチャックは、図3に示すように、案内ロッド28を上
下から挟持する半円筒状の下チャック爪5002と上チ
ャック爪5004からなり、油圧シリンダ50の作動に
より上チャック爪5004が上下動し、上下のチャック
爪5002、5004で挟持した時に案内ロッド28は
軸方向に移動不能となり、開いた時に、軸方向に移動可
能となる。そして、上チャック爪5004が開いた時、
その開き量が僅かであるので案内ロッド28を軸方向に
移動可能に案内する案内部となるよう構成され、従っ
て、本実施例では、このチャックが案内ロッド28の支
持手段41を兼用している。尚、本発明において支持手
段41は、架台20の先端において案内ロッド28をそ
の長手方向に移動可能に支持するものであればよいの
で、例えば、ブラケット22に設けた軸受孔や軸受部、
あるいはこれら軸受孔や軸受部に前記チャックを加えた
もの等であってもよい。
【0013】前記伸縮手段42は、流体圧シリンダであ
る油圧シリンダ52と、該油圧シリンダ52により進退
移動可能なロッド54の先端に設けられた円柱状の当接
部材56で構成され、前記油圧シリンダ52と当接部材
56は案内ロッド28の後方で案内ロッド28と同軸上
に設けられている。
【0014】前記係合手段44は、前記当接部材56に
設けられた一対のアーム72と、アーム72を開閉する
油圧シリンダ64等により構成されている。前記油圧シ
リンダ64は、その基部が当接部材56のブラケット5
8に軸62を介して揺動可能に支持され、油圧シリンダ
64のロッド68の先端とアーム72の後端が軸70を
連結されている。前記アーム72は後端寄り部分が当接
部材56のブラケット60に軸66を介して枢支され、
アーム72の先部は当接部材56の前方に延出し、先端
にチャック74が設けられている。従って、図5(A)
に示すように、油圧シリンダ64のロッド68を伸長し
一対のアーム72を軸66を中心に内側に揺動させるこ
とで、チャック74により案内ロッド28後端の小径部
2802が保持される。また、図5(B)に示すよう
に、油圧シリンダ64のロッド68を縮小させると一対
のアーム72は軸66を中心に外側に揺動し、チャック
74が案内ロッド28から離れる。
【0015】前記退避手段46は、図3、図4、図6お
よび図7に示すように、架台20に垂直に取着されたL
字形のブラケット78と、このブラケット78と油圧シ
リンダ52間を連結するアーム82と、アーム82を上
下方向に揺動させる油圧シリンダ90等で構成されてい
る。前記ブラケット78の上部は軸80を介してアーム
82に連結され、油圧シリンダ90の基部はブラケット
78の下部に軸84を介して揺動可能に支持され、油圧
シリンダ90のロッド86の先端は軸88を介してアー
ム82に連結されている。そして、図7に実線で示すよ
うに、油圧シリンダ90のロッド86を縮小させると、
伸縮手段42を構成する油圧シリンダ52と当接部材5
6が案内ロッド28の後方で案内ロッド28と同軸上に
配置され、また、図7に想像線で示すように、油圧シリ
ンダ90によりロッド86を伸長させると、伸縮手段4
2を構成する油圧シリンダ52や当接部材56及び係合
手段44が、軸80を支点として揺動し、当初の位置か
ら斜め上方に変位するように構成されている。
【0016】次に、近接させて多数の孔を削孔する作業
について説明する。先ず、図8(A)、(B)に示すよ
うに岩盤Rに予め形成されている孔Hに案内ロッド28
を挿入する。この作業では、まず、伸縮手段42先端の
係合手段44により把持されている案内ロッド28の先
端を岩盤Rに形成されている孔Hに合わせる。そして、
保持手段40のチャックを開放させ、案内ロッド28が
長手方向に移動できる状態とし、伸縮手段42の油圧シ
リンダ52を伸長させる。これにより係合手段44を介
して案内ロッド28が前進し、案内ロッド28が孔Hの
底まで挿入され固定される。これによって、ブラケット
22も岩盤Rに強固に固定されることになる。尚、係合
手段44が案内ロッド28の後端を把持した状態では、
案内ロッド28の後端と当接部材56の先端との間には
間隙が形成されているが、例えば、案内ロッド28が孔
底に当接した際の衝撃力が係合手段44の把持力に打ち
勝って案内ロッド28が滑り、後退したときに案内ロッ
ド28の後端が当接部材56に当接するようになってい
る。
【0017】案内ロッド28が孔Hに挿入されると、保
持手段40のチャックが閉じられ、案内ロッド28はそ
の長手方向に移動不能となった状態で架台20先端のブ
ラケット22に保持される。次に、油圧シリンダ64の
ロッド68を縮小させて一対のアーム72を外側に揺動
させ、チャック74を開放し、案内ロッド28と伸縮手
段42との連結を切り離す。次に、図8(C)に示すよ
うに、退避手段46の油圧シリンダ90のロッド86を
伸長させて、伸縮手段42、係合手段44を斜め上方に
退避させ、待機させる。これにより、削孔ビット24に
よる削孔が進行してドリフター34が、案内ロッド28
の後方に近付いても、ドリフター34の移動の際の障害
がなくなって進路が確保されるため、深孔の削孔が可能
となる。
【0018】次に、図8(D)に示すように、回転ロッ
ド26をドリフター34により高速回転させ、削孔ビッ
ト24を油圧シリンダ36により徐々に前進させて案内
ロッドを28を挿入した孔Hに隣接して削孔を行う。削
孔が完了すると、図8(E)に示すように、油圧シリン
ダ36によりドリフター34を架台20の後端まで移動
させ、削孔ビット24を孔Hから抜き出す。次に、図8
(F)に示すように、退避手段46により伸縮手段42
及び係合手段44を当初の位置に戻し、伸縮手段42と
案内ロッド28を同軸上に配置する。
【0019】次に、係合手段44により案内ロッド28
の後端の小径部2802を把持して伸縮手段42と案内
ロッド28を連結させる。次に、図8(G)に示すよう
に、伸縮手段42の油圧シリンダ52を縮小作動させて
案内ロッド28を孔Hから引き抜き、案内ロッド28
を、今形成した岩盤Rの孔Hに合わせる準備を行う。
【0020】本実施例によれば、架台20に設けられた
伸縮手段42により、削孔ビット24の軸方向の動きと
は別に、案内ロッド28の前進、後退を行わせるので、
削孔ビット24による削孔前に、孔Hの底部まで案内ロ
ッド28を挿入でき、従って架台20を安定して支持で
き、削孔作業の効率を高めることができる。また、岩盤
削孔装置を静止たままで案内ロッド28の前進、後退を
行えるので、案内ロッド28の挿入・引抜きを迅速に行
え、施工能率を大幅に向上させることができる。また、
案内ロッド28を、削孔ビット24とは切離して単独で
前進、後退させることができるので、案内ロッド28の
長さは削孔する孔Hの深さに対応した長さで足り、した
がって、岩盤削孔装置の全長を短縮でき、また、案内ロ
ッド28を回転可能に支持する場合も、あるいは、案内
ロッドの外周面のみを回転可能に構成する場合にも有利
となる。
【0021】また、削孔ビット24による削孔時に、係
合手段44により案内ロッド28と伸縮手段42を切り
離しておくことができるので、削孔時に案内ロッド28
からの振動等が伸縮手段42に伝達されず、伸縮手段4
2や係合手段44の耐久性上有利となる。また、実施例
では退避手段46を設け、削孔時に、伸縮手段42、係
合手段44を回転ロッド26及び案内ロッド28から離
れた位置に変位させるようにしたので、例えば、大きな
ドリフター34を用いた場合でも、ドリフター34の移
動の際の障害がなく、したがって、大きなドリフター3
4を用いて孔Hを深く削孔することが可能となる。
【0022】尚、伸縮手段42はリンク機構等を用いて
構成してもよいが、実施例のように油圧シリンダ等の流
体圧シリンダを用いると安価に製作でき、また、確実な
動きが得られる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、架台と、前記架台に回転可能かつ軸方向に移動
可能に支持された回転ロッドと、前記回転ロッドの先端
に取着された削孔ビットと、前記回転ロッドを回転駆動
する駆動手段と、前記回転ロッドを軸方向に移動させる
移動手段と、前記回転ロッドと平行に前記架台に支持さ
れ岩盤に既に削孔された孔に挿入される案内ロッドとを
備えた岩盤削孔装置において、前記架台の先端に設けら
れ、前記案内ロッドをその長手方向に移動可能に支持す
る支持手段と、前記架台の先端に設けられ、前記案内ロ
ッドの長手方向の移動が不能となるように案内ロッドを
保持する保持手段と、前記架台上で前記案内ロッドの後
方に設けられ案内ロッドの長手方向に沿って伸縮する伸
縮手段と、前記伸縮手段の先端に設けられ、伸縮手段の
先端が案内ロッドの後端に臨んだ状態で案内ロッドの後
部に係脱可能に係合する係合手段とを設けた構成とし
た。そのため、架台を安定して支持でき、削孔作業が迅
速に行われて施工能率を大幅に向上でき、また、案内ロ
ッドの長さも必要最小限で足り、岩盤削孔装置のコンパ
クト化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の岩盤削孔装置の全体斜視図である。
【図2】本発明の岩盤削孔装置の要部の斜視図である。
【図3】本発明の岩盤削孔装置の要部の正面図である。
【図4】本発明の岩盤削孔装置の要部の平面図である。
【図5】(A)は係合手段が閉じた状態、(B)は把持
手段が開いた状態の斜視図である。
【図6】図3のA矢視図である。
【図7】図3のB−B断面図である。
【図8】(A)乃至(G)は削孔作業の説明図である。
【図9】(A)は従来の削孔装置の全体側面図、(B)
は従来の削孔装置における案内ロッドと削孔ビットとの
関係を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
20 架台 24 削孔ビット 26 回転ロッド 28 案内ロッド 40 保持手段 41 支持手段 42 挿入機構 44 把持手段 46 退避手段 R 岩盤 H 割岩孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 敏郎 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架台と、 前記架台に回転可能かつ軸方向に移動可能に支持された
    回転ロッドと、 前記回転ロッドの先端に取着された削孔ビットと、 前記回転ロッドを回転駆動する駆動手段と、 前記回転ロッドを軸方向に移動させる移動手段と、 前記回転ロッドと平行に前記架台に支持され岩盤に既に
    削孔された孔に挿入される案内ロッドとを備えた岩盤削
    孔装置において、 前記架台の先端に設けられ、前記案内ロッドをその長手
    方向に移動可能に支持する支持手段と、 前記架台の先端に設けられ、前記案内ロッドの長手方向
    の移動が不能となるように案内ロッドを保持する保持手
    段と、 前記架台上で前記案内ロッドの後方に設けられ案内ロッ
    ドの長手方向に沿って伸縮する伸縮手段と、 前記伸縮手段の先端に設けられ、伸縮手段の先端が案内
    ロッドの後端に臨んだ状態で案内ロッドの後部に係脱可
    能に係合する係合手段と、 を設けたことを特徴とする岩盤削孔装置。
  2. 【請求項2】 前記架台には、前記伸縮手段を、前記回
    転ロッド及び案内ロッドから離れる方向に退避させる退
    避手段が設けられている請求項1記載の岩盤削孔装置。
  3. 【請求項3】 前記架台の先端にはブラケットが立設さ
    れ、前記支持手段、保持手段は前記ブラケットに設けら
    れている請求項1記載の岩盤削孔装置。
  4. 【請求項4】 前記伸縮手段は、前記案内ロッドと同軸
    上に延在する流体圧シリンダと、この流体圧シリンダの
    ピストンロッドに連結され該ピストンロッドと同軸上に
    延在し先端が前記案内ロッドの後端に当接可能な当接部
    材により構成されている請求項1記載の岩盤削孔装置。
  5. 【請求項5】 前記係合手段は、前記伸縮手段側で支持
    された開閉可能な一対のアームと、この一対のアームを
    開閉させる流体圧シリンダを備え、前記一対のアームは
    閉じた状態で前記案内ロッドを保持し、開いた状態で前
    記案内ロッドから離れるように構成されている請求項1
    記載の岩盤削孔装置。
  6. 【請求項6】 前記退避手段は架台側で支持された軸を
    支点として上下に揺動可能なアームと、このアームを揺
    動させる流体圧シリンダを備え、前記伸縮手段は前記ア
    ームにより支持され、前記流体圧シリンダの作動により
    前記アームが下方に揺動した状態で伸縮手段は前記案内
    ロッドの後方で案内ロッドと同軸上に配置され、前記流
    体圧シリンダの作動によりアームが上方に揺動した状態
    で退避位置となる請求項2記載の岩盤削孔装置。
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