JP3061620B1 - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JP3061620B1
JP3061620B1 JP11177679A JP17767999A JP3061620B1 JP 3061620 B1 JP3061620 B1 JP 3061620B1 JP 11177679 A JP11177679 A JP 11177679A JP 17767999 A JP17767999 A JP 17767999A JP 3061620 B1 JP3061620 B1 JP 3061620B1
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幸生 定
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Abstract

【要約】 【課題】 フィールドコアの回転防止用のプレートをフ
ィールドコアに強固かつ容易に固定する。 【解決手段】 フィールドコア2の軸方向端面に、1対
のガイド部2aと、これを連結する固定部2bを設け
る。1対のガイド部2a間にプレート18の一端近傍を
挿入する。プレート18の一端近傍には貫通孔が設けら
れ、この貫通孔内に固定部2bの一部を押し込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば複写機
の給紙用等に使用される電磁クラッチに関し、より特定
的には、電磁クラッチのフィールドコアと、該フィール
ドコアの回転防止のための回転防止部材との接続構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、回転駆動される入力回転要素
の駆動力を選択的に伝達する電磁クラッチは知られてい
る。この電磁クラッチの一例を図6に示す。図6(a)
は従来の電磁クラッチの分解斜視図であり、図6(b)
は、従来の電磁クラッチにおいて使用されていた弾性部
材を示す斜視図である。
【0003】図6(a)に示すように、電磁クラッチ
は、フィールドコア2と、筒状軸5と、ロータ7と、ア
ーマチュア9と、歯車10とを備える。
【0004】フィールドコア2内には、電磁コイルが組
込まれる。また、フィールドコア2には、フィールドコ
ア2の回転防止のためのプレート18が取付けられる。
このプレート18は、両側端近傍にフィールドコア2側
に突出する2つの凸部と、それらの間に貫通孔とを有す
る。フィールドコア2側には、この2つの凸部を受入れ
る穴が設けられる。この穴内に2つの凸部を受入れると
ともに、プレート18の貫通孔内にフィールドコア2側
に設けられた突起を受入れる。それにより、フィールド
コア2に対しプレート18を位置決めすることができ
る。この状態で上記の突起の先端をプレス変形させるこ
とにより、プレート18をフィールドコア2にかしめ固
定する。
【0005】ロータ7は、筒状軸5の外周にかしめ固定
される。アーマチュア9と弾性部材8は、図6(b)に
示すように、かしめ部14によって固定されている。ア
ーマチュア9は、3つのねじ19を介して歯車10に固
定される。アーマチュア9には、ねじ19を受入れる切
欠き部15が設けられる。歯車10は上記ねじ19を受
入れる筒部17を有する。また、弾性部材8には、ねじ
19を受入れる貫通孔16が設けられる。
【0006】電磁クラッチを組立てる際には、フィール
ドコア2に上述の手法でプレート18をかしめ固定し、
筒状軸5にロータ7をかしめ固定する。また、ねじ19
によってアーマチュア9および弾性部材8を歯車10に
固定し、これらを筒状軸5の一端側に外嵌する。そし
て、筒状軸5の他端側をフィールドコア2内に挿通す
る。
【0007】上記の構成を有する従来の電磁クラッチの
フィールドコア2内に組込まれる電磁コイルに通電する
ことにより、磁気的吸引力によってアーマチュア9が弾
性部材8の弾性作用に抗してロータ7の片面に吸着され
る。それにより、アーマチュア9とロータ7とが接続状
態となり、歯車10に伝達される動力が筒状軸5に伝達
される。
【0008】他方、電磁コイルへの通電を停止すると、
弾性部材8の弾性作用によってアーマチュア9がロータ
7から離れ、アーマチュア9とロータ7との接続状態が
解除される。それにより、歯車10からの動力は筒状軸
5に伝達されなくなる。
【0009】このように電磁コイルへの通電を制御する
ことにより、歯車10に伝達された動力を選択的に筒状
軸5に伝達することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電磁クラッチには、次に説明するような問題があった。
【0011】上述のようにプレート18はフィールドコ
ア2にかしめ固定されるが、1箇所のみでかしめ固定さ
れていたため、かしめ強度が不足し、プレート18が外
れやすくなるという問題があった。また、フィールドコ
ア2とプレート18との位置合わせに際し、フィールド
コア2に設けられた小さな穴にプレート18の凸部を嵌
入するとともにプレート18の貫通孔にフィールドコア
2の端面の突起を受け入れる必要があり、位置合わせ作
業が容易であるとは言えなかった。特に、上記のかしめ
作業を機械化する際に位置合わせの困難性が顕著とな
り、専用の高価な設備が必要となっていた。そのため、
製造コストが増大するという問題もあった。
【0012】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものである。この発明の目的は、フィー
ルドコアの回転防止用プレートをフィールドコアに強固
に固定することができ、かつフィールドコアに対するプ
レートの位置決めをも容易に行える電磁クラッチを提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電磁クラ
ッチは、フィールドコアと、回転防止部材と、複数のガ
イド部と、固定部とを備える。フィールドコアには電磁
コイルが組込まれる。回転防止部材は、フィールドコア
に固定され、該フィールドコアの回転防止機能を有す
る。ガイド部は、フィールドコアの外表面に間隔をあけ
て突設され、回転防止部材の側面を案内するとともに回
転防止部材の位置決めをも行なう。固定部は、複数の
イド部を連結するように回転防止部材上に延在し、回転
防止部材をフィールドコアに固定する。
【0014】このように、固定部が複数のガイド部を連
結するように回転防止部材上に延在するので、複数箇所
で回転防止部材をフィールドコアに固定することができ
る。それにより、従来例よりも強固に回転防止部材をフ
ィールドコアに固定することができ、回転防止部材が外
れるのを効果的に抑制することができる。また複数のガ
イド部を設けることにより、このガイド部に沿って回転
防止部材を移動させるだけで所望の位置に回転防止部材
を配置することができる。そのため、フィールドコアに
対する回転防止部材の位置決めを容易に行うことがで
き、従来例のような高価な設備が不要となる。以上のこ
とより、本発明によれば、電磁クラッチの信頼性を向上
させることができるばかりでなく、製造コストを低減す
ることもできる。
【0015】上記の回転防止部材は、一端近傍に貫通孔
を有し、複数のガイド部間に回転防止部材の一端が受入
れられる。このとき、固定部の一部は、プレス等により
貫通孔内に押し込まれる。なお、貫通孔の代わりに、凹
部や切欠きを設けることも考えられる。
【0016】固定部が複数のガイド部を連結するように
回転防止部材上に延在することにより、一体のガイド部
および固定部によって回転防止部材を保持することがで
き、回転防止部材が外れるのをより効果的に抑制するこ
とができる。また、固定部をもガイド部として機能させ
ることができ、回転防止部材の位置決めをさらに容易に
行うことができる。
【0017】回転防止部材は、好ましくは、ガイド部と
係合することにより回転防止部材の位置決めを行う係合
部を両側端に有する。
【0018】かかる係合部を設けることにより、回転防
止部材の位置決めをさらに容易に行えるとともに、回転
防止部材が外れることをも抑制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の1つの実施の形態における電磁クラッチの構造につ
いて説明する。
【0020】図1は、本発明の1つの実施の形態におけ
る電磁クラッチ1を示す断面図である。図2は、図1に
示す電磁クラッチ1の分解斜視図である。
【0021】まず図1を参照して、電磁クラッチ1は、
フィールドコア2と、筒状軸5と、スリーブ6と、ロー
タ7と、弾性部材8と、アーマチュア9と、歯車10
と、ブッシング13とを備える。
【0022】筒状軸5は、たとえばプラスチック等によ
り構成され、その内部に複写機におけるタイミングロー
ラの支持軸のような被動軸の一端が挿入される。筒状軸
5の外周上には金属製のスリーブ6が取付けられる。
【0023】スリーブ6の外周上に、フィールドコア2
が取付けられる。フィールドコア2内には電磁コイル3
およびそれを覆うボビン4が組込まれる。フィールドコ
ア2の軸方向の端面には、フィールドコア2の回転防止
のためのプレート(回転防止部材)18が取付けられ
る。上記のフィールドコア2、電磁コイル3およびスリ
ーブ6が、ロータ7にアーマチュア9を吸着させる電磁
力を発生させる電磁手段として機能する。
【0024】筒状軸5の外周上には、該筒状軸5と一体
となってその周方向に回転するロータ7が取付けられ
る。図1に示す態様では、ロータ7は、一体のプレス成
形品で構成されているが、複数の部品で構成されてもよ
い。ロータ7と隣り合う位置にブッシング13、弾性部
材8およびアーマチュア9が筒状軸5に対し回転自在に
外嵌される。ロータ7とアーマチュア9間には間隙Dが
存在し、上記の電磁手段による電磁力でアーマチュア9
がロータ7に吸着されることにより間隙Dはゼロとな
る。
【0025】筒状軸5の周方向にブッシング13、弾性
部材8およびアーマチュア9と直接あるいは間接的に係
合しそれらと一体となって回転する歯車10が筒状軸5
に外嵌される。この歯車10は、動力伝達部材としての
機能を有し、この歯車10に伝達された動力が選択的に
筒状軸5に伝達される。それにより、上述の被動軸が選
択的に回転操作される。なお、歯車10の代わりにプー
リやスプロケット等の動力伝達部材を採用することも考
えられる。筒状軸5の一端には、シム12を介して止め
輪11が取付けられる。これらにより、ブッシング1
3、弾性部材8、アーマチュア9および歯車10の位置
決めおよび抜け防止が行なわれる。
【0026】次に、図2を用いて、図1に示す電磁クラ
ッチの組立方法および各要素の構造についてより詳しく
説明する。
【0027】図2を参照して、筒状軸5の一端にはフラ
ンジ部5bが設けられ、他端側には溝部5cが設けられ
る。また、フランジ部5b側に位置する筒状軸5の外表
面には、筒状軸5の周方向にスリーブ6と係合する係合
部5aが設けられる。この場合であれば、4つの凸部が
筒状軸5の外周上に設けられているが、スリーブ6と係
合するものであれば他の構造を採用可能である。たとえ
ば、筒状軸5の外周に溝部や軽斜面等を設けてもよい。
【0028】スリーブ6の軸方向一端側の内周には、上
述の係合部5aを受け入れる4つの溝部6aが設けられ
ている。また、スリーブ6の軸方向他端側の内周には、
後述するロータ7の係合部7aを受け入れる溝部が設け
られる。このようにスリーブ6の両端に溝部をそれぞれ
設けることにより、このスリーブ6を介して筒状軸5と
ロータ7とを筒状軸5の周方向に係合させることができ
る。かかる構造のスリーブ6を、筒状軸5の外周に、溝
部5c側から装着する。
【0029】次に、スリーブ6の外周上にボビン4を有
するフィールドコア2を取付ける。このフィールドコア
2も、溝部5c側から装着する。それにより、フィール
ドコア2の軸方向端面とフランジ部5bとが係合する。
【0030】このとき、フィールドコア2にプレート1
8を予めかしめ固定しておく。フィールドコア2は、図
2および図3に示すように、軸方向の端面に1対のガイ
ド部2aと、このガイド部2aを連結する固定部2bと
を有する。ガイド部2aは、フィールドコア2の外表面
に複数突設され、プレート18の側面を案内するととも
にプレート18を左右方向に位置決めする機能を有す
る。帯状の固定部2bは、ガイド部2aから連続してプ
レート18上に延在し、プレート18をフィールドコア
2に固定する。
【0031】上記のように複数のガイド部2aを設ける
ことにより、これらに沿ってプレート18を移動させる
だけで所望の位置にプレート18を配置できるので、プ
レート18の位置決めを従来例より格段に容易に行なえ
る。また、固定部2bが複数のガイド部2aから連続し
てプレート18上に延在するので、複数箇所でプレート
18をフィールドコア2に固定することができる。それ
により、従来例よりも強固にプレート18をフィールド
コア2に固定することができる。
【0032】なお、図2に示す態様では、固定部2b
は、プレート18上で連続しているが、プレート18上
で不連続であっても良い。また、ガイド部2aの数につ
いても複数であれば任意に選択可能である。ここで、
「複数のガイド部」の概念には、物理的に分離して配置
されている複数のガイド部のみならず、プレート18に
おける複数の端面部分(たとえば側面部分と底面部分)
あるいは離隔した端面部分(たとえば両側面部分)を案
内する一体のガイド部をも含む。
【0033】図4に示すように、プレート18は、一端
近傍に貫通孔18aと、両側端にガイド部2aと係合す
る1対の係合部18bとを有する。固定部2bの一部
は、好ましくは、図2に示すようにプレスされて貫通孔
18a内に押し込まれる。それにより、強固にプレート
18をフィールドコア2に固定することができる。ま
た、プレート18が係合部18bを有することにより、
上下方向にもプレート18を位置決めすることができ、
さらに容易にプレート18の位置決めを行なうことがで
きる。
【0034】図2および図3に示すように、フィールド
コア2は一体の金属により構成されているので、磁気特
性が良好であることに加えて、内周と外周の同軸度も良
好となる。また、図2および図3に示すように、フィー
ルドコア2には、軸方向端面から外周面にわたって延在
する切欠部が設けられる。それにより、リード線をフィ
ールドコア2の軸方向端面のみならず外周面からも引出
すことができる。
【0035】次に、図5を用いて、フィールドコア2と
プレート18の変形例について説明する。図5(a)に
示すように、本変形例では、ガイド部2aおよび固定部
2bが、フィールドコア2の軸方向端面の上下に1対設
けられている。それにより、上下いずれの方向からもプ
レート18を挿入することができる。また、フィールド
コア2の軸方向端面に、プレート18の下端を支持する
軸受部材20を取付けている。それにより、プレート1
8の回転を抑制でき、プレート18の外れ防止に寄与し
得る。
【0036】図5(b)に示すように、プレート18
は、側方に膨出する係合部18bを両側端に有する。こ
の係合部18bをガイド部2aと係合させることによ
り、プレート18の上下方向の位置決めを行なうことが
できる。
【0037】上述の構造のフィールドコア2をスリーブ
6の外周上に取付けた後、ロータ7を筒状軸5に外嵌す
る。ロータ7は、筒状軸5の軸方向に突出する係合部7
aを内周近傍に有する。この係合部7aをスリーブ6の
他端側の溝部に挿入する。それにより、ロータ7とスリ
ーブ6とを筒状軸5の周方向に係合させることができ
る。このようにロータ7を溝部5c側から筒状軸5に装
着するだけでロータ7を筒状軸5に取付けることができ
るので、ロータ7を筒状軸5にかしめ固定する必要がな
くなる。それにより、ロータ7が変形して筒状軸5に対
し傾くのを抑制することができ、ロータ7へのアーマチ
ュア9の吸着不良を抑制し、またアーマチュア9からロ
ータ7への動力伝達損失を低減することができる。な
お、ロータ7を、筒状軸5と直接係合させてもよい。
【0038】ブッシング13は、たとえばプラスチック
により構成され、筒状部13bと、その外周に3つの凸
部13aとを有する。筒状部13bは、筒状軸5の外周
面上に回転自在に取付けられ、ロータ7とアーマチュア
9間の間隙Dを調整する機能を有する。具体的には、筒
状部13bの軸方向の長さを調整することにより、上記
の間隙Dを調整することができる。それにより、従来例
のようにロータ7とアーマチュア9間の間隙を調整する
という面倒な作業が不要となるばかりでなく、間隙Dの
ばらつきをも低減することができる。
【0039】凸部13aは、ブッシング13の径方向外
方に突出し、ロータ7側に押圧部13cを有する。押圧
部13cは、凸部13aを筒状部13bの周方向に拡張
することにより形成され、弾性部材8と筒状軸5の軸方
向に係合し、弾性部材8をアーマチュア9側に押圧固定
する機能を有する。上記の構造のブッシング13を、そ
の一方の端面がロータ7と当接するように筒状軸5に外
嵌する。
【0040】弾性部材8は、たとえばステンレス鋼等の
金属製であり、環状の形状を有する。また、弾性部材8
は、外周から径方向外方に突出する3つの弾性部8a
と、内周に3つの切欠部8bとを有する。弾性部8a
は、筒状軸5の軸方向にアーマチュア9と係合し、アー
マチュア9をロータ7から引離す方向に付勢する。切欠
部8bは、ブッシング13外周の凸部13aを受け入
れ、この凸部13aと筒状軸5の周方向に係合する。か
かる構造の弾性部材8を筒状軸5に外嵌する。このと
き、切欠部8b内にブッシング13の凸部13aを嵌入
する。
【0041】金属製のアーマチュア9は、内周に3つの
凹部9aを有し、環状の形状を有する。凹部9aは、ロ
ータ7側の端面において弾性部8aと対応した位置に設
けられ、弾性部8aを受け入れる。それにより、アーマ
チュア9と弾性部8aを筒状軸5の周方向に係合させる
ことができる。アーマチュア9の歯車10側の端面(背
面)には、筒状軸5の軸方向に突出する凸部(図1にお
ける9b)が設けられる。この凸部が歯車10に設けら
れる凹部10dに嵌め込まれ、アーマチュア9と歯車1
0とが筒状軸5の周方向に直接係合する。上記の構造の
アーマチュア9を筒状軸5に外嵌する。このとき、弾性
部材8の弾性部8aをアーマチュア9の凹部9a内に収
容する。
【0042】歯車10は、たとえばプラスチック製であ
り、一方の端面に凸部10a、10cをそれぞれ複数個
有する。凸部10a、10cは、ともに筒状軸5の軸方
向に突出する。凸部10a間の凹部10bに上記の凸部
13aを受入れ、凸部10aと凸部13aとが筒状軸5
の周方向に係合する。凸部10cは、凸部10aの外側
に設けられ、該凸部10c間の凹部10dにアーマチュ
ア9の凸部9b(図1参照)を受入れ、凸部10cと凸
部9bとが筒状軸5の周方向に係合する。
【0043】かかる構造の歯車10を、筒状軸5に外嵌
する。このとき、凹部10b内にブッシング13の凸部
13aを受入れ、凹部10d内にアーマチュア9の背面
の凸部9bを受入れる。それにより、ブッシング13、
弾性部材8、アーマチュア9および歯車10を、筒状軸
5の周方向に直接あるいは間接的に係合させることがで
きる。その結果、ブッシング13、弾性部材8、アーマ
チュア9および歯車10を、筒状軸5の周方向に一体的
に回転させることができる。
【0044】上記のようにして歯車10までを筒状軸5
に装着した後、シム12および止め輪11を筒状軸5に
取付ける。シム12の数は任意に選択可能であるが、こ
のシム12によって、筒状軸5の軸方向における歯車1
0等の位置調整を行なえる。また、止め輪11は、筒状
部5外周の溝部5cに取付けられ、各要素の抜けを防止
する。
【0045】以上のように、各要素を筒状軸5に単純に
外嵌するだけでよいので、従来例のようなねじ止め作業
が一切不要となり、またかしめ作業を低減することもで
きる。そのため、電磁クラッチの組立時間を従来例より
も格段に短縮することができる。
【0046】このように、本発明の1つの実施の形態に
ついて説明を行なったが、上述の実施の形態はあくまで
も一例であり、本発明はそれに限定されるものではな
い。
【0047】たとえば、ガイド部2aおよび固定部2b
をプレート18の貫通孔18a内に受け入れてもよい。
また、貫通孔18aの代わりに凹部や切欠部を設けても
よい。さらに、本発明のガイド部2aおよび固定部2b
と同様の機能を有するものであれば、上記以外の任意の
構造を採用することも可能である。
【0048】また、凸部13a,10a,10cの形状
や形成位置についても、上記以外の構造を採用すること
ができる。さらに、歯車10の端面に直接凹部10d,
10bを形成することも考えられる。また、弾性部8a
の形状や数についても、任意に選択可能である。また、
ブッシング13、弾性部材8、アーマチュア9および歯
車10の係合関係についても、これらを筒状軸5の周方
向に直接あるいは間接的に係合させることができるもの
であれば、上記以外の係合態様を採用することができ
る。
【0049】つまり、特許請求の範囲に記載の発明と均
等の範囲での変更や修正を上述の実施の形態に加えるこ
とが当初から意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態における電磁クラッ
チを示す断面図である。
【図2】図1に示す電磁クラッチの分解斜視図である。
【図3】(a)は、本発明に係るフィールドコアの斜視
図である。(b)は、(a)に示すフィールドコアの断
面図である。
【図4】本発明に係るプレートの斜視図である。
【図5】(a)は、本発明のフィールドコアの変形例を
示す斜視図である。 (b)は、本発明のプレートの変形例を示す斜視図であ
る。
【図6】(a)は、従来の電磁クラッチの分解斜視図で
ある。 (b)は、従来の弾性部材の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電磁クラッチ 2 フィールドコア 2a ガイド部 2b 固定部 3 電磁コイル 4 ボビン 5 筒状軸 5a,7a,18b 係合部 5b フランジ部 5c,6a, 溝部 6 スリーブ 7 ロータ 8 弾性部材 8a 弾性部 8b 切欠部 9 アーマチュア 9a,10b,10d 凹部 9b,10a,10c,13a 凸部 10 歯車 11 止め輪 12 シム 13 ブッシング 13b 筒状部 13c 押圧部 18 プレート 18a 貫通孔 20軸受部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 27/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルが組込まれるフィールドコア
    と、 前記フィールドコアに固定され、該フィールドコアの回
    転防止のための回転防止部材と、 前記フィールドコアの外表面に間隔をあけて突設され、
    前記回転防止部材の側面を案内するとともに前記回転防
    止部材の位置決めを行うための複数のガイド部と、 前記複数のガイド部を連結するように前記回転防止部材
    上に延在し、前記回転防止部材を前記フィールドコアに
    固定するための固定部とを備え、 前記回転防止部材は一端近傍に貫通孔を有し、 前記複数のガイド部間に前記回転防止部材の一端が受入
    れられ、 前記固定部の一部は、前記貫通孔内に押し込まれる 、電
    磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記回転防止部材は、前記ガイド部と係
    合することにより前記回転防止部材の位置決めを行う係
    合部を両側端に有する、請求項1に記載の電磁クラッ
    チ。
JP11177679A 1999-06-24 1999-06-24 電磁クラッチ Expired - Lifetime JP3061620B1 (ja)

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