JPH06205561A - 直流ブラシレス電動機 - Google Patents

直流ブラシレス電動機

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Publication number
JPH06205561A
JPH06205561A JP34923692A JP34923692A JPH06205561A JP H06205561 A JPH06205561 A JP H06205561A JP 34923692 A JP34923692 A JP 34923692A JP 34923692 A JP34923692 A JP 34923692A JP H06205561 A JPH06205561 A JP H06205561A
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JP
Japan
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vibration
stator
fitted
central shaft
proof rubber
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Application number
JP34923692A
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English (en)
Inventor
Joji Ochi
譲次 越智
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06205561A publication Critical patent/JPH06205561A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立の容易,小型化と、コギングによる振動,
騒音の低減を図る。 【構成】 防振ゴム筒6の外周を、固定子7の中心穴に
先端が隙間を残して嵌合するキー付きの小径外周部とこ
の後方に連なる大径外周部とで形成し、防振ゴム筒6の
内周を、中心軸4に嵌合する小径穴部6aとこの後方に
連なる2段キー溝46付きの大径穴部6bとで形成す
る。中心軸4に外嵌,圧入した固定座5に、防振ゴム筒
6の大径穴部6bを外嵌し、2段キー部45に2段キー
溝46を差し込む。固定子7の中心穴付近に嵌着された
コイル端子30の前端が、隙間をあけて挿通される半円
形の切り欠きを外周に有して、外周縁が固定子7の前端
面に当接するように中心軸4に嵌合される防振ゴム円板
41と、中心軸4に嵌着したE型止め輪35bとの間
に、厚肉部を有する固定子防振ゴム押え36を密着する
ように嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内空気調和機のファ
ンの駆動等に用いられる直流ブラシレス電動機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のファンの駆動には、巻線
数を変えて回転速度を変化させる交流誘導電動機が用い
られていた。しかし、交流誘導電動機は、効率が悪くて
省エネルギの要請を満たさず、また装置が大形化すると
いう欠点がある。そのため、近年、交流誘導電動機に代
えて、直流ブラシレス電動機が採用され始めた。この直
流ブラシレス電動機は、図6に示すように、ハウジング
51にベアリング52を介して出力軸53を回転自在に
支承し、コイルを巻いた複数の磁極部を有して出力軸5
3に所定の隙間をあけて外嵌する固定子54を、ハウジ
ング内に樹脂モールド(図中のハッチング参照)で一体に
固定する一方、環状の磁石材料を複数極に着磁してなる
永久磁石58を内嵌して固定子54に隙間をあけて外嵌
する回転子ケーシング57を、中心のボス部57aにお
いて出力軸53のローレット加工部に圧入している。そ
して、内側の固定子54の複数の磁極部を順次励磁する
と、励磁された磁極部に外側の永久磁石58が次々に吸
引されて回転子ケーシング57が回転し、この回転がボ
ス部57aを経て出力軸53に伝わって、出力軸53が
回転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、直流ブラシレ
ス電動機は、固定子54の複数の磁極部を順次励磁し
て、回転子ケーシング57の永久磁石58の複数の磁極
を吸引して回転させる構造なので、各磁極部の切り換わ
り位置でコギングといわれる回転むらが不可避的に生じ
る。このコギングを低減するため、上記従来の直流ブラ
シレス電動機では、一定厚さの環状で一体の磁石材料
を、着磁ヨークの形状を変えてコギングが小さくなるよ
うな着磁力分布で複数極に着磁している。しかしなが
ら、かかる着磁方式は、作業管理が難しく、着磁後の永
久磁石58の性能のバラツキが大きくなるという欠点が
ある。また、上記従来の直流ブラシレス電動機は、固定
子54の構造の簡素化により磁極部で生じる磁束が正弦
波状にならないので、これに起因して固定子54にもコ
ギングが生じるが、固定子54がハウジング51内に樹
脂モールドで一体に固定されているため、上記コギング
がハウジングにそのまま伝わって、電動機の振動や騒音
が増大するという欠点がある。
【0004】また、上記従来の直流ブラシレス電動機
は、回転する出力軸53を、ハウジング51内の固定子
54の両側、詳しくはハウジング51内の両端に配置し
た2つのベアリング52,52で両持ち支承しているの
で、軸方向の寸法が大きくなって、この電動機を室内空
気調和機のファン等の駆動に使おうとすると、小型化が
図れないという欠点がある。そこで、本発明の目的は、
電動機の出力取り出し部の構造を工夫し、固定子のハウ
ジングへの固定等を工夫することによって、組立が容易
で小型化が図れ、しかもコギングによる電動機の振動や
騒音の低減を図ることができる直流ブラシレス電動機を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の直流ブラシレス電動機は、図1〜図5に例
示するように、前端が開口するハウジング1に固定した
取付部材3に、回転しない中心軸4を突設し、この中心
軸4に防振ゴム筒6を介して固定子7を外嵌して取り付
ける一方、永久磁石製の磁極片40を有して上記固定子
7に所定の隙間をあけて外嵌する回転子8を、支持部材
9を介して上記中心軸4に回転自在に取り付けてなるも
のにおいて、上記防振ゴム筒6の外周は、上記固定子7
の軸方向厚さよりも短い軸方向長さを有して、この固定
子7の中心穴47aに嵌合するとともに、この中心穴4
7aの内周面に軸方向に設けられたキー溝47cに嵌り込
むキー6fが形成された軸方向前半の小径外周部6dと、
この小径外周部6dの後方に連なり、前端面が上記固定
子7の後端面に当接する大径外周部6cとからなる一
方、上記防振ゴム筒6の内周は、上記中心軸4に嵌合す
る軸方向前半の小径穴部6aと、この小径穴部6aの後方
に連なるとともに、径方向の深さが2段をなして軸方向
に後端まで延びる2段キー溝46が形成された大径穴部
6bとからなり、上記2段キー溝46に内嵌する2段キ
ー部45を外周に有して、上記防振ゴム筒6の大径穴部
6bに内嵌するとともに、上記中心軸4に外嵌,圧入され
る固定座5と、上記防振ゴム筒6の前方の中心軸4の環
状溝4bに嵌着された止め輪35bと、上記固定子7の中
心穴47a付近に周方向に間隔をおいて軸方向に複数嵌
着されたコイル端子30の前端が、隙間をあけて挿通さ
れる半円形の切り欠き41aを外周に有し、上記防振ゴ
ム筒6の前端面と隙間をあけた状態で外周縁が固定子7
の前端面に当接するように上記中心軸4に嵌合される防
振ゴム円板41と、上記止め輪35bと略同径の厚肉部
36aを有してこの止め輪35bと上記防振ゴム円板41
の間に密着するように上記中心軸4に嵌合される固定子
防振ゴム押え36を備えたことを特徴とする。また、上
記防振ゴム円板41の外周の半円形の切り欠き41a
を、その半円形の縁が軸方向前方へ突出する突出縁41
bとするとともに、上記固定子防振ゴム押え36に、厚
肉部36aの半径方向外側に連なり、かつ上記突出縁4
1bに隙間をあけて嵌合する半円形の切り欠き36cを外
周に有する薄肉部36bを設けてもよい。
【0006】
【作用】請求項1の電動機では、ハウジング1に固定し
た取付部材3に突設された中心軸4に、径方向高さが2
段をなす2段キー部45を外周にもつ固定座5が外嵌,
圧入され、上記2段キー部45に、大径穴部6bの内周
に軸方向に設けられた2段キー溝46を嵌合し、中心軸
4に、軸方向前半の小径穴部6aを嵌合して、防振ゴム
筒6が上記固定座5に回転不能に外嵌される。上記2段
キー嵌合にしたのは、1段キーにして固定座5を小径に
し、それだけ防振ゴム筒6の径方向厚さを増せば、騒音
(高周波成分)は減るが、振動(低周波成分)が増すという
実験結果に基づき、両者をバランス良く抑えるためであ
る。また、2段キー部45と2段キー溝46との周方向
の隙間は、実験により騒音が最小となる寸法に設定さ
れ、防振ゴム筒6と中心軸4及び固定座5との嵌合は、
ゴムの弾性を考慮して振動を最も吸収する寸法になって
いる。更に、固定座5が防振ゴム筒6の後部にしか嵌合
しないので、防振ゴム筒6が軸方向に短くても、また小
径であっても、防振,防音効果が得られる。
【0007】また、上記防振ゴム筒6の軸方向前半の小
径外周部6dに固定子7の中心穴47aを差し込み、大径
外周部6cの前端面に固定子7の後端面を当接させて、
固定子7が外嵌して取り付けられる。固定子7の前端面
には、上記防振ゴム筒6の前端面と隙間をあけた状態で
中心軸4に差し込まれた防振ゴム円板41の外周縁が当
接し、この外周縁の半円形の複数の切り欠き41aに
は、固定子7に嵌着されたコイル端子30の前端が、隙
間をあけて挿通されている。そして、上記防振ゴム円板
41は、中心軸4に前方の止め輪35bとの間に密着す
るように嵌合された固定子防振ゴム押え36の厚肉部3
6aによって、主として中心部において軸方向の動きが
規制され、これにより固定子7は、中心軸4に対して円
周方向にはゴムの弾性により移動可能だが軸方向には移
動不能に保持される。従って、固定子7およびコイル端
子30のコギングに伴う円周方向の動きを拘束してしま
わずに自由にしつつ、固定子7の軸方向への抜けを防止
でき、コギングに対する一層の防振,防音効果が得られ
る。これらの結果、電動機の小型化を図りつつ、駆動時
に固定子7で発生するコギングを、防振ゴム筒6等で効
果的に吸収して、振動や騒音が中心軸4に伝わるのを防
ぐことができる。
【0008】請求項2の電動機では、防振ゴム円板41
の外周の切り欠き41aは、その半円形の縁が軸方向前
方に突出する突出縁41bになっているので、コイル端
子30を隙間をあけて挿通すべく上記切り欠き41aを
大きくしても、上記突出縁41bによる補強で固定子7
が確実に軸方向に不動に保持できる。また、防振ゴム円
板41の前方の固定子防振ゴム押え36の外周薄肉部3
6bの半円形の切り欠き36cが、上記突出縁41bに隙
間をあけて嵌合するので、組立の際の固定子防振ゴム押
え36の位置決めが容易になるという利点がある。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1は、室内空気調和機のファンの駆動に用い
られる直流ブラシレス電動機の一例を示す断面図であ
る。この直流ブラシレス電動機は、ハウジング1の円筒
状の内周面全体に装着された防振ゴム殻2に嵌め込んで
固定した有底円筒状の取付部材としてのエンドブラケッ
ト3と、このエンドブラケット3の中心穴3aにプレス
圧入で突設した中心軸4と、6個の磁極部を有して上記
中心軸4に固定座5および防振ゴム筒6を介して外嵌し
て固定した固定子7と、この固定子7に僅な隙間をあけ
て外嵌する回転子8と、鍔付き円筒状をなし、外嵌する
防振ゴム継手10と一緒に上記回転子の前端板8aにリ
ベット11により固定されて、この回転子8を中心軸4
に回転自在に取り付ける支持部材としての軸受ハウジン
グ9で構成される。上記ハウジング1は、直方体状の下
ハウジング12と、この上に被せて固定される半割り円
筒状の上ハウジング13からなる。下ハウジング12
は、エンドブラケット3等を収容する円筒状の内周面を
有し、その前端は半径方向内側に僅に突出する環状突起
14になっている。一方、上ハウジング13は、前端が
環状突起15となった同様の円筒状の内周面を有し、後
端が小径の半円形をなして開口する環状蓋16になって
おり、その上端中央に電源コードを通す矩形穴16aを
設けている。
【0010】上記上下のハウジング12,13の内周面
に嵌着される防振ゴム殻2も、半割り円筒状の下ゴム殻
17と、同様の上ゴム殻18からなる。下ゴム殻17
は、内周面の最下部に円形突起17a、前端外周に環状
溝17bを夫々有して、後端17cを下ハウジング12の
後端壁12dに当接させ、環状溝17bに下ハウジングの
環状突起14を嵌め込んで嵌着される。また、上ゴム殻
18も、内周面の最上部に円形突起18a、前端外周に
環状溝18bを夫々有して、後端18cを上ハウジング1
3の環状蓋16に当接させ、環状溝18bに上ハウジン
グの環状突起15を嵌め込んで同様に嵌着される。な
お、上ゴム殻18の最上部後端には、上ハウジング13
の矩形穴16aに通じるように、電源コード用の矩形の
切り欠き18dを設けている。このような上下ゴム殻1
7,18は、ハウジング1の径方向寸法の増加をできる
限り抑えつつ、コギングの吸収に加えて、被駆動側のフ
ァン43の振れ、回転子8の不釣合い、中心軸4に対す
る固定子7や回転子8の直角度不良等に起因する振動や
騒音のハウジング1への伝達を抑える役割を果たす。ま
た、上下ゴム殻17,18の嵌合,当接による上下ハウジ
ング12,13への取り付けで、ハウジング1の軸方向
に対する防振ゴム殻2の固定が確実に行なわれる。
【0011】上記防振ゴム殻2に嵌着される有底円筒状
のエンドブラケット3は、底板19と円筒部20からな
る。底板19には、中心に中心軸4を圧入して固定する
中心穴3a、その回りに固定子7のコイル29の端子3
0が通る6つの楕円穴19b、その上方にホール素子2
2が通る3つの矩形穴19c、円筒部20にまたがる最
外周に、プリント基板21を固定する固定ばね26が係
合する6つの係合穴19d、各係合穴19dの内側に、プ
リント基板との間に挾まれる防振ゴム付きスペーサ25
を位置決めするための小穴を夫々設ける。一方、円筒部
20には、最上部と最下部に、軸方向中央より後端寄り
に円形の貫通穴20aを設け、この貫通穴20aに、防振
ゴム殻2の円形突起17a,18aが図示の如く嵌合す
る。このような嵌合部の後端側への配置は、底板19が
あって剛性の高い後端側に貫通穴20aを設けること
で、コギングによるエンドブラケット3の振動を抑える
ためである。
【0012】なお、円形突起17a,18aの外径と貫通
穴20aの内径は、エンドブラケット3の防振ゴム殻2
への着脱が容易で、かつコギングのハウジング1への伝
達が低減できる最適の寸法に設定されている。また、ハ
ウジング1の内径と防振ゴム殻2の厚さおよびエンドブ
ラケット3の外径とは、上下のハウジング12,13が
一体に固定されたとき、防振ゴム殻2がハウジング1と
エンドブラケット3の間に挾まれて、振動および騒音を
最も吸収するように最適圧縮状態になる寸法に調整され
ている。
【0013】固定子7のコイル29への通電を制御する
駆動回路は、エンドブラケット3の後面に固定したプリ
ント基板21で構成される。プリント基板21は、ホー
ル素子22およびドライバIC23等を搭載してなり、
一端のドライバIC23とプリント基板21の間にゴム
シート24を挾み、他端とエンドブラケット3の間に防
振ゴム付きスペーサ25を挾んで、6本のC字状の固定
ばね26にてエンドブラケット3側に押さえ付けて、ド
ライバICからエンドブラケットへの放熱が良くなるよ
うに固定されている。各コイル29の端子30は、固定
子7の中心穴47aの回りの6つの小穴47b(図5(A)
参照)に軸方向に嵌着され、その前端にコイル29の先
端が巻き付けられてはんだ付けされる一方、その後端が
絶縁チューブ28を被せたリセプタクル27を介してエ
ンドブラケット3の楕円穴19bを貫いて、プリント基
板21に電気的に接続される。また、プリント基板21
から突出するホール素子22は、エンドブラケット3の
矩形穴19cを貫いて、回転子8の永久磁石製の磁極片
40の後端の内周に対向する。
【0014】図2は、エンドブラケット3の中心穴3a
に圧入される中心軸4をしめしている。この中心軸4
は、外嵌される1対の溝付玉軸受31,32(図1参照)
の軸方向の動きを規制するE型止め輪35a,35b(図1
参照)が嵌着される1対の環状溝4a,4bと、後端の鍔部
37を有する。鍔部37の内側には、図2(A)の如く半
径方向に花弁状をなすトルクス形状座37aと、保持溝
37bと、サイジングリング37cを順次形成している。
この鍔部37の形状は、圧入固定手法として公知のスト
ラックス方式に用いられるもので、中心軸4は、例えば
受けダイスに載せられたエンドブラケット3の中心穴3
aに、上方からパンチで押し込まれる。そして、中心穴
3aの周縁のエンドブラケット材料が、サイジングリン
グ37cを越えてトルクス形状座37aと保持溝37bに
密に嵌め込まれて、中心軸4が、容易かつ精密な直角度
で強固にエンドブラケット3に圧入,固定されるのであ
る。尚、中心軸4は、鋼製で、溝付玉軸受31,32が
すきまばめされる部分にはクロムメッキが施されて、両
軸受の内輪が円滑に回転しうるようになっている。
【0015】回転子8を中心軸4に回転自在に支承する
軸受ハウジング9は、図1に示すように、回転子の前端
板8aの中心の軸受保持環8bに外輪を締まりばめした上
記第1溝付玉軸受31と、内外輪を共にすきまばめした
上記第2溝付玉軸受32と、両軸受の間に内輪のみに当
接するようにしてすきまばめされた間座33と、第2溝
付玉軸受32の外輪を軸方向後方へ付勢する波ワッシャ
34で構成される。そして、波ワッシャ34による付勢
で両軸受のボールを軸方向に挾み付けて、転動の際のい
わゆる躍りをなくし、振動や騒音が低減するようにして
いる。ここで、第1溝付玉軸受31が、後方のE型止め
輪35bに当接しているのは、回転子8の永久磁石製の
磁極片40の軸方向の中心が、固定子7の磁極部48
(図5(B)参照)のそれより前方にずれているため、互い
の中心を揃えようとして、回転子8と軸受ハウジング9
に後方へ引く電磁力が働くからである。一方、E型止め
輪35bの後方の中心軸4には、防振ゴム筒6および防
振ゴム円板41を固定座5との間で挾み込むべく、樹脂
製の固定子防振ゴム押え36が、密着して嵌め込まれて
いる。
【0016】軸受ハウジング9の外周には、図1にしめ
すように、防振ゴム継手10を嵌合し、この防振ゴム継
手の鍔部にゴム補強用の押さえ板42を重ねてこれらを
リベット11により回転子の前端板8aに固定してい
る。そして、防振ゴム継手10の円筒部の外周4箇所に
半円形の突起(図示せず)を設け、この突起を、被駆動側
のファン43の後端板44の中心穴44aの内周の半円
形の凹部(図示せず)に嵌め込んで、軸受ハウジング9側
からファン43側にトルクを伝えるようにしている。ま
た、これらの部材の嵌合で生じる隙間寸法を最適値にし
て、電動機とファン43の同心度を確保するとともに、
回転子8からファン43に伝わる振動や騒音を低減して
いる。
【0017】さて、本発明の電動機の主要部であり、固
定子7を中心軸4に取り付ける固定座5と防振ゴム筒6
は、図3に示すような形状を有する。上記固定座5は、
図3(A),(B)に示すように、防振ゴム筒6の後端面6g
に当接して後方への動きを阻止する大径の鍔部5aと、
外周が中径および小径の2段をなす円筒部5bと、中心
軸4が締まりばめされる中心穴5cを有するとともに、
円筒部5bの外周を3等分する各位置(図3(A)参照)に
径方向の高さが2段をなす2段キー部45が設けられて
いる。なお、2段キー部45の高い方のキーは、鍔部5
aと同径であり、低い方のキーは、円筒部5bの中径と同
径である。一方、上記防振ゴム筒6の内周は、図3
(C),(D),(E)に示すように、中心軸4に緩く嵌合する
軸方向前半の小径穴部6aと、この後方に連なり、上記
固定座5の2段をなす円筒部5bが丁度嵌合する2段を
なす大径穴部6bを有するとともに、大径穴部6bの内周
を3等分する各位置に(図3(E)参照)、上記固定座5
の2段キー部45が軸方向にはぴったりと、周方向には
僅な隙間をあけて嵌合する2段キー溝46が設けられて
いる。2段キー溝46の浅い方の溝は、大径穴部6bの
大きい方の内径と同径である。また、防振ゴム筒6の外
周は、固定子7の軸方向厚さよりも短い軸方向長さを有
して、この固定子7の中心穴47aに嵌合する小径外周
部6dと、前端面が固定子7の後端面に当接する大径外
周部6cからなり、小径外周部6dの外周には、固定子7
の中心穴47aの内周面に軸方向に設けられたキー溝4
7c(図5(A)参照)に回り止めのために嵌合する3つの
キー6fを、大径外周部6cの外周には、コイル29の端
子30(図4(E),(F)参照)を通す半円形の溝6eを夫々
設けている。
【0018】固定座5と防振ゴム筒6を上述の2段キー
嵌合にしたのは、1段キーにして固定座5を小径にし、
それだけ防振ゴム筒6の径方向厚さを増して実験をした
結果、高周波成分を主とする騒音は、0.2dBほど減る
が、低周波成分を主とする振動が、13μほど増すことが
判ったため、騒音と振動の双方をバランス良く抑えるに
は、これが最適だからである。また、上記周方向の僅な
隙間は、コギングに起因する騒音が最小になるよう種々
実験した結果、0.5〜0.7mmであることが判った。上記防
振ゴム筒6の前端面は、上述のことから図1からも分か
るように、固定子7の鉄心の前端面より0.5〜1.0mmほど
後方に位置している。なお、上記固定座5の円筒部5b
および防振ゴム筒6の大径穴部6bは、この実施例のよ
うに必ずしも2段である必要はなく、1段であってもよ
い。
【0019】防振ゴム筒6の前端面と隙間をあけた状態
で中心軸4に嵌合された防振ゴム円板41は、図4
(A),(B)に示すように、コイル端子30が隙間をあけ
て挿通される半円形の6つの切り欠き41aを外周に有
し、各切り欠きの半円形の縁は、軸方向前方へ突出する
突出縁41bになっていて、この外周部が、半円形の切
り欠き41aを図5(A)の小穴47bに揃えるようにして
固定子7の前端面に当接する。また、防振ゴム円板41
とE型止め輪35bの間に嵌装された固定子防振ゴム押
え36は、図4(C),(D)に示すように、E型止め輪3
5bと略同径で、前後面が防振ゴム円板41と止め輪3
5bに密着する厚肉部36aと、防振ゴム円板41の上記
突出縁41bに隙間をあけて嵌合する半円形の6つの切
り欠き36cを外周に有する薄肉部36bからなる。こう
して、突出縁41bで補強された防振ゴム円板41の外
周が、図1のごとく、固定子7の中心穴の周縁と密着し
てその軸方向の動きを規制する一方、防振ゴム円板41
と固定子防振ゴム押え36の半円形の切り欠き41a,3
6cが、コイル端子30に隙間をあけて嵌合して固定子
7と端子30の円周方向の動きを拘束することなく自由
にしている。そして、上記軸方向の規制力は、防振ゴム
円板41の中心部からこれに密着する固定子防振ゴム押
え36の厚肉部36aを介して、E型止め輪35bで受け
られるのである。
【0020】防振ゴム筒6を介して中心軸4に固定され
る固定子7は、図5(A),(B)に示すように、中心穴4
7aの回りのボス部47と、このボス部47から放射状
に径方向外方へ突出する6個の磁極部48からなり、各
磁極部48の薄肉部48aにはコイル29(図1参照)が
巻回され、外端の広幅部48bは僅な隙間をあけて回転
子8の磁極片40に対向する(図1参照)。ボス部47の
中心穴の回りの6つの小穴47bには、図4(E),(F)に
示すコイル端子30が、その小径絶縁部30bを挿通
し、その大径絶縁部30cをボス部の端面に当接させて
夫々嵌着される一方、ボス部のキー溝47cにキー6f
(図3(C)参照)を差し込んで防振ゴム筒6が内嵌してい
る。防振ゴム筒6を介装したのは、磁極部48の構造の
簡素化によりコイル29で生じる磁束が正弦波状になら
ないため、これに起因して固定子7に生じるコギング
が、ハウジング1やベアリング31,32を経て中心軸
4に伝わるのを防ぐためである。なお、図4(E),(F)
の30aは、コイル端子30の導電性の軸心である。
【0021】上記構成の直流ブラシレス電動機における
コギング低減機能等について次に述べる。図1に示すよ
うに、中心軸4をストラックス方式で突設したエンドブ
ラケット3は、適切な圧縮状態で挾んだ防振ゴム殻2を
介してハウジング1内に収容される。ここで、防振ゴム
殻2は、前端外周の環状溝17b,18bがハウジング1
の環状突起14,15に嵌合し、後端17c,18cがハウ
ジング1の後端壁12d,16に当接して装着されるの
で、着脱が容易なうえ、ハウジング1の軸方向にも確実
に固定される。また、防振ゴム殻2の内周面の円形突起
17a,18aが、エンドブラケット3の円筒部20の上,
下に軸方向中央より後端寄りに設けられた貫通穴20a
に適度に緩く嵌合している。従って、固定子7で発生
し、中心軸4を経てエンドブラケット3からハウジング
1へ伝わるコギングによる振動や騒音が低減するうえ、
防振ゴム殻2へのエンドブラケット3の着脱が容易にな
るとともに、貫通穴20aが後端寄りにあるので、剛性
が向上してエンドブラケット3自身が発生する振動や騒
音も低減する。よって、エンドブラケット3からハウジ
ング1へ伝わる振動や騒音が効果的に低減する。
【0022】また、図1に示すように、中心軸4には、
径方向高さが2段をなす2段キー部45を外周にもつ固
定座5が外嵌,圧入され、この2段キー部45に、後部
の大径穴部6bに軸方向に設けた2段キー溝46を嵌合
し、中心軸4に、前半部の小径穴6aを嵌合して、防振
ゴム筒6が固定座5に回転不能に適度に緩く外嵌され、
この防振ゴム筒6に回り止めのキー6fを介して固定子
7が外嵌して取り付けられる。適切な隙間をもつ上記2
段キー嵌合は、既述のごとく固定子7で発生するコギン
グを吸収し、また、固定座5が防振ゴム筒6の後部にし
か嵌合しないから、小径または軸方向に短い防振ゴム筒
でも、中心軸4への振動や騒音の伝達を効果的に阻止す
る。従って、前節で述べた効果と相俟って、組立や分解
が容易で製造時の工数も減らせる構造でもって、固定子
7で発生するコギングに起因するハウジング1の振動や
騒音を大幅に低減することができる。
【0023】また、防振ゴム筒6の大径外周部6cの前
端面に後端面を当接させて取り付けられた固定子7の前
端面には、防振ゴム筒6の前端面と隙間をあけた状態で
中心軸4に差し込まれた防振ゴム円板41の外周縁が当
接し、この外周縁の半円形の6つの切り欠き41aに
は、固定子7に嵌着されたコイル端子30の前端が、隙
間をあけて挿通されている。そして、防振ゴム円板41
は、中心軸4の前方のE型止め輪35bとの間に密着す
るように嵌合された固定子防振ゴム押え36の厚肉部3
6aによって、主として中心部において軸方向の動きが
規制され、これにより固定子7は、中心軸4に対して円
周方向には移動可能だが軸方向には移動不能に保持され
る。従って、固定子7およびコイル端子30のコギング
に伴う円周方向の動きを拘束してしまわずに自由にしつ
つ、固定子7の軸方向への抜けを防止でき、コギングに
対する一層の防振,防音効果が得られる。これらの結
果、電動機の小型化を図りつつ、駆動時に固定子7で発
生するコギングを、防振ゴム筒6等で効果的に吸収し
て、振動や騒音が中心軸4の伝わるのを防ぐことができ
る。
【0024】加えて、この電動機では、防振ゴム円板4
1の外周の切り欠き41aは、その半円形の縁が軸方向
に突出する突出縁41bになっているので、コイル端子
30の円周方向の自由動を許すべく上記切り欠き41a
を大きくしても、突出縁41bによる補強で固定子7が
確実に軸方向に不動に保持できる。また、防振ゴム円板
41の前方の固定子防振ゴム押え36の外周薄肉部36
bの半円形の切り欠き36cが、上記突出縁41bに隙間
をあけて嵌合するので、組立の際の固定子防振ゴム押え
36の位置決めが容易になるという利点がある。更に、
エンドブラケット3に突設した不動の中心軸4の先端側
に、1対の溝付玉軸受31,32をもつ軸受ハウジング
9を介して回転子8をいわば片持ち支承し、この軸受ハ
ウジング9の箇所で被駆動側のファン43を連結してい
るので、図6の両持ち支承の従来例に比して、ハウジン
グ1の軸方向寸法を短縮し、電動機の小型化を図ること
ができる。
【0025】上記実施例では、軸受ハウジング9に外嵌
され、リベット11で回転子8に固定された防振ゴム継
手10を介してファン43側に回転力を伝えているの
で、回転子8の磁極片40の継ぎ目で生じるコギング
が、ファン43に伝わるのを防止でき、系全体としての
振動や騒音も低減することができる。また、第1溝付玉
軸受31の外輪のみを軸受保持環8bに締まりばめし、
その内輪,第2溝付玉軸受34の内外輪および間座33
を中心軸4および軸受ハウジング9にすきまばめし、こ
れらを波ワッシャ34で後方へ付勢するとともに、固定
子7と回転子8の軸方向中心をずらせて電磁力で回転子
8の軸受保持環8bを第一溝付玉軸受31を介して後方
のE型止め輪35bに当接させているので、回転子8の
回転に伴う内外輪やボールの摺動や躍りがなくなって、
振動や騒音が一層低減するうえ、転動面の偏摩耗がなく
せて軸受の耐用寿命を延ばせ、心合わせが簡単になって
軸受部の組立,分解の容易化を図ることができる。さら
に、上記実施例では、エンドブラケット3に中心軸4を
ストラックス方式で圧入しているので、ねじ込み方式等
で固定するよりも、容易でしかも強固かつ高直角度でエ
ンドブラケット3に中心軸4を突設することができる。
【0026】尚、上記実施例では、固定座5に2段キー
嵌合で外嵌する防振ゴム筒6により固定子7を中心軸4
に固定するのに加えて、ハウジング1とエンドブラケッ
ト3の間に、後者の貫通穴20aに嵌合する円形突起1
7a,18aをもつ防振ゴム殻2を介装し、さらにこの防
振ゴム殻2を、前端のハウジング1の環状突起14,1
5に嵌合し、後端がハウジング1の後端壁12d,16に
当接するものにしたが、上記防振ゴム殻2の嵌合,当接
構造を省略し、さらに防振ゴム殻2自体を省略すること
もできる。この場合でも、上記防振ゴム筒6等によっ
て、かなりの防振および防音効果が奏される。
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
直流ブラシレス電動機は、前端が開口するハウジングに
固定した取付部材に突設した中心軸に、防振ゴム筒を介
して固定子を取り付ける一方、これに隙間をあけて外嵌
した永久磁石製の回転子を、支持部材を介して上記中心
軸に回転自在に取り付けたものにおいて、上記防振ゴム
筒の外周を、固定子の中心穴に先端が隙間を残して嵌合
し、かつこの中心穴の軸方向のキー溝に嵌合するキーを
有する軸方向前半の小径外周部と、この後方に連なり、
かつ前端面が固定子の後端面に当接する大径外周部とで
形成する一方、防振ゴム筒の内周を、中心軸に嵌合する
軸方向前半の小径穴部と、この後方に連なり、かつ径方
向の深さが2段をなして軸方向に後端まで延びる2段キ
ー溝を有する大径穴部とで形成するとともに、上記2段
キー溝に内嵌する2段キー部を外周に有して、防振ゴム
筒の大径穴部に内嵌し,かつ中心軸に外嵌,圧入される固
定座と、防振ゴム筒の前方の中心軸に嵌着された止め輪
と、固定子の中心穴付近に軸方向に嵌着された複数のコ
イル端子の前端が、隙間をあけて挿通される半円形の切
り欠きを外周に有して、外周縁が固定子の前端面に当接
するように中心軸に嵌合される防振ゴム円板と、止め輪
と略同径の厚肉部を有してこの止め輪と防振ゴム円板の
間に密着するようにして中心軸に嵌合される固定子防振
ゴム押えを備えているので、コギングに伴う固定子の円
周方向の動きをある程度許しつつ、軸方向の動きを阻止
し、小径または軸方向に短い防振ゴム筒により電動機の
小型化を図りつつ、固定子で発生するコギングを効果的
に吸収して、中心軸に伝わる振動や騒音を低減すること
ができる。また、上記防振ゴム円板の外周の半円形の切
り欠きの縁を、軸方向前方へ突出する突出縁とし、上記
固定子防振ゴム押えの厚肉部の半径方向外側に、上記突
出縁に隙間をあけて嵌合する半円形の切り欠きを外周に
有する薄肉部を形成すれば、固定子と一体のコイル端子
の円周方向の動きを許しつつ、固定子の軸方向の動きを
確実に阻止でき、かつ組立の際の固定子防振ゴム押えの
位置決めを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の直流ブラシレス電動機の一実施例を
示す断面図である。
【図2】 上記実施例の中心軸を示す正面図,断面図,背
面図である。
【図3】 上記実施例の固定座の正面図,断面図および
防振ゴム筒の正面図,断面図,背面図である。
【図4】 上記実施例の防振ゴム円板,固定子防振ゴム
押えおよびコイル端子の正面図,断面図である。
【図5】 上記実施例の固定子の正面図,断面図であ
る。
【図6】 従来の直流ブラシレス電動機を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…ハウジング、3…エンドブラケット、4…中心軸、
4b…環状溝、5…固定座、6…防振ゴム筒、6a…小径
穴部、6b…大径穴部、6c…大径外周部、6d…小径外
周部、6f…キー、7…固定子、8…回転子、9…軸受
ハウジング、30…コイル端子、35b…E型止め輪、
36…固定子防振ゴム押え、36a…厚肉部、36b…薄
肉部、36c…切り欠き、40…磁極片、41…防振ゴ
ム円板、41a…切り欠き、41b…突出縁、45…2段
キー部、46…2段キー溝、47…ボス部、47a…中
心穴、47b…小穴、47c…キー溝。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端が開口するハウジング(1)に固定し
    た取付部材(3)に、回転しない中心軸(4)を突設し、こ
    の中心軸(4)に防振ゴム筒(6)を介して固定子(7)を外
    嵌して取り付ける一方、永久磁石製の磁極片(40)を有
    して上記固定子(7)に所定の隙間をあけて外嵌する回転
    子(8)を、支持部材(9)を介して上記中心軸(4)に回転
    自在に取り付けてなる直流ブラシレス電動機において、 上記防振ゴム筒(6)の外周は、上記固定子(7)の軸方向
    厚さよりも短い軸方向長さを有して、この固定子(7)の
    中心穴(47a)に嵌合するとともに、この中心穴(47a)
    の内周面に軸方向に設けられたキー溝(47c)に嵌り込
    むキー(6f)が形成された軸方向前半の小径外周部(6d)
    と、この小径外周部(6d)の後方に連なり、前端面が上
    記固定子(7)の後端面に当接する大径外周部(6c)とか
    らなる一方、上記防振ゴム筒(6)の内周は、上記中心軸
    (4)に嵌合する軸方向前半の小径穴部(6a)と、この小
    径穴部(6a)の後方に連なるとともに、径方向の深さが
    2段をなして軸方向に後端まで延びる2段キー溝(46)
    が形成された大径穴部(6b)とからなり、 上記2段キー溝(46)に内嵌する2段キー部(45)を外
    周に有して、上記防振ゴム筒(6)の大径穴部(6b)に内
    嵌するとともに、上記中心軸(4)に外嵌,圧入される固
    定座(5)と、 上記防振ゴム筒(6)の前方の中心軸(4)の環状溝(4b)
    に嵌着された止め輪(35b)と、 上記固定子(7)の中心穴(47a)付近に周方向に間隔を
    おいて軸方向に複数嵌着されたコイル端子(30)の前端
    が、隙間をあけて挿通される半円形の切り欠き(41a)
    を外周に有し、上記防振ゴム筒(6)の前端面と隙間をあ
    けた状態で外周縁が固定子(7)の前端面に当接するよう
    に上記中心軸(4)に嵌合される防振ゴム円板(41)と、 上記止め輪(35b)と略同径の厚肉部(36a)を有してこ
    の止め輪(35b)と上記防振ゴム円板(41)の間に密着
    するように上記中心軸(4)に嵌合される固定子防振ゴム
    押え(36)を備えたことを特徴とする直流ブラシレス電
    動機。
  2. 【請求項2】 上記防振ゴム円板(41)の外周の半円形
    の切り欠き(41a)は、その半円形の縁が軸方向前方へ
    突出する突出縁(41b)になっており、上記固定子防振
    ゴム押え(36)は、厚肉部(36a)の半径方向外側に連
    なり、上記突出縁(41b)に隙間をあけて嵌合する半円
    形の切り欠き(36c)を外周に有する薄肉部(36b)を備
    える直流ブラシレス電動機。
JP34923692A 1992-12-28 1992-12-28 直流ブラシレス電動機 Pending JPH06205561A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1063752A1 (en) * 1999-06-25 2000-12-27 Calsonic Corporation Brushless Motor
EP1732195A1 (en) * 2004-03-11 2006-12-13 Valeo Thermal Systems Japan Corporation Brushless motor

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