JP2523960Y2 - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JP2523960Y2
JP2523960Y2 JP2573891U JP2573891U JP2523960Y2 JP 2523960 Y2 JP2523960 Y2 JP 2523960Y2 JP 2573891 U JP2573891 U JP 2573891U JP 2573891 U JP2573891 U JP 2573891U JP 2523960 Y2 JP2523960 Y2 JP 2523960Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ロータの軸方向の動き
を抑制するために、このロータを軸方向に付勢する付勢
手段を備えるパーマネントマグネット形やハイブリット
形等のステッピングモータに係り、特に、ステータを収
納するフレーム本体とこの本体の開口を閉塞するフレー
ムカバーとの連結が容易となるように改良されたステッ
ピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】図10〜図12に示したように例えばパ
ーマネントマグネット形のモータフレームは、有底円筒
形をなすフレーム本体1の一端開口の縁に、この開口を
塞ぐフレームカバー2をかしめ止めして取付けて形成さ
れている。フレーム本体1にはステータ3が収納されて
いる。このステータ3は合成樹脂製のボビン4に磁極ヨ
ーク5および巻線17を取付けてなる。ボビン4の一端
はフレーム本体1の底壁1aに当接され、他端はフレー
ムカバー2に当接されている。ステータ3の内側にはロ
ータ6が配置され、そのロータ軸6aはボビン4の底壁
部4aおよびフレームカバー2に夫々取付けられた軸受
け7,8に回転自在に支持されている。ロータ6と軸受
け8との間にはロータ軸6aに嵌合して付勢機構9が取
付けられている。この機構9は、スラストばね9aとこ
れを挟む一対のライナーリング9b,9cで形成され、
スラストばね9aの撓み変形によってロータ6をその軸
方向に付勢している。
【0003】前記フレームカバー2には軸受け8の回り
に位置して裏面側に凹む複数の位置決め突起10が同一
円周上に形成されており、これらはボビン4のフレーム
カバー2側端部の開口に嵌合され、それによってステー
タ3に対するフレームカバー2のセンター出しと径方向
へのボビン4の動き止めをなしている。フレームカバー
2には位置決め突起10の近傍に位置して裏面側に凹む
一つの回り止め突部11が形成されている。この突部1
1はボビン4のフレームカバー2に接する端面に形成さ
れた一つの凹部12に嵌入され、これらの嵌合によりフ
レームカバー2の回り止めをなしている。なお、図10
および図12において符号13はフレーム本体1の開口
縁に設けたかしめ片、図10において符号14はコード
ブッシュ、15はリード線、16はコネクタである。
【0004】ステータ3およびロータ6を収納したフレ
ーム本体1にフレームカバー2をセットした状態は図1
1に示されており、この状態においてスラストばね9a
は、自由状態にあって、フレームカバー2をフレーム本
体1の開口から離れる方向に押上げている。フレーム本
体1にフレームカバー2を連結するモータケースの組立
ては、組立て用治具に図11のように半組立て状態とし
たものをセットし、自動組立て機械によりスラストばね
9aを撓ませながらフレームカバー2をフレーム本体1
に押付け、その状態において前記自動組立て機械のかし
め工具を介してかしめ片13をフレーム本体1の内面側
に向けてかしめ、図12に示すように各かしめ片13で
フレームカバー2の縁部2a上面を押さえることにより
実施される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来はモータ
フレームを組立てる際に、前述のようにスラストばね9
aがフレームカバー2をフレーム本体1の開口から離れ
る方向に押上げているにも拘らず、フレーム本体1に対
しフレームカバー2が位置決めされていないから、フレ
ームカバー2は不安定な状態にある。そのため、外部か
ら加わる振動などによりフレームカバー2がその周方向
に容易に動くことがあるので、前述の機械組立てにおい
て、その組立ての都度、フレームカバー2のフレーム本
体1に対する位置が適正となるように調整する手間が必
要で、組立て作業性が悪いという問題があった。本考案
の目的は、モータフレームの組立作業性を向上できるよ
うにしたステッピングモータを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、ステータの内
側に配置されたロータがその軸方向に付勢手段により付
勢される構成を備えるステッピングモータに実施される
ものであって、前記目的を達成するために、フレーム本
体の一端開口を塞いでこの本体にかしめ止めされるフレ
ームカバーと、フレーム本体に収納されたステータが備
えるボビンの前記フレームカバーに当接する端部とのい
ずれか一方に、穴または孔からなる嵌合部を複数設ける
とともに、他方に前記嵌合部に嵌入される嵌入突部を複
数突設し、かつ、前記嵌入突部の長さを前記付勢手段の
最大撓み寸法よりも大きくしたものである。
【0007】また、同様の目的を更に効果的に達成する
ために、フレームカバーまたはボビンの一方に設けられ
る嵌入突部を円筒形をなして前記フレームカバーに形成
するとともに、フレームカバーまたはボビンの他方に設
けられる前記嵌合部を穴として前記ボビンに形成し、こ
の嵌合部の底面に前記嵌入突部よりも長く形成されて円
筒形の前記嵌入突部を挿通する突出軸を一体に突設し、
この突出軸の前記嵌入突部を挿通し前記フレ−ムカバ−
の表面側に位置する先端部に前記嵌入突部の内径よりも
大きい頭部を設けてもよい。
【0008】
【作用】請求項1の考案において、ステータおよびロー
タを収納したフレーム本体にフレームカバーをセットし
たとき、ボビンおよびフレームカバーの一方に設けた複
数の嵌合部に、他方に設けた複数の嵌入突部が夫々別々
に嵌入される。そして、嵌入突部の長さを付勢手段の最
大撓み寸法、すなわち、フレーム本体にフレームカバー
をかしめ止めしてモータフレームが組立てられた状態で
の付勢手段の撓み寸法よりも大きくしてあるから、かし
め以前の状態において付勢手段によりフレームカバーが
フレーム本体から離されるにも拘らず、前述の嵌合部と
嵌入突部との嵌合が維持される。したがって、複数箇所
での嵌合部と嵌入突部との嵌合により、フレーム本体に
対して適正位置にセットされたフレームカバーが、その
周方向に回動することを防止できる。
【0009】請求項2の考案においては、ボビンに形成
された複数の嵌合部にフレームカバーに形成された複数
の円筒形嵌入突部が夫々嵌入されると同時に、各嵌入突
部を嵌合部の底面から突設された突出軸が挿通する。し
たがって、これら複数箇所での嵌合により、フレーム本
体に対して適正位置にセットされたフレームカバーが、
その周方向に回動することを防止できる。しかも、嵌入
突部を挿通しフレ−ムカバ−の表面側に位置する前記突
出軸の先端部は、潰されるなどして嵌入突部の内径より
も大きい頭部を形成しているから、この頭部がストッパ
となって、フレーム本体にセットされたフレームカバー
を仮止めして、このカバーが外れることを防止できる。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本考案の一実施
例を説明する。鉄板などの磁性金属材料製のモータフレ
ーム21は、フレーム本体22と、フレームカバー23
とで形成されている。
【0011】図1および図2に示すようにフレーム本体
22は、一端が開口された有底円筒形に形成され、その
底壁22aの中央部には後述のロータ軸を逃げるための
孔24が設けられている。フレーム本体22の一端開口
の縁には、図1に示すように径方向に対向するように位
置して凹部25が形成されているとともに、例えばこの
凹部25の両側に夫々位置してかしめ片26が設けられ
ている。フレーム本体の周壁22bにはその開口端から
切り欠かれたリード線引出し溝27が形成されている。
【0012】フレーム本体22にはステータ28が収納
されている。図1および図2に示すようにステータ28
は、内周縁に複数の極歯29a,30aを所定間隔ごと
に折り曲げてなる端部磁極ヨーク29および中央磁極ヨ
ーク30を二組備えるとともに、これらの一部を埋め込
んだ合成樹脂製のボビン31と、前記各組の磁極ヨーク
29,30に対応して形成されたボビン31の巻胴部3
2に巻回された二組の巻線33とを備えている。櫛歯状
をなす極歯29aと30aとは互い違いに入り込んでい
る(図1参照)とともに、これらはステータ28の内周
面に略面一に露出されている。このステータ28は、そ
の各磁極ヨーク29,30の外周端面をフレーム本体2
2の周壁22bの内面に接した状態でフレーム本体22
内に収納されている。
【0013】このステータ28はその巻線33の端末部
が接続する端子ピン(図示しない)が植設されたリード
線接続部(いずれも図示しない)を有しており、この接
続部は前記リード線引出し溝27に通されている。しか
も、この接続部は図1に示すコードブッシュ34で覆わ
れており、このブッシュ34を通して前記端子ピンに接
続されたリード線35が引出されている。なお、図1に
おいて符号36はリード線35に固定されたコネクタを
示す。
【0014】ボビン31はその一端部にフレーム本体2
2の底壁22aに当接する底壁部31aを有しており、
この底壁部31aの中央部には軸受け37を嵌合して取
付けた軸受けホルダー部38が一体に形成されている。
ボビン31はその他端部にフレームカバー23の裏面に
当接するリング状の当接端部31bを有している。この
当接端部31bにはその径方向に対向するような配置に
して穴からなる二つの嵌合部39が形成されている。
【0015】前記フレームカバー23は、フレーム本体
22の開口縁にかしめ止めされてこの開口を閉塞して取
付けられるものであって、前記凹部25を通ってフレー
ム本体22の周壁22bから径方向外側へ突出する一対
の取付け部41を有している。これら取付け部41には
夫々固定孔42が形成されており、これを通るねじなど
を介してこのステッピングモータは機器のモータ固定部
に取付け固定されるようになっている。
【0016】フレームカバー23はその取付け部41を
除いた周縁にフランジ部43を有している。フランジ部
43は取付け部41に対してフレームカバー23の裏面
側に位置されるように段差部44を介して折曲げて形成
されている。このフランジ部43はフレーム本体22の
一端開口部に嵌まり込んで、前記当接端部31bの外周
に段差をもって連なるボビン31の当接端部包囲部31
cに当接される。フランジ部43は、前記かしめ片26
をフレーム本体22の内面側にかしめることにより、こ
れらかしめ片26で押さえられて当接端部包囲部31c
との間に挟まれるようになっている。
【0017】フレームカバー23には前記嵌合部39に
嵌入する二つの嵌入突部45が設けられている。これら
突部45はバーリング加工によりフレームカバー23の
裏面側に一体に突出されているとともに、図2〜図4に
示すように円筒形をなしている。これら嵌入突部45の
長さA(図2参照)は後述するスラストばねの最大撓み
寸法よりも大きく形成されている。フレームカバー23
の中央部には軸受け46が取付けられている。
【0018】前記フレーム本体22に内蔵されたステー
タ28の内側にはロータ51が収納配置されている。ロ
ータ51は、円筒状のロータマグネット52とこの中心
部を貫通するロータ軸53とを備え、ロータマグネット
52には軸方向に延びるS極とN極とが、交互に周方向
に沿って多数着磁されている。このロータ51はそのロ
ータ軸53の両端部を軸受け37,46に挿入して回転
自在に支持されており、この支持状態でロータマグネッ
ト52の外周面はステータ28の内周面にわずかなエア
ーギャップを介して対向されている。ロータ軸53は軸
受け46を貫通しており、その貫通端部には図示しない
負荷が接続されるようになっている。
【0019】ロータ51のフレームカバー23側端面と
軸受け46との間には、ロータ軸53に嵌合して付勢手
段55が設けられている。この手段55は、リング形の
スラストばね56と、この両側に配設されてロータ51
または軸受け46に接触し滑性に優れるライナーリング
57,58とから形成されている。スラストばね56
は、フレーム本体22へのフレームカバー23の連結に
伴って撓み変形するものであり、その変形によりロータ
51を軸受け37方向に押付けて、ロータ51の軸方向
の動きを防止する。なお、図2において符号59はスペ
ーサである。
【0020】このステッピングモータにおける組立てを
説明する。まず、軸受け37が取付けられたステータ2
8を、フレーム本体22にその一端開口から圧入気味に
挿入して収納する。この収納において、フレーム本体2
2の周壁22bの図示しない切欠溝に、コードブッシュ
34が嵌められることによって、フレーム本体22に対
するステータ28の周方向の位置が規制される。次に、
軸受け37にロータ軸53を挿入してステータ28の内
側にロータ51を収納する。そして、この組立て体を図
5に示す組立て用治具61のセット穴62にセットす
る。このとき、コードブッシュ34およびリード線35
は治具61の逃げ溝63に通される。
【0021】次に、治具61が有する2本のセット軸6
4にフレームカバー23を固定孔42を嵌合するととも
に、ロータ軸53を軸受け46に通して、このカバー2
3をフレーム本体22に被せる。このようにして半組立
て状態にセットされたフレームカバー23とフレーム本
体22等との関係は図2に示されている。すなわち、フ
レームカバー23のフランジ部43はフレーム本体22
の開口部の内側に入り込んでいるとともに、フレームカ
バー23の嵌入突部45の先端側がボビン31の嵌合部
39に入り込んでおり、かつ、付勢手段55のスラスト
ばね56は自由状態にあって、フレームカバー23をフ
レーム本体22の開口より遠ざけている。
【0022】ところで、スラストばね56が自由状態に
あるにも拘らず、嵌入突部45が嵌合部39に入り込む
ことは、この突部45の長さが、スラストばね56の最
大撓み寸法よりも大きくしてあることにより達成されて
いる。なお、ここに最大撓み寸法とは、フレーム本体2
2にフレームカバー23をかしめ止めしてモータフレー
ム21を組立てた際に、スラストばね56が自由状態か
ら撓む寸法である。
【0023】このように軸61へのセット状態で二箇所
において嵌入突部45と嵌合部39とが嵌合されている
から、外部から振動や衝撃が作用してもフレームカバー
23がロータ軸53を中心に周方向に回動することがな
くなり、前述のセット状態が維持される。
【0024】この後、組立て用治具とともに自動組立て
機械にセットして、この機械によりスラストばね56を
撓ませながらフレームカバー23をフレーム本体22に
押付け、その状態において前記自動組立て機械のかしめ
工具を介してかしめ片26をフレーム本体22の内面側
に向けてかしめる。そうすると、図4に示すように各か
しめ片26でフレームカバー23のフランジ部43の上
面が押さえられて、フレーム本体22とフレームカバー
23とが連結されて、モータの組立てが完了する。
【0025】この自動組立て機械によるかしめ止めに際
して、以上のようにフレーム本体21に対する正規の位
置にフレームカバー23を保持できるので、かしめ止め
の都度、フレームカバー23のフレーム本体22に対す
る位置が適正になるように調整する手間が不要となり、
したがって、以上の組立ての作業性を向上できる。な
お、このようにして組立てられたステッピングモータに
おいては、図4のように付勢手段55のスラストばね5
6の弾性力により、ロータ51がその軸方向に付勢され
るので、このロータ51の軸方向の動きをなくすことが
できる。
【0026】図6から図9に示した他の実施例が前記一
実施例と異なる点は、フレームカバーの回り止め構造で
あって、その他の部分は前記一実施例と同様であるか
ら、同様な構成部分については前記一実施例と同一符号
を付してその説明を省略する。
【0027】この他の実施例において、ボビン31の当
接端部31bに設けた二つの嵌合部39には、その底面
から一体に起立する突出軸71が夫々設けられている。
突出軸71は、フレームカバー23の円筒形嵌入突部4
5よりも長いとともに、この突部45を貫通している。
さらに、図8に示すように嵌入突部45を挿通しフレ−
ムカバ−23の表面側に位置する突出軸71の先端部
は、嵌入突部45の内径よりも大きい頭部71aを形成
して、それによりフレームカバー23の外れ止めをなし
ている。この頭部71aは突出軸71が嵌入突部45を
挿通した後に、その先端部を熱かしめまたは常温かしめ
により潰して設けられる。
【0028】このような構成を備えた他の実施例のステ
ッピングモータにおいても、前記一実施例と同様な手順
により組立てられる。しかし、その組立てにおいて、ボ
ビン31に形成された複数の嵌合部39にフレームカバ
ー23に形成された複数の円筒形嵌入突部45が夫々嵌
入されると同時に、図7に示すように各嵌入突部45に
突出軸71が挿通する。この挿通後の突出軸71の先端
部は潰されて頭部71aを形成する(図8参照)。した
がって、この頭部71aがストッパとなって、フレーム
本体22にセットされたフレームカバー23を仮止めし
て、このカバー23が外れることを防止できる。以上の
ような半組立て状態の半製品は、仮に、フレームカバー
23が下側に位置するようになったところで、このカバ
ー23が外れるようなことがなく、フレーム本体22に
対して適正位置にフレームカバー23がセットされた状
態を維持できるから、半製品状態での保管や移動に便利
である。したがって、半組立て状態の半製品の取扱いが
容易で、しかも組立ての段取りも良くなるから、更に組
立て作業性の向上に寄与できる。そして、半製品は組立
て用治具にセットされて、自動組立て機械によるフレー
ムカバー23のフレーム本体22へのかしめ止めによ
り、組立てられ完成品となるものである。
【0029】なお、この実施例において突出軸71を太
くして強度を得る場合には、ボビン31の嵌合部39を
省略してもよい。その場合、突出軸71が嵌入突部とし
て、またフレームカバー23の嵌入突部45が嵌合部と
して用いられるものである。
【0030】本考案は前記各実施例には制約されない。
例えば、フレームカバー23に孔からなる嵌合部を複数
設けるとともに、ボビン31に前記嵌合部に嵌合される
嵌入突部を複数突設して実施してもよい。
【0031】
【考案の効果】以上詳記したように請求項1の考案は、
ステータの内側に配置されたロータがその軸方向に付勢
手段により付勢される構成を備えるステッピングモータ
において、フレーム本体の一端開口を塞いでこの本体に
かしめ止めされるフレームカバーと、フレーム本体に収
納されたステータが備えるボビンの前記フレームカバー
に当接する端部とのいずれか一方に、穴または孔からな
る嵌合部を複数設けるとともに、他方に前記嵌合部に嵌
入される嵌入突部を複数突設し、かつ、前記嵌入突部の
長さを前記付勢手段の最大撓み寸法よりも大きくしたか
ら、モータフレームの組立において付勢手段によりフレ
ームカバーがフレーム本体から離されるにも拘らず、フ
レーム本体に対する正規の位置にフレームカバーを保持
でき、かしめ止めの都度、フレームカバーのフレーム本
体に対する位置が適正になるように調整する手間が不要
であり、したがって、フレーム本体とこの本体の開口に
かしめ止めされるフレームカバーとで形成されるモータ
フレームの組立作業性を向上できる。
【0032】また、請求項2の考案によれば、穴からな
る嵌合部に設けた突出軸が円筒形の嵌入突部に挿通され
るとともに、この軸の先端部にフレーム本体にフレーム
カバーを仮止めするストッパとなる頭部を設けて、フレ
ームカバーが外れることを防止できるから、さらに組立
て作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るステッピングモータを
分解し一部を断面して示す斜視図。
【図2】同一実施例に係りフレーム本体にフレームカバ
ーをセットした状態を示す断面図。
【図3】同一実施例に係り組立てられたステッピングモ
ータの位置決め部分を示す断面図。
【図4】同一実施例に係り組立てられたステッピングモ
ータのかしめ部分を示す断面図。
【図5】同一実施例に係るステッピングモータの組立て
手順を説明するための斜視図。
【図6】本考案の他の実施例に係るステッピングモータ
を分解し一部を断面して示す斜視図。
【図7】同他の実施例に係りフレーム本体にフレームカ
バーをセットした状態を示す断面図。
【図8】同他の実施例に係り組立てられたステッピング
モータの位置決め部分を示す断面図。
【図9】同他の実施例に係り組立てられたステッピング
モータのかしめ部分を示す断面図。
【図10】従来のステッピングモータを分解し一部を断
面して示す斜視図。
【図11】同従来に係りフレーム本体にフレームカバー
をセットした状態を示す断面図。
【図12】同従来に係り組立てられたステッピングモー
タのかしめ部分を示す断面図。
【符号の説明】
21…モータフレーム、22…フレーム本体、22a…
底壁、23…フレームカバー、26…かしめ片、27…
ステータ、29,30…磁極ヨーク、31…ボビン、3
1b…当接端部、33…巻線、37,46…軸受け、3
9…嵌合部、45…嵌入突部、51…ロータ、53…ロ
ータ軸、55…付勢手段、56…スラストばね、71…
突出軸、71a…頭部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口された有底円筒形をなすフレ
    ーム本体と、前記一端開口の縁にかしめ止めされ前記フ
    レーム本体の開口を閉塞して取付けられたフレームカバ
    ーと、磁極ヨークおよび巻線を取付けた合成樹脂製のボ
    ビンを備え、このボビンの一端を前記フレーム本体の底
    壁に当接するとともに他端を前記フレームカバーに当接
    して前記フレーム本体に収納されたステータと、このス
    テータの内側に配置され前記フレーム本体または前記ボ
    ビンに取付けられた軸受けと前記フレームカバーに取付
    けれられた軸受けとに、ロータ軸を介して回転自在に支
    持されたロータと、このロータと前記軸受けとの間に設
    けられ前記ロータをその軸方向に付勢する付勢手段とを
    具備したステッピングモータにおいて、前記フレームカ
    バーと前記ボビンの前記フレームカバーに当接する端部
    とのいずれか一方に、穴または孔からなる嵌合部を複数
    設けるとともに、他方に前記嵌合部に嵌入される嵌入突
    部を複数突設し、かつ、前記嵌入突部の長さを前記付勢
    手段の最大撓み寸法よりも大きくしたことを特徴とする
    ステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 前記嵌入突部が円筒形をなして前記フレ
    ームカバーに形成されているとともに、前記嵌合部が穴
    であって前記ボビンに形成されており、この嵌合部の底
    面に前記嵌入突部よりも長く形成されて円筒形の前記嵌
    入突部を挿通する突出軸を一体に突設し、この突出軸の
    前記嵌入突部を挿通して前記フレ−ムカバ−の表面側に
    位置する先端部に前記嵌入突部の内径よりも大きい頭部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載のステッピング
    モータ。
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JPH04114775U (ja) 1992-10-09

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