JPH05284709A - 直流ブラシレス電動機 - Google Patents
直流ブラシレス電動機Info
- Publication number
- JPH05284709A JPH05284709A JP7067992A JP7067992A JPH05284709A JP H05284709 A JPH05284709 A JP H05284709A JP 7067992 A JP7067992 A JP 7067992A JP 7067992 A JP7067992 A JP 7067992A JP H05284709 A JPH05284709 A JP H05284709A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- central shaft
- grooved ball
- ball bearing
- magnetic pole
- fitted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Brushless Motors (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 直流ブラシレス電動機において、組立てが容
易で小型化が図れ、振動や騒音の低減と、軸受の耐久性
の向上を図る。 【構成】 エンドブラケット3に固定した中心軸4に固
定子7を外嵌して取付け、その周囲に隙間をあけて配置
した回転子8を支持部材9,16aを介して中心軸4に
回転自在に取付け、回転子8の磁極片13の中心bが固
定子7の磁極部7bの中心aよりも支持部材9,16a
側となるようにする。支持部材9,16aの内周面と中
心軸4との間には、弾性ワッシャ31、第2溝付玉軸受
32、間座33、第1溝付玉軸受30を配置し、第1溝
付玉軸受30の外輪30aを支持部材16aの内周面に
固定するのを除いて、各軸受30,32の内輪30b,
32b及び間座33と中心軸4、軸受32の外輪32a
と支持部材9の内周面を隙間嵌めする。
易で小型化が図れ、振動や騒音の低減と、軸受の耐久性
の向上を図る。 【構成】 エンドブラケット3に固定した中心軸4に固
定子7を外嵌して取付け、その周囲に隙間をあけて配置
した回転子8を支持部材9,16aを介して中心軸4に
回転自在に取付け、回転子8の磁極片13の中心bが固
定子7の磁極部7bの中心aよりも支持部材9,16a
側となるようにする。支持部材9,16aの内周面と中
心軸4との間には、弾性ワッシャ31、第2溝付玉軸受
32、間座33、第1溝付玉軸受30を配置し、第1溝
付玉軸受30の外輪30aを支持部材16aの内周面に
固定するのを除いて、各軸受30,32の内輪30b,
32b及び間座33と中心軸4、軸受32の外輪32a
と支持部材9の内周面を隙間嵌めする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内空気調和機のファ
ン駆動等に用いられる直流ブラシレス電動機に関する。
ン駆動等に用いられる直流ブラシレス電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のファンの駆動には、巻線
数を変えて回転速度を変化させる交流誘導電動機が用い
られてきた。しかし、交流誘導電動機は、効率が悪くて
省エネルギの要請を満たさず、また装置が大型化すると
いう欠点がある。そのため、近年、交流誘導電動機に代
えて、直流ブラシレス電動機が採用され始めた。
数を変えて回転速度を変化させる交流誘導電動機が用い
られてきた。しかし、交流誘導電動機は、効率が悪くて
省エネルギの要請を満たさず、また装置が大型化すると
いう欠点がある。そのため、近年、交流誘導電動機に代
えて、直流ブラシレス電動機が採用され始めた。
【0003】この直流ブラシレス電動機は、図10に示
すように、ハウジング51にベアリング52を介して出
力軸53を回転自在に支承し、コイルを巻いた複数の磁
極部を有して出力軸53に所定の隙間をあけて外嵌する
固定子54を、ハウジング内に樹脂モールド(図中のハ
ッチング参照)で一体に固定する一方、環状の磁石材料
を複数極に着磁してなる永久磁石58を内嵌して固定子
54に隙間をあけて外嵌する回転子ケーシング57を、
中心のボス部57aにおいて出力軸53のローレット加
工部に圧入している。
すように、ハウジング51にベアリング52を介して出
力軸53を回転自在に支承し、コイルを巻いた複数の磁
極部を有して出力軸53に所定の隙間をあけて外嵌する
固定子54を、ハウジング内に樹脂モールド(図中のハ
ッチング参照)で一体に固定する一方、環状の磁石材料
を複数極に着磁してなる永久磁石58を内嵌して固定子
54に隙間をあけて外嵌する回転子ケーシング57を、
中心のボス部57aにおいて出力軸53のローレット加
工部に圧入している。
【0004】そして、内側の固定子54の複数の磁極部
を順次励磁すると、励磁された磁極部に外側の永久磁石
58が次々に吸引反発されて回転子ケーシング57が回
転し、この回転がボス部57aを経て出力軸53に伝わ
って、出力軸53が回転する。
を順次励磁すると、励磁された磁極部に外側の永久磁石
58が次々に吸引反発されて回転子ケーシング57が回
転し、この回転がボス部57aを経て出力軸53に伝わ
って、出力軸53が回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記直
流ブラシレス電動機は、回転する出力軸53を、ハウジ
ング51内の固定子54の両側、詳しくはハウジング5
1内の両端に配置した2つのベアリング52,52で両
持ち支持しているので、軸方向の寸法が大きくなって、
この電動機を室内空気調和機のファン駆動等の駆動に使
おうとすると、小型化が図れないという欠点がある。ま
た、上記2つのベアリング52,52は、その外輪がハ
ウジング51に、内輪が出力軸53にそれぞれ圧入(締
まり嵌め)されているので、回転中に出力軸53が軸方
向に振動して異音が発生するという欠点がある。
流ブラシレス電動機は、回転する出力軸53を、ハウジ
ング51内の固定子54の両側、詳しくはハウジング5
1内の両端に配置した2つのベアリング52,52で両
持ち支持しているので、軸方向の寸法が大きくなって、
この電動機を室内空気調和機のファン駆動等の駆動に使
おうとすると、小型化が図れないという欠点がある。ま
た、上記2つのベアリング52,52は、その外輪がハ
ウジング51に、内輪が出力軸53にそれぞれ圧入(締
まり嵌め)されているので、回転中に出力軸53が軸方
向に振動して異音が発生するという欠点がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、電動機の出力取
り出し部並びに固定子と回転子の構造を工夫して、組立
てが容易で小型化が図れ、しかも振動や騒音の低減と、
軸受の耐久性の向上を図ることができる直流ブラシレス
電動機を提供することにある。
り出し部並びに固定子と回転子の構造を工夫して、組立
てが容易で小型化が図れ、しかも振動や騒音の低減と、
軸受の耐久性の向上を図ることができる直流ブラシレス
電動機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エンドブラケット3に回転しない中心軸
4の基端を固定し、複数の磁極部7bを有する固定子7
を上記中心軸4に外嵌して取付ける一方、複数の永久磁
石製の磁極片13を有して上記固定子7に所定の隙間を
あけて外嵌する回転子8を、支持部材9,16aを介し
て上記中心軸4の先端部に回転自在に取付けてなる直流
ブラシレス電動機において、上記固定子7の磁極部7b
の軸方向の中心aが上記中心軸4の基端側に位置すると
共に、上記回転子8の磁極片13の軸方向の中心bが上
記中心軸4の先端部側に位置するように、上記磁極部7
bの中心aと上記磁極片13の中心bとの軸方向位置を
離間させる一方、上記支持部材9,16aの内周面と中
心軸4との間に、第1溝付玉軸受30と間座33と第2
溝付玉軸受32が配置され、上記第1溝付玉軸受30
は、外輪30aが上記支持部材16aの内周面に固定さ
れ、内輪30bが上記中心軸4に隙間嵌めされて上記間
座33と反対側が中心軸4の止め輪34bに当接され、
上記第2溝付玉軸受32は、外輪32aが上記支持部材
9の内周面に、内輪32bが上記中心軸4にそれぞれ隙
間嵌めされ、上記間座33は、上記中心軸4に隙間嵌め
されて、両端部が上記第1,第2溝付玉軸受30,32
の内輪30b,32bのみに当接し、上記支持部材9の
係止部29aと第2溝付玉軸受32の外輪32aとの間
に縮装され、この第2溝付玉軸受32を第1溝付玉軸受
30に向けて付勢する弾性ワッシャ31を備えたことを
特徴としている。
に、本発明は、エンドブラケット3に回転しない中心軸
4の基端を固定し、複数の磁極部7bを有する固定子7
を上記中心軸4に外嵌して取付ける一方、複数の永久磁
石製の磁極片13を有して上記固定子7に所定の隙間を
あけて外嵌する回転子8を、支持部材9,16aを介し
て上記中心軸4の先端部に回転自在に取付けてなる直流
ブラシレス電動機において、上記固定子7の磁極部7b
の軸方向の中心aが上記中心軸4の基端側に位置すると
共に、上記回転子8の磁極片13の軸方向の中心bが上
記中心軸4の先端部側に位置するように、上記磁極部7
bの中心aと上記磁極片13の中心bとの軸方向位置を
離間させる一方、上記支持部材9,16aの内周面と中
心軸4との間に、第1溝付玉軸受30と間座33と第2
溝付玉軸受32が配置され、上記第1溝付玉軸受30
は、外輪30aが上記支持部材16aの内周面に固定さ
れ、内輪30bが上記中心軸4に隙間嵌めされて上記間
座33と反対側が中心軸4の止め輪34bに当接され、
上記第2溝付玉軸受32は、外輪32aが上記支持部材
9の内周面に、内輪32bが上記中心軸4にそれぞれ隙
間嵌めされ、上記間座33は、上記中心軸4に隙間嵌め
されて、両端部が上記第1,第2溝付玉軸受30,32
の内輪30b,32bのみに当接し、上記支持部材9の
係止部29aと第2溝付玉軸受32の外輪32aとの間
に縮装され、この第2溝付玉軸受32を第1溝付玉軸受
30に向けて付勢する弾性ワッシャ31を備えたことを
特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の直流ブラシレス電動機によれば、エン
ドブラケット3に固定された回転しない中心軸4に固定
子7が外嵌して取付けられ、固定子7の周囲に隙間をあ
けて配置された回転子8は、支持部材9,16aを介し
て上記中心軸4に回転自在に取付けられている。上記固
定子7の磁極部7bの軸方向の中心aと回転子8の磁極
片13の軸方向の中心bとが、上記磁極部7bの中心a
が上記磁極片13の中心bについて上記支持部材9,1
6aと反対側になるように配置されている。
ドブラケット3に固定された回転しない中心軸4に固定
子7が外嵌して取付けられ、固定子7の周囲に隙間をあ
けて配置された回転子8は、支持部材9,16aを介し
て上記中心軸4に回転自在に取付けられている。上記固
定子7の磁極部7bの軸方向の中心aと回転子8の磁極
片13の軸方向の中心bとが、上記磁極部7bの中心a
が上記磁極片13の中心bについて上記支持部材9,1
6aと反対側になるように配置されている。
【0009】上記支持部材9,16aの内周面と中心軸
4との間には、支持部材9の係止部29a側(中心軸4
の先端側)から順に弾性ワッシャ31、第2溝付玉軸受
32、間座33、第1溝付玉軸受30が配置され、第1
溝付玉軸受30の外輪30aが支持部材16aの内周面
に固定されているのを除いて、第1溝付玉軸受30の内
輪30bと中心軸4、間座33と中心軸4、第2溝付玉
軸受32の内輪32bと中心軸4、第2溝付玉軸受32
の外輪32aと支持部材9の内周面のそれぞれの間に
は、隙間嵌めにより僅かな隙間がある。
4との間には、支持部材9の係止部29a側(中心軸4
の先端側)から順に弾性ワッシャ31、第2溝付玉軸受
32、間座33、第1溝付玉軸受30が配置され、第1
溝付玉軸受30の外輪30aが支持部材16aの内周面
に固定されているのを除いて、第1溝付玉軸受30の内
輪30bと中心軸4、間座33と中心軸4、第2溝付玉
軸受32の内輪32bと中心軸4、第2溝付玉軸受32
の外輪32aと支持部材9の内周面のそれぞれの間に
は、隙間嵌めにより僅かな隙間がある。
【0010】したがって、縮装された弾性ワッシャ31
に当接する第2溝付玉軸受32の外輪32aは、第1溝
付玉軸受30の方向(以下、内方という)に付勢され、
この付勢力は、ボール32cと内輪32bを介してこの
内輪32bに当接する間座33を同じく内方へ付勢し、
さらに間座33に当接する第1溝付玉軸受30の内輪3
0bを内方へ付勢して止め輪34bに当接させる。
に当接する第2溝付玉軸受32の外輪32aは、第1溝
付玉軸受30の方向(以下、内方という)に付勢され、
この付勢力は、ボール32cと内輪32bを介してこの
内輪32bに当接する間座33を同じく内方へ付勢し、
さらに間座33に当接する第1溝付玉軸受30の内輪3
0bを内方へ付勢して止め輪34bに当接させる。
【0011】そして、回転子8の磁極片13の中心bが
磁極部7bの中心aよりも支持部材9,16a側に変位
しているから、磁極片13の磁束が短くなる方向、つま
り支持部材9,16aの反対側に吸引力が働くので、電
磁力による予圧が与えられて、回転中は第1溝付玉軸受
30の内輪30bが常に中心軸4の止め輪34bに当接
する。これにより、中心軸4が軸方向に振動しなくなる
ので、異音が発生しなくなる。また、両軸受30,32
は、間座33と弾性ワッシャ31により、弾性力による
予圧が与えられて、回転中にボール30c,32cの躍
りが発生しないので異音が減少する。
磁極部7bの中心aよりも支持部材9,16a側に変位
しているから、磁極片13の磁束が短くなる方向、つま
り支持部材9,16aの反対側に吸引力が働くので、電
磁力による予圧が与えられて、回転中は第1溝付玉軸受
30の内輪30bが常に中心軸4の止め輪34bに当接
する。これにより、中心軸4が軸方向に振動しなくなる
ので、異音が発生しなくなる。また、両軸受30,32
は、間座33と弾性ワッシャ31により、弾性力による
予圧が与えられて、回転中にボール30c,32cの躍
りが発生しないので異音が減少する。
【0012】さらにまた、第1溝付玉軸受30の内輪3
0bは、止め輪34bに当接することでブレーキがかけ
られ、第2溝付玉軸受32の内輪32bは、間座33に
当接することでブレーキがかけられ、自由回転が制限さ
れて低速で回転するので、荷重のかかる位置が変化して
偏摩耗が生じにくくなり、耐久性が向上する。同様に、第
2溝付玉軸受32の外輪32aは、弾性ワッシャ31で
ブレーキがかけられ、自由回転が制限されて低速で回転
する。
0bは、止め輪34bに当接することでブレーキがかけ
られ、第2溝付玉軸受32の内輪32bは、間座33に
当接することでブレーキがかけられ、自由回転が制限さ
れて低速で回転するので、荷重のかかる位置が変化して
偏摩耗が生じにくくなり、耐久性が向上する。同様に、第
2溝付玉軸受32の外輪32aは、弾性ワッシャ31で
ブレーキがかけられ、自由回転が制限されて低速で回転
する。
【0013】さらに、ハウジング1から片持ち支持され
た中心軸4に各溝付玉軸受30,32を介して、回転子
8に連なる支持部材9,16aを回転自在に取付けてい
るので、支持部材9,16aを被駆動側に嵌入してハウ
ジング1の軸方向寸法を短縮でき、電動機の小型化を図
ることができる。
た中心軸4に各溝付玉軸受30,32を介して、回転子
8に連なる支持部材9,16aを回転自在に取付けてい
るので、支持部材9,16aを被駆動側に嵌入してハウ
ジング1の軸方向寸法を短縮でき、電動機の小型化を図
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1は、室内空気調和機のファンの駆動に用い
られる直流ブラシレス電動機の一例を示す断面図であ
る。
明する。図1は、室内空気調和機のファンの駆動に用い
られる直流ブラシレス電動機の一例を示す断面図であ
る。
【0015】この直流ブラシレス電動機は、円筒状のハ
ウジング1の内周面に装着した防振ゴム2に嵌め込んで
固定した有底円筒状のエンドブラケット3と、このエン
ドブラケット3の中心穴3aにプレス圧入で基端を固定
した中心軸(軸部材)4と、磁極部7bを有し、上記中
心軸4に固定座5及び防振ゴム筒6を介して外嵌固定し
た固定子7と、この固定子7に僅かの隙間をあけて外嵌
する回転子8と、外嵌する防振ゴム継手10と一緒に上
記回転子8の前端板8aにリベット11で固定されて、
この回転子8を中心軸4の先端部に回転自在に取付ける
軸受ハウジング9とで構成される。
ウジング1の内周面に装着した防振ゴム2に嵌め込んで
固定した有底円筒状のエンドブラケット3と、このエン
ドブラケット3の中心穴3aにプレス圧入で基端を固定
した中心軸(軸部材)4と、磁極部7bを有し、上記中
心軸4に固定座5及び防振ゴム筒6を介して外嵌固定し
た固定子7と、この固定子7に僅かの隙間をあけて外嵌
する回転子8と、外嵌する防振ゴム継手10と一緒に上
記回転子8の前端板8aにリベット11で固定されて、
この回転子8を中心軸4の先端部に回転自在に取付ける
軸受ハウジング9とで構成される。
【0016】上記回転子8は、回転子ケーシング12の
内周面の円周上4等分位置に、4個の永久磁石製の磁極
片13を装着し、この回転子ケーシング12の後端に、
図6に示すような回転子ヨーク14を外嵌してなり、上
記磁極片13は、外周面が上記回転子ケーシング12の
内周面に沿う円弧状に形成され、内周面が上記固定子7
の外周面に沿う円弧状に形成されている。このケーシン
グ12とヨーク14は、通し穴に充填した接着剤15で
固定される。
内周面の円周上4等分位置に、4個の永久磁石製の磁極
片13を装着し、この回転子ケーシング12の後端に、
図6に示すような回転子ヨーク14を外嵌してなり、上
記磁極片13は、外周面が上記回転子ケーシング12の
内周面に沿う円弧状に形成され、内周面が上記固定子7
の外周面に沿う円弧状に形成されている。このケーシン
グ12とヨーク14は、通し穴に充填した接着剤15で
固定される。
【0017】図5に示すように、上記回転子ケーシング
12の上記回転子8の前端板8aに相当する底板16の
中心部に内方へ突出する軸受保持環16aを形成すると
共に、外周から中心に向かって4箇所を放射状に長く打
ち抜いて内方へ折曲げ、上記磁極片13を径方向内側か
ら保持する4本の押えばね片16bを形成する。また、各
押えばね片16bの間の2箇所を短く打ち抜いて内方へ
折曲げ、上記磁極片13の前端面に当接する8本の位置
決め片16cを形成する。なお、底板16の各押えばね
片16bの間に、1個づつ設けられた穴16dは、上記
リベット11が通される。
12の上記回転子8の前端板8aに相当する底板16の
中心部に内方へ突出する軸受保持環16aを形成すると
共に、外周から中心に向かって4箇所を放射状に長く打
ち抜いて内方へ折曲げ、上記磁極片13を径方向内側か
ら保持する4本の押えばね片16bを形成する。また、各
押えばね片16bの間の2箇所を短く打ち抜いて内方へ
折曲げ、上記磁極片13の前端面に当接する8本の位置
決め片16cを形成する。なお、底板16の各押えばね
片16bの間に、1個づつ設けられた穴16dは、上記
リベット11が通される。
【0018】上記磁極片13は、上記押えばね片16b
により径方向及び周方向へ効果的に押されて、互いに等
間隔にバランス良く保持される共に、図4に示すよう
に、後端面が回転子ヨーク14のツバ部14aに当接
し、前端面が回転子ケーシング12の各2本の位置決め
片16cに当接して、ケーシング12の底板16から軸
方向に離れて位置決めして保持される。したがって、磁
極片13から底板16への漏洩磁束を減じることができ
る。
により径方向及び周方向へ効果的に押されて、互いに等
間隔にバランス良く保持される共に、図4に示すよう
に、後端面が回転子ヨーク14のツバ部14aに当接
し、前端面が回転子ケーシング12の各2本の位置決め
片16cに当接して、ケーシング12の底板16から軸
方向に離れて位置決めして保持される。したがって、磁
極片13から底板16への漏洩磁束を減じることができ
る。
【0019】上記回転子ケーシング12内に隙間をあけ
て配置された固定子7は、ボス部7aと、このボス部7
aから放射状に径方向外方へ突出する6個の磁極部7b
からなり、各磁極部7bにはコイル18が巻回され、こ
の磁極部7bの外周面は、僅かの隙間をあけて上記磁極
片13の内周面に対向する。上記ボス部7aには、各磁
極部7bの位置に対応する軸方向穴が設けられ、この穴
にコイル18をプリント基板21へ接続するためのコイ
ル端子ピン19が支持されている。
て配置された固定子7は、ボス部7aと、このボス部7
aから放射状に径方向外方へ突出する6個の磁極部7b
からなり、各磁極部7bにはコイル18が巻回され、こ
の磁極部7bの外周面は、僅かの隙間をあけて上記磁極
片13の内周面に対向する。上記ボス部7aには、各磁
極部7bの位置に対応する軸方向穴が設けられ、この穴
にコイル18をプリント基板21へ接続するためのコイ
ル端子ピン19が支持されている。
【0020】上記固定子7の磁極部7bと上記回転子8
の磁極片13との関係は、図2に示すように、磁極部7
bの軸方向の中心aと、磁極片13の軸方向の中心bと
を、磁極部7bの中心aが反ファン側、磁極片13の中
心bがファン側となるように、その軸方向の相対位置を
変化させている。
の磁極片13との関係は、図2に示すように、磁極部7
bの軸方向の中心aと、磁極片13の軸方向の中心bと
を、磁極部7bの中心aが反ファン側、磁極片13の中
心bがファン側となるように、その軸方向の相対位置を
変化させている。
【0021】図1に示すように、上記固定子7のボス部
7aには、上記防振ゴム筒6が回転不能に内嵌され、こ
の防振ゴム筒6は、上記中心軸4に圧入した固定座5に
キー5aで回転不能に嵌着される。また、中心軸4の防
振ゴム筒6の前方に、僅かの隙間をあけ、かつ上記コイ
ル端子ピン19の前端に当接する防振ゴム円板20を嵌
着している。上記防振ゴム筒6や防振ゴム円板20を介
装したのは、磁極部7bの構造の簡素化により、コイル
18で生じる磁束が正弦波状にならないため、これに起
因して固定子7に生じるコギングが、中心軸4や軸受ハ
ウジング9を経て被駆動側のファン40に伝わるのを防
ぐためである。
7aには、上記防振ゴム筒6が回転不能に内嵌され、こ
の防振ゴム筒6は、上記中心軸4に圧入した固定座5に
キー5aで回転不能に嵌着される。また、中心軸4の防
振ゴム筒6の前方に、僅かの隙間をあけ、かつ上記コイ
ル端子ピン19の前端に当接する防振ゴム円板20を嵌
着している。上記防振ゴム筒6や防振ゴム円板20を介
装したのは、磁極部7bの構造の簡素化により、コイル
18で生じる磁束が正弦波状にならないため、これに起
因して固定子7に生じるコギングが、中心軸4や軸受ハ
ウジング9を経て被駆動側のファン40に伝わるのを防
ぐためである。
【0022】上記固定子7のコイル18への通電を制御
する駆動回路は、図1に示すように、エンドブラケット3
の後面に配置したプリント基板21で構成される。この
プリント基板21は、ホール素子42を収容したホール
素子ホルダー43及びドライバーIC47等を搭載して
なり、ドライバーIC47とプリント基板21との間に
ゴムシート23を挟み、エンドブラケット3との間に耐
熱性ポリオレフィンと無機物の混合物からなるスペーサ
ー24を挟んで、複数本のばねクリップ37にてエンド
ブラケット3側に押え付けて、ドライバーIC47から
エンドブラケット3への放熱が良くなるように固定され
ている。なお、各コイル18のコイル端子ピン19は、
リセプタクル50を介してエンドブラケット3の穴を貫
いて、プリント基板21に電気的に接続される。
する駆動回路は、図1に示すように、エンドブラケット3
の後面に配置したプリント基板21で構成される。この
プリント基板21は、ホール素子42を収容したホール
素子ホルダー43及びドライバーIC47等を搭載して
なり、ドライバーIC47とプリント基板21との間に
ゴムシート23を挟み、エンドブラケット3との間に耐
熱性ポリオレフィンと無機物の混合物からなるスペーサ
ー24を挟んで、複数本のばねクリップ37にてエンド
ブラケット3側に押え付けて、ドライバーIC47から
エンドブラケット3への放熱が良くなるように固定され
ている。なお、各コイル18のコイル端子ピン19は、
リセプタクル50を介してエンドブラケット3の穴を貫
いて、プリント基板21に電気的に接続される。
【0023】図3に示すように、電動機の主要部である
前端の支持部材は、軸受ハウジング9と、回転子ケーシ
ング12の底板中央の軸受保持環16aで構成される。
上記軸受保持環16aには、その内周面に外輪30aを
締まり嵌めし、内輪30bを中心軸4の外周面に隙間嵌
めして第1溝付玉軸受30を装着する。上記軸受ハウジ
ング9は、ツバ付き円筒状をなし、ツバ部28の外周に
リベット11を通す4つの穴28a(図7参照)を設
け、中心軸4が通る円筒部29の先端には、波ワッシャ
31の係止部としての環状座29aを設けている。
前端の支持部材は、軸受ハウジング9と、回転子ケーシ
ング12の底板中央の軸受保持環16aで構成される。
上記軸受保持環16aには、その内周面に外輪30aを
締まり嵌めし、内輪30bを中心軸4の外周面に隙間嵌
めして第1溝付玉軸受30を装着する。上記軸受ハウジ
ング9は、ツバ付き円筒状をなし、ツバ部28の外周に
リベット11を通す4つの穴28a(図7参照)を設
け、中心軸4が通る円筒部29の先端には、波ワッシャ
31の係止部としての環状座29aを設けている。
【0024】軸受ハウジング9内には、先端側から順
に、弾性ワッシャとしての波ワッシャ31と、外輪32
aを円筒部29の内周面に、内輪32bを中心軸4にそ
れぞれ隙間嵌めした第2溝付玉軸受32と、中央の大径
部33aを円筒部29の内周面に、両側の小径部33b
を中心軸4にそれぞれ隙間嵌めした合成樹脂製の間座3
3を収容している。そして、間座33の長さを適切に設
定することにより、波ワッシャ31が第2溝付玉軸受3
2の外輪32aを中心軸後方に向けて付勢し、この付勢
力が、ボール32cと内輪32bを介して内輪に当接す
る間座33を同じく後方へ付勢し、さらに間座33に当
接する第1溝付玉軸受30の外輪30aが軸受保持環1
6aに上述の如く固定されているので、各軸受30,3
2のボール30c,32cは、その外輪、内輪の円弧溝
のそれぞれ前方、後方寄りの間に挟み付けられて、転動
の際の中心軸方向の遊びがなくなるようになっている。
に、弾性ワッシャとしての波ワッシャ31と、外輪32
aを円筒部29の内周面に、内輪32bを中心軸4にそ
れぞれ隙間嵌めした第2溝付玉軸受32と、中央の大径
部33aを円筒部29の内周面に、両側の小径部33b
を中心軸4にそれぞれ隙間嵌めした合成樹脂製の間座3
3を収容している。そして、間座33の長さを適切に設
定することにより、波ワッシャ31が第2溝付玉軸受3
2の外輪32aを中心軸後方に向けて付勢し、この付勢
力が、ボール32cと内輪32bを介して内輪に当接す
る間座33を同じく後方へ付勢し、さらに間座33に当
接する第1溝付玉軸受30の外輪30aが軸受保持環1
6aに上述の如く固定されているので、各軸受30,3
2のボール30c,32cは、その外輪、内輪の円弧溝
のそれぞれ前方、後方寄りの間に挟み付けられて、転動
の際の中心軸方向の遊びがなくなるようになっている。
【0025】上記軸受ハウジング9は、予め正確に直角
度と同心度とを確保してスポット溶接された後、リベッ
ト11により連結される回転子8を一緒に、中心軸4の
一対のE型止め輪34a,34bの間に摺動自在に取付
けられる。同図で、第1溝付玉軸受30が後方のE型止
め輪34bに当接しているのは、回転子8の永久磁石製
の磁極片13の軸方向中心bが、固定子7の磁極部7b
の軸方向中心aよりファン側に変位しているため、互い
に中心a,bを揃えようとして、回転子8と軸受ハウジ
ング9に後方へ引く力が働くからである。なお、E型止
め輪34bの後方の中心軸4には、防振ゴム筒6及び防
振ゴム円板20を固定座との間で挟み込む固定輪35が
圧入されている。
度と同心度とを確保してスポット溶接された後、リベッ
ト11により連結される回転子8を一緒に、中心軸4の
一対のE型止め輪34a,34bの間に摺動自在に取付
けられる。同図で、第1溝付玉軸受30が後方のE型止
め輪34bに当接しているのは、回転子8の永久磁石製
の磁極片13の軸方向中心bが、固定子7の磁極部7b
の軸方向中心aよりファン側に変位しているため、互い
に中心a,bを揃えようとして、回転子8と軸受ハウジ
ング9に後方へ引く力が働くからである。なお、E型止
め輪34bの後方の中心軸4には、防振ゴム筒6及び防
振ゴム円板20を固定座との間で挟み込む固定輪35が
圧入されている。
【0026】軸受ハウジング9の外周には、図9に示す
ような防振ゴム継手10を嵌合し、この防振ゴム継手1
0のツバ部36に、図7に示すように、前方からゴム補
強用の押え板38を当て、これらと軸受ハウジング9の
ツバ部28に設けた穴にリベット11を挿通して、回転
子8の底板16に固定している。上記防振ゴム継手10
の円筒部37には、外周の上下左右方向に半円形の突起
37bと、各突起37b相互間に周方向に延びる嵌合溝
37aをそれぞれ設けている。
ような防振ゴム継手10を嵌合し、この防振ゴム継手1
0のツバ部36に、図7に示すように、前方からゴム補
強用の押え板38を当て、これらと軸受ハウジング9の
ツバ部28に設けた穴にリベット11を挿通して、回転
子8の底板16に固定している。上記防振ゴム継手10
の円筒部37には、外周の上下左右方向に半円形の突起
37bと、各突起37b相互間に周方向に延びる嵌合溝
37aをそれぞれ設けている。
【0027】一方、この直流ブラシレス電動機で駆動さ
れるファン40には、後端の盲板41の中心穴41a
に、図8に示すような連結板42を固定し、この連結板
42の中心穴42aの上下左右に設けた半円形の凹部4
2bに上記防振ゴム継手10の突起37bを、中心穴4
2aに、上記嵌合溝37aをそれぞれ嵌め込んで、軸受
ハウジング9側からファン40側にトルクを伝えるよう
にしている。また、これらの部材の嵌合で生じる隙間寸
法を最適値にして、電動機とファン40の同心度を確保
するとともに、回転子8からファン40に伝わる振動や
騒音を低減している。
れるファン40には、後端の盲板41の中心穴41a
に、図8に示すような連結板42を固定し、この連結板
42の中心穴42aの上下左右に設けた半円形の凹部4
2bに上記防振ゴム継手10の突起37bを、中心穴4
2aに、上記嵌合溝37aをそれぞれ嵌め込んで、軸受
ハウジング9側からファン40側にトルクを伝えるよう
にしている。また、これらの部材の嵌合で生じる隙間寸
法を最適値にして、電動機とファン40の同心度を確保
するとともに、回転子8からファン40に伝わる振動や
騒音を低減している。
【0028】上記構成において、電動機のハウジング1
内に防振ゴム2を介して収容されたエンドブラケット3
に突設された中心軸4には、固定子7が防振ゴム筒6を
介装して固定され、その周囲に隙間をあけて配置された
回転子8は、回転子ケーシング12の底板16中央の軸
受保持環16aと軸受ハウジング9を介して中心軸4に
回転自在に取付けられている。そして、固定子7の磁極
部7bの中心aと、回転子8の磁極片13の中心bと
が、磁極片13の中心bがファン側となるように、その相
対位置が変位されている。
内に防振ゴム2を介して収容されたエンドブラケット3
に突設された中心軸4には、固定子7が防振ゴム筒6を
介装して固定され、その周囲に隙間をあけて配置された
回転子8は、回転子ケーシング12の底板16中央の軸
受保持環16aと軸受ハウジング9を介して中心軸4に
回転自在に取付けられている。そして、固定子7の磁極
部7bの中心aと、回転子8の磁極片13の中心bと
が、磁極片13の中心bがファン側となるように、その相
対位置が変位されている。
【0029】したがって、回転子8の磁極片13の中心
bがファン側に変位しているから、磁極片13の磁束が
短くなる方向、つまり反ファン側に吸引力が働くので、
電磁力による予圧が与えられて、回転中は第1溝付玉軸
受30の内輪30aが常に中心軸4の止め輪34bに当
接する。これにより、中心軸4が軸方向に振動しなくな
るので、異音が発生しなくなる。
bがファン側に変位しているから、磁極片13の磁束が
短くなる方向、つまり反ファン側に吸引力が働くので、
電磁力による予圧が与えられて、回転中は第1溝付玉軸
受30の内輪30aが常に中心軸4の止め輪34bに当
接する。これにより、中心軸4が軸方向に振動しなくな
るので、異音が発生しなくなる。
【0030】また、上記軸受ハウジング9の円筒部29
の内周面と中心軸4との間には、中心軸4の先端側から
順に波ワッシャ31、第2溝付玉軸受32、間座33が
配置され、これに続いて、上記軸受保持環16aには、
第1溝付玉軸受30が嵌装されている。そして、第1溝
付玉軸受30の外輪30aが軸受保持環16aの内周面
に圧入固定されている以外、第1溝付玉軸受30の内輪
30bと中心軸4、間座33と中心軸4、第2溝付玉軸
受32の内輪32bと中心軸4、第2溝付玉軸受32の
外輪32aと円筒部29の内周面のそれぞれの間には、
隙間嵌めにより僅かな隙間がある。
の内周面と中心軸4との間には、中心軸4の先端側から
順に波ワッシャ31、第2溝付玉軸受32、間座33が
配置され、これに続いて、上記軸受保持環16aには、
第1溝付玉軸受30が嵌装されている。そして、第1溝
付玉軸受30の外輪30aが軸受保持環16aの内周面
に圧入固定されている以外、第1溝付玉軸受30の内輪
30bと中心軸4、間座33と中心軸4、第2溝付玉軸
受32の内輪32bと中心軸4、第2溝付玉軸受32の
外輪32aと円筒部29の内周面のそれぞれの間には、
隙間嵌めにより僅かな隙間がある。
【0031】したがって、縮装された波ワッシャ31に
当接する第2溝付玉軸受32の外輪32aは、第1溝付
玉軸受30の方向、つまり中心軸後方へ付勢され、この
付勢力は、ボール32cと内輪32bを介してこの内輪
32bに当接する間座33を同じく後方へ付勢し、さら
に間座33に当接する第1溝付玉軸受30の内輪30b
を後方へ付勢する。そして、第1溝付玉軸受30の外輪
30aが上述の如く軸受保持環16aに固定されている
ので、両溝付玉軸受のボール30c,32cは、その外輪
30a,内輪32bの円弧溝の後方寄りと内輪30b,
外輪32aの円弧溝の前方寄りの間に挟み付けられてい
る。
当接する第2溝付玉軸受32の外輪32aは、第1溝付
玉軸受30の方向、つまり中心軸後方へ付勢され、この
付勢力は、ボール32cと内輪32bを介してこの内輪
32bに当接する間座33を同じく後方へ付勢し、さら
に間座33に当接する第1溝付玉軸受30の内輪30b
を後方へ付勢する。そして、第1溝付玉軸受30の外輪
30aが上述の如く軸受保持環16aに固定されている
ので、両溝付玉軸受のボール30c,32cは、その外輪
30a,内輪32bの円弧溝の後方寄りと内輪30b,
外輪32aの円弧溝の前方寄りの間に挟み付けられてい
る。
【0032】これにより、軸受ハウジング9が回転子8
と共に回転子する際、ボール30c,32cにいわゆる躍
りが生じないので、ファン40を駆動する際の騒音が低
減する。また、第1溝付玉軸受30の内輪30bは、止
め輪34bに当接することでブレーキがかけられ、第2
溝付玉軸受32の内輪32bは、間座33に当接するこ
とでブレーキがかけられて、自由回転が制限されて低速
で回転するので、荷重のかかる位置が変化して偏摩耗が
生じにくくなり、耐久性が向上する。同様に、第2溝付
玉軸受32の外輪32aは、波ワッシャ31でブレーキ
がかけられて、自由回転が制限されて低速で回転する。
と共に回転子する際、ボール30c,32cにいわゆる躍
りが生じないので、ファン40を駆動する際の騒音が低
減する。また、第1溝付玉軸受30の内輪30bは、止
め輪34bに当接することでブレーキがかけられ、第2
溝付玉軸受32の内輪32bは、間座33に当接するこ
とでブレーキがかけられて、自由回転が制限されて低速
で回転するので、荷重のかかる位置が変化して偏摩耗が
生じにくくなり、耐久性が向上する。同様に、第2溝付
玉軸受32の外輪32aは、波ワッシャ31でブレーキ
がかけられて、自由回転が制限されて低速で回転する。
【0033】さらに、ハウジング1から片持ちばりの如
く突設した中心軸4に、溝付玉軸受30,32を収容し
た軸受ハウジング9を介して、回転子8を回転自在に取
付けているので、軸受ハウジング9をファン40の盲板
41内に嵌入してハウジング1の軸方向寸法を短縮で
き、小型化を図ることができる。また、間座33の中央
の大径部33aを、軸受ハウジング9の円筒部29の内
周面と略同じ直径とし、ここに隙間嵌めするようにして
いるので、電動機の組立の際の中心軸4との心合わせが
容易になり、組立や分解を能率化することができる。
く突設した中心軸4に、溝付玉軸受30,32を収容し
た軸受ハウジング9を介して、回転子8を回転自在に取
付けているので、軸受ハウジング9をファン40の盲板
41内に嵌入してハウジング1の軸方向寸法を短縮で
き、小型化を図ることができる。また、間座33の中央
の大径部33aを、軸受ハウジング9の円筒部29の内
周面と略同じ直径とし、ここに隙間嵌めするようにして
いるので、電動機の組立の際の中心軸4との心合わせが
容易になり、組立や分解を能率化することができる。
【0034】さらにまた、ハウジング1内に防振ゴム2
を介してエンドブラケット3を収容し、このエンドブラ
ケット3に突設した中心軸4に防振ゴム筒6を介して固
定子7を固定する一方、回転子8に連なる軸受ハウジン
グ9とファン40を防振ゴム継手10で連結しているの
で、固定子7や回転子8で生じるコギングが効果的に吸
収減衰され、コギングによる振動や騒音を大幅に低減す
ることができる。
を介してエンドブラケット3を収容し、このエンドブラ
ケット3に突設した中心軸4に防振ゴム筒6を介して固
定子7を固定する一方、回転子8に連なる軸受ハウジン
グ9とファン40を防振ゴム継手10で連結しているの
で、固定子7や回転子8で生じるコギングが効果的に吸
収減衰され、コギングによる振動や騒音を大幅に低減す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の直流ブラシレス電動機は、回転子の磁極片の中心を固
定子の磁極部の中心に対して支持部材側に変位させたも
のである。したがって、磁極片の磁束が短くなる方向、
つまり支持部材の反対側に吸引力が働くので、電磁力に
よる予圧が与えられて、第1溝付玉軸受の内輪が中心軸
の止め輪に常に当接するようになり、中心軸が軸方向に
振動しなくなるので、異音が発生しなくなる。また、両
軸受は、間座と弾性ワッシャにより、弾性力による予圧
が与えられて、運転中にボールの躍りが発生しないので
異音が減少する。
の直流ブラシレス電動機は、回転子の磁極片の中心を固
定子の磁極部の中心に対して支持部材側に変位させたも
のである。したがって、磁極片の磁束が短くなる方向、
つまり支持部材の反対側に吸引力が働くので、電磁力に
よる予圧が与えられて、第1溝付玉軸受の内輪が中心軸
の止め輪に常に当接するようになり、中心軸が軸方向に
振動しなくなるので、異音が発生しなくなる。また、両
軸受は、間座と弾性ワッシャにより、弾性力による予圧
が与えられて、運転中にボールの躍りが発生しないので
異音が減少する。
【0036】さらにまた、第1溝付玉軸受の内輪は、止
め輪に当接することでブレーキがかけられ、第2溝付玉
軸受の内輪は、間座に当接することでブレーキがかけら
れて、低速で回転するので、荷重のかかる位置が変化し
て偏摩耗が生じにくくなり、耐久性が向上する。同様
に、第2溝付玉軸受の外輪は、弾性ワッシャでブレーキ
がかけられて、低速で回転する。
め輪に当接することでブレーキがかけられ、第2溝付玉
軸受の内輪は、間座に当接することでブレーキがかけら
れて、低速で回転するので、荷重のかかる位置が変化し
て偏摩耗が生じにくくなり、耐久性が向上する。同様
に、第2溝付玉軸受の外輪は、弾性ワッシャでブレーキ
がかけられて、低速で回転する。
【0037】さらに、ハウジングから片持ち支持された
中心軸に各溝付玉軸受を介して、回転子に連なる支持部
材を回転自在に取付けているから、支持部材を被駆動側
に嵌入してハウジングの軸方向寸法を短縮でき、電動機
の小型化を図ることができる。
中心軸に各溝付玉軸受を介して、回転子に連なる支持部
材を回転自在に取付けているから、支持部材を被駆動側
に嵌入してハウジングの軸方向寸法を短縮でき、電動機
の小型化を図ることができる。
【図1】 本発明の直流ブラシレス電動機の断面図
【図2】 磁極片の磁束の流れを示す断面図
【図3】 図1の軸受部分の要部拡大図
【図4】 図1の磁極片部分の要部拡大図
【図5】 回転子ケーシングの正面図、位置決め片部
分の断面図及び押えばね片部分の断面図
分の断面図及び押えばね片部分の断面図
【図6】 回転子ヨークの正面図及び断面図
【図7】 軸受ハウジングと回転子ケーシングの連結
部分の拡大断面図
部分の拡大断面図
【図8】 連結板の正面図及び断面図
【図9】 防振ゴム継手の平面図、正面図、断面図及
び背面図
び背面図
【図10】 従来の直流ブラシレス電動機の断面図
1…ハウジング、3…エンドブラケット、4…中心軸、
6…防振ゴム筒、7…固定子、7b…磁極部、8…回転
子、9…軸受ハウジング、10…防振ゴム継手、16…
底板、16a…軸受保持環、30…第1溝付玉軸受、3
0a…外輪、30b…内輪、31…波ワッシャ、32…
第2溝付玉軸受、32a…外輪、32b…内輪、33…
間座、34a,34b…止め輪。
6…防振ゴム筒、7…固定子、7b…磁極部、8…回転
子、9…軸受ハウジング、10…防振ゴム継手、16…
底板、16a…軸受保持環、30…第1溝付玉軸受、3
0a…外輪、30b…内輪、31…波ワッシャ、32…
第2溝付玉軸受、32a…外輪、32b…内輪、33…
間座、34a,34b…止め輪。
Claims (1)
- 【請求項1】 エンドブラケット(3)に回転しない中
心軸(4)の基端を固定し、複数の磁極部(7b)を有
する固定子(7)を上記中心軸(4)に外嵌して取付け
る一方、複数の永久磁石製の磁極片(13)を有して上記
固定子(7)に所定の隙間をあけて外嵌する回転子
(8)を、支持部材(9,16a)を介して上記中心軸
(4)の先端部に回転自在に取付けてなる直流ブラシレ
ス電動機において、 上記固定子(7)の磁極部(7b)の軸方向の中心
(a)が上記中心軸(4)の基端側に位置すると共に、
上記回転子(8)の磁極片(13)の軸方向の中心
(b)が上記中心軸(4)の先端部側に位置するよう
に、上記磁極部(7b)の中心(a)と上記磁極片(1
3)の中心(b)との軸方向位置を離間させる一方、上
記支持部材(9,16a)の内周面と中心軸(4)との
間に、第1溝付玉軸受(30)と間座(33)と第2溝
付玉軸受(32)が配置され、上記第1溝付玉軸受(3
0)は、外輪(30a)が上記支持部材(9,16a)
の内周面に固定され、内輪(30b)が上記中心軸
(4)に隙間嵌めされて、上記間座(33)と反対側が中
心軸(4)の止め輪(34b)に当接され、上記第2溝
付玉軸受(32)は、外輪(32a)が上記支持部材
(9,16a)の内周面に、内輪(32b)が上記中心
軸(4)にそれぞれ隙間嵌めされ、上記間座(33)
は、上記中心軸(4)に隙間嵌めされて、両端部が上記
第1,第2溝付玉軸受(30,32)の内輪(30b,3
2b)のみに当接し、 上記支持部材(9)の係止部(29a)と第2溝付玉軸
受(32)の外輪(32a)との間に縮装され、この第
2溝付玉軸受(32)を第1溝付玉軸受(30)に向けて
付勢する弾性ワッシャ(31)を備えたことを特徴とす
る直流ブラシレス電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7067992A JPH05284709A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 直流ブラシレス電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7067992A JPH05284709A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 直流ブラシレス電動機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05284709A true JPH05284709A (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=13438578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7067992A Pending JPH05284709A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 直流ブラシレス電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05284709A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004021552A1 (de) * | 2002-08-09 | 2004-03-11 | Minebea Co., Ltd. | Gleichstrommotor |
WO2020183574A1 (ja) | 2019-03-11 | 2020-09-17 | 三菱電機株式会社 | 電動機、電動送風機、電気掃除機および手乾燥装置 |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP7067992A patent/JPH05284709A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004021552A1 (de) * | 2002-08-09 | 2004-03-11 | Minebea Co., Ltd. | Gleichstrommotor |
WO2020183574A1 (ja) | 2019-03-11 | 2020-09-17 | 三菱電機株式会社 | 電動機、電動送風機、電気掃除機および手乾燥装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6232690B1 (en) | Electronically commutated DC | |
JP2005261022A (ja) | アキシャルギャップ回転電機 | |
JPH07293594A (ja) | クラッチ装置 | |
JP7114224B2 (ja) | ステータ、モータおよびインホイールモータ駆動装置 | |
JPH1163019A (ja) | 電磁クラッチ | |
JP2004052985A (ja) | 電磁クラッチ | |
JP2004007905A (ja) | スピンドルモータ | |
JPH05300715A (ja) | 直流ブラシレス電動機 | |
JPH05284709A (ja) | 直流ブラシレス電動機 | |
JP4397465B2 (ja) | 回転電機の回転軸の取付構造 | |
JP2003324893A (ja) | 防振モータの構造 | |
JPH10336998A (ja) | 磁気継手 | |
JPH1182552A (ja) | 電磁クラッチ | |
JPH03222661A (ja) | スピンドルモータ | |
JP2002171717A (ja) | モータ | |
JP2819978B2 (ja) | 直流ブラシレス電動機 | |
JP2001041263A (ja) | 電磁クラッチおよびその組付方法 | |
JPH05252690A (ja) | 直流ブラシレス電動機 | |
JP7216585B2 (ja) | 遠心ファン | |
JPH06205561A (ja) | 直流ブラシレス電動機 | |
JPH05176518A (ja) | リードスクリュー付きステッピングモータ | |
JPH05316683A (ja) | 直流ブラシレス電動機 | |
JPH05260694A (ja) | 直流ブラシレス電動機 | |
JPH02207192A (ja) | ファン装置 | |
JP2005278321A (ja) | 電動機の回転子の防振構造。 |