JP3699675B2 - 電磁連結装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電磁力の利用により回転力を間欠的に伝達する電磁連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、複写機やファクシミリの給紙機構は、紙送りローラを所定の回転位置から所定角度(例えば一回転)だけ回転させることにより、1枚の記録紙を装置内部に搬送している。そして、この給紙機構における紙送りローラ軸の駆動装置として、電磁石への通電の制御によって、クラッチの接続動作と遮断動作とを行う電磁連結装置が適用されている。
【0003】
図9は従来の電磁連結装置の一例を示す破断側面図であり、図において1は一端側外面に止め突起1aを有するとともに、一端側内面に係合突起1bを有した中空の第1軸、2は一端側外面に止め突起2aを有するとともに、他端側が第1軸1内に圧入状態で差し込まれ、第1軸1の軸方向に連結されている中空の第2軸、3は一体的に回転する第1軸1および第2軸2から構成される被駆動軸である。
【0004】
4は第1軸1の内端側(第2軸2側)の外周面上に配置されたキー部(図示せず)により、第1軸1の軸方向に移動可能に、かつ、この第1軸1と一体的に回転可能に取り付けられたロータである。このロータ4は、第1軸1に取り付けられた第1軸1の軸心に垂直な厚肉の側壁部4aと、この側壁部4aの上端から第1軸1の外端側に向かって第1軸1の外周を覆うように形成された第1軸1の軸心に水平な筒状部4bとから構成されている。さらに、このロータ4の側壁部4aには複数の窓4cが形成され、磁束Φのうちロータ4の内径側から外径側へ側壁部4aを通る分を減少させて、側壁部4aの磁気抵抗を大きくしている。5は第1軸1の外周面上に遊嵌されて、この第1軸1に対して回動自在および軸方向移動自在に取り付けられた電磁力発生用の励磁装置である。この励磁装置5は、ボビン5aと、このボビン5aに巻回された励磁コイル5bとから構成されており、ロータ4の筒状部4b内に側壁部4aと接するように配置されている。
【0005】
6は励磁コイル5bの外周面を覆うように励磁装置5に取り付けられた絶縁カバーであり、この絶縁カバー6の一部には、ロータ4の筒状部4bを支持するメタル部6aが形成されている。7は第1軸1の外端部側の外周面上に遊嵌されて、この第1軸1に対して回動自在および軸方向移動自在に取り付けられた磁気回路形成用のヨークであり、このヨーク7の上部には、このヨーク7が被駆動軸3と共回りするのを防止するために、外部の固定部(図示せず)に接続されるホルダー部7aが形成されている。なお、励磁装置5や絶縁カバー6は、ボビン5aの凸部5cが絶縁カバー6を挿通してヨーク7に取り付けられているため、ヨーク7と同様に被駆動軸3との共回りが防止されている。
【0006】
8は第2軸2の外周面上に遊嵌されて、この第2軸2に対して回動自在および軸方向移動自在に取り付けられた回転駆動部材である。この回転駆動部材8は、ハブ部8aとこのハブ部8aの外周面に形成されたギア部8bとから構成され、ギア部8bを介して駆動軸(図示せず)からの駆動力により回転される。9は回転駆動部材8のハブ部8aのロータ4側の段部8cに取り付けられた円板状の板バネ、10はロータ4の窓4cに対向するように板バネ9に取り付けられたアマチュアである。このアマチュア10は、回転駆動部材8がロータ4の側面に当接した場合、このロータ4の側面と隙間G1を有するように位置決めされている。G2はロータ4、励磁装置5、ヨーク7および回転駆動部材8が被駆動軸3の止め突起1a,2a間に有する軸方向の隙間(スラスト隙間)であり、この隙間G2により、被駆動軸3の止め突起1a,2aと、ヨーク7や回転駆動部材8とは、擦れ合うことなく摺動できるようになっている。
【0007】
ここで、磁気回路を形成するために、被駆動軸3およびヨーク7は、磁性材、例えば鉄系の焼結合金から構成され、ロータ4およびアマチュア10は、磁性材、例えば鉄板から構成されている。
【0008】
つぎに、この従来の電磁連結装置の動作について説明する。回転駆動部材8にギア部8bを介して駆動軸より回転力が伝えられると、この回転駆動部材8はアマチュア10とともに被駆動軸3の第2軸2周りを回転する。つづいて、励磁装置5の励磁コイル5bに電流を流し、励磁コイル5bが励磁されると、第1軸1、ロータ4の側壁部4a、アマチュア10、ロータ4の筒状部4bおよびヨーク7を通るように磁束Φが生じ磁気回路が形成される。このため、アマチュア10は、板バネ9の弾発力に抗して、電磁力によりロータ4の側壁部4aに吸着される。
【0009】
したがって、回転駆動部材8の回転力は、板バネ9、アマチュア10、ロータ4を介して第1軸1に伝えられ、被駆動軸3が回転されるとともに、この被駆動軸3に係合突起1bを介して取り付けられた出力軸(図示せず)が回転される。また、励磁装置5への通電が停止されると、電磁力が無くなり、アマチュア10は板バネ9の復元力によってロータ4から引き離され、回転駆動部材8の回転力は被駆動軸3側に伝達されなくなる。
【0010】
つぎに、この従来の電磁連結装置の組み立て手順について説明する。まず、ヨーク7と励磁装置5等を第1軸1の内端側から挿入して第1軸1周りに取り付けた後、ロータ4をキー部にて係合させて第1軸1周りに取り付ける。また、アマチュア10が取り付けられた回転駆動部材8を第2軸2の他端側から挿入して第2軸2周りに取り付ける。つづいて、回転駆動部材8が取り付けられた第2軸2を、ロータ4、励磁装置5およびヨーク7が取り付けられた第1軸1内に圧入し、この第2軸2を第1軸1に連結固定すれば、この電磁連結装置の組み立ては完了する。この場合、第2軸2は、所定の隙間G2が形成されるように第1軸1に圧入されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の電磁連結装置では、隙間G2を所定の値に確保するために、組み立て時に、圧入作業を繰り返しつつ第1軸1に対する第2軸2の圧入量を調整しなけらばならず、その分、圧入作業が煩雑になって、装置の組立作業性が低下するという課題があった。
また、充分な磁気回路を形成するために、ロータ4の側壁部4aと被駆動軸3との接触面積を大きくとる必要があり、このため、ロータ4の側壁部4aの肉厚が厚くなって、その分、ロータ4の加工性が低下するとともに材料費が高くなるという課題もあった。
【0012】
また、ロータ4が被駆動軸3に軸方向および径方向に遊嵌されているので、ロータ4の倒れによる筒状部4bとヨーク7との干渉を防止するため、絶縁カバー6に、高い寸法精度が要求されるメタル部6aを設ける必要があり、その分、コストが高くなるという課題もあった。そして、ロータ4の回転時に、ロータ4の筒状部4bがメタル部6aに摺動しつつ回転することになり、ヨーク7等の共回りトルクが増大してしまい、連結装置としての応答性および寿命を低下させてしまうという問題もある。
【0013】
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、部品の加工性および装置の組立作業性を向上させることができるとともに、コストの低減を図ることができる電磁連結装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は、磁気回路の一部を形成する被駆動軸に回転力伝達部材を一体回転可能に取り付けるとともに、この被駆動軸の回転力伝達部材の両側に、励磁装置と回転駆動部材とをそれぞれ回転自在に取り付け、励磁装置による電磁力により、回転駆動部材を回転力伝達部材側に吸着させて、この回転駆動部材の回転力を被駆動軸側に伝達する電磁連結装置において、被駆動軸を、圧入によって軸方向に連結固定される第1の軸と第2の軸とから構成し、かつ、回転力伝達部材を、この第1の軸と第2の軸とで挟み付けて、この被駆動軸の軸方向に位置決めするようにしたものである。
【0015】
【作用】
この発明では、例えば第1の軸周りに励磁装置と回転駆動部材とを組み付けるとともに、第2の軸周りに回転駆動部材を組み付けた状態で、第1の軸と第2の軸とを圧入によって軸方向に連結すれば、電磁連結装置の組立ては完了する。この場合、圧入にあたり、例えば、第1の軸の軸端と第2の軸の段部等を介して、回転駆動部材を挟み付けるようにして位置決めできるので、第1の軸と第2の軸との圧入長さを一定値に定めることができる。また、第1の軸と第2の軸とで回転駆動部材を挟み付けることにより、この回転駆動部材と被駆動軸との接触面積を大きくすることができ、その分、充分に磁路を確保することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る電磁連結装置を示す破断側面図であり、図において図9で示した従来の電磁連結装置と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0017】
図において、20は一端側外面に止め突起20aを有するとともに、一端側内面に係合突起20bを有した第1の軸としての中空の第1軸であり、この第1軸20は、その止め突起20aの内面から第1軸20の内端までの長さが、励磁装置5、絶縁カバー6およびヨーク7の第1軸20の軸方向組み立て長さより隙間G3分だけ長く形成されている。21は一端側外面に止め突起21aを有するとともに、他端側の小径部21bが第1軸20内に圧入状態で差し込まれ、第1軸20の軸方向に連結されている第2の軸としての中空の第2軸であり、この第2軸21は、その止め突起21aの内面から小径部21bが始まる側端面21cまでの長さが、回転駆動部材8の第2軸21の軸方向長さより隙間G4分だけ長く形成されている。なお、隙間G3、G4がスラスト隙間である。
【0018】
22は第1軸20と第2軸21とにより挟着されて支持され、この第1軸20および第2軸21と一体的に回転可能なロータである。このロータ22は、第1軸20の端面20cと第2軸21の側端面21cとにより加圧される垂直な側壁部22aと、側壁部22aの上端から第1軸20の外端側に向かって第1軸20の外方を覆うように形成された水平な筒状部22bとから構成されており、その側壁部22aに磁気遮断用の複数の窓22cが形成されている。23は励磁装置5の励磁コイル5bの外周部を覆う絶縁カバーであり、この絶縁カバー23には、従来装置に用いられる絶縁カバー6と異なり、メタル部6aが形成されていない。
【0019】
なお、第1軸20と第2軸21とで被駆動軸3が構成されており、ロータ22は、その側壁部22aが第1軸20と第2軸21とに挟みつけられ、それらの圧入による軸方向荷重により軸方向および周方向の動きを規制されて被駆動軸3に固定されている。そして、第1軸20の外周面上には、この第1軸20に対して回動自在および軸方向移動自在な状態で、励磁装置5、絶縁カバー6およびヨーク7が取り付けられている。また、第2軸21の外周面上には、この第2軸21に対して回動自在および軸方向移動自在な状態で、回転駆動部材8が取り付けられている。さらに、磁気回路を形成するために、第1軸20、第2軸21は、磁性材、例えば鉄系の焼結合金から構成され、ロータ22は、磁性材、例えば鉄板から構成されている。
【0020】
つぎに、この電磁連結装置の動作について説明する。回転駆動部材8は、ギア部8bを介して駆動軸から回転力が伝えられると、アマチュア10とともに被駆動軸3の第2軸21回りを回転する。つづいて、励磁装置5が励磁され、第1軸20および第2軸21、ロータ22の側壁部22a、アマチュア10、ロータ22の筒状部22b、およびヨーク7を通るように磁束Φが生じ、磁気回路が形成されると、アマチュア10は板バネ9の弾発力に抗して、電磁力によりロータ22の側壁部22aに吸着される。このため、回転駆動部材8の回転力は、アマチュア10、ロータ22を介して第1軸20に伝えられ、被駆動軸3が回転される。したがって、係合突起20bを介して被駆動軸3に取り付けられた出力軸(図示せず)は、被駆動軸3とともに回転される。また、励磁装置5が非励磁とされれば、電磁力が無くなるため、アマチュア10は板バネ9の復元力により、ロータ22から引き離され、回転駆動部材8の回転力は被駆動軸3側に伝達されなくなる。
【0021】
このように、この実施の形態1によれば、ロータ22の側壁部22aが、下部を第1軸20と第2軸21とで挟み付けられた状態でこの被駆動軸3にしっかり固定されているため、ロータ22が倒れてその筒状部22bがヨーク7側に接触することはない。したがって、絶縁カバー23にロータ22支持用のメタル部を形成する必要がなく、絶縁カバー23の構造の簡単化が図れて、装置の低コスト化を図ることができる。また、このことにより、ヨーク7の共回りトルクが減少し、応答性および寿命を向上させることができる。さらに、ロータ22の側壁部22aの下部が第1軸20と第2軸21とにより挟み付けられて、ロータ22と被駆動軸3との接触面積が充分に大きくなっているため、ロータ22と被駆動軸3との間に充分な磁路が形成される。したがって、ロータ22の側壁部22aの肉厚を薄くしても不都合は生じず、肉厚を薄くすることにより順送プレス加工が可能となり、生産性を高めることができるとともに、材料費が削減されて、低コスト化を図ることができる。
【0022】
また、第1軸20および第2軸21は、部品の寸法公差を考慮してそれぞれの軸方向長さを所定値に定めて作製されているので、第1軸20と第2軸21とをロータ22の側壁部22aに突き当てるまで互いに圧入することにより、隙間G3,G4を確実に確保することができる。そこで、組立時に圧入作業を繰り返しつつ圧入量を調整するスラスト隙間の調整作業が不要となり、組立作業性を向上させることができるとともに、組立時間の短縮化を図ることができる。
【0023】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、第2軸21に小径部21bを形成し、この小径部21bを第1軸20内に圧入して、この第1軸20の端面20cと第2軸21の側端面21cとでロータ22の側壁部22aを挟みつけるものとしているが、この実施の形態2では、図2に示すように、第1軸20に小径部20dを形成し、この小径部20dを第2軸21内に圧入して、この第1軸20の側端面20eと第2軸21の側端面21dとで、ロータ22の側壁部22aを挟みつけるものとし、同様の効果を奏する。
【0024】
なお、上記実施の形態1、2では、ロータ22の側壁部22aを第1軸20と第2軸21との圧入による軸方向荷重により強く加圧して、軸方向および周方向の動きを規制するものとしているが、第1軸20と第2軸21とによる側壁部22aへの加圧を強くせず、第1軸20と第2軸21とで側壁部22aを挟持することでロータ22の軸方向の動きを規制し、被駆動軸3の外周にキー部を配置し、該キー部にてロータ22の周方向の動きを規制するようにしてもよい。
【0025】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3に係る電磁連結装置を示す破断側面図、図4はこの発明の実施の形態3に係る電磁連結装置における第1軸を示す正面図、図5は図4のV−V線に沿った断面図、図6はこの発明の実施の形態3に係る電磁連結装置におけるロータを示す正面図、図7は図6のVII−VII線に沿った断面図である。図において、24は第1軸20の端面20c側に形成された凹部、25はロータ22の側壁部22aの内周端に、第1軸20の軸方向に向かって延設された凸部である。このロータ22の凸部25は、第1軸20の凹部24に嵌合し、ロータ22の回転力を被駆動軸3側に伝えるものである。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0026】
この実施の形態3によれば、第1軸20とロータ22とに、凹部24と凸部25とをそれぞれ設け、ロータ22の側壁部22aを第1軸20の端面20cと第2軸21の側端面21cとで加圧するだけでなく、第1軸20の凹部24とロータ22の凸部25とを互いに係合させているため、ロータ22の回転をすべりなく確実に被駆動軸3に伝えることができる。もちろん、この実施の形態3においても、基本的構成は上記実施の形態1の場合と同一であるため、上記実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
【0027】
ここで、ロータ22の側壁部22aに対する第1軸20と第2軸21との加圧力を無くするようにしても、凹部24と凸部25との係合によりロータ22の回転が被駆動軸3に確実に伝達される。また、第2軸21に凹部を設け、この凹部にロータ22の凸部25を係合させるようにしてもよい。さらには、ロータ22側と、第1軸20または第2軸21側との凸部と凹部とを逆にしてもよい。
【0028】
実施の形態4.
この実施の形態4では、図8に示すように、第2軸21を外周部材21Aと内周部材21Bの2部材から構成し、第2軸21の内周部材21Bに、この外周部材21Aと第1軸20とを圧入して、被駆動軸3を構成するものとしている。なお、他の構成は、上記実施の形態3と同様に構成されている。
この実施の形態4によれば、第2軸21の内周部材21Bに、この外周部材21Aと第1軸20とをロータ22の側壁部22aに突き当たるまで互いに圧入することにより、外周部材21Aと第1軸20とで挟みつけて軸方向の動きを規制し、かつ、凹部24と凸部25とを係合させて周方向の動きを規制して、ロータ22を被駆動軸3に取り付けることができる。そこで、上記実施の形態3と同様の効果を奏する。
【0029】
なお、上記実施の形態1において、第2軸21を外周部材と内周部材とで構成し、第2軸21の内周部材に、この外周部材と第1軸20とを圧入して、被駆動軸3を構成しても、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。また、上記実施の形態2において、第1軸20を外周部材と内周部材とで構成し、第1軸20の内周部材に、外周部材と第2軸21とを圧入して、被駆動軸3を構成しても、上記実施の形態2と同様の効果を奏する。
【0030】
【発明の効果】
この発明によれば、磁気回路の一部を形成する被駆動軸に回転力伝達部材を一体回転可能に取り付けるとともに、この被駆動軸の回転力伝達部材の両側に、励磁装置と回転駆動部材とをそれぞれ回転自在に取り付け、励磁装置による電磁力により、回転駆動部材を回転力伝達部材側に吸着させて、この回転駆動部材の回転力を被駆動軸側に伝達する電磁連結装置において、被駆動軸を、圧入によって軸方向に連結固定される第1の軸と第2の軸とから構成し、かつ、回転力伝達部材を、この第1の軸と第2の軸とで挟み付けて、この被駆動軸の軸方向に位置決めするようにしている。そこで、回転力伝達部材の倒れ防止部材が不要となり、部品が簡略化されるとともに、回転力伝達部材の共回りトルクが低減され、低コスト化および長寿命化を図ることができる。また、回転力伝達部材と被駆動軸との接触面積が大きくなり、回転力伝達部材の薄肉化が可能となり、加工が容易となって生産性が高められ、この点においても、低コスト化を図ることができる。さらに、組立時にスラスト隙間の調整作業が不要となり、組立作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電磁連結装置を示す破断側面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る電磁連結装置を示す破断側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る電磁連結装置を示す破断側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る電磁連結装置の第1軸を示す正面図である。
【図5】 図4のV−V線に沿った断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る電磁連結装置のロータを示す正面図である。
【図7】 図6のVII−VII線に沿った断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に係る電磁連結装置を示す破断側面図である。
【図9】 従来の電磁連結装置を示す破断側面図である。
【符号の説明】
3 被駆動軸、5 励磁装置、8 回転駆動部材、20 第1軸(第1の軸)、21 第2軸(第2の軸)、22 ロータ(回転力伝達部材)、 24 凹部、25 凸部。

Claims (1)

  1. 磁気回路の一部を形成する被駆動軸に回転力伝達部材を一体回転可能に取り付けるとともに、この被駆動軸の前記回転力伝達部材の両側に、励磁装置と回転駆動部材とをそれぞれ回転自在に取り付け、前記励磁装置による電磁力により、前記回転駆動部材を前記回転力伝達部材側に吸着させて、この回転駆動部材の回転力を前記被駆動軸側に伝達する電磁連結装置において、
    前記被駆動軸を、圧入によって軸方向に連結固定される第1の軸と第2の軸とから構成し、かつ、前記回転力伝達部材を、この第1の軸と第2の軸とで挟み付けて、この被駆動軸の軸方向に位置決めするようにしたことを特徴とする電磁連結装置。
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